JPH08145669A - ビークル検知システム - Google Patents

ビークル検知システム

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JPH08145669A
JPH08145669A JP28779294A JP28779294A JPH08145669A JP H08145669 A JPH08145669 A JP H08145669A JP 28779294 A JP28779294 A JP 28779294A JP 28779294 A JP28779294 A JP 28779294A JP H08145669 A JPH08145669 A JP H08145669A
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pipe
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はシステム全体のコストを低減させな
がら、空港の誘導路などの広い監視対象エリア上を走行
する、様々な重さ、大きさのビークルを検出し、この検
出結果に基づき、その位置や速度などを検知する。 【構成】 熱水循環装置2によって監視対象エリアとな
っている空港の誘導路6の路面下に熱い水7を循環させ
て、空気上昇装置3に上昇空気を発生させ、これを前記
誘導路6上の各垂直空気パイプ8の上端から出し、ビー
クル9のタイヤなどによって前記垂直空気パイプ8の上
端が塞がれたとき、上昇空気検知装置4によってこれを
検知して、ビークル位置演算装置5によってその位置を
計算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空港の誘導路などに設
置され、この誘導路上などを走行する車両(ビークル)
の位置などを検知するビークル検知システムに関する。
【0002】
【従来の技術】道路上や駐車場上などを走行するビーク
ルの位置などを検知するビークル検知システムとして、
従来、赤外線を利用した物体位置検知装置や、物体の重
さを見る感圧センサを利用した物体位置検知装置などが
知られている。
【0003】この場合、赤外線を利用した物体位置検知
装置は、道路上や駐車場上など監視対象となるエリア
(監視対象エリア)の一端側に設けられた複数の赤外線
投光器から赤外線を出射させながら、前記監視対象エリ
アの他端側に設けられた複数の赤外線受光器によって、
前記各赤外線の透過有無をチェックし、このチェック結
果に基づいて、前記監視対象エリア内にある複数の赤外
線を遮る物体があるかどうかをチェックし、複数の赤外
線を同時に、遮る物体、すなわちある程度の大きさを持
つ物体をビークルと判定して、その位置を検出する。
【0004】また、物体の重さを見る感圧センサを利用
した物体位置検知装置は、道路上や駐車場上などの監視
対象エリアとなっている路面や地面などの各部に感圧セ
ンサを配置し、これらの各感圧センサの圧力感知結果に
基づいて、前記監視対象エリア内に予め設定されている
重量以上の物体があるかどうかをチェックし、予め設定
されている重量以上の物体をビークルと判定して、その
位置を検出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の各ビークル検知システムにおいては、次に述べ
るような問題があった。
【0006】すなわち、赤外線を利用した物体位置検知
装置では、監視対象エリアの端部に複数の赤外線投光器
と、複数の赤外線受光器とを設けなければならないの
で、監視対象エリアが広くなると、設置しなければなら
ない赤外線投光器、赤外線受光器の数が多くなり過ぎ
て、装置全体のコストが高くなり過ぎるという問題があ
った。
【0007】さらに、このような赤外線を利用した物体
位置検知装置では、各赤外線投光器の設置間隔や各赤外
線受光器の設置間隔によって、検知することができる物
体の大きさや位置検出精度などが決まってしまうので、
小さな物体を検出する場合や位置検出精度を高めると
き、設置しなければならない赤外線投光器、赤外線受光
器の数が多くなり過ぎて、装置全体のコストが高くなり
過ぎるという問題があった。
【0008】このため、このような赤外線を利用した物
