JPH08150928A - 電気車両用駆動装置付輪軸および電動台車 - Google Patents

電気車両用駆動装置付輪軸および電動台車

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JPH08150928A
JPH08150928A JP31915594A JP31915594A JPH08150928A JP H08150928 A JPH08150928 A JP H08150928A JP 31915594 A JP31915594 A JP 31915594A JP 31915594 A JP31915594 A JP 31915594A JP H08150928 A JPH08150928 A JP H08150928A
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shaft
wheel
cylinder
planetary gear
carrier
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JP31915594A
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Hiroshi Onoda
博 小野田
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Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Toyo Electric Manufacturing Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大容量主電動機で駆動可能な遊星歯車装置によ
る電気車両用駆動装置を車輪に対して弾性支持した構造
で騒音低減および台車の軸間距離の短縮を図り、車輌の
曲線通過を含めた高速化を図ることにある。 【構成】左右の車輪を筒を用いてリブ部で締結し、その
筒の中に遊星歯車装置付主電動機を回転自在(筒が回転
する)に弾性支持する。主電動機の軸に太陽歯車を構成
し、遊星歯車のキャリアの回転を出力軸とし、これを車
輪のボスに可撓継手で連結する。両車輪のボス部にジャ
ーナル軸受を構成するための軸を嵌着し、この軸を中空
としてこの中に主電動機の外枠との間に可撓継手を介し
て連結した軸を通し軸箱に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遊星歯車装置付きの電気
車両用駆動装置に並びに電動台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気車両用駆動装置および遊星歯
車装置を用いた駆動装置につき、図12〜15を用いて説明
する。図12(a),(b)は我国の私鉄・JRの車両に
一般的に採用されている平衡カルダン駆動装置を構成し
た台車を示す説明図で、(a)はその平面図、(b)は
側面図である。図12において、台車枠1に装架された主
電動機2の動力は、可撓継手3を介して歯車装置4によ
り減速されて車軸5に伝達し、車輪6を回転させる。車
軸5の両端には軸箱7が組み立てられ、軸箱7は軸ばね
8を介して台車枠1に負荷される車体の荷重を支える。
なお、主電動機2はボルト9,9aにより、歯車装置4
は吊り装置10(ボルトと防振ゴムによる構造の詳細は本
発明とは関連しないため省略する)により台車枠1に取
付られる。歯車装置4は一般的に大小はすば歯車による
一段減速である。
【0003】次に、遊星歯車装置を用いた従来の電気車
両用駆動装置について、図13〜15を用いて説明する。図
13は基本的な遊星歯車装置の配置を示す説明図で、図14
はその具体的な構成図、図15は駆動装置の台車枠への取
付図であり、遊星歯車装置Aは太陽歯車 101を入力側と
し、三つの遊星歯車 102を連結するキャリア 104の回転
を出力側として構成されたものである。遊星歯車 102は
太陽歯車 101により動力を伝えられて自転するが、内歯
車 103との噛合により公転を伴う。
【0004】内歯車 103は、図14に示すように、ほぼ同
