JPH08148816A - 導電性接着剤を用いて機器を表面に装着する組立方法 - Google Patents

導電性接着剤を用いて機器を表面に装着する組立方法

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JPH08148816A
JPH08148816A JP6312398A JP31239894A JPH08148816A JP H08148816 A JPH08148816 A JP H08148816A JP 6312398 A JP6312398 A JP 6312398A JP 31239894 A JP31239894 A JP 31239894A JP H08148816 A JPH08148816 A JP H08148816A
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thin film
pressure
wiring board
adhesive
membrane
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JP6312398A
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Donald W Dahringer
ウィリアム ダーリンガー ドナルド
Michael Lyons Allen
マイケル ライオンズ アレン
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AT&T Corp
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/321Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives

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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 リード3を有する機器2をプリント配線基板
4の上に組み立てる方法である。外部の高圧流体の圧力
を、柔軟な弾性的に伸びうる薄膜14にかけることによ
り、機器に圧力がかけられる。この薄膜は、機器の外周
およびプリント配線基板の隣接領域をその形に沿って包
囲する。薄膜に外部からの流体圧力をかける前に、圧力
フレームおよび薄膜によって形成された空洞内に真空吸
引を行ってもよい。 【効果】 導電性接着剤7の硬化期間中に、リード付き
パッケージに、均一な圧力をかけることができる。これ
により、初期接続抵抗のばらつきを小さくでき、それに
よって接着剤接続の信頼性を高めることができる。空洞
内の真空吸引を行うことにより、組立体の信頼性はさら
に高くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、導電接着剤を用いて
機器を表面に装着する組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】導電接着剤は電子工業で広く使用されて
いる。重要な適用例としては、型の取り付けやプリント
配線基板の組立がある。図1に示す例では、機器2は、
四辺形配列のリード3により、プリント配線基板4上の
対応する複数の導電パッド5にマウント(取り付け)さ
れている。導電パッド5は、より大きな組立体1の一部
を形成するプリント配線基板4の上の導体6に接続され
ている。
【0003】機器の大きさがますます小さくなるにした
がって、プリント配線基板に接続すべき機器のリードの
数が増し、隣接するリードまたはパッド同士の距離
(「ピッチ」と呼ばれる)はさらに小さくなり、隣接リ
ード同士を短絡せずに等方導電接着剤を正確に付着する
ことはますます困難になってきている。替わりの方法と
して、基板に垂直な方向(z方向)にだけ導電性のある
非等方導電接着剤を用いる方法がある。
【0004】非等方導電接着剤は、「ブリッジング」概
念に基づく導電接着剤の一種である。この非等方導電接
着剤(以下、単に導電接着剤と呼ぶ)は、接着剤を形成
する絶縁性高分子マトリックスの中に導電性粒子を分散
