JPH0814508A - パルス燃焼バーナのフレームトラップ - Google Patents
パルス燃焼バーナのフレームトラップInfo
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- JPH0814508A JPH0814508A JP16601494A JP16601494A JPH0814508A JP H0814508 A JPH0814508 A JP H0814508A JP 16601494 A JP16601494 A JP 16601494A JP 16601494 A JP16601494 A JP 16601494A JP H0814508 A JPH0814508 A JP H0814508A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バーナの小型化と燃焼性能の向上を実現す
る。 【構成】 燃焼室１へフレームトラップ２のガス通過部
ａを通って送給される燃料ガスと、空気通過部ｂを通っ
て送給される燃焼用空気とを燃焼室１内で直接混合して
燃焼させるパルス燃焼バーナにおいて、前記フレームト
ラップ２のガス通過部ａの開口率を密に形成し、空気通
過部ｂの開口率は粗に形成して、ガス通過部ａより空気
通過部ｂの通過抵抗を小さくする。
る。 【構成】 燃焼室１へフレームトラップ２のガス通過部
ａを通って送給される燃料ガスと、空気通過部ｂを通っ
て送給される燃焼用空気とを燃焼室１内で直接混合して
燃焼させるパルス燃焼バーナにおいて、前記フレームト
ラップ２のガス通過部ａの開口率を密に形成し、空気通
過部ｂの開口率は粗に形成して、ガス通過部ａより空気
通過部ｂの通過抵抗を小さくする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、パルス燃焼バーナの
フレームトラップに関する。
フレームトラップに関する。
【０００２】
【従来の技術】燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスが燃
焼室で脈動的な爆発燃焼をくり返して継続燃焼するパル
ス燃焼バーナにおいて、その燃焼室と混合室との間には
逆火を防止するためのフレームトラップを備えている
が、従来のフレームトラップは、たとえば、図１１〜図
１３に示されているように、セラミック製のフレームト
ラップ２０では所定の厚みを有する円盤２０ａに多数の
均一の角形通孔２０ｂを各部均等に穿った構造となって
おり（図１３参照）、また、ステンレス製のフレームト
ラップ２０にあっては通孔２０ｂを形成する帯状波板２
０ｃを帯状平板２０ｄで挟んだ長尺帯状体２０ｅを渦巻
状に巻いて多数の均一の通孔２０ｂを各部均等に形成し
た構造となっている（図１１及び図１２参照）。
焼室で脈動的な爆発燃焼をくり返して継続燃焼するパル
ス燃焼バーナにおいて、その燃焼室と混合室との間には
逆火を防止するためのフレームトラップを備えている
が、従来のフレームトラップは、たとえば、図１１〜図
１３に示されているように、セラミック製のフレームト
ラップ２０では所定の厚みを有する円盤２０ａに多数の
均一の角形通孔２０ｂを各部均等に穿った構造となって
おり（図１３参照）、また、ステンレス製のフレームト
ラップ２０にあっては通孔２０ｂを形成する帯状波板２
０ｃを帯状平板２０ｄで挟んだ長尺帯状体２０ｅを渦巻
状に巻いて多数の均一の通孔２０ｂを各部均等に形成し
た構造となっている（図１１及び図１２参照）。
【０００３】上記従来のフレームトラップは、燃料ガス
と燃焼用空気を燃焼室内で直接混合して燃焼させるパル
ス燃焼バーナにあっては、中心部のガス通過部とその外
周部の空気通過部との開口率が同一で、しかも、逆火防
止性能を有する７０％〜９０％程度の開口率となってい
る。
と燃焼用空気を燃焼室内で直接混合して燃焼させるパル
ス燃焼バーナにあっては、中心部のガス通過部とその外
周部の空気通過部との開口率が同一で、しかも、逆火防
