JPH08145265A - パイプの接続具 - Google Patents

パイプの接続具

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JPH08145265A
JPH08145265A JP31585194A JP31585194A JPH08145265A JP H08145265 A JPH08145265 A JP H08145265A JP 31585194 A JP31585194 A JP 31585194A JP 31585194 A JP31585194 A JP 31585194A JP H08145265 A JPH08145265 A JP H08145265A
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兼充 浅野
Nobuo Takagi
伸雄 高木
Kenji Tozaki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パイプの接続作業の作業性を高める。 【構成】 接続対象となるパイプP1,P2の外周面に
はそれぞれ環状溝1を形成しておき、パイプ間には樹脂
製の接続具本体2を介在させる。パイプP1,P2は接
続具本体2の差し込み溝6間に挿入される。この接続具
本体6を構成する外筒4の開口縁には爪縁10が形成さ
れていて、パイプP1,P2の環状溝1に係合できるよ
うになっている。また、接続具本体2の外周にはばね鋼
よりなるクリップ11が嵌合してあり、その弾力によっ
て接続具本体2が緊締されている。このため、爪縁10
部分はクリップ11の弾性力によって環状溝1との係合
状態が保持され、かくしてパイプは接続具本体2を介し
てジョイントされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パイプ(ホース類を
含む)を接続するための接続具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パイプ同士を接続するための継手
として、ユニオンジョイントがよく知られている。ユニ
オンジョイントは一方のパイプに取り付けられるユニオ
ンねじと他方のパイプに取り付けられるユニオンつば
と、両者を連結するユニオンナットとから構成されたも
のであり、パイプの接続および分離は、ユニオンねじと
ユニオンつばとを突き当てた対向させた状態でユニオン
ナットを回転操作して行うというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなね
じ式によるものでは、ユニオンナットの回転操作が煩わ
しく接続・分離の作業に手間取る。例えば、自動車のエ
ンジンルーム内のように狭い作業スペースしか確保され
ないような場所では、この点は特に問題となる。また、
このために作業者は疲労を招き易い、といったの問題点
も指摘されていた。
【0004】本発明は上記した事情に鑑みて開発工夫さ
れたものであり、その目的とするところは作業性に優れ
るパイプの接続具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の発明の構成は、それぞれの対向端部寄り
に係止部が形成されてなるパイプを接続するためのパイ
プの接続具であって、パイプを差し込み可能に形成され
かつその一部には前記係止部に解離可能に係合する撓み
変形可能な爪部が形成された本体と、この本体の外周面
に拡径及び縮径変形可能に嵌着され前記爪部に対応する
部分を弾性力をもって緊締することにより、前記爪部と
前記係止部とを係合状態に保持する緊締具とから構成さ
れることを特徴とするものである。
【0006】また請求項2の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、前記本体はパイプの外周に嵌合可能な円筒
状に形成されかつその外周面には装着孔が貫通して形成
されるとともに、この装着孔には前記係止部に係合させ
るための保持部材が、前記緊締具の緊締力によって常に
は本体の内周面から突出した状態に位置しかつパイプが
差し込まれるときには差し込みに伴って爪部を通過させ
る位置へ退避可能に組み込まれていることを特徴とする
ものである。
【0007】
【作用】請求項1の発明によれば、パイプを接続する場
合には、本体に対してパイプを差し込み、本体の爪部を
パイプの係止部に適合させておく。このような状態で、
爪部には本体に取り付けられた緊締具の緊締力が作用す
るため、これによって係止部との係合状態が保持され、
パイプが抜け止め状態で接続される。
【0008】また、請求項2の発明では保持部材は緊締
具の緊締力によって本体の内周面から突出した状態にあ
り、このままパイプに対する差し込みがなされると、爪
部は緊締具の緊締力に抗しながら保持部材を外方へ退避
