JPH08148589A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH08148589A
JPH08148589A JP6290883A JP29088394A JPH08148589A JP H08148589 A JPH08148589 A JP H08148589A JP 6290883 A JP6290883 A JP 6290883A JP 29088394 A JP29088394 A JP 29088394A JP H08148589 A JPH08148589 A JP H08148589A
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electrode
forming
semiconductor device
insulating film
conductive layer
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JP6290883A
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Toshiaki Tsutsumi
聡明 堤
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/786Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film
    • H01L29/78645Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film with multiple gate
    • H01L29/78648Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film with multiple gate arranged on opposing sides of the channel

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリトランジスタの読出時に、コントロー
ルゲートに電圧を印加する必要のない構造を有する半導
体装置およびその製造方法を提供する。 【構成】 ソース/ドレイン領域10を共用するフロー
ティングゲート9、強誘電体膜11およびコントロール
ゲート12からなるメモリトランジスタと、読出用ゲー
ト電極3を有するトランジスタとが構成されている。こ
れにより、読出用ゲート電極3に電圧を印加した場合で
も、ソース/ドレイン領域10を導通状態にすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置およびそ
の製造方法に関し、より特定的には、不揮発性メモリの
構造およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、不揮発性メモリであるEEPRO
Mは、フラッシュメモリの開発により磁気メモリの代替
用メモリとして、非常に注目されてきている。従来か
ら、強誘電体材料は、DRAMのみならず、不揮発性メ
モリへの応用が研究されているが、フラッシュメモリの
市場規模に対する期待から、益々活発に研究されてい
る。
【0003】強誘電体材料を用いた不揮発性メモリにと
って、最も大きな課題は、信頼性を向上する点にある。
すなわち、強誘電体材料の「分極反転」を利用した不揮
発性メモリは、書換え時だけではなく、読出時にも分極
反転する。したがって、この「分極反転」を繰返すと、
誘電体材料に「疲労」が生じ、分極特性が劣化して、誤
動作を引起こすことになる。
【0004】このため、強誘電体材料を用いた不揮発性
メモリは、書換え回数の制限だけではなく、読出回数の
制限も設ける必要があった。
【0005】以下に、強誘電体材料(たとえばPZT)
を用いたEEPROMの構造について、図60を参照し
て説明する。
【0006】まず、半導体基板101の主表面の所定の
領域に素子分離酸化膜102が形成され、不純物拡散領
域を規定している。不純物拡散領域における半導体基板
101の主表面上には、ゲート酸化膜104を介在して
フローティングゲート105が形成されている。フロー
ティングゲート105の上には、強誘電体材料(PZ
T)からなる層間膜106が形成されている。層間膜1
06の上には、コントロールゲート107が形成されて
いる。なお、本明細書では、フローティングゲート10
5とコントロールゲート107とに挟まれた絶縁膜を層
間膜106と称す。
【0007】ここで、フローティングゲート105は、
多結晶シリコンの上にPtまたはTiNとPtの積層膜
で構成されている。したがって、ゲート酸化膜104側
(下地側)から、多結晶シリコン、Ptあるいは多結晶
シリコン、TiN、Ptの順に形成されている。つま
り、Ptの上に層間膜106のPZT膜が形成される構
造になっている。これは、Ptの上で、PZT膜は良質
な結晶構造が形成されるためである。また、多結晶シリ
コンとPtとの間にTiNを形成しているのは、Siと
Ptとが反応し、シリサイド膜を形成するのを抑制する
ためである。
【0008】次に、図61および図62を参照して、上
述したEEPROMの動作原理について説明する。なお
図61および図62は、図60に示すEEPROMのゲ
ート部分の拡大図である。
【0009】まず、図61を参照して、コントロールゲ
ート107に、半導体基板101に対し正の電圧を印加
した場合について説明する。コントロールゲート107
と半導体基板101との間に加えられた電界により、層
間膜106が分極し、コントロールゲート107側に負
の分極電荷、フローティングゲート105側に正の分極
電荷が誘導される。
【0010】これにより、フローティングゲート105
には、層間膜106側に負の電荷、ゲート酸化膜104
側に正の電荷が誘導される。その結果、チャネル領域に
は、負の電荷(電子)が引きつけられる。したがって、
ソースとドレイン103間に、電位差を与えると、ソー
スとドレイン間に電流が流れることとなる。
【0011】次に、図62を参照して、半導体基板10
1に対し負の電圧を印加した場合について説明する。コ
ントロールゲート107と半導体基板101との間に加
えられた電界により、層間膜106が分極し、コントロ
ールゲート107側に正の電極電荷、フローティングゲ
ート105側に負の分極電荷が誘導される。
【0012】したがって、フローティングゲート105
には、層間膜106側に正の電荷、ゲート酸化膜104
側に負の電荷が誘導される。その結果、チャネル領域に
は、正の電荷が引きつけられる。そのため、ソースとド
レイン間には電流が流れることがない。
【0013】ここで、層間膜106を構成する強誘電体
材料は、図63に示すようなヒステリシス特性を有して
いる。そのため、コントロールゲート107に印加され
た電圧を取除いても、層間膜106の分極した状態は保
持される。つまり、図61に示す「ON状態」と図62
に示す「OFF状態」を保つことができる。もちろん、
図62に示す「OFF状態」は、チャネル領域に正の電
荷(ホール)が引きつけられている状態であるため、コ
ントロールゲート107に電圧を印加する前の初期の状
態(層間膜106が分極していない状態)に比べ、しき
い値電圧(Vth)は高くなる。
【0014】次に、上述した構造よりなるEEPROM
を用いた、NAND型フラッシュメモリの動作につい
て、図64を参照して、説明する。図64は、NAND
型フラッシュメモリの等価回路図を示している。たとえ
ば、M3 のメモリトランジスタが「ON状態」か「OF
F状態」かを読取る場合を考える、その場合、T1 ,T
2 のトランジスタのゲートにたとえば5V、M1 〜M8
のメモリトランジスタのうちM3 以外のメモリトランジ
スタのコントロールゲートに5Vを印加して、M 3 以外
のメモリトランジスタを強制的に「ON状態」にする。
【0015】次に、ドレイン−ソース間に電圧をたとえ
ば1V印加し、電流が流れるか否かかを判別すること
で、M3 が「ON状態」か「OFF状態」かを読取るこ
とができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構造からなるメモリトランジスタには、以下に示すよ
うな問題点を有している。
【0017】上述したように、NAND型フラッシュメ
モリにおいて、M3 の状態を読取るためには、M3 以外
のメモリトランジスタに電圧を印加する必要がある。し
たがって、読取りのたびに、メモリトランジスタのコン
トロールゲートに電圧を印加すれば、その都度層間膜に
も電界が加わり分極を繰返すことになる。その結果、層
間膜に、読出しによる「疲労」が発生し、メモリトラン
ジスタの誤動作を引起こすことになる。そのため、メモ
リトランジスタの寿命が極めて短くなってしまう。ま