させて作る。典型的には、接着剤をプリント配線基板の
表面に施すには、謄写版印刷、スクリーン印刷、または
導電接着剤の膜を張り付けることによる。図2で、プリ
ント配線基板4の上に導電パッド5と導電接着剤7が乗
っている。この導電パッド5に接続するべきリード3を
有する機器2をも併せて示してある。
【0005】図3に模式的に示すように、機器2をプリ
ント配線基板4の上に置いて押しつけることにより、プ
リント配線基板4の上の導電パッド5と機器2のリード
3との間から導電接着剤7を押し出した後は、各リード
3と導電パッド5との間には一つの粒子の厚さの導電接
着剤の膜が残る。一つずつの粒子それぞれが、機器とプ
リント配線基板との間のギャップをつなぎ、電気的接続
を形成する。同様に、導電パッドを有する半導体チップ
もプリント配線基板表面に取り付けることができる。
【0006】従来の導電接着剤による典型的な接合で
は、各パッケージを並べ、圧力をかけて押し付け、硬化
炉内で個別に硬化するという一連のプロセスを順に行っ
ていた。このようなプロセスの例は、1987年5月26日発
行の米国特許4,667,401号及び1989年9月19日発行の米国
特許4,868,637号(ともに、ジェームズR.クレメンツ
(James R.Clements)らに付与された)に記載されてお
り、また、ブライアン・サン(Brian Sun)著の記事「糊
接着剤…垂直導電接着剤("'The Paste Connector'-Vert
ically Conductive Adhesive")」接着技術(Connection
Technology)1988年8月,pp.31-32にも記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の種類の処理で
は、かける圧力を十分に制御することができず、圧力が
不足すると導電接続が得られず、逆に圧力が過大である
とリード及び接続に損傷を与えることもありえた。これ
らのプロセスは、高入力/出力(I/O)表面取り付け
パッケージ及びきわめて小さなチップのどちらについて
も実行がむずかしい。これは、スループットが小さいた
めだけでなく、この組立プロセスのためには、プリント
配線基板とパッケージと組立装置との同一面性が必要だ
からである。システムの非同一面性により、歩留まり及
び信頼性特性についての問題を生じることがありうる。
【0008】さらに、非常に小さな半導体チップでは、
そのチップを壊す危険を犯さずに小さな面積あたりに大
きな力をかける必要がある。したがって、一つの機器ま
たは大きさ及び高さの異なる複数の機器に均一圧力をか
ける方法を含めて、上述の問題を解決する効率的な方
法、及びその方法を実施するための装置が求められてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであって、種々のリードまたはパッドを有し、
封止されまたは封止されない機器をプリント配線基板な
どの配線基板の上にバッチで組み立てるプロセスであ
る。外部の高圧流体の圧力を、柔軟な弾性的に伸びうる
薄膜にかけることにより、機器に圧力がかけられる。こ
の薄膜は、機器の外周およびプリント配線基板の隣接領
域をその形に沿って包囲する。薄膜に外部からの流体圧
力をかける前に、圧力フレームおよび薄膜によって形成
された空洞内に真空吸引を行ってもよい。
【0010】
【作用】本発明の圧力フレーム組立体装置によれば、導
電性接着剤の硬化期間中に、種々のリード付きパッケー
ジおよびパッド付き半導体チップに、均一な圧力をかけ
ることができる。これにより、初期接続抵抗のばらつき
を小さくでき、それによって接着剤接続の信頼性を高め
ることができる。外部から圧力をかけることにより、導
電接着剤の硬化に必要な熱伝導が高められ、この技術に
使いうる処理パラメータの領域が増し、組立時間が短く
なる。種々に表面マウントされたパッケージの組立歩留
まりは100%に近づき、このシステムの高い信頼性を
示した。
【0011】また、薄膜に外部からの流体圧力をかける
前に、圧力フレームおよび薄膜によって形成された空洞
内に真空吸引を行うことにより、配線基板上へのパッケ
ージの表面マウントされた組立体の信頼性はさらに高く
