JPH08151246A - 吹付耐火被覆組成物及びその施工方法 - Google Patents

吹付耐火被覆組成物及びその施工方法

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JPH08151246A
JPH08151246A JP6289898A JP28989894A JPH08151246A JP H08151246 A JPH08151246 A JP H08151246A JP 6289898 A JP6289898 A JP 6289898A JP 28989894 A JP28989894 A JP 28989894A JP H08151246 A JPH08151246 A JP H08151246A
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aqueous solution
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Yoshitatsu Takamiya
善立 高宮
Mitsuharu Osawa
光春 大澤
Tsutomu Osawa
努 大澤
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
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    • C04B2111/00482Coating or impregnation materials
    • C04B2111/00577Coating or impregnation materials applied by spraying
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    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/20Resistance against chemical, physical or biological attack
    • C04B2111/28Fire resistance, i.e. materials resistant to accidental fires or high temperatures

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、粉塵発生のない湿式工法に
おいて、施工コストを大幅に低減させることができ、且
つスラリー部と水溶液部とを合流混合後即(数秒内)に疑
似硬化反応して容易に所定厚さまで吹付けることができ
る改良された吹付耐火被覆組成物及びその施工方法を提
供することにある。 【構成】 本発明の吹付耐火被覆組成物は、水硬性セメ
ント質結合剤を含有してなるスラリー部と、マグネシウ
ムのハロゲン化物及び/または酸素酸塩を含有してなる
水溶液部とからなることを特徴とし、該吹付耐火被覆組
成物は、該スラリー部と、水溶液部とをそれぞれ別々の
ポンプ及び輸送管で搬送し、吹付用のノズル部分で前記
スラリー部と水溶液部を合流、混合し、吹付成形するこ
とを特徴として施工することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨構造の建築物など
において、鉄骨等に被覆して耐火構造とするための吹付
耐火被覆組成物及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄骨等の吹付耐火被覆構造を形成するた
めに、従来、乾式工法;半湿式工法及び湿式工法
が使用されている。以下に、これらの工法の概要を説明
する。 乾式工法 原料−セメント質材料、軽量骨材、ロックウール、増粘
剤 施工法 上記原料を乾式混合し、これを輸送管内を空気搬送し、
吹付ノズル部分で吐出させると共に別にノズル周辺に設
けた噴出口より水を霧状に噴出させ、原料と水を交叉接
触させて吹付ける方法である。乾式工法の長所として
は、(a)必要とする設備は原料搬送用ブローファン、水
搬送ポンプ、原料及び水の輸送管で、いずれも軽量で大
動力を必要とせず、また、輸送管も高耐圧を必要としな
い;(b)吹付直後でも含水率が低く、総重量が小さいた
め、鉄骨面に厚吹きを行っても自重での落下が少ない;
(c)総合的に低コストで施工できる、等が挙げられる。
しかし、ノズルから吐出する際、水と原料を完全混合す
ることが困難なため、セメント及びロックウールによる
粉塵発生が多い等の短所もある。
【0003】半湿式工法 原料−セメント質材料、ロックウール 施工法 ロックウールを輸送管内を空気搬送し、吹付ノズル部分
で吐出させると共に別にノズル周辺に設けた噴出口より
水に分散したセメントスラリーを交叉接触させて吹付け