た、この寿命を長く確保するためには、メモリトランジ
スタの読出回数に制限を設ける必要が生じてしまう。こ
のように、「分極反転」を用いたメモリトランジスタに
おいて、読出回数の制限を取払い、かつ寿命の長いメモ
リトランジスタを得ることが大きな課題となっている。
【0018】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたもので、メモリトランジスタの読出時に、コント
ロールゲートに電圧を印加する必要のない構造を有する
半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1における半導体
装置は、所定の幅のチャネル領域を有する導電層と、上
記導電層の内部において、上記チャネル領域を挟むよう
に形成された1対の不純物拡散領域と、上記チャネル領
域を外側から挟む位置に、第1絶縁膜を介在して形成さ
れた第1電極および第2絶縁膜を介在して形成された第
2電極と、上記第2電極の上記チャネル領域とは反対側
に、層間膜を介在して形成された第3電極とを備えてい
る。
【0020】請求項2における半導体装置は、請求項1
に記載の半導体装置であって、上記層間膜は強誘電体材
料からなる。
【0021】請求項3における半導体装置は、請求項1
に記載の半導体装置であって、上記層間膜は、シリコン
オキサイド、シリコンナイトライドおよびシリコンオキ
シナイトライドからなるグループより選択される少なく
とも1つの材料からなる。
【0022】請求項4における半導体装置は、請求項1
に記載の半導体装置であって、上記第1電極の上記チャ
ネル領域に対向する面は、上記チャネル領域の上記第1
電極に対向する面を含むように対向し、上記チャネル領
域の上記第2電極に対向する面は、上記第2電極の上記
チャネル領域に対向する面を含むように対向している。
【0023】請求項5における半導体装置は、請求項1
に記載の半導体装置であって、上記導電層の上方に、上
記第2電極および上記第3電極を有し、上記導電層の下
方に、上記第1電極を有している。
【0024】請求項6における半導体装置は、請求項1
に記載の半導体装置であって、上記導電層の下方に、上
記第2電極および上記第3電極を有し、上記導電層の上
方に、前記第1電極を有している。
【0025】請求項7における半導体装置の製造方法
は、以下の工程を備えている。まず、半導体基板の上に
絶縁層が形成される。その後、上記絶縁層の上に所定形
状の第1電極が形成される。
【0026】次に、上記第1電極の上に第1絶縁膜が形
成される。その後、上記第1絶縁膜の上に導電層が形成
される。
【0027】次に、上記導電層の上に第2絶縁膜が形成
される。その後、上記第2絶縁膜の上の上記第1電極に
対向する位置に所定形状の第2電極が形成される。
【0028】次に、上記第2電極をマスクとして、上記
導電層に不純物を導入して、1対の不純物領域が形成さ
れる。その後、上記第2電極の上に層間膜が形成され
る。
【0029】次に、上記層間膜の上の上記第2電極に対
向する位置に所定形状の第3電極が形成される。
【0030】請求項8における半導体装置の製造方法
は、以下の工程を備えている。まず、半導体基板の値上
に絶縁層が形成される。その後、上記絶縁層の上に所定
形状の第1電極が形成される。
【0031】次に、上記第1電極の上に第1絶縁膜が形
成される。その後、上記第1絶縁膜の上に導電層が形成
される。
【0032】次に、上記導電層の上に第2絶縁膜が形成
される。その後、上記第2絶縁膜の上に上記第1電極に
対向する位置に所定形状の第2電極が形成される。
【0033】次に、上記第2電極の上に層間膜が形成さ
れる。その後、上記層間膜の上の上記第2電極に対向す
る位置に所定形状の第3電極が形成される。
【0034】次に、上記第3電極をマスクとして、上記
導電層に不純物を導入して、1対の不純物拡散領域が形
成される。
【0035】請求項9における半導体装置の製造方法
は、以下の工程を備えている。まず、半導体基板の上に
絶縁膜が形成される。その後、上記絶縁膜の上に所定形
状の第3電極が形成される。
【0036】次に、上記第3電極の上に層間膜が形成さ
れる。その後、上記層間膜の上の上記第3電極に対向す
る位置に所定形状の第2電極が形成される。
【0037】次に、上記第2電極の上に第2絶縁膜が形
成される。その後、上記第2絶縁膜の上に導電層が形成
される。
【0038】次に、上記導電層の上に第1絶縁膜が形成
される。その後、上記第1絶縁膜の上の上記第2電極に
対向する位置に所定形状の第1電極が形成される。
【0039】次に、上記第1電極をマスクとして上記導
電層に不純物を導入して、1対の不純物拡散領域が形成
される。
【0040】請求項10における半導体装置の製造方法
は、請求項7、請求項8または請求項9に記載の半導体
装置の製造方法であって、上記導電層を形成する工程
は、上記半導体基板に単結晶のシリコン基板を用いて、
上記シリコン基板の所定の表面を露出する工程と、上記
シリコン基板の露出した表面を種結晶として、選択的エ
ピタキシャルCVD法によりエピタキシャルシリコン層
が形成される。
【0041】請求項11における半導体装置の製造方法
は、請求項7、請求項8または請求項9に記載の半導体
装置の製造方法であって、上記導電層を形成する工程
は、CVD法により多結晶シリコン層を形成する工程を
含んでいる。
【0042】請求項12における半導体装置の製造方法
は、請求項7、請求項8または請求項9に記載の半導体
装置の製造方法であって、上記導電層を形成する工程
は、上記半導体基板に単結晶のシリコン基板を用いて、
上記シリコン基板の表面から固相エピタキシャル成長法
によりシリコン層を形成する工程を含んでいる。
【0043】請求項13における半導体装置の製造方法
は、以下の工程を備えている。まず、第1導電型の半導
体基板の主表面の所定の領域に素子分離絶縁膜を形成し
て、第1不純物拡散領域が形成される。その後、上記第
1不純物拡散領域に、上記素子分離絶縁膜をマスクとし
て、第2導電型の不純物を導入して、第2不純物拡散領
域が形成される。
【0044】次に、上記第2不純物拡散領域の表面に、
金属膜が形成される。その後、上記金属膜をサリサイド
法により金属シリサイドとして、第1電極を形成する。
【0045】次に、上記第1電極の上に第1絶縁膜が形
成される。その後、上記第1絶縁膜の上に導電層が形成
される。
【0046】次に、上記導電層の上に第2絶縁膜が形成
される。その後、上記第2絶縁膜の上の上記第1電極に
対向する位置に所定形状の第2電極が形成される。
【0047】次に、上記第2電極をマスクとして上記導
電層に不純物を導入して、1対の不純物拡散領域が形成
される。その後、上記第2電極の上に層間膜が形成され
る。
【0048】次に、上記層間膜の上の上記第2電極に対
向する位置に所定形状の第3電極が形成される。
【0049】
【作用】請求項1、請求項5および請求項6に係る半導
体装置では、第2電極、第3電極、チャネル領域および
1対の不純物拡散領域からなる半導体装置と、第1電
極、チャネル領域および1対の不純物拡散領域からなる
半導体装置とが構成されている。したがって、第1電極
に電圧を印加した場合と、第3電極に電圧を印加した場
合とともにチャネル領域が反転し、1対の不純物拡散領
域を導通状態にすることができる。その結果、従来のよ
うな、層間膜の分極の反転による「疲労」を防止するこ
とができる。
【0050】請求項2に係る半導体装置では、層間膜を
強誘電体膜としている。これにより、第2電極、第3電
極、チャネル領域および1対の不純物拡散領域からなる
半導体装置の層間膜を、分極反転を利用したメモリトラ
ンジスタとすることができ、かつ、このメモリトランジ
スタの「ON状態」または「OFF状態」の読出時に
は、第1電極に電圧を印加することで、1対の不純物拡
散領域の導通状態から、「ON状態」、「OFF状態」
を読出すことができる。
【0051】その結果、メモリトランジスタの読出時
に、従来のように層間膜の分極反転を生じさせることが
ないため、層間膜の分極反転による「疲労」に基づく劣
化を防止し、メモリトランジスタの寿命を長くすること
が可能となる。
【0052】請求項3に係る半導体装置では、層間膜に
シリコンオキサイド、シリコンナイトライドおよびシリ
コンオキシナイトライドからなるグループより選択され
た少なくとも1つの材料を用いている。これにより、第
2電極、第3電極、チャネル領域および1対の不純物拡
散領域からなる半導体装置を、第2電極に電子を注入す
ることにより書込みを行なうメモリトランジスタを構成
することができる。
【0053】請求項4に係る半導体装置では、第2電極
よりも第1電極の方が広くなるように設けられている。
これにより、チャネル領域に第2電極および第3電極か
ら電圧が加わらない領域ができる。そのため、第3電極
に電圧を印加した場合でも、1対の不純物拡散領域は導