なる。この発明によれば、生産性と信頼性の両方の面で
著しい改善がみられる。
【0012】
【実施例】電気的異方性の導電接着剤を用いた電子回路
の組立は、はんだ技術に比べて、プリント配線基板の製
造者にとってのみならず環境への影響の点からも、多数
の利点がある。接着剤の硬化に必要な温度が低いことか
ら、パッケージ及びプリント配線基板に対する熱的及び
物理的な損傷の双方が少なくなる。接着システムによ
り、はんだ短絡またははんだ不足を起こさずに細かいピ
ッチで素子を組み立てることができ、組立コストを低減
することができる。環境的には、異方性導電接着剤によ
り、塩化フッ化炭素などの環境的に有害な化学薬品を使
用して残留フラックスを洗浄する必要がなくなり、作業
者が溶融して波立ったはんだ槽または再流動炉からの鉛
に曝されることが少なくなる。
【0013】図4と図5は、本発明を実施するための装
置を模式的に示すものである。これらの図に対応する斜
視図をそれぞれ、図6と図7に示す。図4に展開して示
す装置11は、ベース12、スペーサ13、薄膜(カバ
ー)14、蓋15を含んでいる。蓋15には、薄膜14
の上に空気などの適当な流体を圧力をかけて導くための
入口16が取り付けられている。薄膜14は、高分子サ
イロキサン(polysiloxane)ゴムなどの柔軟な、弾性的に
伸びうる材料であって、スペーサ13と蓋15の間の周
辺部に取り付けられる。
【0014】薄膜14と蓋15とに挟まれた閉じた空間
の中に流体を導入することにより圧力をかけたとき、薄
膜14は、機器2、リード3の表面、およびベース12
の上のプリント配線基板4の隣接する表面の輪郭に従っ
て変形する。圧力をかける前には、薄膜14が機器2の
上の空間を一様に覆うように注意するべきである。薄膜
14は、ピンと張っていて、もつれやしわがないことが
望ましい。もつれやしわがあると、薄膜14のプリント
配線基板4や機器2への追従性に悪影響がありうる。ス
ペーサ13には少なくとも一つの排出ポート18があ
り、薄膜14の下から空気が抜け出るのを許容する。
【00015スペーサ13は取り外し可能なユニットに
なっている。ベース12のフロア19の清掃を可能にす
るのが主な理由である。しかし、スペーサ13をベース
12に、永久的または取り外し可能にしっかり取り付け
てもよい。ベース12のフロア19の上または中に格子
(グリッド、図示せず)を設けてもよい。その格子は、
フロア19の上のスクリーンもしくは棒の配列、または
ベース12のフロア19の中または上に形成されたグレ
ーチング(格子)その他がありうる。格子の主な目的
は、プリント配線基板4の底部とベース12のフロア1
9との間にエアポケットができる可能性を下げ、圧力と
熱をかけた後にベース12からプリント配線基板4を取
り外すことを可能とすることにある。 【0016】圧力をかけた状態で流体を導入することに
より、ベース12や蓋15などの装置11の要素部品が
互いに離れる方向の力を受ける。そのため、装置には、
部品を結合させておくための何らかの手段を与えなけれ
ばならない。装置は、たとえば、締め金またはボルトそ
の他の締結手段で固定すればよい。しかし、これらの手
段は使用し組み立てるのに厄介であり、失敗する危険も
ある。実現性のある代替方法としては、たとえば垂直ネ
ジまたはレバーなどの適当な方法で作業できる製本プレ
スなどの簡単なプレスの使用によるものがありうる。よ
り実現性のある代替方法は、薄板製造プレスなどの工業
用プレスの使用である。
【0017】好ましい実施例では、装置11は、普通の
薄板製造プレス(図示せず)の上側押版20と下側押版
21の間に配置する。プレスによって装置11にかける
圧力は、装置11の部品を結合させておき、薄膜14と
蓋15との間の流体の漏洩を防ぐには十分であって、し
かもスペーサ13と蓋15との間の隣接部に位置する薄
膜14の部分に損傷を起こすほどには大きくない。ベー
ス12の上に処理すべき装置を乗せ、また処理が終わっ
た装置を取り外すために、ベース12、スペーサ13、
柔軟性のある薄膜14は、プレスからはずすことができ
る。蓋15も装置の他の部分と同様にプレスからはずす
ことができる。
【0018】代替例として、蓋15をプレスの上側押版
20に固定し、上側押版20とともに垂直に取り外しで