させつつここを通過する。そして、通過後には保持部材
は再び緊締力によって復帰し爪部と自動的に係合する。
【0009】
【発明の効果】本発明の効果は次のようである。請求項
1の発明によれば、緊締具の外周に嵌合されたクリップ
が係止部の対応部を緊締することによってパイプが保持
され、またパイプの抜き取りの際には緊締具を拡径変形
させれば係止部と爪部の係合を解除できるため、パイプ
の接続・分離の作業を容易に行うことができる。
【0010】また、請求項2の発明によれば、パイプを
本体に差し込む操作を行うだけでパイプの接続がなされ
るため、接続作業を容易かつ迅速に行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面にし
たがって詳細に説明する。図1〜図3は本発明の第1実
施例を示すものであり、本例において接続対象となるパ
イプP1,P2は同一径のものが使用されている。この
両パイプP1,P2の接続側の端部、つまり開口端縁か
ら所定距離だけ離れた位置に環状溝1(係止部)が全周
にわたって凹み形成されている。
【0012】接続具本体2は合成樹脂材により成形され
るとともに、内筒3と、この内筒3と同心で配され内筒
3よりやや長めに形成された外筒4とから、全体として
二重の円筒状に形成されている。内筒3と外筒4とは、
内筒3の外周面の中央部と外筒4の内周面の中央部分と
を環状の接続片5を介在させて接続がなされている。そ
して、両筒3,4間には両パイプP1,P2の端部をほ
ぼ密着した状態で差し込み可能な円環状の差し込み溝6
が背中合わせの状態で保有され、かつ両差し込み溝6の
底部にはシール材としてのOリング7が嵌め込まれてい
る。
【0013】内筒3は、図1に示すように、接続すべき
両パイプP1,P2間に接続具本体2を介在させたとき
に、その両端縁が環状溝1に対応する部分の内側に位置
するような長さに形成されている。また、内筒3には流
体通路8が軸心に沿って貫通しているとともに、この流
体通路8の両開口縁はそれぞれ全周に沿ってテーパー状
の面取り9が施され、流体の通過抵抗を小さくしてい
る。
【0014】外筒4は、その両開口縁に爪縁10(爪
部)が径方向内向きに張り出しており、パイプP1,P
2の両環状溝1にそれぞれ係合可能に形成されている。
また、自然状態では外筒4の開口縁部はそれぞれ外方へ
僅かにラッパ状に拡開するように形成されているととも
に、両開口縁部には軸線方向に沿って所定長さの切り欠
き溝15が左右に一対ずつ対称位置に形成されている。
これによって、外筒4の開口縁、つまり爪縁10部分は
内向きに撓み変形可能となっている。かくして、後述す
るようにクリップ11(緊締具)による緊締力が接続具
本体2に作用する前の自然状態では、爪縁10は環状溝
1の内側部分(パイプP1,P2の開口縁に近い側の部
分)に対して緩く係合するだけであるが、クリップ11
による締め付けがなされた場合には強制的に内向きの撓
み変形がなされ、爪縁10と環状溝1とがより深く係合
するとともに、この変形に伴ってパイプP1,P2同士
が引き寄せられるため、パイプ端縁によってOリング7
が圧縮されるようになっている。
【0015】クリップ11はばね鋼よりなる薄板材を円
環状に曲げて成形したものであり、図1に示すように、
外筒4の長さとほぼ同幅に形成されている。また、クリ
ップ11は縮径方向への撓み変形が可能に形成されてお
り、自然状態では外筒4の外径より充分小さめの内径に
形成されている。そして、クリップ11によって接続具
本体2が緊締された場合には、爪縁10と環状溝1との
係合状態を上記したような状態にするだけの弾発力が発
揮されるようなバネ力が設定されている。
【0016】また、クリップ11の拡径操作を容易にす
るために、クリップ11の両端には操作用のつまみ片1
2が対向して起立している。すなわち、クリップ11の
一方の端部は幅狭の一本足形状をなし、他方の端部はこ
の一本足部分を受け入れる溝が形成されていて、接続具
本体2に対する緊締状態においてほぼ真円となるように
してあり、これによってクリップ11はほぼ全周に沿っ
て接続具本体2をほぼ均一に緊締することができる。ま
た、クリップ11には一対の三角窓が向き合った状態で
形成されているが、これは緊締力を周方向に沿ってほぼ
均一に作用させるための公知の工夫である。なお、図示
はしないが両つまみ片にはこれらを接近させたときに跨
ぐようにして係合するホルダーが取り付けられ、このホ
ルダーによってクリップ11は通常時には拡径状態に保
持されており、外筒4へ遊嵌可能な状態となっている。
【0017】次に、上記した実施例の作用効果を具体的
に説明する。接続対象となるパイプP1,P2の対向す
る端部を接続具本体2の差し込み溝6にそれぞれ差し込
む。なお、このときには、クリップ11は図示しないホ
