JPH08149467A - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JPH08149467A
JPH08149467A JP28188794A JP28188794A JPH08149467A JP H08149467 A JPH08149467 A JP H08149467A JP 28188794 A JP28188794 A JP 28188794A JP 28188794 A JP28188794 A JP 28188794A JP H08149467 A JPH08149467 A JP H08149467A
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JP
Japan
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video signal
block
coefficient
blocks
signal processing
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Application number
JP28188794A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Hori
隆一 堀
Hideki Otaka
秀樹 大高
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ライン毎に異なった位相でサンプリングされ
た映像信号を直交変換を用いて高能率符号化するにあた
り、量子化歪みを低減させる。 【構成】 ブロック化器303でMUSE信号を水平方
向8画素、垂直方向16ライン集めてブロックを構成
し、エッジ検出器304でブロック内の水平方向のエッ
ジを検出し、結果に応じて読みだしアドレス発生器30
5を制御する。エッジが含まれない場合は水平方向8画
素、垂直方向8ラインの2つの垂直方向に隣接したブロ
ックとしてバッファメモリ306から読みだし、エッジ
が含まれる場合は水平方向4画素、垂直方向16ライン
の2つのブロックに分割し、各ブロック内で2ライン上
の画素を交互に水平多重化することにより水平方向に隣
接した水平方向8画素、垂直方向8ラインのブロックに
構成しバッファメモリ306から読み出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、MUSE信号等のサ
ブサンプリングされた映像信号に対して高能率符号化処
理を行う映像信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高品位テレビジョン信号を、衛星放送の
1チャンネルを利用して伝送する方式としてMUSE方
式がある。MUSE方式は、20MHzもの広帯域を有
する高品位テレビジョン信号を、多重サブナイキストサ
ンプリングによってベースバンド帯域を8MHzに圧縮
し、しかる後に周波数変調することによって伝送帯域を
放送衛星の1チャンネルである27MHz幅に押さえ、
現行放送と同じ伝送チャンネルで衛星放送を行えるよう
にしたものである。
【0003】MUSE方式ではフレーム間サブサンプリ
ング、フィールド間サブサンプリングによって画素を間
引くことにより帯域圧縮を実現しているが、そのサンプ
リングパターンは輝度信号と色差信号で若干異なってお
り、それぞれ図17および図18に示す通りである。色
差信号は2つの成分が線順次多重されており、図18で
は例として一方の成分のみが記されている。また、輝度
信号および色差信号ともにライン間でサンプル点の位相
が異なっており、色差信号ではさらにフィールド間でも
サンプル点の位相が異なっている。MUSE信号につい
ての詳細は、二宮祐一「MUSE−ハイビジョン伝送方
式」、電子情報通信学会(1990)等の文献に掲載さ
れている。
【0004】また、近年映像機器のディジタル化が進む
なかで、現行アナログ機器にかわる次世代の記録再生機
器としてディジタル記録VTR(以下、ディジタルVT
Rと記す)が注目されている。一般に、映像信号をディ
ジタル化してダイレクト記録した場合には、記録する情
報量が多く十分な記録時間を実現することができない。
したがって、家庭用として小型カセットに長時間記録を
実現するためには、高能率符号化により、許容できる画
質が得られる範囲でビットレートを低減する方法が用い
られる。例えば、現行方式テレビジョン信号に対応した
民生用ディジタル記録VTR(以下ディジタルVTRと
記す)については、井手、叶多「データ圧縮とディジタ
ル変調」日経エレクトロニクスブックに記されている。
以下に、従来の映像信号処理装置としてディジタルVT
Rの記録系で用いられる高能率符号化部を例に挙げて、
その構成と動作を説明する。
【0005】図19は、従来の映像信号処理装置の構成
を示したブロック図である。図19において、1は映像
信号の入力端子、2はブロック化を行い、さらにマクロ
ブロック単位で1フレームの並べ変えを行うブロック化
器、3はブロック単位で直交変換を行う直交変換器、4
は量子化器、5は可変長符号化器、6は出力端子であ
る。
【0006】入力端子1より入力された現行方式テレビ
ジョン信号は、ブロック化器2において水平方向8画
素、垂直方向8ラインのブロックに分割され、さらに画
面上で同じ位置となる8個の輝度信号ブロックと、2個
の色差信号ブロック(R−Y信号とB−Y信号、各1ブ
ロックずつ)を集めてマクロブロックが構成される。ブ
ロック化器2でブロック化された信号は、直交変換器3
によって水平8画素×垂直8ラインの2次元直交変換が
施され周波数成分に変換される。つぎに、量子化器4で
量子化され、可変長符号化器5で可変長符号化され出力
端子6から出力される。
【0007】図20は、図19のブロック化器2につい
てより詳細に示したブロック図である。図20におい
て、101は映像信号の入力端子、102はスイッチ、
103,104はそれぞれフレームメモリ、105はフ
レームメモリ103,104への書き込みアドレスを発
生する書き込みアドレス発生器、106はフレームメモ
リ103,104からの読み出しアドレスを発生する読
み出しアドレス発生器、107,108はそれぞれ書き
込みアドレス発生器105の書き込みアドレスと読み出
しアドレス発生器106の読み出しアドレスの一方を選
択してフレームメモリ103,104へ供給するアドレ
ス選択器、109はスイッチ、110は出力端子であ
る。
【0008】以下、図20のブロック化器2の動作を説
明する。端子101より入力された現行方式テレビジョ
ン信号は、2個のフレームメモリ103,104を用い
てブロック化される。スイッチ102がAの位置にある
ときはフレームメモリ103が書き込み用として用いら
れ、書き込みアドレス発生器105で発生したアドレス