きるようにしてもよい。またベース12も下側押版21
に固定してもよい。この実施例ではスペーサ13はベー
ス12から取り外し可能であるが、スペーサ13はベー
ス12に固定してもよい。他の例として、スペーサ13
を上側押版20に取り付け、蓋とともに動くようにして
もよい。その場合、薄膜14をスペーサ13と蓋15の
間に固定するか、必要に応じて薄膜を取り替えられるよ
うにすべきである。そのためには、スペーサ13を蓋1
5に着脱できるように取り付ける必要があるかもしれな
い。
【0019】装置11は、一つのプリント配線基板を収
容できるだけの大きさでもよい。装置11はまた、数個
のプリント配線基板、または標準的なプリント配線基板
数個分の大きさのプリント配線基板シート数枚分を収容
できる大きさで、薄膜製造プレスの大きさの限界に達す
るものでもよい。
【0020】作業において、プリント配線基板4と、そ
のプリント配線基板4の接触パッド5上の導電接着剤7
と、その導電接着剤7に接触しているリード(またはパ
ッド)3付きの少なくとも一つの機器(すなわち半導体
チップ)2との組立体1は、ベース12のフロア19の
上に置く。スペーサ13はベース12の周辺部に置く。
薄膜14は、ベース12とスペーサ13とによって形成
される空隙を囲むように、スペーサ13の上に置く。蓋
15は、スペーサ13と蓋15の間の、薄膜14の周辺
部分を固定するように薄膜14の上方に置く。
【0021】その後、装置11を下側押版21の上に置
き、プレスを動作させて上側押版20を蓋15に接触さ
せる。圧力をかけた空気などの適当な流体を、入口16
を介して薄膜14の上に導入し、薄膜14を、機器2お
よび、プリント配線基板4およびベース12の露出して
いる上表面の形状に沿って接触させ、変形させる。
【0022】この圧力は、機器2をプリント配線基板4
に押しつける適当な大きさとしてあらかじめ設定され
る。この適当な圧力により、機器2に取り付けられたリ
ードまたはパッド3とプリント配線基板4の上の導電パ
ッド5の接触表面の間から余分の接着剤を押し出し、単
一粒子厚さの薄い接着剤膜を残し、その接着剤の膜内の
粒子が接触表面間の電気的接触を形成する。この圧力
は、機器2に損傷を与える(たとえば、リードをつぶし
たり、曲げたり、切断したりする)ほどに大きくしては
ならない。
【0023】上記流体は、空気などの適当な加圧流体源
(図示せず)に接続された入口16を経由して薄膜14
の上に導入され、薄膜14をプリント配線基板4および
その上の機器2に向けて押しつける。薄膜14によって
機器2の上にかけられる圧力は、組立体1に損傷を与え
ずに、リード(またはパッド)を導電接着剤7内の金属
粒子と接触させて、機器2のリード(またはパッド)3
とプリント配線基板4上の金属部分との間に連続的導電
路を形成するのにちょうど十分なだけの大きさとすべき
である。この接合に必要な圧力を提供できるものであれ
ば、市販の空気圧縮機をこの圧力空気源として使用でき
る。たとえば、5〜500psi(ポンド/平方インチ
0.36〜36Kg/cm2)の範囲の流体圧力をこの
薄膜にかけることができる。
【0024】薄膜14を通じて機器2に実際にかかる圧
力は、外からかけた圧力による圧力と薄膜14の引っ張
りによる圧力との和であるから、外からかけた圧力より
も若干大きい。典型的には、5〜25psi(0.36
〜1.8Kg/cm2)の範囲、望ましくは15psi
(1.08Kg/cm2)の圧力で、ほとんどのICパ
ッケージ用途には十分である。例外としては、たとえば
1/8インチ(3.17mm)四方以下の封止しない半
導体などの極端に小さなパッケージがありうる。このよ
うな場合はたとえば200〜300psi(14.4〜
21.6Kg/cm2)程度の高圧をかける必要がある
かもしれない。
【0025】実験を行った実施例では、導電接着剤の高
分子マトリックスとしては、ビスフェノールFのディグ
リシダイル・エーテル(diglycidyl ether of bisphenol
F)(大日本インク・アンド・ケミカル社、エピクロン
830(Epiclon 830,米国登録商標))から用意した。ワ
オーリング(Waring,米国登録商標)ブレンダによって、
