JP3283070B2 - 吹付耐火被覆組成物及びその施工方法 - Google Patents

吹付耐火被覆組成物及びその施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨構造の建築物など
において、鉄骨等に被覆して耐火構造とするための吹付
耐火被覆組成物及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄骨等に吹付耐火被覆構造を形成するた
めに、従来乾式工法;半湿式工法及び湿式工法が
使用されている。以下に、これらの工法の概要を説明す
る。 乾式工法 原料−セメント質材料、ロックウール 施工法 上記原料を乾式混合し、これを輸送管内を空気搬送し、
吹付ノズル部分で吐出させると共に別にノズル周辺に設
けた噴出口より水を霧状に噴出させ、原料と水を交叉接
触させて吹付ける方法である。乾式工法の長所として
は、(a)必要とする設備は原料搬送用ブローファン、水
搬送ポンプ、原料及び水の輸送管で、いずれも軽量で大
動力を必要とせず、また、輸送管も高耐圧を必要としな
い;(b)吹付直後でも含水率が低く、総重量が小さいた
め、鉄骨面に厚吹きを行っても自重での落下が少ない;
(c)総合的に低コストで施工できる、等が挙げられる。
しかし、ノズルから吐出する際、水と原料を完全混合す
ることが困難なため、セメント及びロックウールによる
粉塵発生が多い等の短所もある。
【0003】半湿式工法 原料−セメント質材料、ロックウール 施工法 ロックウールを輸送管内を空気搬送し、吹付ノズル部分
で吐出させると共に別にノズル周辺に設けた噴出口より
水に分散したセメントスラリーを交叉接触させて吹付け
る方法である。半湿式工法の長所は乾式工法と同様であ
り、短所は乾式工法と異なりセメント粉塵の発生はない
が、ロックウールの粉塵発生は防止できない。
【0004】湿式工法 原料−セメント質材料、軽量骨材、ロックウール、増粘
剤 施工法 原料の重量の1.0〜1.5倍の水で、原料を混練し、ペ
ースト状スラリーとなし、これを輸送管内をポンプ搬送
し、吹付ノズル部分で圧縮空気により吹付ける方法であ
る。湿式工法の長所は粉塵がないことであるが、(a)高
粘度のスラリーを搬送するため、高圧ポンプが必要とな
り、また、高圧に耐える輸送用配管が必要となり、その
結果、機械設備が高額となる;(b)混練水比が高いた
め、スラリーの重量が重くなり、そのため一度に厚く吹
付けを行うと、スラリーが流動落下してしまう。厚く吹
付けた際の流動落下を防ぐには、スラリーの粘度を更に
大きくする必要があるが、そうすると搬送に要する圧力
が更に高くなる。搬送に要する圧力を下げるには、スラ
リーの粘性を下げなければならないが、そうすると流動
落下傾向が大きくなるため、一度に吹付けできる厚さが
極端に薄くなる。従って、現状では、所定厚さの湿式吹
付耐火被覆を施工(例えば、1時間耐火性能であれば2
5mm、2時間耐火性能であれば35mm、3時間耐火
性能であれば45mm)するには、2層または3層に分
けて施工し、先に吹付けた層が硬化後、2層目ないし3
層目を施工しなければならず、施工能率が悪い;(c)上
記(a)及び(b)の理由により施工コストが高くなる、等の
短所がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、現在行
われている吹付耐火被覆工法には、一長一短があり、即
ち、乾式あるいは半乾式工法はコストが安いために耐火
被覆工法として広く用いられている。しかし、施工時の
粉塵発生が多いため、労働衛生上問題がある。一方、湿
式工法は粉塵の発生はないものの、施工コストが高いと
いう問題がある。
【0006】また、例えば特開平1−126252号公報に例
示されるように、二酸化炭素を発生する炭酸塩あるいは
炭酸水素塩等の塩基性物質を含むスラリー及び硫酸アル
ミニウム等の無機塩類水溶液を吹付ノズル部分において
合流混合させる方法が例示されている。
【0007】しかしながら、この方法における塩基性物
質と硫酸アルミニウム等の無機塩類との硬化促進反応が
生じるのは、二酸化炭素発生反応後であるため、吹付物
が流動落下しない程度まで硬化するには吹付後ある程度
の時間を要する。従って、吹付厚さが厚い場合には、同
一箇所を連続的に所定厚さまで吹き付けることは困難で
ある。
【0008】従って、本発明の目的は、粉塵発生のない
湿式工法において、施工コストを大幅に低減させること
ができ、かつスラリー部及び水溶性酸性塩類の溶液部が
合流混合後即(数秒内)に疑似硬化反応して容易に所定厚
