JPH08150219A - 低周波治療器 - Google Patents

低周波治療器

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JPH08150219A
JPH08150219A JP29448994A JP29448994A JPH08150219A JP H08150219 A JPH08150219 A JP H08150219A JP 29448994 A JP29448994 A JP 29448994A JP 29448994 A JP29448994 A JP 29448994A JP H08150219 A JPH08150219 A JP H08150219A
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暁宏 前田
Hisahiro Fujita
久▲寛▼ 藤田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 凝りの程度に応じて供給する電流値を制御す
る。 【構成】 出力波形制御部6は、低周波パルス出力部7
を制御して治療モードに応じた低周波パルスを出力す
る。供給電流値算出部15は、電流検出部13で検出し
た電極パッド10の導子対を流れる電流の値に基づい
て、ROM5の電流値テーブルを引いて各導子対に供給
すべき供給電流値を求める。出力波形制御部6は、供給
電流値算出部15で得られた供給電流値に基づいて各導
子対に印加すべき電圧値を求め、この電圧値まで当該低
周波パルスを昇圧させるための制御信号をD/A変換器
11を介して出力電圧制御部12に送出する。昇圧部8
は、出力電圧制御部6からの制御信号に基づいて出力電
圧制御部12で設定された昇圧値だけ当該低周波パルス
を昇圧する。こうして、凝りの程度に応じた電流値を供
給できる電圧の低周波パルスが導子対に印加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、人体に電気的な刺激
を与えて凝りや痛み等の治療を行う低周波治療器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】低周波治療器は、人体の表面に電極を当
て、この電極の間にパルス電圧を加えた際に流れる電流
によって筋肉を収縮させて凝りや痛み等の治療効果を得
るものである。その際に、一般的には、互いに対を成す
2個の電極が用いられている。図35に、その外観と電
極部の一例を示す。
【0003】最近では、複数対の電極を有する低周波治
療器も現れており、1つの低周波パルス出力手段を有し
て、出力分配手段によって、どの電極対に低周波パルス
出力を振り分けるかを決定するもの(特開平3−976
6号公報)や、電源を含む低周波パルス出力手段と複数
個の電極とを1対1に対応付けて、同期信号発生回路で
低周波パルス出力手段からの出力を制御するもの(特開
平3−277383号公報)等がある。
【0004】このような低周波治療器のうち、1対の電
極を用いる低周波治療器として次のようなものがある。 ・特開平4−132566号公報 1対の電極間に流れる電流を検出する電極電流検出回路
と、この電極電流検出回路で検出した電流値が所定値以
下になったときに報知出力を出力する報知回路を有し
て、電極の人体への装着状態が悪くなったことを知らせ
る。
【0005】また、複数対の電極を有する低周波治療器
として次のようなものがある。 ・特開平2−291872号公報 人体に対して干渉波を発生させるための導子対に流れる
電流を検出し、その検出結果に基づいて複数の発振手段
から出力される低周波電圧の値を制御して、2対の導子
対に等しい電流が流れるようにする。こうして、人体に
おける刺激を受ける部分が目的とする部位からずれない
ようにするのである。 ・特開平1−249069号公報 人の感覚に相関する振幅あるいは周波数をメンバシップ
関数として数値化し、この関数に従って低周波数パルス
を出力する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、人体に電気的
な刺激を与えて凝りや痛み等の治療を行った場合には、
肩,腰,背中,足等における疲労が激しい(強く凝ってい
る)部位には電流が流れにくく、疲労がない部位あるい
は疲労がとれてきた(凝りがなくなってきた)部位には電
流が流れ易い傾向にある。そのために、複数の電極対
に、常に一定の電流を供給した場合には、あまり凝って
いない部位であるにも拘わらず過大な電流が流れ、反対
に非常に凝っている部位であるにも拘わらず十分電流が
流れないという不都合が生ずる。つまり、凝りや痛みを
軽減するという本来の目的が達成されるどころか、治療
部位への不均等な刺激電流によって不快さが助長される
という問題を抱えているのである。
【0007】上述した特開平4−132566号公報や
特開平2−291872号公報における従来の低周波治
療器では、電極の装着状態の検知や2対の電極対による
干渉波の発生箇所の定位制御のために電極間に流れる電
流を検出している。また、特開平1−249069号公
報における従来の低周波治療器では、印加電圧の振幅や
周波数の操作量を曖昧な値としてメンバーシップ関数で
表現している。しかしながら、上記従来の各低周波治療
器における電流検出やメンバシップ関数は、複数の電極
対に供給する電流値を治療部位の懲りや痛みの程度に応
じて制御することとは関係ないのである。
【0008】また、人体のある部位に印加される低周波
パルスの周波数を一定パルス電圧の元に変えると、電極
に用いる粘着ゲルの周波数特性等によって、ある周波数
以上になると電極間に流れる電流値は指数関数的に増加
する。つまり、使用者が感じる電気的な刺激の強さも増
加することになる。このことは、“叩く"ための周波数
の小さい波形と“揉む"ための周波数の大きな波形とが
混在する低周波パルスを電極間に印加した場合に、“叩
き"の波形と“揉み"の波形とに電気的な刺激の強弱差が
生ずることを意味し、ユーザに不快感を与えることにな
る。
【0009】そこで、この発明の目的は、装着部位の凝
りの程度の差に応じて供給する電流値を制御する低周波
治療器を提供することにある。また、電極対を流れる電
流値の周波数依存性を無くして“叩き"の波形と“揉み"
の波形とを混在させても不快感が無い低周波治療器を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、低周波パルス出力部から出
力された低周波パルスを人体に装着された少なくとも2
対の導子に印加して人体の凝りや痛みの治療を行う低周
波治療器において、低周波パルスが印加された導子対を
流れる電流を検出する電流検出部と、記憶部に記憶され
て,総ての導子対から検出された電流値の幅と各導子対
に供給すべき電流値とを対応付けて成る電流値テーブル
と、上記電流検出部からの総ての導子対に係る電流値を
受けて,この電流値に基づいて上記電流値テーブルを引
き,各導子対に供給すべき電流値を求める供給電流値算
出部と、上記供給電流値算出部によって求められた各供
給電流値に基づいて,上記低周波パルス出力部から各導
子対に印加される低周波パルスの電圧値を制御する出力
電圧制御部を備えたことを特徴としている。
【0011】また、請求項2に係る発明は、低周波パル
ス出力部から出力された低周波パルスを人体に装着され
た少なくとも2対の導子に印加して人体の凝りや痛みの
治療を行う低周波治療器において、低周波パルスが印加
された導子対を流れる電流を検出する電流検出部と、上
記電流検出部からの総ての導子対に係る電流値を受け
て,各導子対に供給すべき電流値を上記電流検出部から
の電流値の最大値と最小値を平均して求める供給電流値
算出部と、上記供給電流値算出部によって求められた供
給電流値に基づいて上記低周波パルス出力部から各導子
対に印加される低周波パルスの電圧値を制御する出力電
圧制御部を備えたことを特徴としている。
【0012】また、請求項3に係る発明は、低周波パル
ス出力部から出力された低周波パルスを人体に装着され
た少なくとも1対の導子に印加して人体の凝りや痛みの
治療を行う低周波治療器において、上記低周波パルスを
操作量に応じた電圧値まで昇圧する昇圧部と、上記低周
波パルス出力部を制御して波形パターンに応じた低周波
パルスを上記昇圧部に送出させると共に,当該低周波パ
ルスの周期に応じた上記操作量を出力して上記昇圧部に
当該低周波パルスの電圧を設定させる出力波形制御部
と、低周波パルスが印加された導子対を流れる電流を検
出する電流検出部と、上記電流検出部からの検出電流値
を受けて,上記操作量の変化量と検出電流値の変化量と
に基づいて,上記導子間の電流値が目標電流値になるよ
うに上記出力波形制御部からの操作量を制御する操作量
制御部を備えたことを特徴としている。
【0013】また、請求項4に係る発明は、低周波パル
ス出力部から出力された低周波パルスを人体に装着され
た少なくとも1対の導子に印加して人体の凝りや痛みの
治療を行う低周波治療器において、上記低周波パルスを
操作量に応じた電圧値まで昇圧する昇圧部と、上記低周
波パルス出力部を制御して波形パターンに応じた低周波
パルスを上記昇圧部に送出させると共に,当該低周波パ
ルスの周期に応じた上記操作量を出力して上記昇圧部に
当該低周波パルスの電圧を設定させる出力波形制御部
と、低周波パルスが印加された導子対を流れる電流を検
出する電流検出部と、上記電流検出部からの検出電流値
を受けて、上記導子間の電流値が目標電流値になるよう
に上記出力波形制御部からの操作量をファジイ制御する
ファジイ制御部を備えたことを特徴としている。
【0014】また、請求項5に係る発明は、低周波パル
ス出力部から出力された低周波パルスを人体に装着され
た少なくとも1対の導子に印加して人体の凝りや痛みの
治療を行う低周波治療器において、上記低周波パルスを
操作量に応じた電圧値まで昇圧する昇圧部と、記憶部に
記憶されて,上記低周波パルスの周期と上記昇圧部の操
作量とを対応付けて成る操作量テーブルと、上記低周波
パルス出力部を制御して波形パターンに応じた波形の低
周波パルスを出力させると共に,上記操作量テーブルを
用いて当該低周波パルスの周期に対応した上記操作量を
求めて上記昇圧部に送出して当該低周波パルスの電圧を
設定させる出力波形制御部を備えたことを特徴としてい
る。
【0015】また、請求項6に係る発明は、請求項5に
係る発明の低周波治療器において、低周波パルスが印加
された導子対を流れる電流を検出する電流検出部と、上
記電流検出部からの検出電流値を受けて,上記操作量の
変化量と検出電流値の変化量とに基づいて,上記導子間
の電流値が目標電流値になるように上記出力波形制御部
からの操作量を制御する操作量制御部を備えたことを特
徴としている。
【0016】また、請求項7に係る発明は、請求項5に
係る発明の低周波治療器において、低周波パルスが印加
された導子対を流れる電流を検出する電流検出部と、上
記電流検出部からの検出電流値を受けて,検出電流値と
目標電流値との差および操作量の変化量に対する検出電
流値の変化量の割合をファジイ変数として,上記導子間
の電流値が目標電流値になるように上記出力波形制御部
からの操作量をファジイ制御するファジイ制御部を備え
たことを特徴としている。
【0017】また、請求項8に係る発明は、低周波パル
ス出力部から出力された低周波パルスを人体に装着され
た複数対の導子に印加して,人体の凝りや痛みの治療を
行う低周波治療器において、上記低周波パルスを操作量
に応じた電圧値まで昇圧する昇圧部と、低周波パルスが
印加された導子対を流れる電流を検出する電流検出部
と、指定された波形パターンに応じて,上記低周波パル
スが印加されて電流が検出される導子対を選択すると共
に,この選択された導子対における一方の導子を昇圧部
を介して上記低周波パルス出力部に接続する一方,他方
の導子を上記電流検出部に接続する導子選択部と、上記
低周波パルス出力部を制御して波形パターンに応じた波
形の低周波パルスを上記昇圧部に送出させると共に,上
記操作量を出力して上記昇圧部に当該低周波パルスの電