通せず、第1電極に電圧を印加して初めて1対の不純物
拡散領域が導通する。その結果、この半導体装置を、N
OR型のメモリセルに用いることが可能となる。
【0054】請求項7および請求項8に係る半導体装置
の製造方法では、導電層を共通にした第1電極と1対の
不純物拡散領域とかならる半導体装置と、第2電極、第
3電極および1対の不純物拡散領域とからなる半導体装
置とを形成している。これにより、この半導体装置を用
いた場合、第1電極に電圧を印加した場合と第3電極に
電圧を印加した場合にチャネル領域が反転し、1対の不
純物拡散領域を導通状態にすることができる。その結
果、従来のような、層間膜の分極の反転による「疲労」
を防止することができる。
【0055】請求項9に係る半導体装置の製造方法で
は、導電層を共通にした第1電極と1対の不純物拡散領
域とからなる半導体装置と、第2電極、第3電極および
1対の不純物拡散領域とからなる半導体装置を形成して
いる。これにより、この半導体装置を用いた場合、第1
電極に電圧を印加した場合と、第3電極に電圧を印加し
た場合とにチャネル領域が反転し、1対の不純物拡散領
域を導通状態にすることができる。その結果、従来のよ
うな、層間膜の分極の反転による「疲労」を防止するこ
とができる。
【0056】請求項10に係る半導体装置の製造方法で
は、導電層として、選択的エピタキシャルCVD法によ
り、エピタキシャルシリコン層が形成されている。これ
により、第1電極と1対の不純物拡散領域とからなる半
導体装置と、第2電極、第3電極および1対の不純物拡
散領域からなる半導体装置のチャネル領域が、単結晶の
シリコン層から形成される。そのため、それぞれの半導
体装置の動作を安定させることが可能となる。
【0057】請求項11に係る半導体装置の製造方法で
は、導電層として、CVD法により多結晶シリコン層が
形成されている。これにより、請求項10に記載の単結
晶のシリコン層を用いた半導体装置に比べ、動作の安定
性は劣るものの、選択エピタキシャルCVD法を用いる
よりも、技術的に容易で、かつ、製造工程数も少なくす
ることが可能となる。
【0058】請求項12に係る半導体装置の製造方法で
は、導電層として固相エピタキシャル成長法により多結
晶シリコン層が形成されている。これにより、請求項1
0に記載の単結晶シリコン層を用いた半導体装置にはそ
の性能が劣るものの、請求項11に記載の多結晶シリコ
ン層を用いた半導体装置よりも、結晶性が向上するた
め、その分請求項11に記載の半導体装置よりも動作の
安定性を図ることができる。また、技術面においても、
請求項11よりは高度であるものの、請求項10よりも
容易に半導体装置を製造することができる。
【0059】請求項13に係る半導体装置の製造方法で
は、サリサイド法を用いて、半導体基板表面に直接第1
電極を形成している。これにより、請求項1〜請求項1
2に記載の半導体装置に比べ、半導体基板を有効に活用
することができ、たとえば、半導体基板の表面に形成し
た他のトランジスタのソース/ドレイン領域に直接第1
電極を連結することが可能となる。
【0060】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図を参
照して説明する。まず、図1を参照して、第1の実施例
における半導体装置の構造について説明する。
【0061】シリコン基板1の上に、絶縁膜2が形成さ
れている。絶縁膜2の上の所定の位置に、読出用ゲート
電極3が形成されている。読出用ゲート電極3の両側に
は、この読出用ゲート電極3の表面と面一となるように
層間絶縁膜4が形成されている。読出用ゲート電極3の
上には、第1ゲート絶縁膜5が形成されている。第1ゲ
ート絶縁膜5の上には、コンタクトホール6を用いて、
シリコン基板1を種結晶として選択的エピタキシャルC
VD法により形成されたエピタキシャルシリコン層7が
形成されている。
【0062】このエピタキシャルシリコン層7を覆うよ
うに、第2ゲート絶縁膜8が形成されている。第2ゲー
ト絶縁膜8上の読出用ゲート電極3に対向する位置に、
フローティングゲート9が形成されている。フローティ
ングゲート9を覆うように強誘電体膜11が形成されて
いる。強誘電体膜11上のフローティングゲート9に対
向する位置には、コントロールゲート12が形成されて
いる。また、エピタキシャルシリコン層7には、フロー
ティングゲート9をマスクとして形成されたソース/ド
レイン領域10が形成されている。
【0063】以上により、この第1の実施例における半
導体装置は、ソース/ドレイン領域を共通とするメモリ
トランジスタと、普通のトランジスタとが形成されてい
る。
【0064】次に、上記半導体装置の動作原理につい
て、図2および図3を参照して説明する。なお図2およ
び図3は、図1のゲート部分の拡大図である。
【0065】まず、図2に示すように、コントロールゲ
ート12に、シリコン基板2に対し正の電圧を印加した
場合、コントロールゲート12とシリコン基板2との間
に加えられた電界により、強誘電体膜11が分極し、コ
ントロールゲート12側に負の分極電荷、フローティン
グゲート9側に正の分極電荷が誘導される。
【0066】これにより、フローティングゲート9に
は、強誘電体膜11側に負の電荷、第2のゲート酸化膜
8側に正の電荷が誘導される。その結果、チャネル領域
には、負の電荷(電子)が引きつけられる。これによ
り、ソース/ドレイン領域10間に電位差を与えると、
ソースとドレイン間に電流が流れる。
【0067】次に、図3に示すように、コントロールゲ
ート12に、シリコン基板2に対し負の電圧を印加する
と、強誘電体膜11の分極は、図2の場合と全く反対に
なり、結果的にチャネル領域には、正の電荷が引きつけ
られる。そのため、ソースとドレイン間には、電流が流
れない。強誘電体膜11には、従来技術で示したよう
に、図63に示すようなヒステリシスがあるため、コン
トロールゲート12に印加された電圧を取除いても分極
した状態は保持され、図2に示すON状態と図3に示す
OFF状態を保つことになる。
【0068】次に、図4〜図13を参照して、上述した
半導体装置の製造方法について説明する。
【0069】まず、シリコン基板1上に、CVD法また
は熱酸化法により、膜厚2000Å〜5000Å程度の
SiO2 などからなる絶縁膜2を形成する。その後、絶
縁膜2の上に、CVD法などを用いて、膜厚2000Å
〜3000Åの多結晶シリコンまたは金属シリサイドま
たはこれらの積層膜などからなる導電性膜を形成する。
その後、この導電性膜を写真製版技術およびエッチング
により所定形状にパターニングを行ない、読出用ゲート
電極3を形成する。
【0070】次に、図5を参照して、後工程における成
膜やパターニングを容易にするために、読出用ゲート電
極3および絶縁膜2の上にSiO2 などからなる層間絶
縁膜4を所定厚さ堆積し、その後、読出用ゲート電極3
の表面が露出するように研磨法やエッチバック法を用い
て平坦化する。
【0071】次に、図6を参照して、読出用ゲート電極
3の上に、CVD法などにより、約10nm程度の薄い
SiO2 などからなる第1ゲート絶縁膜5を形成する。
その後、図7を参照して、写真製版技術およびエッチン
グにより、第1ゲート絶縁膜5、層間絶縁膜4および絶
縁膜2を貫き、シリコン基板1にまで達するコンタクト
ホール6を開口する。
【0072】次に、選択的エピタキシャルCVD法によ
り、コンタクトホール6の底部に露出するシリコン基板
2の表面を種結晶として、エピタキシャルシリコン層7
を成長させる。このとき、エピタキシャルシリコン層7
は、コンタクトホール6からはみ出して、横方向にまで
十分成長させる。
【0073】次に、図9を参照して、エピタキシャルシ
リコン層7を研磨し、膜厚を100〜150nm程度に
する。このように、エピタキシャルシリコン層7を研磨
し、薄膜化を行なう工程が必要であるのは、図8に示し
た、エピタキシャルシリコン層を横方向に十分(数μm
程度)成長させるために、縦方向にも当然にエピタキシ
ャルシリコン層7が成長してしまうためである。
【0074】次に、図10を参照して、エピタキシャル
シリコン層7の表面に、CVD法または熱酸化法によ
り、10nm程度のSiO2 などからなる第2ゲート絶
縁膜8を形成する。
【0075】次に、図11を参照して、絶縁膜8上に、
CVD法などにより、多結晶シリコンあるいは金属シリ
サイドと白金との積層膜を成膜し、写真製版技術および
エッチングによりパターニングを行ない、読出用ゲート
電極3に対向する位置にフローティングゲート9を形成
する。なお、フローティングゲート9として、多結晶シ
リコンとTiN膜と白金との積層膜や、白金の代わりに
Ir膜を用いてもよい。PtやIrを用いるのは、その
上に形成するPZT膜の結晶性を向上させるためであ
る。
【0076】次に、図12を参照して、フローティング
ゲート9をマスクとして、砒素などのイオン注入を行な