さまで吹き付けることができる吹付耐火被覆組成物及び
その施工方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に係る吹付
耐火被覆組成物は、アルカリ土類金属の酸化物及び/ま
たは水酸化物、セメント質材料及び水よりなるスラリー
部と、アルカリ土類金属の酸化物及び/または水酸化物
と常温で化学反応する水溶性酸性塩類である硫酸アルミ
ニウムの水溶液部とからなることを特徴とする。また、
本発明に係る吹付耐火被覆組成物は、本発明に係る吹付
耐火被覆組成物は、スラリー部が、充填材、繊維状物
質、水溶性樹脂及び界面活性剤からなる群から選択され
る1種または2種以上の成分を配合されてなることを特
徴とする。 更に、本発明に係る吹付耐火被覆組成物は、
アルカリ土類金属がカルシウムまたはマグネシウムであ
ることを特徴とする。
【0010】更に、本発明に係る上記吹付耐火被覆組成
物の施工方法は、スラリー部と水溶液部をそれぞれ別々
のポンプで輸送管で搬送し、吹付用のノズル部分で前記
スラリー部及び水溶液部を合流混合し、圧縮空気により
吹付成形することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の吹付耐火被覆組成物は、アルカリ土類
金属の酸化物及び/または水酸化物、及びセメント質材
料に水を加えて混練したスラリー部、及びアルカリ土類
金属の酸化物及び/または水酸化物と常温で化学反応す
る水溶性酸性塩類の水溶液部とからなることを特徴とす
る。
【0012】スラリー部を構成するセメント質材料は、
吹付成形体に最終強度を付与するものであり、水和反応
して硬化するものであればいずれのものであってもよ
い。例えばポルトランドセメント、アルミナセメント、
半水石膏等を使用することができる。また、その配合割
合は目的とする成形体の強度に応じて増減することがで
きるが、通常セメント質材料+アルカリ土類金属の酸化
物及び/または水酸化物+水溶性酸性塩類の合計量(乾
燥重量)に対して20〜80重量%の範囲内である。
【0013】また、本発明においては、スラリー部を構
成する成分として、セメント質材料+アルカリ土類金属
の酸化物及び/または水酸化物以外に充填材あるいは繊
維状物質を使用することができる。
【0014】充填材は嵩比重の調整や増量などを目的と
して適宜使用でき、例えばフライアッシュ、シリカダス
ト、珪石粉、陶磁器粉、廃コンクリート粉砕物、特に軽
量化を目的とするものとしてはパーライト、シリカバル
ーン、シラスバルーン、焼成ヒル石等が例示され、これ
らの配合量としてはスラリー部を構成する成分100重
量部に対し、0〜100重量部程度である。繊維状物質
としてはロックウール、ガラス繊維、炭素繊維、シリカ
・アルミナ繊維等の無機質繊維の他、セルロース繊維、
アクリル繊維、ポリエステル繊維等が例示される。これ
らは強度の増大、乾燥収縮の低減等に寄与するが、配合
割合としてはスラリー部を構成する成分100重量部に
対し、0〜40重量部程度である。
【0015】また、本発明においては、上記充填材、繊
維状物質の他、主に作業性向上を目的として必要に応じ
てメチルセルロース、ポリエチレンオキサイド、ポリエ
チレングリコール等の水溶性樹脂を、また、主に嵩比重
調整を目的としてアルキルベンゼンスルホン酸塩、アル
キル硫酸エステル塩等の界面活性剤を添加することがで
きる。
【0016】なお、スラリー部の使用水量は、スラリー
部を構成する成分100重量部に対し、50〜200重
量部が好適である。
【0017】本発明の吹付耐火被覆組成物は、吹付成形
後、即疑似硬化して流動落下しなくなるところに特徴が
ある。これはアルカリ土類金属の酸化物及び/または水
酸化物と、これらと常温で反応する水溶性酸性塩類との
反応によるものである。このためにスラリー部には、ア
ルカリ土類金属の酸化物及び/または水酸化物を配合す
る。なお、アルカリ土類金属としては急速反応性及び安
全性及びコストの点で、カルシウムまたはマグネシウム
が好ましい。
【0018】一方、本発明の吹付耐火被覆組成物を構成
する水溶液部は、上記アルカリ土類金属の酸化物及び/
または水酸化物と常温で化学反応する水溶性酸性塩類の
水溶液よりなるものである。該水溶液酸性塩類として
は、急速反応性及び安全性及びコストの点で硫酸アルミ
ニウムが好ましい。
【0019】上記水溶性酸性塩類の添加割合は無水物と
してセメント質材料+アルカリ土類金属の酸化物及び/
または水酸化物+水溶性塩類+適宜添加されるその他の
