JPH0814940A - 静電駆動振動式センサ回路 - Google Patents
静電駆動振動式センサ回路Info
- Publication number
- JPH0814940A JPH0814940A JP14445494A JP14445494A JPH0814940A JP H0814940 A JPH0814940 A JP H0814940A JP 14445494 A JP14445494 A JP 14445494A JP 14445494 A JP14445494 A JP 14445494A JP H0814940 A JPH0814940 A JP H0814940A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- circuit
- output
- vibrator
- current
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】振動子のたわみ量の小さい領域で自励振が可能
で、振動子の共振周波数が回路の影響を受けにくい静電
駆動振動式センサ回路を実現することにある。 【構成】静電駆動振動式センサの交流出力信号を帰還す
る帰還ループを有する静電駆動振動式センサ回路におい
て、帰還ループに分周回路を設けたことを特徴とするも
の。
で、振動子の共振周波数が回路の影響を受けにくい静電
駆動振動式センサ回路を実現することにある。 【構成】静電駆動振動式センサの交流出力信号を帰還す
る帰還ループを有する静電駆動振動式センサ回路におい
て、帰還ループに分周回路を設けたことを特徴とするも
の。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電駆動振動式センサ回
路に関し、詳しくは、その励振の改善に関するものであ
る。
路に関し、詳しくは、その励振の改善に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図4は静電駆動振動式センサ(以下セン
サという)の概念図である。図において、1は振動子で
あって、ベース2に対して振動可能にばね3で支持され
ている。4は振動子1とベース2間に直流バイアス電圧
VBを印加する直流電源、5は振動子1とベース2間に
励振交流電圧viを印加する交流電源であり、これら直
流電源4と交流電源5は振動子1とベース2間に直列接
続されている。
サという)の概念図である。図において、1は振動子で
あって、ベース2に対して振動可能にばね3で支持され
ている。4は振動子1とベース2間に直流バイアス電圧
VBを印加する直流電源、5は振動子1とベース2間に
励振交流電圧viを印加する交流電源であり、これら直
流電源4と交流電源5は振動子1とベース2間に直列接
続されている。
【0003】このようなセンサとしては、例えば振動ゲ
ート形素子(Resonant Gate Trnsistor,以下RGTと
いう)がある。これは、半導体集積回路技術を用いてF
ETのゲート電極を振動子として形成したものであり、
これに関する基礎的な文献としては、例えばIEEE TRANS
ACTIONS ON ELECTRON DEVICES,VOL.ED-14,NO.3,MARCH 1
967の117頁から132頁の「The Resonant Gate Trnsisto
r」が知られている。
ート形素子(Resonant Gate Trnsistor,以下RGTと
いう)がある。これは、半導体集積回路技術を用いてF
ETのゲート電極を振動子として形成したものであり、
これに関する基礎的な文献としては、例えばIEEE TRANS
ACTIONS ON ELECTRON DEVICES,VOL.ED-14,NO.3,MARCH 1
967の117頁から132頁の「The Resonant Gate Trnsisto
r」が知られている。
【0004】図5は図4のセンサの励振回路のブロック
図である。振動子1とベース2の間には両者間に印加さ
れる電圧VB+viの大きさに応じた静電吸引力fが発生
し、電圧は静電吸引力に変換される(電圧/静電吸引力
変換ブロック6)。振動子1はベース2の方向に静電吸
引力fの大きさに応じてxだけ変位し、静電吸引力は振
動子1の変位量に変換される(静電吸引力/振動子変位
変換ブロック7)。この振動子1の変位量xは例えば出
力電圧voに変換されて検出される(振動子変位/電圧
変換ブロック8)。この出力電圧voは位相補正利得制