止性能を有する７０％〜９０％程度の開口率となってい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】したがって、逆火防止
性能を必要としない空気通過部の通過抵抗が大きくなる
ため、パルス燃焼に必要な空気量を得るためにはフレー
ムトラップの径を大きくしなければならないことから、
バーナ全体の口径が大きくなり、混合室等の部品は大型
化する。また、開口率が密であるため、特に、空気通過
部の塵埃等による目詰りが著しく、燃焼性能が悪化する
などの問題点があった。
性能を必要としない空気通過部の通過抵抗が大きくなる
ため、パルス燃焼に必要な空気量を得るためにはフレー
ムトラップの径を大きくしなければならないことから、
バーナ全体の口径が大きくなり、混合室等の部品は大型
化する。また、開口率が密であるため、特に、空気通過
部の塵埃等による目詰りが著しく、燃焼性能が悪化する
などの問題点があった。
【０００５】この発明は、従来の技術の有する斯かる問
題点に鑑み、フレームトラップのガス通過部より空気通
過部の通過抵抗を小さくすることにより、バーナの小型
化と燃焼性能の向上とが実現できるパルス燃焼バーナの
フレームトラップの提供を目的とする。
題点に鑑み、フレームトラップのガス通過部より空気通
過部の通過抵抗を小さくすることにより、バーナの小型
化と燃焼性能の向上とが実現できるパルス燃焼バーナの
フレームトラップの提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のパルス燃焼バーナのフレームトラップ
は、たとえば、実施例に対応する図面に示されているよ
うに、燃焼室１と、この燃焼室１とフレームトラップ２
を介して連通する混合室３と、この混合室３内に上記フ
レームトラップ２に指向して臨設し先端部にノズル孔４
を有するガスディストリビュータ５と、このガスディス
トリビュータ５のノズル孔４と燃焼室１をフレームトラ
ップ２のガス通過部ａを介して連通し、空気供給経路と
燃焼室１はフレームトラップ２の空気通過部ｂを介して
連通せしめ、燃料ガスと燃焼用空気とを燃焼室１内で直
接混合して燃焼させるパルス燃焼バーナにおいて、上記
フレームトラップ２のガス通過部ａより空気通過部ｂの
通過抵抗を小さくしたことを主要な特徴とする。
に、この発明のパルス燃焼バーナのフレームトラップ
は、たとえば、実施例に対応する図面に示されているよ
うに、燃焼室１と、この燃焼室１とフレームトラップ２
を介して連通する混合室３と、この混合室３内に上記フ
レームトラップ２に指向して臨設し先端部にノズル孔４
を有するガスディストリビュータ５と、このガスディス
トリビュータ５のノズル孔４と燃焼室１をフレームトラ
ップ２のガス通過部ａを介して連通し、空気供給経路と
燃焼室１はフレームトラップ２の空気通過部ｂを介して
連通せしめ、燃料ガスと燃焼用空気とを燃焼室１内で直
接混合して燃焼させるパルス燃焼バーナにおいて、上記
フレームトラップ２のガス通過部ａより空気通過部ｂの
通過抵抗を小さくしたことを主要な特徴とする。
【０００７】上記特定発明に関連する発明として、上記
フレームトラップ２がガス通過部ａの開口率を密に形成
し空気通過部ｂの開口率は粗に形成してガス通過部ａよ
り空気通過部ｂの通過抵抗を小さくした構成であるこ
と、
フレームトラップ２がガス通過部ａの開口率を密に形成
し空気通過部ｂの開口率は粗に形成してガス通過部ａよ
り空気通過部ｂの通過抵抗を小さくした構成であるこ
と、
【０００８】ガス通過部ａと空気通過部ｂの開口率を同
一とし、ガス通過部ａの厚みｈより空気通過部ｂの厚み
ｈ′を薄くしてガス通過部ａより空気通過部ｂの通過抵
抗を小さくした構成であることをも特徴とする。
一とし、ガス通過部ａの厚みｈより空気通過部ｂの厚み
ｈ′を薄くしてガス通過部ａより空気通過部ｂの通過抵
抗を小さくした構成であることをも特徴とする。
【０００９】
【作用】上記構成を有するこの発明のパルス燃焼バーナ
のフレームトラップは、燃料ガスと燃焼用空気を燃焼室
内で直接混合して燃焼させるパルス燃焼バーナにおい