圧を設定させる出力波形制御部と、上記電流検出部から
の検出電流値を受けて,上記操作量の変化量と検出電流
値の変化量とに基づいて,上記選択された導子間の電流
値が目標電流値になるように上記出力波形制御部からの
操作量を制御する操作量制御部を備えたことを特徴とし
ている。
【0018】また、請求項9に係る発明は、低周波パル
ス出力部から出力された低周波パルスを人体に装着され
た複数対の導子に印加して,人体の凝りや痛みの治療を
行う低周波治療器において、上記低周波パルスを操作量
に応じた電圧値まで昇圧する昇圧部と、低周波パルスが
印加された導子対を流れる電流を検出する電流検出部
と、指定された波形パターンに応じて,上記低周波パル
スが印加されて電流が検出される導子対を選択すると共
に,この選択された導子対における一方の導子を昇圧部
を介して上記低周波パルス出力部に接続する一方,他方
の導子を上記電流検出部に接続する導子選択部と、上記
低周波パルス出力部を制御して波形パターンに応じた波
形の低周波パルスを上記昇圧部に送出させると共に,上
記操作量を出力して上記昇圧部に当該低周波パルスの電
圧を設定させる出力波形制御部と、上記電流検出部から
の検出電流値を受けて、検出電流値と目標電流値との差
および操作量の変化量に対する検出電流値の変化量の割
合をファジイ変数として,上記選択された導子間の電流
値が目標電流値になるように上記出力波形制御部からの
操作量をファジイ制御するファジイ制御部を備えたこと
を特徴としている。
【0019】
【作用】請求項1に係る発明では、低周波パルス出力部
から低周波パルスが出力されると、電流検出部によって
総ての導子対を流れる電流が検出される。そして、供給
電流値算出部によって、上記電流検出部からの電流値に
基づいて電流値テーブルを用いて各導子対に対する供給
電流値が求められ、出力電圧制御部によって、上記求め
られた各供給電流値に基づいて、上記低周波パルス出力
部から夫々の導子対に印加される低周波パルスの電圧値
が制御される。こうして、各導子対を流れる電流値が装
着部位の凝りの程度の差に応じて制御される。
【0020】また、請求項2に係る発明では、電流検出
部によって総ての導子対を流れる電流が検出される。そ
して、供給電流値算出部によって上記電流検出部からの
電流値の最大値と最小値とを平均して各導子対に対する
供給電流値が求められ、出力電圧制御部によって、上記
求められた各供給電流値に基づいて、上記低周波パルス
出力部から夫々の導子対に印加される低周波パルスの電
圧値が制御される。こうして、各導子対を流れる電流値
が上記平均値になるように制御される。
【0021】また、請求項3に係る発明では、出力波形
制御部によって、低周波パルス出力部が制御されて、波
形パターンに応じた波形の低周波パルスが昇圧部に送出
される。さらに、当該低周波パルスの周期に対応した操
作量が出力される。一方、電流検出部によって低周波パ
ルスが印加された導子対を流れる電流が検出される。そ
して、操作量制御部によって、上記操作量の変化量と検
出電流値の変化量とに基づいて、上記導子間の電流値が
目標電流値になるように上記出力波形制御部からの操作
量が制御されて上記昇圧部に送出される。その結果、上
記昇圧部によって、上記制御された操作量に基づいて、
上記導子対を流れる電流の値が周波数に因らない一定の
目標電流値になるように低周波パルスが昇圧される。
【0022】また、請求項4に係る発明では、出力波形
制御部によって、低周波パルス出力部が制御されて、波
形パターンに応じた波形の低周波パルスが昇圧部に送出
される。さらに、当該低周波パルスの周期に対応した操
作量が出力される。一方、電流検出部によって低周波パ
ルスが印加された導子対を流れる電流が検出される。そ
して、ファジイ制御部によって、検出電流値と目標電流
値との差および操作量の変化量に対する検出電流値の変
化量の割合をファジイ変数として、上記導子間の電流値
が目標電流値になるように上記出力波形制御部からの操
作量がファジイ制御されて上記昇圧部に送出される。そ
の結果、上記昇圧部によって、上記ファジイ制御された
操作量に基づいて、上記導子対を流れる電流の値が周波
数に因らない一定の目標電流値になるように低周波パル
スが昇圧される。
【0023】また、請求項5に係る発明では、出力波形
制御部によって、低周波パルス出力部が制御されて、波
形パターンに応じた波形の低周波パルスが昇圧部に出力
される。さらに、操作量テーブルを用いて当該低周波パ
ルスの周期に対応した操作量が求められて上記昇圧部に
送出される。そうすると、上記昇圧部によって、上記操
作量に応じた電圧値まで当該低周波パルスが昇圧され
る。こうして、出力される低周波パルスの電圧値が当該
低周波パルスの周期に応じて設定され、導子対を流れる
電流値の周波数依存性が補正される。
【0024】また、請求項6に係る発明では、電流検出
部によって低周波パルスが印加された導子対を流れる電
流が検出される。そして、操作量制御部によって、上記
操作量の変化量と検出電流値の変化量とに基づいて、上
記導子間の電流値が目標電流値になるように上記出力波
形制御部からの操作量が制御される。その結果、上記昇
圧部によって、上記制御された操作量に基づいて、上記
導子対を流れる電流の値が目標電流値になるように低周
波パルスが昇圧される。
【0025】また、請求項7に係る発明では、電流検出
部によって低周波パルスが印加された導子対を流れる電
流が検出される。そして、ファジイ制御部によって、検
出電流値と目標電流値との差および操作量の変化量に対
する検出電流値の変化量の割合をファジイ変数として、
上記導子間の電流値が目標電流値になるように上記出力
波形制御部からの操作量がファジイ制御される。その結
果、上記昇圧部によって、上記ファジイ制御された操作
量に基づいて、上記導子対を流れる電流の値が目標電流
値になるように低周波パルスが昇圧される。
【0026】また、請求項8に係る発明では、導子選択
部によって、波形パターンに応じた導子対が選択され、
一方の導子が昇圧部を介して低周波パルス出力部に接続
されて他方の導子が電流検出部に接続される。そして、
出力波形制御部によって低周波パルス出力部が制御され
て、上記波形パターンに応じた波形の低周波パルスが昇
圧部に出力されると共に、当該低周波パルスの電圧設定
用の上記操作量が出力される。一方、上記選択された導
子対を流れる電流が電流検出部によって検出される。そ
して、操作量制御部によって、上記操作量の変化量と検
出電流値の変化量とに基づいて、上記選択された導子間
の電流値が目標電流値になるように出力波形制御部から
の操作量が制御されて上記昇圧部に送出される。そうす
ると、上記昇圧部によって、上記制御された操作量に応
じた電圧値まで当該低周波パルスが昇圧される。こうし
て、上記各導子対を流れる電流の値が目標電流値になる
ように、各導子対毎に低周波パルスの電圧が制御され
る。
【0027】また、請求項9に係る発明では、請求項6
と同様にして、導子対が選択され、波形パターンに応じ
た低周波パルスが昇圧部に出力され、操作量が出力さ
れ、上記選択された導子対を流れる電流が電流検出部に
よって検出される。そして、ファジイ制御部によって、
検出電流値と目標電流値の差および操作量の変化量に対
する検出電流値の変化量の割合をファジイ変数として、
上記選択された導子間の電流値が目標電流値になるよう
に出力波形制御部からの操作量がファジイ制御されて上
記昇圧部に送出される。そうすると、上記昇圧部によっ
て、上記制御された操作量に応じた電圧値まで当該低周
波パルスが昇圧される。こうして、上記各導子対を流れ
る電流の値が目標電流値になるように、各導子対毎に低
周波パルスの電圧がファジイ制御される。
【0028】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。 <第1実施例>本実施例は、装着部位の凝りの程度の差
に応じて供給する電流値を制御する低周波治療器に関す
るものである。図1は本実施例の低周波治療器における
ブロック図である。尚、本実施例における低周波治療器
は、電極対を複数有する低周波治療器である。
【0029】液晶ディスプレイ(以下、LCDと略称す
る)1は、当該低周波治療器における操作状態や出力状
態等を表示する。操作部2は、電源キー,起動キー,停止
キー,モード選択キー等の各種操作キーを有する。低周
波パルス出力部7は、CPU(中央演算処理装置)3に
おける上記出力電圧制御部としての出力波形制御部6の
制御の下に低周波パルスを出力する。そして、昇圧部8
は低周波パルス出力部7からの低周波パルスを所定の電
圧値まで昇圧してパッド切替部9に送出する。その際に
おける昇圧値は、D/A変換器11を介して出力波形制
御部6から送出されてくる制御信号に基づいて出力電圧
制御部12によって設定される。上記パッド切替部9
は、電極パッド10における導子のどの組み合わせに低
周波パルスを印加するかを選択する。電流検出部13は
電極パッド10における低周波パルスが印加された導子
を流れる電流値を検出し、この検出された電流値はA/
D変換器14によってA/D変換されてCPU3の供給
電流値算出部15に送出される。尚、RAM(ランダム・
アクセス・メモリ)4には電流検出部13によって検出さ
れた電流値等が一時格納される一方、ROM(リード・オ
ンリ・メモリ)5にはCPU3用の制御プログラムや後に
詳述する電流値テーブル16等が格納される。
【0030】図2は上記電極パッド10の外観図であ
る。電極パッド10はパッドAとパッドBとの2つの電
極パッドから成り、上記電極パッドAには5つの導子
(A−1)〜(A−5)が設けられる一方、上記電極パッド
Bには5つの導子(B−1)〜(B−5)が設けられる。そ
して、導子(A−1)と導子(B−1)、導子(A−2)と導
子(B−2)、導子(A−3)と導子(B−3)、導子(A−
4)と導子(B−4)、導子(A−5)と導子(B−5)は対
を成している。
【0031】上記パッド切替部9は、5対の導子対にお
けるどの対に低周波パルスを印加するかを選択するので
ある。尚、上記導子の対は導子(A−1)と導子(B−1)
…の組み合わせに限定されるものではなく、例えば、導
子(A−1)と導子(B−2)…や導子(A−1)と導子(A
−2)…のような組み合わせであってもよい。
【0032】上記供給電流値算出部15は、電流検出部
13によって検出された導子対を流れる電流値に基づい
て当該導子対に装着部位の凝りの程度の差に応じた電流
が流れるようにするための供給電流値を求める。そうす
ると、出力波形制御部6は、この供給電流値を当該導子
対に供給するための印加電圧値を求め、この印加電圧値
を指定する制御信号をD/A変換器11に出力するので
ある。
【0033】次に、上記電流検出部13及び出力電圧制
御部12の詳細について説明する。図3は上記電流検出
部13の詳細を示す回路図である。図3において、電極
パッド10からのパルス電流は、抵抗17でパルス電圧
に変換された後、増幅器20によって抵抗18および抵
抗19の抵抗値を定数として増幅されてA/D変換器1
4に送出される。そして、ディジタル値に変換されてC
PU3によってRAM4内に一旦記憶された後、CPU
3によって各種の処理が施される。
【0034】図4は、上記出力電圧制御部12の詳細を
示す回路図である。D/A変換器11からのディジタル
電圧値は、増幅器21によってインピーダンス変換され
た後トランジスタ22をバイアスし、そのバイアス値に
応じた電圧値がトランジスタ23から昇圧部8へ送出さ
れる。抵抗24,25は、バイアス時の定数を決める抵
抗である。
【0035】上記構成の低周波治療器は次のように動作
する。図5は上記CPU3による低周波治療制御処理動
作のフローチャートである。以下、図5に従って低周波
治療制御処理動作について詳細に説明する。
【0036】ステップS1で、上記操作部2におけるモ
ード選択キーが操作されて、“叩き"あるいは“揉み"等
の治療方法を設定する治療モードや治療部位を設定する
治療部位モード等の設定が変更されたか否かが判別され
る。その結果、変更された場合にはステップS2に進
