JPH0815017A - カラー濃度センサーおよびそれを使用した画像形成装置 - Google Patents

カラー濃度センサーおよびそれを使用した画像形成装置

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JPH0815017A
JPH0815017A JP6149377A JP14937794A JPH0815017A JP H0815017 A JPH0815017 A JP H0815017A JP 6149377 A JP6149377 A JP 6149377A JP 14937794 A JP14937794 A JP 14937794A JP H0815017 A JPH0815017 A JP H0815017A
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division circuit
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信也 川西
Keiichi Okada
景一 岡田
Koichi Furuta
広一 古田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】感光体ドラム上のカラートナーの濃度を精度よ
く測定する。 【構成】感光体ドラムの画像非形成領域に対向して配置
された3つの受光素子31、32、33は、赤色光、緑
色光、青色光の波長領域にそれぞれ分光感度を有してい
る。感光体ドラムの画像非形成領域に付着したシアント
ナーの濃度を測定する場合には、各受光素子31および
32にて受光された赤色光および緑色光の受光量に対応
した信号が第1割算回路41に出力され、それらの比率
が第1割算回路41によって演算される。第1割算回路
41の演算結果は、選択的に記憶部43に記憶される。
その後の第1割算回路41の演算結果は、比較演算部4
4によって、記憶部43に記憶された第1割算回路41
の演算結果と比較される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フルカラーで画像を形
成し得る複写機、プリンター等の画像形成装置に好適に
使用されるカラー濃度センサーに関する。
【0002】
【従来の技術】トナーによって画像を形成する複写機、
プリンター等の画像形成装置は、通常、感光体ドラム上
に形成された静電潜像にトナーが付着して、付着したト
ナーを、普通紙に転写することによって画像が形成され
るようになっている。トナーとしては、従来、ブラック
トナーだけが使用されていたが、最近では、シアン(C
y)、マゼンタ(Mg)、イエロー(Ye)の各カラー
トナーを使用して、フルカラーの画像も形成されるよう
になっている。
【0003】このような画像形成装置では、トナーの残
量が少なくなると、形成される画像の濃度が低下するた
めに、感光体ドラム上に付着したトナーの濃度を検出す
ることが実施されている。ブラックトナーを使用した画
像形成装置では、例えば、所定枚数の複写動作が実施さ
れると、感光体ドラムの非画像領域上にブラックトナー
を付着して、ブラックトナーに対して光源から光を照射
し、その反射光をフォトダイオード等の受光素子にて受
光して、受光素子にて受光されたブラックトナーからの
反射光量を測定するようになっている。感光体ドラムに
対するブラックトナーの付着量が多い場合には、ブラッ
クトナーからの反射光量が少なく、受光素子の出力電流
が低下し、反対に、ブラックトナーの付着量が少ない場
合には、ブラックトナーからの反射光量が多く、受光素
子の出力電流が増加する。そして、受光素子からの出力
電流が所定値以上になった場合には、トナーの残量が少
なくなっていることによってトナー濃度が低下している
ものとして、トナーの補給が必要なことを報知するよう
になっている。
【0004】また、カラートナーを使用した画像形成装
置の場合にも、同様に、感光体ドラム上に、シアン、マ
ゼンタ、イエローの各トナーを順番に付着させて、受光
素子が捉える各カラートナーからの反射光量に対応した
受光素子の出力電流に基づいて、各カラートナーの濃度
を検出するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9は、ブラックトナ