体位置検知装置では、実際には、道路の一部や小規模な
駐車場、室内などの監視対象エリアの面積が小さい場所
でしか用いられていない。
【0009】また、物体の重さを見る感圧センサを利用
した物体位置検知装置では、感圧センサの種類によって
検出することができる重量の範囲が決まってしまうの
で、軽いビークルを検出することができる感圧センサを
使用したときには、重いビークルが通過したとき、感圧
センサが壊れてしまい、また重いビークルを検出するこ
とができる感圧センサを使用したときには、軽いビーク
ルが通過したとき、これを検出することができないとい
う問題があった。
【0010】本発明は上記の事情に鑑み、システム全体
のコストを低減させながら、空港の誘導路などの広い監
視対象エリア上を走行する、様々な重さ、大きさのビー
クルを検出することができ、この検出結果に基づき、そ
の位置や速度などを検知することができるビークル検知
システムを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項1のビークル検知システムでは、
ビークルが走行する地面内または前記ビークルの走行ル
ートに対応する面内に、一端が大気中に開放されるよう
に、埋設される複数のパイプと、これらの各パイプを加
熱または冷却する加熱・冷却装置と、前記各パイプ内を
流れる空気の流量を検出する複数の流量検出器と、これ
ら各流量検出器の検出結果に基づき、ビークルの位置、
大きさ、速度のうち、少なくともいずれかを演算する演
算装置とを備えたことを特徴としている。
【0012】また、請求項2のビークル検知システムで
は、ビークルが走行する地面内または前記ビークルの走
行ルートに対応する面内に、一端が大気中に開放される
ように、埋設される複数のパイプと、これらの各パイプ
の他端側に空気を送り込み、前記一端側から空気を放出
させる空気流発生装置と、前記各パイプ内を流れる空気
の流量を検出する複数の流量検出器と、これら各流量検
出器の検出結果に基づき、ビークルの位置、大きさ、速
度のうち、少なくともいずれかを演算する演算装置とを
備えたことを特徴としている。
【0013】また、請求項3のビークル検知システムで
は、ビークルが走行する地面内または前記ビークルの走
行ルートに対応する面内に、一端が大気中に開放される
ように、埋設される複数のパイプと、空気の流れを発生
ながら、前記各パイプを順次、選択して、選択したパイ
プの他端側に空気を送り込み、一端側から空気を放出さ
せる空気流発生・選択装置と、この空気流発生・選択装
置によって選択されているパイプに流れ込む空気の流量
を検出する流量検出器と、この流量検出器の検出結果に
基づき、ビークルの位置、大きさ、速度のうち、少なく
ともいずれかを演算する演算装置とを備えたことを特徴
としている。
【0014】
【作用】上記の構成において、請求項1のビークル検知
システムでは、加熱・冷却装置によってビークルが走行
する地面内または前記ビークルの走行ルートに対応する
面内に、一端が大気中に開放されるように、埋設されて
いる複数のパイプを加熱または冷却しながら、複数の流
量検出器によって前記各パイプ内を流れる空気の流量を
検出し、演算装置によって前記各流量検出器の検出結果
に基づき、ビークルの位置、大きさ、速度のうち、少な
くともいずれかを演算することにより、システム全体の
コストを低減させながら、空港の誘導路などの広い監視
対象エリア上を走行する、様々な重さ、大きさのビーク
ルを検出し、この検出結果に基づき、その位置や速度な
どを検知する。
【0015】また、請求項2のビークル検知システムで
は、空気流発生装置によって、ビークルが走行する地面
内または前記ビークルの走行ルートに対応する面内に、
一端が大気中に開放されるように、埋設されている複数
のパイプの他端側に空気を送り込み、前記一端側から空
気を放出させながら複数の流量検出器によって前記各パ
イプ内を流れる空気の流量を検出し、演算装置によって
前記各流量検出器の検出結果に基づき、ビークルの位
置、大きさ、速度のうち、少なくともいずれかを演算す
ることにより、システム全体のコストを低減させなが
ら、空港の誘導路などの広い監視対象エリア上を走行す
る、様々な重さ、大きさのビークルを検出し、この検出