い、熱拡散法(たとえば800〜900℃:約1時間)
により、不純物濃度1×1019〜1×1020cm-3のソ
ース/ドレイン領域10を形成する。
【0077】次に、図13を参照して、CVD法、スパ
ッタリング法またはゾルゲル法により、フローティング
ゲート9の上にたとえばPZTなどからなる膜厚約50
0nmの強誘電体膜11を形成する。その後、強誘電体
膜11の上にたとえば白金と金属シリサイドとの積層膜
などからなる導電性膜を2000Å〜3000Å成膜
し、写真製版技術およびエッチングによりパターニング
し、フローティングゲート9に対向する位置にコントロ
ールゲート12を形成する。これにより、図1に示す半
導体装置が完成する。なお、この実施例では、フローテ
ィングゲート9をマスクとして、イオン注入を行なう例
を示したが、コントロールゲート12を形成した後に、
このコントロールゲート12をマスクとしてイオン注入
を行なってもよい。
【0078】以上により、本実施例によれば、従来どお
りにコントロールゲート12に電圧を印加することで強
誘電体膜11を分極させ、これにより、フローティング
ゲート9が分極し、「ON状態」または「OFF状態」
を実現させることができる。また読出時には、読出用ゲ
ート電極3に電圧を印加する。メモリトランジスタがO
FF状態では、チャネル領域に正の電荷が誘導されるこ
とになるが、読出用ゲート電極3に正電圧を印加するこ
とにより、負の電荷を誘導し、ON状態にすることがで
きる。
【0079】すなわち、コントロールゲート12下の強
誘電体膜11の分極状態によって、読出用ゲート電極3
に対ししきい値電圧(Vth)が変化し、その変化を利
用して読取ることができる。しきい値電圧の変化を読取
るのは、従来のEEPROMと同じである。エピタキシ
ャルシリコン層7は、膜厚が十分薄いため、読出用ゲー
ト電極3に印加する電圧による電界およびフローティン
グゲート12の電荷による電界の両方で、チャネル領域
を反転させることができる。
【0080】したがって、フローティングゲート12に
よる電界は、読出用ゲート電極3の電界を相殺あるいは
強め、その結果上記のごとくしきい値電圧(Vth)が
変化する。そのため、効果的に読出用ゲート電極3に印
加される電圧により、トランジスタのON状態またはO
FF状態を検知することができる。
【0081】また、読出時の電圧の印加方法は、従来技
術で説明したNAND型メモリトランジスタと同様であ
るが、本発明における半導体装置を用いた場合、コント
ロールゲート12に電圧を印加するのではなく、読出用
ゲート電極3に電圧を印加する。そのため、読出時に強
誘電体膜11に電圧が加わらないため、読出回数に対す
る制限を設ける必要がなくなる。
【0082】なお、強誘電体膜11の代わりに絶縁材料
として膜厚約10nm程度の薄いSiO2 膜、シリコン
ナイトライド膜およびシリコンオキシナイトライド膜を
用いれば、通常のメモリセル、なおすなわちフローティ
ングゲート9に電子を注入し、電荷を溜めるEEPRO
Mとして用いてもかまわない。
【0083】この場合においても、読出時にコントロー
ルゲート12に電圧を印加する必要はない。したがっ
て、従来の半導体装置のように、読出時のコントロール
ゲート12への電圧印加により、フローティングゲート
9に徐々に電子が注入され、読出回数が増加するに伴い
メモリ状態が変化するといった問題点を解消することが
できる。
【0084】次に、本発明の第2の実施例について図を
参照して説明する。まず、図14を参照して第2の実施
例における半導体装置の構造について説明する。第1の
実施例における半導体装置は、トランジスタのチャネル
領域を形成する層としてエピタキシシリコン層を用いた
が、本実施例においては、通常のCVD法を用いたシリ
コン薄膜を用いている。したがって、実施例1における
半導体装置と比較した場合、結晶性は劣るものの、選択
エピタキシャルCVD法を用いるのに比べ、技術的に容
易で工程数が少なくてすむ利点がある。したがって、構
造上は、図14に示すように、コンタクトホール6がな
い以外は同じ構造を有している。
【0085】次に、図15〜図21を参照して、この第
2の実施例における半導体装置の製造方法について説明
する。
【0086】まず、図15を参照して、第1ゲート絶縁
膜5を形成するまでは、第1の実施例と同様の工程を用
いる。次に、図16を参照して、第1絶縁膜5の上に、
CVD法を用いて、膜厚100〜150nm程度の多結
晶シリコン膜13を形成する。また、この多結晶シリコ
ンの代わりにアモルファスシリコンを形成した後、70
0℃以上の熱処理により、結晶粒を大きく成長させても
よい。
【0087】次に、図17を参照して、多結晶シリコン
層13を、写真製版技術およびエッチング法により所定
の形状にパターニングを行なう。その後、図18を参照
して、熱酸化法またはCVD法により、膜厚約10nm
程度の第2ゲート酸化膜8を形成する。
【0088】次に、図19を参照して、第2ゲート酸化
膜8上の読出用ゲート電極3に対向する位置に、第1の
実施例と同様にして、フローティングゲート9を形成す
る。その後、図20を参照して、フローティングゲート
9をマスクとして、砒素などのイオン注入し、熱拡散法
により、第1の実施例と同様にソース/ドレイン領域1
0を形成する。
【0089】次に、図21を参照して、フローティング
ゲート9上にPZTなどからなる強誘電体膜11を膜厚
約500nm成膜し、さらに強誘電体膜11の上に、第
1の実施例と同様にして、コントロールゲート12を形
成する。また、上記イオン注入は、コントロールゲート
12を形成した後、コントロールゲート12をマスクと
して行なっても構わない。
【0090】以上により、第2の実施例における半導体
装置が完成する。以上、この第2の実施例における半導
体装置は、チャネル領域を構成する層に多結晶シリコン
13を用いているため、第1の実施例におけるエピタキ
シャルシリコン層を用いた半導体装置よりも結晶性が悪
いため、トランジスタ特性にばらつきがあるものの、第
1の実施例と同じ作用効果を得ることができる。
【0091】次に、この発明の第3の実施例について、
図22ないし図24を参照して説明する。
【0092】第3の実施例においては、トランジスタの
チャネル領域を構成する層の成膜方法として固相エピタ
キシャル成長を用いた場合について説明する。まず、図
22を参照して、コンタクトホール6を形成するまでの
工程は、図4〜図7に示す第1の実施例と同様である。
コンタクトホール6を開口した後に、CVD法により多
結晶シリコンまたはアモルファスシリコンからなる導電
層13を成膜する。次に、図23を参照して、写真製版
技術およびエッチングの組合せにより、導電層13のパ
ターニングを行なう。
【0093】次に、800℃以上の熱処理を行ない、コ
ンタクトホール6の底部においてシリコン基板1に接す
る部分より固相エピタキシャル成長を行ない、多結晶シ
リコンまたはアモルファスシリコンからなる導電層13
の結晶性を回復させる。これにより、導電層13は、第
2の実施例で説明した多結晶シリコン層に比べ、比較的
結晶がシリコン基板1に揃うようになる。(なお、理想
的には単結晶となるが、現実的には完全な単結晶とはな
らない。)その後、図24を参照して、第1の実施例に
おける図10〜図13に示す工程と同様の工程を行なう
ことにより、第3の実施例における半導体装置が完成す
る。
【0094】この第3の実施例における半導体装置で
は、第2の実施例における半導体装置に比べ、比較的結
晶がシリコン基板1に揃うようになるため、トランジス
タ特性(たとえばON状態のソース/ドレイン間電流ま
たはOFF状態のソース/ドレイン間の漏れ電流)のば
らつきが軽減され、第1および第2の実施例と同様の作
用効果を得ることができる。なお、上述した熱処理法と
しては、通常の炉アニールの他にレーザアニール法があ
り、特にレーザアニール法の場合、再結晶化技術として
より適切である。
【0095】次に、本発明の第4の実施例について、図
25を参照して説明する。上述した第1、第2および第
3の実施例においては、チャネル領域の上層にコントロ
ールゲート12、フローティングゲート9を形成し、チ
ャネル領域よりも下層に読出用ゲート電極3を形成する
ようにしているが、本実施例においては、図25に示す
ように、チャネル領域の上層に読出用ゲート電極3を形
成し、チャネル領域の下方にフローティングゲート9お
よびコントロールゲート12を形成するようにしたもの
である。なお、半導体装置としての動作原理は、第1、
第2および第3の実施例と同様である。
【0096】次に、図26〜図32を参照して、この第
4の実施例における半導体装置の製造方法について説明
する。
【0097】まず、図26を参照して、シリコン基板1
の上に、CVD法または熱酸化法により、膜厚2000
Å〜5000ÅのSiO2 などからなる絶縁膜2を形成
