JPH08146456A - 液晶表示素子およびその製造方法 - Google Patents

液晶表示素子およびその製造方法

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JPH08146456A
JPH08146456A JP6286324A JP28632494A JPH08146456A JP H08146456 A JPH08146456 A JP H08146456A JP 6286324 A JP6286324 A JP 6286324A JP 28632494 A JP28632494 A JP 28632494A JP H08146456 A JPH08146456 A JP H08146456A
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forming
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 斜めから見たときに色ずれが生じることな
く、明るいカラー表示が得られる反射型の液晶表示素子
を実現する。 【構成】 第1の薄膜トランジスタ3,そのドレイン電
極と一体形成した第1の画素電極8および第2の薄膜ト
ランジスタ4を設けた下基板1と、第3の薄膜トランジ
スタ5および透明電極からなる第3の画素電極を設けた
上基板2との間に、各々が異なる色の二色性色素を含む
3つの液晶層14,20,27を積層して挟持し、その
液晶層間を絶縁膜(アクリル樹脂15,18)および透
明電極(第2の画素電極16,共通電極19)で仕切
り、第1の画素電極8はアルミ膜で形成され反射板を兼
ねている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、フルカラー表示がで
きる反射型の液晶表示素子およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ネマチック液晶を用いた、表示素子は、
液晶分子の配向によっていくつかのモードがある。もっ
とも普及しているのは、捻れネマチック(TN)液晶で
あり、その他にホメオトロピック(垂直)配向、または
ホモジニアス(水平)配向の複屈折モードやゲストホス
トモード等がある。
【0003】TN液晶は、誘電異方性が正の液晶を、水
平配向処理した電極付き基板の間に挟んで、90度捻っ
た状態を安定状態とし、このとき液晶の配向に沿って偏
波面が90度回転し、偏光子と検光子を直交させている
と、白表示となる。電圧印加により液晶分子が立つと、
入射偏光はそのまま液晶層を進むので、検光子により吸
収されて黒表示となる。
【0004】TN液晶でカラー表示を行う場合は、赤、
緑、青の3色のマイクロカラーフィルタを隣接する3つ
の画素上に設けて、加法混色により行う。カラーフィル
タの透過率は低く、また、TN液晶や複屈折モードの液
晶は、一方の偏光を吸収する偏光板を必要とするため
に、全体の透過率は10%以下になってしまう。このた
め、カラー表示はバックライトを用いる透過型しか存在
せず、外光を利用する反射型液晶は不可能であった。
【0005】明るいカラー表示を行うために、二色性色
素を用いたゲストホストモードを利用した従来例がある
(例えば、特開昭61-238024 号公報、特開平3-238424号
公報)。これは、色の異なる二色性色素を用いた複数枚
のパネルを重ねて、減法混色により多色表示を行う方式
である。1枚目のパネルでは青の光を、2枚目のパネル
では緑の光を、3枚目のパネルでは赤の光を吸収すれば
黒表示となり、何れかのパネルが吸収しないときは着色
し、すべてのパネルが吸収しなければ白色表示となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の偏光板を用いる
モードでは、光利用率が低く、特に反射型では暗い表示
しか得られないので、カラー表示は難しい。また、ゲス
トホスト液晶パネルを複数枚重ねる方式では、ガラス基
板の厚みが1mm前後あるので、斜めから見たときに色
ずれが生じてしまうし、重くなる。ガラスの代わりにフ
ィルム基板を用いることも可能だが、フィルム基板を用
いてもなお、一枚のパネルの厚みは0.3mm以上の厚
みがあるので、細かいピッチの表示ではやはり色ずれが
生じる。また、フィルム基板上には、耐熱性の点から、
薄膜トランジスタなどのアクティブ素子を作製できな
い。また、各パネルの液晶層は透明電極(通常、酸化イ
ンジウム錫(ITO)が使われる)に挟まれているの
で、3枚のパネルでは6層のITOが有り、反射型表示