がアドレス選択器107で選択され、フレームメモリ1
03に供給される。入力された映像信号は、図21に示
すように飛越走査の順にフレームメモリ103に書き込
まれていく。
【0009】このときスイッチ109はBの位置にあ
り、フレームメモリ104は読み出しに用いられ、読み
出しアドレス発生器106で発生したアドレスがアドレ
ス選択器108で選択され、フレームメモリ104に供
給される。ここで、前記読み出しアドレスにより、フレ
ームメモリ104に書き込まれた信号が、図22に示す
ように水平方向8画素、垂直方向8ラインのブロック単
位で読み出される。
【0010】また、同時に所定の規則に従い5マクロブ
ロック単位で画面上の異なった場所のマクロブロックを
読み出すことにより、マクロブロック単位で1フレーム
内を並べ換えるシャフリングが行われる。ここで、マク
ロブロックとは画面上で同じ位置にある輝度信号ブロッ
クと色差信号ブロックとで構成される。書き込みとして
選択されたフレームメモリ103に1フレームの信号を
書き込み終わると、スイッチ102はBの位置に切り替
わり、スイッチ109はAの位置に切り替わる。以上説
明したように、図20のブロック化器2では、入力され
た映像信号から水平8画素、垂直8ラインのブロックが
構成され、かつ5マクロブロック単位での並べ替え(以
下、シャフリングと記す)が行われる。
【0011】図23は図19の量子化器4についてより
詳細に示したブロック図である。図23において、20
1は直交変換された係数の入力端子、202は直交変換
された係数の最大値を検出する最大係数検出器、203
はクラス判定器、204は可変長符号化後の符号量を計
算する符号量計算器、205は最適な量子化幅をもった
量子化器を選択する量子化器選択器、206は遅延のた
めのバッファメモリ、207は実際には量子化幅の異な
る複数種類の量子化器からなる量子化器、208は出力
端子である。
【0012】以下、図23の量子化器4の動作を説明す
る。入力端子201から入力された係数は、バッファメ
モリ206に書き込まれると同時に、最大係数検出器2
02で、各ブロック毎に直交変換後の直流成分を除く係
数の絶対値の最大値を検出する。クラス判定器203で
は、最大係数検出器202で検出された最大値に応じて
(表1)に示すように各ブロックを0から3までの4つ
のクラスに分割する。例えば、輝度信号を直交変換した
ブロックの係数の最大値が30の場合、クラスは2と判
定される。
【0013】
【表1】
【0014】つぎに、直交変換された係数は符号量計算
器204に入力され、符号量計算器204において可変
長符号化後の符号量が5マクロブロック(=30ブロッ
ク)単位で計算される。量子化選択器205では、符号
量計算器204の計算結果に応じて、可変長符号化後の
符号量が5マクロブロックで一定の符号量になるよう
に、各ブロックに対する量子化器が決定される。このと
き、各ブロックに対して決定される量子化器はクラス判
定器203で判定されたクラスに応じて異なり、表1で
示されたクラスの大きいブロックほど粗い量子化器が選
択される。さらに、各ブロックの直交変換後の係数は、
図24に示すように直流係数を除いて0から3の4つの
領域に分割され、値の大きな領域すなわち高域の係数ほ
ど粗い量子化器が選択される。したがって、実際には、
量子化器は、各ブロックの各領域毎に決定される。具体
的には、5マクロブロックを構成する30個のブロック
の中で、クラス3に判定されたブロックの領域3に対し
て最も粗い量子化器が選択され、クラス0に判定された
ブロックの領域0に対して最も細かい量子化器が選択さ
れる。バッファメモリ206に入力された係数は、量子
化器選択器205で選択された量子化器を用いて量子化
器207で量子化され、出力端子208から出力され
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の映像信号処理装置を用いてMUSE信号等のサ
ブサンプルされた映像信号を処理する場合は、以下に示
すような問題点を有していた。第1の問題点は、水平方
向のエッジに対する量子化歪みである。MUSE信号の
サンプル点の位置関係は図17および図18に示したと
おりである。このように位相のずれた画素に対して図2
2に示ようなブロック化を行った場合、図25における
画素209や画素210は画素211と画素212の間
に配置されることになる。
【0016】例えば、図26は、エッジ部分におけるブ
ロック化の構成を示した図である。フィールド内でみた
とき図26(a)のような水平方向のエッジ220に対
して前記したブロック化を行うと、図26(b)のよう
に画素213,214,215の間に相関の無い画素2
16,217が入り込むことになる。つまり、フレーム
内では垂直方向に2ライン毎に相関の無い画素が多重さ
れる。このような水平方向のエッジを含んだブロックに
対して直交変換を行うと、エネルギーが低域係数に集中
せず高域まで広がってしまう。一方、従来の現行方式テ
レビジョン信号に対応した高能率符号化方式において
は、量子化部で図24のような領域分けを行うことによ
り、低域成分よりも高域成分を粗く量子化している。こ
のため、水平方向のエッジを含んだブロックに量子化に
よる歪みが発生する。
【0017】第2の問題点は、シャフリングの効率が悪
いということである。MUSE信号の1フレームにおい
て、輝度信号と各色差信号の画素数の比は約8:1とな
る。つまり、マクロブロックは輝度信号8ブロックに対
して各色差信号の1ブロックが対応することになる。こ
こで、現行方式テレビジョン信号では5マクロブロック
が圧縮の最少単位となり、シャフリングの範囲は5マク
ロブロックとなる。一方、MUSE信号の場合には30
ブロックは3マクロブロックに相当する。したがって、
シャフリングの範囲は3マクロブロックとなり、その範
囲が狭いため、情報量に偏りが発生する可能性が高く、
局所的な量子化歪みが発生しやすくなる。
【0018】第3の問題点は、上記従来例の方法で高能
率符号化したMUSE信号をデコードする際の動き検出
の問題である。MUSE信号のデコーダは動き領域にお
いてはフィールド内内挿を、静止領域においてはフレー
ム間内挿によって画素補間を行っているが、両者を画素
単位での動き検出に応じて選択している。ところが、高
能率符号化されたMUSE信号は波形が歪んでいるた
め、デコーダでの動き検出の精度が落ち誤検出が発生す
る。このため、本来フィールド内挿をすべきところで、
フレーム間内挿を用いてしまうことになり画質劣化を引
き起こしている。
【0019】この発明は上記従来の問題点を解決するも
ので、MUSE信号等のサブサンプルされた映像信号を
高能率符号化処理する場合の画質劣化を最小限に抑える
ことができる映像信号処理装置を提供することを目的と
する。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の第1の発
