JPH08150144A - 皮膚表面から放出される炭酸ガスの測定方法 - Google Patents

皮膚表面から放出される炭酸ガスの測定方法

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JPH08150144A
JPH08150144A JP31603394A JP31603394A JPH08150144A JP H08150144 A JPH08150144 A JP H08150144A JP 31603394 A JP31603394 A JP 31603394A JP 31603394 A JP31603394 A JP 31603394A JP H08150144 A JPH08150144 A JP H08150144A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、身体の各部位の皮膚表面
から放出される炭酸ガスを直接、同時に測定可能な測定
方法を提供することにある。 【構成】 本発明の皮膚表面から放出される炭酸ガス
の測定方法は、一方の面が炭酸ガスを透過するシートよ
りなる扁平状袋に所定量の水酸化バリウムを封入した包
装材を、測定部位である皮膚表面に密着させて放出され
る炭酸ガスを水酸化バリウムと反応させ、これにより捕
集された炭酸ガスの量を求めて皮膚表面から放出される
炭酸ガスの量を測定するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒトの皮膚表面より放
出される炭酸ガスの量を測定する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ヒトの皮膚表面から炭酸ガスが放出され
ていることは周知の事実であり、このような皮膚表面か
ら放出される炭酸ガスの量を測定することは、呼吸、循
環、代謝など生理学的観点から重要である。特に身体の
各部位の皮膚表面から放出される炭酸ガスの量を同時に
測定することは極めて重要である。
【0003】しかし、従来皮膚表面からの炭酸ガスの放
出量の測定に関して多くの検討例が報告されているが、
いずれも経皮的モニターによるもので皮膚から放出され
る炭酸ガスを直接定量的に測定したものはない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、身体の各部
位の皮膚表面から放出される炭酸ガスを直接しかも同時
に測定し得る方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の皮膚表面から放
出される炭酸ガスの測定方法は、水酸化バリウムを充填
した包装材(炭酸ガス捕集片)を用いるもので、包装材
の一方の面を炭酸ガスを透過するシートにて構成し、こ
の包装材の炭酸ガスを透過するシート側を測定しようと
する部位の皮膚表面に密着固定し所定時間経過後に皮膚
表面より外して包装材内の水酸化バリウムにより捕集さ
れた炭酸ガスを科学的手段により測定するものである。
即ち、本発明によれば前記構成の包装材を皮膚表面に密
着させることにより、密着させた部分から放出された炭
酸ガスのすべてが炭酸ガスを透過するシートを透過して
水酸化バリウムにて捕集されることにより、密着させた
個所のみより放出される炭酸ガスを捕集するようにし、
これを化学的に定量測定することによって炭酸ガスの放
出量を測定するものである。これによって皮膚表面の特
定部分より放出される炭酸ガスを直接測定することが出
来、正確な炭酸ガス放出量を求めることが可能になる。
更に包装材は、薄く又小型になし得るため、多数の部分
に同時に密着することが可能であり、異なる複数の個所
での炭酸ガスの放出量をほぼ同一時点にて測定すること
が出来る。
【0006】本発明の方法にて用いられる包装材は、一
方の面が炭酸ガスを透過させるシートで例えばクラフト
紙よりなり又他の面は気密性の高い(通気性のほとんど
ない)フィルムで例えばポリエチレンフィルムよりなり
これらを水酸化バリウム充填後に加熱接着等によりその
周辺を密封したもので、炭酸ガスを透過させるシートの
有効面積を所定面積としたものである。
【0007】
【実施例】次に本発明の方法の実施例を示す。
【0008】図1(平面図),図2(図1のA−A断面
図)に示すような包装材、即ち本発明の方法では、図に
示す通りの表がクラフト紙1で裏がポリエチレンフィル
ム2よりなり、内部に所定量の水酸化バリウム3を充填
し周辺を接着して密封した包装材を用いている。
【0009】この包装材を炭酸ガスの放出量を測定しよ
うとする被検者の被測定個所に絆創膏等にてクラフト紙
1の側を皮膚側にして貼り付けて所要の測定時間放置し
た後はがし、包装材を開封して内部の水酸化バリウム
(試薬)を一定量の蒸留水に浸漬して、水酸化バリウム
の水溶液とする。この水溶液に指示薬フェノールフタレ
ン−アルコール溶液を添加しシュウ酸水溶液にて中和滴
定を行なう。
【0010】つまり、水酸化バリウムにより下記の式の
ように炭酸ガスの捕集が行なわれる。
【0011】ここで過剰の水酸化バリウムは、シュウ酸
により中和される。
【0012】ここで、当初秤量して包装材に充填した水
酸化バリウムの重量をWO、シュウ酸の濃度をN規定、
水酸化バリウムの濃度をN’規定とし、水酸化バリウム
水溶液V’mlを中和するのに要したシュウ酸水溶液を
Vmlとすると下記の関係が成り立つ。
【0013】N’=NV/V’ これより、水酸化バリウム水溶液の重量WNが求まる。
したがって、炭酸ガスと反応した水酸化バリウムの重量
は(WO−WN)となり、これから水酸化バリウムにより
補修された炭酸ガスの量が検出出来る。このようにし
て、皮膚の特定個所より放出される炭酸ガスのすべてが
クラフト紙を通過して水酸化バリウムと反応し測定され
る。
【0014】しかも測定部分(包装材を貼り付ける部
分)を複数個所にすれば、異なる部分での炭酸ガスの測