寸法の円筒状に延長されたフレーム105の一端側に設け
られ、該フレーム 105の他端側は丸手鏡形ハリ11aに支
えられる。遊星歯車 102を連結するキャリア 104は、車
輪取付用の円筒金具 106と一体に構成され、該外周部に
車輪60が嵌着され、内周部は軸受 105aを介してフレー
ム105の外周部と回転接続される。
【0005】また、フレーム 105の内側には遊星歯車装
置Aとの仕切りにフタ 109が、またフレーム 105の内周
端部にフタ 109aが設けられ、両フタの間に小型の主電
動機2の固定子 108が構成され、また回転子 108aの中
空軸 108bの内部に太陽歯車軸 101aが一端部で嵌着さ
れる。フタ 109, 109aの内周部と回転子の中空軸 108
bの外周部の間は軸受 108cが設けられている。以上の
ように従来の遊星歯車装置による駆動装置は、車輪60内
に遊星歯車装置Aと主電動機2が一体的に構成されてい
るものである。丸手鏡形ハリ11aは図15に示すように、
台車枠11にピン12により回転自在に支えられ、他端は軸
ばね81を介して台車枠11に負荷される車輌の重量を受け
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の平行カ
ルタン駆動装置2対で構成した台車においては、前後の
輪軸の間に各々の輪軸を駆動する主電動機を、ほぼ車軸
中心の高さで両端軸の間に、車軸に平行に配置するの
で、軸間距離の短縮による台車の軽量化および半径の小
さい曲線通過性能に問題があった。そして歯車装置や主
電動機の騒音は、軸や沿線の民家などに伝わりやすかっ
た。また、従来の動力台車においては、主電動機と歯車
装置との間に用いる可撓継手に対して、その心ぐるいを
調整する特別の作業が必要であり、動力台車用と従台車
用の台車枠は別々に製造・管理するコストが必要であっ
た。更に、車輪内に遊星歯車装置を構成してなる駆動装
置は、主電動機のスペースが小さく、大容量のものは構
成不可能であり、ばね下に構成されているのでレールと
の間で衝撃荷重を発生していた。
【0007】本発明は上述した点に鑑みて創案されたも
ので、その目的とするところは、台車の軸間距離を短縮
するのに支障となる主電動機のスペースを削減して台車
の軽量化を図り、曲線通過性能を高め、歯車装置の主電
動機の騒音を低減し、輪軸の台車への取付時の調整作業
を容易にし、台車枠から主電動機および歯車装置の取付
座を廃止して台車の製造・管理のコストを削減し、主電
動機を大容量化するための寸法を充分にとり、歯車装置
と共に輪軸対して弾性支持することによる衝撃荷重の緩
和を図る電気車両用駆動装置付輪軸および電動台車を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】つまり、その目的を達成
する手段は、 (1)請求項1において、左右の車輪を連結する車軸を
大継手の筒で代用し、該筒の内部に外枠の回転を止めら
れた主電動機と、この主電動機の軸に連結された遊星歯
車装置と、前記左右の車輪の軸芯の外側に設けられた軸
箱部とからなり、この遊星歯車装置の出力軸の回転(キ
ャリアの回転)を前記輪軸に伝達する構造とした電気車
両用駆動装置付輪軸であり、 (a)前記筒は、左右の車輪のリブ部に連結し、また、
左右の車輪の軸芯、車軸の中空軸として、両車輪の輪軸
を構成する。 (b)前記軸箱部のジャーナル軸受けは、前記輪軸の表
面と軸箱の内側の間に設ける。 (c)前記筒の内部に設けられた主電動機の外枠又はブ
ラケットは、筒の内側に設けられた弾性体を介して回転
自在に保持すると共に、主電動機の軸芯を筒の軸芯と略
一致させる。 (d)前記主電動機の外枠の反出力側の軸には、ユニバ
ーサルジョイントを介して軸を連結し、該軸を前記中空
軸の軸芯として前記軸箱に固定する。 (e)前記主電動機の出力側の軸には遊星歯車装置の太
陽歯車を取付け、この太陽歯車を中心として回動する遊
星歯車の内歯車は主電動機の外枠に固定し、また、遊星
歯車の自転と公転を可能にするキャリアは、遊星歯車の
両面に設け、主電動機側の軸芯に設けられた筒は軸受を
介して主電動機の外枠に主電動機の中空軸と一致させて
回転自在に支持し、他方のキャリア側は可撓継手を介し
