JPH08150737A - 記録データ転送方法、記録装置及び記録システム - Google Patents

記録データ転送方法、記録装置及び記録システム

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JPH08150737A
JPH08150737A JP6293196A JP29319694A JPH08150737A JP H08150737 A JPH08150737 A JP H08150737A JP 6293196 A JP6293196 A JP 6293196A JP 29319694 A JP29319694 A JP 29319694A JP H08150737 A JPH08150737 A JP H08150737A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の色を記録するための複数の記録素子を
副走査方向にオフセットして配置した記録ヘッドを用い
た場合の消費メモリー効率を改善し、異色境界部のにじ
みを防止すること。 【構成】 ホストコンピュータ3000は記憶手段に格
納された記録データをオフセットしないで記録装置15
00に転送し、記録装置は記録データをPCBk処理
(STEP210)してホストコンピュータに転送(S
TEP190)し、ホストコンピュータは受信した記録
データに基づいて記憶手段に格納された記録データを変
換し、変換された記録データをオフセット(STEP1
70)して記録装置に転送し、記録装置はオフセットた
記録データによって記録(STEP260)を行うこと
により、異種インクを近接させながら高画質記録を可能
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録データ転送方法、
記録装置及び記録システムに係り、特に複数の色を記録
する記録要素をノズルの配列方向に並べた縦並び記録ヘ
ッドを有する記録装置に対して好適な記録データ転送方
法、上記記録ヘッドを用いて記録する記録装置及び記録
システムに関する。
【0002】
【従来技術】近年、パソコンやワープロ等のOA機器が
広く普及している。これら機器で入力した情報をプリン
トアウトする方式として、例えばワイヤードット方式、
熱転写方式、インクジェット方式等種々の記録方式が開
発されている。昨今のDTPの普及から、記録装置のカ
ラー化へのニーズが急増してきており、安価で高品位カ
ラー出力が可能なインクジェット記録方式が注目されて
きている。
【0003】上記インクジェット記録装置の画像レベル
を支配している代表的な因子の1つとして、記録インク
をあげることができる。記録インクは一般的には水系の
液体であり、水系記録インクの記録媒体への定着メカニ
ズムは、浸透系と蒸発系の大きくは2種類に分類するこ
とができる。
【0004】上記浸透系と蒸発系のインクの記録媒体へ
の定着メカニズムを図1を用いて具体的に説明する。同
図に於いて、1は記録媒体であり、100は浸透系のイ
ンクであり、200は蒸発系のインクである。図1
(a)は各々のインクが記録媒体に着弾した直後の記録
液滴の様子を示した図である。浸透系のインク100で
は記録媒体に対するヌレ性が大きいために接触角が小さ
く、末広がりな形状を示す。一方、蒸発系のインクでは
記録媒体に対するヌレ性が小さいために、大きな接触角
を作って比較的球形に近い形状を示す。
【0005】着弾後、図1(b)に記すように浸透系の
インク100は速やかに記録媒体に浸透し始めるのに対
して、蒸発系のインクでは緩やかにしか記録媒体に対し
て浸透していかない。一般的に普通紙と称される記録媒
体では、製造過程でサイズ材と呼ばれる撥水性の物質を
内添、外添しており、ヌレ性の低い水系のインクではそ
の浸透を阻害されているものと推定される。
【0006】図1(c)は浸透系、蒸発系のインクが記
録媒体に定着した様子を記している。図からも明らかな
ように、浸透系のインクでは記録媒体へのヌレ性が大き
いため、記録媒体深部にまで記録インクが浸透してい
き、発色性には劣るが定着は極めて高速に完了する。一
方、蒸発系のインクでは記録インクは記録媒体の表層で
定着するので染料が表層に集約し発色性には優れるが、
定着に要する時間は長くなる。このように、各々のイン
クは相反する特徴を有する。
【0007】定着に要する時間を大まかに述べると、浸
透系のインクでは数μ秒から数m秒程度で記録インクが
記録媒体に吸収されるのに対して、蒸発系のインクでは
記録媒体に記録インクが吸収されるのに数秒から数十秒
を要する。浸透系のインクの一例としては、界面活性材
を含有させてインクの見かけ上の表面張力を減衰させ記
録媒体に対するヌレ性を向上させ、浸透現象を生起させ
るなどの方式がある。
【0008】尚、上記では定着のメカニズムの理解を容
易にするために若干現象を誇張して説明したが、勿論浸
透系のインクに於いても記録インクの蒸発現象が全く起
こっていない訳ではなく、同様に蒸発系のインクに於い
てもインクの記録媒体への浸透現象は起こる。更には、
組成によっては浸透系と蒸発系の中間的な性質を示すイ
ンクも理論的には存在し得る。
【0009】しかし、従来の記録方式にあっては、浸透
系のインクを用いる場合にあっても、蒸発系のインクを
用いる場合にあっても、更には蒸発系のインクと浸透系
のインクとを双方用いる場合にあっても、例えばカラー
記録などのように異なるインクを隣接させる場合には、
記録画像上に不具合を生じていた。該不具合について、
以下で図面を参照して具体的に説明する。
【0010】図2は、例えば異なる色の蒸発系のインク
を隣接させる場合の不具合を図示したものである。図2
に於いて1は記録媒体、200aは蒸発系のインク、2
00bは200aとは異なる色の蒸発系のインクであ
る。
【0011】図2(a)では、記録媒体に対してまず2
00aインクが着弾する。図2(b)では、若干の時間
遅れ後にインク200bが前記インク200aに近接し
て記録媒体に着弾する。このとき、インク200aは未
だ定着を完了していないので、図2(c)に示すよう
に、異種間インクの境界部近傍の記録媒体表面で200
bインクと混じり合って混色を生じ、記録画像を劣化さ
せてしまう問題が発生する。
【0012】図3は、始めに蒸発系のインク200aが
記録媒体1に着弾した後に、その近傍に浸透系のインク
100aが着弾する場合を示した図である。図からも明
らかなように、浸透系のインクが着弾する時点に於いて
蒸発系のインクは未だ定着していないため、蒸発系のイ
ンク同士が近接した場合と同様にやはり混色による画像
劣化が生じてしまう。
【0013】図4は、上記とは反対に浸透系のインク1
00aが着弾した後に、蒸発系のインク200aが該1
00aインクの近傍に着弾する場合について図示したも
のである。浸透系のインクが先に着弾し記録媒体1内に
浸透した後で蒸発系のインクが着弾してくるのであれ
ば、記録媒体表面で各々のインクが混色することはない
が、浸透系インクの着弾跡の記録媒体表面は極めてヌレ
易い状態に変化しているので、蒸発系のインク200a
が浸透系のインク100a側へ記録媒体表面を流れ、2
00aのインクで形成される画像の境界部が不規則に乱
れ、画像品位の劣化を招いてしまう。
【0014】更に、浸透系のインク100a、100b
同士の隣接の場合を図5に示す。浸透系同士の近接であ
れば、記録媒体表面でのインクの混色や流れは防止でき
るが、前述したように浸透系のインクは記録媒体の深部
にまで記録インクを浸透させてしまうので、発色性に劣