添加剤の合計量(乾燥重量)100重量部に対して3〜3
0重量部が適当である。該添加割合が3重量部未満で
は、充分な疑似硬化を示さず、30重量部を超えるとセ
メント質材料の配合割合が減少し、最終強度が低下する
ために好ましくない。なお、この水溶性塩類の添加割合
は水溶液の流量で調節する。
【0020】また、アルカリ土類金属の酸化物及び/ま
たは水酸化物の配合割合は、これらと常温で化学反応す
る水溶性酸性塩類の化学量論量と同量ないし4倍量が好
ましい。化学量論量以下では、水溶性酸性塩類が吹付成
形体内に残留し、これは鉄に対して腐食性があるために
好ましくない。また、化学量論量以上に添加することは
初期の水溶性塩類との反応速度の点で好ましいが、4倍
量以上添加しても効果はない。
【0021】本発明の吹付耐火被覆組成物は、セメント
質材料と、アルカリ土類金属の酸化物及び/または水酸
化物とを含有してなる混合物を水で混練したスラリー部
を輸送管内をポンプ搬送し、一方、アルカリ土類金属の
酸化物及び/または水酸化物と常温で化学反応する水溶
性酸性塩類の水溶液部を別のポンプ及び輸送配管で搬送
し、これらのスラリー及び水溶液を吹付ノズル部分で合
流混合し、圧縮空気で吹付け成形するものである。
【0022】前記スラリー部は輸送管内を搬送し、吹付
ノズルに達するまでは低圧ポンプ搬送可能な低粘度スラ
リーであるが、吹付ノズルにおいて、上記可溶性酸性塩
類の水溶液と合流混合し、圧縮空気で吹付成形した時点
で、極めて急速に高粘度化し、疑似硬化状態となるもの
であり、厚く吹付を行っても流動落下しないという特徴
を有する。
【0023】即ち、従来の湿式吹付耐火被覆材料と異な
り、高価な高圧設備が不要であり、また、1回の吹付で
所定厚さまで施工できるため、施工効率が良いというメ
リットがあり、その結果、施工コストを大幅に低減でき
る。かつ、耐火性能になんの損傷も与えない。
【0024】
【実施例】
実施例1 普通ポルトランドセメント60重量部、消石灰[Ca
(OH)2]40重量部を70重量部の水で混練し、フロ
ー値(JIS R5201に準じて測定した)200mmのスラリ
ーを得た。このスラリーを内径35mm、長さ50mの
耐圧ゴム製輸送管内をポンプ搬送した。この時のポンプ
圧は3.5kg/cm2であった。次に、硫酸アルミニウ
ム18水塩[Al2(SO4)3・18H2O]を3重量倍の
水に溶解し、別のポンプで硫酸アルミニウムの添加割合
が無水物として15重量部となるように流量を調節して
内径10mm、長さ50mのゴムホース内を搬送し、吹
付ノズルにおいて両者を合流混合させ、圧縮空気で鉄骨
に吹付けた。その結果、スラリーは吹付直後に疑似硬化
し、厚さが70mmになるまで連続的に吹付を行って
も、鉄骨面からの流動落下はなかった。なお、この吹付
成形体の乾燥後の嵩比重は0.75であり、圧縮強度は
10.5kg/cm2であった。
【0025】実施例2 普通ポルトランドセメント65重量部、消石灰[Ca
(OH)2]15重量部、ロックウール20重量部を15
0重量部の水で混練し、フロー値(JIS R5201に準じて測
定した)150mmのスラリーを得た。このスラリーを
内径35mm、長さ50mの耐圧ゴム製輸送管内をポン
プ搬送した。この時のポンプ圧は3kg/cm2であっ
た。次に、硫酸アルミニウムの18水塩[Al(SO4)3
・18H2O]を3重量倍の水に溶解し、別の溶液ポン
プで硫酸アルミニウムの添加割合が無水物として5重量
部となるように流量を調節して内径10mm、長さ50
mのゴムホース内を搬送し、吹付ノズルにおいて両者を
合流混合させ圧縮空気で鉄骨に吹付けた。その結果、ス
ラリーは吹付直後に疑似硬化し、厚さが70mmになる
まで連続的に吹付を行っても、鉄骨面からの流動落下は
なかった。なお、この吹付成形体の乾燥後の嵩比重は
0.6であり、圧縮強度は10kg/cm2であった。
【0026】比較例1 実施例1におけるスラリーを硫酸アルミニウム溶液と合
流混合させずに鉄骨面に吹付けたところ、その殆どが鉄
骨面から流れ落ちた。
【0027】実施例3 普通ポルトランドセメント45重量部、消石灰[Ca
(OH)2]35重量部、ロックウール20重量部を17
0重量部の水で混練し、フロー値150mmのスラリー
を得た。このスラリーを実施例1と同様にポンプ搬送し
たところ、ポンプ圧力は3.1kg/cm2であった。次
に、実施例1と同様に硫酸アルミニウムを水で溶解し、
硫酸アルミニウムの添加割合が無水物として20重量部
となるように流量を調節して実施例1と同様にゴムホー
ス内を搬送し、吹付ノズルにおいて両者を合流混合さ