では、往復で12回ITO膜を通ることになる。ITO
膜の透過率は、膜厚や膜質によって異なるが、1層の透
過率が97%とすると12回で69%に落ちてしまい、
暗くなってしまう。
【0007】この発明の目的は、斜めから見たときに色
ずれが生じることなく、明るいカラー表示が得られる反
射型の液晶表示素子およびその製造方法を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の液晶表示
素子は、一対の電極付き基板間に、各々が異なる色の二
色性色素を含む複数の液晶層を積層して挟持し、液晶層
間を絶縁膜および透明電極で仕切り、複数の液晶層の背
面側に反射板を設けている。請求項2記載の液晶表示素
子は、請求項1記載の液晶表示素子において、液晶層間
の絶縁膜の厚みを0.5μm以上とし、絶縁膜の比誘電
率を厚みで割った値が2(1/μm)以上となるように
したことを特徴とする。
【0009】請求項3記載の液晶表示素子は、請求項1
記載の液晶表示素子において、複数の液晶層と接する界
面を垂直配向処理したことを特徴とする。請求項4記載
の液晶表示素子は、請求項3記載の液晶表示素子におい
て、液晶層に含まれる液晶の誘電異方性が負で、電圧無
印加のとき垂直配向し、電圧印加により基板法線方向に
らせん軸が向いたねじれネマチック配向に変化するよう
にしたことを特徴とする。
【0010】請求項5記載の液晶表示素子は、請求項3
記載の液晶表示素子において、電極付き基板の電極をス
リット状に除去加工したことを特徴とする。請求項6記
載の液晶表示素子は、請求項3記載の液晶表示素子にお
いて、液晶層間の透明電極をスリット状に除去加工した
ことを特徴とする。請求項7記載の液晶表示素子は、請
求項1記載の液晶表示素子において、複数の液晶層のう
ち1層以上の液晶層を高分子分散型液晶としたことを特
徴とする。
【0011】請求項8記載の液晶表示素子は、請求項7
記載の液晶表示素子において、液晶層間の絶縁膜の比誘
電率を絶縁膜の厚みで割った値が2(1/μm)以上と
なるようにしたことを特徴とする。請求項9記載の液晶
表示素子の製造方法は、第1および第2の基板間に第
1,第2および第3の液晶層を積層した液晶表示素子の
製造方法であって、画素を駆動する第1および第2の駆
動素子を形成した第1の基板の画素領域にエッチングに
より掘り込んで凹部を設け、凹部に第1の駆動素子と接
続した第1の画素電極を形成する工程と、第1の画素電
極上に二色性色素を含む高分子分散型液晶を被着し第1
の液晶層とする工程と、第1の液晶層上に第1の絶縁膜
を形成し、第2の駆動素子の出力端子部上の第1の絶縁
膜をエッチングして開口部を設ける工程と、第1の絶縁
膜上に開口部を介して第2の駆動素子と接続した透明電
極からなる第2の画素電極を形成する工程と、画素を駆
動する第3の駆動素子を形成した第2の基板の画素領域
にエッチングにより掘り込んで凹部を設け、凹部に第3
の駆動素子と接続した第3の画素電極を形成する工程
と、第3の画素電極上に第1の液晶層とは異なる二色性
色素を含む高分子分散型液晶を被着し第3の液晶層とす
る工程と、第3の液晶層上に第2の絶縁膜を形成する工
程と、第2の絶縁膜上に透明電極からなる共通電極を形
成する工程と、第1の基板の第2の画素電極および第2
の基板の共通電極を内側にして対向配置し、第2の画素
電極と共通電極との間に第1および第2の液晶層とは異
なる二色性色素を含むゲストホスト液晶を注入し第2の
液晶層とする工程とを含むことを特徴とする。
【0012】請求項10記載の液晶表示素子の製造方法
は、第1および第2の基板間に第1,第2および第3の
液晶層を積層した液晶表示素子の製造方法であって、画
素を駆動する第1,第2および第3の駆動素子を形成し
た第1の基板上に第1の駆動素子と接続した第1の画素
電極を形成した後、第1の基板上に第1の感光性樹脂を
塗布する工程と、第1の感光性樹脂上に第1の絶縁膜を
形成し、第1の絶縁膜の画素領域の周縁の一部を除去し
て第1の現像液浸入口を設け、フォトリソグラフィー工
程で現像液を第1の現像液浸入口から第1の絶縁膜の下
に浸入させることにより、画素領域の第1の感光性樹脂
を除去して第1の空隙を設ける工程と、第1の絶縁膜上
に第2の駆動素子と接続した透明電極からなる第2の画
素電極を形成した後、第1の基板上に第2の感光性樹脂
を塗布する工程と、第2の感光性樹脂上に第2の絶縁膜
を形成し、第2の絶縁膜の画素領域の周縁の一部を除去
して第2の現像液浸入口を設け、フォトリソグラフィー
工程で現像液を第2の現像液浸入口から第2の絶縁膜の