蒸発させた(fumed)シリカ・シクソトロープ(silica thi
xotrope)(キャボット(Cabot),TS−720)を5パー
ツ/100樹脂(phr)の濃度で拡散させた。シクソ
トロープ濃度は、1〜10パーツ/100樹脂の範囲が
有用である。この混合物に、10phrの2ーエチル,4ー
メチリミダゾール(2-ethyl,4-methilimidazole)硬化剤
を、導電粒子とともに添加した。
【0026】異方性導電接着をうまく行うには、プリン
ト配線基板と機器のリードまたはパッドとの間(z方
向)の電気伝導性の信頼性を確保するべく、導電接着剤
内に十分な数の粒子が存在するように、しかも同時に、
隣接する導電パッド及びリードの間(x−y方向)の電
気的絶縁を維持するように、金属粒子の濃度を制御しな
ければならない。実際に、隣接するリード3または隣接
する導電パッド5同士の短絡を起こさない範囲で、最大
量の導電粒子を与えるように、導電接着剤中の必要な金
属粒子の体積濃度を得るように努力すべきである。さら
に、十分な接着性能が、機械的に丈夫な接続を維持する
ために必要である。
【0027】混合材料を手で混ぜ合わせ、真空(15μ
mHg)中で30分間脱気した。実施例では、粒子は、
銀メッキしたガラスの球であって、直径8〜20μm
(平均直径14μm)であり、ポッターズ工業(Potters
Industries)から入手できる。これらの粒子を、10〜
15体積%(26〜32重量%)、望ましくは12.5
体積%(29重量%)だけ加える。
【0028】試験プリント配線基板の上のパッケージの
組立は、複数工程にしたがって達成された。導電接着剤
は混合され、脱気され、プリント配線基板の上に謄写さ
れた。導電接着剤の厚さは、ドクター・ブレードと締め
金とを用いた場合は約2ミル(約50.8μm)であ
り、謄写印刷機(ヘンリー・マンAP−810)を手動
で操作した場合は約5ミル(約127μm)であった。
いくつかのパッケージは謄写されたプリント配線基板の
上に手で置いた。また、いくつかのパッケージは、適当
な道具(たとえば、マニックス(Manix)すなわち単一箇
所はんだ付け機械(Single Site Solder Machine,SSS
M))を用いて置いた。
【0029】それから、図5に示すように、組み合わさ
れたプリント配線基板を装置11の中に置き、上側押版
20と下側押版21の間に置き、ここで、熱と圧力の下
で導電接着剤を硬化した。
【0030】プリント配線基板は、主としてベース12
の底部から、100〜350℃の範囲に、望ましくは1
25℃に加熱される。さらに高温にすることは、構成機
器、接着剤マトリックス成分、必要な硬化速度によって
は有用である。加熱は種々の方法で供給しうる。たとえ
ば、a)ベース12と下側押版21の間に高温板を置
く、b)ベース12の中に加熱コイルを埋め込む、c)
必要な領域に熱を供給するための、加熱コイル、電気加
熱、高温水加熱、蒸気加熱などの適当な加熱手段を下側
押版内に提供する、などの方法がある。
【0031】装置の下部を加熱するのと同様に、装置の
上部の加熱を追加してもよい。しかし、上からの加熱
は、下からの加熱の必要な量の一部を補う程度であっ
て、ベース12および下側押版21が装置11の他の部
分すなわち蓋15や上側押版20によって冷却されるの
を避け、それにより硬化時間の増大を避けることを主な
目的とする。上からの加熱温度は、たとえば30〜35
0℃の範囲であって、望ましくは55℃である。他の実
施例として、加熱装置を逆にして、装置11の上側の温
度の方を下側の温度よりも高くしてもよい。
【0032】圧力は、ベース12とスペーサ13とによ
って形成された空洞の上に配設された柔軟に伸びうる薄
膜14を介してベース12の上の組立体にかけられる。
流体によって薄膜14に圧力がかかると、それによって
薄膜14が伸び、薄膜14はパッケージに接触してその
形状に沿って変形する。薄膜は、圧力をかけられたとき
に、個々のパッケージに沿って変形できる程度に十分に
柔軟性があり、これにより、プリント配線基板に垂直な
方向に均一な圧力がかかることが保証される。薄膜は、
流体によってかけられた力が取り去られたときにすぐ、
その薄膜が、まだ伸びていない元の位置に戻るように、