る。このため、記録媒体とのコントラストが取りづら
く、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)な
どのインクに於いては使いこなせても、輪郭の強調や文
字として用いられ、エッジのシャープさを強く要求され
るBk(ブラック)のインクにおいては、特に品位の劣
化が顕著に目立ってしまう。そこで、Bkについては、
染料を表層でトラップする蒸発系のインクが強く好まれ
ている。
【0015】この為、例えばカラーインクジェット記録
装置に於いては、記録媒体として専用のコート紙を指定
して記録媒体に対する浸透性の向上を図りながら高発色
性を記録媒体の特性で実現する手段や、蒸発系のインク
が完全に定着するのを待って異種インクを打ち込む記録
制御手段等を採用している。しかしながら、記録媒体に
対する制限や印字に要する時間(スループット)の問題
から、必ずしも市場ニーズに合致していない製品となっ
てしまっていた。
【0016】そこで、上記課題を解決し、異種インクを
近接させることに起因した画像劣化問題を解決し、高画
像品位の記録を可能としたインクジェット記録装置が提
案された。これは、異種インクが近接する境界を検出す
る検出手段と、異種インク近接箇所での記録画素を少な
くとも1つ以上の他種インク画素に置き換える境界部画
素置き換え手段とを設けたものである。この方法によれ
ば、境界部の滲みを防止する印字手法を提供することが
可能である。
【0017】しかし、この方法は、メモリーの使用効率
の改善がしにくいという欠点を有している。特に、各色
の記録ノズルが記録ヘッドの副走査方向に配列された縦
並びヘッドに於いては、図13に示す様なプリントバッ
ファのメモリー構成となっている為、あまり使用効率が
良くない欠点を有している。
【0018】このメモリーの使用効率の悪さを改善する
ために、プリンターで印字するデータのみノズルの配列
位置に合わせてオフセットさせて転送する事が提案され
ている。オフセットさせて転送することにより、プリン
ターのメモリーで記録する色のノズル位置が来るまでプ
リントデータを保持して置く必要が無くなる為、メモリ
ーを非常に効率よく使用することが可能となる。
【0019】しかし、このデータのオフセット転送を行
うと、プリンタに転送されるデータは異なるノズル位置
のデータであるため、プリンター内で異なる色のインク
の境界があるかどうかがチェック出来なくなってしまう
という欠点を有している。
【0020】本発明は、上記課題を解決するため、複数
の色を記録するための複数の記録素子を所定方向にオフ
セットして配置した記録ヘッドを用いた場合の消費メモ
リー効率を改善することが可能な記録データ転送方法、
記録装置及び記録システムを提供することを目的とす
る。
【0021】また、本発明は、異色境界部のにじみを防
止して高画質記録が可能な記録データ転送方法、記録装
置及び記録システムを提供することを他の目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数の色を記録するための複数の記録素
子を副走査方向にオフセットして配置した記録ヘッドを
有する記録装置に、記録データを転送する記録データ転
送方法において、前記複数の色に対応し記憶手段に格納
された記録データを、前記副走査方向にオフセットしな
いで前記記録装置に転送する第1転送工程と、前記記録
装置によって加工された前記記録データを受信する受信
工程と、受信した記録データに基づいて、前記記憶手段
に格納された記録データを変換する変換工程と、変換さ
れた記録データを、前記複数の色のいずれかの記録素子
を基準とした前記複数の色の他の記録素子の前記副走査
方向のオフセット量に基づいてオフセットして前記記録
装置に転送する第2転送工程とを有することを特徴とす
る。
【0023】また、本発明は、複数の色を記録するため
の複数の記録素子を副走査方向にオフセットして配置し
た記録ヘッドを用いて記録する記録装置と、前記記録装
置に記録データを転送するホストコンピュータとの記録
データの通信が、双方向インターフェースによってを行
われる記録システムにおいて、前記ホストコンピュータ
は、前記複数の色に対応し記憶手段に格納された記録デ
ータを前記副走査方向にオフセットしないで前記記録装
置に転送する第1転送手段と、前記記録装置によって加
工された前記記録データを受信する受信手段と、受信し
た記録データに基づいて、前記記憶手段に格納された記
録データを変換する変換手段と、変換された記録データ
を前記複数の色のいずれかの記録素子を基準とした前記
複数の色の他の記録素子の前記副走査方向のオフセット
量に基づいてオフセットして前記記録装置に転送する第
2転送手段とを有し、前記記録装置は、前記ホストコン
ピュータから受信した記録データがオフセットされてい
るか否かを判断する判断手段と、受信した記録データが
オフセットされていないとき該記録データを加工する加
工手段と、前記加工されたデータを前記ホストコンピュ
ータへ送信する送信手段と、前記受信した記録データが
オフセットされているとき該記録データによって記録を
行う制御手段とを有することを特徴とする。
【0024】さらに、本発明は、複数の色を記録するた
めの複数の記録素子を副走査方向にオフセットして配置
した記録ヘッドを用いて記録する記録装置において、外
部装置に対して通信する双方向インターフェイス手段
と、前記双方向インターフェイスから受信した記録デー
タが、前記複数の色のいずれかの記録素子を基準とした
前記複数の色の他の記録素子の前記副走査方向のオフセ
ット量に基づいて前記副走査方向にオフセットされてい
るか否かを判断する判断手段と、受信した記録データが
オフセットされていないとき、該記録データを加工する
加工手段と、前記加工されたデータを前記双方向インタ
ーフェイスを介して前記外部装置へ送信する送信手段
と、前記受信した記録データがオフセットされていると
き、該記録データによって記録を行う制御手段とを有す
ることを特徴とする。
【0025】
【作用】上記構成によれば、双方向通信機能を利用して
一度記録媒体上で同一ラスター上の位置に相当するデー
タを送信し、プリンタ内で境界検知を行い、必要なデー
タを加工し、ホスト側のプリンタドライバに送り返し、
再度、ノズル位置と印字データの位置が一致したときに
加工処理された印字データを再送信することができるの
で、メモリーの使用効率を高めながらも、滲みを押さえ
る印字制御を可能とすることができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して具体的に説明する。
【0027】(実施例1)図6は本発明を適用可能なイ
ンクジェット記録装置(IJRA)を示す斜視図であ
る。
【0028】図において、駆動モータ5013の正逆回
転に連動して駆動力伝達ギア5011,5009を介し
て回転するリードスクリュー5005の螺旋溝5004
に対して係合するキャリッジHCはピン(図示しない)
を有し、矢印a,b方向に往復移動される。このキャリ
ッジHCには、インクジェットカートリッジIJCが搭
載されている。5002は紙押え板であり、キャリッジ
移動方向にわたって紙をプラテン5000に対して押圧
する。5007,5008はフォトカプラで、キャリッ
ジのレバー5006のこの域での存在を確認して、モー
タ5013の回転方向切り換え等を行うためのホームポ
ジション検知手段として機能する。5016は記録ヘッ
ドの全面をキャップするキャップ部材5022を指示す
る部材、5015はこのキャップ内を吸引する吸引手段