御ブロック9を介して励振交流電圧viとして帰還され
る。
図である。振動子1とベース2の間には両者間に印加さ
れる電圧VB+viの大きさに応じた静電吸引力fが発生
し、電圧は静電吸引力に変換される(電圧/静電吸引力
変換ブロック6)。振動子1はベース2の方向に静電吸
引力fの大きさに応じてxだけ変位し、静電吸引力は振
動子1の変位量に変換される(静電吸引力/振動子変位
変換ブロック7)。この振動子1の変位量xは例えば出
力電圧voに変換されて検出される(振動子変位/電圧
変換ブロック8)。この出力電圧voは位相補正利得制
御ブロック9を介して励振交流電圧viとして帰還され
る。
【0005】ここで、静電吸引力fと入力電圧VB+vi
との間には次式の関係が成立する。 f=(εS/2d2)(VB+vi)2…(1) ε:電極間の誘電率 S:電極(振動子)の面積 d:fが0のときの電極間距離 vi=vsinωt…(2) とおくと、(1)式は、 f=(εS/2d2)(VB+vsinωt)2 =(εS/2d2){VB 2+2VBvsinωt+v2(1-cos2ωt)/2} =(εS/2d2){VB 2+v2/2+2VBvsinωt-v2(cos2ωt)/2}…(3) になる。(3)式において、 VB 2+v2/2の項は直流の静電吸引力を表し、 2VBvsinωtの項は励振交流電圧viに比例した交流の
励振力で信号成分を表し、 v2(cos2ωt)/2の項は励振交流電圧viの周波数に対し
て2倍の周波数の吸引力でノイズとなる項を表してい
る。
との間には次式の関係が成立する。 f=(εS/2d2)(VB+vi)2…(1) ε:電極間の誘電率 S:電極(振動子)の面積 d:fが0のときの電極間距離 vi=vsinωt…(2) とおくと、(1)式は、 f=(εS/2d2)(VB+vsinωt)2 =(εS/2d2){VB 2+2VBvsinωt+v2(1-cos2ωt)/2} =(εS/2d2){VB 2+v2/2+2VBvsinωt-v2(cos2ωt)/2}…(3) になる。(3)式において、 VB 2+v2/2の項は直流の静電吸引力を表し、 2VBvsinωtの項は励振交流電圧viに比例した交流の
励振力で信号成分を表し、 v2(cos2ωt)/2の項は励振交流電圧viの周波数に対し
て2倍の周波数の吸引力でノイズとなる項を表してい
る。
【0006】従って、上記の項の影響が小さくなるよ
うに、 VB>>v…(4) の条件でセンサを励振する。これは、励振力よりも相当
大きい直流の静電吸引力を振動子に印加することにな
る。この(4)式の条件を(3)式に代入すると、 f≒(εS/2d2)(VB 2+2VBvsinωt)…(5) になる。この(5)式において、(4)式の関係から、 |VB|>>|2VBvsinωt|…(6) の関係が成立する。
うに、 VB>>v…(4) の条件でセンサを励振する。これは、励振力よりも相当
大きい直流の静電吸引力を振動子に印加することにな
る。この(4)式の条件を(3)式に代入すると、 f≒(εS/2d2)(VB 2+2VBvsinωt)…(5) になる。この(5)式において、(4)式の関係から、 |VB|>>|2VBvsinωt|…(6) の関係が成立する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、直流の静電吸
引力が大きいと振動子の初期のたわみ量も大きくなり、
直流バイアス電圧VBや交流電圧の振幅vが振動子の共
振周波数に与える影響も大きくなる。その理由の一つ
に、振動子の剛性の非線形効果が大きいことがある。
引力が大きいと振動子の初期のたわみ量も大きくなり、
直流バイアス電圧VBや交流電圧の振幅vが振動子の共
振周波数に与える影響も大きくなる。その理由の一つ
に、振動子の剛性の非線形効果が大きいことがある。
【0008】一般に、振動子の剛性は非線形効果を持っ
ていて、次式で近似できる。 K=k(1+αX2)…(7) K:振動子の剛性 k:たわみ量0のときの振動子の剛性 α:比例定数 X:たわみ量 (7)式から、 dK/dX=2kαX…(8) となり、微小変位による剛性の変化量はたわみ量Xに比
例する。
ていて、次式で近似できる。 K=k(1+αX2)…(7) K:振動子の剛性 k:たわみ量0のときの振動子の剛性 α:比例定数 X:たわみ量 (7)式から、 dK/dX=2kαX…(8) となり、微小変位による剛性の変化量はたわみ量Xに比
例する。
【0009】従って、直流の静電吸引力が大きいとたわ