ーおよび感光体ドラム表面の分光反射率を示すグラフで
ある。ブラックトナーの分光反射率は、400〜700
nmの波長の光に対して低い一定値になっている。これ
に対して、感光体ドラムの表面の分光反射率は、400
〜700nmの波長の光に対して、大きい一定値になっ
ている。従って、感光体ドラム表面の分光反射率とブラ
ックトナーの分光反射率とが大きく相違しており、感光
体ドラム表面に少量のブラックトナーが付着した低濃度
状態では、感光体ドラム表面の影響によって、反射光量
が増加する傾向になるのに対して、感光体ドラム表面に
多量のブラックトナーが付着した高濃度状態では、感光
体ドラム表面の影響による反射光量の増加がほとんどみ
られず、ブラックトナーからの反射光量は低下する。そ
の結果、受光素子の受光量は、感光体ドラム表面に付着
したブラックトナー量に対応して大きく変化し、感光体
ドラム表面に付着したブラックトナーの濃度を正確に検
出することができる。
【0006】これに対して、カラートナーの場合には、
各カラートナーからの反射光量を受光素子によって正確
に捉えることができないおそれがある。
【0007】図10(a)はシアントナーの分光反射率
を示すグラフ、図10(b)はマゼンタトナーの分光反
射率を示すグラフ、図10(c)はイエロートナーの分
光反射率を示すグラフである。シアントナーの分光反射
率は、波長600nm以上の赤色光に対して低くなって
おり、マゼンタトナーの分光反射率は、波長500〜6
00nm程度の緑色光に対して低くなっている。さら
に、イエロートナーの分光反射率は、波長500nm程
度以下の青色光に対して低くなっている。
【0008】このように、各カラートナーの分光反射率
の特性がそれぞれ異なった状態になっている。これに対
して、感光体ドラム表面の分光反射率は高い一定値にな
っているために、感光体ドラム表面に付着した各カラー
トナーに照射される光の波長によっては、各カラートナ
ーの濃度を正確に検出できないおそれがある。
【0009】例えば、600nm程度以下の波長の光に
対して分光反射率が大きくなるシアントナーでは、60
0nm程度以下の波長の光では、感光体ドラム表面の分
光反射率との差が小さくなる。各波長に対して、感光体
ドラム表面からの反射光量とシアントナーからの反射光
量とが等しい場合には、図10(a)に破線で示すよう
に、各波長の光は、感光体ドラム表面の分光反射率とシ
アントナーの分光反射率との平均の反射率になっている
と考えられる。従って、波長600〜700nmの光に
対しては、感光体ドラム表面に付着するシアントナー量
が多くなれば、シアントナーからの反射光量は、シアン
トナー量に対応して大きく減少するが、波長600nm
程度以下の光に対しては、感光体ドラム表面のシアント
ナー量が多くても、反射光量は大きく減少しない。その
結果、波長400〜600nmの光では、感光体ドラム
に付着したシアントナーの量(濃度)を精度よく測定す
ることができないという問題がある。
【0010】同様に、波長400〜500nmおよび6
00〜700nmの光では、感光体ドラム表面に付着し
たマゼンタトナーの濃度を高精度に測定することができ
ず、また、波長500〜700nmの光では、感光体ド
ラム表面に付着したイエロートナーの濃度を高精度に測
定することができない。
【0011】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、感光体表面に付着したカラートナ
ーの濃度を高精度に測定することができるカラー濃度セ
ンサー、および、それを使用した画像形成装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー濃度セン
サーは、被測定物のカラーの濃度を測定するカラー濃度
センサーであって、被測定物に光を照射する光源と、被
測定物からの反射光または透過光をそれぞれ受光するよ
うに配置されており、それぞれの分光感度が異なる波長
領域に設定されて受光光量に対応した信号をそれぞれ出
力する一対の受光素子と、各受光素子の出力の比率を演
算する演算手段と、この演算手段の演算結果を選択的に
記憶する記憶部と、前記演算手段の演算結果と、その記
憶部にて記憶された演算結果とを比較する比較演算部
と、を具備することを特徴とするものであり、そのこと
により上記目的が達成される。
