JPH08144953A - 圧縮機の給油装置 - Google Patents

圧縮機の給油装置

Info

Publication number
JPH08144953A
JPH08144953A JP28831094A JP28831094A JPH08144953A JP H08144953 A JPH08144953 A JP H08144953A JP 28831094 A JP28831094 A JP 28831094A JP 28831094 A JP28831094 A JP 28831094A JP H08144953 A JPH08144953 A JP H08144953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
shell
liquid refrigerant
pipe
refrigerating machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28831094A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihide Koda
利秀 幸田
Noboru Ishida
登 石田
Mihoko Shimoji
美保子 下地
Kaoru Ikejima
薫 池島
Shin Sekiya
慎 関屋
Masayuki Tsunoda
昌之 角田
Minoru Ishii
稔 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP28831094A priority Critical patent/JPH08144953A/ja
Publication of JPH08144953A publication Critical patent/JPH08144953A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • F04B39/16Filtration; Moisture separation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressor (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷媒に対し溶解性がないかあるいは微弱の冷
凍機油を、圧縮機構の軸受部に対し十分かつ確実に供給
可能にし、これにより圧縮機の性能劣化をなくしかつ信
頼性を高める。 【構成】 シェル31内に設置されて、圧縮された冷媒
ガスを外部へ送出する圧縮機構Pと、上記シェル31の
底部に貯溜され、冷媒に対し溶解性がないかあるいは微
弱の相溶性がある冷凍機油37を、この冷凍機油37内
に下端を浸漬したオイル吸入パイプ17を通して上記圧
縮機構Pに供給する給油ポンプ16とを備えて、上記シ
ェル31の底部に2層分離して滞留する下層の液冷媒3
8を、弁機構35により上記シェル31外へ排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空調あるいは冷凍ユ
ニットなどに用いられる冷凍空調装置の冷媒回路に、冷
媒と相互溶解性のない冷凍機油を封入する場合におい
て、圧縮機構内部に冷凍機油を安定供給する圧縮機の給
油装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図26は例えば実開平5−6178号公
報に示された従来のスクロール圧縮機の給油装置を示す
断面図であり、同図において、1は固定スクロール、2
は揺動スクロール、2Bは主軸を偏心状態にて支持する
揺動軸受、3は冷媒の吸入口、4は吐出ポート、5は固
定スクロール1および揺動スクロール2間に形成された
圧縮室、6は上記の主軸、7は主軸6を支持する主軸
受、8は主軸受7などを支持する軸受フレームであり、
これらは圧縮機構Pを構成している。
【0003】また、9Aは圧縮機構Pの下部に配置され
たモーター9のモーターローター、9Bはモーターステ
ータ、10は主軸6の副軸受支え、10Aは副軸受、1
1は上記各部材を収納するシェル、12は揺動スクロー
ル2および主軸受7間に設けられたオルダム継手、13
はシェル11の底部に設けられた油溜めに滞留する冷凍
機油、14は蒸発機などに接続された冷媒の吸入管、1
5は凝縮機などに接続された吐出管である。
【0004】さらに、16は例えばギャーポンプなどの
容積型の給油ポンプ、17はオイル吸入パイプで、下端
がシェル11の底の冷凍機油13中に開口している。1
8は主軸受7の内部に設けられた給油孔で、上記圧縮機
構Pの各軸受部に連通している。
【0005】次に動作について説明する。固定スクロー
ル1はシェル11に固定され、これに対して揺動スクロ
ール2は主軸6のモーター9による回転に伴い、揺動運
動を行う。これにより、吸入管14から吸入された冷媒
ガスは、軸受フレーム8およびモーター9間の間隙に通
じる吸入口3から吸込まれ、上記圧縮室5で圧縮された
後、吐出ポート4から排出される。
【0006】ここで、副軸受支え10は、シェル11に
固定されており、副軸受10Aで主軸6の下部を支えて
いる。そして、副軸受支え10はシェル11の底部とモ
ーター9側の空間とを遮る構造でないため、ガスや液冷