て前輪軸と連結する。 (f)前記の可撓継手の車輪側は、車輪のボス等の輪軸
の一部に固定する。 以上のように構成したものである。
【0009】(2)請求項2において、遊星歯車装置の
車輪側のキャリアに小径部と大径部を有する断面わん形
状の小径部を固着すると共に、大径部の外周に弾性体を
介して前記筒内部に保持する請求項1記載のものであ
る。
【0010】(3)請求項3において、遊星歯車装置に
有する内車の軸芯部を、主電動機の外枠への取付部で外
し、該取付部を主電動機側に筒状に延長し、該筒状の外
周に軸受を介して左右の車輪を連結する筒の内径部に有
する板に固定せしめ、前記内歯車を筒状に延長した先端
部と先に分離した主電動機の外枠部分とをダイヤフラム
継手等の可撓継手により連結すると共に、遊星歯車の主
電動機側のキャリアを除去してその代わりに、内歯車で
代用し、内歯車に取着する筒を軸受を介して前記板に固
定せしめ、更に車輪側のキャリアは、車輪のボス部等の
輪軸の一部に取着する請求項1記載のものである。
【0011】(4)請求項4において、主電動機側のキ
ャリアの筒状に延長した部分を、主電動機の外枠に取着
すると共に、キャリアの筒と外枠間に有する軸受をなく
し、両車輪を連結する筒内に内歯車を直接弾性支持し、
またキャリアに回転自在に支持された遊星歯車を噛合さ
せ更に車輪側にキャリアを除去した請求項2記載のもの
である。
【0012】(5)請求項5において、左右の車輪を連
結する筒の両端にリング状のフランジを固着し、該フラ
ンジと車輪のリブ部とを締着して輪軸とする請求項1記
載のものである。
【0013】(6)請求項6において、遊星歯車装置側
のフランジの内面に、可撓継手の継手部を取着した請求
項5記載のものである。
【0014】(7)請求項7において、可撓継手をなく
し、その代わりに、両端にフランジを有する円筒状の継
手を設け、該継手の一方を該キャリアに固定し、他方を
車輪のボス等の該車輪軸の一部に弾性体を介して車輪の
ボス部に取着した請求項1記載のものである。
【0015】(8)請求項8において、内歯車と筒間に
有する弾性体をなくし、車輪のボスと遊星歯車装置間に
弾性体を挟持せしめた継手を設けた請求項4記載のもの
である。
【0016】(9)請求項9において、左右の車輪のボ
ス部に嵌合させた中空軸を抜き去り、該車輪のボス内部
に軸受を構成し、該軸受の内径部に軸を嵌着して輪軸の
外側に突出し、該突出した部分に軸ばね座を設け、軸受
内径部に嵌着した軸の回転を規制して軸ばねを介して台
車枠に前記輪軸を取付け、車輪と遊星歯車装置間に継
手、また主電動機の外枠の軸芯と前記軸間にユニバーサ
ルジョイントを設けた請求項1記載のものである。
【0017】(10)請求項10において、両車輪のボス部
に嵌合させた中空軸を両車輪に対して各々内向に薄肉円
錐状に拡大し、その間を筒で連結して輪軸となし、該筒
の中に主電動機と遊星歯車装置を構成し、遊星歯車装置
の出力軸に取付けた可撓継手の他端を前記筒に取着して
主電動機の動力を輪軸に伝達するように構成した請求項
1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求7又
は請求項8又は請求項9記載のものである。
【0018】(11)請求項11において、台車枠の下部に
軸ばねを介して電気車両用駆動装置付輪軸を設けた請求
項1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項
5又は請求項6又は請求項7又は請求項8又は請求項9
又は請求項10記載のものである。
【0019】
【作用】以上のようにして構成した駆動装置において
は、両車輪を連結する筒は車輪のパックゲージを正確に
保持する。主電動機の外枠と軸箱とを連結する軸は、主
電動機の外枠に作用するトルク反力を受ける。またこの
軸と主電動機の外枠との間を連結するユニバーサルジョ
イントは、主電動機の筒に対する変位を吸収し、トルク
反力を受ける。筒の中に主電動機を支える軸受は主電動
機の外周で筒を回転させる。この軸受を筒に対して弾性
支持する弾性体は、車輪を介してレールから主電動機お
よび歯車装置に加える衝撃荷重を緩和し、逆にレールに
伝える衝撃荷重も緩和する。