でキャップ内開口5023を介して記録ヘッドの吸引回
復を行う。5017はクリーニングブレードで、部材5
019により前後方向に移動可能となる。5018は本
体支持板で、上記5017,5019を支持する。50
12は、吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キ
ャリッジと係合するカム5020の移動に伴って移動
し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切り換え等の公
知の伝達手段で移動制御される。
【0029】これらのキャッピング,クリーニング,吸
引回復は、キャッリジがホームポジション側領域にきた
ときにリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望動作を行うように構成され
ていればよい。
【0030】図7は、図6に示したインクジェット記録
装置の制御構成を説明するブロック図である。
【0031】図において、1700は記録信号を入力す
るインタフェース、1701はMPU、1702は前記
MPU1701が実行する制御プログラムやホスト印刷
情報等を格納するROM、1703はDRAMで、各種
データ(上記記録信号やヘッドに供給される記録データ
等)を保存しておく。1704は記録ヘッド1708に
対する出力データの供給制御を行うゲートアレイで、イ
ンタフェース1700,MPU1701,DRAM17
03間のデータの転送制御も行う。1710は前記記録
ヘッド1708を搬送するためのキャリアモータ、17
09は記録用紙搬送のための搬送モータ、1705は前
記記録ヘッドを駆動するヘッドドライバ、1706は前
記搬送モータ1709を駆動するモータドライバ、17
07は前記キャリアモータ1710を駆動するモータド
ライバである。
【0032】このように構成された上記記録装置におい
て、インタフェース1700を介して後述するホストコ
ンピュータ300より入力情報が入力されると、ゲート
アレイ1704とMPU1701との間で入力情報がプ
リント用の出力情報に変換される。そして、モータドラ
イバ1706,1707が駆動されるとともに、ヘッド
ドライバ1705に送られた出力情報に従って記録ヘッ
ドが駆動され印字が実行される。
【0033】本実施例で用いる記録ヘッドは、Y,M,
Cの記録色を記録する記録素子各24素子、Bkの記録
色を記録する記録素子64素子を、1チップに構成した
記録ヘッドであり、各記録色間の色間に8素子(画素)
相当分の色間隙間がある。図8はこの記録ヘッド170
8を図示した説明図であり、図8(a)に示すように、
上からY,M,C,Bkの順にノズルn1〜n160が
形成されている。また図8(b)は上記構成の記録ヘッ
ドのチップを説明する図であり、図中上からY,M,
C,Bkの記録素子としての発熱体Hが配され、各色毎
の記録素子のグループ間に8画素(ノズル間隔)相当分
の隙間が構成されている。この隙間は本発明上必ずしも
必要なものではないが、上記記録ヘッドのチップ上に色
毎のインク室を構成していく上で、色間隙間はあった方
が構成が容易であるので設けている。
【0034】尚、本実施例では各色毎のインク室や各ノ
ズル、インク注入路などは型成型によるモールド部材で
構成し、モールド成型された部材を上記記録ヘッドチッ
プに不図示のバネで押しつけ、バネを含めて封止材で封
止することにより構成する。ドライフィルムで上記イン
ク室やノズルを構成する手段であっても、その他の方式
で構成する手段であっても本発明に適用可能であるの
で、詳細な説明は省略する。
【0035】前記記録装置を用いてカラー記録を行う
と、異なる色が近接する境界部で異色インクが混じり合
ってしまい境界にじみを起こすことが懸念されるが、本
実施例では該境界部を検出して、該境界部に於いてにじ
みが目立たないようにドットの置き換え処理を行ってい
るので上記にじみ問題は発生しない。以下にその詳細な
手段について具体的に説明する。
【0036】まず、本実施例で用いる記録インクについ
て説明する。本実施例に於ける記録インクとしては前記
の通りY,M,C、Bkの4種類のインクが用いられ
る。各インクの組成としては、Bkインクは染料と、不
揮発成分を含み水を主成分とする溶剤で構成されてお
り、表面張力は約50dyn/cmなるインクを用い
る。
【0037】一方、Y,M,Cインクは染料と、不揮発
成分を含み水を主成分とする溶剤に、アセチレノールを
加えてヌレ性を増加させ、表面張力約27dyn/cm
なるインクに調整されている。一般的な記録用紙の臨界
表面張力はおよそ35dyn/cmであり、Bkインク
は紙に対してヌレにくいインクとなっており、定着時間
は長めにかかるが、記録用紙の表層から20μm程度の
深さ範囲にしか染料が移動(定着)して行かないので比
較的高濃度・高発色性を示し記録紙とのコントラストも
高く高品位を重視したBkインク組成となっている。
【0038】C,M,Yインクは前記の通り低表面張力
のインクであり、記録紙に対して非常にヌレ易い性質を
持っており記録紙に対して極めて高速定着するが、記録
紙の深部にまでインクが浸透してしまうので発色性とし
ては若干劣る。しかし、いわゆるカラーインク(Y,
M,Cインク)は、前述のように記録紙に対するコント
ラストとしてはBkインクほどには強くなくとも実使用
上問題は少ないので、前記境界にじみの起こらないイン
ク組成に構成している。
【0039】前述の通り、浸透系インクであるY,M,
Cインク間に於いては境界にじみは発生しないが、画像
品位の向上のためにBkインクを蒸発系のインクで構成
しているためにBkインクとカラーインク(Y,M,C
インク)との間では境界にじみが発生してしまう。
【0040】この境界にじみについて図9を用いて説明
する。図9に於いて、1は一般的な記録紙である記録媒
体、200cは蒸発系のインクであるBkインクで記録
した画像領域、100cは浸透系のインクであるカラー
インクで記録した画像領域である。蒸発系のインクで記
録した画像領域と浸透系のインクで記録した画像領域が
近接した場合、どちらのインクを先に記録媒体に打ち込
んでも、図3、図4を用いて説明したように境界部でイ
ンクのにじみが生じてしまう。よって、図9(a)のよ
うに記録しても、時間の経過とともに図9(b)に記す
ように蒸発系のインク200cが浸透系のインク100
cで記録した画像領域に流れ出し、300のようなにじ
み領域を発生してしまい記録画像の劣化が生じてしま
う。
【0041】これを防止するための第1の手段であるB
kインクとカラーインクの境界部の検出手段について以
下で具体的に説明する。
【0042】(境界部の検出)まず境界の定義である
が、本実施例ではBkインクとカラーインクが近接した
と判断する近接領域と定義する。各ドットの着弾位置精
度やドロップ径、インクの記録媒体へのにじみ易さなど
様々な要因で該境界領域は異なるが、本実施例ではカラ
ーインクの画素の周囲4画素以内にBkインクの画素が
存在する場合に境界を検出する仕様としている。
【0043】記録装置では色毎の記録データを、記録に
先立って記録を行うか行わないかの1、0のビット描画
データに展開される(該展開されるメモリーを以下では
プリントバッファーと称す)。
【0044】ここで、カラー画素の周囲4画素内にBk
画素が存在するか否かを検出する為に、作業用のバッフ
ァー1にY,M,C記録用のプリントバッファーの論理
和を展開し、カラー画像が記録されるカラー画素バッフ
ァーを作成する。次に作業用のバッファー2を用意して