み、そうでなければステップS3に進む。ステップS2
で、上記モード選択キーの操作に応じて、治療モードや
治療部位モード等が新たに設定される。
【0037】ステップS3で、上記操作部2における起
動キーが押圧されて低周波パルス出力が指令されたか否
かが判別される。その結果、指令されていればステップ
S4に進む。ステップS4で、上記出力波形制御部6から
の上記制御信号に基づいて出力電圧制御部12および昇
圧部8で設定された電圧値の低周波パルスが出力され
て、上記ステップS2において設定されたモードに応じ
てパッド切替部9によって切り替え設定された電極パッ
ド10の導子対に印加される。ステップS5で、上記操
作部2における強さ設定用のボリュームが操作されて低
周波パルスの強さが変更されたか否かが判別される。そ
の結果、変更されていればステップS6に進み、そうで
なければステップS7に進む。ステップS6で、上記低周
波パルス強さの変更指示に従って、出力波形制御部6,
出力電圧制御部12および昇圧部8によってパルス電圧
の値が変更される。
【0038】ステップS7で、上記モード選択キーによ
って、凝りを均等にほぐすための電流制御を行う電流制
御モードが設定されているかいるか否かが判別される。
その結果、電流制御モードが設定されていればステップ
S8に進み、そうでなければステップS9に進む。ステッ
プS8で、後に詳述するような電流制御のサブルーチン
が実行される。ステップS9で、上記操作部2における
停止キーが押圧されて、治療終了が指令されたか否かが
判別される。その結果、治療終了が指令されていなれば
上記ステップS4に戻って治療が続行され、指令されて
いれば低周波治療制御処理動作を終了する。
【0039】上述のようにして、凝りや痛みの治療が行
われるのであるが、治療中には、凝りのほぐれ具合のば
らつきによって、電極パッド10の各導子対間で流れる
電流値に差異が生ずる場合がある。そこで、一定時間毎
に導子対を流れる電流値を監視して、凝りを均等にほぐ
すために電流値を制御する必要が生じた場合には電流制
御を行うのである。以下、上記低周波治療制御処理動作
(以下、メインルーチンと言う)の上記ステップS8にお
いて実行される電流制御サブルーチンについて、図6に
従って更に詳細に説明する。
【0040】ステップS11で、上記電極パッド10の1
つの導子対における導子間を流れる電流値が電流検出部
13で検出される。ステップS12で、当該導対における
導子間の電流値測定が終了したか否かが判別される。そ
の結果、終了すればステップS13に進む。ステップS13
で、5対総ての導子対の電流値測定が終了したか否かが
判別される。その結果、終了すればステップS14に進
む。
【0041】ステップS14で、上記供給電流値算出部1
5によって、上記5つの導子対に係る電流値の(最大値
−最小値)=Xが求められる。ステップS15で、さら
に、上記ステップS14において求められた“X"の値に
基づいてROM5に格納されている電流値テーブル16
が引かれ、ある一つの導子対に供給すべき供給電流値が
求められる。ここで、上記電流値テーブル16は、図7
に示すように、予め多数の被験者による実験の結果から
得られたものであり、ある部位に流れる電流値の幅とそ
の際に被験者が心地よいと感じる各供給電流値とを対応
付けたものである。ステップS16で、上記ステップS15
において求められた供給電流値が当該導子対に供給され
るような印加電圧が出力波形制御部6によって求められ
る。その結果、上記メインルーチンにおける上記ステッ
プS4において当該導子対に低周波パルスが印加される
際に、出力波形制御部6からの制御信号によって出力電
圧制御部12,昇圧部8が制御されて必要電圧の低周波
パルスが印加される。ステップS17で、総ての導子対に
対する電流制御が終了したか否かが判別される。その結
果、終了していなければ上記ステップS14に戻って、次
の導子対に対する電流制御に移行する。一方、終了して
いれば電流制御サブルーチンを終了して、上記メインル
ーチンにおけるステップS9にリターンする。
【0042】上述のように、本実施例においては、電極
パッド10における各導子対に流れる電流値を電流検出
部13で検出し、この検出された電流値の最大値と最小
値とに基づいて、供給電流値算出部15で上記電流値テ
ーブル16を用いて求めた凝りの程度に応じた電流値が
各導子対に流れるように、出力波形制御部6,出力電圧
制御部12および昇圧部8によって夫々の導子対に印加
する低周波パルス電圧値を制御するようにしている。し
たがって、上記電極パッド10における各導子対には、
装着部位の凝りの程度(凝りのほぐれ具合の程度)の差に
応じた電流値が流れるのである。
【0043】すなわち、本実施例によれば、凝っていな
い(あまり強く電流を流さなくともよい)部位に強過ぎる
電流が流れ、反対に凝っている部位に弱すぎる電流が流
れて、凝りをほぐすどころか反対に疲労感を増すという
不具合を無くして、均一に凝りをほぐすことができる。
【0044】図8は図6とは異なる電流制御サブルーチ
ンのフローチャートである。以下、図8に従って、他の
電流制御処理動作について説明する。ステップS21〜ス
テップS23で、図6に示す電流制御サブルーチンにおけ
るステップS11〜ステップS13と同様にして、5対総て
の導子対の電流値が測定される。
【0045】ステップS24で、上記供給電流値算出部1
5によって、上記5つの導子対における電流値の平均値
X'(=(最大値+最小値)/2)が求められる。ステップS
25で、上記出力波形制御部6によって、上記電極パッド
10におけるある一つの導子対に流れる電流値が上記ス
テップS24において求められた電流値“X'"になるよう
な印加電圧が求められ、この出力波形制御部6からの制
御信号によって出力電圧制御部12および昇圧部8が制
御されて必要電圧の低周波パルスが当該導子対に印加さ
れる。こうして、上記電極パッド10における当該導子
対に印加される電圧値が制御されて、当該導子対を流れ
る電流値が一定値“X'"になるように制御される。ステ
ップS26で、総ての導子対に対する電流制御が終了した
か否かが判別される。その結果、終了していなければ上
記ステップS25に戻って、次の導子対に対する電流制御
に移行する。一方、終了していれば電流制御サブルーチ
ンを終了して、上記メインルーチンにおけるステップS
9にリターンする。
【0046】この場合には、一番凝っている部位と一番
凝っていない部位とに流れる電流値の平均値を電極パッ
ド10における各導子対に流れる電流値の目標値とし
て、D/A変換器11,出力電圧制御部12および昇圧部
8によって夫々の導子対に印加するパルス電圧値を制御
するのである。
【0047】<第2実施例>本実施例は、導子対を流れ
る電流値における周波数依存性を無くした低周波治療器
に関するものである。図9は本実施例の低周波治療器に
おけるブロック図である。LCD31は、本低周波治療
器における操作状態や出力状態等を表示する。操作部3
2は、電源キー,起動キー,停止キー,波形モード選定キ
ー等の各種操作キーを有する。低周波パルス出力部39
は、CPU33における出力波形制御部38の制御の下
に電源から低周波パルスを出力する。昇圧部40は、低
周波パルス出力部39からの低周波パルスを所定の電圧
まで昇圧して電極パッド42に送出する。その際におけ
る昇圧値は、D/A変換器41を介して出力波形制御部
38から送出されてくる操作量によって決定される。
【0048】尚、34はRAMであり、35はROMで
ある。ROM35には、後に詳述する操作量テーブル3
6や低周波パルスデータ37等が格納される。ここで、
操作量テーブル36は、図10に示すように、低周波パ
ルスの周期TPとこの周期TPによって決定される昇圧
部40に対する操作量とを対応付けたものである。一
方、低周波パルスデータ37は、“叩き"あるいは“揉
み"等の上記治療モードに応じた波形モードの波形態様
の情報(パルス幅,出力強度,極性,周期等)である。
【0049】図11は、上記CPU33による低周波治
療制御処理動作のフローチャートである。以下、図11
に従って、本実施例における低周波治療制御処理動作に
ついて詳細に説明する。尚、低周波治療制御処理動作の
開始に先立って、操作部32における上記波形モード選
定キーが操作されて、上記治療モードに応じた波形モー
ドが選定されているものとする。
【0050】ステップS31で、上記操作部32における
起動キーが操作されて、低周波パルスの出力が指令され
たか否かが判別される。その結果、指令されていればス
テップS32に進む。ステップS32で、上記出力波形制御
部38によって、ROM35に格納された低周波パルス
データ37から、既に選定されている波形モードに応じ
た波形態様情報が読み出される。ステップS33で、さら
に、上記ステップS32において読み出された波形態様情
報の一つである周期TPに基づいて、ROM35に格納
された操作量テーブル36が引かれて昇圧部40に対す
る操作量が求められる。ステップS34で、上記求められ
た操作量がD/A変換器41によってD/A変換されて昇
圧部40に送出される。その結果、昇圧部40で上記操
作量で決定された昇圧値だけ、後に低周波パルス出力部
39から出力される低周波パルスの電圧が昇圧されるこ
とになる。
【0051】ステップS35で、上記ステップS32におい
て読み出された波形態様情報に基づいて、低周波パルス
出力部39によって後に詳述するようなパルス出力制御
サブルーチンが実行される。ステップS36で、上記選定
された波形モードにおける複数パターンの波形のうち異
なる波形パターンの低周波パルス列の間に設けられる休
止期間(以下、波形休止期間と言う)を計時するタイマT
1と、1つの波形パターンの低周波パルス列を出力する
期間(以下、波形出力期間と言う)を計時するタイマT2
の内容がクリアされる。ステップS37で、上記操作部3
2における停止キーが操作されて、低周波パルスの出力
終了が指令されたか否かが判別される。その結果、指令
されていなければステップS32に戻って低周波パルスの
出力が続行される。一方、指令されていれば低周波治療
制御処理動作を終了する。
【0052】尚、詳しい説明は省略するが、上記タイマ
T1,T2はCPU33からの一定時間間隔での割り込
み処理によって常時カウントアップしている。
【0053】図12は、図11に示す低周波治療制御処
理動作(以下、メインルーチンと言う)の上記ステップS
35において実行されるパルス出力制御サブルーチンのフ
ローチャートである。以下、図12に従ってパルス出力
制御サブルーチンについて詳細に説明する。尚、このパ
ルス出力制御サブルーチンに入るに先立って、上記タイ
マT1の内容はクリアされているものとする。
【0054】ステップS41で、上記波形休止期間を計時
するタイマT1の内容が波形休止期間TQより大きくな
ったか否かが判別される。そして、波形休止期間TQよ
り大きければステップS42に進む。ステップS42で、上
記波形出力期間を計時するタイマT2の内容がクリアさ
れる。ステップS43で、上記タイマT2の内容が波形出
力期間TRより大きいか否かが判別される。そして、波
形出力期間TRより大きければ当該波形パターンにおけ
る波形出力の1サイクルが終了したので、上記メインル
ーチンにおけるステップS36にリターンする。一方、波
形出力期間TR以下であればステップS44に進む。
【0055】ステップS44で、上記タイマT1の内容が
クリアされて、低周波パルス出力部39の上記電源をオ
ンさせるオン信号が出力される。ステップS45で、上記
メインルーチンの上記ステップS33において読み出され
た波形態様情報の1つであるパルス幅によって定められ
たパルス幅時間が経過したか否かが判別される。そし
て、経過していればステップS46に進む。ステップS46
で、当該波形種における低周波パルスが1パルス出力さ
れたので低周波パルス出力部39の上記電源をオフさせ
るオフ信号が出力される。
【0056】ステップS47で、上記タイマT1の内容が
当該波形パターンにおける低周波パルスの周期TPより
大きいか否かが判別される。そして、周期TPより大き