【0013】また、本発明のカラー濃度センサーでは、
それぞれの分光感度が、赤色光、緑色光、および青色光
のそれぞれに波長領域を有する3個の受光素子が設けら
れており、被測定物のカラーに対応して所定の一対の受
光素子が選択される。
【0014】本発明の画像形成装置は、カラートナーに
よって感光体上に画像が形成される画像形成装置であっ
て、前記カラー濃度センサーが、その光源から照射され
る光が感光体上に付着したカラートナーに反射されて各
受光素子によって受光されるように設けられていること
を特徴とするものであり、そのことにより上記目的が達
成される。
【0015】また、本発明の画像形成装置では、前記カ
ラートナーが、シアン、マゼンタ、およびイエローの三
種であり、しかも、前記カラー濃度センサーは、光の3
原色それぞれに感度を有する3つの受光素子が設けられ
ていて、感光体上に付着した各カラートナーに対応して
所定の一対の受光素子が選択される。
【0016】
【作用】本発明のカラー濃度センサーでは、光源から照
射された光の被測定物からの反射光または透過光が一対
の受光素子によって受光される。各受光素子は、異なる
波長領域にそれぞれの分光感度が設定されており、受光
量に対応した信号をそれぞれ出力する。そして、各受光
素子から出力された信号の比率が演算手段によって演算
される。各受光素子にて受光される光の波長領域は、相
互に異なっているために、演算手段にて演算される各受
光素子の受光量に対応した出力信号の比率は大きくな
る。従って、演算手段での演算結果に基づいて、被測定
物のカラー濃度を高精度で測定することができる。
【0017】演算手段での演算結果は、記憶部にて選択
的に記憶され、その後、繰り返し実施される演算手段で
の演算結果を、記憶部に記憶された演算結果と比較する
ことにより、被測定物のカラー濃度の経時的な変化を測
定することができる。
【0018】受光素子の分光感度が、光の3原色である
赤色光、緑色光、青色光の波長領域になっていることに
より、シアン、マゼンタ、およびイエローの各カラーの
濃度を測定することができる。シアンのカラー濃度を測
定する際には、赤色光および緑色光の波長領域に分光感
度を有する受光素子が選択され、マゼンタおよびイエロ
ーのカラー濃度を測定する場合には、緑色光および青色
光の波長領域に分光感度を有する受光素子が選択され
る。
【0019】本発明のカラー濃度センサーは、シアント
ナー、マゼンタトナー、およびイエロートナーによって
画像を形成する複写機、プリンター等の画像形成装置に
好適に使用される。すなわち、シアントナーの濃度を測
定する場合には、それぞれの分光感度が赤色光および緑
色光の波長領域である受光素子が使用され、各受光素子
にて受光されるシアントナーからの反射光量の比率に基
づいて、シアントナーの濃度が測定される。同様に、マ
ゼンタトナーおよびイエロートナーの場合には、分光感
度が緑色光および青色光の各波長領域に感度を有する受
光素子にて受光される各カラートナーからの反射光量の
比率に基づいて、それぞれのカラートナーの濃度が測定
される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0021】図1は、本発明のカラー濃度センサーが装
備された画像形成装置の一例であるフルカラー複写機に
おける感光体ドラムおよびその近傍の概略斜視図、図2
はその概略側面図である。
【0022】本発明のカラー濃度検出装置は、感光体ド
ラム10表面における一方の端部に設けられた画像非形
成領域に対向して配置された光源としてのハロゲンラン
プ20と、このハロゲンランプ20から照射されて感光
体ドラム10表面にて反射される光を受光するように配
置された受光部30とを有している。感光体ドラム10
は、矢印Aで示す方向に回転するようになっている。感
光体ドラム10の画像非形成領域には、例えば、所定枚
数の画像が形成された場合に、方形状のシアン(Cy)
トナーパターン12、マゼンタ(Mg)トナーパターン
13、およびイエロー(Ye)トナーパターン14が、
それぞれ順番に形成されるようになっている。
【0023】図3は、本発明のカラー濃度センサーの制
御系のブロック図である。図3に示すように、受光部3
0は、相互に分光感度の異なる3個の受光素子31、3
2、33を有している。各受光素子31、32、33