弾性材料で作られているべきである。
【0033】針金スクリーンは、プリント配線基板4を
加熱されたベース12から分離する格子として使用さ
れ、薄膜14がスペーサ13の中の排出ポート18への
アクセスを密閉するのを防ぐ。硬化時間は、30秒〜6
0分(平均は2〜4分)であって、各組立体の硬化工程
に充てられた。
【0034】上記装置の多様性について、種々のリード
や接続を備えた機器を用いて試験した。試験対象には、
2個のリードを備えたディスクリート抵抗器を100
個、50ミル(1.27mm)ピッチはんだメッキかも
め翼型リード14本を備えた小型アウトライン集積回路
(SOIC)を12個、25ミル(0.635mm)ピ
ッチはんだメッキかもめ翼型リード132本を備えたデ
ージーチェーン(daisy-chained)・プラスチック・四辺
形平型パッケージ(PQFP)を45個(接合部は3,14
8個)が含まれていた。使用したプリント配線基板は、
ガラス繊維強化エポキシ製の防火グレード4(FR−
4)の基板であって、銅箔で覆い、はんだのコーティン
グを施したものであった。
【0035】上述のように組み立てられて硬化された、
抵抗器、SOICおよびPQFPは、短絡および相互接
続について試験された。すべてのパッケージについて、
健全接合点の歩留まり率は100%であった。ここで、
健全接合点は、2個のリードの抵抗器および14個のリ
ードのSOICについては抵抗値が100mΩよりも小
さいものとし、132個のリードのPQFPについては
そのリードのうちの各16個のリードごとについて1Ω
(プリント配線基板および内部パッケージデージーチェ
ーンからの抵抗の寄与分を含む)よりも小さいものをい
うと定義した。隣接するリードおよびパッドの間の短絡
は観察されなかった。
【0036】この発明は、フレキシブル平ケーブル(す
なわちケーブル・ピグテール)をプリント配線基板上の
導体に接続するのにも使用できる。たとえば図8及び図
9に示すように、接触部(図示せず)を備えた平ケーブ
ル17の端部は、プリント配線基板上に堆積された導電
接着剤によって、プリント配線基板上の導体6に接続し
てもよい。図8は、そのような接続が一つの機器になさ
れた状態を示し、図9では、ケーブルが2個以上の機器
に接続されている。ケーブルが装置11の周辺部を越え
て延びている場合、スペーサ13には排出ポート18の
替わりまたは排出ポート18に加えて長い開口22が設
けられ、これにより、ケーブルが、装置11を越えて、
開口22を通して延びることができるようになってい
る。
【0037】上述の実施例では、機器は、弾性的に変形
しうる薄膜によってその場所に保持される。その薄膜
は、薄膜の上にかけられた流体圧力によって、機器に適
合しうる形で保持される。しかし、機器が小さくなるに
従って、薄膜に圧力をかけたときに、機器および配線基
板の表面に押しつけられた薄膜によって機器が動かされ
ることがありうる。複数の機器の大きさが不揃いであっ
たり、その配線基板の上に複数の機器が互いに接近して
置かれている場合にも、それらの機器が動かされるとい
う危険がある。
【0038】この問題は、図10および図11に示すよ
うに、図5の排出ポート18を削除して、ベース12に
少なくとも一つの真空ポート23を具備させることによ
って克服できる。真空を使用することによって、前述の
格子24の使用が必要になる。作業においては、ベース
12、スペーサ13、薄膜14、蓋15によって形成さ
れた空洞の中に、導電接着剤および機器2を付けたプリ
ント配線基板4を置く。
【0039】薄膜14と蓋15とによってこの空洞を包
囲した後に、真空ポート23を通じて真空吸引を行い、
機器2の移動を起こさないようにして、薄膜14を機器
2に接触させながら機器2に沿って変形させる。真空吸
引は、空洞内の空気圧がー1〜−14.7psiの範囲
になるようにする。その後、流体圧力を薄膜14の上に
かけて、電子機器2の上の接点とプリント配線基板4の
上の接点との間の電気接続が十分になされるようにす
る。
【0040】他の実施例として、薄膜は、2枚の弾性材
料の膜からなっていてもよい。たとえば、内側の膜は機
器に面し、他の膜よりも薄く、容易に変形して、わずか
の吸引で機器に沿って変形する目的に使用される。そし