下に浸入させることにより、画素領域の第2の感光性樹
脂を除去して第2の空隙を設ける工程と、第2の絶縁膜
上に第3の駆動素子と接続した透明電極からなる第3の
画素電極を形成した後、第1の基板上に第3の感光性樹
脂を塗布する工程と、画素領域の第3の感光性樹脂を除
去する工程と、第1の空隙に二色性色素を含むゲストホ
スト液晶を注入し第1の液晶層とする工程と、第2の空
隙に第1の液晶層とは異なる二色性色素を含むゲストホ
スト液晶を注入し第2の液晶層とする工程と、第2の基
板上に共通電極を形成する工程と、第1の基板の第3の
画素電極および第2の基板の共通電極を内側にして対向
配置し、第3の画素電極と共通電極との間に第1および
第2の液晶層とは異なる二色性色素を含むゲストホスト
液晶を注入し第3の液晶層とする工程とを含むことを特
徴とする。
【0013】
【作用】この発明の構成によれば、一対の電極付き基板
間に、各々が異なる色の二色性色素を含む複数の液晶層
を積層して挟持し、液晶層間を絶縁膜および透明電極で
仕切ることにより、液晶層間の仕切りが極めて薄いので
斜めから見ても色ずれは全く生じない。
【0014】液晶層が例えば2層あれば、液晶層間の仕
切りは1つであり、従来のように液晶パネルを積層した
場合には、各液晶層を透明電極で挟まなければ電圧が掛
からなかった。しかし、この発明のように液晶層間の仕
切りが絶縁膜および透明電極からなり、絶縁膜の厚みを
1μm以下程度にすれば、透明電極を絶縁膜の片側だけ
にしても、透明電極から絶縁膜を介して液晶層に十分電
圧が印加されので、透明電極の数を半減でき、明るい表
示が可能になる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例について詳細に述べ
る。 〔第1の実施例〕図1はこの発明の第1の実施例の液晶
表示素子の断面図、図2(a)は図1の下基板の平面
図、図2(b)は上基板の平面図である。図1,図2に
おいて、1は下基板、2は上基板、3,4,5は第1,
第2,第3の薄膜トランジスタ、6はエッチング断面、
7,9,11はソース線、8は第1の薄膜トランジスタ
3のドレイン電極と一体的に形成され反射板を兼ねる第
1の画素電極、10は第2の画素電極16に接続される
第2の薄膜トランジスタ4のドレイン電極、12は第3
の画素電極13に接続される第3の薄膜トランジスタ5
のドレイン電極、14はゲストホスト液晶14aを混ぜ
た高分子分散型液晶である第1の液晶層、15,18は
アクリル樹脂、17はゲストホスト液晶17aを混ぜた
高分子分散型液晶である第3の液晶層、19は透明電極
からなる共通電極、20はゲストホスト液晶からなる第
2の液晶層、21,22はゲート線である。
【0016】この実施例の液晶表示素子は、第1の薄膜
トランジスタ3,そのドレイン電極と一体形成した第1
の画素電極8および第2の薄膜トランジスタ4を設けた
下基板1と、第3の薄膜トランジスタ5および透明電極
からなる第3の画素電極を設けた上基板2との間に、各
々が異なる色の二色性色素を含む3つの液晶層14,2
0,27を積層して挟持し、その液晶層間を絶縁膜(ア
クリル樹脂15,18)および透明電極(第2の画素電
極16,共通電極19)で仕切り、第1の画素電極8は
アルミ膜で形成され反射板を兼ねている。
【0017】この液晶表示素子の製造方法を説明する。
まず、ホウケイ酸ガラスからなる上下基板1,2上に、
通常の工程で半導体層がa−Siからなる薄膜トランジ
スタ3,4,5を作製する(ソース線、ドレイン電極の
工程の手前まで)。つぎに、上下基板1,2上の画素部
に当たる領域に、フォトリソグラフィーとふっ酸を主成
分とする溶液のエッチングにより、深さ4.0μmの凹
部6a,6bを形成する。このとき、エッチング断面は
傾斜面になった。
【0018】つぎに、下基板1には、レジストを剥離し
てから、アルミを500nm成膜し(ただし、MoSi
2 をアルミの接着性を上げるため、アルミの下に付けて
いる)、フォトリソグラフィーにより、第1の薄膜トラ
ンジスタ3のソース線7と、第1の薄膜トランジスタ3
のドレイン電極を含む画素電極8と、第2の薄膜トラン
ジスタ4のソース線9およびドレイン電極10とをパタ
ーンニングした。
【0019】上基板1には、同様にアルミ膜により第3
の薄膜トランジスタ5のソース線11およびドレイン電
極12をパターンニングした後、リフトオフ法を用いて
ITO膜により第3の画素電極13をドレイン電極12
と接触するよう作製した。つぎに、米国特許第4,43
5,947号に開示されているNCAP(曲線整列ネマ