該バッファー2に、バッファー1のデータを左右(X方
向)4ビット論理和を取ったデータを展開して、X方向
に4画素分カラー画素データがボールドした画素バッフ
ァーを作成する。更に、作業用のバッファー3を用意し
て、該バッファー3に前後(Y方向)4ビット分の論理
和を取ったデータを展開して、Y方向に4画素分カラー
画素データがボールドした画素バッファーを作成する。
以上でカラーの画素データが前後左右に4画素分膨らん
だ画素データが作業用バッファー3に得られる。
【0045】次に作業用バッファー4を用意し、該バッ
ファー4上に前記カラーのボールドデータであるバッフ
ァー3とBkの画素データであるBkプリントバッファ
ーの論理積を取ったデータを展開する。
【0046】この時、該バッファー4上に残った画素デ
ータがカラー画素の周囲4画素内にBk画素が存在する
境界画素となる。
【0047】ここでは方式の理解を容易とするために作
業用バッファーを4本使用したが、1本のバッファー上
で全てを処理する方式であっても勿論良い。
【0048】1本の単位となる縦横のドットサイズ(ビ
ットマップサイズ)としては、境界検出のために検出す
るドット数(本実施例では周囲4画素であるので9*9
画素サイズ)以上であれば制限は無いが、横は記録サイ
ズの1行相当分、縦はヘッドのノズル相当分にすること
が容易である場合が多い。
【0049】更に論理和や論理積はCPUの機能を利用
して、ハードロジックで処理する方式であっても良い。
ハード的な処理の場合には縦横同時に膨らますことも可
能であり高速処理が達成できる。また、ビット単位処理
でもバイト単位、或いはワード単位処理でも良いが、大
きな単位で処理する方が高速処理が可能であることは云
うまでもない。
【0050】ドットの拡張の仕方では、例えば左右に4
ドット膨らませる手段として、前記では左右の4ドット
画素の論理和を取ったが、片方向、例えば右方向に8画
素分ドットを拡張し(注目ドットから右方向に8画素分
論理和を与え)てもよい。このとき、展開元バッファー
がX方向にn画素分のデータエリアであったとすると、
展開先である作業バッファーは右方向に8画素分大きな
n+8画素分のデータエリアとなるが、該エリア中X方
向の端部の4画素分のエリアは捨てて、X方向第5画素
の位置から第(n+4)画素の位置のデータを抽出する
ことで左右4画素の論理和を取ったのと同様のデータが
得られる。
【0051】ソフト上のアルゴリズムやハードロジック
構成によっては、アドレスを前後に参照するよりも前参
照か後参照だけに限定できた方が容易である場合がある
が、この様な時に該手段は有効である。
【0052】(境界部画素の置き換え)以上の様にし
て、Bk画素とカラー画素間でにじみが生じる可能性が
ある領域である境界領域の検出ができたら、該境界領域
においてにじみが起こっても視覚上問題が起こらないよ
うな制御を行う。該制御手段について以下で詳細に説明
する。
【0053】理論上は、黒画素はY,M,Cのインクを
重ね合わせることによって作り出すことができる(Y,
M,Cインクの混合で作りだした黒画素を以下ではPC
Bkと称する)。Y,M,Cインクは前記のように浸透
系のインクであるので、該浸透系のインクで作りだした
PCBkは、Y,M,C画素と混色することはない。よ
って、黒も含めて全ての色をY,M,Cインクで作り出
せば異種インク同士の境界部のにじみ問題は解消できる
が、現実的にはY,M,Cインクで作りだしたPCBk
の黒画像はユーザーが望んでいるいわゆる真っ黒にはな
りづらい。これはインクジェット記録装置に用いるイン
クの場合にのみ当てはまる問題ではなくグラビアなどの
印刷の分野に於いても、黒は黒専用インクを用いている
場合が大半であることからも理解できよう。
【0054】また、前述のように黒はコントラストの高
い真っ黒を望まれているので、染料が記録媒体の深部に
潜ってしまう浸透系のインクは適さず、蒸発系のインク
を用いるために境界部の境界部でのにじみ問題が生じる
のである。
【0055】さて、前記でPCBkはユーザーが望んで
いる色味を出せないと論じたが、PCBkの領域が極め
て微細であれば人間の目は識別できない。即ち、黒画像
全てをPCBkで記録するのではなく、PCBkにしな
くてはならない最低限度の範囲をBkインクでの記録か
らPCBkでの記録に変換することで前述のにじみ問題
は低減できる。
【0056】本実施例に当てはめれば、カラー画素と近
接していてにじみが生じる可能性のある画素のみをPC
Bkに置き換えることで、全体的にはコントラストの強
い真っ黒な黒画像をBkインクで達成させ、カラー画素
と近接する4画素のみPCBk画素で構成する。本実施
例の記録装置の解像度は360DPI(ドット/イン
チ)であり、4画素は0.28mmに相当する。0.2
8mm相当の領域が若干色味が異なる黒領域であったと
しても目視上到底問題になるレベルではない。
【0057】発明者は10mm四方のBkインクでの黒
画像領域の外周をPCBkで縁どりし、該PCBk領域
がどれほどの太さになったときに違和感を感じるかのモ
ニター実験をしたところ、おおよそPCBkの縁が1m
mを越えたところで違和感を感じるとの回答が多かっ
た。これは、極微細な領域であればBkインクによる黒
領域の中にPCBkの黒領域があっても実使用上は許容
されることを示す。
【0058】然るに、前記境界部の検出手段によりカラ
ー画素とBk画素の境界部の検出を行った後、該境界部
のBkデータのみをPCBkデータに置き換えること
で、全体としてのBk画像の高画出化と異種間インクの
境界部での画像の乱れ問題を解消する。
【0059】該置き換え対象画素は全てBk画素である
ので、置き換え対象画素であるBk画素をBkオリジナ
ル画素から削除すると同時に、削除したBk画素に対応
したY,M,C画素を各々追加することで、即ちY,
M,Cの原画像であるオリジナルプリントバッファーと
該追加画素の論理和を取ることで上記画素の追加処理が
実現できる。
【0060】以上の様にY,M,C,Bkの各色毎に構
成されている原画像であるプリントバッファーのデータ
に、画素の追加削減補正を行うことで境界のにじみ問題
は解消できる。
【0061】上記制御を行った模式的画像を図10に示
す。図10に於いて、1は記録媒体、200cは蒸発系
のBkインクにより記録された画像領域、100cは浸
透系のカラーインクにより記録された画像領域、300
は200cインクが100cインク側ににじみ出した領
域、400は200cの記録領域の中で100cの記録
領域と前記境界部をなしている領域に於いてPCBkに
変換して記録を行った画像領域であり、インク組成とし
ては100cの浸透系のインクで記録されてはいるが色
味は200cのBkインク系の色味を発している。
【0062】図10(a)に示すように、200cのB
kインクと100cのカラーインクを近接させると、図
9を用いて説明したようなにじみが生じて画像劣化を生
じてしまうので、図10(b)に記すように境界部の前
記の如くPCBk変換する。境界部をPCBk変換した
としても、前記のようにPCBk領域300に200c
インクは流れ出してきて、PCBk領域400は該流れ
だした200cインクにより図10(c)に記す300
の様な混色領域を発生してしまう。
【0063】しかし、該混色領域は蒸発系のインクと浸
透系のインクの混色ではあるが、該領域での色味はとも
に黒領域であるために混色していることが目視では判別
できない。よって、事実上は境界部でのにじみ及び混色
は起こっているにも関わらず画像劣化現象の発生を防止