くなれば上記ステップS43に戻って次の1パルスの出力
動作に移行する。こうして、上記ステップS43〜ステッ
プS47が繰り返されて当該波形パターンによる低周波パ
ルスが順次出力される。その際に、上記ステップS43に
おいてタイマT2の内容が波形出力期間TRより大きく
なったと判別されると、当該波形パターンにおける波形
出力の1サイクルを終了して上記メインルーチンにおけ
るステップS36にリターンするのである。
【0057】こうして、上記パルス出力制御サブルーチ
ンに従って当該波形パターンによる低周波パルスが出力
されるのであるが、その際における低周波パルスの電圧
は上記メインルーチンにおける上記ステップS33で求め
られた操作量に基づいて昇圧部40によって設定される
のである。ここで、上記操作量は、操作量テーブル36
に基づいて、低周波パルスの周期TPが減少すると減少
するように設定される。したがって、電極パッド42に
印加される低周波パルスの周波数が低くなっても対を成
す導子間を流れる電流が低下することは無いのである。
【0058】尚、上記パルス出力サブルーチンにおける
上記ステップS45において行われるパルス幅時間の計時
は、時間経過判定ループの単位時間を設定し、このルー
プ実行回数をカウントすることによって行う。
【0059】このように、本実施例においては、上記R
OM35に操作量テーブル36を格納する。そして、C
PU33の出力波形制御部38によって、選定された波
形モードに応じて設定した波形態様情報の周期TPに基
づいてROM35の操作量テーブル36を引いて当該周
期TPに対応した昇圧部40の操作量を求める。その際
に、操作量テーブル36における低周波パルスの周期T
Pと昇圧部40の操作量との対応付けは、周期TPの減
少に連れて上記低周波パルスのパルス電圧も減少するよ
うになっている。したがって、本実施例によれば、電極
パッド42の導子対に印加される低周波パルスの周波数
が低くなっても対を成す導子間を流れる電流が低下する
ことが無く、“叩く"ための周波数の小さい波形と“揉
む"ための周波数の大きい波形とが混在する波形モード
が選定されても常に同程度の電気的刺激が与えられて、
使用者に不快感を与えることがない。
【0060】<第3実施例>本実施例は、導子対を流れ
る電流値における周波数依存性を無くして一定電流が流
れるようにした低周波治療器に関するものである。図1
3は本実施例の低周波治療器におけるブロック図であ
る。LCD51,操作部52,操作量テーブル56,低周
波パルスデータ57,出力波形制御部58,低周波パルス
出力部59,昇圧部60,D/A変換器61および電極パ
ッド62は、第2実施例(図9)におけるLCD31,操
作部32,操作量テーブル36,低周波パルスデータ3
7,出力波形制御部38,低周波パルス出力部39,昇圧
部40,D/A変換器41および電極パッド42と同じ構
成を成して同様に動作するので、詳細な説明は省略す
る。
【0061】電流検出部63は、上記電極パッド62の
導子対を流れる電流を検出する。また、A/D変換器6
4は、電流検出部63で検出された電流値をA/D変換
してCPU53における操作量制御部65に送出する。
さらに、1回の電流検出によって得られた総ての導子対
における検出電流値の最大値をピークホールド回路に保
持する。操作量制御部65は、A/D変換器64からの
検出電流値に基づいて、当該導子対に流れる電流値が操
作部52の出力強度調整つまみによって設定された目標
電流値targetになるように、主力波形制御部58からの
上記操作量を制御する。
【0062】図14は、上記CPU53による低周波治
療制御処理動作のフローチャートである。以下、図14
に従って、本実施例における低周波治療制御処理動作に
ついて詳細に説明する。尚、低周波治療制御処理動作の
開始に先立って、操作部52における上記波形モード選
定キーが操作されて、上記治療モードに応じた波形モー
ドが選定されているものとする。
【0063】ステップS51で、上記操作部52における
起動キーが操作されて、低周波パルスの出力が指令され
たか否かが判別される。その結果、指令されていればス
テップS52に進む。ステップS52で、上記操作部52に
おける出力強度調整つまみで指定された出力強度に基づ
いて目標電流値targetが設定される。ステップS53,ス
テップS54で、第2実施例の低周波治療制御処理動作の
フローチャートにおけるステップS32〜ステップS34と
同様にして、上記波形態様情報が読み出され、操作量テ
ーブル56を用いて周期TPに応じた操作量が求めら
れ、D/A変換されて昇圧部60に送出される。
【0064】ステップS55で、上記ステップS52におい
て読み出された波形態様情報に基づいて、低周波パルス
出力部59によって後に詳述するようなパルス出力制御
サブルーチンが実行される。ステップS56で、電流値読
込可能状態を表すフラグAD FLAGの内容が“1"であるか
否かが判別される。その結果、“1"であって電流値読
み込み可能であればステップS57に進み、そうでなけれ
ばステップS59に進む。ステップS57で、上記電流検出
部63によって、上記ステップS55における低周波パル
ス印加時にA/D変換器64のピークホールド回路に保
持されている最大電流値がRAM54に格納される。こ
うして、導子対を流れる電流値が読み込まれる。そうし
た後、上記フラグAD FLAGに“0"がセットされて電流値
読み込みが禁止され、ピークホールド回路がリセットさ
れる。
【0065】ステップS58で、上記操作量制御部65に
よって、電極パッド62の導子対を流れる電流値が目標
電流値targetになるように制御する電流制御サブルーチ
ンが実行される。ステップS59で、上記波形出力期間を
計時するタイマT2の内容が波形出力期間TRより大き
いか否かが判別される。その結果、大きければステップ
S60に進み、そうでなければ上記ステップS55に戻って
当該波形パターンの低周波パルスの出力を続行する。ス
テップS60で、上記波形休止期間を計時するタイマT1
と波形出力期間を計時するタイマT2がクリアされ、低
周波パルス出力状態を表すフラグFに“0"がセットさ
れる。ステップS61で、上記操作部52における停止キ
ーが押圧されて、低周波パルスの出力終了が指令された
否かが判別される。その結果、指令されていなければ上
記ステップS53に戻って次の波形パターンの低周波パル
ス出力に移行する。一方、指令されていれば低周波治療
制御処理動作を終了する。
【0066】図15は、図14に示す低周波治療制御処
理動作(以下、メインルーチンと言う)の上記ステップS
55において実行されるパルス出力制御サブルーチンのフ
ローチャートである。以下、図15に従ってパルス出力
制御サブルーチンについて詳細に説明する。尚、このパ
ルス出力制御サブルーチンに入るに先立って、上記タイ
マT1の内容はクリアされているものとする。
【0067】ステップS71で、上記フラグFの内容が
“1"であるか否かが判別される。その結果、“1"であ
れば(すなわち、低周波パルス出力状態であれば)ステッ
プS72に進む。一方、そうでなければ(すなわち、上記
波形休止期間であれば)ステップS78に進む。ステップ
S72で、上記タイマT1の内容が周期TPより大きいか
否かが判別される。その結果、周期TRより大きければ
ステップS73に進み、周期TR以下であればパルス出力
サブルーチンを終了して上記メインルーチンにおけるス
テップS56にリターンする。
【0068】ステップS73で、上記A/D変換器64に
おけるピークホールド回路がセットされる。ステップS
74で、上記タイマT1の内容がクリアされて、低周波パ
ルス出力部59の上記電源をオンさせるオン信号が出力
される。ステップS75で、上記メインルーチンの上記ス
テップS53において読み出された波形態様情報の1つで
あるパルス幅によって定められたパルス幅時間が経過し
たか否かが判別される。そして、経過していればステッ
プS76に進む。ステップS76で、当該波形パターンにお
ける低周波パルスが1パルス出力されたので低周波パル
ス出力部59の上記電源をオフさせるオフ信号が出力さ
れる。ステップS77で、上記フラグAD FLAGに“1"がセ
ットされて、電流値読み込み禁止が解除される。そうし
た後、パルス出力制御サブルーチンを終了して上記メイ
ンルーチンにおけるステップS56にリターンする。
【0069】ステップS78で、上記タイマT1の内容が
波形休止期間TQより大きくなったか否かが判別され
る。その結果、波形休止期間TQより大きければステッ
プS79に進み、波形休止期間TQより小さければステッ
プS79をスキップする。ステップS79で、上記波形休止
期間が終了したので波形出力期間に入るべくタイマT1
をクリアし、フラグFに“1"がセットされる。そうし
た後、パルス出力制御サブルーチンを終了して上記メイ
ンルーチンにおけるステップS56にリターンする。
【0070】こうして、上記パルス出力制御サブルーチ
ンに従って当該波形パターンによる低周波パルスが出力
されるのであるが、その際における低周波パルスの電圧
は上記メインルーチンにおける上記ステップS54で求め
られた操作量に基づいて昇圧部60によって設定され
る。その際に、本実施例においては、操作量制御部65
による上記電流制御サブルーチンによって、電極パッド
62の各導子対を流れる電流値が目標電流値targetにな
るように上記操作量を制御するのである。
【0071】図16は、本低周波治療器によって、低周
波パルスの波形と電極パッド62の装着部位とを固定し
た場合における導子対に対する印加電圧−検出電流特性
である。図から分かるように、印加電圧−検出電流特性
は大略一次関数的な特性を示す。そこで、本実施例にお
いては、D/A変換器64からの検出電流値とA/D変換
器61への操作量とから上記一次関数の傾きを求め、こ
の傾きを用いて目標電流値targetに対する印加電圧を求
めて昇圧部60に対する操作量を制御するするのであ
る。
【0072】図17は、図14に示すメインルーチンの
上記ステップS58において実行される電流制御サブルー
チンのフローチャートである。以下、図17に従って電
流制御サブルーチンについて詳細に説明する。ここで、
RAM54には、上記出力波形制御部58からD/A変
換器61に出力された操作量を格納するレジスタDA NE
W、出力波形制御部58から前回D/A変換器61に出力
された操作量を格納するレジスタDA OLD、A/D変換器
64から出力された検出電流値を格納するレジスタAD N
EW、A/D変換器64から前回出力された検出電流値を
格納するレジスタAD OLDが設定されている。
【0073】ステップS81で、上記レジスタDA NEWに格
納されている前回の操作量がレジスタDA OLDにコピーさ
れる一方、上記レジスタAD NEWに格納されている前回の
検出電流値がレジスタDA OLDにコピーされる。ステップ
S82で、上記レジスタAD NEWの内容が上記メインサブル
ーチンのステップS57においてRAM54に格納された
電流値に更新される。さらに、レジスタDA NEWの内容が
D/A変換器61への操作量(上記メインサブルーチンの
ステップS54あるいは当該電流制御サブルーチンのステ
ップS85)に更新される。ステップS83で、次式によっ
て、上記操作量の変化量に対する検出電流値の変化量の
比を算出して、上記印加電圧−検出電流特性が示す一次
関数の傾きslopeが求められる。 slope={(AD OLD)−(AD NEW)}/{(DA OLD)−(DA NEW)}ステッフ゜ S84で、次式によって、上記検出電流値が目標電流
値targetになるようにするためのD/A変換器61への
上記操作量に対する制御量ΔDAが求められる。 ΔDA=1/slope*{target−(AD NEW)+slope*(DA NE
W)} ステップS85で、上記ステップS84において求められた
制御量ΔDAがレジスタDA NEWに格納されている操作量
に加算されて、昇圧部60への新たな操作量が算出され
る。そして、この新たな操作量がD/A変換器61でD/