み量Xが大きくなり、dK/dXが大きくなる。剛性係
数の変化率が大きいということは共振周波数の変化率も
大きいということになる。他の理由として、静電吸引力
の変化率が大きいこともある。静電吸引力は前述のよう
に、(5)式で表される。
み量Xが大きくなり、dK/dXが大きくなる。剛性係
数の変化率が大きいということは共振周波数の変化率も
大きいということになる。他の理由として、静電吸引力
の変化率が大きいこともある。静電吸引力は前述のよう
に、(5)式で表される。
【0010】f≒(εS/2d2)(VB 2+2VBvsinωt)…(5) この(5)式からdf/dVBを求めると、 df/dVB=(εS/d2)(VB+vsinωt)…(9) になる。(9)式から明らかなように、VBが大きくなると
VBの変化による静電吸引力の変化も大きくなる。
VBの変化による静電吸引力の変化も大きくなる。
【0011】すなわち、従来の構成によれば、前述のよ
うに、直流バイアス電圧VBが大きいとこの直流バイア
ス電圧VBの変化による静電吸引力の変化およびたわみ
量Xの変化による剛性の変化が大きくなって、振動子の
共振周波数が回路の影響を受けやすいという欠点があ
る。本発明は、これらの従来の問題点を解決するもので
あって、その目的は、振動子のたわみ量の小さい領域で
自励振が可能で、振動子の共振周波数が回路の影響を受
けにくい静電駆動振動式センサ回路を実現することにあ
る。
うに、直流バイアス電圧VBが大きいとこの直流バイア
ス電圧VBの変化による静電吸引力の変化およびたわみ
量Xの変化による剛性の変化が大きくなって、振動子の
共振周波数が回路の影響を受けやすいという欠点があ
る。本発明は、これらの従来の問題点を解決するもので
あって、その目的は、振動子のたわみ量の小さい領域で
自励振が可能で、振動子の共振周波数が回路の影響を受
けにくい静電駆動振動式センサ回路を実現することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の静電駆動振動式
センサ回路は、静電駆動振動式センサの交流出力信号を
帰還する帰還ループを有する静電駆動振動式センサ回路
において、帰還ループに分周回路を設けたことを特徴と
する。
センサ回路は、静電駆動振動式センサの交流出力信号を
帰還する帰還ループを有する静電駆動振動式センサ回路
において、帰還ループに分周回路を設けたことを特徴と
する。
【0013】
【作用】直流バイアス電圧が0Vの場合、振動子の変位
の周波数は励振電圧の周波数のn倍になる。そこで、振
動子の変位に応じた電圧の周波数を1/nに分周して励
振ループの一巡開ループ位相が0°になるように分周信
号の位相を補正し、さらに励振ループの一巡開ループ利
得が1になるように利得を制御して静電駆動振動式セン
サに励振交流電圧として帰還する。
の周波数は励振電圧の周波数のn倍になる。そこで、振
動子の変位に応じた電圧の周波数を1/nに分周して励
振ループの一巡開ループ位相が0°になるように分周信
号の位相を補正し、さらに励振ループの一巡開ループ利
得が1になるように利得を制御して静電駆動振動式セン
サに励振交流電圧として帰還する。
【0014】これにより、振動子は直流バイアス電圧が
0Vの場合でも自励振でき、振動子を初期たわみ量の小
さい領域で発振させられることから回路の影響の小さい
周波数信号が得られる。
0Vの場合でも自励振でき、振動子を初期たわみ量の小
さい領域で発振させられることから回路の影響の小さい
周波数信号が得られる。
【0015】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の一実施例を示すブロック図であり、
図5と共通する部分には同一の符号を付けている。図1
と図5の異なる点は、電圧/静電吸引力変換ブロック6
には直流バイアス電圧VBを印加する系統を省いている
ことと、振動子変位/電圧変換ブロック8と位相補正利
得制御ブロック9の間に分周ブロック10を設けている
ことである。
る。図1は本発明の一実施例を示すブロック図であり、
図5と共通する部分には同一の符号を付けている。図1
と図5の異なる点は、電圧/静電吸引力変換ブロック6
には直流バイアス電圧VBを印加する系統を省いている
ことと、振動子変位/電圧変換ブロック8と位相補正利
得制御ブロック9の間に分周ブロック10を設けている
ことである。
【0016】図2は図1の具体例を示す回路図であり、
センサとしてRGTを用いる例を示している。RGT1