する。次に、この絶縁膜2の上に、金属シリサイドと白
金または金属シリサイドと白金との間に白金のシリサイ
ド化を抑制するためのTiN(金属窒化物)を形成した
積層膜を約2000Å〜3000Å成膜する。その後、
リソグラフィ技術およびエッチングにより、所定形状の
コントロールゲート12を形成する。
【0098】さらに、コントロールゲート12の上に、
後工程の成膜やパターニングを容易にする目的で、たと
えばSiO2 などからなる層間絶縁膜4を成膜し、研磨
法やエッチバック法により、コントロールゲート12の
表面が露出するように平坦化を行なう。
【0099】次に、図27を参照して、コントロールゲ
ート12の上に、CVD法、スパッタリング法またはゾ
ルゲル法などにより、PZTなどからなる強誘電体膜1
1を膜厚約500nm成膜する。その後、強誘電体膜1
1の上に、たとえば多結晶シリコンとTiNと白金との
積層膜を成膜し、写真製版技術およびエッチングの組合
せによりパターニングを行ない、コントロールゲート1
2に対向する位置にフローティングゲート9を膜厚20
00Å〜3000Åで形成する。なお、フローティング
ゲート9の白金層は、強誘電体膜11と接する側に設け
られている。
【0100】次に、図28を参照して、フローティング
ゲート9の上にSiO2 などからなる層間絶縁膜15を
成膜し、研磨法やエッチバック法によりフローティング
ゲート9の表面が露出するように平坦化を行なう。その
後、フローティングゲート9の表面に、CVD法などに
よりSiO2 などからなる第2ゲート絶縁膜8を膜厚1
0nm形成する。
【0101】次に、図29を参照して、CVD法によ
り、多結晶シリコン層13を形成し、写真製版技術およ
びエッチングの組合せにより、所定の形状にパターニン
グを行なう。その後、図30を参照して、熱酸化法また
はCVD法により、SiO2 などからなる第1ゲート絶
縁膜5を膜厚10nm形成する。
【0102】次に、図31を参照して、第1ゲート絶縁
膜5上に、CVD法により多結晶シリコンまたは多結晶
シリコンと金属シリサイドとの積層膜を膜厚2000Å
〜3000Å成膜し、写真製版技術およびエッチングの
組合せによりパターニングを行ない、読出用ゲート電極
3をフローティングゲート9に対向する位置に形成す
る。
【0103】次に、図32を参照して、読出用ゲート電
極3をマスクとして、砒素などのイオンを注入し、熱拡
散することにより、ソース/ドレイン領域10を形成す
る。以上により、この実施例における半導体装置が完成
する。
【0104】以上、この実施例においては、チャネル領
域の上方に読出用ゲート電極3を配置し、チャネル領域
の下方にフローティングゲート9およびコントロールゲ
ート12を配置するようにしている。この構成によって
も、第1、第2および第3の実施例と同様の作用効果を
得ることができる。
【0105】次に、この発明の第5の実施例について図
を参照して説明する。まず、図33を参照して、第5の
実施例における半導体装置の構造について説明する。こ
の実施例においては、読出用ゲート電極3のフローティ
ングゲート9に対向する面がフローティングゲート9の
読出用ゲート電極3に対向する面よりも広く設けられ、
読出用ゲート電極直下のチャネル領域も、読出用ゲート
電極3とほぼ同じ領域に形成されている。たとえば、本
実施例によれば、読出用ゲート電極3の幅は0.8〜
1.0μm、フローティングゲート9の幅は、0.3〜
0.5μmに形成されている。
【0106】図34は、図33に示す半導体装置の等価
回路図である。なお、本発明における読出用ゲート電極
3を有するトランジスタの記号が存在しないため、便宜
上図34においてMbが読出用ゲート電極を有するトラ
ンジスタの記号として用い、読出用ゲート電極を点線で
示している。また、フローティングゲート9より広くな
っている部分のチャネル領域と、読出用ゲート電極3と
により1つの追加的トランジスタMaが形成されてい
る。
【0107】従来技術において説明したように、メモリ
トランジスタの「ON状態」では、読出用ゲート電極に
正の電圧を印加しなくても、ソースとドレイン間には電
流を流すことができるデプレッション型である。しか
し、本実施例における半導体装置の等価回路を見た場
合、読出用ゲート電極に正の電圧を印加しなければ、追
加的トランジスタMaがON状態となならないため、追
加的トランジスタMaとメモリトランジスタMbとを合
わせた全体的構造としてはエンハンスメント型となる。
【0108】したがって、図35に示すような、本実施
例における半導体装置を用いてNOR型のメモリセルを
構成することが可能となる。なお、図35において、W
11,W21は、書込用ワードラインであり、W12,W22
読出用ワードラインを示している。
【0109】たとえば、M11の状態を調べる場合、W22
に0Vを印加すれば、M12はOFF状態となる。その
後、W12に、追加的トランジスタMaのしきい値電圧よ
りも高く、かつ、メモリトランジスタMbのOFF状態
のしきい値電圧より低い電圧を印加しておけば、M11
「ON状態」か「OFF状態」かを判別することはでき
る。このとき、D1 −S1 間には、たとえば1V程度の
電圧を印加し、電流の流れを調べることにより、「ON
状態」または「OFF状態」を判別する。
【0110】なお、この第5の実施例における半導体装
置の製造方法は、第4の実施例における半導体装置と同
様の方法で製造することができるため、ここでの説明は
省略する。
【0111】次に、本発明の第6の実施例について図を
参照して説明する。まず、図36を参照して、第6の実
施例における半導体装置の構造について説明する。この
第6の実施例における半導体装置は、第5の実施例にお
ける半導体装置において、コントロールゲート12およ
びフローティングゲート9をチャネル領域よりも上層に
形成し、読出用ゲート電極3をチャネル領域よりも下方
に形成するようにしたものである。したがって、その動
作原理は、第5の実施例と同様の作用効果を得ることが
できる。
【0112】次に、図37〜図43を参照して、この第
6の実施例における半導体装置の製造方法について説明
する。
【0113】まず、図37を参照して、第1、第2、第
3の実施例と同様にして、シリコン基板1の上に絶縁膜
2を成膜し、さらに絶縁膜2の上に読出用ゲート電極3
を形成する。このとき、読出用ゲート電極3の幅は、た
とえば0.8〜1.0μmに形成する。
【0114】次に、図38を参照して、読出用ゲート電
極3の上に第1のゲート絶縁膜5を成膜する。その後、
第1ゲート絶縁膜5の上にCVD法により多結晶シリコ
ン膜13を膜厚100〜150nm成膜する。その後、
写真製版技術およびエッチング法の組合せにより、多結
晶シリコン膜13のパターニングを行なう。
【0115】次に、図39を参照して、多結晶シリコン
膜13の上に第2ゲート酸化膜8を成膜する。その後、
第2ゲート酸化膜8上の読出用ゲート電極3に対向する
位置に、第1、第2および第3の実施例と同様にしてフ
ローティングゲート9を形成する。このとき、フローテ
ィングゲート9の幅は、0.3〜0.5μmに形成す
る。
【0116】次に、図40を参照して、フローティング
ゲート9の上に、CVD法により膜厚200nm程度の
SiO2 などからなる絶縁膜14を成膜する。その後、
図41を参照して、絶縁膜14を異方性エッチングする
ことにより、サイドウォール14を形成する。
【0117】次に、図42を参照して、フローティング
ゲート9およびサイドウォール14をマスクとして、多
結晶シリコン膜13に、砒素などのイオン注入を行な
い、熱拡散を行なって、ソース/ドレイン領域10を形
成する。このとき、サイドウォール14を形成しておく
ことで、ソース/ドレイン間に形成されるチャネル領域
は、フローティングゲート9よりも広く形成することが
できる。
【0118】次に、図43を参照して、第1、第2およ
び第3の実施例と同様にフローティングゲート9の上に
強誘電体膜11を成膜し、さらに強誘電体膜11上のフ
ローティングゲート9に対向する位置にコントロールゲ
ート12を形成する。
【0119】以上により、この第6の実施例における半
導体装置が完成する。この第6の実施例における半導体
装置においても、第5の実施例において説明した半導体
装置と同様の作用効果を得ることができる。
【0120】次に、本発明の第7の実施例について、図
を参照して説明する。まず、図44を参照して、この第
7の実施例における半導体装置の構造について説明す
る。上述した第1〜第6の実施例においては、読出用ゲ
ート電極3は、すべてシリコン基板1の上に絶縁膜2を
介在させて形成している。しかし、この実施例における
半導体装置の読出用ゲート電極18は、シリコン基板1
表面に直接形成したものである。なお、その他の構造に
ついては、第1の実施例と同様の構成を有している。し
たがって、半導体装置としての動作原理は、第1の実施