【0020】遊星歯車装置は主電動機の軸の回転を減速
し、継手を介して車輪に動力を伝える。もう一方の車輪
も、この車輪と筒で連結されているので、同時に回転す
る。ここで、その継手は車輪と遊星歯車装置との相対変
位も吸収する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
詳述する。図1は本発明に係る請求項1の電気車両用駆
動装置付輪軸の断面図である。図1において、2枚の車
輪61は、筒50により各々の車輪のリブ部において締結さ
れ、輪軸として組立てられる。輪軸のジャーナル軸受部
については、従来と同様の外形形状をなす中空軸70を車
輪61の各々のボスに嵌着し、軸受63を介して軸箱71を構
成し、軸ばね8を介して台車枠に取り付ける様に構成す
る。
【0022】主電動機20は、筒50の内部に弾性体51によ
り支えられた板52との間に軸受53を介して配置される。
なお、主電動機20は外枠21で支えられた軸受22により中
空軸23を支える。中空軸23の中に隙間を有するよう軸24
を構成し、各々の一端に形成したフランジ部23a,24a
において結合する。
【0023】軸24の他の先端には、前述した遊星歯車装
置Aの太陽歯車 101が構成され、これと噛合する遊星歯
車 102は内歯車 103の内側を2つのキャリア 104, 104
aに支えられて公転する。キャリア 104aには筒 104b
が構成され、この筒 104bは軸受 110により主電動機の
外枠の端板21aに支えられる。又内歯車 103もハリ103
aを介して主電動機の外枠の端板21aに装着される。遊
星歯車 102は軸受111を介してキャリア 104および 104
aに対して自転し、軸受 110によるキャリアの回転を伴
って太陽歯車 101に対して公転する。
【0024】キャリア 104の一部には、可撓継手30と連
結するための継手31aを形成し、車輪61の内ボス部に同
様の継手31を取り付けて、この間で可撓継手30を構成す
る。
【0025】主電動機の外枠21の反出力軸側の端板21b
の中心部にユニバーサルジョイント66を取り付け、その
先端に軸68を取り付ける。そして、この軸68の他端にフ
ランジ68aを構成し、これを軸箱71に固定して主電動機
20のトルク反力を受ける。
【0026】主電動機20のリード線62は、図中に一点さ
線で示す如く、軸68の内部を通って回転体の外へ出す。
又、ブレーキディスク67は、図示の如く、車輪61の外側
に構成可能である。更に、主電動機の冷却に必要な配管
も、リード線62と同様の経路を通って配置される。
【0027】図2は請求項2の電気車両用駆動装置付輪
軸の一実施例の主要部断面図である。図2において、遊
星歯車 102の両面に構成したキャリア 104, 104aの反
主電動機側のキャリア 104は、継手30bにより弾性体51
を介して筒50に連結される。その他は図1と同様に構成
する。
【0028】図3は請求項3の電気車両用駆動装置付輪
軸の一実施例を示す断面図である。図3において、遊星
歯車装置Aの内歯車 103は、ハリ 103aの筒部の外周に
軸受 110aを介して筒50に直接構成された板52aで支え
られる。ハリ 103aの筒部端と主電動機のブラケット21
aとの間は、ダイヤフラム継手等の可撓継手32により連
結する。遊星歯車装置Aのキャリア 104は、遊星歯車10
2の反主電動機側にのみ構成し、このキャリア 104を車
輪61のボスに取り付ける。その他は図1と同様に構成す
る。
【0029】図4は請求項4の電気車両用駆動装置付輪
軸の一実施例を示す主要部断面図である。図4におい
て、主電動機20はブラケット21aに構成した筒 104cに
軸受53および板52により弾性体51を介して筒50に支持さ
れる(主電動機の他端は図1と同様に支持される。)。
ブラケット21aに構成された筒 104cの他端には、公転
を許容されない遊星歯車 102の取付部 104aが構成さ
れ、この中心に主電動機の回転を伝えるねじり軸端に構
成した太陽歯車 101を配置し、遊星歯車 102の外周には
これと噛合する内歯車 103を弾性体51を介して筒50に取
り付ける。その他は図1および図2と同様に構成する。