1は、直流電流Ioおよび励振電圧viに対して共振点で
位相が90°進んだ交流電流ioを出力する。演算増幅
器12はRGT11の出力電流Io+ioを電圧Vo+vo
に変換する電流/電圧変換回路として機能するものであ
り、反転入力端子にはRGT11のドレインが接続さ
れ、非反転入力端子には直流電源VDのマイナス端子が
接続され、反転入力端子と出力端子間には抵抗R1が接
続されている。電流/電圧変換回路12の出力電圧Vo
+voは1/2分周回路13に入力され、交流電圧voは
周波数が1/2に分周された交流電圧v1に変換され
る。この交流電圧v1は位相補正回路14に入力され、
励振ループの一巡開ループ位相が0°になるように位相
が補正された交流電圧v2として出力される。この交流
電圧v2は利得制御回路15に入力され、励振ループの
一巡開ループ利得が1になるように利得が制御された交
流電圧v3として出力される。この交流電圧v3は、励振
交流電圧として直流成分カットのためのコンデンサCを
介してRGT11のゲートGに加えられる。RGT11
のゲートGとコンデンサCの接続点は抵抗R2を介して
共通電位点に接続されている。これらコンデンサCと抵
抗R2は励振電圧の直流電圧を共通電位にするためのも
のであり、コンデンサCのインピーダンスをZCとし抵
抗R2のインピーダンスをZRとすると、 ZC<<ZR に選定されている。なお、RGT11のソースSには直
流電源VSのプラス端子が接続され、直流電源VSのマイ
ナス端子と直流電源VDのプラス端子は共通電位点に接
続されている。
センサとしてRGTを用いる例を示している。RGT1
1は、直流電流Ioおよび励振電圧viに対して共振点で
位相が90°進んだ交流電流ioを出力する。演算増幅
器12はRGT11の出力電流Io+ioを電圧Vo+vo
に変換する電流/電圧変換回路として機能するものであ
り、反転入力端子にはRGT11のドレインが接続さ
れ、非反転入力端子には直流電源VDのマイナス端子が
接続され、反転入力端子と出力端子間には抵抗R1が接
続されている。電流/電圧変換回路12の出力電圧Vo
+voは1/2分周回路13に入力され、交流電圧voは
周波数が1/2に分周された交流電圧v1に変換され
る。この交流電圧v1は位相補正回路14に入力され、
励振ループの一巡開ループ位相が0°になるように位相
が補正された交流電圧v2として出力される。この交流
電圧v2は利得制御回路15に入力され、励振ループの
一巡開ループ利得が1になるように利得が制御された交
流電圧v3として出力される。この交流電圧v3は、励振
交流電圧として直流成分カットのためのコンデンサCを
介してRGT11のゲートGに加えられる。RGT11
のゲートGとコンデンサCの接続点は抵抗R2を介して
共通電位点に接続されている。これらコンデンサCと抵
抗R2は励振電圧の直流電圧を共通電位にするためのも
のであり、コンデンサCのインピーダンスをZCとし抵
抗R2のインピーダンスをZRとすると、 ZC<<ZR に選定されている。なお、RGT11のソースSには直
流電源VSのプラス端子が接続され、直流電源VSのマイ
ナス端子と直流電源VDのプラス端子は共通電位点に接
続されている。
【0017】このように構成された回路の動作を説明す
る。図2の回路において、図4の直流電源4から出力さ
れるバイアス電圧VBに相当する電圧は、次式で近似で
きる。 VB≒VG−(VS+VD)/2…(10) VG:ゲート電圧 VS:ソース電圧 VD:ドレイン電圧 図2の回路では、VGはほぼ0Vであり、VSとVDは互
いに逆極性ではあるが電圧は等しいので、VBはほぼ0
Vになる。
る。図2の回路において、図4の直流電源4から出力さ
れるバイアス電圧VBに相当する電圧は、次式で近似で
きる。 VB≒VG−(VS+VD)/2…(10) VG:ゲート電圧 VS:ソース電圧 VD:ドレイン電圧 図2の回路では、VGはほぼ0Vであり、VSとVDは互
いに逆極性ではあるが電圧は等しいので、VBはほぼ0
Vになる。
【0018】直流バイアス電圧VBがほぼ0Vのときの
励振交流電圧viと静電吸引力fの関係は、(3)式から、 f=(εS/4d2)(v2-v2cos2ωt)…(11) vi=vsinωt…(2) になる。
励振交流電圧viと静電吸引力fの関係は、(3)式から、 f=(εS/4d2)(v2-v2cos2ωt)…(11) vi=vsinωt…(2) になる。
【0019】図3は図2の各部の波形図である。(a)に