結果に基づき、その位置や速度などを検知する。
【0016】また、請求項3のビークル検知システムで
は、空気流発生・選択装置によって空気の流れを発生な
がら、ビークルが走行する地面内または前記ビークルの
走行ルートに対応する面内に、一端が大気中に開放され
るように、埋設されている複数のパイプを順次、選択し
て、選択したパイプの他端側に空気を送り込み、一端側
から空気を放出させながら、流量検出器によって前記空
気流発生・選択装置で選択されているパイプに流れ込む
空気の流量を検出し、演算装置によって前記流量検出器
の検出結果に基づき、ビークルの位置、大きさ、速度の
うち、少なくともいずれかを演算することにより、シス
テム全体のコストを低減させながら、空港の誘導路など
の広い監視対象エリア上を走行する、様々な重さ、大き
さのビークルを検出し、この検出結果に基づき、その位
置や速度などを検知する。
【0017】
【実施例】図1は本発明によるビークル検知システムの
第1実施例を示す構成図である。
【0018】この図に示すビークル検知システム1は熱
水循環装置2と、空気上昇装置3と、上昇空気検知装置
4と、ビークル位置演算装置5とを備えており、熱水循
環装置2によって監視対象エリアとなっている空港の誘
導路6の路面下に熱い水7を循環させて、空気上昇装置
3に上昇空気を発生させ、これを前記誘導路6上の各垂
直空気パイプ8の上端から放出させ、ビークル9のタイ
ヤなどによって前記垂直空気パイプ8の上端が塞がれた
とき、上昇空気検知装置4によってこれを検知して、ビ
ークル位置演算装置5によってその位置を計算する。
【0019】熱水循環装置2は、前記誘導路6の下に埋
設される熱水パイプ10と、前記誘導路6の脇などに設
置され、取込み口11から水7を取込みながら、電気に
よって得られる熱や太陽熱などによって前記水7を熱す
るとともに、加熱した水7を吐出口12から吐出させる
熱水発生器13と、この熱水発生器13の吐出口12か
ら吐出される加熱された水7を前記熱水パイプ10の一
端に導き、この熱水パイプ10を加熱する熱水供給パイ
プ14と、前記熱水パイプ10の他端から温度が低下し
た水7を取込み、前記熱水発生器13の取込み口11に
戻す熱水戻しパイプ15とを備えている。
【0020】そして、ビークル9の位置を検知すると
き、熱水発生器13によって熱水戻しパイプ15から戻
される水7を取り込み、これを熱するとともに、前記熱
水供給パイプ14に吐出して監視対象エリアとなってい
る誘導路6の路面下に埋設された加熱パイプ10を熱す
る。
【0021】また、空気上昇装置3は前記誘導6の脇な
どに設けられ、上端が大気中に開放される複数の空気取
込みパイプ16と、前記誘導路6の路面下に埋設されて
いる前記熱水パイプ10の上部側に埋設され、各端部が
前記各空気取込みパイプ16の下端と接続される複数の
水平空気パイプ17と、図2に示す如く前記誘導路6の
路面内に所定間隔で埋設され、上端が大気中に開放され
るように、かつ下端が各水平空気パイプ17のいずれか
に接続される複数の垂直空気パイプ8とを備えている。
【0022】そして、各空気取込みパイプ16によって
空気を取り込み、これを水平空気パイプ17内に導き、
前記熱水循環装置2の熱水パイプ10内を加熱された水
7が循環しているとき、この加熱された水7の熱によっ
て水平空気パイプ17内の空気を加熱し、これによって
密度が小さくなり、軽くなった空気を各垂直空気パイプ
17を介して大気中に放出させる。
【0023】この際、各水平空気パイプ17中にある空
気では、次式が成り立つことから、 PV=RT …(1) 但し、P:圧力 V:体積 R:定数 T:温度 各水平空気パイプ17の温度が上昇すると、体積が増加
する。例えば、気体が理想気体であるときには、一定圧
力のもとで、気体を加熱すると、温度に比例して、その
体積が増加し、1℃の温度上昇に対して、0℃のときの
体積の1/273だけ膨張する。
【0024】これにより、熱水循環装置2の熱水パイプ
10内を加熱された水7が循環しているとき、この加熱
された水7の熱によって各水平空気パイプ17内の空気
が加熱されて、各水平空気パイプ17内にある空気の体
積が増加し、軽くなった空気が各垂直空気パイプ8内を
上昇し、大気中に放出される。