てもう1枚の膜は、内側の膜の上にかぶせられ、加圧流
体によって変形される。
【0041】
【発明の効果】本発明の圧力フレーム組立体装置によれ
ば、導電性接着剤の硬化期間中に、種々のリード付きパ
ッケージおよびパッド付き半導体チップに、均一な圧力
をかけることができる。これにより、初期接続抵抗のば
らつきを小さくでき、それによって接着剤接続の信頼性
を高めることができる。外部から圧力をかけることによ
り、導電接着剤の硬化に必要な熱伝導が高められ、この
技術に使いうる処理パラメータの領域が増し、組立時間
が短くなる。
【0042】また、薄膜に外部からの流体圧力をかける
前に、圧力フレームおよび薄膜によって形成された空洞
内に真空吸引を行うことにより、配線基板上へのパッケ
ージの表面マウントされた組立体の信頼性はさらに高く
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリント配線基板の一部およびそのプリント配
線基板上に表面マウント(取付)された四辺形機器の斜
視図。
【図2】プリント配線基板の上に薄膜状の導電性接着剤
を乗せた状態の断面とリード付き導電性素子とが組み立
てられる前の状態を示す模式図。
【図3】図2に示す構成において、圧力をかけた後に、
導電性素子(パッド)がプリント配線基板上で、導電性
接着剤の導電粒子を介して機器のリードと電気的に接続
された状態を示す模式図。
【図4】導電性接着剤接続のバッチ組み立てに用いられ
る圧力フレーム装置の模式的展開正面断面図。
【図5】図4の圧力フレーム装置の、閉じた、作動中の
状態を示す模式的正面断面図。
【図6】図4の圧力フレーム装置の模式的展開斜視図。
【図7】図5の圧力フレーム装置の模式的斜視図。
【図8】プリント配線基板の一部とプリント配線基板表
面に取り付けられた四辺形機器とその機器へのケーブル
ピッグテール接続とを模式的に示す斜視図。
【図9】図6に示す機器にケーブルピッグテール接続を
含めて示す模式的展開斜視図。
【図10】真空フレーム装置の模式的展開正面断面図。
【図11】図10の真空フレーム装置の、閉じた、作動
中の状態を示す模式的正面断面図。
【符号の説明】
1 組立体 2 機器 3 リード 4 プリント配線基板 5 導電パッド 6 導体 7 導電接着剤 11 装置 12 ベース 13 スペーサ 14 薄膜(カバー) 15 蓋 16 入口 17 平ケーブル 18 排出ポート 19 フロア 20 上側押版 21 下側押版 22 開口 23 真空ポート 24 格子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アレン マイケル ライオンズ アメリカ合衆国、07974 ニュージャージ ー、ニュー プロビデンス、モアーハウス プレイス 28

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気接点を有する少なくとも一つの電子
    機器を、導電体を有する配線基板上に取り付けて、その
    電気接点と導電体との間の電気的接続を行う方法におい
    て、 (A)前記少なくとも一つの電子機器の電気接点と電気
    的に接続される導電体を含む、前記配線基板上の領域
    に、接着剤を付着させることにより、前記少なくとも一
    つの機器と前記配線基板との組立体を形成する工程と、 (B)前記機器の接点が前記基板の前記領域内で前記導
    電体と対向するする位置になるように、前記機器を前記
    配線基板上に置く工程と、 (C)その組立体の上に置かれた薄膜によって提供され
    る空洞内を真空にし、またはその薄膜に流体圧力をかけ
    たときに、薄膜の一部が前記少なくとも一つの機器を前
    記配線基板の電導体に向けて押し付けるような、弾性的
    に伸びうる前記薄膜により、前記組立体を包囲する工程
    と、 (D)前記薄膜を前記少なくとも一つの機器に向けてそ
    してその機器との接触点に引きつけるように、前記空洞
    内の空間の真空吸引を行う工程と、 (E)前記接着剤が、前記機器の接点と配線基板の導電
    体との間の電気的および機械的な接続を形成するよう