することが可能となる。
【0064】上記PCBk領域は広ければ広いほど上記
混色に対して有利である一方で、前述のように狭ければ
狭いほどPCBkでの黒領域とBkインクでの黒領域の
違和感が低減できる。発明者は前記モニター実験の結果
を考慮して、PCBkへの変換領域は1mm以内の必要
最小幅を推奨するものである。
【0065】次に前記境界部の検出手段と、該境界部の
画素置き換え手段の動作について、図11に示す制御全
体のシーケンスを参照して説明する。
【0066】Step−1でY,M,CデータのORを
取り、Step−2でそのデータを格納する。Step
−3ではそのデータの4ビットボールドデータを作り、
Step−4でBkデータとANDを取ることで変換し
なければならないBkドットを抽出する。Step−5
ではStep−4で得たデータに各色の基データのAN
Dを取って境界画素の変換データを作成する。Step
−6からStep−8にかけて、元々の画像データに色
変換データを付加(OR)して書き換えた画像データを
書き直す。Step−9で、PCBkデータの反転処理
を行って、BkのオリジナルデータとANDをとって、
オリジナルデータからPCBkデータを取除き、さらに
BkのPCBkデータとORをとって、最終的な画像デ
ータとしている。
【0067】上述の如く、異種インクが近接する箇所を
検出する境界検出手段と、該異種インク近傍での記録画
素を少なくとも1つ以上の他種インク画素に置き換える
境界部画素置き換え手段とを設けたことにより、異種イ
ンクを近接させながらにじみの目視レベルを低減し、高
発色を達成できる蒸発系のインクを用いることを可能と
し、高画質記録を実現したインクジェット記録システム
及びインクジェット記録装置を提供することが可能とな
る。
【0068】しかし、同一記録エリア内でのBkデータ
とカラーデータの境界があるかの検出を行う為には、B
kを先行して印字する場合でもプリンター内にカラーデ
ータが同時に存在していなくてはならない。プリントバ
ッファーのメモリーを節約する為、ホストコンピュータ
内のプリンタードライバから単純にデータのオフセット
転送を行うと、この重なりが検知が出来なくなるので、
本実施例では以下に述べる方法で境界検出を行う。
【0069】まず、オフセット転送は以下の手順で行わ
れる。データの転送方式としては、プリンタに文字コー
ドを転送する方式と、ラスターイメージをプリンタに転
送してくる方式が代表的である。ここでは、ラスターイ
メージを転送してくる方式について述べる。
【0070】ホストコンピュータのアプリケーション上
から、OSを介してプリンタドライバにプリンタの解像
度に合わせて多値のプリントイメージが転送される。プ
リンタドライバ内ではそのデータに対して色変換等の処
理を加えた後、最終的に多値、2値変換を行って2値の
ラスターイメージに変換してホストコンピュータのプリ
ンタポート、あるいはホストコンピュータ内の指定され
たファイルへ、そのプリントイメージデータをプリンタ
の制御コマンドと共に出力する。ここでは、プリンタポ
ートへ出力した場合を想定してみる。
【0071】通常、プリンタドライバで2値化、ラスタ
ライズされたデータは記録画像上の同一ラスターの色情
報として順次転送されてくる。プリンタ側では順次転送
されてきたこのラスターデータを受信バッファに格納
し、次にラスターデータを解釈してプリントのドットイ
メージに変換するコントローラ部を介して、展開され
る。この展開されたデータをプリントバッファに縦横変
換しながら、記録ヘッドのノズル位置のレイアウトに合
わせて必要な量だけ記憶しておくシステムを取ってい
る。
【0072】図13に、オフセット転送を行わない場合
のメモリー19の割当を示す。このメモリー19の割当
を見て解るように、縦並びのヘッドの場合、記録ヘッド
1708が主走査方向に走査して記録している部分が同
一ラスター上のデータで無いため、一番最後に記録され
る色(ここではY)のデータを、一番最初に記録される
色(ここではBk)のデータを印字してからもしばらく
記憶しておかなければならない訳である。
【0073】この無駄を排除するため、本実施例では、
ホストコンピュータのプリンタドライバからデータをプ
リンタに送る際に、それぞれのノズル位置(同一の主走
査記録で印字される各色のデータ)にあわせて転送する
事により、この一時記憶しておかなければならないデー
タ量を削減しようとするものである。
【0074】この方式をとると、先に説明したようにメ
モリー量の大幅な削減が可能となり、1ランク以上小さ
いRAMサイズの素子で使用可能とすることができる。
【0075】しかし、図13をみて判るように、Bkド
ットとカラードットが同一ラスター近傍で接触するのか
どうかの境界検知が不可能であることは明白である。そ
こで、本実施例では、プリンタとホストコンピュータと
の双方向通信可能なインターフェイス機能を利用して、
この問題を解決しようとするものである。
【0076】図12は、上記ホスト(ホストコンピュー
ター)3000と記録装置(プリンタ)1500の構成
を示すブロック図である。なお、本発明の機能が実行さ
れるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器か
らなるシステムであっても、LAN等のネットワークを
介して処理が行われるシステムであっても本発明を適用
できる。
【0077】図において、3000はホストコンピュー
タで、ROM3のプログラム用ROMに記憶された文書
処理プログラム等に基づいて図形,イメージ,文字,表
(表計算等を含む)等が混在した文書処理を実行するC
PU1を備え、システムデバイス4に接続される各デバ
イスをCPU1が総括的に制御する。
【0078】また、このROM3のプログラム用ROM
には、CPU1の制御プログラム等を記憶し、ROM3
のフォント用ROMには上記文書処理の際に使用するフ
ォントデ−タ等を記憶し、ROM3のデ−タ用ROMは
上記文書処理等を行う際に使用するを記憶する。2はR
AMで、CPU1の主メモリ,ワークエリア等として機
能する。5はキーボードコントローラ(KBC)で、キ
ーボード9や不図示のポインティングデバイスからのキ
ー入力を制御する。6はCRTコントローラ(CRT
C)で、CRTディスプレイ(CRT)10の表示を制
御する。7はディスクコントローラ(DKC)で、ブー
トプログラム,種々のアプリケーション,フォントデー
タ,ユーザファイル,編集ファイル等を記憶するハード
ディスク(HD)、フロッピーディスク(FD)等の外
部メモリ11とのアクセスを制御する。8はプリンタコ
ントローラ(PRTC)で、所定の双方向性インタフェ
ース(インタフェース)21を介してプリンタ1500
に接続されて、プリンタ1500との通信制御処理を実
行する。なお、CPU1は、例えばRAM2上に設定さ
れた表示情報RAMへのアウトラインフォントの展開
(ラスタライズ)処理を実行し、CRT10上でのWY
SIWYGを可能としている。また、CPU1は、CR
T10上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマ
ンドに基づいて登録された種々のウインドウを開き、種
々のデータ処理を実行する。
【0079】プリンタ1500において、12はプリン
タCPUで、ROM13のプログラム用ROMに記憶さ
れた制御プログラム等或いは外部メモリ14に記憶され
た制御プログラム等に基づいてシステムバス15に接続