は、シアン(Cy)、マゼンタ(Mg)、イエロー(Y
e)のそれぞれの補色である赤色(R)、緑色(G)、
青色(B)のフィルターによってそれぞれの受光面が覆
われたフォトダイオードによって構成されている。
【0024】図4は、各受光素子31、32、33の分
光感度特性を示すグラフである。受光素子31は、図4
の(a)で示すように、600nmの波長の赤色光に感
度を有しており、受光素子32は、図4の(b)で示す
ように、530nmの波長の緑色光に分光感度を有して
おり、受光素子33は、図4の(c)で示すように、4
60nmの波長の青色光に分光感度を有している。
【0025】図3に示すように、各受光素子31、3
2、33の出力は、増幅器34、35、36によってそ
れぞれ増幅されて、アナログ/ディジタル(A/D)変
換器37、38、39にそれぞれ出力される。各A/D
変換器37、38、39は、増幅器34、35、36か
ら出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換す
る。赤色光に感度を有する受光素子31の出力をディジ
タル変換したA/D変換器37の出力IR は、第1割算
回路41に与えられており、また、緑色光に感度を有す
る受光素子32の出力をディジタル変換したA/D変換
器38の出力IG は、第1割算回路41および第2割算
回路42それぞれに与えられている。青色光に感度を有
する受光素子33の出力をディジタル変換したA/D変
換器39の出力IB は、第2割算回路42に与えられて
いる。
【0026】第1割算回路41は、A/D変換器37の
出力IR に対するA/D変換器38の出力IG の比率
(IG /IR )を演算する。同様に、第2割算回路42
は、A/D変換器38の出力IG とA/D変換器39の
出力IB の比率(IB /IG )を演算する。
【0027】第1割算回路41および第2割算回路42
には、それぞれの出力IG /IR およびIB /IG を選
択的に記憶する記憶部43が接続されるとともに、それ
ぞれの出力IG /IR およびIB /IG が与えられる比
較演算部44が接続されている。記憶部43は、例え
ば、EEPROMによって構成されており、予め定めら
れた記憶すべき場合に、第1割算回路41および第2割
算回路42の出力を記憶するように設定されている。記
憶部43は、例えば、カラー複写機をメンテナンスした
場合、あるいはカラー複写機にトナーを補強した場合の
ように、最適な色再現性が得られるときに、第1割算回
路41および第2割算回路42の出力を記憶する。
【0028】第1割算回路41および第2割算回路42
の出力は、記憶部43にて記憶される場合を除いて、比
較演算部44に出力されるようになっている。記憶部4
3にて記憶された第1割算回路41および第2割算回路
42の出力は、各割算回路41および42の出力が比較
演算部44に出力される際に同期して、比較演算部44
に出力されるようになっている。比較演算部44は、各
受光素子31、32、33の出力に基づく各割算回路4
1および42の出力を、記憶部43にて記憶されている
各割算回路41および42の出力と比較し、その比較結
果に基づいて、所定信号を出力するようになっている。
【0029】このようなカラー濃度センサーにおける各
受光素子31、32、33と各割算回路41および42
の出力の関係について説明する。各受光素子31、3
2、33の出力特性を、日本色研事業株式会社製の複数
枚の標準色票(JIS Z8721−1958に準拠し
たもの)を使用して調べた。色票は、色相および明度が
一定であって彩度のみ異なるものを選定した。
【0030】シアン(Cy)トナーに関する各受光素子
31、32、33の出力特性を調べるために、色相5B
G、明度4であって彩度(色の濃さ)のみが異なる複数
枚の色票を使用して、各色票にハロゲンランプ20から
の光を反射させて各受光素子31、32、33にて受光
したところ、各受光素子31、32、33からの出力
は、図5に示すような結果になった。
【0031】赤色光に感度を有する受光素子31は、図
5の(d)で示すように、シアン(Cy)の彩度(濃
度)が大きくなる(濃くなる)につれて出力電流値IR
が小さくなっているのに対して、緑色光に感度を有する
受光素子32および青色光に感度を有する受光素子33