チック液晶)の製造方法に準じて、高分子分散型液晶を
作製した。すなわち、PVA(ポリビニルアルコール)
の7%水溶液に1%の界面活性剤を加えた溶媒を撹はん
しながら、ネマチック液晶ZLI4792(メルク社
製)に三井東圧製の黄色色素(青を吸収)を2%溶かし
たゲストホスト液晶を混ぜた。この結果、平均粒径が約
2μmのNCAPが作製できた。これを、印刷法により
下基板1の凹部6aに転写して第1の液晶層14とす
る。その上に、紫外線硬化型アクリル樹脂を500nm
塗布し、離型剤としてシランカップリング剤を塗布して
ある研磨ガラスでプレスして平滑化し、第2の薄膜トラ
ンジスタ4のドレイン電極10上の開口部形成領域をマ
スクして紫外線を照射して硬化させた。プレスした研磨
ガラスを剥してから、エタノールで第2の薄膜トランジ
スタ4の開口部形成領域の未硬化アクリル樹脂を洗い流
すことにより、表面が平滑でドレイン電極10上に開口
部を形成したアクリル樹脂15が得られる。
【0020】このアクリル樹脂15上に、ITOをマグ
ネトロンスパッタリングにより成膜し、塩化第2鉄を主
とするエッチャントでパターンニングして第2の画素電
極16を設けた。第2の画素電極16はアクリル樹脂1
5の開口部を介してドレイン電極10と導通している。
上基板2側では、シアン(赤を吸収)の二色性色素を用
いて同様の方法で高分子分散型液晶を作製、塗布して第
3の液晶層17を設け、アクリル樹脂18を形成した
後、ITOで共通電極19を成膜した。共通電極19は
パネル全面を覆っており、パネルの端でアースに接地さ
れている。
【0021】この上下基板1,2上に垂直配向剤ZLI
3334(メルク社製)を塗布、乾燥したのち、直径4
μmのプラスチック球形スペーサを撒いてから貼合わせ
て空セルを作製し、マゼンタ色(緑吸収)の二色性色素
を3%混ぜた液晶ZLI2806(メルク社製、誘電異
方性Δε=-3.4、複屈折率Δn=0.046 )にカイラル剤
R1011を混ぜて、ねじれピッチを7.2μmとした
ゲストホスト液晶を注入して第2の液晶層20とした。
この第2の液晶層20は無電圧時には垂直配向しており
透過状態であるが、第2の薄膜トランジスタ4から第2
の画素電極16と共通電極19との間に電圧を印加する
と液晶分子が寝て、ねじれ状態となり、緑光を吸収す
る。
【0022】一方、第3の液晶層17は無電圧ではシア
ン色だが、第3の薄膜トランジスタ5から共通電極19
との間に電圧が印加されて透過状態になる。第1の液晶
層14は、第1の画素電極8と第2の画素電極16の間
で電圧が印加されるので、第1の薄膜トランジスタ3へ
供給する信号電圧は、第2の薄膜トランジスタ4の信号
電位を基準として与えなければならない。なお、液晶層
14,17,20への印加電圧は、液晶材料の劣化を避
けるため交流化されるが、共通電極19に対して、第2
の薄膜トランジスタ4の出力電位が+−Vのときには、
第1の薄膜トランジスタ3は逆極性の電圧−+vを与え
るようにした方が第1の薄膜トランジスタ3の出力振幅
を小さくできる。
【0023】このように、2枚の基板1,2間に、透明
電極と絶縁膜であるアクリル樹脂とによって仕切ること
で、独立に駆動できる3層の液晶層14,17,20を
形成することができ、従来のマイクロカラーフィルタ型
より極めて明るく、斜めから見ても色ずれのない、フル
カラー表示が可能となった。表示性能としてはコントラ
スト10で反射率40%と印刷物に近い特性が得られ
た。また、厚みや重量の増加も解消された。
【0024】液晶層間の境界には絶縁層であるアクリル
樹脂0.5μmと透明電極膜1層があるだけなので、透
明電極は合計6回透過するだけなので、同じ液晶、厚み
の3枚の液晶パネルを光学カップリングして積層した場
合よりも20%も明るくなった。また、この実施例で
は、薄膜トランジスタ3,4,5の位置、および積層す
る画素電極8,16,13の位置を工夫している。すな
わち、同一の基板1上にある第1の薄膜トランジスタ3
と第2の薄膜トランジスタ4を画素の両端に設け、ま
た、第3の薄膜トランジスタ5を対向する基板2上の第
1の薄膜トランジスタ3とほぼ同じ位置に配すること
で、次の第2の実施例で生じるようなソース線を迂回さ
せる必要をなくし、開口率を極めて大きくすることがで
き、かつ、ソース線と画素電極が重なって容量結合する
ことをなくした。また、対向基板2上にも薄膜トランジ
スタ5を作製することで、1枚の基板1,2上には1層
の液晶層14,17を形成し、後で液晶層20を注入す
ることで、多層化を容易にした。