て、逆火防止性能を要するガス通過部ａの通過抵抗を大
きくし、逆火防止性能を要しない空気通過部ｂの通過抵
抗は小さくしたから、径の小さいフレームトラップでそ
の機能を十分に発揮する。
のフレームトラップは、燃料ガスと燃焼用空気を燃焼室
内で直接混合して燃焼させるパルス燃焼バーナにおい
て、逆火防止性能を要するガス通過部ａの通過抵抗を大
きくし、逆火防止性能を要しない空気通過部ｂの通過抵
抗は小さくしたから、径の小さいフレームトラップでそ
の機能を十分に発揮する。
【００１０】上記フレームトラップ２として、そのガス
通過部ａの開口率を密に形成し、空気通過部ｂの開口率
は粗に形成したもの、又はガス通過部ａと空気通過部ｂ
の開口率は同一であるが、空気通過部ｂの厚みｈ′をガ
ス通過部ａの厚みｈよりも薄く形成したものとすること
により、ガス通過部ａより空気通過部ｂの通過抵抗を小
さくすることができる。この結果、フレームトラップ２
を逆火防止性能の要否に簡単に適合させうる。
通過部ａの開口率を密に形成し、空気通過部ｂの開口率
は粗に形成したもの、又はガス通過部ａと空気通過部ｂ
の開口率は同一であるが、空気通過部ｂの厚みｈ′をガ
ス通過部ａの厚みｈよりも薄く形成したものとすること
により、ガス通過部ａより空気通過部ｂの通過抵抗を小
さくすることができる。この結果、フレームトラップ２
を逆火防止性能の要否に簡単に適合させうる。
【００１１】
【実施例】以下この発明によるパルス燃焼バーナのフレ
ームトラップの実施例について図面を参照して説明す
る。
ームトラップの実施例について図面を参照して説明す
る。
【００１２】図面において、１は燃焼室で、この燃焼室
１は中心面に沿って断面では円形の空洞を有し、この円
形空洞の接線方向から燃料ガスと燃焼用空気を流入させ
て混合する入口部１ａと、この入口部１ａに対し直角方
向に向いた燃焼排ガス流出口１ｂを設けた構成となって
おり、入口部１ａの入口端には燃料ガスと燃焼用空気の
流入と混合を促進する燃焼室ガイド６を設けている（図
１参照）。
１は中心面に沿って断面では円形の空洞を有し、この円
形空洞の接線方向から燃料ガスと燃焼用空気を流入させ
て混合する入口部１ａと、この入口部１ａに対し直角方
向に向いた燃焼排ガス流出口１ｂを設けた構成となって
おり、入口部１ａの入口端には燃料ガスと燃焼用空気の
流入と混合を促進する燃焼室ガイド６を設けている（図
１参照）。
【００１３】２はフレームトラップで、前記燃焼室１と
後述する混合室３との間に設けられ、燃焼室１からの爆
発燃焼時の逆火（内圧力）がエアーフラッパーバルブＶ
1 又はガスフラッパーバルブＶ2 に直接影響するのを防
いでバルブＶ1 、Ｖ2 を保護するとともに、燃焼室１へ
送給される燃料ガスと燃焼用空気の整流も併せ行うため
のものである。
後述する混合室３との間に設けられ、燃焼室１からの爆
発燃焼時の逆火（内圧力）がエアーフラッパーバルブＶ
1 又はガスフラッパーバルブＶ2 に直接影響するのを防
いでバルブＶ1 、Ｖ2 を保護するとともに、燃焼室１へ
送給される燃料ガスと燃焼用空気の整流も併せ行うため
のものである。
【００１４】前記フレームトラップ２には、一般にセラ
ミック製のものとステンレス製のものとが使用されてい
るが、セラミック製のフレームトラップは、所定の厚み
を有する円板２ａに多数の通孔２ｂを穿設して構成され
ており（図２、図３参照）、ステンレス製のフレームト
ラップは、通孔２ｂを形成する所定幅の帯状波板２ｃを
所定幅の帯状平板２ｄで挟んだ長尺帯状体２ｅを渦巻状
に巻いて構成されている（図８、図９及び図１０参
照）。
ミック製のものとステンレス製のものとが使用されてい
るが、セラミック製のフレームトラップは、所定の厚み
を有する円板２ａに多数の通孔２ｂを穿設して構成され
ており（図２、図３参照）、ステンレス製のフレームト
ラップは、通孔２ｂを形成する所定幅の帯状波板２ｃを
所定幅の帯状平板２ｄで挟んだ長尺帯状体２ｅを渦巻状
に巻いて構成されている（図８、図９及び図１０参
照）。
【００１５】そこで、この発明のフレームトラップは、