る方法である。半湿式工法の長所は乾式工法と同様であ
り、短所は乾式工法と異なりセメント粉塵の発生はない
が、ロックウールの粉塵発生は防止できない。
【0004】湿式工法 原料−セメント質材料、軽量骨材、ロックウール、増粘
剤 施工法 原料の重量の1.0〜1.5倍の水で、原料を混練し、ペ
ースト状スラリーとなし、これを輸送管内をポンプ搬送
し、吹付ノズル部分で圧縮空気により吹付ける方法であ
る。湿式工法の長所は粉塵がないことであるが、(a)高
粘度のスラリーを搬送するため、高圧ポンプが必要とな
り、また、高圧に耐える輸送用配管が必要となり、その
結果、機械設備が高額となる;(b)混練水比が高いた
め、スラリーの重量が重くなり、そのため一度に厚く吹
付けを行うと、スラリーが流動落下してしまう。厚く吹
付けた際の流動落下を防ぐには、スラリーの粘度を更に
大きくする必要があるが、そうすると搬送に要する圧力
が更に高くなる。搬送に要する圧力を下げるには、スラ
リーの粘性を下げなければならないが、そうすると流動
落下傾向が大きくなるため、一度に吹付けできる厚さが
極端に薄くなる。従って、現状では、所定厚さの湿式吹
付耐火被覆組成物を施工(例えば、1時間耐火性能であ
れば25mm、2時間耐火性能であれば35mm、3時
間耐火性能であれば45mm)するには、2層または3
層に分けて施工し、先に吹付けた層が硬化後、2層目な
いし3層目を施工しなければならず、施工能率が悪い;
(c)上記(a)及び(b)の理由により施工コストが高くな
る、等の短所がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、現在行
われている吹付耐火被覆工法には、一長一短があり、即
ち、乾式あるいは半乾式工法はコストが安いために耐火
被覆工法として広く用いられている。しかし、施工時の
粉塵発生が多いため、労働衛生上問題がある。一方、湿
式工法は粉塵の発生はないものの、施工コストが高いと
いう問題がある。
【0006】また、例えば特開平1−126252号公報に例
示されるように、二酸化炭素を発生する炭酸塩あるいは
炭酸水素塩等の塩基性物質を含むスラリー及び硫酸アル
ミニウム等の無機塩類水溶液を吹付ノズル部分において
合流混合させる方法が例示されている。
【0007】しかしながら、この方法における塩基性物
質と硫酸アルミニウム等の無機塩類との硬化促進反応が
生じるのは、二酸化炭素発生反応後であるため、吹付物
が流動落下しない程度まで硬化するには吹付後ある程度
の時間を要する。従って、吹付厚さが厚い場合には、同
一箇所を連続的に所定厚さまで吹付けることは困難であ
った。
【0008】そこで、本発明者らは、特開平6−92708
号公報において、アルカリ土類金属の酸化物及び/また
は水酸化物、セメント質材料及び水を含有してなるスラ
リー部と、アルカリ土類金属の酸化物及び/または水酸
化物と常温で化学反応するリン酸アルミニウム及び/ま
たは硫酸アルミニウムの水溶液部とからなることを特徴
とする吹付耐火被覆組成物並びに該スラリー部と、水溶
液部とをそれぞれ別々のポンプで輸送管で搬送し、吹付
用のノズル部分で該スラリー部と水溶液部を合流混合
し、圧縮空気により吹付成形することを特徴とする施工
方法を既に提案している。
【0009】この吹付耐火被覆組成物は吹付成形後、即
疑似硬化して流動落下しなくなることを特徴とするもの
で、これはアルカリ土類金属の酸化物及び/または水酸
化物と、これらと常温で反応するリン酸アルミニウム及
び/または硫酸アルミニウム水溶液との反応によるもの
である。
【0010】しかし、特開平6−92708号公報に記載さ
れている吹付耐火被覆組成物の水溶液部に使用されるリ
ン酸アルミニウム水溶液及び/または硫酸アルミニウム
水溶液は強い酸性を呈するため、その取り扱いには注意
が必要であり、更なる改良が求められている。
【0011】従って、本発明の目的は、粉塵発生のない
湿式工法において、施工コストを大幅に低減させること
ができ、且つスラリー部と水溶液部とを合流混合後即
(数秒内)に疑似硬化反応して容易に所定厚さまで吹付け
ることができる改良された吹付耐火被覆組成物及びその
施工方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に係る吹付
耐火被覆組成物は、水硬性セメント質結合剤を含有して
なるスラリー部と、マグネシウムのハロゲン化物及び/
または酸素酸塩水溶液部とからなることを特徴とする。
【0013】更に、本発明に係る吹付耐火被覆組成物の
施工方法は、水硬性セメント質結合剤に水を加えて混練
したスラリー部と、マグネシウムのハロゲン化物及び/
または酸素酸塩を含有してなる水溶液部をそれぞれ別々
のポンプで輸送し、吹付用ノズル部分で前記スラリー部
及び水溶液部を合流混合し、吹付成形することを特徴と
する。
【0014】