明の映像信号処理装置は、ライン毎に異なった位相でサ
ンプリングされた映像信号を入力として、映像信号を水
平方向に複数画素、垂直方向に複数ライン集めた大ブロ
ックに分割する大ブロック化手段と、大ブロック単位で
水平方向のエッジを検出するエッジ検出手段と、エッジ
検出手段による検出結果に応じて大ブロック内をさらに
複数のブロックに分割するブロック化手段と、ブロック
化手段で複数のブロックに分割された映像信号に対して
各ブロック毎に直交変換を行う直交変換手段と、直交変
換手段により直交変換された係数を量子化する量子化手
段と、量子化手段により量子化された係数を符号化する
符号化手段とを備えている。
【0021】請求項2記載の映像信号処理装置は、請求
項1記載の映像信号処理装置において、映像信号のサン
プリング位相が2種類であり、ブロック化手段は、第1
および第2の位相でサンプリングされた画素を垂直方向
に交互に多重してブロックを構成する第1のブロック化
手段と、第1および第2の位相でサンプリングされた画
素を水平方向に交互に多重してブロックを構成する第2
のブロック化手段とを有する。
【0022】請求項3記載の映像信号処理装置は、請求
項1記載の映像信号処理装置において、エッジ検出手段
は、ブロック内において水平方向に隣接した2画素間の
差分の絶対値の総和と、予め定められたしきい値とを比
較することによりエッジを検出するようにしている。請
求項4記載の第2の発明の映像信号処理装置は、ライン
毎に異なった位相でサンプリングされた映像信号を入力
とし、映像信号を水平方向に複数画素、垂直方向に複数
ライン集めたブロックを構成するブロック化手段と、ブ
ロックを複数個集めてマクロブロックを構成するマクロ
ブロック化手段と、マクロブロック化手段により得られ
た一のマクロブロックと対となる他のマクロブロックを
定義し、対となる2個のマクロブロック間で複数個のブ
ロックを入れ替える入れ替え手段と、入れ替え手段で複
数のブロックの入れ替えが行われたマクロブロックをフ
ィールド単位あるいは複数フィールド単位で並べ変える
シャフリング手段と、シャフリング手段により並べ替え
られたブロックに対して直交変換を行う直交変換手段
と、直交変換手段により得られた係数を量子化する量子
化手段と、量子化された係数を可変長符号化する可変長
符号化手段とを備えている。
【0023】請求項5記載の第3の発明の映像信号処理
装置は、ライン毎に異なった位相でサンプリングされた
映像信号を入力として、映像信号を水平方向に複数画
素、垂直方向に複数ライン集めてブロックを構成するブ
ロック化手段と、ブロック化手段によって得られたブロ
ックに対して直交変換を行う直交変換手段と、直交変換
手段により得られた係数の中で映像信号の水平エッジに
相当する特定係数の分布を検出する係数分布検出手段
と、係数分布検出手段の結果に従ってブロックを複数の
クラスに分類するクラス判定手段と、クラス判定手段に
よって判定されたクラスによって量子化幅を換える量子
化器選択手段と、量子化器選択手段によって選択された
量子化幅で直交変換手段によって得られた係数の量子化
を行う量子化手段と、量子化手段により量子化された係
数を符号化する符号化手段とを備えている。
【0024】請求項6記載の映像信号処理装置は、請求
項5記載の映像信号処理装置において、係数分布検出手
段は、直交変換手段により得られた係数の中で水平エッ
ジに相当する特定係数の絶対値の総和と、直流成分を除
いた他の係数の総和の差分を計算するようにしている。
請求項7記載の第4の発明の映像信号処理装置は、ライ
ン毎に異なった位相でサンプリングされた映像信号を水
平方向に複数画素、垂直方向に複数ライン集めてブロッ
クを構成するブロック化手段と、ブロック化手段によっ
て得られたブロックの画素レベルを検出するレベル検出
手段と、ブロック化手段によって得られたブロックに対
して直交変換を行う直交変換手段と、レベル検出手段に
より検出されたレベルの分布範囲に応じて直交変換手段
によって得られた係数を所定数の領域に分割する領域分
割手段と、領域分割手段によって分割された領域によっ
て異なった量子化器で量子化する量子化手段と、量子化
された係数を可変長符号化する可変長符号化手段とを備
えている。
【0025】請求項8記載の映像信号処理装置は、請求
項7記載の映像信号処理装置において、領域分割手段
は、直交変換手段により得られた直流係数と斜め高域係
数の間を斜めにかつ複数に分割する第1の領域分割方法
と、直交変換手段により得られた係数を全て同じ領域と
する第2の領域分割方法とを有する。請求項9記載の第
5の発明の映像信号処理装置は、ライン間で同一な位相
によりサンプリングされた第1の映像信号とライン毎に
異なった位相でサンプリングされた第2の映像信号を入
力とし、第1の映像信号と第2の映像信号の一方を選択
する選択手段と、選択手段によって選択された映像信号
をそれぞれ水平方向に複数画素、垂直方向に複数ライン
集めてブロックを構成するブロック化手段と、ブロック
化手段によりブロック化された映像信号を直交変換する
直交変換手段と、選択手段で選択された映像信号に応じ
てブロックに対して複数の領域分割方法の中から最適な
領域分割方法を選択する領域分割選択手段と、領域分割
選択手段によって決定された領域毎に異なった量子化幅
で量子化を行う量子化手段と、量子化された係数を可変
長符号化する可変長符号化手段とを備えている。
【0026】請求項10記載の映像信号処理装置は、請
求項9記載の映像信号処理装置において、領域分割選択
手段は、直交変換手段により得られた直流係数と斜め高
域係数の間を斜めにかつ複数に分割する第1の領域分割
方法と、直交変換手段により得られた係数を全て同じ領
域とする第2の領域分割方法の何れかを選択するように
している。
【0027】請求項11記載の第6の発明の映像信号処
理装置は、ライン毎に異なった位相でサンプリングされ
た映像信号と映像信号の動きベクトルおよび動き情報を
含んだコントロール信号を入力として、映像信号の動き
度合いを判定する動き判定手段と、動き判定手段の結果
とコントロール信号中の動きベクトルの大きさに基づい
て、コントロール信号の動き情報を書き換える動き情報
変更手段と、映像信号をブロック単位で直交変換する直
交変換手段と、直交変換された係数を量子化する量子化
手段と、量子化された係数を可変長符号化する可変長符
号化手段とを備えている。
【0028】請求項12記載の映像信号処理装置は、請
求項11記載の映像信号処理装置において、動き判定手
段は、各ブロック毎にブロック内部でフィールド間の相
関を検出するフィールド間相関検出手段を有し、フィー
ルド間相関検出手段によって検出された相関の小さなブ
ロックの個数によって動き判定をするようにしている。
【0029】請求項13記載の映像信号処理装置は、請