ルダーによって拡径状態に保持され接続具本体2の外側
に嵌め付けられており、したがって、接続具本体2には
クリップ11による緊締力が作用しないため、爪縁10
部分は図3の想像線で示すように環状溝1における端部
側に緩く係合する。これによって、接続具本体2はパイ
プから簡単には脱落しない程度の仮止め状態となってい
る。
【0018】この後、クリップ11の両つまみ片12か
らホルダー(図示しない)を引き抜いてやると、クリッ
プ11は自らの弾性力によって自然状態に復帰するた
め、接続具本体2に対して緊締力が作用する。これによ
って、接続具本体2における外筒4のうち爪縁10部分
は内向きに強制的に撓み変形させられ、両爪縁10はそ
れぞれ対応する環状溝1に深く係合する。また、同時に
パイプP1,P2同士を引き寄せるため、パイプ端縁が
Oリング7を圧縮するため、この間のシールも併せて行
われる。
【0019】かくして、両パイプP1,P2の接続がな
されるが、本例ではクリップ11を解放するだけで後は
接続具本体2によってパイプP1,P2同士のジョイン
トが自動的になされるため、接続作業をきわめて簡単に
かつ円滑に行うことができる。また、パイプの抜き外し
作業を行う場合には、つまみ片12同士を適当な工具
(プライヤー等)によってクリップ11を拡径操作すれ
ば、接続具本体2の爪縁10が環状溝1から解離して緩
やかな係合状態に復帰するため、接続具本体2から比較
的容易にパイプP1,P2を引き抜くことができる。す
なわち、本例では一切のねじ止めを行っておらず、接続
具本体2の爪縁10とパイプ側とを係合させ、クリップ
11によってこの係合状態を保持させる方式であるた
め、パイプの接続・解離の作業が簡単であり、作業者の
疲労軽減にも寄与する。さらに、第1実施例では流体通
路8の両端部をラッパ状に拡開させたため、通過流体の
抵抗をできるだけ小さなものとして、圧損を抑制するこ
とができる効果も得られる。
【0020】なお、第1実施例ではパイプP1,P2側
に環状溝1を形成し、接続具本体2側に爪縁10を形成
したが、これとは逆にパイプ側に凸部を形成し、接続具
本体2側にこれと係合しあう凹部を形成するようにして
もよい。
【0021】図4および図5は本発明の第2実施例を示
すものであり、第2実施例は径の異なるパイプP3,P
4を接続するためのものである。この場合、いずれのパ
イプの開口縁寄りの外周面には係止突縁20a,20b
(係止部)がそれぞれ環状に突出形成されている。
【0022】一方、接続具本体2は第1実施例と同様
に、合成樹脂材にて円筒状に成形されており、その外径
は大径側パイプP3の内径よりもやや大きめに設定さ
れ、かつその内径は小径側パイプP4の外径よりもやや
小さめに設定されている。そして、接続具本体2の両端
縁からは軸方向に沿って所定長さにわたって割溝13が
それぞれ入れられており、これによって接続具本体2の
両端部はすぼみ変形可能となっている。また、接続具本
体2の端部のうち、大径側パイプP3に嵌め込まれる側
の端部の外周面には爪縁21が環状に突出形成されてい
て、大径側パイプP3の係止突縁20aの裏側の凹溝に
係合可能である。さらに、小径側パイプP4に嵌め込ま
れる側の端部はその内周面に係止溝14が環状に形成さ
れるよう外周側に膨出させてあり、小径側パイプP4の
係止突縁20bに係合可能である。
【0023】クリップ11は第1実施例とほぼ同様の構
成であるが、この実施例では接続具本体2における係止
溝14との対応部分(膨出部分)のみを嵌着できるだけ
の幅に形成されている。
【0024】第2実施例は上記のように形成されたもの
であり、この実施例では次のようにしてパイプ同士の接
続作業がなされる。まず、大径側パイプP3に接続具本
体2の一端側を差し込むのであるが、この場合には接続
具本体2はすぼみ変形しながら差し込まれた後に、パイ
プP3における係止突縁20aの裏側(前記した凹溝)
に爪縁21が係合する。次に、接続具本体2の反対側の
端部から小径側パイプP4が突っ込まれる。この場合に
も、接続具本体2はすぼみ変形しながら差し込まれてゆ
き、所定深さまで差し込みがなされると係止溝14と係
止突縁20bとが緩く係合する。
【0025】上記した作業が行われている間、クリップ
11は図示しないホルダーによって拡径状態に保持され
接続具本体2の外周面に容易には抜け落ちない程度に遊
嵌されているが、パイプの接続がなされた状態でホルダ
ーを抜き取ってやると、クリップ11は自らの弾性によ
って縮径し、接続具本体2を緊締する。これによって、
係止溝14と爪縁21との係合状態が保持されるため、
パイプは接続具本体2を介して接続状態となる。
【0026】なお、大径側パイプP3は接続具本体2と
は凹溝・爪縁間の弾性力によって保持されているだけで
あるため、パイプ内を通過する流体圧が比較的低いもの
の場合の使用に適する。勿論、ここにもう一つのクリッ