定を同時に行なうことが可能である。
【0015】上記の方法にて測定を行なう際、次のよう
にして行なえば包装材を測定部位への貼り付けが容易で
あり好ましい。
【0016】まず図3に示すような中央に開口4を有す
る両面粘着テープ3を予め用意し、これを測定部位に貼
り付ける。その上で気密に保管しておいた図1,2に示
す包装材を取り出し、両面粘着テープ3に貼り付ける。
ここで両面粘着テープ3は包装材の面積よりも十分大に
し又その開口4を測定に必要な面積にする。一方包装材
は、その1aの部分(炭酸ガスが通過し得る部分)の面
積を測定に必要な面積よりも大にする。これによって、
前記のように両面粘着テープ3を腕等の測定部位にその
開口4が位置するように貼り付け、更に包装材を1aの
部分で両面粘着テープ3の開口4をすべて覆うように貼
り付ければ、測定部位とその面積が特定される。
【0017】次に実験結果を示す。
【0018】有効表面積が20mm×60mmの袋に夫
々0.015g,0.030g,0.050g,0.1
00gの炭酸バリウムを充填した包装材を、成人被検者
の左前腕正中部に絆創膏で密着固定し、そのまま10
分,20分,30分,40分後に剥離し、又包装材内の
水酸化バリウムを前述の方法にて中和滴定して炭酸ガス
を測定した結果は下記の通りである。 No. 水酸化バリウム(g) 測定時間(分) 炭酸ガス(g) 1 0.0134 1 0.0021 2 0.0149 3 0.0014 3 0.0193 5 0.0019 4 0.0132 7 0.0021 5 0.0318 3 0.0002 6 0.0362 10 0.0017 7 0.0362 20 0.0012 8 0.0394 30 0.0037 9 0.0544 5 0.0015 10 0.0498 10 0.0016 11 0.0512 20 0.0029 12 0.0562 30 0.0060 13 0.1014 10 0.0018 14 0.0993 20 0.0046 15 0.1102 30 0.0056 16 0.1050 30 0.0071 17 0.1024 30 0.0099 18 0.0989 30 0.0035 19 0.1111 30 0.0064 20 0.1018 10 0.0089 21 0.1126 20 0.0105 22 0.1158 30 0.0121 23 0.1286 10 0.0087 24 0.1036 20 0.0122 25 0.1062 30 0.0146 上記のデーター中、No.1〜4は図4に示す右腕5,
6の個所、No.5〜8は左腕7,8の個所、No.9
は右腕、No.10,11は左腕、No.12は右腕、
No.13は左腕、No.14,15,16,17は右
腕、No.18,19は左腕、No.20〜22は両腕
で食事前、No.23〜25は両腕で食事後である。
【0019】又図5はNo.20〜22とNo.23〜
25をグラフにしたもので実線が食事前、破線が食事後
である。
【0020】
【発明の効果】本発明の炭酸ガス測定方法は、包装材を
皮膚の測定しようとする部分に直接貼り付けて炭酸ガス
の採取を行なうので、極めて正確に皮膚よりの発生量を
検出出来る。しかも炭酸ガス採取のための操作は、包装
材を単に皮膚表面に貼り付けるだけの極めて簡単なもの
であり、しかも包装材は小片状であるため皮膚のほとん
どの部分に貼り付け可能であり、あらゆる個所の発生量
を測定出来る。更に操作が簡単であるため、複数個所へ
の貼り付けをほとんど同じに行ない得、又取り外しもほ
とんど同時に行ない得るため、同一時期の同一時間の複
数個所からの炭酸ガスの採取が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の測定方法で用いる包装材の平面図
【図2】 図1におけるA−A線断面図
【図3】 本発明の方法で用いる包装材を測定部位へ
貼り付ける際に使用される両面粘着テープの平面図
【図4】 本発明の方法における測定部位の例を示す
【図5】 本発明の方法による測定例のグラフ
【符号の説明】
1 クラフト紙 2 ポリエチレンフィルム 3 水酸化バリウム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の面が炭酸ガスを透過するシート
    よりなり他方の面が気密性を有するシートよりなる扁平
    状袋に所定量の水酸化バリウムを封入した包装材を人間
    の測定すべき皮膚に絆創膏等にて密着固定して所定時間
    経過後に炭酸ガスと反応した水酸化バリウムの重量から
    水酸化バリウムに捕集された炭酸ガスの量を求めて、包
    装材を密着固定した特定個所の皮膚より放出される炭酸
    ガスの測定方法。
  2. 【請求項2】 一方の面がクラフト紙、他の面がポリ
    エチレンフィルムよりなり水酸化バリウムを収納後4辺
    を密着させて水酸化バリウムを密封した請求項1の測定
    方法にて用いられる包装材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100866642B1 (ko) * 2007-03-19 2008-11-04 주식회사 엔버스 대기 중의 이산화탄소 농도 측정방법 및 측정용 카트리지
JP2014157125A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 Ntt Docomo Inc 皮膚ガス測定装置および皮膚ガス測定方法
JP2016136152A (ja) * 2010-10-29 2016-07-28 アトナープ株式会社 サンプリング装置
CN109770848A (zh) * 2018-12-03 2019-05-21 新绎健康科技有限公司 一种测量二氧化碳释放速率的设备及方法

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