【0030】図5は請求項5の電気車両用駆動装置付輪
軸の一実施例を示す要部断面図である。図5において、
筒 500は両端にフランジ 500aが取り付けられ、このフ
ランジ500aを介して車輪61aが筒 500と締結される。
このように構成された筒の中に、図1と同様に駆動装置
を構成する。
【0031】図6は請求項6の電気車両用駆動装置付輪
軸の一実施例を示す主要部断面図であり、図5における
フランジ 500aに、図1における継手31を取り付け、そ
の他は図1および図5と同様に駆動装置を構成する。
【0032】図7は請求項7の電気車両用駆動装置付輪
軸の一実施例を示す主要部断面図で、図1におけるキャ
リア 104に継手30aを取り付けこれを弾性体53および継
手31を介して車輪61のボス等の該車輪の一部に接続し、
他は図1と同様に構成する。
【0033】図8は請求項8の電気車両用駆動装置付輪
軸の一実施例を示す主要部断面図で、図4における内歯
車 103を筒50との取付部で弾性体51を廃して取り外し、
この内歯車 103に継手30cを取り付け、その他端を弾性
体53および継手31cを介して車輪61のボスに取り付け、
その他は図1および図4と同様に構成する。
【0034】図9は請求項9の電気車両用駆動装置付輪
軸のジャーナル軸受部の他の実施例を示す主要部断面図
である。図9において、車輪69のボス内部に軸受63を構
成し、軸64,65を軸受63に挿入する。そして、本輪軸は
軸64,65の先端部に軸ばね座72を嵌合し、軸ばね8を介
して台車枠に取り付けられる。主電動機のトルク反力
は、図1と同様に、主電動機の外枠の端板21bに取り付
けた。ユニバーサルジョイント66の他端を軸64に固定す
ることで受けられる。その他は図1と同様に構成する。
【0035】図10は請求項10の電気車両用駆動装置付輪
軸の一実施例を示す断面図である。図10において、軸 7
00は車輪61を嵌合した部分の内側から、円錐状に大径と
し、筒 500と締結される。同様に反対側の車輪61に嵌合
した軸 700は、筒 501を介して筒 500に締結される。こ
のように構成された筒内に、図1と同様に主電動機と遊
星歯車装置を構成し、遊星歯車装置に取付けた可撓継手
30の他端を筒 501に構成された継手 501aに接続する。
その他の部分においては、図2,3,4,7,8,9と
同様に構成する。
【0036】図11(a),(b)は請求項11の電動台車
の一実施例を示す説明図であり、図(a)はその平面
図、図(b)は側面図である。図11において、本発明に
よる駆動装置付輪軸1000(図1の構造で代表する)は、
軸ばね8により台車枠1001に支えられて電動台車を構成
する。軸箱71は主電動機の回転力の反作用を受けるが、
これを軸ハリ式軸箱支持装置1002で台車枠1001に係止す
るように構成する。なお、駆動装置付輪軸は、図2〜図
10にも適要されることは言うまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下に記載される効果がある。 スペースを設け輪軸の両車輪間に軸を一致させて主
電動機を配置する事が可能となり、台車の軸間距離を短
縮する事ができる。これにより、台車の軽量化と曲線通
過性能の向上を図ることができる。 主電動機と歯車装置が筒の中に構成されるので、又
歯車は剛性の高い円筒形となるので、これらから発生す
る騒音を低減する事ができる。 主電動機と歯車装置との間にある継手の心ぐるいを
調整する作業が不必要となり、台車枠は動力台車用も従
台車用も同様に製造・管理可能となる。 主電動機のスペースは両車輪を連結する筒の中に十
分確保でき、比較的大容量の主電動機を構成する事が可
能となる。 主電動機と歯車装置は輪軸に対して弾性支持される
ので、レールからの衝撃が緩和され、レールへの衝撃も
緩和される。従って、主電動機や歯車装置は薄肉構造と
して軽量化を図ることができる。なお、筒内に駆動装置
を構成する筒は車軸の代用としているため、重量の点で
は相殺される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1記載の一実施例を示す断面図
である。