通過抵抗が異なるガス通過部ａと空気通過部ｂとを設け
たものである。すなわち、図１〜図３及び図８、図９、
図１０の実施例は、円板２ａに多数の通孔２ｂ、２ｂ′
を穿設して構成されたフレームトラップ２（図１〜図３
参照）及び通孔２ｂ、２ｂ′を形成する所定幅の帯状波
板２ｃを所定幅の帯状平板２ｄで挟んだ長尺帯状体２ｅ
を渦巻状に巻いて構成されたフレームトラップ２（図
８、図９、図１０参照）において、ガス通過部ａ（中心
部）の通孔２ｂによる開口率を密（たとえば、７０％〜
９０％）に形成して逆火防止性能をもたせ、逆火防止性
能を要しない空気通過部ｂ（外周部）の通孔２ｂ′によ
る開口率は粗（たとえば、９０％以上）に形成して、中
心部のガス通過部ａより外周部の空気通過部ｂの通過抵
抗を小さくしている。
通過抵抗が異なるガス通過部ａと空気通過部ｂとを設け
たものである。すなわち、図１〜図３及び図８、図９、
図１０の実施例は、円板２ａに多数の通孔２ｂ、２ｂ′
を穿設して構成されたフレームトラップ２（図１〜図３
参照）及び通孔２ｂ、２ｂ′を形成する所定幅の帯状波
板２ｃを所定幅の帯状平板２ｄで挟んだ長尺帯状体２ｅ
を渦巻状に巻いて構成されたフレームトラップ２（図
８、図９、図１０参照）において、ガス通過部ａ（中心
部）の通孔２ｂによる開口率を密（たとえば、７０％〜
９０％）に形成して逆火防止性能をもたせ、逆火防止性
能を要しない空気通過部ｂ（外周部）の通孔２ｂ′によ
る開口率は粗（たとえば、９０％以上）に形成して、中
心部のガス通過部ａより外周部の空気通過部ｂの通過抵
抗を小さくしている。
【００１６】また、図４〜図７の実施例は、円板２ａに
多数の通孔２ｂを穿設して構成されたフレームトラップ
２において、中心部のガス通過部ａとその外周部の空気
通過部ｂの通孔２ｂによる開口率を密（たとえば、７０
％〜９０％）に形成して逆火防止性能をもたせ、逆火防
止性能を要しない空気通過部ｂの厚みｈ′をガス通過部
ａの厚みｈより薄く形成して、中心部のガス通過部ａよ
り外周部の空気通過部ｂの通過抵抗を小さくしている。
多数の通孔２ｂを穿設して構成されたフレームトラップ
２において、中心部のガス通過部ａとその外周部の空気
通過部ｂの通孔２ｂによる開口率を密（たとえば、７０
％〜９０％）に形成して逆火防止性能をもたせ、逆火防
止性能を要しない空気通過部ｂの厚みｈ′をガス通過部
ａの厚みｈより薄く形成して、中心部のガス通過部ａよ
り外周部の空気通過部ｂの通過抵抗を小さくしている。
【００１７】なお、この実施例において、中心部のガス
通過部ａとその外周部の空気通過部ｂの境界部の形状を
角形（図４参照）又はアール形（図５参照）とするほ
か、ガス通過部ａと空気通過部ｂに段差を設けることな
く斜状（図６参照）又は全体を円弧状（図７参照）とし
てもよい。この場合、アール形、斜状又は円弧状とする
と強度的に有利である。
通過部ａとその外周部の空気通過部ｂの境界部の形状を
角形（図４参照）又はアール形（図５参照）とするほ
か、ガス通過部ａと空気通過部ｂに段差を設けることな
く斜状（図６参照）又は全体を円弧状（図７参照）とし
てもよい。この場合、アール形、斜状又は円弧状とする
と強度的に有利である。
【００１８】３は前記フレームトラップ２の手前に設け
た混合室で、この混合室３には給気用ブロアーＦ→給気
チャンバー７→エアーフラッパーバルブＶ1 の燃焼用空
気供給経路が接続連通され、この燃焼用空気供給経路か
らの燃焼用空気がフレームトラップ２の空気通過部ｂを
通って燃焼室１へ直接送給されるようになっており、か
つ、後述するガスディストリビュータ５が臨設されてい
る。
た混合室で、この混合室３には給気用ブロアーＦ→給気
チャンバー７→エアーフラッパーバルブＶ1 の燃焼用空
気供給経路が接続連通され、この燃焼用空気供給経路か
らの燃焼用空気がフレームトラップ２の空気通過部ｂを
通って燃焼室１へ直接送給されるようになっており、か
つ、後述するガスディストリビュータ５が臨設されてい
る。
【００１９】５は、ガスディストリビュータで、前記混