示す励振交流電圧viの角振動数はωである。(b)は静電
吸引力fに基づく励振力であり、角振動数は2ωにな
る。(c)は振動子の変位xであり、共振点における振動
子の変位の位相は励振力に対して90°遅れている。
(d)はRGT11の出力電流Io+ioであり、交流電流
ioの位相は振動子の変位に対して180°反転してい
る。(e)は電流/電圧変換回路12の出力電圧Vo+vo
である。(f)は1/2分周回路13から直流分がカット
されて出力される交流電圧v1であり、交流電圧voの周
波数が1/2に分周されている。(g)は位相補正回路1
4から位相が補正されて出力される交流電圧v2であ
り、交流電圧v1の位相を180°反転した例を示して
いる。ここで、交流電圧v2と励振交流電圧viの位相は
一致している。従って、(h)に示す利得制御回路15か
ら出力される交流電圧v3の振幅が励振交流電圧viの振
幅と等しくなる(|vi|=|v3|)ように利得制御回
路15の利得を制御することにより、RGT11の発振
条件を満たすことになり、RGT11は直流バイアス電
圧VBが0Vでも自励振することになる。
示す励振交流電圧viの角振動数はωである。(b)は静電
吸引力fに基づく励振力であり、角振動数は2ωにな
る。(c)は振動子の変位xであり、共振点における振動
子の変位の位相は励振力に対して90°遅れている。
(d)はRGT11の出力電流Io+ioであり、交流電流
ioの位相は振動子の変位に対して180°反転してい
る。(e)は電流/電圧変換回路12の出力電圧Vo+vo
である。(f)は1/2分周回路13から直流分がカット
されて出力される交流電圧v1であり、交流電圧voの周
波数が1/2に分周されている。(g)は位相補正回路1
4から位相が補正されて出力される交流電圧v2であ
り、交流電圧v1の位相を180°反転した例を示して
いる。ここで、交流電圧v2と励振交流電圧viの位相は
一致している。従って、(h)に示す利得制御回路15か
ら出力される交流電圧v3の振幅が励振交流電圧viの振
幅と等しくなる(|vi|=|v3|)ように利得制御回
路15の利得を制御することにより、RGT11の発振
条件を満たすことになり、RGT11は直流バイアス電
圧VBが0Vでも自励振することになる。
【0020】なお、この場合でもRGT11には直流の
静電吸引力が作用するが、その大きさは交流励振力の振
幅と同じであって従来の回路方式に比べて相当小さくな
り、回路の影響を小さくした状態で振動子を励振でき
る。また、上記実施例ではセンサとしてRGTを用いる
例を説明したが、他の振動式のセンサにも適用できる。
その場合には、センサの種類に応じて位相補正値や分周
率などを適宜変えることによって、直流バイアス電圧V
Bが0Vでも自励振させることができる。
静電吸引力が作用するが、その大きさは交流励振力の振
幅と同じであって従来の回路方式に比べて相当小さくな
り、回路の影響を小さくした状態で振動子を励振でき
る。また、上記実施例ではセンサとしてRGTを用いる
例を説明したが、他の振動式のセンサにも適用できる。
その場合には、センサの種類に応じて位相補正値や分周
率などを適宜変えることによって、直流バイアス電圧V
Bが0Vでも自励振させることができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
直流バイアス電圧が0Vでも振動子を自励振させること
ができるので、振動子のたわみ量の小さい領域で自励振
させることができ、振動子の共振周波数が回路の影響を
受けにくい静電駆動振動式センサ回路を実現することが
できる。
直流バイアス電圧が0Vでも振動子を自励振させること
ができるので、振動子のたわみ量の小さい領域で自励振
させることができ、振動子の共振周波数が回路の影響を
受けにくい静電駆動振動式センサ回路を実現することが
できる。
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の具体例を示す回路図である。
【図3】図2の動作を説明する各部の波形図である。
【図4】静電駆動振動式センサの概念図である。
【図5】図4の励振回路の一例を示すブロック図であ
る。
る。
11 センサ(RGT) 12 電流/電圧変換回路 13 分周回路 14 位相補正回路 15 利得制御回路
Claims (1)
- 【請求項1】静電駆動振動式センサの交流出力信号を帰
還する帰還ループを有する静電駆動振動式センサ回路に