【図2】本発明の請求項2記載の一実施例を示す主要部
断面図である。
【図3】本発明の請求項3記載の一実施例を示す断面図
である。
【図4】本発明の請求項4記載の一実施例を示す主要部
断面図である。
【図5】本発明の請求項5記載の一実施例を示す主要部
断面図である。
【図6】本発明の請求項6記載の一実施例を示す主要部
断面図である。
【図7】本発明の請求項7記載の一実施例を示す主要部
断面図である。
【図8】本発明の請求項8記載の一実施例を示す主要部
断面図である。
【図9】本発明の請求項9記載の一実施例を示す主要部
断面図である。
【図10】本発明の請求項10記載の一実施例を示す主要
部断面図である。
【図11】本発明の請求項11記載の一実施例を示す説明
図であり、図(a)はその平面図、図(b)は側面図で
ある。
【図12】従来の駆動装置の配置の一例を示す説明図で
あり、図(a)はその平面図、図(b)は側面図であ
る。
【図13】遊星歯車装置の配置を示す説明図てある。
【図14】図13の具体的な内部構成を示す構成図であ
る。
【図15】台車枠への駆動装置の取り付け説明図であ
る。
【符号の説明】
1 台車枠 2 主電動機 3 可撓継手 4 歯車装置 5 車軸 6 車輪 60 車輪 61 車輪 61a 車輪 69 車輪 61b ボス部 7 軸箱 71 軸箱 70 中空軸 700 中空軸 72 軸ばね座 8 軸ばね 81 軸ばね 9 ボルト 9a ボルト 10 吊り装置 11 台車枠 11a ハリ 12 ピン 20 主電動機 21 外枠 21a ブラケット 21b ブラケット 22 軸受 53 軸受 23 中空軸 23a 中空軸のフランジ部 24 軸 24a 軸24のフランジ部 30 可撓継手 30a 継手 30b 継手 30c 継手 31 継手 31a 継手 31b 継手 31c 継手 32 ダイヤフラム継手 50 筒 500 筒 501 筒 500a フランジ 501a 継手 51 弾性体 51a 弾性体 52 板 52a 板 62 主電動機リード線 63 ジャーナル軸受 64 軸 65 軸 66 ユニバーサルジョイント 67 ブレーキディスク 68 軸 68a フランジ 101 太陽歯車 101a 太陽歯車軸 102 遊星歯車 103 内歯車 103a ハリ 104 キャリア 104a キャリア 104b 筒 104c 筒 105 フレーム 105a 軸受 106 円筒金具 108 小型主電動機固定子 108a 小型主電動機固定子 108b 中空軸 108c 軸受 109 フタ 109a フタ 110 軸受 110a 軸受 111 軸受 1000 輪軸 1001 台車枠 A 遊星歯車装置

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の車輪を連結する車軸を大径の筒で
    代用し、該筒の内部に外枠の回転を止められた主電動機
    と、この主電動機の軸に連結された遊星歯車装置と、前
    記左右の車輪の軸芯の外側に設けられた軸箱部とからな
    り、この遊星歯車装置の出力軸の回転(キャリア回転)
    を前記輪軸に伝達する構成とした電気車両用駆動装置付
    輪軸であり、 (a)前記筒は、左右の車輪のリブ部に連結し、また左
    右の車輪の軸芯は、中空軸として両車輪の輪軸を構成す
    る。 (b)前記軸箱部のジャーナル軸受は、前記輪軸の表面
    と軸箱の内側の間に設ける。 (c)前記筒の内部に備えられた主電動機の外枠又はブ
    ラケットは、筒の打ち側に設けられた弾性体を介して回
    転自在に保持すると共に、主電動機の軸芯を筒の軸芯と
    略一致させる。 (d)前記主電動機の外枠の反出力側の軸には、ユニバ
    ーサルジョイントを介して軸を連結し、該軸を前記中空
    軸の軸芯として前記軸箱に固定する。 (e)前記主電動機の出力側の軸には、遊星歯車装置の
    歯車を取付け、この太陽歯車を中心として回動する遊星
    歯車の内歯車は主電動機の外枠に固定し、また遊星歯車
    の自転と公転を可能にするキャリアは、遊星歯車の両面
    に設け、主電動機側のキャリアの軸芯に設けられた筒は
    軸受を介して主電動機の外枠に主電動機の中空軸と一致
