JPH08151341A - スーパーオキシド産生阻害剤および1−ナフトール誘導体 - Google Patents
スーパーオキシド産生阻害剤および1−ナフトール誘導体Info
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- JPH08151341A JPH08151341A JP17257795A JP17257795A JPH08151341A JP H08151341 A JPH08151341 A JP H08151341A JP 17257795 A JP17257795 A JP 17257795A JP 17257795 A JP17257795 A JP 17257795A JP H08151341 A JPH08151341 A JP H08151341A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 下記一般式、
【化1】
(式中、環Aは、ベンゼン環、ピリジン環、チアゾール
環、またはチアジアゾール環を表し、R1は水素原子、
低級アルキル基または置換もしくは未置換の芳香族基を
表し、R2はハロゲン原子または低級アルキル基を表
し、R3、R4は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ア
ミノ基、または低級アルキル基を表す。mは0〜2の整
数であり、nは0〜4の整数である。ただし、環Aがチ
アゾール環を表す場合にはmは0または1であり、環A
がチアジアゾール環を表す場合には、mは0である。)
で表される1−ナフトール誘導体を有効成分とするスー
パーオキシド(O2 -)産生阻害剤及び新規な1−ナフト
ール誘導体。 【効果】 上記スーパーオキシド産生阻害剤は、優れた
阻害作用を示し、抗炎症剤等の医薬品として利用するこ
とができる。
環、またはチアジアゾール環を表し、R1は水素原子、
低級アルキル基または置換もしくは未置換の芳香族基を
表し、R2はハロゲン原子または低級アルキル基を表
し、R3、R4は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ア
ミノ基、または低級アルキル基を表す。mは0〜2の整
数であり、nは0〜4の整数である。ただし、環Aがチ
アゾール環を表す場合にはmは0または1であり、環A
がチアジアゾール環を表す場合には、mは0である。)
で表される1−ナフトール誘導体を有効成分とするスー
パーオキシド(O2 -)産生阻害剤及び新規な1−ナフト
ール誘導体。 【効果】 上記スーパーオキシド産生阻害剤は、優れた
阻害作用を示し、抗炎症剤等の医薬品として利用するこ
とができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スーパーオキシド
産生阻害剤及びスーパーオキシド産生阻害活性を有する
新規1−ナフトール誘導体に関するものである。
産生阻害剤及びスーパーオキシド産生阻害活性を有する
新規1−ナフトール誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炎症反応は有害な刺激が生体に侵入した
場合に発効される一種の生体防御作用であるが、結果と
して腫れ、痛み、臓器機能障害などの支障を伴い、死に
至ることも少なくない。具体的には外部からの作用に対
するI型アレルギーに伴う急性の炎症から、腎炎やリウ
マチ性疾患による慢性の炎症まで、その原因や発症過
程、及び症状は極めて広範囲、かつ複雑である。この対
症療法剤として用いられるのが抗炎症剤と呼ばれる薬剤
で、ステロイド系抗炎症剤と非ステロイド系抗炎症剤に
大別され、各種糖質コルチコイドやインドメタシン等が
代表として挙げられる。しかし、ステロイド系抗炎症剤
は、種々の蛋白性メジエーターを含む蛋白合成阻害作用
を持ち、薬理効果が広範囲であり治癒効果も大きいもの
の重篤な副作用を引き起こすことが知られ、また薬理効
果と副作用の分離はほぼ不可能であることも最近明らか
にされた。一方、非ステロイド系抗炎症剤は、シクロオ
キシゲナーゼ阻害(プロスタグランジン産生抑制)作用
が主要薬理作用であるため効果が限定される。そのため
新たな薬理作用に基づく抗炎症剤の開発が求められてお
り、活性酸素種、とくにスーパーオキシド(O2 -)の産
生阻害剤はその目的にかなう薬剤と考えられる。
場合に発効される一種の生体防御作用であるが、結果と
して腫れ、痛み、臓器機能障害などの支障を伴い、死に
至ることも少なくない。具体的には外部からの作用に対
するI型アレルギーに伴う急性の炎症から、腎炎やリウ
マチ性疾患による慢性の炎症まで、その原因や発症過
程、及び症状は極めて広範囲、かつ複雑である。この対
症療法剤として用いられるのが抗炎症剤と呼ばれる薬剤
で、ステロイド系抗炎症剤と非ステロイド系抗炎症剤に
大別され、各種糖質コルチコイドやインドメタシン等が
代表として挙げられる。しかし、ステロイド系抗炎症剤
は、種々の蛋白性メジエーターを含む蛋白合成阻害作用
を持ち、薬理効果が広範囲であり治癒効果も大きいもの
の重篤な副作用を引き起こすことが知られ、また薬理効
果と副作用の分離はほぼ不可能であることも最近明らか
にされた。一方、非ステロイド系抗炎症剤は、シクロオ
キシゲナーゼ阻害(プロスタグランジン産生抑制)作用
が主要薬理作用であるため効果が限定される。そのため
新たな薬理作用に基づく抗炎症剤の開発が求められてお
り、活性酸素種、とくにスーパーオキシド(O2 -)の産
生阻害剤はその目的にかなう薬剤と考えられる。
【0003】即ち、種々の活性酸素種は炎症時の組織障
害に関与する最も中心的なメジエーターであるが、その
産生は白血球(好中球、マクロファージ)によるO2 -産
生に起因する。この活性酸素が十二指腸潰瘍、胃潰瘍、
動脈硬化、脳や心臓の虚血性疾患、がん、老化、白内
障、自己免疫疾患、炎症、関節炎、浮腫等の種々の疾患
に関与することが知られており、この阻害剤の医薬とし
ての可能性が検討されている[ファルマシア、Vol.29,
No.9, 1014, 1029 (1993)]。
害に関与する最も中心的なメジエーターであるが、その
産生は白血球(好中球、マクロファージ)によるO2 -産
生に起因する。この活性酸素が十二指腸潰瘍、胃潰瘍、
動脈硬化、脳や心臓の虚血性疾患、がん、老化、白内
障、自己免疫疾患、炎症、関節炎、浮腫等の種々の疾患
に関与することが知られており、この阻害剤の医薬とし
ての可能性が検討されている[ファルマシア、Vol.29,
No.9, 1014, 1029 (1993)]。
【0004】なお、本発明者等は、本発明に係る化合物
の一部について、5−リポキシゲナーゼ阻害活性を有す
ることを見い出し、特許出願している(特願平6−43
257号および6−43258号)。
の一部について、5−リポキシゲナーゼ阻害活性を有す
ることを見い出し、特許出願している(特願平6−43
257号および6−43258号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、新し
いスーパーオキシド産生阻害剤を提供することを目的と
する。
いスーパーオキシド産生阻害剤を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は種々探索の
結果、特定の1−ナフトール誘導体が、スーパーオキシ
ド産生阻害活性を有することを見出し、本発明を完成し
た。
結果、特定の1−ナフトール誘導体が、スーパーオキシ
ド産生阻害活性を有することを見出し、本発明を完成し
た。
【0007】即ち、本発明は下記一般式(1)
【0008】
【化3】
【0009】(式中、環Aは、ベンゼン環、ピリジン
環、チアゾール環、またはチアジアゾール環を表し、R
1は水素原子、低級アルキル基または置換もしくは未置
換の芳香族基を表し、R2はハロゲン原子または低級ア
ルキル基を表し、R3、R4は水素原子、ハロゲン原子、
ニトロ基、アミノ基、または低級アルキル基を表す。m
は0〜2の整数であり、nは1〜4の整数である。ただ
し、環Aがチアゾール環を表す場合にはmは0または1
であり、環Aがチアジアゾール環を表す場合には、mは
0である。)で表される1−ナフトール誘導体を有効成
分とするスーパーオキシド産生阻害剤を提供するもので
ある。
環、チアゾール環、またはチアジアゾール環を表し、R
1は水素原子、低級アルキル基または置換もしくは未置
換の芳香族基を表し、R2はハロゲン原子または低級ア
ルキル基を表し、R3、R4は水素原子、ハロゲン原子、
ニトロ基、アミノ基、または低級アルキル基を表す。m
は0〜2の整数であり、nは1〜4の整数である。ただ
し、環Aがチアゾール環を表す場合にはmは0または1
であり、環Aがチアジアゾール環を表す場合には、mは
0である。)で表される1−ナフトール誘導体を有効成
分とするスーパーオキシド産生阻害剤を提供するもので
ある。
【0010】さらに本発明は、下記一般式(2)
【0011】
【化4】
【0012】(式中、環Bは、ベンゼン環、ピリジン
環、またはチアゾール環を表し、R1は水素原子、低級