例と同様である。
【0121】次に、図45〜図48を参照して、この第
7の実施例における半導体装置の製造方法について説明
する。
【0122】まず、p型のシリコン基板1の主表面の所
定の領域に、LOCOS分離法を用いて、熱酸化膜16
を形成する。次に、イオン注入法により砒素またはリン
をこの熱酸化膜16をマスクとして注入し、熱拡散法に
より、n型の不純物拡散領域17を形成する。
【0123】次に、図46を参照して、スパッタ法など
によりTiやCoのような金属膜を、n型の不純物拡散
領域17の表面に成膜し、熱処理を施し、厚さ500Å
〜1000Åの金属シリサイド層18を形成する。この
金属シリサイド層18が、読出用ゲート電極18とな
る。なお、このときの熱処理工程は、たとえば600
℃,60秒程度である。この熱処理により、不純物拡散
領域17と接する部分のみ、金属膜はシリサイド化す
る。熱酸化膜16上の金属膜は、未反応のままであり、
薬液(H2 2 およびH2 SO4 の混合液)により溶解
させ除去することができる。また、金属シリサイド層は
薬液に難溶であるため、そのまま不純物拡散領域17上
に残存する。その後、さらに800℃程度で60秒間熱
処理を行ない、低抵抗で安定な金属シリサイド層18を
形成する。
【0124】次に、図47を参照して、金属シリサイド
層18および熱酸化膜16の表面にCVD法などによ
り、第1ゲート絶縁膜5を成膜する。その後、図48を
参照して、第1ゲート絶縁膜5の上にCVD法により多
結晶シリコン層13を形成する。その後、第2の実施例
における図17〜図21と同様の工程を経ることによ
り、図44に示す第7の実施例における半導体装置が完
成する。
【0125】上述したように、この実施例においては、
自己整合的に金属シリサイド層18と不純物拡散領域1
7とを形成することができる。金属シリサイド層18の
側壁は、熱酸化膜16で絶縁され、シリコン基板とは、
p−n接合により分離されている。したがって、シリコ
ン基板1を通じて他の素子の読出電極が電気的に接続さ
れることはない。また、このように読出用ゲート電極1
8をシリコン基板1上に形成することにより、シリコン
基板1を有効に活用することができ、たとえば、シリコ
ン基板1の表面に形成した他のトランジスタのソース/
ドレイン領域に直接連結することが可能となる。
【0126】次に、本発明の第8の実施例について、図
を参照して説明する。まず、図49を参照して、第8の
実施例における半導体装置の構造について説明する。こ
の実施例においては、シリコン基板1の所定の領域に溝
を形成し、この溝に絶縁膜19を埋込む構造としてい
る。なお、その他の構成は第7の実施例と同様であり、
したがって、第7の実施例と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0127】次に、この実施例における半導体装置の製
造方法について図50〜図54を参照して、説明する。
【0128】まず、図50を参照して、まず写真製版技
術およびエッチングにより、p型のシリコン基板1の所
定の領域をエッチングし、深さ1500〜2000Å程
度の溝1aを形成する。
【0129】次に、図51を参照して、CVD法によ
り、シリコン基板1の表面全面にたとえばSiO2 など
からなる絶縁膜19を成膜し、溝1aを埋込む。
【0130】次に、図52を参照して、研磨法により、
絶縁膜19の表面を平坦化し、シリコン基板1の表面が
露出するまで研磨を行なう。これにより、図50の工程
において形成された溝1aのみ絶縁膜19で埋込まれ
る。その後、イオン注入法によりリンまたは砒素を注入
し、熱拡散法により、不純物拡散領域17を形成する。
【0131】次に、第8の実施例と同様にして、不純物
拡散領域17に、厚さ500Å〜1000Åの金属シリ
サイド層18を形成する。この金属シリサイド層18
が、読出用ゲート電極となる。
【0132】次に、図54を参照して、CVD法によ
り、金属シリサイド層18および絶縁膜19の表面に第
1ゲート絶縁膜5を形成し、さらにCVD法により第1
ゲート絶縁膜5の上に多結晶シリコン膜13を形成す
る。その後、第2の実施例における図17〜図21に示
す工程と同様の工程を経ることにより、図49に示す本
実施例における半導体装置を形成することができる。
【0133】以上、この第8の実施例における半導体装
置は、第7の実施例における半導体装置に比べ、基板全
体が平坦化されており、その後、この半導体装置の上層
に形成される他の半導体装置の形成を容易にすることが
できる。
【0134】次に、本発明の第9の実施例について図を
参照して説明する。まず、図55を参照して、第9の実
施例における半導体装置の構造について説明する。第8
の実施例においては、シリコン基板1に形成した溝1a
に、絶縁膜を埋込んで、分離用絶縁膜を形成したが、こ
の実施例においては、シリコン基板1に溝を形成し、こ
の溝内に読出用ゲート電極22を埋込むようにしてい
る。したがって、この実施例における半導体装置の動作
については、実施例8と同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0135】次に、図56〜図59を参照して、この第
9の実施例における半導体装置の製造工程について説明
する。
【0136】まず、シリコン基板1の所定の領域に、写
真製版技術およびエッチングにより、深さ2000Å〜
3000Å程度の溝20を形成する。
【0137】次に、図57を参照して、シリコン基板1
の表面全面にたとえばSiO2 からなる膜厚0.1μm
程度の絶縁膜21を成膜する。その後、この絶縁膜21
の上に、たとえばTiSi2 ,WSi2 などからなる金
属シリサイド膜22を形成する。次に、図58を参照し
て、研磨法により、溝20に埋込まれた金属シリサイド
膜22以外を除去し、平坦化を行なう。これにより、溝
20内の金属シリサイド膜22が読出用ゲート電極とな
る。
【0138】次に、図59を参照して、金属シリサイド
膜22上および絶縁膜21の上にCVD法によりゲート
絶縁膜5を形成し、さらに、この第1ゲート絶縁膜5の
上に多結晶シリコン膜13を形成する。その後、第2の
実施例における図17〜図21と同様の工程を経ること
により、図55に示す本実施例における半導体装置を形
成することができる。
【0139】上述した実施例においては、第7、第8の
実施例と比較した場合、金属シリサイド膜22は、絶縁
膜21により、シリコン基板1と電気的に分離すること
ができるため、シリコン基板1にイオン注入を行ない、
p−n接合を形成して分離する必要がない。
【0140】
【発明の効果】以上、この発明に基づいた、請求項1、
請求項5および請求項6に係る半導体装置では、第2電
極、第3電極、チャネル領域および1対の不純物拡散領
域からなる半導体装置と、第1電極、チャネル領域およ
び1対の不純物拡散領域からなる半導体装置とが構成さ
れている。したがって、第1電極に電圧を印加した場
合、第3電極を電圧を印加した場合ともにチャネル領域
が反転し、1対の不純物拡散領域を導通状態にすること
ができる。その結果、従来のような、層間膜の分極の反
転による疲労を防止することができる。
【0141】次に、この発明に基づいた、請求項2に係
る半導体装置では、層間膜を強誘電体膜としている。こ
れにより、第2電極、第3電極、チャネル領域および1
対の不純物拡散領域からなる半導体装置の層間膜を、分
極反転を利用したメモリトランジスタとすることがで
き、かつ、このメモリトランジスタの「ON状態」また
は「OFF状態」の読出時には、第1電極に電圧を印加
することで、1対の不純物拡散領域の導通状態から、
「ON状態」、「OFF状態」を読出すことができる。
【0142】その結果、メモリトランジスタの読出時
に、従来のように層間膜の分極反転を生じさせることが
ないため、層間膜の分極反転による「疲労」による劣化
を防止し、メモリトランジスタの寿命を長くすることが
可能となる。
【0143】次に、この発明に基づいた、請求項3に係
る半導体装置では、層間膜にシリコンオキサイド、シリ
コンナイトライドおよびシリコンオキシナイトライドか
らなるグループより選択される少なくとも1つの材料を
用いている。これにより、第2電極、第3電極、チャネ
ル領域および1対の不純物拡散領域からなる半導体装置
を、第2電極に電子を注入することにより書込みを行な
うメモリトランジスタを構成することができる。
【0144】次に、この発明に基づいた、請求項4に係
る半導体装置では、第2電極よりも第1電極の方が広く
なるように設けられている。これにより、チャネル領域
に第2電極および第3電極から電圧が加わらない領域が
できる。そのため、第3電極に電圧を印加した場合で
も、1対の不純物拡散領域は導通せず、第1電極に電圧
を印加して初めて1対の不純物拡散領域が導通する。そ
の結果、この半導体装置を、NOR型のメモリセルに用
いることが可能となる。