求項11記載の映像信号処理装置において、動き判定手
段は、各ブロック毎に前フレームにおける同一位置のブ
ロックとの間でフレーム間の相関を検出するフレーム間
相関検出手段を有し、フレーム間相関検出手段によって
検出された相関の小さなブロックの個数によって動き判
定をするようにしている。
【0030】
【作用】請求項1〜3記載の第1の発明は前記した構成
により、例えばサブサンプリングされた映像信号を水平
方向に8画素、垂直方向に16ライン集めたブロックが
水平方向のエッジを含んでいれば、そのブロック内で画
素を交互に連ねて水平多重化した後、水平方向8画素、
垂直方向8ラインの2つのブロックを構成することがで
きる。つまり、水平方向には2ライン上から交互に8画
素が集められ、これを垂直方向に8ライン集めることに
より水平方向8画素、垂直方向8ラインのブロックが構
成される。この場合、元のサブサンプリングされた映像
信号の水平方向4画素、垂直方向16ラインで1つのブ
ロックが構成される。
【0031】請求項4記載の第2の発明は前記した構成
により、画面上の数カ所から集められた各マクロブロッ
クに対して、それと対をなす画面上の異なった位置に存
在するマクロブロックを定義し、両方のマクロブロック
間で、マクロブロック内の複数のブロックを互いに入れ
替える。したがって、シャフリングの効率は実質的に2
倍になる。
【0032】請求項5,6記載の第3の発明は前記した
構成により、予め定められた特定係数における直交変換
後のエネルギーの大きさを検出して、その大きさによっ
て量子化器を制御する。請求項7,8記載の第4の発明
は前記した構成により、ブロック化後の画素レベルを検
出し、その分布範囲によって適用する領域分けを切り替
えることができる。
【0033】請求項9,10記載の第5の発明は前記し
た構成により、入力映像信号としてサンプル点の位相が
ライン間で異なっているものと揃っているものの2種類
であって、前記2種類の映像信号の一方を選択し、選択
された信号によって適用する領域を切り替えることによ
り量子化を制御することができる。請求項11〜13記
載の第6の発明は前記した構成により、フレーム全体の
動きが激しくデコーダの動き検出に誤検出が多くなり画
質劣化を引き起こす可能性のある場合には、コントロー
ル信号の動き情報を書き換えることにより、強制的にフ
レーム全体を動き領域としてデコードさせることができ
る。
【0034】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して説明する。なお、従来例と同じ符号を付したブロッ
クについてはその説明を省略する。図1は第1の発明に
よる一実施例の映像信号処理装置の構成を示したブロッ
ク図である。図1において、301はフレーム間サブサ
ンプル位相を検出する位相検出器、302はフレーム間
サブサンプル位相、303は水平方向8画素、垂直方向
16ラインのブロックを構成するブロック化器、304
は水平方向のエッジを検出するエッジ検出器、305は
読み出しアドレス発生器、306はバッファメモリであ
る。
【0035】以下に第1の発明の実施例の動作を説明す
る。入力端子1よりMUSE信号1フレームが入力さ
れ、位相検出器301において、入力されたMUSE信
号のコントロール信号からフレーム間サブサンプル位相
が検出される。サブサンプル位相は、輝度信号では奇数
ラインにおいて右側をサンプリングしているとき1、左
側をサンプリングしているとき0と定義されている。
【0036】ブロック化器303では、入力されたMU
SE信号を水平方向8画素、垂直方向16ラインのブロ
ックにブロック化し、ブロック化されたデータがバッフ
ァメモリ306に書き込まれる。同時に、エッジ検出器
304では、前記水平方向8画素、垂直方向16ライン
のブロック内で、水平方向に隣接2画素間の差分をと
り、その絶対値の総和を求める。
【0037】そして、得られた総和と予め定められたし
きい値とを比較し、ブロック化の方法を決定する。図2
は、前記総和に応じた画素多重の方法を示した図であ
り、総和がしきい値よりも小さい場合(エッジなしの場
合)には垂直多重が選択され、総和がしきい値よりも大
きい場合(エッジありの場合)には水平多重が選択され
る。以下に、各々の場合について、水平8画素、垂直1
6ラインを水平8画素、垂直8ラインの2つのブロック
にブロック化する方法を説明する。
【0038】まず垂直多重の場合、アドレス発生器30
5は図3(a),(b)に示したブロック化を行うよう
な読み出しアドレスを発生してバッファメモリ306に
供給する。したがって、図3において、位相の異なる画
素が垂直方向に交互に多重された形でブロック化が行わ
れる。つぎに、水平多重の場合、前記水平方向8画素、
垂直方向16ラインのブロック内部が水平方向4画素、
垂直方向16ラインの2つに分割され、各々において、
水平方向8画素、垂直方向8ラインのブロックに再構成
される。ただし、この時読み出しアドレス発生器305
は、フレーム間サブサンプル位相302によって2種類
のアドレスを発生する。ここでは、輝度信号について説
明する。まず、位相が0の時、つまり画素の位置関係が
図4(a)のときは、図4(b)のように2ライン上の
画素を交互に読み出していく。また、位相が1のとき、
つまり画素の位置関係が図5(a)のときは、図5
(b)のように2ライン上の画素を交互に読み出してい
く。
【0039】以上説明したように、この実施例によれ
ば、水平方向8画素、垂直方向8ラインを集めて構成し
たブロックが水平方向のエッジを含んでおり、そのまま
直交変換すると係数が高域に広がってしまい量子化歪み
を引き起す可能性のあるときは、前記水平方向8画素、
垂直方向8ラインのブロックが垂直方向に隣接した水平
方向8画素、垂直方向16ラインのブロックの内部を、
水平方向4画素、垂直方向16ラインのブロックに分
け、しかる後に各々のブロック内において2ラインを水
平多重化することにより水平方向に隣接した2つの水平
方向8画素、垂直方向8ラインのブロックに再構成する
ことにより、直交変換後の係数の分散を抑えることがで
きる。
【0040】図6は第2の発明による一実施例の映像信
号処理装置の構成を示したブロック図である。図6にお
いて、401はフレームメモリ103,104に書き込
まれたMUSE信号を読み出すためのアドレスを発生す
る読み出しアドレス発生器、402はシャフリングされ
た信号を画面上の元の順番に並べ変える並べ変え器、4
03は記録処理器、404は記録用磁気ヘッド、405
は磁気テープである。
【0041】以下に第2の発明の実施例の動作を説明す
る。まず、スイッチ102はAの位置にありフレームメ
モリ103が書き込みとして用いられ、スイッチ109
はBの位置にありフレームメモリ104は読み出しとし
て用いられているとする。読み出しアドレス発生器40
1で発生された読み出しアドレスがアドレス選択器10