アルキル基または置換もしくは未置換の芳香族基を表
し、R2はハロゲン原子または低級アルキル基を表し、
R3、R4は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ
基、または低級アルキル基を表す。mは0〜2の整数で
あり、nは1〜4の整数である。ただし、環Bがチアゾ
ール環を表す場合にはmは0または1である。また、R
1'は置換ナフチルメチル基に対してオルト位またはメタ
位に位置する。)で表される1−ナフトール誘導体を提
供するものである。
環、またはチアゾール環を表し、R1は水素原子、低級
アルキル基または置換もしくは未置換の芳香族基を表
し、R2はハロゲン原子または低級アルキル基を表し、
R3、R4は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ
基、または低級アルキル基を表す。mは0〜2の整数で
あり、nは1〜4の整数である。ただし、環Bがチアゾ
ール環を表す場合にはmは0または1である。また、R
1'は置換ナフチルメチル基に対してオルト位またはメタ
位に位置する。)で表される1−ナフトール誘導体を提
供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において、R1で表わされ
る低級アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s
−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等
のC1〜C6のアルキル基を例示しうる。また、R1、R
1'で表わされる芳香族基としては、フェニル基、ピリジ
ル基、ピラジル基、ピリミジル基、ピロリル基、フリル
基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキ
サゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソ
チアゾリル基、トリアゾリル基、チアジアゾリル基など
を例示しうる。
る低級アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s
−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等
のC1〜C6のアルキル基を例示しうる。また、R1、R
1'で表わされる芳香族基としては、フェニル基、ピリジ
ル基、ピラジル基、ピリミジル基、ピロリル基、フリル
基、チエニル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキ
サゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソ
チアゾリル基、トリアゾリル基、チアジアゾリル基など
を例示しうる。
【0014】上記の芳香族基は、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基等のC1〜C6のアルキル基;メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イ
ソブトキシ基、イソペンチルオキシ基等のC1〜C5のア
ルコキシ基;ヒドロキシル基;アセトキシ基、プロピオ
ニルオキシ基、ブチリルオキシ基、バレリルオキシ等の
C2〜C5のアルキルカルボニルオキシ基;カルボキシル
基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プ
ロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、
ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、t
−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基
等のC2〜C6のアルコキシカルボニル基;オキソ基;ア
セチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基等
のC2〜C6のアルキルカルボニル基;アミノ基;メチル
アミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプ
ロピルアミノ基、ブチルアミノ基、イソブチルアミノ
基、s−ブチルアミノ基、t−ブチルアミノ基、ペンチ
ルアミノ基、イソペンチルアミノ基等のC1〜C5のモノ
アルキルアミノ基;アセチルアミノ基、プロピオニルア
ミノ基、ブチリルアミノ基、バレリルアミノ基等のC2
〜C6のアルキルカルボニルアミノ基;カルバモイル
基;メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、プ
ロピルカルバモイル基、イソプロピルカルバモイル基、
ブチルカルバモイル基、イソブチルカルバモイル基、s
−ブチルカルバモイル基、t−ブチルカルバモイル基、
ペンチルカルバモイル基等のC2〜C6のアルキルカルバ
モイル基;メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ
基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、イソブチルチ
オ基、s−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基、ペンチル
チオ基、ヘキシルチオ基等のC1〜C6のアルキルチオ
基;ニトロ基;フェニル基、トリル基、p−フルオロフ
ェニル基、m−エトキシフェニル基、ナフチル基、フェ
ナンスリル基等のC6〜C14のアリール基から選ばれる
1以上の置換基を有していてもよい。
子、臭素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基等のC1〜C6のアルキル基;メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イ
ソブトキシ基、イソペンチルオキシ基等のC1〜C5のア
ルコキシ基;ヒドロキシル基;アセトキシ基、プロピオ
ニルオキシ基、ブチリルオキシ基、バレリルオキシ等の
C2〜C5のアルキルカルボニルオキシ基;カルボキシル
基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プ
ロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、
ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、t
−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基
等のC2〜C6のアルコキシカルボニル基;オキソ基;ア
セチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレリル基等
のC2〜C6のアルキルカルボニル基;アミノ基;メチル
アミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、イソプ
ロピルアミノ基、ブチルアミノ基、イソブチルアミノ
基、s−ブチルアミノ基、t−ブチルアミノ基、ペンチ
ルアミノ基、イソペンチルアミノ基等のC1〜C5のモノ
アルキルアミノ基;アセチルアミノ基、プロピオニルア
ミノ基、ブチリルアミノ基、バレリルアミノ基等のC2
〜C6のアルキルカルボニルアミノ基;カルバモイル
基;メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、プ
ロピルカルバモイル基、イソプロピルカルバモイル基、
ブチルカルバモイル基、イソブチルカルバモイル基、s
−ブチルカルバモイル基、t−ブチルカルバモイル基、
ペンチルカルバモイル基等のC2〜C6のアルキルカルバ
モイル基;メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ
基、イソプロピルチオ基、ブチルチオ基、イソブチルチ
オ基、s−ブチルチオ基、t−ブチルチオ基、ペンチル
チオ基、ヘキシルチオ基等のC1〜C6のアルキルチオ
基;ニトロ基;フェニル基、トリル基、p−フルオロフ
ェニル基、m−エトキシフェニル基、ナフチル基、フェ
ナンスリル基等のC6〜C14のアリール基から選ばれる
1以上の置換基を有していてもよい。
【0015】R2およびR3で表される置換基のうち、ハ
ロゲン原子、低級アルキル基の例示として、対応する上
記のものを挙げることができる。
ロゲン原子、低級アルキル基の例示として、対応する上
記のものを挙げることができる。
【0016】本発明に係る化合物の具体例として、下表
に示すものなどを挙げることができる。
に示すものなどを挙げることができる。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】本発明に係る一般式(1)または(2)で
表される化合物は、以下に示す方法によって製造するこ