【0025】さらに、下基板1に設けた凹部6aに液晶
層14を形成することで、立体配線をする第2の画素電
極16を設けるアクリル樹脂15の表面が基板面と同一
平面に近づき、立体配線の距離を短くして、加工を容易
にした。なお、この実施例では、第1,第3の液晶層1
4,17に半固体である高分子分散型液晶を用いて、立
体構造をつくり易くしたが、必ずしも、液晶はこれに限
らない。例えば、高分子分散型液晶の代わりに、フォト
レジストのような可溶性の材料を画素部(基板1,2の
凹部6a,6b)に埋め込んでから、レジストの現像液
に溶けにくい絶縁膜およびITOをレジスト上に形成し
てから、レジストを溶解させて空隙をつくり、その空隙
中にゲストホスト液晶を注入してもよい。その場合、各
液晶層を挟む界面の両方をラビングすることは不可能な
ので、基板側の界面だけをラビングしておくか、ラビン
グが不要な垂直配向膜を使用する液晶モードが好まし
い。ラビングが不要で、偏光板のないゲストホスト液晶
モードとして、ホワイトテーラー型ゲストホスト液晶が
あるが、このモードは中間調表示が困難なので、好まし
くない。垂直配向膜間に誘電異方性が負のカイラルネマ
チックゲストホスト液晶で、カイラルピッチpと液晶層
の厚みdの比率d/pが0.7弱とした液晶を挟むと、
無電界では垂直配向(ネマチック相)で、電圧印加によ
りねじれ状態になる、ポジ型相転移ゲストホストモード
が、諧調表示も可能で、ラビングも不要なので最も望ま
しい。垂直配向膜は空隙内にシランカプラーの希薄溶液
を注入してから、乾燥すれば界面に付着させることがで
きる。ラビングをしないで、画素電極にスリット状の切
り込みをエッチング時に刻むことで、垂直配向している
液晶分子(Nn型)が倒れる方向を制御してもよい。一
方の界面をラビングしておくか、電極にスリットを入れ
るかして、液晶の倒れる方向を制御できる場合は、この
発明の第1の実施例の第1の画素電極8を透明電極に
し、パネルの後ろに視角依存性を改善した1/4波長板
の反射板を設けた特願平6−103837号も適用でき
る。
【0026】なお、この実施例では、駆動素子として薄
膜トランジスタ3,4,5を用いているが、他のアクテ
ィブ素子を用いてもよいし、スタティック駆動パネルで
も構わない。スタティック駆動の場合は、図2におい
て、薄膜トランジスタ3,4,5がなく、外部ICへの
実装部へつながる金属配線だけが形成されて、これが開
口部を介して第2の画素電極16へ接続される。
【0027】〔第2の実施例〕図3はこの発明の第2の
実施例の液晶表示素子の断面図、図4は同液晶表示素子
の各部の配置を示す平面図である。なお、図4中、中央
部の画素は詳細に示しているが、周辺部の画素は同様で
あるので省略部分がある。図3,図4において、30は
ホウケイ酸ガラスからなる下基板、31,32,33は
第1,第2,第3の薄膜トランジスタ、34,35,3
6はソース線、37は第1の薄膜トランジスタ31のド
レイン電極と一体的に形成され反射板を兼ねる第1の画
素電極、38は第2の画素電極41に接続される第2の
薄膜トランジスタ32のドレイン電極、39は第3の画
素電極42に接続される第3の薄膜トランジスタ33の
ドレイン電極、40はゲート線、43は共通電極、44
はホウケイ酸ガラスからなる上基板、45は第1の液晶
領域45aに注入したゲストホスト液晶からなる第1の
液晶層、46は第2の液晶領域46aに注入したゲスト
ホスト液晶からなる第2の液晶層、47は第3の液晶領
域47aに注入したゲストホスト液晶からなる第3の液
晶層、48,49はSiO2 からなる絶縁膜、50,5
3,55は感光性ポリミイド膜、51,52,54は開
口部、56は第1層の現像液浸入口、57は第2層の現
像液浸入口である。
【0028】この実施例では、薄膜トランジスタ31,
32,33を下基板30上に3つとも形成した。画素の
ピッチは250μmである。この液晶表示素子の製造方
法を説明する。まず、下基板30上に薄膜トランジスタ
31,32,33を作製する。各薄膜トランジスタ3
1,32,33のソース線34,35,36およびドレ
イン電極(37),38,39はアルミ膜により作製す
るが、薄膜トランジスタ31のドレイン電極は画素電極
37と一体的に形成する。各ソース線は、従来のよう
に、RGB3色の画素が平面に並んでいるときは、間隔
をおいて平行に走っていたが、この実施例の場合は、第
1の画素電極37と各ソース線34,35,36は同一
平面にあるので交差しないようにし、また、第2,第3
の画素電極41,42とソース線34,35,36も容
量結合を小さくするため極力交差しないようにするべき