される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御し、
印刷部インタフェース16を介して接続される印刷部
(プリンタエンジン)17に出力情報としての画像信号
を出力する。また、このROM13のプログラムROM
には、CPU12の制御プログラム等を記憶する。RO
M13のフォント用ROMには上記出力情報を生成する
際に使用するフォントデ−タ等を記憶し、ROM13の
デ−タ用ROMにはハードディスク等の外部メモリ14
が無いプリンタの場合には、ホストコンピュ−タ上で利
用される情報等を記憶している。CPU12は入力部1
8を介してホストコンピュータとの通信処理が可能とな
っており、プリンタ内の情報等をホストコンピュータ3
000に通知可能に構成されている。19はCPU12
の主メモリ、ワークエリア等として機能するRAMで、
図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMに
よりメモリ容量を拡張することができるように構成され
ている。なお、RAM19は、出力情報展開領域、環境
データ格納領域、NVRAM等に用いられる。前述した
ハードディスク(HD)、ICカ−ド等の外部メモリ1
4は、ディスクコントローラ(DKC)20によりアク
セスを制御される。外部メモリ14は、オプションとし
て接続され、フォントデ−タ、エミュレ−ションプログ
ラム、フォ−ムデ−タ等を記憶する。また、1501は
前述した操作パネルで、プリンタの状態等を設定するた
めのスイッチおよびLED表示器等が配されている。
【0080】この様な構成に於いて、本実施例の印字に
至るまでのプロセスをフローチャートを用いて説明す
る。
【0081】図13に於いて、STEP100でスター
トとしてホストコンピュータ上のアプリケーションソフ
トに対してプリント命令を送る。STEP110でアプ
リケーションソフトはプリントの為の作業をOS(オペ
レーティングシステム)と共に開始する。STEP12
0でOSのGDI(グラフィクス ディスプレイ イン
ターフェイス)から解像度に応じた多値のデータを、ホ
ストコンピュータ内のプリンタドライバーソフトへ取り
込む。そこではGDIからのRGB信号に対して例えば
CMYK等への色変換、色補正等を行う。
【0082】STEP140では、そのデータを最終的
にプリンタで記録できる2値データに変換する。STE
P150では、このデータにプリンタドライバで指定し
た印字モード等のプリンタコントロールコマンドを追加
して、ラスタデータ形式に変換する。STEP160で
は、双方向出力バッファがSTEP150でラスタライ
ズされたデータを受け取る。
【0083】STEP170では、双方向オフセット処
理部が所定のオフセット量に基づいて、双方向出力バッ
ファー内にメモリーされている各ラスターの色毎のデー
タを指定したパターンにオフセット処理するものであ
る。例えば記録ヘッドが縦並びの場合、そのノズル配列
に従った指定をすれば良いということになる。さらに、
双方向出力バッファは、逆にプリンタから送り返されて
きたデータを元のメモリー位置にオーバーライト、また
は好適な位置にライトすることが可能な構成となってい
る。ここではSTEP160のここまでがホストコンピ
ュータ3000側が持っている機能である。
【0084】STEP180からは、プリンタ1500
側の機能となる。STEP170とSTEP180の間
での通信は、セントロニクス等の双方向インターフェイ
スを介して行われる。
【0085】STEP180では、双方向受信バッファ
がホストコンピュータ3000側からのデータを受取
る。STEP190では、双方向コントローラ内バッフ
ァがSTEP180で受け取ったデータをプリンタエン
ジンが解釈し、動作できるように解読する。STEP2
00では、STEP190で双方向コントローラが解釈
したデータにより、今回転送された各色のデータが同一
ラスターのものであるか、オフセットされてノズルの配
列にあわせて転送されてきたものかを判定する。
【0086】本実施例では、異色境界部を検出するため
に、最初にオフセットされていないデータを転送し、そ
の後、PCBk処理されたデータをオフセットして転送
する。
【0087】ここではまず、一番始めのオフセットされ
ていないデータが送られて来た状態を説明する。STE
P200での判定はオフセットデータではないのでNO
となり、STEP210へ進む。STEP210ではP
CBk処理が行われる。ここでPCBk処理が行われる
と、Bkデータとカラーデータとの境界があった場合、
Bkデータの境界部4ドットの範囲でBkデータが一部
マスクにより間引かれ、換わりにその位置にカラードッ
トが置きかえら(追加さ)れる。
【0088】処理されたデータは、Bkデータに関して
はSTEP230でBkデータプリントバッファに送ら
れる。カラーデータはSTEP240でカラーデータプ
リントバッファに蓄えられる。STEP250でカラー
データはそのデータがオフセットデータかどうか判定す
る。始めはオフセットデータではないから、NOとな
り、双方向コントローラのバッファに転送される。ST
EP190では、双方向コントローラがバッファ内のデ
ータを双方向通信できるデータ形式に逆変換する。
【0089】STEP180では、そのデータを双方向
受信バッファ内に蓄え、転送タイミングをにあわせて、
ホストコンピュータ3000側の双方向オフセット処理
部に送る。ここで、オフセット処理の値は0ラスターで
あり、STEP170が元のデータの位置にオーバーラ
イトするように指定する。 STEP160ではSTE
P170で指定されたバッファの位置にデータをオーバ
ーライトする。このデータは、上述したように、PCB
k処理されたカラーデータである。
【0090】次に、今度はオフセットして転送される場
合を順を追って説明する。
【0091】STEP170では、今度は各色のノズル
の位置にあわせて各色のデータをオフッセットして双方
向出力バッファから取り出す。各色のデータは既にPC
Bk処理がなされている。
【0092】先ほどと同様に、STEP180、STE
P190と通り、STEP200でオフセットデータか
どうかをチェックする。ここではオフセットデータなの
でYESの方向にいき、STEP220でYMCデータ
のみを選択して、STEP240でカラーデータプリン
トバッファに転送する。STEP250ではオフセット
データかどうかチェックし、オフセットデータなのでS
TEP260に進み、G・Aでメモリー上のデータをD
MAで吸い上げ、データに合わせて吐出信号を生成し、
STEP270で記録ヘッドへ送りインクを吐出する。
【0093】以上のように、Bkデータは始めのPCB
k処理の際にカラーデータとの境界が間引かれたデータ
が印字され、カラーデータはPCBk処理されたデータ
が一度ホストコンピュータへ双方向通信を介して戻さ
れ、Bkデータを間引いた分PCBk処理に必要なデー
タが追加されて、再度オフセットされて転送されたとき
に印字されるというシーケンスを繰り返す。
【0094】上記のシーケンスを今度はメモリー構成の
上から説明する。図13で示しているのは、プリンタ1
500内のプリントバッファのメモリー構成を示してい
る。図の中の記録ヘッド1708のノズル配置に対応し
て、記憶が必要な記録ラスター数を計算したものであ
る。
【0095】Bk、C、M、Yの順に記録ノズルが並ん
でいて、記録ノズル数は各24ノズル、各色の間は8ノ
ズルのスペースが色間分離の為に空いているとする。記
録順序としては、Bkノズルが先行して記録する場合を