とができる。すなわち、一般式(3)または(4)
表される化合物は、以下に示す方法によって製造するこ
とができる。すなわち、一般式(3)または(4)
【0022】
【化5】
【0023】(式中、環A、環B、R1、R1'、R2、m
は上記と同じ意味を表す。)で表される化合物を塩基の
存在下、α−テトラロンもしくはその対応する誘導体と
反応させることにより製造することができる。
は上記と同じ意味を表す。)で表される化合物を塩基の
存在下、α−テトラロンもしくはその対応する誘導体と
反応させることにより製造することができる。
【0024】上記の製造法において用いる塩基として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金
属水酸化物、カリウムt−ブトキシド、ナトリウムメト
キシド等のアルカリ金属アルコキシド、n-ブチルリチウ
ム、リチウムN,N−ジイソプロピルアミド等のリチウ
ム化合物などが挙げられる。反応においては溶媒を用い
るのが好ましく、メタノール、エタノール、プロピルア
ルコール、t−ブチルアルコール等のアルコール類、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類な
どのほか、反応に関与しないあらゆる溶媒が使用でき
る。反応温度は約−30〜200℃が好ましい。
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金
属水酸化物、カリウムt−ブトキシド、ナトリウムメト
キシド等のアルカリ金属アルコキシド、n-ブチルリチウ
ム、リチウムN,N−ジイソプロピルアミド等のリチウ
ム化合物などが挙げられる。反応においては溶媒を用い
るのが好ましく、メタノール、エタノール、プロピルア
ルコール、t−ブチルアルコール等のアルコール類、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類な
どのほか、反応に関与しないあらゆる溶媒が使用でき
る。反応温度は約−30〜200℃が好ましい。
【0025】また、上記一般式(1)または(2)で表
される化合物は、例えば以下に示す方法によっても製造
することができる。すなわち、一般式(5)または
(6)
される化合物は、例えば以下に示す方法によっても製造
することができる。すなわち、一般式(5)または
(6)
【0026】
【化6】
【0027】(式中、Zは塩素原子、臭素原子または沃
素原子を示し、環A、環B、R1、R1 '、R2、mは上記
と同じ意味を表す。)で表わされる化合物を、酸触媒の
存在下、1−ナフトールもしくはその対応する誘導体と
反応させることにより製造することができる。
素原子を示し、環A、環B、R1、R1 '、R2、mは上記
と同じ意味を表す。)で表わされる化合物を、酸触媒の
存在下、1−ナフトールもしくはその対応する誘導体と
反応させることにより製造することができる。
【0028】この製造法において用いる酸触媒として
は、塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素、フッ化水素
酸、りん酸、p−トルエンスルホン酸等が挙げられる。
反応においては反応溶媒を用いるのが好ましく、反応に
関与しないあらゆる溶媒が使用できる。反応温度は室温
〜200℃が好ましい。
は、塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素、フッ化水素
酸、りん酸、p−トルエンスルホン酸等が挙げられる。
反応においては反応溶媒を用いるのが好ましく、反応に
関与しないあらゆる溶媒が使用できる。反応温度は室温
〜200℃が好ましい。
【0029】本発明のスーパーオキシド産生阻害剤は治
療のために経口的あるいは非経口的に投与することがで
きる。経口投与剤としては散剤、顆粒剤、カプセル剤、
錠剤などの固形製剤あるいはシロップ剤、エリキシル剤
などの液状製剤とすることができる。また、非経口投与
剤として注射剤とすることができる。
療のために経口的あるいは非経口的に投与することがで
きる。経口投与剤としては散剤、顆粒剤、カプセル剤、
錠剤などの固形製剤あるいはシロップ剤、エリキシル剤
などの液状製剤とすることができる。また、非経口投与
剤として注射剤とすることができる。
【0030】これらの製剤は活性成分に薬理学的、製剤
学的に認容される製造助剤を加えることにより常法に従
って製造される。更に公知の技術により持続性製剤とす
ることも可能である。当該製造助剤を用いる場合は、本
発明のスーパーオキシド産生阻害剤中の1−ナフトール
誘導体の配合量は通常は0.1〜10重量%、好ましく
は0.2〜5重量%である。
学的に認容される製造助剤を加えることにより常法に従
って製造される。更に公知の技術により持続性製剤とす
ることも可能である。当該製造助剤を用いる場合は、本
発明のスーパーオキシド産生阻害剤中の1−ナフトール
誘導体の配合量は通常は0.1〜10重量%、好ましく
は0.2〜5重量%である。
【0031】上記添加物は、内服用製剤(経口剤)、注
射用製剤(注射剤)、粘膜投与剤(バッカル、トロ−
チ、坐剤等)、外用剤(軟膏、貼付剤等)などの投与経
路に応じた適当な製剤用成分が使用される。例えば、経
口剤および粘膜投与剤にあっては、賦形剤(例:澱粉、
乳糖、結晶セルロース、乳糖カルシウム、メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウム、無水ケイ酸)、崩壊剤(例:カ
ルボキシメチルセルロ−ス、カルボキシメチルセルロー
スカルシウム)、滑沢剤(例:ステアリン酸マグネシ
ム、タルク)、コ−テング剤(例:ヒドロキシエチルセ
ルロ−ス)、矯味剤などの製剤用成分が、また注射剤に
あっては、水性注射剤を構成し得る溶解剤ないし溶解補
助剤(例:注射用蒸留水、生理食塩水、プロピレングリ
コ−ル)、懸濁化剤(例:ポリソルベ−ト80などの界
面活性剤)、pH調整剤(例:有機酸またはその金属
塩)、安定剤などの製剤用成分が、さらに外用剤にあっ
ては、水性ないし油性の溶解剤ないし溶解補助剤(例:
アルコ−ル、脂肪酸エステル類)、粘着剤(例:カルボ
キシビニルポリマ−、多糖類)、乳化剤(例:界面活性
剤)などの製剤用成分が使用される。
射用製剤(注射剤)、粘膜投与剤(バッカル、トロ−
チ、坐剤等)、外用剤(軟膏、貼付剤等)などの投与経
路に応じた適当な製剤用成分が使用される。例えば、経
口剤および粘膜投与剤にあっては、賦形剤(例:澱粉、
乳糖、結晶セルロース、乳糖カルシウム、メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウム、無水ケイ酸)、崩壊剤(例:カ
ルボキシメチルセルロ−ス、カルボキシメチルセルロー
スカルシウム)、滑沢剤(例:ステアリン酸マグネシ
ム、タルク)、コ−テング剤(例:ヒドロキシエチルセ
ルロ−ス)、矯味剤などの製剤用成分が、また注射剤に
あっては、水性注射剤を構成し得る溶解剤ないし溶解補
助剤(例:注射用蒸留水、生理食塩水、プロピレングリ
コ−ル)、懸濁化剤(例:ポリソルベ−ト80などの界
面活性剤)、pH調整剤(例:有機酸またはその金属
塩)、安定剤などの製剤用成分が、さらに外用剤にあっ
ては、水性ないし油性の溶解剤ないし溶解補助剤(例:
アルコ−ル、脂肪酸エステル類)、粘着剤(例:カルボ
キシビニルポリマ−、多糖類)、乳化剤(例:界面活性
剤)などの製剤用成分が使用される。
【0032】上記構成を有する製剤は、公知の製造法、
例えば日本薬局方第10版製剤総則記載の方法ないし適
当な改良を加えた方法によって製造することができる。
例えば日本薬局方第10版製剤総則記載の方法ないし適
当な改良を加えた方法によって製造することができる。
【0033】本発明に係るスーパーオキシド産生阻害剤
の投与量は、成人の場合で1日あたり約1〜1000mg
であり、これを2〜3回に分けて投与することが好まし
い。この投与量は、患者の年齢、体重および症状によっ
て増減することができる。
の投与量は、成人の場合で1日あたり約1〜1000mg
であり、これを2〜3回に分けて投与することが好まし
い。この投与量は、患者の年齢、体重および症状によっ
て増減することができる。
【0034】
【実施例】以下、参考例、実施例、及び試験例により本
発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定
されるものではない。
発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定
されるものではない。
【0035】参考例1. 2−(4−ホルミルフェニ
ル)フラン
ル)フラン
【0036】
【化7】
【0037】オートクレーブ中に4−ブロモベンズアル
デヒド(1.86g,10mmol)およびフラン(5
ml)のDMA(25ml)溶液に、酢酸カリウム
(1.47g,15mmol),テトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(0)(0.58g,0.