【作用】本発明の吹付耐火被覆組成物は、水硬性セメン
ト質結合剤に水を加えて混練したスラリー部と、マグネ
シウムのハロゲン化物及び/または酸素酸塩を含有して
なる水溶液部とからなることを特徴とする。
【0015】スラリー部を構成する水硬性セメント質結
合剤は、吹付成形体に最終強度を付与するものであり、
水和反応して硬化するものであればいずれのものであっ
てもよい。例えばポルトランドセメント、アルミナセメ
ント、半水石膏等を使用することができ、その配合量
は、通常水硬性セメント質結合剤+マグネシウムのハロ
ゲン化物及び/または酸素酸塩の合計量(乾燥重量)に対
して20〜80重量%の範囲内である。
【0016】また、スラリー部には、水硬性セメント質
結合剤以外に、水酸化カルシウム及び/または酸化カル
シウムを、水酸化セメント質結合剤100重量部に対
し、70重量部以内の範囲で使用することができ、これ
により吹付成形時の疑似硬化反応を更に早めることがで
きる。
【0017】なお、水硬性セメント質結合剤を含有して
なるスラリー部には、水酸化カルシウム及び/または酸
化カルシウム以外にも必要に応じて充填材あるいは繊維
状物質を使用することができる。
【0018】充填材は嵩比重の調整や増量などを目的と
して適宜使用でき、例えばフライアッシュ、シリカダス
ト、珪石粉、陶磁器粉、廃コンクリート粉砕物、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、水
酸化アルミニウム等を挙げることができ、特に軽量化を
目的とするものとしてはパーライト、シリカバルーン、
シラスバルーン、焼成ヒル石、発泡ポリスチレン、発泡
ポリウレタン等が例示され、これらの配合量は、水硬性
セメント質結合剤+任意成分である水酸化カルシウム及
び/または酸化カルシウムの合計量100重量部(乾燥
重量)に対して、0〜100重量部程度である。また、
繊維状物質としてはロックウール、ガラス繊維、炭素繊
維、シリカ・アルミナ繊維等の無機質繊維の他、セルロ
ース繊維、アクリル繊維、ポリエステル繊維等が例示さ
れる。これらは強度の増大、乾燥収縮の低減等に寄与す
るが、配合割合は充填材と同様の基準で0〜40重量部
程度である。
【0019】また、本発明においては、上記充填材、繊
維状物質の他に、主に作業性向上を目的として必要に応
じてメチルセルロース、ポリエチレンオキサイド、ポリ
エチレングリコール等の水溶性樹脂を、また、嵩比重調
整を目的としてアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキ
ル硫酸エステル塩等の界面活性剤を添加することができ
る。
【0020】なお、スラリー部の使用水量は、スラリー
部を構成する成分100重量部に対し、50〜200重
量部が好適である。
【0021】本発明の吹付耐火被覆組成物は、吹付成形
後、即疑似硬化して流動落下しなくなるところに特徴が
ある。これは水硬性セメント質材料と、マグネシウムの
ハロゲン化物及び/または酸素酸塩との反応によるもの
である。
【0022】一方、本発明の吹付耐火被覆組成物を構成
する水溶液部はマグネシウムのハロゲン化物及び/また
は酸素酸塩の水溶液よりなるものである。ここで、これ
らの水溶液はほぼ中性領域のpHを有するものであり、
もし仮にこれらの水溶液が飛散しても作業環境に影響を
及ぼすことはない。マグネシウムのハロゲン化物として
は、塩化マグネシウム、塩化マグネシウムカリウム、ヨ
ウ化マグネシウム、臭化マグネシウム等が、また、酸素
酸塩としては、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、
燐酸水素マグネシウム等があり、これらは単独または混
合物として使用できる。
【0023】マグネシウムのハロゲン化物及び/または
酸素酸塩の添加割合は無水物として水硬性セメント質結
合剤+マグネシウムのハロゲン化物及び/または酸素酸
塩+適宜添加されるその他の添加剤の合計量(乾燥重量)
100重量部に対して3〜30重量部が適当である。該
添加割合が3重量部未満では、充分な疑似硬化を示さ
ず、30重量部を超えると水硬性セメント質結合剤の配
合割合が減少し、最終強度が低下するために好ましくな
い。なお、マグネシウムのハロゲン化物及び/または酸
素酸塩の添加割合は水溶液の流量で調節する。また、マ
グネシウムのハロゲン化物及び/または酸素酸塩の水溶
液の濃度については特に規定しないが、なるべく高濃度
とした方が、吹付直後の疑似硬化性の点で好ましく、過
飽和状態となったものでも良い。
【0024】本発明の吹付耐火被覆組成物は、水硬性セ
メント質結合剤と必要に応じて添加された充填材を水で
混練したスラリー部を輸送管内をポンプ搬送し、一方、
マグネシウムのハロゲン化物及び/または酸素酸塩の水
溶液部を別のポンプ及び輸送管で搬送し、これらのスラ