おいて、 帰還ループに分周回路を設けたことを特徴とする静電駆
動振動式センサ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14445494A JPH0814940A (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 静電駆動振動式センサ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14445494A JPH0814940A (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 静電駆動振動式センサ回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0814940A true JPH0814940A (ja) | 1996-01-19 |
Family
ID=15362631
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14445494A Pending JPH0814940A (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 静電駆動振動式センサ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0814940A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1299427C (zh) * | 2003-09-19 | 2007-02-07 | 清华大学 | 用于微机械传感器的半频驱动及闭环方法 |
-
1994
- 1994-06-27 JP JP14445494A patent/JPH0814940A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1299427C (zh) * | 2003-09-19 | 2007-02-07 | 清华大学 | 用于微机械传感器的半频驱动及闭环方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7434466B2 (en) | Gyro sensor | |
US5130619A (en) | Drive control apparatus for an ultrasonic motor | |
JP4668407B2 (ja) | 角速度センサ | |
JPH08307199A (ja) | 静電型変換手段の容量成分低減回路および静電型変換手段の駆動装置ならびに検出装置 | |
JP4729801B2 (ja) | 振動子駆動装置及び振動子駆動装置を備えた角速度センサ | |
JPH09170927A (ja) | 振動型角速度検出装置 | |
WO2011102062A1 (ja) | 振動型慣性力センサ | |
JP2737420B2 (ja) | 超音波モータの駆動方式 | |
JP3178212B2 (ja) | 発振回路 | |
JP2001264071A (ja) | 振動子駆動装置 | |
JPH0814940A (ja) | 静電駆動振動式センサ回路 | |
JP2001021362A (ja) | クローズドループ制御リング共振型振動ジャイロ | |
JPH07190784A (ja) | 角速度検出装置 | |
JPH0814941A (ja) | 静電駆動振動式センサ回路 | |
JPH10206166A (ja) | 振動型ジャイロスコープ | |
JPH09182467A (ja) | 振動アクチュエータの駆動装置 | |
JP3718786B2 (ja) | 振動ジャイロ | |
JP2000292172A (ja) | 圧電振動子の駆動および検出装置 | |
JP2013019834A (ja) | 角速度検出回路、集積回路装置及び角速度検出装置 | |
JP2005127978A (ja) | 発振回路および角速度センサ | |
JP2003294449A (ja) | 振動型角速度センサの駆動装置 | |
JPH08233581A (ja) | 静電型変換手段の駆動装置 | |
JP3191406B2 (ja) | 超音波モータの駆動方法 | |
JPH0643929B2 (ja) | 振動式力検出器 | |
JPH11237403A (ja) | 外力検知センサ及びそのオフセット電圧調整方法 |