【0025】また、上昇空気検知装置4は前記各垂直空
気パイプ8内に埋め込まれ、各垂直空気パイプ8を介し
て大気中に放出される空気の流量値を測定する熱線流量
計20と、前記誘導路6の路面下に埋設され、前記各熱
線流量計20によって得られた各流量値を取込み、これ
を前記ビークル位置演算装置5に導く伝送線21とを備
えている。
【0026】そして、ビークル9の位置を検知すると
き、各熱線流量計20によって各垂直空気パイプ8を介
して大気中に放出される空気の流量(流量値)を測定す
るとともに、この測定結果を伝送線21を介して、前記
ビークル位置演算装置5に伝送する。
【0027】ビークル位置演算装置5は監視室などの配
置されており、図3に示す如く前記伝送線21によって
導かれた各熱線流量計20で得られた各流量値を取込み
(ステップST1)、これら各流量値のうち、他の垂直
空気パイプ8の流量値より、流量値が低下している垂直
空気パイプ8があるかどうかをチェックし(ステップS
T2)、図4(a)に示す如くいずれの垂直空気パイプ
8を流れる空気の流量値が同じような値であるとき、誘
導路6上にビークル9が存在しないと判定し、また図4
(b)に示す如く、他の垂直空気パイプ8の流量値よ
り、流量値が低下している垂直空気パイプ8があると
き、この垂直空気パイプ8の上端部分がビークル9のタ
イヤなどで塞がれて、空気の放出が妨げられていると判
定して、前記誘導路6上の、流量値が低下している垂直
空気パイプ8が設けられている場所に、ビークル9が存
在すると判定する(ステップST3)。
【0028】そして、誘導路6上を走行するビークル9
が低速で走行していれば、ビークル9のタイヤによって
各垂直空気パイプ8のうち、1台のビークル9に設けら
れている各タイヤの位置に対応する垂直空気パイプ8の
上端部が直接、塞がれて、空気の放出が妨げられること
から、各タイヤの間隔に基づき、ビークル9のおおよそ
の大きさが判定される。
【0029】さらに、ビークル9が高速で走行していれ
ば、ビークル9の走行によって生じる気流の乱れによっ
て各垂直空気パイプ8のうち、複数の垂直空気パイプ8
内を上昇する空気の流量が乱れるので、この流量の乱れ
ている範囲と、各タイヤ位置の移動速度とに基づき、ビ
ークル9の大きさと、その速度とが総合的に判定され
る。
【0030】このように、この実施例においては、熱水
循環装置2によって監視対象エリアとなっている空港の
誘導路6の路面下に熱い水7を循環させて、空気上昇装
置3に上昇空気を発生させ、これを前記誘導路6上の各
垂直空気パイプ8の上端から放出させ、ビークル9のタ
イヤなどによって前記垂直空気パイプ8の上端が塞がれ
たとき、上昇空気検知装置4によってこれを検知して、
ビークル位置演算装置5によってその位置を計算するよ
うにしたので、システム全体のコストを低減させなが
ら、空港の誘導路6などの広い監視対象エリア上を走行
する、様々な重さ、大きさのビークル9を検出すること
ができ、この検出結果に基づき、その位置や速度などを
検知することができる。
【0031】図5は本発明によるビークル検知システム
の第2実施例を示す構成図である。なお、この図におい
て、図1の各部と同じ部分には、同じ符号が付してあ
る。
【0032】この図に示すビークル検知システム1が図
1に示すシステムと異なる点は、熱水循環装置2に代え
て、空気流発生装置22を設けるとともに、空気上昇装
置3の構成を変更し、空気流発生装置22によって空気
を圧縮し、これを空気上昇装置3に導いて、前記誘導路
6上の各垂直空気パイプ8の上端から噴射させ、ビーク
ル9(図1参照)のタイヤなどによって前記各垂直空気
パイプ8の上端が塞がれたとき、上昇空気検知装置4に
よってこれを検知し、ビークル位置演算装置5によって
その位置を計算するようにしたことである。
【0033】この場合、前記空気流発生装置22は前記
誘導路6の脇などに設置され、大気取込み口23から空
気を取込みながら、これを加圧して吐出口24から吐出
するコンプレッサ25を備えており、ビークル9の位置
を検知するとき、コンプレッサ25によって大気取込み
口23から空気を取込みながら、これを加圧して吐出口
24から吐出させ、空気上昇装置3に供給する。
【0034】空気上昇装置3は前記誘導路6の路面下に