は、図5(e)および(f)に示すように、シアン(C
y)の彩度(濃度)が大きくなるにつれて出力電流値I
G およびIB が大きくなっている。しかし、各受光素子
31、32、33の出力電流値IR 、IG およびIB の
それぞれの変化は小さく、例えば、彩度8における受光
素子31の出力電流は0.018μAであるのに対し
て、彩度N(無彩色)における受光素子31の出力電流
は0.025μAであり、両者の比率(0.018/
0.025)は、わずかに1/1.38にすぎない。
【0032】この場合における各割算回路41および4
2の出力結果を図6に示す。図6の(g)は、赤色光と
緑色光の比率を示す第1割算回路41の出力(IG /I
R )を示しており、図6の(h)は、緑色光と青色光の
比率を示す第2割算回路42の出力(IB /IG )を示
している。シアンCyの濃度(彩度)が濃くなると、赤
色光に感度を有する受光素子31の出力電流IR は低下
するのに対して、緑色光に感度を有する受光素子32の
出力電流IG が増加するために、第1割算回路41の出
力(IG /IR )が増加する(図6の(g)参照)。第
1割算回路41の出力は、彩度8では1.44であるの
に対し、彩度N(無彩色)では0.80になっており、
第1割算回路41の出力の増加率は1.80/1にな
る。
【0033】このように、第1割算回路41の出力(I
G /IR )に基づいて、シアン(Cy)の濃度(彩度)
を測定することができる。
【0034】同様に、マゼンタ(Mg)トナーに関し
て、色相10P、明度4であって彩度(色の濃さ)だけ
が異なる複数枚の色票を使用し、各割算回路41および
42の出力結果を測定した。結果を図7に示す。図7の
(i)は、赤色光と緑色光の比率を示す第1割算回路4
1の出力(IG /IR )を示しており、図7の(j)
は、緑色光と青色光の比率を示す第2割算回路42の出
力(IB /IG )を示している。マゼンタ(Mg)の濃
度(彩度)が濃くなると、緑色光に感度を有する受光素
子32の出力IG は低下するのに対して、赤色光に感度
を有する受光素子31の出力電流IR および青色光に感
度を有する受光素子33の出力電流IB が増加するため
に、図7の(i)に示すように、第1割算回路41の出
力(IG /IR )が減少するとともに、図7の(j)に
示すように、第2割算回路42の出力(IB /IG )が
増加する。第2割算回路42の変化率は第1割算回路4
1の変化率よりも大きく、従って、第2割算回路42の
出力(IB /IG )に基づいて、マゼンタ(Mg)の濃
度を測定することができる。
【0035】同様にして、イエロー(Ye)トナーに関
して、色相5Y、明度8であって彩度(色の濃さ)だけ
が異なる複数枚の色票を使用し、各割算回路41および
42の出力結果を測定した。結果を図8に示す。図8の
(k)は、赤色光と緑色光の比率を示す第1割算回路4
1の出力(IG /IR )を示しており、図8の(m)
は、緑色と青色光の比率を示す第2割算回路42の出力
(IB /IG )を示している。イエロー(Ye)の濃度
(彩度)が濃くなると、青色光に感度を有する受光素子
33の出力電流IB が低下するのに対して、赤色光に感
度を有する受光素子31の出力電流IR および緑色光に
感度を有する受光素子32の出力電流IGが増加するた
めに、図8の(k)に示すように、第1割算回路41の
出力(IG/IR )が減少するとともに、図8の(m)
に示すように、第2割算回路42の出力(IB /IG )
が減少する。第2割算回路42の変化率が第1割算回路
41の変化率よりも大きく、第2割算回路42の出力
(IB /IG )に基づいて、イエロー(Ye)の濃度を
測定することができる。
【0036】本発明のカラー濃度検出装置が設けられた
カラー複写機では、例えば、所定枚数の画像が形成され
た場合、および、各カラートナーが補給された場合に、
感光体ドラム10の画像非形成領域に、方形状のシアン
トナーパターン12、マゼンタトナーパターン13、お
よびイエロートナーパターン14が、それぞれ順番に形
成される。そして、感光体ドラム10の回転によって、
各トナーパターン12〜14に、ハロゲンランプ20か
ら光が照射されて、各トナーパターン12〜14によっ
て反射された光が受光部30に順番に受光される。
【0037】受光部30の各受光素子31、32、33