8で選択されてフレームメモリ104に供給されること
により、フレームメモリ104に書き込まれている信号
が、ラスタ走査の順序からブロックの順序に変換されな
がら読み出される。また、この実施例では、可変長符号
化後の符号量は3つのマクロブロックで一定となるよう
に量子化が制御されるが、この一定の符号長の単位とな
る3マクロブロックを順番に異なった箇所から読み出す
ことにより、1フレーム内をマクロブロック単位で並べ
変えるシャフリングが実現される。
【0042】以下、ブロック化とシャフリングについて
より詳細に説明する。フレームメモリ104に書き込ま
れたMUSE信号1フレームは、輝度信号は水平374
画素、垂直1032ライン、色差信号はR−Y信号、B
−Y信号ともに水平94画素、垂直516ラインであ
る。これらに適当数のダミー画素を付加して、水平8画
素、垂直8ラインのブロックに分割し、輝度信号を8ブ
ロック、色差信号をそれぞれ2ブロックの計10ブロッ
クを1マクロブロックとする。
【0043】1マクロブロックの輝度信号の構成は図7
に示すように、水平4ブロック、垂直2ブロックとな
り、各色差信号ブロックと同じ大きさとなる。1フレー
ムのマクロブロックの構成は、図8に示すように、水平
12マクロブロック、垂直65マクロブロックとなる。
ここで、水平方向を3つのセグメントに分割し各セグメ
ントから斜線で示したマクロブロックを集めることによ
って、一定の符号量の単位になる3マクロブロックが構
成される。つぎに、全てのマクロブロックに対して所定
の規則に基づきそれと対となるマクロブロックを定義す
る。読み出し時には、2つの各色差信号ブロックに対し
て、輝度信号は前記色差信号ブロックを含むマクロブロ
ックから4ブロック集められ、そのマクロブロックと対
となるマクロブロックより残り4ブロックを集めること
により、前記色差信号ブロックとあわせて1マクロブロ
ックとして読み出される。つまり、フレームメモリ上の
対となるマクロブロック間で輝度信号の4ブロックずつ
が入れ替えられて読み出されることになる。
【0044】以上のように、ブロック化され、3マクロ
ブロックずつ読み出されることによりシャフリングされ
た信号は、直交変換、量子化を経て可変長符号化された
後、並べ換え器402によりマクロブロック単位で画面
上の元の順番に並べ替えられる。つぎに、記録処理器4
03で誤り訂正符号が付加され変調されて、記録用磁気
ヘッド404により磁気テープ405にデータが書き込
まれる。ここで、例えば磁気テープ405上には、対と
なるマクロブロックが同一トラック上の隣接シンクブロ
ックに書き込まれる。例えば、図9に示すように、マク
ロブロックM1とM1’、M2とM2’、M3とM3’
が対となっているとする。このとき図10に磁気テープ
405上に書き込む際のマクロブロックの位置関係を示
す。図10のように隣接する2つのシンクブロックにそ
れぞれペアとなるマクロブロックが書き込まれる。
【0045】以上説明したように、この実施例によれば
シャフリングの際に対となるマクロブロック間で輝度信
号のみシャフリングを行うことにより、シャフリングの
範囲を実質的に2倍にすることができる。また、磁気テ
ープ405に記録する際にペアとなるマクロブロックを
同一トラック上の隣接シンクブロックに記録することに
より、高速再生などによりヘッドがトラックを斜めに横
切るときでもペアとなるマクロブロックはともに読まれ
ることになり、画面上で同じ位置の輝度信号と色差信号
とを同時に再生することができる。
【0046】図11は、第3の発明による一実施例の映
像信号処理装置の構成を示したブロック図である。図1
1において、501は直交変換された係数より映像信号
の水平エッジに相当する特定係数の大きさを計算する係
数分布検出器で、502は最大係数検出器202で検出
された係数の最大値と係数分布検出器501の特定係数
の大きさより各ブロック毎にクラスを決定するクラス判
定器、503,504はクラス値を表す。
【0047】以下に、第3の発明の実施例の動作を説明
する。係数分布検出器501では、図12の網掛けで示
される係数の絶対値の総和Σ|A|と直流成分を除いた
他の係数の絶対値の総和Σ|B|を計算する。つぎに2
つの差分、Σ|A|−Σ|B|を求める。クラス判定器
502では最大係数検出器202で検出された係数の最
大値により各ブロック毎にクラスが決定されるが、この
とき係数分布検出器501で検出されたΣ|A|−Σ|
B|が予め定められたしきい値を超えるときは、そのブ
ロックが粗く量子化されないようなクラスに分類する。
つまり、水平方向8画素、垂直方向8ラインのブロック
内に水平エッジがある場合、直交変換後の係数が図12
のAに示す位置に分散するため、図12のAに示す位置
の係数の大きなブロックに対して細かい量子化が行われ
るよう、量子化が制御される。なお、図12のBの領域
はその他の係数の領域である。
【0048】以上説明したように、この実施例によれ
ば、水平方向8画素、垂直方向8ラインのブロックが水
平方向のエッジを含む場合、そのブロックが粗く量子化
されないような量子化器を選ぶことができ、水平方向の
エッジ部分に対する歪みを減少させることができる。図
13は第4の発明による一実施例の映像信号処理装置の
構成を示したブロック図である。図13において、60
1はブロックの画素レベルの検出を行うレベル検出器、
602はレベル検出器601の画素レベルに応じて量子
化時の領域を選択する領域選択器、603と604は領
域選択器602によって選択された領域情報を表す。
【0049】以下に第4の発明の実施例の動作を説明す
る。ブロック化器2によって構成された水平方向8画
素、垂直方向8ラインのブロックについてレベル検出器
601で画素レベルの検出を行う。画素レベルは、その
最大値と最小値の間に2つのしきい値を設けることによ
り3段階に分けられる。MUSE信号の場合は、前記最
大値は239、最小値は16に相当する。今、2つのし
きい値を最小値<しきい値1<しきい値2<最大値と
し、最小値としきい値1の間をレベルA、しきい値1と
しきい値2の間をレベルB、しきい値2と最大値の間を
レベルCとする。レベル検出器601では、各画素がど
のレベルに含まれるかを検出する。各ブロックにおい
て、レベルAとレベルCに入る画素が少なくも1つずつ
有れば領域選択器602を制御して、量子化の際には平
坦な領域分割が適用される。平坦な領域分割とは、領域
分割を行わないことを意味している。また、レベル検出
の結果がそれ以外の場合は、図24で示すような斜め方
向に順次粗く量子化、つまり、低域成分より高域成分を
粗く量子化するような領域分割が適用される。
【0050】以上説明したように、この実施例によれば
ブロックが急峻なエッジを含み直交変換後のエネルギー
が高域まで広がってしまい斜め方向に順次粗く量子化す
るために量子化歪みを引き起こす可能性のある場合は、