A変換されて昇圧部60に送出される。その後、電流制
御サブルーチンを終了して上記メインルーチンにおける
上記ステップS59にリターンする。
【0074】その結果、次回のパルス出力制御サブルー
チンが実行されて出力された低周波パルスの電圧は、上
記新たな操作量に基づいて昇圧されることになる。
【0075】上述のように、本実施例においては、上記
ROM55に操作量テーブル56を格納する。そして、
第2実施例の場合と同様にして、操作量テーブル56を
用いて、低周波パルスの周期TPに応じた昇圧部60へ
の操作量を求める。そして、電極パッド62の導子対を
流れる電流を電流検出部63で検出し、この検出電流値
を目標電流値targetにするような上記操作量に対する制
御値をCPU53の操作量制御部65によって求めるよ
うにしている。
【0076】したがって、本実施例によれば、導子対を
流れる電流値における周波数依存性を無くすと共に、当
該導子対を流れる電流値が目標電流値target(周期TP
に寄らず常に一定である値)になるように低周波パルス
のパルス電圧を制御できる。すなわち、本実施例によれ
ば、上記電極パッド62を装着した人体,その患部,電極
に用いた粘着ゲルの特性等のばらつきによって周期TP
−検出電流値特性に変化があっても、検出電流値を一定
に維持することができる。つまり、使用者および電極パ
ッド62総てに対して“叩く"ための周波数の小さい波
形と“揉む"ための周波数の大きな波形との間の電気的
な刺激の差を軽減でき、電気的な刺激の強弱の周波数依
存性における患者間差をなくすことができるのである。
【0077】<第4実施例>上記第3実施例によれば、
導子対を流れる電流値における周波数依存性の患者間差
は無くすことができるのであるが、その制御過程におい
て発生するオーバーシュートやアンダーシュートを完全
に抑えることができず使用者に僅かながら不快感を与え
ることになる。そこで、本実施例においては、ファジイ
制御による曖昧さを取り入れて上記オーバーシュートや
アンダーシュートをなくすのである。
【0078】図18は、本実施例の低周波治療器におけ
るブロック図である。LCD71,操作部72,操作量テ
ーブル76,低周波パルスデータ77,出力波形制御部7
8,低周波パルス出力部79,昇圧部80,D/A変換器8
1及び電極パッド82は、第2実施例(図9)におけるL
CD31,操作部32,操作量テーブル36,低周波パル
スデータ37,出力波形制御部38,低周波パルス出力部
39,昇圧部40,D/A変換器41及び電極パッド42
と同じ構成で同様に動作する。さらに、電流検出部83
及びA/D変換器84は、第3実施例(図13)における
電流検出部63及びA/D変換器64と同じ構成で同様
に動作する。
【0079】ROM75には、以下のようなファジイ推
論規則86が格納されている。 R1:if DIFF is NB and ΔAD is PB then ΔDA is PB R2:if DIFF is NS and ΔAD is PS then ΔDA is PS R3:if DIFF is PB and ΔAD is PB then ΔDA is NB R4:if DIFF is PS and ΔAD is PS then ΔDA is NS … Rn: …
【0080】ファジイ制御部85は、上記電極パッド8
2における選択された導子対を流れる電流値が一定値に
なるように、出力波形制御部78から昇圧部80への操
作量をファジイ制御する。ここで、上記ファジイ制御部
85による推論は直接法による。図19はファジイ制御
に用いるメンバシップ関数を示す。尚、ファジイ変数
は、電流検出部83によって検出された検出電流値の目
標電流値targetに対する差DIFFと、D/A変換器81へ
の操作量の変化量に対するA/D変換器84からの検出
電流値の変化量の割合ΔADである。
【0081】上記ファジイ制御部85は、電流検出部8
3による検出電流値に基づいて上記割合ΔADおよび差
DIFFを求め、上記メンバシップ関数からファジイ推論規
則86の各規則Rnにおける前件部の各命題の適合度を
求める。そして、この前件部の適合度から後件部の適合
度を推論結果として求める。さらに、ファジイ推論規則
86における全規則R1〜Rnの推論結果から昇圧部8
0への操作量の制御値ΔDAを算出するのである。
【0082】図20は、上記CPU73による低周波治
療制御処理動作のフローチャートである。以下、図20
に従って、本実施例における低周波治療制御処理動作に
ついて詳細に説明する。
【0083】ステップS91〜ステップS97で、第3実施
例の低周波治療制御処理動作のフローチャートにおける
ステップS51〜ステップS57と同様にして、上記目標電
流値targetが設定され、上記波形態様情報が読み出さ
れ、操作量テーブル76を用いて昇圧部80に対する周
期TPに応じた操作量が求められ、図21に示すフロー
チャートに従って第3実施例におけるパルス出力制御サ
ブルーチンと同じパルス出力制御サブルーチンが実行さ
れ、電流値読み込み可能(フラグAD FLAG=1)であれば
総ての導子対に流れる電流値が検出される。
【0084】ステップS98で、上記ファジイ制御部85
によって、電極パッド82の導子対を流れる電流値が目
標電流値targetになるようにファジイ制御するファジイ
制御サブルーチンが実行される。ステップS99〜ステッ
プS101で、第3実施例の低周波治療制御処理動作のフ
ローチャートにおけるステップS59〜ステップS61と同
様にして、波形休止期間に入る(タイマT2>波形出力
期間TR)と低周波パルス出力状態を表すフラグFに
“0"がセットされて、低周波治療制御処理動作を終了
する。
【0085】図22および図23は、図20に示すメイ
ンルーチンのステップS98において実行されるファジイ
制御サブルーチンのフローチャートである。以下、図2
2および図23に従ってファジイ制御サブルーチンにつ
いて詳細に説明する。尚、本実施例においても第3実施
例の場合と同様に、RAM74には、出力波形制御部7
8からD/A変換器81へ出力される新/前回の操作量を
格納するレジスタDA NEWとレジスタDA OLD、A/D変換
器84から出力される新/前回の検出電流値を格納する
レジスタAD NEWとレジスタAD OLDが設定されている。
【0086】ステップS121,ステップS122で、第3実
施例の電流制御サブルーチンにおけるステップS81,ス
テップS82と同様にして、前回の操作量および検出電流
値がレジスタDA OLDおよびレジスタAD OLDにコピーさ
れ、レジスタDA NEWおよびレジスタAD NEWの内容が今回
の操作量および検出電流値に更新される。ステップS12
3で、次式によって上記ファジイ変数ΔADが求められ
る。 ΔAD0={(AD OLD)−(AD NEW)}/{(DA OLD)−(DA NEW)} ステップS124で、次式によって上記ファジイ変数DIFF
が求められる。 DIFF0=(AD NEW)−target
【0087】ステップS125で、ファジイ推論規則86
の規則番号nに初期値“1"がセットされる。ステップ
S126で、上記ROM75に格納されたファジイ推論規
則86から規則Rnが読み出される。そして、上記算出
されたファジイ変数ΔAD0とDIFF0とを用い、規則Rn
の前件部の適合度が次式で求められる。 ωn=An1(ΔAD0)∧An2(DIFF0) 但し、A:メンバーシップ関数 ωn:規則Rnの前件部の適合度 ステップS127で、規則Rnの前件部の適合度ωnに基づ
いて、当該規則Rnの後件部の適合度を次式で算出して
当該規則Rnによる推論結果A0 n3(ΔDA)が求められ
る。 A0 n3(ΔDA)=ωn・An3(ΔDA) ステップS128で、規則番号nの内容がインクリメント
される。ステップS129で、規則番号nの内容が規則数
“N"より大きいか否かが判別される。その結果、大き
ければステップS130に進み、以下であれば上記ステッ
プS126に戻って次の規則に対する処理に移行する。
【0088】ステップS130で、上述のようにして求め
られた総ての規則R1〜Rnの推論結果から、最終的な
ファジイ推論結果が次式で求めれる。 A0 3=A0 13∪A0 23∪…∪A0 n3 ステップS131で、上記ステップS130において得られた
ファジイ推論結果の確定値が重心法によって求められ、
昇圧部80への上記操作量に対する制御量ΔDAが求め
られる。 ΔDA0=∫(ΔDA)・A0 3・d(ΔDA)/∫A0 3・d(ΔD
A) ステップS132で、上記ステップS131において求められ
た制御量ΔDA0がレジスタDA NEWに格納されている操
作量に加算されて、昇圧部80への新たな操作量が算出
される。そして、この新たな操作量が、D/A変換器8
1でD/A変換されて昇圧部80に送出される。その
後、ファジイ制御サブルーチンを終了して上記メインル
ーチンにおける上記ステップS99にリターンする。
【0089】その結果、次回のパルス出力制御サブルー
チンが実行されて出力された低周波パルスの電圧は、上
記新たな操作量に基づいて昇圧されることになる。
【0090】上述のように、本実施例においては、上記
ROM75に操作量テーブル76,低周波パルスデータ
77およびファジイ推論規則86を格納している。そし
て、操作量テーブル76に基づいて設定された昇圧部8
0への操作量を低周波パルスの周期TPに基づいて求め
る。そして、電極パッド82の導子対を流れる電流の値
が目標電流値targetになるように上記操作量を制御する
際の制御値を、CPU73のファジイ制御部85によっ
て、操作量の変化量に対する検出電流値の変化量の割合
をファジイ変数の1つとしてファジイ推論するようにし
ている。
【0091】したがって、本実施例によれば、各導子対
を流れる電流値が目標電流値target(周期TPに寄らず
常に一定である値)になるように低周波パルスのパルス
電圧を制御する際の制御値を、検出電流値の変化の度合
いを加味した曖昧さを取り入れて求めることができる。
すなわち、本実施例によれば、上記電極パッド82を装
着した人体,その患部,電極に用いた粘着ゲルの特性等の
ばらつきによって周期TP−検出電流値特性に変化があ
っても検出電流値を一定に維持する制御過程において、
発生するオーバーシュートやアンダーシュートを押さえ
ることができる。つまり、上記オーバーシュートやアン
ダーシュートによって使用者に与える不快感を取り除く
ことができるのである。
【0092】<第5実施例>本実施例は、導子対を流れ
る電流値における周波数依存性の患者間差および導子対
間差を無くす低周波治療器に関するものである。図24
は、本実施例の低周波治療器におけるブロック図であ
る。LCD91,操作部92,操作量テーブル96及び低
周波パルスデータ97は、第2実施例(図9)におけるL
CD31,操作部32,操作量テーブル36及び低周波パ
ルスデータ37と同じ構成で同様に動作する。
【0093】電極パッド112はパッドCとパッドDと
から成り、パッドCにはm個の導子113〜115が設
けられる一方、パッドDにはm個の導子116〜118
が設けられている。そして、低周波パルス出力部10
0,昇圧部104,D/A変換器108,電流検出部119
およびA/D変換器123の夫々は、n個の低周波パル
ス出力手段101〜103,昇圧手段105〜107,D
/A変換手段109〜111,電流検出手段120〜12
2およびA/D変換手段124〜126で構成されてい
る。尚、上記個々の低周波パルス出力手段,昇圧手段,D
/A変換手段,電流検出手段およびA/D変換手段は、第
3実施例および第4実施例における低周波パルス出力
部,昇圧部,D/A変換器,電流検出部およびA/D変換器
と同じ機能を有している。
【0094】すなわち、CPU93の出力波形制御部9
9は、制御ポートPB1〜PBnからの制御信号によっ
て低周波パルス出力手段101〜103の電源から低周
波パルスを出力させる。この低周波パルスは昇圧手段1
05〜107で所定の電圧値に昇圧されて電極パッド1
12のパッドCにおける導子113〜115に印加され
る。その際の昇圧値は、出力波形制御部99から出力さ