5mmol)を用意し、密封後、150℃で22時間攪
拌した。反応後、DMAを留去し、ジクロロメタンで抽
出後、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、2
−(4−ホルミルフェニル)フラン(0.90g)を得
た。
デヒド(1.86g,10mmol)およびフラン(5
ml)のDMA(25ml)溶液に、酢酸カリウム
(1.47g,15mmol),テトラキス(トリフェ
ニルホスフィン)パラジウム(0)(0.58g,0.
5mmol)を用意し、密封後、150℃で22時間攪
拌した。反応後、DMAを留去し、ジクロロメタンで抽
出後、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留
去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、2
−(4−ホルミルフェニル)フラン(0.90g)を得
た。
【0038】1H-NMR (CDCl3): δ 6.40-6.60 (m, 1H),
6.70-6.90 (m, 1H), 7.30-8.21 (m, 5H), 10.03 (s, 1
H).MS (m/e): 242 (M+).
6.70-6.90 (m, 1H), 7.30-8.21 (m, 5H), 10.03 (s, 1
H).MS (m/e): 242 (M+).
【0039】参考例2. 2−(4−ホルミルフェニ
ル)チオフェン
ル)チオフェン
【0040】
【化8】
【0041】4−ブロモベンズアルデヒド(0.37
g),チオフェン(10ml),酢酸カリウム(0.2
9g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(0)(0.11g)を用い参考例1と同様に
反応を行い、2−(4−ホルミルフェニル)チオフェン
(0.29g)を得た。1 H-NMR (CDCl3): δ 7.00-8.00 (m, 7H), 10.02 (s, 1
H).
g),チオフェン(10ml),酢酸カリウム(0.2
9g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(0)(0.11g)を用い参考例1と同様に
反応を行い、2−(4−ホルミルフェニル)チオフェン
(0.29g)を得た。1 H-NMR (CDCl3): δ 7.00-8.00 (m, 7H), 10.02 (s, 1
H).
【0042】参考例3. 2−(2−ホルミルフェニ
ル)チオフェン
ル)チオフェン
【0043】
【化9】
【0044】2−ブロモベンズアルデヒド(0.37
g),チオフェン(5ml),酢酸カリウム(0.29
g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(0)(0.12g)を用い参考例1と同様に反
応を行い、2−(2−ホルミルフェニル)チオフェン
(0.29g)を得た。1 H-NMR (CDCl3): δ 7.07 (dd, J=1.0, 3.5 Hz, 1H),
7.15 (dd, J=3.5, 5.0 Hz, 1H), 7.42-7.68 (m, 4H),
8.00 (dd, J=1.0, 8.0 Hz, 1H), 10.10 (s, 1H).
g),チオフェン(5ml),酢酸カリウム(0.29
g)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラ
ジウム(0)(0.12g)を用い参考例1と同様に反
応を行い、2−(2−ホルミルフェニル)チオフェン
(0.29g)を得た。1 H-NMR (CDCl3): δ 7.07 (dd, J=1.0, 3.5 Hz, 1H),
7.15 (dd, J=3.5, 5.0 Hz, 1H), 7.42-7.68 (m, 4H),
8.00 (dd, J=1.0, 8.0 Hz, 1H), 10.10 (s, 1H).
【0045】参考例4. 2−(2−ホルミルフェニ
ル)フラン
ル)フラン
【0046】
【化10】
【0047】オートクレーブ中に2−ブロモベンズアル
デヒド(0.94g,5.0mmol)およびフラン
(3ml)のDMA(12ml)溶液に、酢酸カリウム
(0.74g,7.5mmol),テトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.58g,
0.5mmol)を用意し、密封後、150℃で22時
間攪拌した。反応後、DMAを留去し、ジクロロメタン
で抽出後、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製
し、2−(2−ホルミルフェニル)フラン(0.43
g)を得た。
デヒド(0.94g,5.0mmol)およびフラン
(3ml)のDMA(12ml)溶液に、酢酸カリウム
(0.74g,7.5mmol),テトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.58g,
0.5mmol)を用意し、密封後、150℃で22時
間攪拌した。反応後、DMAを留去し、ジクロロメタン
で抽出後、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製
し、2−(2−ホルミルフェニル)フラン(0.43
g)を得た。
【0048】1H-NMR (CDCl3): δ 6.56 (dd, J=3.3, 1.
8 Hz, 1H), 6.63 (d, J=3.3 Hz, 1H),7.44 (ddd, J=7.
5, 7.5, 1.5 Hz, 1H), 7.61 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.61
(ddd,J=7.5, 7.5, 1.5 Hz, 1H), 7.69 (dd, J=7.5, 1.5
Hz, 1H), 10.40 (s, 1H).
8 Hz, 1H), 6.63 (d, J=3.3 Hz, 1H),7.44 (ddd, J=7.
5, 7.5, 1.5 Hz, 1H), 7.61 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.61
(ddd,J=7.5, 7.5, 1.5 Hz, 1H), 7.69 (dd, J=7.5, 1.5
Hz, 1H), 10.40 (s, 1H).
【0049】参考例5. 2−(3−ホルミルフェニ
ル)フラン
ル)フラン
【0050】
【化11】
【0051】オートクレーブ中に3−ブロモベンズアル
デヒド(0.94g,5.0mmol)およびフラン
(3ml)のDMA(12ml)溶液に、酢酸カリウム
(0.74g,7.5mmol),テトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.58g,
0.5mmol)を用意し、密封後、150℃で22時
間攪拌した。反応後、DMAを留去し、ジクロロメタン
で抽出後、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製
し、2−(3−ホルミルフェニル)フラン(0.51
g)を得た。
デヒド(0.94g,5.0mmol)およびフラン
(3ml)のDMA(12ml)溶液に、酢酸カリウム
(0.74g,7.5mmol),テトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.58g,
0.5mmol)を用意し、密封後、150℃で22時
間攪拌した。反応後、DMAを留去し、ジクロロメタン
で抽出後、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を留去し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製
し、2−(3−ホルミルフェニル)フラン(0.51
g)を得た。
【0052】1H-NMR (CDCl3): δ 6.50 (dd, J=1.8, 3.
3 Hz, 1H), 6.76 (d, J=3.3 Hz, 1H),7.51 (d, J=1.8 H
z, 1H), 7.54 (dd, J=7.7, 7.7 Hz, 1H), 7.76 (ddd,
J=1.4,1.4, 7.7 Hz, 1H), 7.91 (ddd, J=1.4, 1.4, 7.