領域分割を平坦にすることにより高域係数を保護するこ
とができ量子化歪みを防ぐことができる。図14は第5
の発明による一実施例の映像信号処理装置の構成を示し
たブロック図である。図14において、701は現行方
式テレビジョン信号等の各ラインにおいて同一位相でサ
ンプリングされた映像信号の入力端子、702はMUS
E信号の入力端子、703は2つの映像信号の一方を選
択する選択器、704は選択された映像信号を表す識別
情報、705は可変長符号化後の符号量を計算する符号
量計算器、706は最適な量子化器を選択する量子化器
選択器である。
【0051】以下第5の発明の実施例の動作を説明す
る。選択器703では、入力端子701から入力される
ライン間で位相の揃った映像信号か、入力端子702か
ら入力されるMUSE信号の一方を選択する。符号量計
算器705と量子化器選択器706には2つの領域分割
のパターンが用意されている。まず、識別情報704が
ライン間で位相を変えない同一位相でサンプリングされ
た映像信号を表すものであれば、直交変換後の係数が低
域に大きなエネルギーを持つため、例えば図24に示す
ような高域成分を粗く量子化する領域分割が、符号量計
算器705と量子化器選択器706において選択され
る。つぎに、識別情報704がMUSE信号であれば、
直交変換後の係数が高域にまで広がり、かつ低域係数に
対して高域係数を粗く量子化すると量子化歪みが目立つ
ため、平坦な領域分割(量子化幅が均一)が符号量計算
器705と量子化器選択器706において選択される。
【0052】以上説明したようにこの実施例によれば、
サンプル位相の異なった2種類の映像信号を入力とし、
各ラインにおいて同一位相でサンプリングされた映像信
号が選択された場合は、低域係数に対して高域係数を粗
く量子化するような領域分割を選択することにより、視
覚的に目立たない高域周波数に対応する高域係数が粗く
量子化され圧縮効率を上げることができる。また、MU
SE信号のようなライン間で位相の異なる映像信号が選
択された場合、直交変換によって高域係数までエネルギ
ーが分散するため平坦な領域分割を選択することによ
り、低域係数に対して高域係数が粗く量子化されること
なく歪みを抑えることができる。
【0053】図15は第6の発明による第1の実施例の
映像信号処理装置の構成を示したブロック図である。図
15において、801はコントロール信号の入力端子、
802は1フレーム分のコントロール信号、803はフ
ィールド間の動きを検出するフィールド間相関検出器、
804は動きブロックの個数を示す動きブロック情報、
805はフィールド間相関検出器803の結果に応じて
コントロール信号を書き換えるコントロール信号制御器
を表す。
【0054】以下第6の発明の実施例の動作を説明す
る。入力端子801よりMUSE信号1フレーム分のコ
ントロール信号が入力される。これらは、同時に処理さ
れる映像信号の各フィールドに重畳されている各32ビ
ットのものである。フィールド間相関検出器803で
は、水平方向8画素、垂直方向8ラインの各ブロック内
でつぎのような動き検出を行う。まず、フィールド間で
サンプリング位相の揃った隣接2ライン上の画素間で差
分を取り、その絶対値の和を求める。得られた差分の絶
対値の総和が予め定められたしきい値を超えていればそ
のブロックを動きブロックとし、1フレームにわたって
動きブロックの個数をカウントする。コントロール信号
制御器805では、フィールド間相関検出器803でカ
ウントされた動きブロックの個数が予め定められたしき
い値を超え、なおかつ動きベクトルが0のときは、各フ
ィールドのコントロール信号中の第16,17,18ビ
ットによって表される0から7の動き情報を7に書き換
える。
【0055】以上説明したように、この実施例によれば
画面全体が動いているにもかかわらず、動きベクトルが
検出されていない画像に対して、フィールド間での動き
検出を行うことによって動き度合いの大きいフレームで
は、コントロール信号の動き情報を7にしフレーム全体
を動領域とすることにより、復号化したMUSE信号を
デコードする際にフレーム間内挿を行わず、すべてフィ
ールド内内挿で画素補間を行わせることができる。この
結果、圧縮により波形が歪み、デコーダでの動き検出の
誤りのため本来動き領域の処理をすべきところを静止領
域の処理を行うために生じる折り返し歪みを防ぐことが
できる。
【0056】図16は、第6の発明による第2の実施例
の映像信号処理装置の構成を示したブロック図である。
図16において、901はコントロール信号の入力端
子、902は1フレーム分のコントロール信号、903
はコントロール信号902より位相を検出する位相検出
器、904は補間フィルタ、905はフレームメモリ、
906はブロック化された前フレームのMUSE信号の
1ブロック、907はブロック化された現フレームのM
USE信号の1ブロック(ブロック906と同一位
置)、908はフレーム間の動きを検出するフレーム間
相関検出器、909は動きブロックの個数、910はコ
ントロール信号の書き換えを行うコントロール信号制御
器、911はコントロール信号の出力端子を表す。
【0057】以下第6の発明の第2の実施例の動作を説
明する。入力端子1より入力されたMUSE信号はブロ
ック化器2によりブロック化され、同時に補間フィルタ
904により画素補間される。このとき、位相検出器9
03で検出されたコントロール信号中のフレーム間サブ
サンプル位相により補間フィルタ904が制御される。
フレームメモリ905には補間フィルタ904で補間さ
れた画素のみが書き込まれる。つぎに、ブロック化器2
でブロック化されたブロック907と同位置にあるフレ
ームメモリ905中のブロック906が読み出される。
それと同時に、現フレームの信号に対して補間された信
号が書き込まれていく。フレーム間相関検出器908で
は、前フレームのブロック906と現フレームのブロッ
ク907の間でフレーム間相関検出を行う。前記相関検
出は、例えば、ブロック内で同じ位置にある画素の差分
をとり、その絶対値の総和を求め、予め定められたしき
い値との比較を行い、しきい値を超えるブロックを動き
ブロックとする等が考えられる。コントロール信号制御
器910では、フレーム間相関検出器908においてカ
ウントされた動きブロックの個数が予め定められたしき
い値を超え、なおかつ動きベクトルが0のときは、各フ
ィールドのコントロール信号中の第16,17,18ビ
ットによって表される0から7の動き情報を7に書き換
える。
【0058】以上説明したように、この実施例によれば
画面全体が動いているにもかかわらず、動きベクトルが
検出されていない画像に対して、フレーム間での動き検
出を行うことによって動き度合いの大きいフレームで
は、コントロール信号の動き情報を7にしフレーム全体
を動領域とすることにより、復号化したMUSE信号を