合室３内に前記フレームトラップ２に指向して臨設さ
れ、その先端部にノズル孔４と薄肉細径の筒部８とを有
し、該筒部８の端面をフレームトラップ２のガス通過部
ａの内端面に僅少の隙間を存して近接して、メインノズ
ル９を備えたガス導入管１０→ガスチャンバー１１→ガ
スフラッパーバルブＶ2 →ガスノズル台１２→ガスディ
ストリビュータ５の燃料ガス供給経路からの燃料ガスが
フレームトラップ２のガス通過部ａを通って燃焼室１へ
直接送給されるようになっている。
合室３内に前記フレームトラップ２に指向して臨設さ
れ、その先端部にノズル孔４と薄肉細径の筒部８とを有
し、該筒部８の端面をフレームトラップ２のガス通過部
ａの内端面に僅少の隙間を存して近接して、メインノズ
ル９を備えたガス導入管１０→ガスチャンバー１１→ガ
スフラッパーバルブＶ2 →ガスノズル台１２→ガスディ
ストリビュータ５の燃料ガス供給経路からの燃料ガスが
フレームトラップ２のガス通過部ａを通って燃焼室１へ
直接送給されるようになっている。
【００２０】上記構成において、パルス燃焼バーナの脈
動的な爆発燃焼のメカニズムは、前記燃料ガス供給経路
からフレームトラップ２のガス通過部ａを通って燃焼室
１内へ直接送給される燃料ガスと、前記燃焼用空気供給
経路からフレームトラップ２の空気通過部ｂを通って燃
焼室１内へ直接送給される燃焼用空気とは、燃焼室ガイ
ド６の作用と相まってその入口部１ａの中央付近（フレ
ームトラップ２のガス通過部ａの前方付近）で混合さ
れ、燃焼室１内において爆発燃焼するものであるが、燃
焼初期においては給気ブロアＦによる強制給気と点火栓
１３による強制着火のもとに爆発燃焼するが、漸次経過
後、給気ブロアＦの回転を停止し、点火栓１３からのス
パークも停止し、以後はその負圧による自己吸入と燃焼
室１の加熱昇温等による自己着火のもとに、給気、爆発
燃焼、膨張、排気のサイクルを、たとえば、１秒間に８
０回〜１００回程度くり返しながら継続的に自燃焼し、
その燃焼排ガスは１サイクルごとに燃焼室１の燃焼排ガ
ス流出口１ｂに接続されたテールパイプ（図示せず）に
導かれて排出されるという燃焼方式のもとに高負荷燃焼
性及び高熱伝導性等の特長をもった燃焼を行うものであ
る。
動的な爆発燃焼のメカニズムは、前記燃料ガス供給経路
からフレームトラップ２のガス通過部ａを通って燃焼室
１内へ直接送給される燃料ガスと、前記燃焼用空気供給
経路からフレームトラップ２の空気通過部ｂを通って燃
焼室１内へ直接送給される燃焼用空気とは、燃焼室ガイ
ド６の作用と相まってその入口部１ａの中央付近（フレ
ームトラップ２のガス通過部ａの前方付近）で混合さ
れ、燃焼室１内において爆発燃焼するものであるが、燃
焼初期においては給気ブロアＦによる強制給気と点火栓
１３による強制着火のもとに爆発燃焼するが、漸次経過
後、給気ブロアＦの回転を停止し、点火栓１３からのス
パークも停止し、以後はその負圧による自己吸入と燃焼
室１の加熱昇温等による自己着火のもとに、給気、爆発
燃焼、膨張、排気のサイクルを、たとえば、１秒間に８
０回〜１００回程度くり返しながら継続的に自燃焼し、
その燃焼排ガスは１サイクルごとに燃焼室１の燃焼排ガ
ス流出口１ｂに接続されたテールパイプ（図示せず）に
導かれて排出されるという燃焼方式のもとに高負荷燃焼
性及び高熱伝導性等の特長をもった燃焼を行うものであ
る。
【００２１】そこで、この発明にあってはガス通過部ａ
より空気通過部ｂの通過抵抗を小さくしたフレームトラ
ップ２として、燃料ガスと燃焼用空気の混合部位に近い
中心部のガス通過部ａは逆火が著しいので、その通過抵
抗を大きくして十分なる逆火防止性能をもたせ、逆火が
殆どなく十分なる逆火防止性能は要しない外周部の空気
通過部ｂはその通過抵抗が小さくなっているから、狭い
面積の空気通過部ｂであってもパルス燃焼に必要な燃焼
用空気が十分に得られるので、バーナ全体の口径は小さ
くでき、かつ、塵埃等による目詰りも生じない。
より空気通過部ｂの通過抵抗を小さくしたフレームトラ
ップ２として、燃料ガスと燃焼用空気の混合部位に近い