7 Hz, 1H), 8.16 (dd, J=1,4,1.4 Hz, 1H), 10.00 (s,
1H).
3 Hz, 1H), 6.76 (d, J=3.3 Hz, 1H),7.51 (d, J=1.8 H
z, 1H), 7.54 (dd, J=7.7, 7.7 Hz, 1H), 7.76 (ddd,
J=1.4,1.4, 7.7 Hz, 1H), 7.91 (ddd, J=1.4, 1.4, 7.
7 Hz, 1H), 8.16 (dd, J=1,4,1.4 Hz, 1H), 10.00 (s,
1H).
【0053】合成例1. 2−ベンジル−1−ナフトー
ル
ル
【0054】
【化12】
【0055】文献(D.G.Batt et al., J. Med. Chem.,
1990, 33, 360)記載の方法に従い、α−テトラロンと
ベンズアルデヒドより調製した。
1990, 33, 360)記載の方法に従い、α−テトラロンと
ベンズアルデヒドより調製した。
【0056】合成例2. 2−[(2−ビフェニル)メ
チル]−1−ナフトール
チル]−1−ナフトール
【0057】
【化13】
【0058】α−テトラロン(550mg,3.8mm
ol)と2−(フェニル)ベンズアルデヒド(550m
g,3.0mmol)をt−ブチルアルコール(28m
l)に溶かし、カリウムt−ブトキシド(680mg,
6.0mmol)を加え、17.5時間加熱攪拌した。
反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナトリウム水溶
液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出した。硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物をカラムク
ロマトグラフィーで精製し、2−[(2−ビフェニル)
メチル]−1−ナフトール(860mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3): δ 4.11 (s, 2H), 4.83 (s, 1H), 7.1
0-7.49 (m, 13H), 7.78(m, 1H), 8.08 (m, 1H). MS (m/e): 310 (M+).
ol)と2−(フェニル)ベンズアルデヒド(550m
g,3.0mmol)をt−ブチルアルコール(28m
l)に溶かし、カリウムt−ブトキシド(680mg,
6.0mmol)を加え、17.5時間加熱攪拌した。
反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナトリウム水溶
液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出した。硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物をカラムク
ロマトグラフィーで精製し、2−[(2−ビフェニル)
メチル]−1−ナフトール(860mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3): δ 4.11 (s, 2H), 4.83 (s, 1H), 7.1
0-7.49 (m, 13H), 7.78(m, 1H), 8.08 (m, 1H). MS (m/e): 310 (M+).
【0059】合成例3. 2−[[4−(2−フラニ
ル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
ル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
【0060】
【化14】
【0061】α−テトラロン(0.31g,2.1mm
ol)と4−(2−フラニル)ベンズアルデヒド(0.
37g,2.1mmol)をt−ブチルアルコール(2
0ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシド(0.48
g,4.3mmol)を加え、15時間加熱攪拌した。
反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナトリウム水溶
液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出した。硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物をカラムク
ロマトグラフィーで精製し、2−[[4−(2−フラニ
ル)フェニル]メチル]−1−ナフトール(0.54
g)を得た。
ol)と4−(2−フラニル)ベンズアルデヒド(0.
37g,2.1mmol)をt−ブチルアルコール(2
0ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシド(0.48
g,4.3mmol)を加え、15時間加熱攪拌した。
反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナトリウム水溶
液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出した。硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物をカラムク
ロマトグラフィーで精製し、2−[[4−(2−フラニ
ル)フェニル]メチル]−1−ナフトール(0.54
g)を得た。
【0062】1H-NMR (CDCl3): δ 4.09 (s, 2H), 6.70-
7.70 (m, 12H), 7.75-7.90 (m, 1H),7.95-8.20 (m, 1
H). MS (m/e): 300 (M+).
7.70 (m, 12H), 7.75-7.90 (m, 1H),7.95-8.20 (m, 1
H). MS (m/e): 300 (M+).
【0063】合成例4. 2−[[4−(2−チエニ
ル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
ル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
【0064】
【化15】
【0065】α−テトラロン(0.24g,1.65m
mol)と4−(2−チエニル)ベンズアルデヒド
(0.29g,1.5mmol)をt−ブチルアルコー
ル(15ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシド
(0.34g,3.1mmol)を加え、15時間加熱
攪拌した。反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナト
リウム水溶液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出し
た。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物
をカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[[4−
(2−チエニル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
(0.27g)を得た。
mol)と4−(2−チエニル)ベンズアルデヒド
(0.29g,1.5mmol)をt−ブチルアルコー
ル(15ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシド
(0.34g,3.1mmol)を加え、15時間加熱
攪拌した。反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナト
リウム水溶液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出し
た。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物
をカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[[4−
(2−チエニル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
(0.27g)を得た。
【0066】1H-NMR (CDCl3): δ 4.13 (s, 2H), 6.90-
7.70 (m, 12H), 7.71-8.00 (m, 1H),8.01-8.30 (m, 1
H). MS (m/e): 316 (M+).
7.70 (m, 12H), 7.71-8.00 (m, 1H),8.01-8.30 (m, 1
H). MS (m/e): 316 (M+).
【0067】合成例5. 2−[[2−(2−チエニ
ル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
ル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
【0068】
【化16】
【0069】α−テトラロン(0.15g,1.0mm
ol)と2−(2−チエニル)ベンズアルデヒド(0.
16g,1.0mmol)をt−ブチルアルコール
(9.0ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシド
(0.23g,2.0mmol)を加え、7時間加熱攪
拌した。反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナトリ
ウム水溶液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出し
た。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物
をカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[[2−
(2−チエニル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
(0.20g)を得た。
ol)と2−(2−チエニル)ベンズアルデヒド(0.
16g,1.0mmol)をt−ブチルアルコール
(9.0ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシド
(0.23g,2.0mmol)を加え、7時間加熱攪
拌した。反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナトリ
ウム水溶液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出し
た。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物
をカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[[2−
(2−チエニル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
(0.20g)を得た。
【0070】1H-NMR (CDCl3): δ 4.28 (s, 2H), 5.09
(s, 1H), 7.10-7.62 (m, 11H), 7.82(m, 1H), 8.14 (m,
1H) MS (m/e): 316 (M+).
(s, 1H), 7.10-7.62 (m, 11H), 7.82(m, 1H), 8.14 (m,
1H) MS (m/e): 316 (M+).
【0071】合成例6. 2−[[2−(2−フラニ
ル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
ル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
【0072】
【化17】
【0073】α−テトラロン(0.15g,1.0mm
ol)と2−(2−フラニル)ベンズアルデヒド(0.
17g,1.0mmol)をt−ブチルアルコール
(9.0ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシド
(0.23g,2.0mmol)を加え、8時間加熱攪
拌した。反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナトリ
ウム水溶液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出し
た。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物
をカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[[2−
(2−フラニル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
(0.17g)を得た。
ol)と2−(2−フラニル)ベンズアルデヒド(0.
17g,1.0mmol)をt−ブチルアルコール
(9.0ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシド
(0.23g,2.0mmol)を加え、8時間加熱攪
拌した。反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナトリ
ウム水溶液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出し
た。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物
をカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[[2−
(2−フラニル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
(0.17g)を得た。
【0074】1H-NMR (CDCl3): δ 4.34 (s, 2H), 5.57
(s, 1H), 6.51 (dd, J=1.8, 3.3 Hz,1H), 6.55 (d, J=
3.3 Hz, 1H), 7.13-7.38 (m, 4H), 7.38-7.55 (m, 3H),
7.59(m, 1H), 7.69 (m, 1H), 7.81 (m, 1H), 7.89 (m,
1H) MS (m/e): 300 (M+).