    に、前記少なくとも一つの機器に熱および圧力をかける
    工程と、 を具備することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記空洞は、ベースと、このベースの周
    辺部の上に配設されたスペーサと、そのスペーサの上に
    配設されて前記空洞を囲み弾性的に伸びうる薄膜とによ
    って形成され、 前記薄膜は、前記少なくとも一つの電子機器の上方に保
    持され、しかもしわやたるみがなく、 前記ベースは、前記薄膜によって囲まれた空洞により画
    定された空間内から真空吸引を行うための出口を具備し
    ており、 前記薄膜の上を覆う蓋が配設されており、前記膜はその
    蓋の周辺部と前記スペーサとの間に固定されており、 前記蓋は、前記薄膜を伸ばして前記少なくとも一つの機
    器の形状に沿って薄膜を変形させるように、圧力をかけ
    た流体を前記蓋と薄膜との間に導入するための入り口を
    具備し、 前記出口は、前記流体の圧力を前記薄膜にかける前に、
    前記空洞内の圧力を低下させ、前記薄膜を前記少なくと
    も一つの機器に押しつけられて変形させるために用い
    る、 ことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 前記薄膜はポリシロクサンを含むことを
    特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 前記薄膜と蓋との間に圧力をかける前
    に、前記真空吸引を行うことを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 前記空洞内の真空引きは−72から−1
    058.4g/cm2であることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 前記圧力は、前記薄膜の上に流体圧力を
    導入することにより前記電子機器にかけられ、この圧力
    が前記薄膜の部分を前記機器に向けて押しつけることを
    特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 前記流体圧力領域は0.360〜36.
    25Kg/cm2であって、望ましくは0.36〜1.
    8Kg/cm2あることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 前記組立体を加熱することにより、前記
    接着剤の硬化を促進することを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 前記加熱は、前記組立体を、底部から行
    うものとし、その温度は100〜350℃の範囲、望ま
    しくは約125℃とすることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項8の方法において、前記加熱
    は、追加的に上方から行い、その温度は30〜350℃
    の範囲、望ましくは約55℃とすることを特徴とする方
    法。
  11. 【請求項11】 前記接着剤は、非等方導電性接着剤、
    等方導電性接着剤および非導電性接着剤のうちのいずれ
    かから選択され、さらに、熱硬化性接着剤、熱可塑性接
    着剤および感圧性接着剤のうちのいずれかから選択され
    ることを特徴とする方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01207991A (ja) * 1988-02-16 1989-08-21 Casio Comput Co Ltd 電子部品の半田付け方法およびその装置
JPH02130997A (ja) * 1988-11-11 1990-05-18 Mitsubishi Electric Corp 基板への電子部品実装方法
JPH02269534A (ja) * 1989-04-04 1990-11-02 Sanyo Electric Co Ltd 基板保持装置

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