中心部のガス通過部ａは逆火が著しいので、その通過抵
抗を大きくして十分なる逆火防止性能をもたせ、逆火が
殆どなく十分なる逆火防止性能は要しない外周部の空気
通過部ｂはその通過抵抗が小さくなっているから、狭い
面積の空気通過部ｂであってもパルス燃焼に必要な燃焼
用空気が十分に得られるので、バーナ全体の口径は小さ
くでき、かつ、塵埃等による目詰りも生じない。
【００２２】具体的には、たとえば、フレームトラップ
２の中心部のガス通過部ａの開口率を密に、その外周部
の空気通過部ｂの開口率は粗に形成して空気通過部ｂの
通過抵抗を小さくするほか、フレームトラップ２の中心
部のガス通過部ａとその外周部の空気通過部ｂの開口率
を同一とし、ガス通過部ａの厚みｈより空気通過部ｂの
厚みｈ′を薄くしてガス通過部ａより空気通過部ｂの通
過抵抗を小さくしたものである。
２の中心部のガス通過部ａの開口率を密に、その外周部
の空気通過部ｂの開口率は粗に形成して空気通過部ｂの
通過抵抗を小さくするほか、フレームトラップ２の中心
部のガス通過部ａとその外周部の空気通過部ｂの開口率
を同一とし、ガス通過部ａの厚みｈより空気通過部ｂの
厚みｈ′を薄くしてガス通過部ａより空気通過部ｂの通
過抵抗を小さくしたものである。
【００２３】以上この発明の実施例について説明した
が、この発明はこうした実施例に何等限定されるもので
なく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で様々な態様で
実施し得ることは勿論である。たとえば、ガス通過部と
空気通過部の開口率を粗密にする手段として、実施例は
通孔の開口面積を大小に形成して開口率を粗密にしてい
るが、開口面積が同一の通孔の数により開口率を粗密に
してもよい。
が、この発明はこうした実施例に何等限定されるもので
なく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で様々な態様で
実施し得ることは勿論である。たとえば、ガス通過部と
空気通過部の開口率を粗密にする手段として、実施例は
通孔の開口面積を大小に形成して開口率を粗密にしてい
るが、開口面積が同一の通孔の数により開口率を粗密に
してもよい。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したこの発明のパルス燃焼バー
ナのフレームトラップによれば、ガス通過部より空気通
過部の通過抵抗を小さくしたから、バーナ全体の口径を
小さくできるために、混合室等の部品の小型化が可能な
ことと相まってバーナの小型化が実現できる。
ナのフレームトラップによれば、ガス通過部より空気通
過部の通過抵抗を小さくしたから、バーナ全体の口径を
小さくできるために、混合室等の部品の小型化が可能な
ことと相まってバーナの小型化が実現できる。
【００２５】また、空気通過部が塵埃等により目詰りす
ることがないから、空気不足により燃焼性能が悪化する
こともなく、常時安全使用ができる。
ることがないから、空気不足により燃焼性能が悪化する
こともなく、常時安全使用ができる。
【００２６】さらに、構造的にも極めて簡単であるか
ら、コスト的にも何等問題はない。
ら、コスト的にも何等問題はない。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施例としてのセラミック製のフ
レームトラップを備えたパルス燃焼バーナの全体断面図
である。
レームトラップを備えたパルス燃焼バーナの全体断面図
である。
【図２】要部の拡大断面図である。
【図３】セラミック製フレームトラップだけの正面図で
ある。
ある。
【図４】異なる実施例としてのセラミック製フレームト
ラップの断面図である。
ラップの断面図である。
【図５】異なる実施例としてのセラミック製フレームト
ラップの断面図である。
ラップの断面図である。
【図６】異なる実施例としてのセラミック製フレームト
ラップの断面図である。
ラップの断面図である。
【図７】異なる実施例としてのセラミック製フレームト
ラップの断面図である。
ラップの断面図である。