れてD/A変換手段109〜111でD/A変換された操
作量に基づいて昇圧手段105〜107で設定される。
一方、上記電流検出手段120〜122で検出されてA
/D変換手段124〜126でA/D変換されたパッドD
の各導子116〜118を流れる検出電流値は、CPU
93の操作量制御部127に送出される。
【0095】上記操作量制御部127は、電極パッド1
12のパッドCにおける導子とパッドDにおける導子と
の間を流れる電流値が目標電流値targetになるように、
出力波形制御部99からD/A変換手段109〜111
への操作量を制御する。
【0096】上記各昇圧手段105〜107からの出力
ラインとパッドCの各導子113〜115への入力ライ
ンとの交差位置にはスイッチ131〜135を設け、こ
の各スイッチ131〜135のオン/オフを出力波形制
御部99の制御ポートPA1〜PAmからのスイッチ制
御信号によって制御する。一方、パッドDの各導子11
6〜118からの出力ラインと各接地ライン136〜1
38との交差位置にはスイッチ139〜143を設け、
この各スイッチ139〜143のオン/オフを出力波形
制御部99の制御ポートPO1〜POmからのスイッチ
制御信号によって制御する。こうして、上記電極パッド
112における低周波パルスが印加される導子対が選択
されるのである。
【0097】上記各D/A変換手段109〜111への
入力ラインにはスイッチ144〜146を設け、この各
スイッチ144〜146のオン/オフを出力波形制御部
99の制御ポートPD1〜PDnからのスイッチ制御信
号によって制御する。こうして、上記D/A変換部10
8における操作量が供給されるD/A変換手段が選択さ
れる。また、上記各電流検出手段120〜122への入
力ラインと接地ライン136〜138との交差位置には
スイッチ147〜149を設け、この各スイッチ147
〜149のオン/オフを出力波形制御部99の制御ポー
トPC1〜PCnからのスイッチ制御信号によって制御
する。こうして、上記電極パッド112における電流値
が検出される導子が選択される。
【0098】ROM95には、図26に示すように、電
極パッド112における導子対番号PAD NUM,正極性接続
導子番号,負極性接続導子番号,A/D変換器108およ
び電流検出部119の接続チャンネルを対応付けて成る
電極選択テーブル98を格納する。尚、同様にROM9
5に格納されている低周波パルスデータ97は、図25
に示すように、波形パターン番号,パルス幅,周期TP,
波形出力期間TR,波形休止期間TQ,導子対番号PAD NU
Mが対応付けられて成る。
【0099】また、RAM94には、出力波形制御部9
9からD/A変換手段109〜111へ出力される新/前
回の操作量を格納するレジスタDA NEWとレジスタDA OL
D、A/D変換手段124〜126から出力される新/前
回の検出電流値を格納するレジスタAD NEWとレジスタAD
OLDが設定されている。
【0100】図27は、上記CPU93による低周波治
療制御処理動作のフローチャートである。以下、図27
に従って、本実施例における低周波治療制御処理動作に
ついて詳細に説明する。
【0101】ステップS141で、上記操作部92におけ
る起動キーが操作されて、低周波パルスの出力が指令さ
れたか否かが判別される。その結果、指令されていれば
ステップS142に進む。ステップS142で、上記出力波形
制御部99によって、ROM95に格納された低周波パ
ルスデータ97から、既に選定されている波形モードに
応じた波形態様情報が読み出される。
【0102】ステップS143で、さらに、上記読み出さ
れた波形態様情報の1つである導子対番号(図26参照)
に基づいて電極選択テーブル98が引かれて、正極性接
続導子番号および負極性接続導子番号が得られる。そし
て、この正極性接続導子番号に従って、制御ポートPA
1〜PAmからスイッチ制御信号が出力されて該当する
スイッチがオンされ、電極パッド112のパッドCにお
ける該当導子が対応する低周波パルス出力手段に接続さ
れる。同様にして、上記負極性接続導子番号に従って、
制御ポートPO1〜POmからスイッチ制御信号が出力
されて該当するスイッチがオンされ、電極パッド112
のパッドDにおける該当導子が選択される。
【0103】ステップS144で、さらに、上記導子対番
号に基づいて電極選択テーブル98が引かれて、D/A
変換器および電流検出部の接続チャンネルが得られる。
そして、D/A変換器の接続チャンネルに従って、制御
ポートPD1〜PDnからスイッチ制御信号が出力され
て該当するスイッチがオンされ、該当するD/A変換手
段が出力波形制御部99および操作量制御部127に接
続される。こうして、上記操作量を送出すべきD/A変
換手段が選択される。ステップS145で、さらに、上記
ステップS144において得られた電流検出部の接続チャ
ンネルに従って、制御ポートPC1〜PCnからスイッ
チ制御信号が出力されて該当するスイッチがオンされ、
該当する電流検出手段が上記ステップS143において選
択されたパッドDの導子に接続される。こうして、流れ
る電流を検出すべき導子が選択される。
【0104】ステップS146で、さらに、上記ステップ
S142において読み出された波形態様情報の一つである
周期TPに基づいて、ROM95に格納された操作量テ
ーブル96が引かれて昇圧部104における昇圧手段に
対する操作量が求められる。そして、この操作量が上記
ステップS144において選択されたD/A変換手段によっ
てD/A変換されて昇圧部104における対応する昇圧
手段に送出される。その結果、当該昇圧手段で、上記操
作量で決定された昇圧値だけ低周波パルス出力部99か
らの低周波パルスの電圧が昇圧されることになる。
【0105】ステップS147で、上記操作部92におけ
る出力強度調整つまみで指定された出力強度に基づいて
目標電流値targetが設定される。ステップS148で、図2
8に示すフローチャートに従って、第3実施例の低周波
治療制御処理動作のフローチャートにおけるパルス出力
制御サブルーチンと同様のパルス出力制御サブルーチン
が実行される。尚、その際におけるステップS163にお
いて実行されるピークホールド回路のセットは、上記ス
テップS145においてパッドDの導子に接続されたA/D
変換手段のピークホールド回路に対して行われる。ま
た、ステップS164およびステップS166においては、出
力波形制御部99における制御ポートPB1〜PBnか
らの制御信号によって、上記メインルーチンにおける上
記ステップS144において選択されたD/A変換手段に対
応する低周波パルス出力手段に対して上記オン信号ある
いはオフ信号が出力されるのである。
【0106】ステップS149〜ステップS154で、第3実
施例の低周波治療制御処理動作のフローチャートにおけ
るステップS56〜ステップS61と同様にして、電流値読
み込み可能(フラグAD FLAG=1)であれば導子対に流れ
る電流値が検出され、図29のフローチャートに従って
第3実施例における電流制御サブルーチンと同様の電流
制御サブルーチンが実行され、波形休止期間に入る(タ
イマT2>波形出力期間TR)と低周波パルス出力状態
を表すフラグFに“0"がセットされて、低周波治療制
御処理動作を終了する。尚、その際におけるステップS
150において実行されるピークホールド回路のリセット
は、上記パッドDの導子に接続されているA/D変換手
段のピークホールド回路に対して行われる。また、ステ
ップS151において実行される電流制御は、上記パッド
Dの導子に接続されている電流検出手段によって検出さ
れた検出電流値および上記ステップS144において選択
されたD/A変換手段への操作量に基づいて行われる。
【0107】上述のように、本実施例においては、電極
パッド112のパッドCとパッドDとの夫々にはm個の
導子を設けている。また、低周波パルス出力部100,
昇圧部104,D/A変換器108,電流検出部119お
よびA/D変換器123の夫々には、n個の低周波パル
ス出力手段101〜103,昇圧手段105〜107,D
/A変換手段109〜111,電流検出手段120〜12
2およびA/D変換手段124〜126を設けている。
【0108】そして、上記CPU93における出力波形
制御部99によって、電極選択テーブル98を用いて得
られた波形パターンに対応した正極性接続導子番号およ
び負極性接続導子番号に従って制御ポートPA1〜PA
mおよび制御ポートPO1〜POmからスイッチ制御信
号を出力し、電極パッド112における上記波形パター
ンに応じた導子対に対応する低周波パルス出力手段から
周期TPに応じた電圧の低周波パルスが印加される。
【0109】さらに、上記電極選択テーブル98から得
られたD/A変換器および電流検出部の接続チャンネル
に従って出力波形制御部99の制御ポートPC1〜PC
nおよび制御ポートPD1〜PDnからスイッチ制御信
号を出力し、電流値を検出する電流検出手段をパッドD
の導子に接続する一方、操作量を送出するD/A変換手
段が出力波形制御部99および操作量制御部127に接
続される。したがって、上記電極パッド112における
パッドCおよびパッドDの夫々に設けられたm個の導子
のうち波形モードに応じた導子対に低周波パルスを印加
でき、その際における電流検出値を低周波パルスが印加
されている導子対別に目標電流値targetになるように制
御できる。
【0110】すなわち、本実施例によれば、導子対を流
れる電流の周波数依存性における患者間差および導子対
間差が軽減されて、電気的な刺激の強弱差による使用者
の不快感が除去される。また、1つの波形モードよって
低周波パルスが印加される電極パッド112における総
ての導子対を流れる電流を均一にするので、電極パッド
112が装着された患部を均一に治療することができ
る。
【0111】<第6実施例>本実施例は、第5実施例に
おける電流制御をファジイ制御によって実行する低周波
治療器に関するものである。図30は、本実施例の低周
波治療器におけるブロック図である。LCD151,操
作部152,操作量テーブル156,低周波パルスデータ
157,電極選択テーブル158,出力波形制御部15
9,低周波パルス出力部160,昇圧部164,D/A変換
器168,電極パッド172,電流検出部179,A/D変
換器183,スイッチ191〜195,スイッチ196〜
200およびスイッチ201〜206は、第5実施例
(図24)におけるLCD91,操作部92,操作量テーブ
ル96,周波パルスデータ97,電極選択テーブル98,
出力波形制御部99,低周波パルス出力部100,昇圧部
104,D/A変換器108,電極パッド112,電流検出
部119,A/D変換器123,スイッチ131〜135,
スイッチ139〜143およびスイッチ144〜149
と同じ構成で同様に動作する。
【0112】上記CPU153におけるファジイ制御部
187は、基本的には第4実施例におけるファジイ制御
部85と同様な機能を有する。すなわち、上記各電流検
出手段180〜182で検出されてA/D変換手段18
4〜186でA/D変換された検出電流値を取り込む。
そして、この取り込んだ各検出電流値に基づいて、電極
パッド172のパッドEにおける導子とパッドFにおけ
る導子との間を流れる電流値が目標電流値targetになる
ように、出力波形制御部159からD/A変換手段16
9〜171への操作量をファジイ制御する。その際にお
けるファジイ推論は直接法によって行われ、用いられる
メンバシップ関数は図19に示すようなものである。
尚、ファジイ変数は、電流検出手段180〜182によ
る検出電流値の目標電流値targetに対する差DIFFと、上
記操作量の変化量に対する上記検出電流値の変化量の割
合ΔADである。
【0113】上記ROM155には、第4実施例におけ
るファジイ推論規則86と同様のファジイ推論規則18
8が格納されている。また、RAM154には、出力波
形制御部159からD/A変換手段169〜171へ出
力される新/前回の操作量を格納するレジスタDA NEWと
レジスタDA OLD、A/D変換手段184〜186から出