示す。またBk1、C1等の表記で示したものは、24
ノズル幅の記録ヘッドの1回の主走査記録で印字される
幅に必要なメモリー量を模式的に表している。
【0096】今、Bk1のデータを印字しようとしたと
き、同時に印字されるカラーデータはC2,M2,Y2
となる。Bk1のデータに対して、C2,M2,Y2の
データは過去のデータとなっている。つまり、注目する
色以前の同一ラスター上の色は、印字のために既にデー
タ転送が完了してしまっていることがわかる。このた
め、オフセット転送を行わない場合は、Bk1のデータ
を印字するタイミングまで、YはY1からY2の間のデ
ータ全て、MはM1からM2の間のデータ全て、CはC
1からC2までのデータ全てを、保存して置かなくては
ならない。更に実際にはプリンタのスピード落とさない
為に、次ラインのデータの編集用のワークエリアを持た
なくてはならない。それがY3、M3、C3、Bk3で
示される領域である。これらを合計するとトータル34
8ラスター分メモリーして置く必要がある。
【0097】これに対して、オフセット転送を行った場
合を考えて見ると、Bk1のデータを印字しようとした
ときに印字するデータはやはりC2,M2,Y2であ
る。しかし、オフセット転送記録であるからこのデータ
のみがホストコンピュータ3000のプリンタドライバ
から転送されてくるために、それだけが記憶出来ていれ
ばよいことになる。プリンタのスピードを落とさない為
に、オフセット転送されて来たデータを展開するための
ワークエリアとしてY3、M3、C3、Bk3のエリア
を設けると、各色24ラスターが必要になる。この合計
を計算すると、トータル192ラスター分ということに
なる。
【0098】次に、ホストコンピュータ3000側のメ
モリー(ここでは双方向出力バッファー)内の構成につ
いて説明する。最低限双方向出力バッファー内でも図1
4に示した量のメモリーが必要となる。
【0099】オフセット転送をしない場合は、Bk1の
領域のデータを印字する時点ではY2のエリア等のそれ
以前のラスターのデータは既にプリンタ側へ転送されて
いるので記憶して置く必要がない。よって必要なエリア
は、Y1、M1、C1、BK1の領域と、次ラインの編
集用のワークエリアであるY3等の24ラスター分の、
トータル192ラスター分である。
【0100】オフセット転送をする場合は、ホストコン
ピュータ3000側で、上述したプリンタ1500側の
プリントバッファと同様、348ラスター分記憶して置
く必要がある。
【0101】(実施例2)上記実施例1は、Bkデータ
は最初にオフセットされない状態で転送されたものに境
界検知をしてPCBk処理用のマスクをかけたものを、
そのままホストコンピュータへ転送しないでBkの記録
に使用していたが、本実施例は、全てのデータを一度ホ
ストコンピュータへ送り返すものである。
【0102】図16に、その場合のフローチャートを示
す。STEP100からSTEP200までは同一の
為、説明は省略する。
【0103】STEP200でオフセットデータでない
と判定された場合はSTEP210でPCBk処理が行
われ、STEP215でプリントバッファに送られる。
STEP215で、プリントバッファにはBkデータも
カラーデータも全て同じように記憶される。STEP2
50ではオフセットデータかどうかのチェックが行わ
れ、STEP210を通って来た場合はNOのため、S
TEP190で双方向コントローラ内バッファにデータ
が戻され、以下、実施例1と同様に処理が行われる。
【0104】STEP200でオフセットデータと判定
された場合は、STEP215でプリントバッファを各
色とも全て書換えて、STEP250の判定でYESへ
進み、STEP260でゲートアレイ(G.A)を通し
て、印字信号としてSTEP270で記録ヘッドへ送ら
れる。
【0105】以上説明した様な構成で、スキャナー等や
プリンタ装置のエラーや動作モニター等のステータスの
通信の目的で通常使用される双方向通信制御を利用する
ことにより、本発明の目的であるプリンタのメモリー量
を小さくしても滲み防止の為の制御等の高付加価値の制
御を使用することが可能となった。
【0106】滲み防止処理等の制御をホストコンピュー
タ側で行っても良いが、プリンタ側に境界検地やマスク
処理等の専用のハードロジックをG.A(ゲートアレ
イ)回路内につくり込んでおけば、ホストコンピュータ
で行うよりも高速通信が可能な場合は、非常にメリット
がある。通常、ホストコンピュータ側でプリントジョブ
が働いているときには、ホストコンピュータ側のアプリ
ケーションのプリントアウト処理にCPUが占有されて
いる為に、この様な画像のビットデータを扱う処理をハ
ードロジックに任せてしまえる効果は非常に大きい。
【0107】また、記録データを転送するタイミングに
ついては、ホストコンピュータ側のプリントマネージャ
等の機能を利用して1ページ乃至数ページ分のプリント
ファイルを全てプリンタ側に送信して、数ページ分の全
てのデータが全て変換されてからプリントを開始して
も、更に記録ヘッドの1記録走査分づつ転送、変換転
送、印字というサイクルを繰り返しても良い。
【0108】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを用いた記録
装置において優れた効果をもたらすものである。
【0109】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一体一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成出来るので有効である。この気泡の成
長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書、同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、更に優れた記録を行うことが出
来る。
【0110】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0111】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0112】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0113】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0114】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、記録色や濃度を異にする複数のインク
に対応して2個以上の個数設けられるものであってもよ
い。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるかい
ずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色に
よるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備え
た装置にも本発明は極めて有効である。
【0115】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付加時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0116】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0117】