リー及び水溶液を吹付ノズル部分で合流混合し、吹付成
形するものである。
【0025】前記スラリー部は輸送管内を搬送し、吹付
ノズルに達するまでは低圧ポンプ搬送可能な低粘度スラ
リーであるが、吹付ノズルにおいて、上記可溶性酸性塩
類の水溶液と合流混合し、吹付成形した時点で、極めて
急速に高粘度化し、疑似硬化状態となるものであり、厚
く吹付けを行っても流動落下しないという特徴を有す
る。
【0026】即ち、従来の湿式吹付耐火被覆材料と異な
り、高価な高圧設備が不要であり、また、1回の吹付で
所定厚まで施工できるため、施工効率が良いというメリ
ットがあり、その結果、施工コストを大幅に低減でき
る。また、耐火性能に何の損傷も与えることがない。
【0027】
【実施例】
実施例1 普通ポルトランドセメント100重量部を70重量部の
水で混練してスラリーを得た。このスラリーを内径35
mm、長さ50mの耐圧ゴム製輸送管内をポンプ搬送し
た。この時のポンプ圧は3.5kg/cm2であった。次
に、硫酸マグネシウム・7水塩(MgSO4・7H2O)
100重量部を150重量部の水に溶解し、別のポンプ
で硫酸マグネシウムの添加割合が無水物として15重量
部となるように流量を調節して内径10mm、長さ50
mのゴムホース内を搬送し、吹付ノズルにおいて両者を
合流混合させ、鉄骨に吹付けた。その結果、スラリーは
吹付直後に疑似硬化し、厚さが70mmになるまで連続
的に吹付けを行っても、鉄骨面からの流動落下はなかっ
た。なお、この吹付成形体の乾燥後の嵩比重は0.85
であり、圧縮強度は25kg/cm2であった。
【0028】実施例2 普通ポルトランドセメント80重量部、ロックウール2
0重量部を150重量部の水で混練し、フロー値(JI
S R5201に準じて測定した)160mmのスラリ
ーを得た。このスラリーを内径35mm、長さ50mの
耐圧ゴム製輸送管内をポンプ搬送した。この時のポンプ
圧は3kg/cm2であった。次に、硫酸マグネシウム
・7水塩100重量部を150重量部の水に溶解し、別
の溶液ポンプで硫酸マグネシウムの添加割合が無水物と
して5重量部となるように流量調節して内径10mm、
長さ50mのゴムホース内を搬送し、吹付ノズルにおい
て両者を合流混合させ圧縮空気で鉄骨に吹付けた。その
結果、スラリーは吹付直後に疑似硬化し、厚さが70m
mになるまで連続的に吹付けを行っても、鉄骨面からの
流動落下はなかった。なお、この吹付成形体の乾燥後の
嵩比重は0.6であり、圧縮強度は15kg/cm2であ
った。
【0029】比較例1 実施例1におけるスラリーを硫酸マグネシウム溶液と合
流混合させずに鉄骨面に吹付けたところ、その殆どが鉄
骨面から流れ落ちた。
【0030】実施例3 普通ポルトランドセメント70重量部、ロックウール2
0重量部、膨張バーミキュライト10重量部を170重
量部の水で混練し、フロー値150mmのスラリーを得
た。このスラリーを実施例1と同様にポンプ搬送したと
ころ、ポンプ圧力は3.5kg/cm2であった。次に、
実施例1と同様に硫酸マグネシウムを水で溶解し、硫酸
マグネシウムの添加割合が無水物として5重量部となる
ように流量を調節して実施例1と同様にゴムホース内を
搬送し、吹付ノズルにおいて両者を合流混合させ、圧縮
空気で鉄骨に吹付けた。結果は実施例1と同様であっ
た。吹付成形体の嵩比重は0.5、圧縮強度は10kg
/cm2であった。
【0031】実施例4 普通ポルトランドセメント60重量部、消石灰[Ca
(OH)2]40重量部を70重量部の水で混練してス
ラリーを得た。このスラリーを内径35mm、長さ50
mの耐圧ゴム製輸送管内をポンプ搬送した。この時のポ
ンプ圧は3.5kg/cm2であった。次に、硫酸マグネ
シアム・7水塩100重量部を150重量部の水に溶解
し、別のポンプで硫酸マグネシアムの添加割合が無水物
として15重量部となるように流量を調節して内径10
mm、長さ50mのゴムホース内を搬送し、吹付ノズル
において両者を合流混合させ、圧縮空気で鉄骨に吹付け
た。その結果、スラリーは吹付直後に疑似硬化し、厚さ
が70mmになるまで連続的に吹付を行っても、鉄骨面
からの流動落下はなかった。なお、この吹付成形体の乾
燥後の嵩比重は0.80であり、圧縮強度は18kg/
cm2であった。
【0032】実施例5 普通ポルトランドセメント65重量部、消石灰15重量
部、ロックウール20重量部を150重量部の水で混練
し、フロー値(JIS R5201に準じて測定した)1
50mmのスラリーを得た。このスラリーを内径35m
m、長さ50mの耐圧ゴム製輸送管内をポンプ搬送し
た。この時のポンプ圧は3kg/cm2であった。次
に、硫酸マグネシアム・7水塩100重量部を150重
量部の水に溶解し、別の溶液ポンプで硫酸アルミニウム
の添加割合が無水物として5重量部となるように流量を