せ、圧縮空気で鉄骨に吹付けた。結果は実施例1と同様
であった。吹付成形体の比重は0.45、圧縮強度は6
kg/cm2であった。
【0028】実施例4 普通ポルトランドセメント55重量部、消石灰[Ca
(OH)2]15重量部、ロックウール20重量部、膨張
バーミキュライト10重量部を170重量部の水で混練
し、フロー値150mmのスラリーを得た。このスラリ
ーを実施例1と同様にポンプ搬送したところ、ポンプ圧
力は3.5kg/cm2であった。次に、実施例1と同様
に硫酸アルミニウムを水で溶解し、硫酸アルミニウムの
添加割合が無水物として5重量部となるように流量を調
節して実施例1と同様にゴムホース内を搬送し、吹付ノ
ズルにおいて両者を合流混合させ、圧縮空気で鉄骨に吹
付けた。結果は実施例1と同様であった。吹付成形体の
嵩比重は0.5、圧縮強度は7kg/cm2であった。
【0029】比較例2 普通ポルトランドセメント60重量部、膨張バーミキュ
ライト20重量部、ロックウール20重量部及び増粘剤
としてメチルセルロース0.2重量部を120重量部の
水で混練し、フロー値120mmのスラリーを調製し
た。これを実施例1と同様にポンプ搬送したところ、ポ
ンプ圧力は40kg/cm2であった。更に、このスラ
リーを吹付ノズルで圧縮空気と共に鉄骨に吹付けたとこ
ろ、厚さ25mmまでは吹付可能であったが、それ以上
の厚さでは一部落下が認められた。
【0030】比較例3 比較例2において、水量を140重量部とし、フロー値
を135mmとした以外は比較例2と同様に吹付けを行
った。その結果、ポンプ圧力は25kg/cm2まで低
下したが、吹付け可能厚さは15mmに低下した。
【0031】比較例4 実施例2において、消石灰15重量部を炭酸カルシウム
15重量部とした以外は実施例2と同様にして吹付を行
った。その結果、吹付とほぼ同時に疑似硬化する現象は
認められず、15mm厚さ程度までは吹付可能であった
が、それ以上吹付けると流動重力落下が認められた。
【0032】なお、実施例1〜4の耐火被覆組成物の耐
火性能を調べた結果、いずれも従来の耐火被覆組成物と
同等以上の性能が認められた。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、粉塵発生のない湿式工
法において、施工コストを大幅に低減させることがで
き、かつスラリー部及び水溶性酸性塩類の溶液部が合流
混合後即(数秒内)に疑似硬化反応して容易に所定厚さま
で吹き付けることができる耐火被覆組成物及びその施工
方法を提供することができる。
フロントページの続き (72)発明者 藤 雅史 茨城県石岡市柏原6丁目1番地 株式会 社アスク 中央研究所内 (72)発明者 大澤 努 茨城県石岡市柏原6丁目1番地 株式会 社アスク 中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭53−149225(JP,A) 特開 昭56−100158(JP,A) 特開 平3−122040(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 28/00 - 28/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ土類金属の酸化物及び/または
    水酸化物、セメント質材料及び水よりなるスラリー部
    と、アルカリ土類金属の酸化物及び/または水酸化物と
    常温で化学反応する水溶性酸性塩類である硫酸アルミニ
    ウムの水溶液部とからなることを特徴とする吹付耐火被
    覆組成物。
  2. 【請求項2】 スラリー部が、充填材、繊維状物質、水
    溶性樹脂及び界面活性剤からなる群から選択される1種
    または2種以上の成分を配合されてなる請求項1記載の
    吹付耐火被覆組成物。
  3. 【請求項3】 アルカリ土類金属がカルシウムまたはマ
    グネシウムである請求項1または2記載の吹付耐火被覆
    組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    吹付耐火被覆組成物の施工方法において、スラリー部と
    水溶液部をそれぞれ別々のポンプで輸送管で搬送し、吹
    付用のノズル部分で前記スラリー部及び水溶液部を合流
    混合し、圧縮空気により吹付成形することを特徴とする
    吹付耐火被覆組成物の施工方法。
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