埋設され、一端が前記空気流発生装置22の吐出口24
に接続される複数の水平空気パイプ17と、前記誘導路
6の路面内に所定間隔で埋設され、上端が大気中に開放
されるように、かつ下端が各水平空気パイプ17のいず
れかに接続される複数の垂直空気パイプ8とを備えてお
り、水平空気パイプ17によって前記空気流発生装置2
2の吐出口24から吐出される圧縮された空気を取り込
んで、これを各垂直空気パイプ8を介して大気中に放出
させる。
【0035】このように、この実施例においては、空気
流発生装置22によって空気を圧縮し、これを空気上昇
装置3に導いて、前記誘導路6上の各垂直空気パイプ8
の上端から噴射させ、ビークル9のタイヤなどによって
前記各垂直空気パイプ8の上端が塞がれたとき、上昇空
気検知装置4によってこれを検知し、ビークル位置演算
装置5によってその位置を計算するようにしたので、シ
ステム全体のコストを低減させながら、空港の誘導路6
などの広い監視対象エリア上を走行する、様々な重さ、
大きさのビークル9を検出することができ、この検出結
果に基づき、その位置や速度などを検知することができ
る。
【0036】さらに、この実施例においては、コンプレ
ッサ25によって各垂直空気パイプ8中を流れる空気の
流速を一定速度にしているので、図1に示すシステムよ
りも、安定したデータを得ることができる。
【0037】図6は本発明によるビークル検知システム
の第3実施例を示す構成図である。
【0038】この図に示すビークル検知システム30
は、空気流発生装置31と、管選択装置32と、空気上
昇装置33と、角度・流速検知装置34と、ビークル位
置演算装置35とを備えており、空気流発生装置31に
よって空気を圧縮しながら、管選択装置32によって複
数ある水平空気パイプ36を順次、選択して圧縮された
空気を供給し、監視対象エリアとなっている空港の誘導
路37の路面にある各垂直空気パイプ38の上端から順
次、噴射させ、ビークル9(図1参照)のタイヤなどに
よって前記垂直空気パイプ38の上端が塞がれていると
き、角度・流速検知装置34によってこれを検知して、
ビークル位置演算装置35によってその位置を計算す
る。
【0039】空気流発生装置31は前記誘導路37の脇
などに設置され、大気取込み口39から空気を取込みな
がら、これを加圧して吐出口40から吐出するコンプレ
ッサ41を備えており、ビークル9の位置を検知すると
き、コンプレッサ41によって大気取込み口39から空
気を取込みながら、これを加圧して吐出口40から吐出
し、管選択装置32に供給する。
【0040】管選択装置32は図7に示す如く同心円上
に所定間隔で配置された複数の孔42を有する多孔板4
3と、一部にスリット44が形成され、前記多孔板43
と前記空気流発生装置31の吐出口40との間に回転自
在に配置されるスリット円板45と、ビークル9の位置
を検知するとき、前記スリット円板45を回転駆動して
前記空気流発生装置31の吐出口40から吐出される圧
縮された空気を前記多孔板43に形成された各孔42に
順次、導く駆動器46とを備えており、ビークル9の位
置を検知するとき、駆動器46によってスリット円板4
5を回転駆動して前記空気流発生装置31の吐出口40
から吐出される圧縮された空気を前記多孔板43に形成
された各孔42に順次、導いて、空気上昇装置33に供
給する。
【0041】空気上昇装置33は前記誘導路37の路面
下に埋設され、各一端が前記管選択装置32を構成する
前記多孔板43の各孔42に各々、接続される複数の水
平空気パイプ36と、前記誘導路37の路面内に所定間
隔で埋設され、上端が大気中に開放されるように、かつ
下端が各水平空気パイプ36の各他端に各々、接続され
る複数の垂直空気パイプ38とを備えており、各水平空
気パイプ36によって前記多孔板43の各孔42から順
次、吐出される圧縮された空気を取り込んで、これを各
垂直空気パイプ38を介して大気中に放出させる。
【0042】また、角度・流速検知装置34は図7に示
す如く前記スリット円板45の回転角度を検出する角度
計47と、前記空気流発生装置31の吐出口40から吐
出され、各孔42のいずれかに流入する空気の流量を検
出する熱線流量計48とを備えており、ビークル9の位
置を検知するとき、角度計47によって前記スリット円
