JPH08146937A - エレメント別に文字を構成したアウトラインフォントの塗りつぶし方法および装置 - Google Patents

エレメント別に文字を構成したアウトラインフォントの塗りつぶし方法および装置

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JPH08146937A
JPH08146937A JP6309399A JP30939994A JPH08146937A JP H08146937 A JPH08146937 A JP H08146937A JP 6309399 A JP6309399 A JP 6309399A JP 30939994 A JP30939994 A JP 30939994A JP H08146937 A JPH08146937 A JP H08146937A
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晃 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 閉鎖された輪郭線からなる点、縦棒、横
棒、ハライ、ハネ等のみによるエレメントを重ねて文字
とした複雑な字形の場合においても、簡単でしかも情報
量が少なくてすむ。 【構 成】 演算回路は、文字あるいはエレメントの輪
郭線と走査線との交差部のベクトル方向が正か負かを判
定する。ベクトル方向が正の場合+1を、ベクトル方向
が負の場合−1を出力し、この値を加算器により加算す
る。加算された結果が0でない限り、ドット信号“1”
を出力して、文字あるいはエレメントの輪郭線内を黒く
塗りつぶす。加算された結果が0の場合には、ドット信
号“0”を出力して文字あるいはエレメントの輪郭線外
を白く塗りつぶす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、閉鎖された輪郭線から
なる点、縦棒、横棒、ハライ、ハネ等のみで一つの文字
を構成するエレメント(以下、本明細書でいうエレメン
トは、偏、旁(つくり)、ハネを含む縦棒、あるいは2
本の棒から構成される画(かく)を含んでいるものと区
別をする)別の文字情報をデジタル信号で記憶し、この
デジタル信号に基づいて画像表示装置、あるいは印字装
置に文字を組み立てる文字発生器におけるエレメント別
アウトラインフォントの塗りつぶし方法および装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル方式による文字情報の記
憶方式としては、ドット方式、ランレングス方式、ベク
トル・アウトライン方式がある。文字の高品質性、表示
サイズの拡大あるいは縮小、または変形の自由を重要視
する場合には、一般的にベクトル・アウトライン方式の
文字情報の記憶方式が採用されている。日本語の文字
は、欧米の文字に比べて文字数が多く、複雑であるか
ら、閉鎖された輪郭線からなる点、縦画、横画、ハライ
を組み立てて、一つの文字を構成する。このようにして
構成された文字は、文字全体の輪郭線を一括して構成さ
れたアウトライン方式の文字より、点あるいは画等の移
動、追加、あるいは削除等の修正が簡単である。閉鎖さ
れた輪郭線からなる点、縦画、横画、ハライで一つの文
字を予め構成しておけば、多くの点あるいは画等を共通
に使用することができるという利点がある。
【0003】一方、輪郭線情報にて構成される文字をド
ット文字として黒く塗りつぶすイーブン・オッド方式
(出願人 日本電子産業株式会社)と、走査線と走査線
に交差する輪郭線のベクトル方向によってドット信号を
出力するノン・ゼロ・ワインディグ方式とがある。イー
ブン・オッド方式では、文字の輪郭線情報を出力するに
先立って、記憶装置内で輪郭線情報をドット信号“1”
に変換し、そのドット信号を走査線上の始めの“1”よ
り次のドット信号“1”までの全部の“0”を“1”に
変換してドット信号による文字を発生する。
【0004】しかし、上記イーブン・オッド方式におい
て、異なる点あるいは画等の輪郭線が交差する可能性の
ある文字の場合、交差部に塗り残し部が生じ、文字とし
て望ましくない。すなわち、点あるいは画等の輪郭線情
報による文字は、異なる点あるいは画等の輪郭線が互い