である。このため、図4のように、3本のソース線3
4,35,36を隣接させ、薄膜トランジスタ32のソ
ース線35と第3の画素電極42とがわずかに交差する
だけとなるように配置して、開口率を大きく、ソース線
34,35,36と画素電極41,42の容量結合を小
さくするよう工夫した。
【0029】これらの薄膜トランジスタ31,32,3
3を形成した下基板30上に、感光性ポリイミド膜50
としてフォトニース(東レ製)をスピンナーで厚み4μ
m塗布し、乾燥した後、開口部51,52と第1の液晶
領域45aをマスクして、他をUV露光する。その上
に、絶縁膜48としてSiO2 をマグネトロンスパッタ
で約0.8μm成膜後、開口部51,52および現像液
浸入口56のSiO2 をフォトリソグラフィーとフッ酸
のエッチングにより除去する。つぎに、フォトニースの
現像液中に基板を浸すと、現像液は現像液浸入口56か
ら露光されていない第1の液晶領域45aのフォトニー
スを溶かしながらSiO2 からなる絶縁膜48の下に浸
入し、開口部51,52および第1の液晶領域45aの
フォトニースを除去する。フォトニースを洗い流すと、
開口部51,52が通じ、第1の液晶領域45aに厚さ
3μmの空間ができる。第1の液晶領域45aは、図4
から分かるように、横方向のストライプ状のトンネル状
になって液晶パネルの端まで延びており、トンネルの一
方の端は塞がっており、他方はガラス端面で開放状態に
なっている。第1の液晶領域45aは長いトンネルとな
って各画素間でつながっているが、現像液浸入口56
は、各画素毎に設けないとフォトニースの溶解が止ま
り、現像液が液晶セル内に浸入しなくなる。
【0030】この上にITO膜を80nmスパッタ成膜
してから、第2の画素電極41の形状にパターニングす
る。第2の画素電極41は薄膜トランジスタ32のドレ
イン電極38に開口部51を介して接続している。この
上から、さらに感光性ポリイミド膜53としてフォトニ
ースを4μm厚で塗布して、開口部52に通ずる開口部
54,第2の液晶領域46aおよび現像液浸入口57を
マスクしてUV露光する。第2の液晶領域46aは縦方
向のストライプ状にしており、また、第2層の現像液浸
入口57は、第1層の現像液浸入口56とは重ならない
位置に設定することが重要である。これにより、第1層
の開口部分は、フォトニースで塞がれて第2層と分離さ
れて、後述の各層の液晶の注入が可能となる。
【0031】この上に、絶縁膜49としてSiO2 を約
0.8μm成膜し、開口部54および現像液浸入口57
上のSiO2 を除去してから、フォトニースを現像し
て、縦方向に伸びたトンネル状の空間の第2の液晶領域
46aを形成する。さらに、ITOで第3の画素電極4
2を形成して、薄膜トランジスタ33のドレイン電極に
開口部54,52を介して接続する。
【0032】そして、この上に、感光性ポリイミド膜5
5としてフォトニースを4μm厚で塗布し、露光、現像
して、凸部状の感光性ポリイミド膜55を設け、この感
光性ポリイミド膜55以外の領域が第3の液晶領域47
aとなる。ここで、図5に下基板30上の配置構成およ
び上基板44のシール部分を示す。図5に示すように、
空間である第1,第2の液晶領域45a,46aは、外
部回路との接続端子がある側(実装部63,64側)の
端部は塞がっており、反対側の端部は開放(開放端6
0,61)されている。この下基板30を真空容器内に
入れ、液晶セル内の空気を脱気してから、シランカプラ
ーのガスを導入して各画素電極37,41,42上にシ
ランカップリング分子を付着させて垂直配向処理を行っ
た。
【0033】さらに、この下基板30を真空注入装置に
入れ、液晶セル内を脱気してから、第1の液晶領域45
aの開放端60を、シアンの二色性色素を溶解したゲス
トホスト液晶面に漬けてから、大気圧に戻して液晶を注
入した。それから、同様にして、開放端61から第2の
液晶領域46a内へマゼンタ色のゲストホスト液晶を、
真空注入した。
【0034】つぎに、ITOの共通電極43を成膜し、
シランカップリング処理をした上基板44に、UV硬化
型シール樹脂を、図5に示すシール部65にスクリーン
印刷してから、下基板30と貼合わせて、加圧しながら
シール部65をUV照射して接着した。このとき、開放
端60、61もシール樹脂で塞がれている。そして、注
入口62から黄色のゲストホスト液晶を真空注入した。
【0035】ところで、各層に注入したゲストホスト液
晶は、メルク社製の誘電異方性が負の液晶ZLI258
5にカイラル剤R811を微量加えて捻れピッチを4.