(s, 1H), 6.51 (dd, J=1.8, 3.3 Hz,1H), 6.55 (d, J=
3.3 Hz, 1H), 7.13-7.38 (m, 4H), 7.38-7.55 (m, 3H),
7.59(m, 1H), 7.69 (m, 1H), 7.81 (m, 1H), 7.89 (m,
1H) MS (m/e): 300 (M+).
【0075】合成例7. 2−[[3−(2−フラニ
ル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
ル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
【0076】
【化18】
【0077】α−テトラロン(0.15g,1.0mm
ol)と3−(2−フラニル)ベンズアルデヒド(0.
17g,1.0mmol)をt−ブチルアルコール
(9.0ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシド
(0.23g,2.0mmol)を加え、8時間加熱攪
拌した。反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナトリ
ウム水溶液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出し
た。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物
をカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[[3−
(2−フラニル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
(80mg)を得た。
ol)と3−(2−フラニル)ベンズアルデヒド(0.
17g,1.0mmol)をt−ブチルアルコール
(9.0ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシド
(0.23g,2.0mmol)を加え、8時間加熱攪
拌した。反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナトリ
ウム水溶液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出し
た。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物
をカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[[3−
(2−フラニル)フェニル]メチル]−1−ナフトール
(80mg)を得た。
【0078】1H-NMR (CDCl3): δ 4.21 (s, 2H), 5.22
(s, 1H), 6.47 (dd, J=1.8, 3.3 Hz,1H), 6.64 (d, J=
3.3 Hz, 1H), 7.15 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.28-7.65 (m,
8H),7.83 (m, 1H), 8.13 (m, 1H) MS (m/e): 300 (M+).
(s, 1H), 6.47 (dd, J=1.8, 3.3 Hz,1H), 6.64 (d, J=
3.3 Hz, 1H), 7.15 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.28-7.65 (m,
8H),7.83 (m, 1H), 8.13 (m, 1H) MS (m/e): 300 (M+).
【0079】合成例8. 2−[(5−メチル−1,
2,3−チアジアゾール−4−イル)メチル]−1−ナ
フトール
2,3−チアジアゾール−4−イル)メチル]−1−ナ
フトール
【0080】
【化19】
【0081】塩化アルミニウム(2.38g,17.9
mmol)の1,1,2,2−テトラクロロエタン(2
4ml)懸濁液に、4−ブロモメチル−5−メチル−
1,2,3−チアジアゾール(1.32g,8.9mm
ol)を加え、140℃に昇温した。この溶液に1−ナ
フトール(5.15g,35.8mmol)を加え、
4.5時間加熱攪拌した。反応液に5N塩酸を加え、次
いで、炭酸ナトリウム溶液で中和し、析出物をろ過し
た。ろ液を分液した後、水層はジクロロメタンで抽出
し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
した後、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、
2−[(5−メチル−1,2,3−チアジアゾール−4
−イル)メチル]−1−ナフトール(0.30g)を得
た。
mmol)の1,1,2,2−テトラクロロエタン(2
4ml)懸濁液に、4−ブロモメチル−5−メチル−
1,2,3−チアジアゾール(1.32g,8.9mm
ol)を加え、140℃に昇温した。この溶液に1−ナ
フトール(5.15g,35.8mmol)を加え、
4.5時間加熱攪拌した。反応液に5N塩酸を加え、次
いで、炭酸ナトリウム溶液で中和し、析出物をろ過し
た。ろ液を分液した後、水層はジクロロメタンで抽出
し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
した後、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、
2−[(5−メチル−1,2,3−チアジアゾール−4
−イル)メチル]−1−ナフトール(0.30g)を得
た。
【0082】1H-NMR (CDCl3):δ 2.42 (s, 3H), 4.26
(s, 2H), 7.00-7.50 (m, 4H), 7.60-7.80 (m, 1H), 8.2
0-8.50 (m, 1H), 8.91 (s, 1H).13 C NMR (CDCl3):δ 9.1 (q), 28.8 (t), 117.9 (s), 1
20.0 (d), 122.1 (d), 125.1 (d), 125.9 (d), 126.1
(s), 127.1 (d), 127.8 (d), 133.9 (s), 146.7 (s), 1
50.7 (s), 159.6 (s). MS (m/e): 256 (M+).
(s, 2H), 7.00-7.50 (m, 4H), 7.60-7.80 (m, 1H), 8.2
0-8.50 (m, 1H), 8.91 (s, 1H).13 C NMR (CDCl3):δ 9.1 (q), 28.8 (t), 117.9 (s), 1
20.0 (d), 122.1 (d), 125.1 (d), 125.9 (d), 126.1
(s), 127.1 (d), 127.8 (d), 133.9 (s), 146.7 (s), 1
50.7 (s), 159.6 (s). MS (m/e): 256 (M+).
【0083】合成例9. 2−[(5−フェニル−1,
2,3−チアジアゾール−4−イル)メチル]−1−ナ
フトール
2,3−チアジアゾール−4−イル)メチル]−1−ナ
フトール
【0084】
【化20】
【0085】塩化アルミニウム(0.86g,6.46
mmol)の1,1,2,2−テトラクロロエタン(1
0ml)懸濁液に、4−ブロモメチル−5−フェニル−
1,2,3−チアジアゾール(0.825g,3.2m
mol)を加え、140℃に昇温した。この溶液に1−
ナフトール(1.86g,12.9mmol)を加え、
4時間加熱攪拌した。反応液に5N塩酸を加え、次い
で、炭酸ナトリウム溶液で中和し、析出物をろ過した。
ろ液を分液した後、水層はジクロロメタンで抽出し、有
機層を合わせ硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
した後、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、
2−[(5−フェニル−1,2,3−チアジアゾール−
4−イル)メチル]−1−ナフトール(0.25g)を
得た。
mmol)の1,1,2,2−テトラクロロエタン(1
0ml)懸濁液に、4−ブロモメチル−5−フェニル−
1,2,3−チアジアゾール(0.825g,3.2m
mol)を加え、140℃に昇温した。この溶液に1−
ナフトール(1.86g,12.9mmol)を加え、
4時間加熱攪拌した。反応液に5N塩酸を加え、次い
で、炭酸ナトリウム溶液で中和し、析出物をろ過した。
ろ液を分液した後、水層はジクロロメタンで抽出し、有
機層を合わせ硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
した後、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製し、
2−[(5−フェニル−1,2,3−チアジアゾール−
4−イル)メチル]−1−ナフトール(0.25g)を
得た。
【0086】1H-NMR (CDCl3):δ 4.29 (s, 2H), 6.90-
7.81 (m, 10H), 8.20-8.50 (m, 1H), 9.25 (brs, 1H). MS (m/e): 318 (M+).
7.81 (m, 10H), 8.20-8.50 (m, 1H), 9.25 (brs, 1H). MS (m/e): 318 (M+).
【0087】合成例10. 2−[(4−フェニル−
1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−1−ナフト
ール
1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−1−ナフト
ール
【0088】
【化21】
【0089】α−テトラロン(657mg,4.5mm
ol)と5−ホルミル−4−フェニル−チアゾール(8
50mg,4.5mmol)をt−ブチルアルコール
(41ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシド(1.