に接触あるいは交差した場合には、走査線と他の点ある
いは画等の輪郭線との交差を2度目の交差と誤認する。
このため、ドット信号“1”を継続して出力する必要が
あるにもかかわらず、ドット信号は“0”に変わって白
となり、結果的に、塗り残し部分が発生してしまう。
【0005】また、点あるいは画等の頂点が1点しかな
い場合、ドット信号を“1”に変えるドットだけにな
り、ドット信号を“0”に変える2番目のドットが存在
しないので、正確なドット信号を発生しない。したがっ
て、点あるいは画等に頂点が存在する場合には、無理や
りに文字デザインの観点を無視してドット信号を2つ並
べなければならない。この点に関してイーブン・オッド
方式は、閉鎖された輪郭線からなる点、縦画、横画、ハ
ライで一つの文字を構成して、ドット信号の発生を行な
うには不向きである。
【0006】ノン・ゼロ・ワインディグ方式では、文字
の外側輪郭線のベクトル方向に対して、文字の内側輪郭
線のベクトル方向は、反対方向に決める。この文字に対
して、任意方向から走査を行ない、走査線と文字の輪郭
線との交差部のベクトル方向を求める。この時の交差部
のベクトル方向が正の方向であれば、レジスタに1を加
算し、交差部のベクトル方向が負の方向であれば、レジ
スタに−1を加算し、レジスタの値が0になるまでドッ
ト信号“1”を発生し続ける。ノン・ゼロ・ワインディ
グ方式によれば、文字の輪郭線どうしが交差していて
も、ドット信号を発生できるので、文字の輪郭線内の塗
り残しが生じない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、点、縦画、横
画、ハライからなる単純な輪郭線で構成された文字は、
文字をデザイン的に修正する場合、文字の点あるいはハ
ライを少し移動する必要が生ずる。このような場合、文
字全体のバランスから見て、点あるいは画等の交差また
は接した部分があると、移動する必要がない点あるいは
画等までも修正しなければならないという問題を有し
た。一方の点あるいは画等の移動量が大きい場合には、
接していた他方の点あるいは画等から切り離した後、移
動を行わなければならない。混み入った複雑な日本の漢
字の場合、文字を修正すると、新たな内側輪郭線を発生
したり、あるいは内側輪郭線を消滅してしまい、文字作
成に不都合な点が多いという問題を有した。
【0008】イーブン・オッド方式の場合、点あるいは
画等の交差部あるいは接触部が塗り残され、また点ある
いは画等の頂点に、1つのドットしか存在しないので、
ドット信号を“0”にするドットを設けて置かなければ
ならないため、デザイン的に優れた文字が得難いという
問題を有した。ノン・ゼロ・ワインディグ方式の場合に
は、点あるいは画等の外側輪郭線と内側輪郭線とのベク
トル方向を逆方向に正しく与えなければならない。しか
し、複雑な形状をした日本語の漢字では、一見しただけ
で、外側輪郭線と内側輪郭線との区別が困難であるとい
う問題があった。
【0009】以上のような問題を解決するために、本発
明は、閉鎖された輪郭線からなる点、縦棒、横棒、ハラ
イ、ハネ等のみによるエレメントを重ねて文字とした複
雑な字形の場合においても、簡単でしかも情報量が少な
くてすむエレメント別アウトラインフォントの塗りつぶ
し方法および装置を提供することを目的とする。本発明
は、文字の移動あるいは修正が簡単で、しかも塗り残し
がないエレメント別アウトラインフォントの塗りつぶし
方法および装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のエレメント別アウトラインフォントの塗り
つぶし方法は、閉鎖された輪郭線からなる点、縦棒、横
棒、ハライ、ハネ等のみで一つの文字を構成するエレメ
ント別アウトラインフォントの情報を記憶するアウトラ
インフォント情報記憶手段から1文字を読み出し、当該
文字の外側輪郭線を全て同一のベクトル方向とし、当該
文字の輪郭線を任意方向から走査し、輪郭線と走査線と
の交差部の輪郭線のベクトル方向の正負を分析し、ベク
トル方向が正の場合1を出力し、ベクトル方向が負の場
合−1を出力し、前記出力を加算器により加算した結果
が、0にならない限りドット信号“1”を出力し、0の
場合にはドット信号“0”を出力し、この操作を1文字