は、シアントナーパターン12からの反射光量に基づい
て、所定の電流値を出力し、各増幅器34、35、36
によって増幅された後に、A/D変換器37、38、3
9によってディジタル信号とされる。第1割算回路41
および第2割算回路42は、各A/D変換器37、3
8、39の出力IR 、IG 、IB に基づいて、一対の受
光素子31と32との出力比率IG /IR 、および、一
対の受光素子32と33との出力比率IB /IGを演算
する。そして、シアントナーパターン12に関しては、
第1割算回路41の演算結果IG /IR が、シアン(C
y)トナーに関する演算結果として、比較演算部44ま
たは記憶部43に出力される。
【0038】記憶部43には、シアントナーが補給され
た直後の第1割算回路41の出力が記憶され、比較演算
部44には、それ以外の所定枚数の画像が形成された場
合に、第1割算回路41の出力が出力される。そして、
第1割算回路41から比較演算部44への出力に同期し
て、記憶部43から比較演算部44にシアントナーに関
する記憶値が出力される。そして、比較演算部は、第1
割算回路41の出力と、記憶部43にて記憶されたシア
ントナーに関する記憶値とを比較演算して、両者の差異
が所定値以上になっている場合には、シアントナーの濃
度が低下しているものとして、シアントナーを補給すべ
き適当な警報が発せられる。
【0039】同様に、感光体ドラム10上のマゼンタト
ナーパターン13がハロゲンランプ20からの光に照射
されて、その反射光が受光部30に受光されると、各割
算回路41および42にて、各受光素子31、32、3
3に対応するA/D変換器37、38、39の出力に基
づいて、各割算回路41および42が演算する。そし
て、マゼンタトナーパターン13に関しては、第2割算
回路42の演算結果IB/IG が、マゼンタ(Mg)ト
ナーに関する演算結果として、記憶部43および比較演
算部44に選択的に出力される。
【0040】マゼンタトナーが補給された直後に記憶部
43に記憶された第2割算回路42の演算結果は、所定
枚数の画像が形成された直後に実施される第2割算回路
42の演算結果と比較演算部44にて比較され、両者が
所定値以上に相違している場合には、マゼンタトナーの
濃度が低下しているものとして、マゼンタトナーを補給
すべき適当な警報が発せられる。
【0041】さらに、イエロートナーパターン14に関
しても、記憶部43は、第2割算回路42の演算結果I
B /IG が、イエロー(Ye)トナーに関する演算結果
として、記憶部43および比較演算部44に選択的に出
力される。
【0042】イエロートナーが補給された直後に記憶部
43に記憶された第2割算回路42の演算結果は、所定
枚数の画像が形成された直後に実施される第2割算回路
42の演算結果と比較演算部44にて比較され、両者が
所定値以上に相違している場合には、イエロートナーの
濃度が低下しているものとして、イエロートナーを補給
すべき適当な警報が発せられる。
【0043】なお、上記実施例では、各カラートナーの
濃度の測定を、所定枚数の画像が形成された直後に実施
する構成であったが、例えば、カラー複写機の電源がオ
ンした直後に、各カラートナーの濃度を測定するように
してもよい。また、記憶部43に対して、各カラートナ
ーが補給された直後に、第1割算回路41または第2割
算回路42の演算結果を記憶する構成であったが、カラ
ー複写機をメンテナンスした直後に、記憶部43に記憶
させるようにしてもよい。
【0044】また、光源としてハロゲンランプ20を使
用する構成であったが、400〜700nmの波長領域
にスペクトルを有するタングステンランプ、蛍光灯等で
あってもよい。
【0045】さらに、上記実施例では、カラー複写機に
ついて説明したが、カラープリンター、カラーファクシ
ミリ等の画像形成装置でも、本発明は適用できる。
【0046】
【発明の効果】本発明のカラー濃度センサーは、このよ
うに、異なる波長領域に分光感度を有する受光素子の出
力信号の比率に基づいて、被測定物のカラー濃度を測定
するようになっているために、被測定物のカラー濃度を
精度よく測定することができる。特に、複写機やプリン
ターのような画像形成装置における感光体上に付着した