板45の回転角度を検出して、多孔板43の各孔42の
うち、前記スリット円板45のスリット44を通過して
圧縮された空気が導かれている孔42の番号を示す回転
角度値を生成し、これを前記ビークル位置演算装置35
に供給するとともに、熱線流量計48によって前記スリ
ット円板45で選択された孔42に供給されている圧縮
された空気の流量値を検出して、これをビークル位置演
算装置35に供給する。
【0043】ビークル位置演算装置35は監視室などの
配置されており、図8に示す如く前記角度・流速検知装
置34から出力される熱線流量計48で得られた流量値
と、角度計47で得られた回転角度値とを取込み(ステ
ップST4、ST5)、各孔42毎に流量値が低下した
かどうかをチェックし(ステップST6)、各孔42の
うち、流量値が低下している孔42があるとき、この孔
42に対応する垂直空気パイプ38の上端部分がビーク
ル9のタイヤなどで塞がれて、空気の放出が妨げられて
いると判定して、前記誘導路37上の、流量値が低下し
ている垂直空気パイプ38が設けられている場所に、ビ
ークル9が存在すると判定する(ステップST7)。
【0044】この際、空気流発生装置31の吐出口40
から吐出される空気の流量が一定であれば(定常流であ
れば)、この空気の流量値(水頭圧)が次式に示す方程
式で表わすことができることから、 H=(I+λ・I/d+ζ)×v2 /2g…(2) 但し、H:水頭圧 λ:係数 d:孔42の径 ζ:孔42の入口における損失 I:水平空気パイプ36および垂直空気パイプ38の長
さ g:重力加速度 各孔42に接続されている各水平空気パイプ36、垂直
空気パイプ38の形状に依存して、空気流発生装置31
の吐出口40から吐出される空気の流量が変化するの
で、スリット円板45のスリット44が多孔板43の各
孔42と一致する毎に、オン/オフするスイッチ信号に
基づき、図8に示す如く熱線流量計48で得られた流量
値が取り込まれて、多孔板43の各孔42毎の流量値の
変化が判定され、この判定結果に基づき、ビークル9の
有無が判定される。
【0045】このようにこの実施例においては、空気流
発生装置31によって空気を圧縮しながら、管選択装置
32によって複数ある水平空気パイプ36を順次、選択
して圧縮された空気を供給し、監視対象エリアとなって
いる空港の誘導路37の路面にある各垂直空気パイプ3
8の上端から順次、噴射させ、ビークル9のタイヤなど
によって前記垂直空気パイプ38の上端が塞がれている
とき、角度・流速検知装置34によってこれを検知し
て、ビークル位置演算装置35によってその位置を計算
するようにしたので、上述した第1、第2実施例と同様
に、システム全体のコストを低減させながら、空港の誘
導路37などの広い監視対象エリア上を走行する、様々
な重さ、大きさのビークル9を検出することができ、こ
の検出結果に基づき、その位置や速度などを検知するこ
とができる。
【0046】また、上述した第1実施例においては、熱
水循環装置2によって誘導路6下に埋設された各水平空
気パイプ17内にある空気を加熱して各垂直空気パイプ
8内の空気を上昇させるようにしているが、滑走路や誘
導路6などでは、周りに建造物が無いことから、夏など
に、直射日光でコンクリートが異常に熱せられてしまう
ことがある。
【0047】このような場合には、熱水循環装置2に代
えて、冷水循環装置などを設け、この冷水循環装置によ
って各水平空気パイプ17内にある空気を冷却して各垂
直空気パイプ8内の空気を下降させるようにしても良
い。
【0048】このようにしても、上述した第1実施例と
同様に、システム全体のコストを低減させながら、空港
の誘導路6などの広い監視対象エリア上を走行する、様
々な重さ、大きさのビークル9を検出することができ、
この検出結果に基づき、その位置や速度などを検知する
ことができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1〜3では、システム全体のコストを低減させなが
ら、空港の誘導路などの広い監視対象エリア上を走行す
る、様々な重さ、大きさのビークルを検出することがで
き、この検出結果に基づき、その位置や速度などを検知