あるいはエレメント全てについて繰り返し処理を行うこ
とを特徴とする。
【0011】本発明のエレメント別アウトラインフォン
トの塗りつぶし装置は、閉鎖された輪郭線からなる点、
縦棒、横棒、ハライ、ハネ等のみで一つの文字を構成す
るエレメント別アウトラインフォントの座標点データを
任意の同一ベクトル方向として記憶する文字記憶装置3
と、走査線と輪郭線との交差部のベクトル方向が、正方
向かあるいは負方向かを判定すると共に、正方向の場合
1を、負方向の場合−1を出力する輪郭線のベクトル方
向判定器21と、前記輪郭線のベクトル方向判定器21
の出力を加算する加算器22と、前記加算器22の加算
結果を0と比較する比較器23と、前記比較器23の比
較結果が0でない限り、ドット信号“1”を出力し、0
の場合にはドット信号“0”を出力するドット信号発生
器24とから構成される。
【0012】
【作 用】本発明のエレメントは、点、縦棒、横棒、
ハライ、ハネ等のみで構成され、内側輪郭線がないよう
にしたものである。そして、本出願人は、上記のような
エレメントを使用すると、複雑な文字に対しても文字の
情報量を少なくできることを発見した。閉鎖された輪郭
線からなる点、縦棒、横棒、ハライ、ハネ等のみで一つ
の文字を構成するエレメント別アウトラインフォントが
アウトラインフォント情報記憶手段に記憶されている。
キーボードで打ち込まれた文字あるいはエレメントは、
そのコードにしたがってアドレス発生回路により、文字
あるいはエレメントの輪郭線を構成する座標点データを
発生する。この座標点データに基づいて、予め、アウト
ラインフォント情報記憶手段に記憶されている文字ある
いはエレメントを1文字分のバッファメモリ、あるいは
1エレメント分のバッファメモリに格納する。
【0013】前記バッファメモリに格納された文字ある
いはエレメントは、輪郭線のベクトル方向判定器によっ
て、文字あるいはエレメントの輪郭線と走査線との交差
部のベクトル方向が正か負かを判定する。そして、上記
輪郭線のベクトル方向判定器は、ベクトル方向が正の場
合+1を、ベクトル方向が負の場合−1を出力する。加
算器は、前記出力の値を加算する。加算された結果は、
比較器によって0と比較する。比較された結果は、0で
ない限り、ドット信号“1”を出力して、文字あるいは
エレメントの輪郭線内を黒く塗りつぶす。比較された結
果は、0の場合ドット信号“0”を出力して文字あるい
はエレメントの輪郭線外を白く塗りつぶす。
【0014】
【実 施 例】図1は、本発明の原理を説明するための
ブロック構成図である。1はキーボードで、所望の文字
を入力して、文字を画像表示装置に表示するか、あるい
はプリンタに印字するかの指示を与えるものである。2
はアドレス発生回路で、キーボード1の入力に基づいた
入力コードから、1文字の各エレメントごとにアドレス
信号を出力する。3は文字記憶装置で、前記アドレス発
生回路2におけるアドレス信号により1文字あるいは1
エレメントを出力する。4は1文字分のバッファメモリ
で、前記文字記憶装置3から出力した1文字を記憶す
る。5は1エレメント分のバッファメモリで、前記文字
記憶装置3から出力した1エレメントを記憶する。
【0015】6は演算回路で、前記1文字あるいは1エ
レメントをドット信号で塗りつぶす。この時演算回路6
は、文字あるいはエレメントの輪郭線と走査線との交差
部のベクトル方向が正か、負かを判定する機能、加算機
能、比較機能、ドット信号発生機能等を有する。7は1
文字分のバッファメモリで、演算回路6で塗りつぶされ
た1文字あるいは1エレメントを記憶する。キーボード
1で打ち込まれた文字あるいはエレメントは、そのコー
ドにしたがってアドレス発生回路2により、文字あるい
はエレメントの輪郭線を構成する座標点データを発生す
る。この座標点データに基づいて、予め文字記憶装置3
に記憶されている文字あるいはエレメントを1文字分の
バッファメモリ4、あるいは1エレメント分のバッファ
メモリ5に格納する。
【0016】本発明は、このように1文字分のバッファ
メモリ4、と1エレメント分のバッファメモリ5とを備
えているので、1文字分を一挙にドット文字とすること
ができると共に、教育的な見地から、運筆の順(書き
順)通りに、1エレメントずつドット文字を表示するこ