プを用いて係止力の増強を図ることようにしてもよい。
【0027】図6〜図9は本発明の第3実施例を示すも
のであり、この実施例のものは接続対象となる第1、第
2パイプP5,P6のうち、第1パイプP5はその端縁
から所定長さ離間した位置の外周に係止部としてのフラ
ンジ縁30が張り出し形成されている。第2パイプP6
は第1パイプP5とほぼ同径に形成されているが、その
先端側は第1パイプP5に対してフランジ縁30に至る
深さ位置まで差し込み可能な小径部31が形成されてい
る。また、第2パイプP6には小径部31の終端より僅
かな距離をおいた位置の外周には第1パイプP5と同
様、フランジ縁30が張り出し形成されている。さら
に、両パイプP5,P6においてフランジ縁30より先
端側にはそれぞれシール用のOリング32が適当間隔を
おいて嵌着されている。
【0028】接続具本体2は合成樹脂材により一体に成
形され、両パイプP5,P6に外嵌可能な円筒状に形成
されている。また、接続具本体2の両開口縁寄りの位置
には、パイプに対する抜け止め用の保持部材33を装着
するための片側一対ずつの装着溝34が開口している。
各装着溝34は周方向に沿って所定角度範囲にわたって
開口しており、これらの奥側部分はさらに周方向外側へ
それぞれ対称に延長され保持部材33を掛け止めするた
めの掛け止め部34aとなっている。掛け止め部34a
においては、その両端縁に掛け止め面34bが形成され
ることによって、保持部材33の両端に延出された張り
出し片33bを係止可能としている。
【0029】保持部材33は合成樹脂製であり、全体は
前記各装着溝34に隙間なく嵌め込み可能に形成されて
いる。保持部材33は接続具本体2の曲率に合せて円弧
状に形成され、かつその基部33aの両端には上記した
ように、張り出し片33bがそれぞれ外向きに延出され
ているとともに、張り出し片33bには前記掛け止め部
34aの掛け止め面34bに係止可能な装着縁33dが
形成されている。
【0030】また、保持部材33は装着溝34に適合し
て嵌め込んだ状態では、基部33aの下側部分が接続具
本体の内部に突出するようになっている。そして、この
突出する部分においてパイプP5、P6の差し込み時に
パイプと対向する側の面には、パイプP5,P6の差し
込みに伴って保持部材33全体を径方向外側、つまり装
着溝34から押し出す方向へ変位させるためのガイド面
35が形成されている。このガイド面35は基部33a
の下縁に沿って形成され、外向きに拡開するテーパー状
をなして形成されている。一方、基部33aの外周面の
中央部には先端がフック状に屈曲するアンロック爪36
が起立している。このアンロック爪36はパイプの抜き
取りを行う場合に、次述するクリップ11によって保持
部材33を強制的に装着溝34から抜き取り方向へ引き
上げるためのものである。
【0031】クリップ11(緊締具)は基本的には既述
した各実施例とほぼ同様の構成によるものであり、接続
具本体2の両端部に配され、組をなす保持部材33の外
側から押さえ付けるようにして装着される。また、この
実施例におけるクリップ11が他と異なる点は各保持部
材33のアンロック爪36と対応する部分に挿通孔37
が開設されていることである。挿通孔37は逃がし部3
7aと、これに連通しやや幅狭に形成された幅狭部37
bとからなっている。逃がし部37aはアンロック爪3
6をそのまま嵌め込み可能な開口幅を有しているが、幅
狭部37bはクリップが拡径操作されることに伴ってア
ンロック爪36を逃がし部37aより導入可能であり、
かつその開口幅は拡径操作の進行によってアンロック爪
36を引掛けて保持部材33を引き上げ可能としてあ
る。
【0032】次に、上記第3実施例の作用効果を説明す
ると、接続具本体2にクリップ11が装着されている状
態において、まず接続具本体2の一端側から第1パイプ
P5を差し込むと、第1パイプP5のフランジ縁30が
対応する両保持部材33のガイド面35に当たる。この
ままさらに第1パイプP5の差し込みを行うと、第1パ
イプP5のフランジ縁30はガイド面35の傾斜に沿っ
て摺接するため、両保持部材33は径方向外側へ押し出
される方向への力を受ける。この間、クリップは自らの
弾性力によって縮径して両保持部材33を締め付けた状
態にあるため、両保持部材33はこのクリップ11を押
し上げながら変位する。なお、このときクリップの拡径
変形するため、アンロック爪36は挿通孔37において
逃がし部37aより幅狭部37bへと一時的に退避変位
する。
【0033】そして、その後さらに差し込みがなされ、
フランジ縁30がガイド面35を通過すると、クリップ
11の弾性復元力によって両保持部材33は復帰変位す
る。これにより、フランジ縁30が保持部材33の基部
33aと係合するが、この場合基部33aとフランジ縁
30とは両パイプP5,P6の軸線と直交する面でもっ