デコードする際にフレーム間内挿を行わず、すべてフィ
ールド内内挿で画素補間を行わせることができる。この
結果、圧縮により波形が歪み、デコーダでの動き検出の
誤りのため本来動き領域の処理をすべきところを静止領
域の処理を行うために生じる折り返し歪みを防ぐことが
できる。
【0059】なお、以上の実施例の説明においてはMU
SE信号を例にあげたが、サブサンプリングされた他の
映像信号に対してこの発明を適用することが可能であ
る。
【0060】
【発明の効果】第1の発明によれば、水平方向のエッジ
を含むブロックのみを前記エッジに対して歪みの少ない
ブロックに再構成することにより、前記エッジに対する
歪みを低減させることができる。第2の発明によれば、
シャフリングの範囲を実質的に2倍にすることにより、
圧縮の効率を上げることができる。
【0061】第3,第4,第5の発明によれば、量子化
歪みが発生し易いブロックに対しては、量子化を制御す
ることにより歪みを抑えることができる。第6の発明に
よれば、画面全体の動きが激しくデコーダで動き検出の
誤りが発生する可能性のあるときは、デコーダを制御す
ることによりフレーム全体を動き領域としてデコードさ
せることができ、エンコーダとデコーダでの動き検出の
不一致をなくすことにより画質劣化を抑えることができ
る。
【0062】かつ、以上を実現するために必要な回路は
比較的小規模で済みその実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明による一実施例の映像信号処理装置
の構成を示したブロック図である。
【図2】画素の垂直多重および水平多重の方法を示す説
明図である。
【図3】バッファメモリに書き込まれたサンプル点の位
置関係と垂直多重の場合の読み出し方法を表した説明図
である。
【図4】バッファメモリに書き込まれたサンプル点の位
置関係と水平多重の場合の読み出し方法を表した説明図
である。
【図5】バッファメモリに書き込まれたサンプル点の位
置関係と水平多重の場合の読み出し方法を表した説明図
である。
【図6】第2の発明による一実施例の映像信号処理装置
の構成を示したブロック図である。
【図7】MUSE信号のマクロブロック内の構成を表し
た説明図である。
【図8】MUSE信号1フレームのマクロブロック構成
を表した説明図である。
【図9】対となるマクロブロックを表した説明図であ
る。
【図10】対となるマクロブロックのトラック上での位
置関係を表した説明図である。
【図11】第3の発明による一実施例の映像信号処理装
置の構成を示したブロック図である。
【図12】直交変換後のブロック内の直流係数以外の2
つの領域を表した説明図である。
【図13】第4の発明による一実施例の映像信号処理装
置の構成を示したブロック図である。
【図14】第5の発明による一実施例の映像信号処理装
置の構成を示したブロック図である。
【図15】第6の発明による第1の実施例の映像信号処
理装置の構成を示したブロック図である。
【図16】第6の発明による第2の実施例の映像信号処
理装置の構成を示したブロック図である。
【図17】MUSE信号における輝度信号のサンプリン
グパターンを表した説明図である。
【図18】MUSE信号における色差信号のサンプリン
グパターンを表した説明図である。
【図19】従来の映像信号処理装置の構成を示したブロ
ック図である。
【図20】従来のブロック化器の構成を示したブロック
図である。
【図21】フレームメモリ上に画素が書き込まれる際の
アドレスを表した説明図である。
【図22】フレームメモリ上から画素が読み出される際
のアドレスを表した説明図である。
【図23】従来の量子化器の構成を示したブロック図で
ある。
【図24】直交変換されたブロック内の領域分割方法を
示した説明図である。
【図25】MUSE1フレームにおける輝度信号のサン
プル点の位置関係を表した説明図である。
【図26】水平方向のエッジとブロック化後の画素の位
置関係を表した説明図である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 ブロック化器 3 直交変換器 4 量子化器 5 可変長符号化器 6 出力端子 101 入力端子 102 スイッチ 103 フレームメモリ 104 フレームメモリ 105 書き込みアドレス発生器 106 読み出しアドレス発生器 107 アドレス選択器 108 アドレス選択器 109 スイッチ 110 出力端子 201 入力端子 202 最大係数検出器 203 クラス判定器 204 符号量計算器 205 量子化器選択器 206 バッファメモリ 207 量子化器 208 出力端子 301 位相検出器 303 ブロック化器 304 エッジ検出器 305 読み出しアドレス発生器 306 バッファメモリ 401 読み出しアドレス発生器 402 並べ換え器 403 記録処理器 404 記録用磁気ヘッド 405 磁気テープ 501 係数分布検出器 502 クラス判定器 601 レベル検出器 602 領域選択器 701 入力端子 702 入力端子 703 選択器 705 符号量計算器 706 量子化器選択器 801 入力端子 803 フィールド間相関検出器 805 コントロール信号制御器 806 出力端子 901 入力端子 903 位相検出器 904 補間フィルタ 905 フレームメモリ 908 フレーム間相関検出器 910 コントロール信号制御器 911 出力端子

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライン毎に異なった位相でサンプリング
    された映像信号を入力として、前記映像信号を水平方向
    に複数画素、垂直方向に複数ライン集めた大ブロックに
    分割する大ブロック化手段と、 前記大ブロック単位で水平方向のエッジを検出するエッ
    ジ検出手段と、 前記エッジ検出手段による検出結果に応じて前記大ブロ
    ック内をさらに複数のブロックに分割するブロック化手
    段と、 前記ブロック化手段で複数のブロックに分割された映像
    信号に対して各ブロック毎に直交変換を行う直交変換手
    段と、 前記直交変換手段により直交変換された係数を量子化す
    る量子化手段と、 前記量子化手段により量子化された係数を符号化する符
    号化手段とを備えた映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 映像信号のサンプリング位相が2種類で
    あり、ブロック化手段は、第1および第2の位相でサン
    プリングされた画素を垂直方向に交互に多重してブロッ
    クを構成する第1のブロック化手段と、第1および第2
    の位相でサンプリングされた画素を水平方向に交互に多
    重してブロックを構成する第2のブロック化手段とを有