ともできる。前記バッファメモリ4、5に格納された文
字あるいはエレメントは、演算回路6の機能により次の
ように処理される。すなわち、文字あるいはエレメント
の輪郭線と走査線との交差部のベクトル方向が正か負か
を判定する。8は出力装置、たとえば、画像表示装置あ
るいはプリンタで、前記1文字分バッファメモリ7の出
力によって、1文字が画像表示装置に表示、あるいはプ
リンタに印字される。
【0017】本発明の一実施例を図2ないし図5を参照
しつつ説明する。図2は図1における演算回路を詳細に
説明するためのブロック図である。図3は輪郭線を4倍
した場合のドット信号を説明するための図である。図4
は輪郭線のベクトル方向を説明するための図である。図
5は輪郭線のベクトル方向を説明図するための他の図で
ある。図2において、21は輪郭線のベクトル方向判定
器で、輪郭線のベクトル方向が正か負かを判定し、文字
あるいはエレメントの輪郭線と走査線との交差部におけ
るベクトル方向が正の場合、+1を出力し、前記交差部
におけるベクトル方向が負の場合、−1を出力する。
【0018】22は加算器で、輪郭線のベクトル方向判
定器21において、出力した+1あるいは−1を加算す
る。23は比較器で、前記加算器22における図示され
ていないレジスタに格納された加算結果を0と比較す
る。24はドット信号発生器で、前記比較器23で比較
した結果が0以外は、ドット信号“1”を出力して、文
字あるいはエレメントの輪郭線内を黒く塗りつぶす。ま
た、前記比較器23の値が0の場合には、ドット信号
“0”を出力して、文字あるいはエレメントの輪郭線外
を白く塗る。
【0019】図3図示のごとく、たとえば、頂点あるい
は走査線と平行な線を有する輪郭線Xは、そのベクトル
方向の正負を判定することができない。そこで、輪郭線
の4倍化処理器25は、上記輪郭線Xの走査線を4倍し
て、図3図示の輪郭線Yを得る。26および27は4n
±1番目の走査線選択器で、4倍した輪郭線の4n±1
番目の走査線上のものだけを選択する。すなわち、図3
の例では、3番目、5番目、7番目、9番目、11番
目、13番目の走査線を選択する。以後、この走査線上
のものについてだけ、ドット信号を出力するための処理
を行なう。そして、ドット信号を出力するために、輪郭
線のベクトル方向判定器21、加算器22、比較器2
3、ドット信号発生器24によって、前記輪郭線の走査
線を4倍する前と全く同じ処理を行なう。28はドット
信号合成器で、前記4n+1番目の走査線と4n−1番
目の走査線とで得られたドット信号の論理和を取り輪郭
線を塗りつぶす。
【0020】すなわち、図3図示のごとく、3番目の走
査線と5番目の走査線とのドット信号の論理和を取る。
しかし、3番目の走査線には、ドット信号が発生しない
ので、ドット信号合成器28から5番目の走査線のドッ
ト信号が出力する。そして、このドット信号を輪郭線X
の1番目の走査線のドット信号とする。次に、7番目と
9番目との走査線によって発生したドット信号の論理和
を取る。そして、このドット信号を輪郭線Xの2番目の
走査線のドット信号とする。11番目と13番目との走
査線についても同様に行い、これを輪郭線Xの3番目の
走査線のドット信号とする。
【0021】以上のように、頂点あるいは平行線を有す
る輪郭線を4倍して、この部分における正確なドット信
号を得るようにしたが、4倍は単なる一例に過ぎず、3
倍以上であれば可能であることはいうまでもないことで
ある。しかし、3倍の処理を行なう場合、掛算器が必要
であるが、2のn乗の場合、レジスタをn桁ずらすだけ
ですむので、4倍する場合が一番簡単である。また、文
字あるいはエレメントの輪郭線を初めから4倍して、ド
ット信号を得るための処理を行なうこともできる。さら
に、ソフトによって全ての処理を行なうこともできる。
【0022】次に、上記装置を使用して具体的文字につ
いて説明する。図4は文字「資」のエレメント別の輪郭
線を示している。この「資」は、人の手によって書く場
合とは異なり、から〇15のエレメントで構成されて
いる。エレメントないし〇15の輪郭線は、全て外側
輪郭線のみであり、内側輪郭線を持たない。そして、エ
レメントないし〇15の輪郭線の全てに、右回りある
いは左回りのベクトル方向を設定する。図4に示された