    させて回転自在に支持し、他方のキャリア側は可撓継手
    を介して前記輪軸と連結する。 (f)前記可撓継手の車輪側は、車輪のボス等の輪軸の
    一部に固定する。 以上のように構成してなる電気車両用駆動装置付輪軸。
  2. 【請求項2】 遊星歯車装置の車輪側のキャリアに、小
    径部と大径部を有する断面わん形状の小径部を固着する
    と共に、大径部の外周に弾性体を介して前記筒内部に保
    持してなる請求項1記載の電気車両用駆動装置付輪軸。
  3. 【請求項3】 遊星歯車装置に有する内歯車の軸芯部
    を、主電動機の外枠への取付部で外し、該取付部を主電
    動機側に筒状に延長し、該筒状の外周に軸受を介して左
    右の車輪を連結する筒の内径部に有する板に固定せし
    め、前記内歯車を筒状に延長し先端部と先に分離した主
    電動機の外枠部分とをダイヤフラム継手等の可撓継手に
    より連結すると共に、遊星歯車の主電動機側のキャリア
    を除去してその代りに内歯車で代用し、内歯車に取着す
    る筒を軸受を介して前記板に固定せしめ、更に車輪側の
    キャリアは、車輪のボス部等の輪軸の一部に取着してな
    る請求項1記載の電気車両用駆動装置付輪軸。
  4. 【請求項4】 主電動機側のキャリアの筒状に延長した
    部分を、主電動機の外枠に取着すると共に、キャリアの
    筒と外枠間に有する軸受をなくし、両車輪を連結する筒
    内に内歯車を直接弾性支持し、またキャリアに回転自在
    に支持させた遊星歯車を噛合させ、更に車輪側のキャリ
    アを除去した請求項2記載の電気車両用駆動装置付輪
    軸。
  5. 【請求項5】 左右の車輪を連結する筒の両端にリング
    状のフランジを固着し、該フランジと車輪のリブ部とを
    締着して輪軸とする請求項1記載の電気車両用駆動装置
    付輪軸。
  6. 【請求項6】 遊星歯車装置側のフランジの内面に、可
    撓継手の継手部を取着した請求項5記載の電気車両用駆
    動装置付輪軸。
  7. 【請求項7】 可撓継手をなくし、その代わりに、両端
    にフランジを有する円筒状の継手を設け、該継手の一方
    をキャリアに固定し、他方を車輪のボス等の輪軸の一部
    に、弾性体を介して車輪のボス部に取着してなる請求項
    1記載の電気車両用駆動装置付輪軸。
  8. 【請求項8】 内歯車と筒間に有する弾性体をなくし、
    車輪のボスと遊星歯車装置間に弾性体を挟持せしめた継
    手を設けた請求項4記載の電気車両用駆動装置付輪軸。
  9. 【請求項9】 左右の車輪のボス部に嵌合された中空軸
    を抜き去り、該車輪のボス内部に軸受を構成し、該軸受
    の内径部に軸を嵌着して輪軸の外側に突出し、該突出し
    た部分に軸ばね座を設け、軸受内径部に嵌着した軸の回
    転を規制して軸ばねを介して台車枠に前記輪軸を取付
    け、車輪と遊星歯車装置間に継手、また主電動機の外枠
    の軸芯と前記軸間にユニバーサルジョイントを設けた請
    求項1記載の電気車両用駆動装置付輪軸。
  10. 【請求項10】 両車輪のボス部に嵌合させた中空軸を
    両車輪に対して各々内向の方向に薄肉円錐状に拡大し、
    この間を筒で連結して輪軸となし、該筒の中に主電動機
    と遊星歯車装置を構成し、遊星歯車装置の出力軸に取付
    けた可撓継手の他端を前記筒に取着して主電動機の動力
    と輪軸に伝達するように構成した請求項1又は請求項2
    又は請求項3又は請求項4又は請求項7又は請求項8又
    は請求項9記載の電気車両用駆動装置付輪軸。
  11. 【請求項11】 台車枠の下部に軸ばねを介して電気車
    両用駆動装置付輪軸を設けた請求項1又は請求項2又は
    請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請
    求項7又は請求項8又は請求項9又は請求項10記載の電
    動台車。
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