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるビークル検知システムの第1実施
例を示す構成図である。
【図2】図1に示す誘導路部分の平面図である。
【図3】図1に示すビークル検知システムの動作例を示
すフローチャートである。
【図4】図1に示すビークル検知システムの判定例を示
す模式図である。
【図5】本発明によるビークル検知システムの第2実施
例を示す構成図である。
【図6】本発明によるビークル検知システムの第3実施
例を示す構成図である。
【図7】図6に示す管選択装置32の詳細な構成例を示
す斜視図である。
【図8】図6に示すビークル検知システムの動作例を示
すフローチャートである。
【図9】図6に示すビークル検知システムの動作例を示
す模式図である。
【符号の説明】
1 ビークル検知システム 2 熱水循環装置(加熱・冷却装置) 3 空気上昇装置 4 上昇空気検知装置 5 ビークル位置演算装置(演算装置) 6 誘導路 7 水 8 垂直空気パイプ 9 ビークル 10 熱水パイプ 11 取込み口 12 吐出口 13 熱水発生器 14 熱水供給パイプ 15 熱水戻しパイプ 16 空気取込みパイプ 17 水平空気パイプ 18 垂直空気パイプ(パイプ) 20 熱線流量計(流量検出器) 21 伝送線 22 空気流発生装置 23 大気取込み口 24 吐出口 25 コンプレッサ 30 ビークル検知システム 31 空気流発生装置(空気流発生・選択装置) 32 管選択装置(空気流発生・選択装置) 33 空気上昇装置 34 角度・流速検知装置 35 ビークル位置演算装置(演算装置) 36 水平空気パイプ 37 誘導路 38 垂直空気パイプ(パイプ) 39 大気取込み口 40 吐出口 41 コンプレッサ 42 孔 43 多孔板 44 スリット 45 スリット円板 46 駆動器 47 角度計 48 熱線流量計(流量検出器)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビークルが走行する地面内または前記ビ
    ークルの走行ルートに対応する面内に、一端が大気中に
    開放されるように、埋設される複数のパイプと、 これらの各パイプを加熱または冷却する加熱・冷却装置
    と、 前記各パイプ内を流れる空気の流量を検出する複数の流
    量検出器と、 これら各流量検出器の検出結果に基づき、ビークルの位
    置、大きさ、速度のうち、少なくともいずれかを演算す
    る演算装置と、 を備えたことを特徴とするビークル検知システム。
  2. 【請求項2】 ビークルが走行する地面内または前記ビ
    ークルの走行ルートに対応する面内に、一端が大気中に
    開放されるように、埋設される複数のパイプと、 これらの各パイプの他端側に空気を送り込み、前記一端
    側から空気を放出させる空気流発生装置と、 前記各パイプ内を流れる空気の流量を検出する複数の流
    量検出器と、 これら各流量検出器の検出結果に基づき、ビークルの位
    置、大きさ、速度のうち、少なくともいずれかを演算す
    る演算装置と、 を備えたことを特徴とするビークル検知システム。
  3. 【請求項3】 ビークルが走行する地面内または前記ビ
    ークルの走行ルートに対応する面内に、一端が大気中に
    開放されるように、埋設される複数のパイプと、 空気の流れを発生ながら、前記各パイプを順次、選択し
    て、選択したパイプの他端側に空気を送り込み、一端側
    から空気を放出させる空気流発生・選択装置と、 この空気流発生・選択装置によって選択されているパイ
    プに流れ込む空気の流量を検出する流量検出器と、 この流量検出器の検出結果に基づき、ビークルの位置、
    大きさ、速度のうち、少なくともいずれかを演算する演
    算装置と、 を備えたことを特徴とするビークル検知システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN114927004A (zh) * 2022-03-28 2022-08-19 知鱼智联科技股份有限公司 一种地下停车场车辆引导方法及系统

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