「資」は、ベクトル方向が左回りに設定されている。先
ず、エレメントを塗りつぶす場合について、図2およ
び図4を参照しつつ説明する。
【0023】エレメントを走査線Aにより走査する
と、輪郭線のベクトル方向判定器21は、走査線Aと輪
郭線との交差部41のベクトル方向を正方向と判定し、
+1を出力して、加算器22の図示されていないレジス
タに入力する。次に、走査線Aと輪郭線との交差部42
のベクトル方向は逆となるので、輪郭線のベクトル方向
判定器21は、交差部42のベクトル方向を負と判定
し、−1を出力して加算器22のレジスタに入力する。
加算器22に入力されたレジスタの結果を比較器23で
比較し、0でないと判定された場合には、エレメント
の交差部41から42までをドット信号“1”に変えて
黒とする。比較器23で、0と判定された場合には、エ
レメントの交差部42以降をドット信号“0”に変え
て白とする。
【0024】さらに、走査線を順次繰下げて同様な処理
を行い、結果的には輪郭線内がドット信号化されて、黒
く塗りつぶされる。また、エレメント、〇12および
〇10を通過する走査線Bについて説明する。走査線B
とエレメントの輪郭線との交差部43のベクトル方向
は、正方向であるから、加算器22により図示されてい
ないレジスタに1を加算する。この時レジスタの内容は
1である。走査線Bとエレメント〇12の輪郭線との交
差部44のベクトル方向は、同じく正方向であるから、
加算器22により図示されていないレジスタに1を加算
し、レジスタの内容を2とする。
【0025】走査線Bとエレメントの輪郭線との交差
部45のベクトル方向は、逆の負方向になるから、加算
器22により図示されていないレジスタに−1を加算
し、レジスタの内容を1とする。走査線Bとエレメント
〇10の輪郭線との交差部46のベクトル方向は、正方
向になるから、加算器22により図示されていないレジ
スタに1を加算し、レジスタの内容を2とする。走査線
Bとエレメント〇12の輪郭線との交差部47のベクト
ル方向は、逆の負方向になるから、加算器22により図
示されていないレジスタに−1を加算し、レジスタの内
容を1とする。
【0026】走査線Bとエレメント〇10の輪郭線との
交差部48のベクトル方向は、負方向になるから、加算
器22により図示されていないレジスタに−1を加算
し、レジスタの内容を0とする。比較器23が比較器2
3の0とレジスタの内容とを比較して、レジスタの内容
が0以外の時、すなわち交差部43から交差部48まで
は、ドット信号発生器24によりドット信号“1”を発
生し、この間を黒く塗りつぶす。 また、レジスタの内
容が0となる交差部43以前と交差部48以降は、ドッ
ト信号発生器24によりドット信号“0”を発生してこ
の間を白く塗りつぶす。走査線がCの位置にある場合
で、エレメント、、およびのように複雑に重なり
合っていても、各エレメントの輪郭線のベクトル方向を
一定に決めておけば、前記と同様にエレメント内をドッ
ト信号化して、黒く塗りつぶすことができる。
【0027】さらに、本発明における他の実施例とし
て、文字「あ」の事例を図5に示す。図5に示す文字
「あ」は、輪郭線〇23が自らの輪郭線の内側に食い込
んでいる。このような場合でも、走査線Dと各輪郭線〇
22、〇23との交差部のベクトル方向は、図示のごと
くなるので、レジスタの内容は、交差部51で1、交差
部52で2、交差部53で1、交差部54で2、交差部
55で1、交差部56で0となり、この間をドット信号
化して黒く塗りつぶすことができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、閉鎖された輪郭線から
なる点、縦棒、横棒、ハライ、ハネ等のエレメントのみ
で一つの文字を構成し、偏、旁(つくり)、画(かく)
を使用して文字を構成しないので、文字の情報量を少な
くできると共に、複雑な文字においても内側輪郭線がな
く、外側輪郭線のみの簡単な文字にすることができる。
本発明によれば、閉鎖された輪郭線からなる点、縦棒、
横棒、ハライ、ハネ等のエレメントのみで一つの文字を
構成したので、文字を制作する場合に、エレメントを修
正、追加、あるいは削除しても、輪郭線情報が変わるこ
とがない。そのため、複雑な文字においても、内側輪郭