て係合し合うため、抜け止め方向の力に対しても確実に
抗することができる。その結果、第1パイプP5は接続
具本体2に対して確実に抜け止めされた状態に保持され
る。
【0034】この後、第2パイプP6を接続具本体2の
他方の端部から挿入し、小径部31全体が第1パイプP
5内に没入する深さまで差し込む。この間、上記したの
と同様にしてフランジ縁30の通過に伴い両保持部材3
3を径方向へ押しやった後、これと弾性的に係合する。
かくして、第2パイプP6が接続具本体2に対して抜け
止め状態に保持され、その結果第1、第2のパイプP
5,P6が接続具本体2を介してジョイントされる。
【0035】また、両パイプP5,P6を離間させる場
合には、第2パイプP6に対応する側のクリップ11の
両つまみ片12をつまみ操作してクリップ11を拡径変
形させる。このクリップ11の拡径変形に伴って、図1
0に示すように、アンロック爪36が逃がし部37aか
ら幅狭部37bへと移行し、同時に幅狭部37bがアン
ロック爪36の先端の屈曲部分を引っ掛けて持ち上げる
ため、対応する両保持部材33は強制的に接続具本体か
ら径方向外方へ退避させられる。このため、第2パイプ
をそのまま抜き取ることができる。そして、これと同様
の操作を第1パイプP5側についても行えば、第1パイ
プP5も接続具本体2から抜き取ることができ、これに
よって両パイプが離間される。
【0036】以上のように、第3実施例によればパイプ
の接続は接続具本体2への差し込み操作を行うだけで自
動的になされるため、他の実施例にも増して作業を迅速
にかつ円滑に行うことができる。また、抜き取りを行う
場合にもクリップのつまみ操作だけでよく、この場合に
も作業の円滑さはなんら阻害されることはない。
【0037】なお、本発明は種々の変更が可能であり、
次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0038】いずれの実施例もパイプ相互の接続を行
う場合について示したが、図11に示すように、ゴム質
材よりなる可撓性ホースHをパイプPに接続するものに
適用することも可能である。この場合には接続具本体2
の一端にホース接続部40を延出してここにホースに対
する抜け止め用の突出縁41を複数張り出すようにして
いる。他は第3実施例と同様である。
【0039】何れの実施例も簡易な装着・取り外しを
可能にするために、クリップのばね力によって接続具本
体を緊締するようにしたが、特にそのような要求がない
場合にはゴムバンドのようなものを用いて緊締するよう
にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の接続状況を示す断面図
【図2】本体とパイプを示す斜視図
【図3】クリップによる係止動作を示す拡大断面図
【図4】第2実施例の接続状況を示す断面図
【図5】本体とパイプを示す斜視図
【図6】第3実施例の接続状況を示す断面図
【図7】同じく接続状態を示す正断面図
【図8】同じく側断面図
【図9】同じく平面図
【図10】アンクリップ爪と挿通孔との関係を示す拡大
【図11】他の変形例を示す斜視図
【符号の説明】
1…環状溝(係止部) 2…接続具本体 11…クリップ(緊締具) 33…保持部材 35…ガイド面 P1〜P6…パイプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれの対向端部寄りに係止部が形成
    されてなるパイプを接続するためのパイプの接続具であ
    って、 パイプを差し込み可能に形成されかつその一部には前記
    係止部に解離可能に係合する撓み変形可能な爪部が形成
    された本体と、この本体の外周面に拡径及び縮径変形可
    能に嵌着され前記爪部に対応する部分を弾性力をもって
    緊締することにより、前記爪部と前記係止部とを係合状
    態に保持する緊締具とから構成されることを特徴とする
    パイプの接続具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、前記本体
    はパイプの外周に嵌合可能な円筒状に形成されかつその
    外周面には装着孔が貫通して形成されるとともに、この
    装着孔には前記係止部に係合させるための保持部材が、
    前記緊締具の緊締力によって常には本体の内周面から突
    出した状態に位置しかつパイプが差し込まれるときには
    差し込みに伴って爪部を通過させる位置へ退避可能に組
    み込まれていることを特徴とするパイプの接続具。
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Cited By (12)

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