0g,9.0mmol)を加え、50℃で2時間攪拌し
た。反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナトリウム
水溶液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出した。硫
酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物をカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、2−[(4−フェニル
−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−1−ナフ
トール(400mg)を得た。
ol)と5−ホルミル−4−フェニル−チアゾール(8
50mg,4.5mmol)をt−ブチルアルコール
(41ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシド(1.
0g,9.0mmol)を加え、50℃で2時間攪拌し
た。反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナトリウム
水溶液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出した。硫
酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物をカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、2−[(4−フェニル
−1,3−チアゾール−5−イル)メチル]−1−ナフ
トール(400mg)を得た。
【0090】1H-NMR (CDCl3):δ 4.45 (s, 2H), 7.25
(d, J=4.3Hz, 1H), 7.38-7.54 (m, 6H), 7.65-7.84 (m,
3H), 7.98-8.09 (m, 1H), 8.68 (s, 1H). MS (m/e): 317 (M+).
(d, J=4.3Hz, 1H), 7.38-7.54 (m, 6H), 7.65-7.84 (m,
3H), 7.98-8.09 (m, 1H), 8.68 (s, 1H). MS (m/e): 317 (M+).
【0091】合成例11. 2−[3−(2−フェニル
ピリジル)メチル]−1−ナフトール
ピリジル)メチル]−1−ナフトール
【0092】
【化22】
【0093】α−テトラロン(120mg,0.82m
mol)と3−ホルミル−2−フェニルピリジン(15
0mg,0.82mmol)をt−ブチルアルコール
(7.5ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシド(1
80mg,1.6mmol)を加え、83℃で7時間攪
拌した。反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナトリ
ウム水溶液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出し
た。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物
をカラムクロマトグラフィーで精製して、2−[3−
(2−フェニルピリジル)メチル]−1−ナフトール
(108mg)を得た。
mol)と3−ホルミル−2−フェニルピリジン(15
0mg,0.82mmol)をt−ブチルアルコール
(7.5ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシド(1
80mg,1.6mmol)を加え、83℃で7時間攪
拌した。反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナトリ
ウム水溶液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出し
た。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物
をカラムクロマトグラフィーで精製して、2−[3−
(2−フェニルピリジル)メチル]−1−ナフトール
(108mg)を得た。
【0094】1H-NMR (CDCl3):δ 4.14 (s, 2H), 5.70
(bs, 1H), 7.05 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.15 (dd, J=4.7H
z, J=7.8Hz, 1H), 7.35-7.58 (m, 9H), 7.75 (m, 1H),
8.00 (m,1H), 8.50 (dd, J=1.6Hz, J=4.7Hz, 1H). MS (m/e): 311 (M+).
(bs, 1H), 7.05 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.15 (dd, J=4.7H
z, J=7.8Hz, 1H), 7.35-7.58 (m, 9H), 7.75 (m, 1H),
8.00 (m,1H), 8.50 (dd, J=1.6Hz, J=4.7Hz, 1H). MS (m/e): 311 (M+).
【0095】合成例12. 2−[(3−ビフェニル)
メチル]−1−ナフトール
メチル]−1−ナフトール
【0096】
【化23】
【0097】α−テトラロン(146mg、1.0mm
ol)と3−フェニルベンズアルデヒド(146mg,
1.0mmol)をt−ブチルアルコール(9ml)に溶
かし、カリウムt−ブトキシド(220mg,2.0m
mol)を加え、83℃で7時間攪拌した。反応液に1
N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナトリウム水溶液を加え、
pH7とし、酢酸エチルで抽出した。硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を留出し、残留物をカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、2−[(3−ビフェニル)メチル]−1
−ナフトール(200mg)を得た。
ol)と3−フェニルベンズアルデヒド(146mg,
1.0mmol)をt−ブチルアルコール(9ml)に溶
かし、カリウムt−ブトキシド(220mg,2.0m
mol)を加え、83℃で7時間攪拌した。反応液に1
N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナトリウム水溶液を加え、
pH7とし、酢酸エチルで抽出した。硫酸マグネシウムで
乾燥後、溶媒を留出し、残留物をカラムクロマトグラフ
ィーで精製し、2−[(3−ビフェニル)メチル]−1
−ナフトール(200mg)を得た。
【0098】1H-NMR (CDCl3):δ 4.27(s,2H),5.47(s,1
H),7.25(m,1H),7.21-7.78(m,12H),7.85(m,1H),8.16(m,1
H). MS (m/e): 310(M+).
H),7.25(m,1H),7.21-7.78(m,12H),7.85(m,1H),8.16(m,1
H). MS (m/e): 310(M+).
【0099】合成例13. 2−[(2−ビフェニル)
メチル]−7−メトキシ−1−ナフトール
メチル]−7−メトキシ−1−ナフトール
【0100】
【化24】
【0101】7−メトキシ−α−テトラロン(180m
g,1.0mmol)と2−(フェニル)ベンズアルデ
ヒド(180mg,1.0mmol)をt−ブチルアル
コール(9.0ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシ
ド(220mg,2.0mmol)を加え、 7時間加
熱攪拌した。反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナ
トリウム水溶液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出
した。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留
物をカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[(2−
ビフェニル)メチル]−7−メトキシ−1−ナフトール
(230mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3): δ 3.90 (s, 3H), 4.08 (s, 2H), 4.7
2 (s, 1H), 6.97 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.10(dd, J=2.6,
9.0 Hz, 1H), 7.18-7.52 (m, 11H), 7.66 (d, J=8.9 H
z, 1H). MS (m/e): 340 (M+).
g,1.0mmol)と2−(フェニル)ベンズアルデ
ヒド(180mg,1.0mmol)をt−ブチルアル
コール(9.0ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシ
ド(220mg,2.0mmol)を加え、 7時間加
熱攪拌した。反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナ
トリウム水溶液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出
した。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留
物をカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[(2−
ビフェニル)メチル]−7−メトキシ−1−ナフトール
(230mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3): δ 3.90 (s, 3H), 4.08 (s, 2H), 4.7
2 (s, 1H), 6.97 (d, J=8.2 Hz, 1H), 7.10(dd, J=2.6,
9.0 Hz, 1H), 7.18-7.52 (m, 11H), 7.66 (d, J=8.9 H
z, 1H). MS (m/e): 340 (M+).