各カラートナーの濃度であっても、高精度で測定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー濃度センサーが装備された画像
形成装置であるフルカラー複写機における感光体ドラム
およびその近傍の概略斜視図である。
【図2】その概略側面図である。
【図3】本発明のカラー濃度センサーの制御系のブロッ
ク図である。
【図4】本発明のカラー濃度センサーに使用される各受
光素子の分光感度特性を示すグラフである。
【図5】本発明のカラー濃度センサーに使用される各受
光素子のシアントナーに対する出力電流を示すグラフで
ある。
【図6】シアントナーの濃度に対する本発明のカラー濃
度センサーに使用される各割算回路の演算結果を示すグ
ラフである。
【図7】マゼンタトナーの濃度に対する本発明のカラー
濃度センサーに使用される各割算回路の演算結果を示す
グラフである。
【図8】イエロートナーの濃度に対する本発明のカラー
濃度センサーに使用される各割算回路の演算結果を示す
グラフである。
【図9】複写機における感光体ドラム表面およびブラッ
クトナーの波長に対する分光反射率を示すグラフであ
る。
【図10】(a)は複写機における感光体ドラム表面お
よびシアントナーの波長に対する分光反射率を示すグラ
フ、(b)は複写機における感光体ドラム表面およびマ
ゼンタトナーの波長に対する分光反射率を示すグラフ、
(c)は複写機における感光体ドラム表面およびマゼン
タトナーの波長に対する分光反射率を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
10 感光体トナー 12 シアントナーパターン 13 マゼンタトナーパターン 14 イエロートナーパターン 20 ハロゲンランプ 30 受光部 31 受光素子 32 受光素子 33 受光素子 41 第1割算回路 42 第2割算回路 43 記憶部 44 比較演算部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物のカラーの濃度を測定するカラ
    ー濃度センサーであって、 被測定物に光を照射する光源と、 被測定物からの反射光または透過光をそれぞれ受光する
    ように配置されており、それぞれの分光感度が異なる波
    長領域に設定されて受光光量に対応した信号をそれぞれ
    出力する一対の受光素子と、 各受光素子の出力の比率を演算する演算手段と、 この演算手段の演算結果を選択的に記憶する記憶部と、 前記演算手段の演算結果と、その記憶部にて記憶された
    演算結果とを比較する比較演算部と、 を具備することを特徴とするカラー濃度センサー。
  2. 【請求項2】 それぞれの分光感度が、赤色光、緑色
    光、および青色光のそれぞれに波長領域を有する3個の
    受光素子が設けられており、被測定物のカラーに対応し
    て所定の一対の受光素子が選択される請求項1に記載の
    カラー濃度センサー。
  3. 【請求項3】 カラートナーによって感光体上に画像が
    形成される画像形成装置であって、 請求項1に記載のカラー濃度センサーが、その光源から
    照射される光が感光体上に付着したカラートナーに反射
    されて各受光素子によって受光されるように設けられて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記カラートナーが、シアン、マゼン
    タ、およびイエローの三種であり、しかも、前記カラー
    濃度センサーは、光の3原色それぞれに感度を有する3
    つの受光素子が設けられていて、感光体上に付着した各
    カラートナーに対応して所定の一対の受光素子が選択さ
    れる請求項3に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09292743A (ja) * 1996-04-26 1997-11-11 Konica Corp 画像形成装置及び画像形成方法並びに画像形成装置制御方法
JP2010020308A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Toshiba Corp トナー付着量検出装置、トナー付着量検出方法

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