【0145】次に、この発明に基づいた、請求項7およ
び請求項8に係る半導体装置の製造方法では、導電層を
共通にした第1電極と1対の不純物拡散領域とからなる
半導体装置と、第2電極、第3電極および1対の不純物
拡散領域とからなる半導体装置とを形成している。これ
により、この半導体装置を用いた場合、第1電極に電圧
を印加した場合と第3電極に電圧を印加した場合にチャ
ネル領域が反転し、1対の不純物拡散領域を導通状態に
することができる。その結果、従来のような、層間膜の
分極の反転による疲労を防止することができる。
【0146】次に、この発明に基づいた、請求項9に係
る半導体装置の製造方法では、導電層を共通にした第1
電極と1対の不純物拡散領域とからなる半導体装置と、
第2電極、第3電極および1対の不純物拡散領域とから
なる半導体装置を形成している。これにより、この半導
体装置を用いた場合、第1電極に電圧を印加した場合
と、第3電極に電圧を印加した場合とにチャネル領域が
反転し、1対の不純物拡散領域を導通状態にすることが
できる。その結果、従来のような、層間膜の分極の反転
による疲労を防止することができる。
【0147】次に、この発明に基づいた、請求項10に
係る半導体装置の製造方法では、導電層として、選択的
エピタキシャルCVD法により、エピタキシャルシリコ
ン層が形成されている。これにより、第1電極と1対の
不純物拡散領域とからなる半導体装置と、第2電極、第
3電極および1対の不純物拡散領域からなる半導体装置
のチャネル領域が、単結晶のシリコン層から形成され
る。そのため、それぞれの半導体装置の動作を安定させ
ることが可能となる。
【0148】次に、この発明に基づいた、請求項11に
係る半導体装置の製造方法では、導電層として、CVD
法により多結晶シリコン層が形成されている。これによ
り、請求項10に記載の単結晶のシリコン層を用いた半
導体装置に比べ、動作の安定性は劣るものの、選択エピ
タキシャルCVD法を用いるよりも、技術的に容易で、
かつ、製造工程数も少なくすることが可能となる。
【0149】次に、この発明に基づいた、請求項12に
係る半導体装置の製造方法では、導電層として固相エピ
タキシャル成長法により多結晶シリコン層が形成されて
いる。これにより、請求項10に記載の単結晶シリコン
層を用いた半導体装置にはその性能が劣るものの、請求
項11に記載の多結晶シリコン層を用いた半導体装置よ
りも、結晶性が向上するため、その分請求項11に記載
の半導体装置よりも動作の安定性を図ることができる。
また、技術面においても、請求項11よりは高いもの
の、請求項10よりも容易に半導体装置を製造すること
ができる。
【0150】次に、この発明に基づいた、請求項13に
係る半導体装置の製造方法では、サリサイド法を用い
て、半導体基板表面に直接第1電極を形成している。こ
れにより、請求項1〜請求項12に記載の半導体装置に
比べ、半導体基板を有効に活用することができ、たとえ
ば、半導体基板の表面に形成した他のトランジスタのソ
ース/ドレイン領域に、直接第1電極を連結することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に基づいた第1の実施例における半
導体装置の構造を示す断面図である。
【図2】 この発明に基づいた第1の実施例における半
導体装置の動作を示す第1の模式図である。
【図3】 この発明に基づいた第1の実施例における半
導体装置の動作を示す第2の模式図である。
【図4】 この発明に基づいた第1の実施例における半
導体装置の製造方法の第1工程図である。
【図5】 この発明に基づいた第1の実施例における半
導体装置の製造方法の第2工程図である。
【図6】 この発明に基づいた第1の実施例における半
導体装置の製造方法の第3工程図である。
【図7】 この発明に基づいた第1の実施例における半
導体装置の製造方法の第4工程図である。
【図8】 この発明に基づいた第1の実施例における半
導体装置の製造方法の第5工程図である。
【図9】 この発明に基づいた第1の実施例における半
導体装置の製造方法の第6工程図である。
【図10】 この発明に基づいた第1の実施例における
半導体装置の製造方法の第7工程図である。
【図11】 この発明に基づいた第1の実施例における
半導体装置の製造方法の第8工程図である。
【図12】 この発明に基づいた第1の実施例における
半導体装置の製造方法の第9工程図である。
【図13】 この発明に基づいた第1の実施例における
半導体装置の製造方法の第10工程図である。
【図14】 この発明に基づいた第2の実施例における
半導体装置の構造を示す断面図である。
【図15】 この発明に基づいた第2の実施例における
半導体装置の製造方法の第1工程図である。
【図16】 この発明に基づいた第2の実施例における
半導体装置の製造方法の第2工程図である。
【図17】 この発明に基づいた第2の実施例における
半導体装置の製造方法の第3工程図である。
【図18】 この発明に基づいた第2の実施例における
半導体装置の製造方法の第4工程図である。
【図19】 この発明に基づいた第2の実施例における
半導体装置の製造方法の第5工程図である。
【図20】 この発明に基づいた第2の実施例における
半導体装置の製造方法の第6工程図である。
【図21】 この発明に基づいた第2の実施例における
半導体装置の製造方法の第7工程図である。
【図22】 この発明に基づいた第3の実施例における
半導体装置の製造方法の第1工程図である。
【図23】 この発明に基づいた第3の実施例における
半導体装置の製造方法の第2工程図である。
【図24】 この発明に基づいた第3の実施例における
半導体装置の製造方法の第3工程図である。
【図25】 この発明に基づいた第4の実施例における
半導体装置の構造を示す断面図である。
【図26】 この発明に基づいた第4の実施例における
半導体装置の製造方法の第1工程図である。
【図27】 この発明に基づいた第4の実施例における
半導体装置の製造方法の第2工程図である。
【図28】 この発明に基づいた第4の実施例における
半導体装置の製造方法の第3工程図である。
【図29】 この発明に基づいた第4の実施例における
半導体装置の製造方法の第4工程図である。
【図30】 この発明に基づいた第4の実施例における
半導体装置の製造方法の第5工程図である。
【図31】 この発明に基づいた第4の実施例における
半導体装置の製造方法の第6工程図である。
【図32】 この発明に基づいた第4の実施例における
半導体装置の製造方法の第7工程図である。
【図33】 この発明に基づいた第5の実施例における
半導体装置の構造を示す断面図である。
【図34】 この発明に基づいた第5の実施例における
半導体装置の等価回路図である。
【図35】 この発明に基づいた第5の実施例における
半導体装置を用いたNOR型のメモリセル等価回路図で
ある。
【図36】 この発明に基づいた第6の実施例における
半導体装置の構造を示す断面図である。
【図37】 この発明に基づいた第6の実施例における
半導体装置の製造方法の第1工程図である。
【図38】 この発明に基づいた第6の実施例における
半導体装置の製造方法の第2工程図である。
【図39】 この発明に基づいた第6の実施例における
半導体装置の製造方法の第3工程図である。
【図40】 この発明に基づいた第6の実施例における
半導体装置の製造方法の第4工程図である。
【図41】 この発明に基づいた第6の実施例における
半導体装置の製造方法の第5工程図である。
【図42】 この発明に基づいた第6の実施例における
半導体装置の製造方法の第6工程図である。
【図43】 この発明に基づいた第6の実施例における
半導体装置の製造方法の第7工程図である。
【図44】 この発明に基づいた第7の実施例における
半導体装置の構造を示す断面図である。
【図45】 この発明に基づいた第7の実施例における
半導体装置の製造方法の第1工程図である。
【図46】 この発明に基づいた第7の実施例における
半導体装置の製造方法の第2工程図である。
【図47】 この発明に基づいた第7の実施例における
半導体装置の製造方法の第3工程図である。
【図48】 この発明に基づいた第7の実施例における
半導体装置の製造方法の第4工程図である。
【図49】 この発明に基づいた第8の実施例における
半導体装置の構造を示す断面図である。
【図50】 この発明に基づいた第8の実施例における
半導体装置の製造方法の第1工程図である。
【図51】 この発明に基づいた第8の実施例における
半導体装置の製造方法の第2工程図である。
【図52】 この発明に基づいた第8の実施例における
半導体装置の製造方法の第3工程図である。
【図53】 この発明に基づいた第8の実施例における
半導体装置の製造方法の第4工程図である。
【図54】 この発明に基づいた第8の実施例における
半導体装置の製造方法の第5工程図である。