【0102】合成例14. 2−[(2−ビフェニル)
メチル]−5−メトキシ−1−ナフトール
メチル]−5−メトキシ−1−ナフトール
【0103】
【化25】
【0104】5−メトキシ−α−テトラロン(180m
g,1.0mmol)と2−(フェニル)ベンズアルデ
ヒド(180mg,1.0mmol)をt−ブチルアル
コール(9.0ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシ
ド(220mg,2.0mmol)を加え、 6時間加
熱攪拌した。反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナ
トリウム水溶液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出
した。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留
物をカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[(2−
ビフェニル)メチル]−5−メトキシ−1−ナフトール
(280mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3): δ 3.99 (s, 3H), 4.11 (s, 2H), 4.8
8 (s, 1H), 6.80 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.12(d, J=8.7 H
z, 1H), 7.18-7.50 (m, 10H), 7.64 (d, J=8.7 Hz, 1
H), 7.78 (d, J=8.7 Hz, 1H). MS (m/e): 340 (M+).
g,1.0mmol)と2−(フェニル)ベンズアルデ
ヒド(180mg,1.0mmol)をt−ブチルアル
コール(9.0ml)に溶かし、カリウムt−ブトキシ
ド(220mg,2.0mmol)を加え、 6時間加
熱攪拌した。反応液に1N塩酸を加え、濃縮後、炭酸ナ
トリウム水溶液を加え、pH7とし、酢酸エチルで抽出
した。硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留
物をカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[(2−
ビフェニル)メチル]−5−メトキシ−1−ナフトール
(280mg)を得た。1 H-NMR (CDCl3): δ 3.99 (s, 3H), 4.11 (s, 2H), 4.8
8 (s, 1H), 6.80 (d, J=7.6 Hz, 1H), 7.12(d, J=8.7 H
z, 1H), 7.18-7.50 (m, 10H), 7.64 (d, J=8.7 Hz, 1
H), 7.78 (d, J=8.7 Hz, 1H). MS (m/e): 340 (M+).
【0105】試験例1. スーパーオキシド(O2 -)産
生阻害活性測定 ヒト急性骨髄性白血病細胞HL−60を、牛胎児血清を
10%及びジメチルスルホキシド1.4%を含むRPM
I−1640倍地に3×105 個/mLになるように懸
濁させ、CO2 培養器(37℃、CO2 5.0%、湿度
100%)で4日間培養して好中球様に分化させた。分
化したヒト好中球をフェノールレッド無添加のMEM培
地に加え、細胞濃度を2×106 個/mLに調製してそ
の25μLを96穴プレートに分注した。本発明の化合
物を所定の200倍濃度のメタノール溶液とし、同培地
200μLに2μL添加した物を上記細胞液に25μL
加えCO2 培養器で15分間培養した。この時、試料無
添加群及び100%阻害対照群には同培地25μLを加
えた。15分間培養後、100%阻害対照群にはチトク
ロームCの4mg/mL生理食塩水溶液に、TPA20
0μg/mLエタノール溶液を1μL/mLとSOD1
5000U/mL(=4.2mg/mL)生理食塩水溶
液40μL/mLとを添加した物を50μL、他にはチ
トクロームC溶液にTPAのみを同濃度添加した物を5
0μL加え、CO2 培養器で1時間培養して発色させ
た。プレートリーダーで550nm(対照、570n
m)の吸光度を測定してO2 -によって生成した還元型チ
トクロームCを定量し、対照群に対するO2 -産生阻害率
から50%産生阻害阻害濃度(IC50)を求めた。結果
を第2表に示す。
生阻害活性測定 ヒト急性骨髄性白血病細胞HL−60を、牛胎児血清を
10%及びジメチルスルホキシド1.4%を含むRPM
I−1640倍地に3×105 個/mLになるように懸
濁させ、CO2 培養器(37℃、CO2 5.0%、湿度
100%)で4日間培養して好中球様に分化させた。分
化したヒト好中球をフェノールレッド無添加のMEM培
地に加え、細胞濃度を2×106 個/mLに調製してそ
の25μLを96穴プレートに分注した。本発明の化合
物を所定の200倍濃度のメタノール溶液とし、同培地
200μLに2μL添加した物を上記細胞液に25μL
加えCO2 培養器で15分間培養した。この時、試料無
添加群及び100%阻害対照群には同培地25μLを加
えた。15分間培養後、100%阻害対照群にはチトク
ロームCの4mg/mL生理食塩水溶液に、TPA20
0μg/mLエタノール溶液を1μL/mLとSOD1
5000U/mL(=4.2mg/mL)生理食塩水溶
液40μL/mLとを添加した物を50μL、他にはチ
トクロームC溶液にTPAのみを同濃度添加した物を5
0μL加え、CO2 培養器で1時間培養して発色させ
た。プレートリーダーで550nm(対照、570n
m)の吸光度を測定してO2 -によって生成した還元型チ
トクロームCを定量し、対照群に対するO2 -産生阻害率
から50%産生阻害阻害濃度(IC50)を求めた。結果
を第2表に示す。
【0106】
【表5】
【0107】
【発明の効果】本発明のスーパーオキシド産生阻害剤
は、ヒト好中球等のO2 -産生に対し優れた阻害作用を示
し、抗炎症剤、自己免疫疾患治療剤、動脈硬化治療剤等
の医薬品として利用することができる。
は、ヒト好中球等のO2 -産生に対し優れた阻害作用を示
し、抗炎症剤、自己免疫疾患治療剤、動脈硬化治療剤等
の医薬品として利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/425 AED 31/44 ABA 31/495 31/50 31/505 C07C 69/732 Z 9546−4H 69/96 Z 9546−4H 205/25 9450−4H 215/74 7457−4H 235/46 9547−4H 271/44 9451−4H 323/19 7419−4H C07D 213/30 213/61 277/24 285/06 307/42 333/16 401/04 237 239 409/04 213 413/04 213 417/04 207 213 251 307 333 (72)発明者 矢澤 一良 神奈川県相模原市鵜野森1−28−10 (72)発明者 増沢 康男 兵庫県加東郡社町山国2006−48 (72)発明者 鹿野 真弓 東京都町田市金森1−7−15
Claims (2)
- 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、環Aは、ベンゼン環、ピリジン環、チアゾール
環、またはチアジアゾール環を表し、R1は水素原子、
低級アルキル基または置換もしくは未置換の芳香族基を
表し、R2はハロゲン原子または低級アルキル基を表
し、R3、R4は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、ア
ミノ基、または低級アルキル基を表す。mは0〜2の整
数であり、nは1〜4の整数である。ただし、環Aがチ
アゾール環を表す場合にはmは0または1であり、環A
がチアジアゾール環を表す場合には、mは0である。)
で表される1−ナフトール誘導体を有効成分とするスー
パーオキシド産生阻害剤。 - 【請求項2】 下記一般式(2) 【化2】 (式中、環Bは、ベンゼン環、ピリジン環、またはチア
ゾール環を表し、R1は水素原子、低級アルキル基また
は置換もしくは未置換の芳香族基を表し、R2はハロゲ
ン原子または低級アルキル基を表し、R3、R4は水素原
子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、または低級ア
ルキル基を表す。mは0〜2の整数であり、nは1〜4
の整数である。ただし、環Bがチアゾール環を表す場合
にはmは0または1である。また、R1'は置換ナフチル
メチル基に対してオルト位またはメタ位に位置する。)
で表される1−ナフトール誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17257795A JPH08151341A (ja) | 1994-09-26 | 1995-07-07 | スーパーオキシド産生阻害剤および1−ナフトール誘導体 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22911794 | 1994-09-26 | ||
JP6-229117 | 1994-09-26 | ||
JP17257795A JPH08151341A (ja) | 1994-09-26 | 1995-07-07 | スーパーオキシド産生阻害剤および1−ナフトール誘導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08151341A true JPH08151341A (ja) | 1996-06-11 |
Family
ID=26494888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17257795A Pending JPH08151341A (ja) | 1994-09-26 | 1995-07-07 | スーパーオキシド産生阻害剤および1−ナフトール誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08151341A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014525442A (ja) * | 2011-08-30 | 2014-09-29 | ヴィアメット ファーマスーティカルズ,インコーポレイテッド | 金属酵素阻害化合物 |
-
1995
- 1995-07-07 JP JP17257795A patent/JPH08151341A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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