3μmとしたカイラルネマチック液晶に、各色の二色性
色素を混ぜたものである。電圧を印加しないときは、液
晶は垂直配向をしているので透明状態であるが、電圧を
印加すると、液晶分子は基板に水平になり、らせん軸が
基板法線方向の捻れネマチック状態となり、二色性色素
により入射光が吸収される。各色の色素は吸光度比が近
いものを選び、すべての液晶層が吸光状態、および透過
状態のときに無彩色に近くなるよう溶解量を調整した。
【0036】この実施例による液晶パネルを駆動したと
ころ、各色の中間調も再現性よく表示でき、マイクロカ
ラーフィルタ方式に比べると非常に明るく、斜めから見
たときの色ずれもなく、印刷物並みのフルカラー表示が
可能となった。また、厚みや重量の増加も解消された。
なお、この実施例では、絶縁膜48,49として、Si
2 膜を0.8μm形成しているが、0.5μmより薄
いと液晶を注入するときなどに割れてしまい、厚すぎる
と液晶層へ印加される電圧が小さくなりすぎる。SiO
2 膜は、比誘電率が4と小さいので2μm程度以下にし
ないと液晶層に印加される電圧が小さくなり過ぎて薄膜
トランジスタによる駆動限界(10ボルト程度)を超え
てしまう。比誘電率がもっと大きい、たとえば、SiO
2 に酸化チタン、酸化タンタルを混合した膜や、酸化タ
ンタルの膜は比誘電率が10から20と大きくできるの
で、さらに厚くてもよい。また、絶縁膜の容量は比誘電
率に比例し、厚みに反比例するので、厚さの限界の基準
は、SiO2 膜の例から判断して、絶縁膜48,49の
比誘電率を厚みで割った値が2μm-1以上となる厚みと
すればよい。
【0037】ただし、第1の実施例のように、液晶層が
高分子分散型液晶のように高分子ネットワークに支えら
れている場合には、絶縁膜(液晶層14と電極16との
間のアクリル樹脂15,液晶層17と電極19との間の
アクリル樹脂18)は0.5μmより薄くても構わない
が、アクリル樹脂15,18の比誘電率を厚みで割った
値が2μm-1以上となる厚みとする。
【0038】
【発明の効果】この発明の液晶表示素子は、一対の電極
付き基板間に、各々が異なる色の二色性色素を含む複数
の液晶層を積層して挟持し、液晶層間を絶縁膜および透
明電極で仕切り、複数の液晶層の背面側に反射板を設け
たことにより、透明電極の数を少なくできるため、従来
のマイクロカラーフィルタ型に比べて非常に明るく、ま
た、液晶層間の厚みを薄くできるため、ゲストホスト液
晶パネルを積層した場合に生じる斜めから見たときの色
ずれや、厚み、重量の増加が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の液晶表示素子の断面
図である。
【図2】この発明の第1の実施例における下基板および
上基板の平面図である。
【図3】この発明の第2の実施例の液晶表示素子の断面
図である。
【図4】この発明の第2の実施例における各部の配置を
示す平面図である。
【図5】この発明の第2の実施例における全体の配置を
示す平面図である。
【符号の説明】
1 下基板 2 上基板 3 第1の薄膜トランジスタ 4 第2の薄膜トランジスタ 5 第3の薄膜トランジスタ 7,9,11 ソース線 8 第1の画素電極(反射板を兼ねる) 10,12 ドレイン電極 13 第3の画素電極 14 第1の液晶層(高分子分散型液晶) 15,18 アクリル樹脂(絶縁膜) 16 第2の画素電極 17 第3の液晶層(高分子分散型液晶) 19 共通電極 20 第2の液晶層 21,22 ゲート線 30 下基板 31 第1の薄膜トランジスタ 32 第2の薄膜トランジスタ 33 第3の薄膜トランジスタ 34,35,36 ソース線 37 第1の画素電極(反射板を兼ねる) 38,39 ドレイン電極 40 ゲート線 41 第2の画素電極 42 第3の画素電極 43 共通電極 44 上基板 45 第1の液晶層 46 第2の液晶層 47 第3の液晶層 48,49 絶縁膜 50,53,55 感光性ポリミイド膜 51,52,54 開口部 56 第1層の現像液浸入口 57 第2層の現像液浸入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02F 1/1343

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電極付き基板間に、各々が異なる
    色の二色性色素を含む複数の液晶層を積層して挟持し、
    前記液晶層間を絶縁膜および透明電極で仕切り、前記複
    数の液晶層の背面側に反射板を設けた液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 液晶層間の絶縁膜の厚みを0.5μm以
    上とし、前記絶縁膜の比誘電率を厚みで割った値が2
    (1/μm)以上となるようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の液晶表示素子。
  3. 【請求項3】 複数の液晶層と接する界面を垂直配向処
    理したことを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】 液晶層に含まれる液晶の誘電異方性が負