力される新/前回の検出電流値を格納するレジスタAD NE
WとレジスタAD OLDが設定されている。
【0114】図31は、上記CPU153による低周波
治療制御処理動作のフローチャートである。以下、図3
1に従って、本実施例における低周波治療制御処理動作
について詳細に説明する。
【0115】ステップS181〜ステップS190で、第5実
施例の低周波治療制御処理動作のフローチャートにおけ
るステップS141〜ステップS150と同様にして、低周波
パルスデータ157から上記波形態様情報が読み出さ
れ、電極選択テーブル158を用いて選択された低周波
パルス印加導子対,操作量が入力されるD/A変換手段,
電流を検出する電流検出手段が接続され、操作量テーブ
ル156用いて昇圧部164への周期TPに応じた操作
量が求められ、目標電流値targetが設定され、図32に
示すフローチャートに従って第5実施例におけるパルス
出力制御サブルーチンと同じパルス出力制御サブルーチ
ンが実行され、電流値読み込み可能(フラグAD FLAG=
1)であれば上記指定された導子対に流れる電流値が検
出される。
【0116】ステップS191で、上記ファジイ制御部1
87によって、図33および図34に示すフローチャー
トに従って、第4実施例におけるファジイ制御サブルー
チンと同様に、電極パッド172の導子対を流れる電流
値が目標電流値targetになるようにファジイ制御するフ
ァジイ制御サブルーチンが実行される。尚、その際にお
けるファジイ制御は、上記ステップS183において得ら
れた上記導子対番号PAD NUMに基づいて、上記パッドF
の導子に接続されている電流検出手段によって検出され
た検出電流値および上記ステップS184において選択さ
れたD/A変換手段への操作量に基づいて行われる。
【0117】ステップS192〜ステップS194で、第5実
施例の低周波治療制御処理動作のフローチャートにおけ
るステップS152〜ステップS154と同様にして、波形休
止期間に入る(タイマT2>波形出力期間TR)と低周波
パルス出力状態を表すフラグFに“0"がセットされ
て、低周波治療制御処理動作を終了する。
【0118】上述のように、本実施例においては、電極
パッド172のパッドEとパッドFとの夫々にはm個の
導子を設けている。また、低周波パルス出力部160,
昇圧部164,D/A変換器168,電流検出部179お
よびA/D変換器183の夫々には、n個の低周波パル
ス出力手段161〜163,昇圧手段165〜167,D
/A変換手段169〜171,電流検出手段180〜18
2およびA/D変換手段184〜186を設けている。
そして、上記CPU153における出力波形制御部15
9によって、上記電極パッド172のパッドEとパッド
Fとの夫々に設けられたm個の導子のうち波形パターン
に応じた導子対に低周波パルスを印加する。
【0119】また、上記ROM155にファジイ推論規
則188を格納する。そして、CPU153のファジイ
制御部187によって、低周波パルスが印加される導子
対毎に、D/A変換手段169〜171への周期TPに
応じた操作量を、操作量の変化量に対する検出電流値の
変化量の割合をファジイ変数の1つとして検出電流値が
目標電流値targetになるようにファジイ制御する。
【0120】したがって、上記検出電流値が目標電流値
target(周期TPに寄らず常に一定である値)になるよう
に上記操作量を導子対毎に制御する際の制御値を、曖昧
さを取り入れて求めることができる。すなわち、本実施
例によれば、導子対を流れる電流値の周波数依存性にお
ける患者間差および導子対間差を軽減する制御過程にお
いて、発生するオーバーシュートやアンダーシュートを
押えてオーバーシュートやアンダーシュートによる不快
感を除去できる。
【0121】尚、この発明における低周波治療制御処理
動作,電流制御サブルーチン,パルス出力制御サブルーチ
ン,ファジイ制御サブルーチンのアルゴリズムは、上述
した各フローチャートに限定されるものではない。
【0122】また、上述の実施例においては、目標電流
値targetを操作部52,72,92,152における出力
強度調整つまみで設定している。しかしながら、目標電
流値targetの設定方法は上述に限定されるものではな
く、“叩く"モードでの波形等の周期TPの長い波形の
パルスを電極パッド62に印加し、その際に導子対に流
れる電流値を電流検出部63で検出してその値を上記目
標電流値としてもよい。また、第4実施例および第6実
施例におけるファジイ制御部85,187によるファジ
イ推論は直接法によって行っているが、この発明はこれ
に限定されるものではない。また、第5実施例および第
6実施例においては、上記低周波パルス出力部,昇圧部,
D/A変換器,電流検出部およびA/D変換器の夫々を複
数個の低周波パルス出力手段,昇圧手段,D/A変換手段,
電流検出手段およびA/D変換手段で構成して、各導子
専用の低周波パルス出力手段,昇圧手段,D/A変換手段,
電流検出手段およびA/D変換手段によって低周波パル
ス出力,パルス電圧の設定,電流検出等を行っている。し
かしながら、この発明はこれに限定されるものではな
く、上記低周波パルス出力部,昇圧部,D/A変換器,電流
検出部およびA/D変換器の夫々を1個の低周波パルス
出力手段,昇圧手段,D/A変換手段,電流検出手段および
A/D変換手段で構成して、上記昇圧部および電流検出
部に接続される導子をスイッチによって切り替え選択す
るようにしても差し支えない。
【0123】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の低周波治療器は、電流検出部,電流値テーブル,
供給電流値算出部および出力電圧制御部を有して、総て
の導子対に係る電流値に基づいて上記電流値テーブルを
用いて各導子対に供給する供給電流値を求め、この各供
給電流値に基づいて、各導子対に印加される低周波パル
スの電圧値を制御するので、総ての導子対における電流
値の幅と人間が最も心地よいと感じる各導子対への供給
電流値とを対応付けて上記電流値テーブルを構成してお
けば、使用者の装着部位における凝りの程度の差に応じ
て供給する電流値を制御できる。
【0124】また、請求項2に係る発明の低周波治療器
は、電流検出部,供給電流値算出部および出力電圧制御
部を有して、総ての導子対に係る電流値の最大値と最小
値を平均して各導子対に供給する供給電流値を求め、こ
の各供給電流値に基づいて、夫々の導子対に印加される
低周波パルスの電圧値を制御するので、一番凝っている
部位に必要な電流値と一番凝っていない部位に必要な電
流値との平均値の電流が各導子対に流れるように供給電
流値を制御できる。こうして、使用者にとって程よい一
定の電流によって患部が治療される。
【0125】また、請求項3に係る発明の低周波治療器
は、昇圧部および出力波形制御部を有して、波形パター
ンに応じた波形の低周波パルスを当該低周波パルスの周
期に応じた操作量で昇圧するので、各導子対を流れる電
流の値の周波数依存性を補正できる。したがって、“叩
く"ための周波数の小さい波形と“揉み"の周波数の大き
い波形とが混在する波形モードであっても、使用者に不
快感を与えることがない。さらに、電流検出部および操
作量制御部を有して、上記操作量の変化量と検出電流値
の変化量とに基づいて、上記導子間の電流値が目標電流
値になるように上記操作量を制御するので、各導子対を
流れる電流の値の周波数依存性における患者間差や装着
部位間差を無くすことができる。
【0126】また、請求項4に係る発明の低周波治療器
は、請求項3に係る発明の低周波治療器と同様に、昇圧
部および出力波形制御部を有して、低周波パルスの周期
に応じた操作量で当該低周波パルスを昇圧するので、各
導子対を流れる電流の値の周波数依存性を補正できる。
さらに、電流検出部およびファジイ制御部を有して、上
記導子間の電流値が目標電流値になるように上記操作量
をファジイ制御するので、曖昧さを加味したより人間に
近い制御動作によって、各導子対を流れる電流の値の周
波数依存性における患者間差や装着部位間差を無くため
の制御を行うことができる。
【0127】また、請求項5に係る発明の低周波治療器
は、昇圧部,操作量テーブルおよび出力波形制御部を有
して、波形パターンに応じた波形の低周波パルスを上記
操作量テーブルを引いて求めた当該低周波パルスの周期
に応じた操作量で昇圧するので、各導子対を流れる電流
値の周波数依存性を上記操作量テーブルを用いた非常に
簡単な処理で補正できる。したがって、周波数の異なる
複数パターンの波形による治療の際にも使用者に不快感
を与えることがない。
【0128】また、請求項6に係る発明の低周波治療器
は、昇圧部,操作量テーブル,出力波形制御部,電流検出
部および操作量制御部を有しているので、上記操作量テ
ーブルを用いた非常に簡単な処理によって各導子対を流
れる電流値の周波数依存性を無くすように上記昇圧部に
対する操作量を設定し、且つ、各導子対を流れる電流の
値の周波数依存性における患者間差や装着部位間差を無
くすように上記操作量を制御できる。
【0129】また、請求項7に係る発明の低周波治療器
は、昇圧部,操作量テーブル,出力波形制御部,電流検出
部およびファジイ制御部を有しているので、上記操作量
テーブルを用いた非常に簡単な処理によって各導子対を
流れる電流値の周波数依存性を無くすように上記昇圧部
に対する操作量を設定し、且つ、曖昧さを加味したより
人間に近い制御動作によって、各導子対を流れる電流の
値の周波数依存性における患者間差や装着部位間差を無
くすように上記操作量を制御できる。
【0130】また、請求項8に係る発明の低周波治療器
は、昇圧部,電流検出部,導子選択部,出力波形制御部お
よび操作量制御部を有して、指定された波形パターンに
応じて選択された導子対に印加すべき上記波形パターン
に応じた波形の低周波パルスと操作量とを出力し、上記
選択された導子対を流れる電流を検出し、上記操作量の
変化量と検出電流値の変化量とに基づいて上記選択され
た導子間の電流値が目標電流値になるように上記操作量
を制御し、この制御された操作量によって上記出力され
た低周波パルスを昇圧するので、各導子対を流れる電流
の値の導子対間差をきめ細かに補正できる。したがっ
て、この発明によれば、人体,装着部位,電極特性等のば
らつきによる電気的な刺激の強弱を軽減できる。
【0131】また、請求項9に係る発明の低周波治療器
は、昇圧部,電流検出部,導子選択部,出力波形制御部お
よびファジイ制御部を有して、指定された波形パターン
に応じて選択された導子対に印加すべき上記波形パター
ンに応じた波形の低周波パルスと操作量とを出力し、上
記選択された導子対を流れる電流を検出し、検出電流値
と目標電流値との差および操作量の変化量に対する検出
電流値の変化量の割合をファジイ変数として、上記選択
された導子間の電流値が目標電流値になるように上記操
作量をファジイ制御し、この制御された操作量によって
上記出力された低周波パルスを昇圧するので、上記操作
量−検出電流値特性を加味した人間に近い制御動作によ
って上記導子対を流れる電流の値の導子対間差をきめ細
かに補正できる。したがって、上記導子間の電流値が目
標電流値になるように上記操作量を制御するに際して発
生するオーバーシュートやアンダーシュートを押さえ
て、オーバーシュートやアンダーシュートによる不快感
を取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の低周波治療器における第1実施例の
ブロック図である。
【図2】図1における電極パッドの外観図である。
【図3】図1における電流検出部の回路図である。
【図4】図1における出力電圧制御部の回路図である。
【図5】図1の低周波治療器によって実行される低周波
治療制御処理動作のフローチャートである。
【図6】図5において実行される電流制御サブルーチン
のフローチャートである。
【図7】図1におけるROMに格納される電流値テーブ
ルの概念図である。
【図8】図6とは異なる電流制御サブルーチンのフロー
チャート図である。