    する請求項1記載の映像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 エッジ検出手段は、ブロック内において
    水平方向に隣接した2画素間の差分の絶対値の総和と、
    予め定められたしきい値とを比較することによりエッジ
    を検出するようにした請求項1記載の映像信号処理装
    置。
  4. 【請求項4】 ライン毎に異なった位相でサンプリング
    された映像信号を入力とし、前記映像信号を水平方向に
    複数画素、垂直方向に複数ライン集めたブロックを構成
    するブロック化手段と、 前記ブロックを複数個集めてマクロブロックを構成する
    マクロブロック化手段と、 前記マクロブロック化手段により得られた一のマクロブ
    ロックと対となる他のマクロブロックを定義し、対とな
    る2個のマクロブロック間で複数個のブロックを入れ替
    える入れ替え手段と、 前記入れ替え手段で前記複数のブロックの入れ替えが行
    われたマクロブロックをフィールド単位あるいは複数フ
    ィールド単位で並べ変えるシャフリング手段と、 前記シャフリング手段により並べ替えられたブロックに
    対して直交変換を行う直交変換手段と、 前記直交変換手段により得られた係数を量子化する量子
    化手段と、 前記量子化された係数を可変長符号化する可変長符号化
    手段とを備えた映像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 ライン毎に異なった位相でサンプリング
    された映像信号を入力として、前記映像信号を水平方向
    に複数画素、垂直方向に複数ライン集めてブロックを構
    成するブロック化手段と、 前記ブロック化手段によって得られたブロックに対して
    直交変換を行う直交変換手段と、 前記直交変換手段により得られた係数の中で前記映像信
    号の水平エッジに相当する特定係数の分布を検出する係
    数分布検出手段と、 前記係数分布検出手段の結果に従って前記ブロックを複
    数のクラスに分類するクラス判定手段と、 前記クラス判定手段によって判定されたクラスによって
    量子化幅を換える量子化器選択手段と、 前記量子化器選択手段によって選択された量子化幅で前
    記直交変換手段によって得られた係数の量子化を行う量
    子化手段と、 前記量子化手段により量子化された係数を符号化する符
    号化手段とを備えた映像信号処理装置。
  6. 【請求項6】 係数分布検出手段は、直交変換手段によ
    り得られた係数の中で水平エッジに相当する特定係数の
    絶対値の総和と、直流成分を除いた他の係数の総和の差
    分を計算するようにした請求項5記載の映像信号処理装
    置。
  7. 【請求項7】 ライン毎に異なった位相でサンプリング
    された映像信号を水平方向に複数画素、垂直方向に複数
    ライン集めてブロックを構成するブロック化手段と、 前記ブロック化手段によって得られたブロックの画素レ
    ベルを検出するレベル検出手段と、 前記ブロック化手段によって得られたブロックに対して
    直交変換を行う直交変換手段と、 前記レベル検出手段により検出されたレベルの分布範囲
    に応じて前記直交変換手段によって得られた係数を所定
    数の領域に分割する領域分割手段と、 前記領域分割手段によって分割された領域によって異な
    った量子化器で量子化する量子化手段と、 前記量子化された係数を可変長符号化する可変長符号化
    手段とを備えた映像信号処理装置。
  8. 【請求項8】 領域分割手段は、直交変換手段により得
    られた直流係数と斜め高域係数の間を斜めにかつ複数に
    分割する第1の領域分割方法と、前記直交変換手段によ
    り得られた係数を全て同じ領域とする第2の領域分割方
    法とを有する請求項7記載の映像信号処理装置。
  9. 【請求項9】 ライン間で同一な位相によりサンプリン
    グされた第1の映像信号とライン毎に異なった位相でサ
    ンプリングされた第2の映像信号を入力とし、前記第1
    の映像信号と前記第2の映像信号の一方を選択する選択
    手段と、 前記選択手段によって選択された映像信号をそれぞれ水
    平方向に複数画素、垂直方向に複数ライン集めてブロッ
    クを構成するブロック化手段と、 前記ブロック化手段によりブロック化された映像信号を
    直交変換する直交変換手段と、 前記選択手段で選択された映像信号に応じて前記ブロッ
    クに対して複数の領域分割方法の中から最適な領域分割
    方法を選択する領域分割選択手段と、 前記領域分割選択手段によって決定された領域毎に異な
    った量子化幅で量子化を行う量子化手段と、 前記量子化された係数を可変長符号化する可変長符号化
    手段とを備えた映像信号処理装置。
  10. 【請求項10】 領域分割選択手段は、直交変換手段に
    より得られた直流係数と斜め高域係数の間を斜めにかつ
    複数に分割する第1の領域分割方法と、前記直交変換手
    段により得られた係数を全て同じ領域とする第2の領域
    分割方法の何れかを選択するようにした請求項9記載の
    映像信号処理装置。
  11. 【請求項11】 ライン毎に異なった位相でサンプリン
    グされた映像信号と前記映像信号の動きベクトルおよび
    動き情報を含んだコントロール信号を入力として、前記
    映像信号の動き度合いを判定する動き判定手段と、 前記動き判定手段の結果と前記コントロール信号中の動
    きベクトルの大きさに基づいて、前記コントロール信号
    の動き情報を書き換える動き情報変更手段と、 前記映像信号をブロック単位で直交変換する直交変換手
    段と、 前記直交変換された係数を量子化する量子化手段と、 前記量子化された係数を可変長符号化する可変長符号化
    手段とを備えた映像信号処理装置。
  12. 【請求項12】 動き判定手段は、各ブロック毎にブロ
    ック内部でフィールド間の相関を検出するフィールド間
    相関検出手段を有し、前記フィールド間相関検出手段に
    よって検出された相関の小さなブロックの個数によって
    動き判定をするようにした請求項11記載の映像信号処
    理装置。
  13. 【請求項13】 動き判定手段は、各ブロック毎に前フ
    レームにおける同一位置のブロックとの間でフレーム間
    の相関を検出するフレーム間相関検出手段を有し、前記
    フレーム間相関検出手段によって検出された相関の小さ
    なブロックの個数によって動き判定をするようにした請
    求項11記載の映像信号処理装置。
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