【発明の効果】本発明によれば、前記縦並びの記録ヘッ
ドを用いた記録装置本体における消費メモリーの改善
と、異色境界部におけるにじみを軽減することができ、
高画質記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】浸透系インクと蒸発系インクの定着メカニズム
の説明図である。
【図2】蒸発系インク同士が隣接した場合の不具合の説
明図である。
【図3】蒸発系インクと浸透系インクが隣接した場合の
不具合の説明図である。
【図4】蒸発系インクと浸透系インクが隣接した場合の
不具合の説明図である。
【図5】浸透系インク同士が隣接した場合の不具合の説
明図である。
【図6】本発明に適用可能なインクジェット記録装置を
示す斜視図である。
【図7】本発明に適用可能な記録ヘッドのロジックを説
明するブロック図である。
【図8】本発明の実施例1の記録ヘッドを示す説明図で
ある。
【図9】異なる性質のインク間のブリードの説明図であ
る。
【図10】異なる性質のインク間のブリードを押さえる
制御をした場合の説明図である。
【図11】境界検知と境界データ変換を示すシーケンス
である。
【図12】双方向インターフェイスを説明する図であ
る。
【図13】プリンタ内のプリントバッファ内のメモリの
状態を示す図である。
【図14】ホストコンピュータ内の双方向出力バッファ
内のメモリーの状態を説明する図である。
【図15】実施例1のデータの流れを説明するフローチ
ャートである。
【図16】実施例2のデータの流れを説明するフローチ
ャートである。
【符号の説明】
5、1708 記録ヘッド 2、19 RAM 20 制御部 20a CPU 20b ROM 20c RAM 21 インターフェース 1500 プリンタ 3000 ホストコンピュータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 5/30 C G06F 3/12 A B41J 3/04 101 Z (72)発明者 兼松 大五郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 高橋 喜一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色を記録するための複数の記録素
    子を副走査方向にオフセットして配置した記録ヘッドを
    有する記録装置に、記録データを転送する記録データ転
    送方法において、 前記複数の色に対応し記憶手段に格納された記録データ
    を、前記副走査方向にオフセットしないで前記記録装置
    に転送する第1転送工程と、 前記記録装置によって加工された前記記録データを受信
    する受信工程と、 受信した記録データに基づいて、前記記憶手段に格納さ
    れた記録データを変換する変換工程と、 変換された記録データを、前記複数の色のいずれかの記
    録素子を基準とした前記複数の色の他の記録素子の前記
    副走査方向のオフセット量に基づいてオフセットして前
    記記録装置に転送する第2転送工程とを有することを特
    徴とする記録データ転送方法。
  2. 【請求項2】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを用い
    てインクを記録媒体に吐出することを特徴とした請求項
    1記載の記録データ転送方法。
  3. 【請求項3】 複数の色を記録するための複数の記録素
    子を副走査方向にオフセットして配置した記録ヘッドを
    用いて記録する記録装置と、前記記録装置に記録データ
    を転送するホストコンピュータとの記録データの通信
    が、双方向インターフェースによってを行われる記録シ
    ステムにおいて、 前記ホストコンピュータは、前記複数の色に対応し記憶
    手段に格納された記録データを前記副走査方向にオフセ
    ットしないで前記記録装置に転送する第1転送手段と、
    前記記録装置によって加工された前記記録データを受信
    する受信手段と、受信した記録データに基づいて前記記
    憶手段に格納された記録データを変換する変換手段と、
    変換された記録データを前記複数の色のいずれかの記録
    素子を基準とした前記複数の色の他の記録素子の前記副
    走査方向のオフセット量に基づいてオフセットして前記
    記録装置に転送する第2転送手段とを有し、 前記記録装置は、前記ホストコンピュータから受信した
    記録データがオフセットされているか否かを判断する判
    断手段と、受信した記録データがオフセットされていな
    いとき該記録データを加工する加工手段と、前記加工さ
    れたデータを前記ホストコンピュータへ送信する送信手
    段と、前記受信した記録データがオフセットされている
    とき該記録データによって記録を行う制御手段とを有す
    ることを特徴とする記録システム。
  4. 【請求項4】 前記加工手段は、異なる色で形成される
    画素の境界を検出する境界検出手段と、この境界検出手
    段により検出された境界部の画素データを他色の画素デ
    ータに変換する境界画素置き換え手段とを有することを
    特徴とする請求項3記載の記録システム。
  5. 【請求項5】 記録ホストコンピュータは、まず前記記
    憶手段に格納された記録データを前記副走査方向にオフ
    セットしないで前記記録装置に転送し、次に前記記憶手
    段に格納された記録データを前記副走査方向にオフセッ
    トして前記記録装置に転送することを特徴とする請求項
    3又は4記載の記録システム。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを用い
    てインクを記録媒体に吐出することを特徴とした請求項
    3乃至5のいずれかに記載の記録システム。
  7. 【請求項7】 複数の色を記録するための複数の記録素
    子を副走査方向にオフセットして配置した記録ヘッドを
    用いて記録する記録装置において、 外部装置に対して通信する双方向インターフェイス手段
    と、 前記双方向インターフェイスから受信した記録データ
    が、前記複数の色のいずれかの記録素子を基準とした前
    記複数の色の他の記録素子の前記副走査方向のオフセッ
    ト量に基づいて前記副走査方向にオフセットされている
    か否かを判断する判断手段と、 受信した記録データがオフセットされていないとき、該
    記録データを加工する加工手段と、 前記加工されたデータを前記双方向インターフェイスを
    介して前記外部装置へ送信する送信手段と、 前記受信した記録データがオフセットされているとき、
    該記録データによって記録を行う制御手段とを有するこ
    とを特徴とする記録装置。
  8. 【請求項8】 前記加工手段は、異なる色で形成される
    画素の境界を検出する境界検出手段と、この境界検出手
    段により検出された境界部の画素データを他色の画素デ
    ータに変換する境界画素置き換え手段とを有することを
    特徴とする請求項7記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを用い
    てインクを記録媒体に吐出することを特徴とした請求項
    7又は8記載の記録装置。
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