線が発生しないので、文字の修正、追加、あるいは削除
が容易にできる。本発明によれば、閉鎖された輪郭線か
らなる点、縦棒、横棒、ハライ、ハネ等のエレメントの
みで文字を構成したので、全てのエレメントのベクトル
方向を同一方向にして、正確なドット信号を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するためのブロック構成図
である。
【図2】図1における演算回路を詳細に説明するための
ブロック図である。
【図3】輪郭線を4倍した場合のドット信号を説明する
ための図である。
【図4】輪郭線のベクトル方向を説明するための図であ
る。
【図5】輪郭線のベクトル方向を説明図するための他の
図である。
【符号の説明】
1・・・キーボード 2・・・アドレス発生回路 3・・・文字記憶装置 4・・・1文字分のバッファメモリ 5・・・1エレメント分のバッファメモリ 6・・・演算回路 7・・・1文字分のバッファメモリ 8・・・出力装置 21・・・輪郭線のベクトル方向判定器 22・・・加算器 23・・・比較器 24・・・ドット信号発生器 25・・・輪郭線の4倍化処理器 26・・・4n+1番目の走査線選択器 27・・・4n−1番目の走査線選択器 28・・・ドット信号合成器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉鎖された輪郭線からなる点、縦棒、横
    棒、ハライ、ハネ等のみで一つの文字を構成するエレメ
    ント別アウトラインフォントの情報を記憶するアウトラ
    インフォント情報記憶手段から1文字を読み出し、 当該文字の外側輪郭線を全て同一のベクトル方向とし、 当該文字の輪郭線を任意方向から走査し、輪郭線と走査
    線との交差部の輪郭線のベクトル方向の正負を分析し、
    ベクトル方向が正の場合1を出力し、ベクトル方向が負
    の場合−1を出力し、 前記出力を加算器により加算した結果が、0にならない
    限りドット信号“1”を出力し、0の場合にはドット信
    号“0”を出力し、 この操作を1文字あるいはエレメント全てについて繰り
    返し処理を行うことを特徴とするエレメント別アウトラ
    インフォントの塗りつぶし方法。
  2. 【請求項2】 閉鎖された輪郭線からなる点、縦棒、横
    棒、ハライ、ハネ等のみで一つの文字を構成するエレメ
    ント別アウトラインフォントの座標点データを任意の同
    一ベクトル方向として記憶する文字記憶装置と、 走査線と輪郭線との交差部のベクトル方向が、正方向か
    あるいは負方向かを判定すると共に、正方向の場合1
    を、負方向の場合−1を出力する輪郭線のベクトル方向
    判定器と、 前記輪郭線のベクトル方向判定器の出力を加算する加算
    器と、 前記加算器の加算結果を0と比較する比較器と、 前記比較器の比較結果が0でない限り、ドット信号
    “1”を出力し、0の場合にはドット信号“0”を出力
    するドット信号発生器と、 を備えたことを特徴とするエレメント別アウトラインフ
    ォントの塗りつぶし装置。
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JP6309399A Expired - Lifetime JP2896097B2 (ja) 1994-11-21 1994-11-21 エレメント別に文字を構成したアウトラインフォントの塗りつぶし方法および装置

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6029780A (ja) * 1983-07-28 1985-02-15 日本電気オフィスシステム株式会社 文字信号等発生装置
JPS6356693A (ja) * 1986-08-27 1988-03-11 シャープ株式会社 文字のドツト化方式

Patent Citations (2)

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JP2896097B2 (ja) 1999-05-31

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