調節して内径10mm、長さ50mのゴムホース内を搬
送し、吹付ノズルにおいて両者を合流混合させ圧縮空気
で鉄骨に吹付けた。その結果、スラリーは吹付直後に疑
似硬化し、厚さが70mmになるまで連続的に吹付けを
行っても、鉄骨面からの流動落下はなかった。なお、こ
の吹付成形体の乾燥後の嵩比重は0.6であり、圧縮強
度は12kg/cm2であった。
【0033】実施例6 普通ポルトランドセメント55重量部、消石灰15重量
部、ロックウール20重量部、膨張バーミキュライト1
0重量部を170重量部の水に混練し、フロー値150
mmのスラリーを得た。このスラリーを実施例1と同様
にポンプ搬送したところ、ポンプ圧力は3.5kg/c
2であった。次に、実施例1と同様に硫酸マグネシウ
ムを水で溶解し、硫酸マグネシウムの添加割合が無水物
として5重量部となるように流量を調節して実施例1と
同様にゴムホース内を搬送し、吹付ノズルにおいて両者
を合流混合させ、圧縮空気で鉄骨に吹付けた。結果は実
施例1と同様であった。吹付成形体の嵩比重は0.5、
圧縮強度は9kg/cm2であった。
【0034】比較例2 普通ポルトランドセメント60重量部、膨張バーミキュ
ライト20重量部、ロックウール20重量部及び増粘剤
としてメチルセルロース0.2重量部を120重量部の
水で混練し、フロー値120mmのスラリーを調製し
た。これを実施例1と同様にポンプ搬送したところ、ポ
ンプ圧力は40kg/cm2であった。更に、このスラ
リーを吹付ノズルで圧縮空気と共に鉄骨に吹付けたとこ
ろ、厚さ25mmまでは吹付可能であったが、それ以上
の厚さでは一部落下が認められた。
【0035】比較例3 比較例2において、水量を140重量部とし、フロー値
を135mmとした以外は比較例2と同様に吹付けを行
った。その結果、ポンプ圧力は25kg/cm2まで低
下したが、吹付け可能厚さは15mmに低下した。
【0036】なお、実施例1〜6の吹付耐火被覆組成物
の耐火性能を調べた結果、いずれも従来の耐火被覆組成
物と同等以上の性能が認められた。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、粉塵発生のない湿式工
法において、施工コストを大幅に低減させることがで
き、かつスラリー部及び水溶液部が合流混合後即(数秒
内)に疑似硬化反応して容易に所定厚まで吹付けること
ができる吹付耐火被覆組成物及びその施工方法を提供す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 1/94 U //(C04B 28/02 22:14 A 14:46) 111:28

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水硬性セメント質結合剤を含有してなる
    スラリー部と、マグネシウムのハロゲン化物及び/また
    は酸素酸塩を含有してなる水溶液部とからなることを特
    徴とする吹付耐火被覆組成物。
  2. 【請求項2】 水硬性セメント質結合剤を含有してなる
    スラリー部が水酸化カルシウム及び/または酸化カルシ
    ウムを含む請求項1記載の吹付耐火被覆組成物。
  3. 【請求項3】 水硬性セメント質結合剤を含有してなる
    スラリー部と、マグネシウムのハロゲン化物及び/また
    は酸素酸塩を含有してなる水溶液部とをそれぞれ別々の
    ポンプ及び輸送管で搬送し、吹付用のノズル部分で前記
    スラリー部と水溶液部を合流、混合し、吹付成形するこ
    とを特徴とする吹付耐火被覆組成物の施工方法。
  4. 【請求項4】 水硬性セメント質結合剤を含有してなる
    スラリー部が水酸化カルシウム及び/または酸化カルシ
    ウムを含有してなる請求項3記載の吹付耐火被覆組成物
    の施工方法。
JP6289898A 1994-11-24 1994-11-24 吹付耐火被覆組成物及びその施工方法 Pending JPH08151246A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11199299A (ja) * 1998-01-09 1999-07-27 Tobishima Corp 吸音材吹付工法
JP2007162460A (ja) * 1999-10-08 2007-06-28 James Hardie Internatl Finance Bv 繊維セメント/石膏積層複合建材
US8993462B2 (en) 2006-04-12 2015-03-31 James Hardie Technology Limited Surface sealed reinforced building element

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