【図55】 この発明に基づいた第9の実施例における
半導体装置の構造を示す断面図である。
【図56】 この発明に基づいた第9の実施例における
半導体装置の製造方法の第1工程図である。
【図57】 この発明に基づいた第9の実施例における
半導体装置の製造方法の第2工程図である。
【図58】 この発明に基づいた第9の実施例における
半導体装置の製造方法の第3工程図である。
【図59】 この発明に基づいた第9の実施例における
半導体装置の製造方法の第4工程図である。
【図60】 従来技術における半導体装置の構造を示す
断面図である。
【図61】 従来技術における半導体装置の動作を示す
第1の模式図である。
【図62】 従来技術における半導体装置の動作を示す
第2の模式図である。
【図63】 強誘電体材料のヒステリシスを示す図であ
る。
【図64】 NAND型のメモリセルの等価回路図であ
る。
【符号の説明】
1 p型シリコン基板、2 絶縁層、3 読出用ゲート
電極、5 第1ゲート電極、7,13 導電層、8 第
2ゲート電極、9 フローティングゲート、10 ソー
ス/ドレイン領域、11 強誘電体膜、12 コントロ
ールゲート。なお、各図中、同一符号は、同一または相
当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/115 29/786 9056−4M H01L 29/78 613 B 9056−4M 617 N

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の幅のチャネル領域を有する導電層
    と、 前記導電層の内部において、前記チャネル領域を挟むよ
    うに形成された1対の不純物拡散領域と、 前記チャネル領域を外側から挟む位置に、第1絶縁膜を
    介在して形成された第1電極および第2絶縁膜を介在し
    て形成された第2電極と、 前記第2電極の前記チャネル領域とは反対側に、層間膜
    を介在して形成された第3電極と、を備えた半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記層間膜は、強誘電体材料からなる、
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記層間膜は、シリコンオキサイド、シ
    リコンナイトライドおよびシリコンオキシナイトライド
    からなるグループより選択される少なくとも1つの材料
    からなる、請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記第1電極の前記チャネル領域に対向
    する面は、前記チャネル領域の前記第1電極に対向する
    面を含むように対向し、 前記チャネル領域の前記第2電極に対向する面は、前記
    第2電極の前記チャネル領域に対向する面を含むように
    対向した、請求項1に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記導電層の上方に、前記第2電極およ
    び前記第3電極を有し、 前記導電層の下方に、前記第1電極を有する、請求項1
    に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記導電層の下方に、前記第2電極およ
    び前記第3電極を有し、 前記導電層の上方に、前記第1電極を有する、請求項1
    に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板の上に絶縁層を形成する工程
    と、 前記絶縁層の上に所定形状の第1電極を形成する工程
    と、 前記第1電極の上に第1絶縁膜を形成する工程と、 前記第1絶縁膜の上に導電層を形成する工程と、 前記導電層の上に第2絶縁膜を形成する工程と、 前記第2絶縁膜の上の前記第1電極に対向する位置に所
    定形状の第2電極を形成する工程と、 前記第2電極をマスクとして、前記導電層に不純物を導
    入して、1対の不純物拡散領域を形成する工程と、 前記第2電極の上に層間膜を形成する工程と、 前記層間膜の上の前記第2電極に対向する位置に所定形
    状の第3電極を形成する工程と、を備えた、半導体装置
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板の上に絶縁層を形成する工程
    と、 前記絶縁層の上に所定形状の第1電極を形成する工程
    と、 前記第1電極の上に第1絶縁膜を形成する工程と、 前記第1絶縁膜の上に導電層を形成する工程と、 前記導電層の上に第2絶縁膜を形成する工程と、 前記第2絶縁膜の上の前記第1電極に対向する位置に所
    定形状の第2電極を形成する工程と、 前記第2電極の上に層間膜を形成する工程と、 前記層間膜の上に前記第2電極に対向する位置に所定形
    状の第3電極を形成する工程と、 前記第3電極をマスクとして、前記導電層に不純物を導
    入して、1対の不純物拡散領域を形成する工程と、を備
    えた、半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基板の上に絶縁膜を形成する工程
    と、 前記絶縁膜の上に所定形状の第3電極を形成する工程
    と、 前記第3電極の上に層間膜を形成する工程と、 前記層間膜の上の前記第3電極に対向する位置に所定形
    状の第2電極を形成する工程と、 前記第2電極の上に第2絶縁膜を形成する工程と、 前記第2絶縁膜の上に導電層を形成する工程と、 前記導電層の上に第1絶縁膜を形成する工程と、 前記第1絶縁膜の上の前記第2電極に対向する位置に所
    定形状の第1電極を形成する工程と、 前記第1電極をマスクとして前記導電層に不純物を導入
    して、1対の不純物拡散領域を形成する工程と、を備え
    た半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記導電層を形成する工程は、 前記半導体基板に単結晶のシリコン基板を用い、前記シ
    リコン基板の所定の表面を露出する工程と、 前記シリコン基板の露出した表面を種結晶として、選択
    的エピタキシャルCVD法によりエピタキシャルシリコ
    ン層を形成する工程と、を含む、請求項7、請求項8ま
    たは請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記導電層を形成する工程は、 CVD法により、多結晶シリコン層を形成する工程を含
    む、請求項7、請求項8または請求項9に記載の半導体
    装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記導電層を形成する工程は、 前記半導体基板に単結晶のシリコン基板を用いて、前記
    シリコン基板の所定の表面を露出する工程と、 露出した前記シリコン基板の表面から固相エピタキシャ
    ル成長法によりシリコン層を形成する工程と、を含む、
    請求項7、請求項8または請求項9に記載の半導体装置
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 第1導電型の半導体基板の主表面の所
    定の領域に素子分離絶縁膜を形成して、第1不純物拡散
    領域を形成する工程と、 前記第1不純物拡散領域に、前記素子分離絶縁膜をマス
    クとして、第2導電型の不純物を導入して、第2不純物
    拡散領域を形成する工程と、 前記第2不純物拡散領域の表面に、金属膜を形成する工
    程と、 前記金属膜をサリサイド法により金属シリサイドとし
    て、第1電極を形成する工程と、 前記第1電極の上に第1絶縁膜を形成する工程と、 前記第1絶縁膜の上に導電層を形成する工程と、 前記導電層の上に第2絶縁膜を形成する工程と、 前記第2絶縁膜の上の前記第1電極に対向する位置に所
    定形状の第2電極を形成する工程と、 前記第2電極をマスクとして前記導電層に不純物を導入
    して、1対の不純物領域を形成する工程と、 前記第2電極の上に層間膜を形成する工程と、 前記層間膜の上の前記第2電極に対向する位置に所定形
    状の第3電極を形成する工程と、を備えた、半導体装置
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009283877A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Panasonic Corp 半導体記憶装置
JP2011223026A (ja) * 2011-07-04 2011-11-04 Getner Foundation Llc 不揮発性記憶装置及びその製造方法
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