【図８】この発明の一実施例としてのステンレス製フレ
ームトラップの製作状態を示した断面図である。
ームトラップの製作状態を示した断面図である。
【図９】その完成されたステンレス製フレームトラップ
の断面図である。
の断面図である。
【図１０】異なる実施例としてのステンレス製フレーム
トラップの製作状態を示した断面図である。
トラップの製作状態を示した断面図である。
【図１１】従来のステンレス製フレームトラップの製作
状態を示した断面図である。
状態を示した断面図である。
【図１２】完成された従来のステンレス製フレームトラ
ップの断面図である。
ップの断面図である。
【図１３】従来のセラミック製フレームトラップの正面
図である。
図である。
１ 燃焼室 ２ フレームトラップ ３ 混合室 ４ ノズル孔 ５ ガスディストリビュータ ａ ガス通過部 ｂ 空気通過部
Claims (3)
- 【請求項１】 燃焼室と、この燃焼室とフレームトラッ
プを介して連通する混合室と、この混合室内に上記フレ
ームトラップに指向して臨設し先端部にノズル孔を有す
るガスディストリビュータと、このガスディストリビュ
ータのノズル孔と燃焼室をフレームトラップのガス通過
部を介して連通し、空気供給経路と燃焼室はフレームト
ラップの空気通過部を介して連通せしめ、燃料ガスと燃
焼用空気とを燃焼室内で直接混合して燃焼させるパルス
燃焼バーナにおいて、 上記フレームトラップのガス通過部より空気通過部の通
過抵抗を小さくしたことを特徴とするパルス燃焼バーナ
のフレームトラップ。 - 【請求項２】 ガス通過部の開口率を密に形成し空気通
過部の開口率は粗に形成してガス通過部より空気通過部
の通過抵抗を小さくしたフレームトラップである請求項
１記載のパルス燃焼バーナのフレームトラップ。 - 【請求項３】 ガス通過部と空気通過部の開口率を同一
とし、ガス通過部の厚みより空気通過部の厚みを薄くし
てガス通過部より空気通過部の通過抵抗を小さくしたフ
レームトラップである請求項１記載のパルス燃焼バーナ
のフレームトラップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16601494A JP3368053B2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | パルス燃焼バーナのフレームトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16601494A JP3368053B2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | パルス燃焼バーナのフレームトラップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0814508A true JPH0814508A (ja) | 1996-01-19 |
| JP3368053B2 JP3368053B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=15823313
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16601494A Expired - Lifetime JP3368053B2 (ja) | 1994-06-24 | 1994-06-24 | パルス燃焼バーナのフレームトラップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3368053B2 (ja) |
-
1994
- 1994-06-24 JP JP16601494A patent/JP3368053B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3368053B2 (ja) | 2003-01-20 |
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