【図9】この発明の低周波治療器における第2実施例の
ブロック図である。
【図10】図9におけるROMに格納される操作量テー
ブルの概念図である。
【図11】図9の低周波治療器によって実行される低周
波治療制御処理動作のフローチャートである。
【図12】図11において実行されるパルス出力制御サ
ブルーチンのフローチャートである。
【図13】この発明の低周波治療器における第3実施例
のブロック図である。
【図14】図13の低周波治療器によって実行される低
周波治療制御処理動作のフローチャートである。
【図15】図14において実行されるパルス出力制御サ
ブルーチンのフローチャートである。
【図16】印加電圧−検出電流特性を示す図である。
【図17】図14において実行される電流制御サブルー
チンのフローチャートである。
【図18】この発明の低周波治療器における第4実施例
のブロック図である。
【図19】図18におけるファジイ制御部で用いるメン
バシップ関数を示す図である。
【図20】図18の低周波治療器によって実行される低
周波治療制御処理動作のフローチャートである。
【図21】図20で実行されるパルス出力制御サブルー
チンのフローチャートである。
【図22】図20で実行されるファジイ制御サブルーチ
ンのフローチャートである。
【図23】図22に続くファジイ制御サブルーチンのフ
ローチャートである。
【図24】この発明の低周波治療器における第5実施例
のブロック図である。
【図25】図24におけるROMに格納される低周波パ
ルスデータの概念図である。
【図26】図24におけるROMに格納される電極選択
テーブルの概念図である。
【図27】図24の低周波治療器によって実行される低
周波治療制御処理動作のフローチャートである。
【図28】図27において実行されるパルス出力制御サ
ブルーチンのフローチャートである。
【図29】図27において実行される電流制御サブルー
チンのフローチャートである。
【図30】この発明の低周波治療器における第6実施例
のブロック図である。
【図31】図30の低周波治療器によって実行される低
周波治療制御処理動作のフローチャートである。
【図32】図31で実行されるパルス出力制御サブルー
チンのフローチャートである。
【図33】図31で実行されるファジイ制御サブルーチ
ンのフローチャートである。
【図34】図33に続くファジイ制御サブルーチンのフ
ローチャートである。
【図35】2対の電極を有する低周波治療器の外観図で
ある。
【図36】複数対の電極を有する低周波治療器の電極パ
ッドの外観図である。
【符号の説明】
1,31,51,71,91,151…LCD、 3,33,53,73,93,153…CPU、 5,35,55,75,95,155…ROM、 6,38,58,78,99,159…出力波形制御部、 7,39,59,79,100,160…低周波パルス出力
部、 8,40,60,80,104,164…昇圧部、 10,42,62,82,112,172…電極パッド、 12…出力電圧制御部、 13,63,83,119,179…電流検出部、 15…供給電流値算出部、 16…電流値テー
ブル、 36,56,76,96,156…操作量テーブル、 37,57,77,97,157…低周波パルスデータ、 65,127…操作量制御部、 85,187…フ
ァジイ制御部、 86,188…ファジイ推論規則、 98,158…電
極選択テーブル、 (A−1)〜(A−5),(B−1)〜(B−5)…導子。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低周波パルス出力部から出力された低周
    波パルスを人体に装着された少なくとも2対の導子に印
    加して人体の凝りや痛みの治療を行う低周波治療器にお
    いて、 低周波パルスが印加された導子対を流れる電流を検出す
    る電流検出部と、 記憶部に記憶されて、総ての導子対から検出された電流
    値の幅と各導子対に供給すべき電流値とを対応付けて成
    る電流値テーブルと、 上記電流検出部からの総ての導子対に係る電流値を受け
    て、この電流値に基づいて上記電流値テーブルを引き、
    各導子対に供給すべき電流値を求める供給電流値算出部
    と、 上記供給電流値算出部によって求められた各供給電流値
    に基づいて、上記低周波パルス出力部から各導子対に印
    加される低周波パルスの電圧値を制御する出力電圧制御
    部を備えたことを特徴とする低周波治療器。
  2. 【請求項2】 低周波パルス出力部から出力された低周
    波パルスを人体に装着された少なくとも2対の導子に印
    加して人体の凝りや痛みの治療を行う低周波治療器にお
    いて、 低周波パルスが印加された導子対を流れる電流を検出す
    る電流検出部と、 上記電流検出部からの総ての導子対に係る電流値を受け
    て、各導子対に供給すべき電流値を上記電流検出部から
    の電流値の最大値と最小値とを平均して求める供給電流
    値算出部と、 上記供給電流値算出部によって求められた供給電流値に
    基づいて、上記低周波パルス出力部から各導子対に印加
    される低周波パルスの電圧値を制御する出力電圧制御部
    を備えたことを特徴とする低周波治療器。
  3. 【請求項3】 低周波パルス出力部から出力された低周
    波パルスを人体に装着された少なくとも1対の導子に印
    加して人体の凝りや痛みの治療を行う低周波治療器にお
    いて、 上記低周波パルスを操作量に応じた電圧値まで昇圧する
    昇圧部と、 上記低周波パルス出力部を制御して波形パターンに応じ
    た低周波パルスを上記昇圧部に送出させると共に、当該
    低周波パルスの周期に応じた上記操作量を出力して上記
    昇圧部に当該低周波パルスの電圧を設定させる出力波形
    制御部と、 低周波パルスが印加された導子対を流れる電流を検出す
    る電流検出部と、 上記電流検出部からの検出電流値を受けて、上記操作量
    の変化量と検出電流値の変化量とに基づいて、上記導子
    間の電流値が目標電流値になるように上記出力波形制御
    部からの操作量を制御する操作量制御部を備えたことを
    特徴とする低周波治療器。
  4. 【請求項4】 低周波パルス出力部から出力された低周
    波パルスを人体に装着された少なくとも1対の導子に印
    加して人体の凝りや痛みの治療を行う低周波治療器にお
    いて、 上記低周波パルスを操作量に応じた電圧値まで昇圧する
    昇圧部と、 上記低周波パルス出力部を制御して波形パターンに応じ
    た低周波パルスを上記昇圧部に送出させると共に、当該
    低周波パルスの周期に応じた上記操作量を出力して上記
    昇圧部に当該低周波パルスの電圧を設定させる出力波形
    制御部と、 低周波パルスが印加された導子対を流れる電流を検出す
    る電流検出部と、 上記電流検出部からの検出電流値を受けて、上記導子間
    の電流値が目標電流値になるように上記出力波形制御部
    からの操作量をファジイ制御するファジイ制御部を備え
    たことを特徴とする低周波治療器。
  5. 【請求項5】 低周波パルス出力部から出力された低周
    波パルスを人体に装着された少なくとも1対の導子に印
    加して人体の凝りや痛みの治療を行う低周波治療器にお
    いて、 上記低周波パルスを操作量に応じた電圧値まで昇圧する
    昇圧部と、 記憶部に記憶されて、上記低周波パルスの周期と上記昇
    圧部の操作量とを対応付けて成る操作量テーブルと、 上記低周波パルス出力部を制御して波形パターンに応じ
    た波形の低周波パルスを出力させると共に、上記操作量
    テーブルを用いて当該低周波パルスの周期に対応した上
    記操作量を求めて上記昇圧部に送出して当該低周波パル
    スの電圧を設定させる出力波形制御部を備えたことを特
    徴とする低周波治療器。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の低周波治療器におい
    て、 低周波パルスが印加された導子対を流れる電流を検出す
    る電流検出部と、 上記電流検出部からの検出電流値を受けて、上記操作量
    の変化量と検出電流値の変化量とに基づいて、上記導子
    間の電流値が目標電流値になるように上記出力波形制御
    部からの操作量を制御する操作量制御部を備えたことを
    特徴とする低周波治療器。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の低周波治療器におい
    て、 低周波パルスが印加された導子対を流れる電流を検出す
    る電流検出部と、 上記電流検出部からの検出電流値を受けて、検出電流値
    と目標電流値との差および操作量の変化量に対する検出
    電流値の変化量の割合をファジイ変数として、上記導子
    間の電流値が目標電流値になるように上記出力波形制御
    部からの操作量をファジイ制御するファジイ制御部を備
    えたことを特徴とする低周波治療器。
  8. 【請求項8】 低周波パルス出力部から出力された低周
    波パルスを人体に装着された複数対の導子に印加して人
    体の凝りや痛みの治療を行う低周波治療器において、 上記低周波パルスを操作量に応じた電圧値まで昇圧する
    昇圧部と、 低周波パルスが印加された導子対を流れる電流を検出す
    る電流検出部と、 指定された波形パターンに応じて、上記低周波パルスが
    印加されて電流が検出される導子対を選択すると共に、
    この選択された導子対における一方の導子を昇圧部を介
    して上記低周波パルス出力部に接続する一方、他方の導
    子を上記電流検出部に接続する導子選択部と、 上記低周波パルス出力部を制御して波形パターンに応じ
    た波形の低周波パルスを上記昇圧部に送出させると共
    に、上記操作量を出力して上記昇圧部に当該低周波パル
    スの電圧を設定させる出力波形制御部と、 上記電流検出部からの検出電流値を受けて、上記操作量
    の変化量と検出電流値の変化量とに基づいて、上記選択
    された導子間の電流値が目標電流値になるように上記出
    力波形制御部からの操作量を制御する操作量制御部を備
    えたことを特徴とする低周波治療器。
  9. 【請求項9】 低周波パルス出力部から出力された低周
    波パルスを人体に装着された複数対の導子に印加して人
    体の凝りや痛みの治療を行う低周波治療器において、 上記低周波パルスを操作量に応じた電圧値まで昇圧する
    昇圧部と、 低周波パルスが印加された導子対を流れる電流を検出す
    る電流検出部と、 指定された波形パターンに応じて、上記低周波パルスが
    印加されて電流が検出される導子対を選択すると共に、
    この選択された導子対における一方の導子を昇圧部を介
    して上記低周波パルス出力部に接続する一方、他方の導
    子を上記電流検出部に接続する導子選択部と、 上記低周波パルス出力部を制御して波形パターンに応じ
    た波形の低周波パルスを上記昇圧部に送出させると共
    に、上記操作量を出力して上記昇圧部に当該低周波パル
    スの電圧を設定させる出力波形制御部と、 上記電流検出部からの検出電流値を受けて、検出電流値
    と目標電流値との差および操作量の変化量に対する検出
    電流値の変化量の割合をファジイ変数として、上記選択
    された導子間の電流値が目標電流値になるように上記出
    力波形制御部からの操作量をファジイ制御するファジイ
    制御部を備えたことを特徴とする低周波治療器。
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JP2017000530A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 電気刺激装置

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