    で、電圧無印加のとき垂直配向し、電圧印加により基板
    法線方向にらせん軸が向いたねじれネマチック配向に変
    化するようにしたことを特徴とする請求項3記載の液晶
    表示素子。
  5. 【請求項5】 電極付き基板の電極をスリット状に除去
    加工したことを特徴とする請求項3記載の液晶表示素
    子。
  6. 【請求項6】 液晶層間の透明電極をスリット状に除去
    加工したことを特徴とする請求項3記載の液晶表示素
    子。
  7. 【請求項7】 複数の液晶層のうち1層以上の液晶層を
    高分子分散型液晶としたことを特徴とする請求項1記載
    の液晶表示素子。
  8. 【請求項8】 液晶層間の絶縁膜の比誘電率を前記絶縁
    膜の厚みで割った値が2(1/μm)以上となるように
    したことを特徴とする請求項7記載の液晶表示素子。
  9. 【請求項9】 第1および第2の基板間に第1,第2お
    よび第3の液晶層を積層した液晶表示素子の製造方法で
    あって、 画素を駆動する第1および第2の駆動素子を形成した前
    記第1の基板の画素領域にエッチングにより掘り込んで
    凹部を設け、前記凹部に第1の駆動素子と接続した第1
    の画素電極を形成する工程と、 前記第1の画素電極上に二色性色素を含む高分子分散型
    液晶を被着し前記第1の液晶層とする工程と、 前記第1の液晶層上に第1の絶縁膜を形成し、前記第2
    の駆動素子の出力端子部上の前記第1の絶縁膜をエッチ
    ングして開口部を設ける工程と、 前記第1の絶縁膜上に前記開口部を介して前記第2の駆
    動素子と接続した透明電極からなる第2の画素電極を形
    成する工程と、 画素を駆動する第3の駆動素子を形成した前記第2の基
    板の画素領域にエッチングにより掘り込んで凹部を設
    け、前記凹部に第3の駆動素子と接続した第3の画素電
    極を形成する工程と、 前記第3の画素電極上に前記第1の液晶層とは異なる二
    色性色素を含む高分子分散型液晶を被着し前記第3の液
    晶層とする工程と、 前記第3の液晶層上に第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜上に透明電極からなる共通電極を形成
    する工程と、 前記第1の基板の前記第2の画素電極および第2の基板
    の前記共通電極を内側にして対向配置し、前記第2の画
    素電極と前記共通電極との間に前記第1および第2の液
    晶層とは異なる二色性色素を含むゲストホスト液晶を注
    入し前記第2の液晶層とする工程とを含むことを特徴と
    する液晶表示素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 第1および第2の基板間に第1,第2
    および第3の液晶層を積層した液晶表示素子の製造方法
    であって、 画素を駆動する第1,第2および第3の駆動素子を形成
    した第1の基板上に前記第1の駆動素子と接続した第1
    の画素電極を形成した後、前記第1の基板上に第1の感
    光性樹脂を塗布する工程と、 前記第1の感光性樹脂上に第1の絶縁膜を形成し、前記
    第1の絶縁膜の画素領域の周縁の一部を除去して第1の
    現像液浸入口を設け、フォトリソグラフィー工程で現像
    液を前記第1の現像液浸入口から前記第1の絶縁膜の下
    に浸入させることにより、前記画素領域の前記第1の感
    光性樹脂を除去して第1の空隙を設ける工程と、 前記第1の絶縁膜上に前記第2の駆動素子と接続した透
    明電極からなる第2の画素電極を形成した後、前記第1
    の基板上に第2の感光性樹脂を塗布する工程と、前記第
    2の感光性樹脂上に第2の絶縁膜を形成し、前記第2の
    絶縁膜の画素領域の周縁の一部を除去して第2の現像液
    浸入口を設け、フォトリソグラフィー工程で現像液を前
    記第2の現像液浸入口から前記第2の絶縁膜の下に浸入
    させることにより、前記画素領域の前記第2の感光性樹
    脂を除去して第2の空隙を設ける工程と、 前記第2の絶縁膜上に前記第3の駆動素子と接続した透
    明電極からなる第3の画素電極を形成した後、前記第1
    の基板上に第3の感光性樹脂を塗布する工程と、 前記画素領域の前記第3の感光性樹脂を除去する工程
    と、 前記第1の空隙に二色性色素を含むゲストホスト液晶を
    注入し前記第1の液晶層とする工程と、 前記第2の空隙に前記第1の液晶層とは異なる二色性色
    素を含むゲストホスト液晶を注入し前記第2の液晶層と
    する工程と、 前記第2の基板上に共通電極を形成する工程と、 前記第1の基板の前記第3の画素電極および第2の基板
    の前記共通電極を内側にして対向配置し、前記第3の画
    素電極と前記共通電極との間に前記第1および第2の液
    晶層とは異なる二色性色素を含むゲストホスト液晶を注
    入し前記第3の液晶層とする工程とを含むことを特徴と
    する液晶表示素子の製造方法。
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