媒、冷凍機油は副軸受支え10の上下空間を自由に流通
できる。
【0007】図27は特開昭60−166784号公報
に示されたスクロール圧縮機の給油装置の他の従来例を
示し、ここではシェル11底部の冷凍機油13の貯溜状
態を示している。そして、同図において、19は仕切り
板であり、シェル11の底部上方に空間部20を有した
状態でモーター9の下部に固定されている。
【0008】また、19A,19Bは仕切り板19に加
工された孔部、21は主軸6端に取り付けられたオイル
キャップであり、主軸6の回転により、冷凍機油13に
遠心力を発生させて、そのオイルキャップ21に形成し
た透孔21aを通して吸引した冷凍機油13を、給油孔
18を通じて上記と同様の圧縮機構Pの軸受部などに圧
送する。
【0009】ところで、冷凍ユニットなどの運転時に、
ガス冷媒とともに液冷媒が吸入管14を通じてシェル1
1内に流入する場合や、圧縮機を長時間停止し、圧縮機
が低温にさらされた場合、シェル11中で液冷媒が凝
縮,液化し、シェル11の底部に、図28に示すように
溜まり込む。
【0010】従来の空調回路に採用されている冷媒HC
FC22やCFC12は、冷凍機油(鉱油や合成油)と
溶解性があり、液冷媒と冷凍機油が溶解し合う。液冷媒
が溶解した冷凍機油はある程度の粘度があるため、ま
た、上記給油ポンプ16のオイル吸入パイプ17の下端
部付近には、液冷媒が溶解した冷凍機油が滞留し、適量
の給油量を確保できるため、圧縮機構Pの軸受を流体潤
滑できる。
【0011】なお、冷媒成分が溶解した冷凍機油13
は、圧縮機の運転開始時には溶解した冷媒成分が冷凍機
油中で気化し、冷凍機油13が泡状となるため、給油ポ
ンプの動作不良が発生し、圧縮機の正常な運転を阻害す
る。そのため、図27に示すように、フォーミングを抑
制するための仕切り板19が備えられた構造が採用され
る。
【0012】なお、冷凍機油はここで記述したように液
冷媒がシェル11内部に溜まり込むる場合だけ、冷凍機
油に液冷媒が溶解するのではなく、通常の運転状態、す
なわち、適度な過熱度を有するガスが吸入管14から流
入する場合でもシェル11底部に滞留する冷凍機油13
は冷媒成分が溶解した状態にある。
【0013】このように、従来の冷媒回路に用いられる
冷凍機油と冷媒は相互に溶解性があるため、液冷媒のみ
が冷凍機油とは独立して存在することなく、圧縮機の潤
滑は正常に機能する訳である。
【0014】従来の圧縮の給油装置は上記のように液冷
媒に対し相互溶解された冷凍機油を圧縮機構の軸受部に
供給して、その軸受部の潤滑を正規に実現できる。
【0015】一方、これに対し、液冷媒に対し相互溶解
性のない冷凍機油を用いて、上記軸受部の潤滑を行うも
のが提案されるに及んでいる。
【0016】図28および図29は、かかる相互溶解性
のない液冷媒23と冷凍機油22を用いた圧縮供給の給
油装置を一部破断して示すものであり、ここではシェル
11の底部に冷凍機油22および液冷媒23がこれらの
比重量の違いに応じて上下2層に分離した状態にて滞留
している。
【0017】通常、液冷媒23の比重量は1.1〜1.
4程度であり、冷凍機油22は0.8〜0.9程度であ
るため、図28に示すようにシェル11底部には液冷媒
23が、その上層に冷凍機油22が滞留することとな
る。一方、液冷媒23の比重量が冷凍機油22の比重量
より大きいときは、図29に示すようになる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の圧縮機の給油装
置は以上のように構成されているので、液冷媒23と冷
凍機油22との2相分離によって、ポンプ吸入パイプ1
7部には液冷媒23が存在することとなり、そのため、
軸受部には粘度の小さい液冷媒23が配送され、潤滑効
果が極端に低下して、遂には軸受などを潤滑不良による
焼付き状態にするなどの問題点があった。
【0019】すなわち、従来の圧縮機構造では、冷媒と
溶解性がないか、もしくは、微弱の相溶性を有する冷凍
機油を採用することで、圧縮機の運転を不可能にしてし
まうなどの問題点があった。
【0020】この発明は冷媒に対し溶解性がないかある
いは微弱な冷凍機油を、圧縮機構の軸受部に対し十分か
つ確実に供給可能にし、これにより性能劣化がなくかつ
信頼性が高い圧縮機の給油装置を得ることを目的とす
る。
【0021】また、この発明は液冷媒と冷凍機油の各比
重量の違いに応じてフロートを昇降させることで、潤滑
に必要な冷凍機油のみを確実に圧縮機構の軸受部に供給
できる圧縮機の給油装置を得ることを目的とする。
【0022】また、この発明はフロートの浮力を計算さ
れた圧力荷重以上として、潤滑に必要な冷凍機油のみを
確実に圧縮機構の軸受部に供給できる圧縮機の給油装置
を得ることを目的とする。
【0023】また、この発明はシェルの底部にある冷凍
機油より比重量の小さい液冷媒のみを選択的にシェルの
外へ排出できる圧縮機の給油装置を得ることを目的とす
る。
【0024】また、この発明は油保持カップにて液冷媒
から隔離した冷凍機油のみを圧縮機構の軸受部に供給で
きる圧縮機の給油装置を得ることを目的とする。
【0025】また、この発明は第2円筒を第1円筒の内
側に設けることによって、オイル吸入パイプにより吸入
できる冷凍機油37の保持量を多くし、一層安定化した
潤滑機能を実現できる圧縮機の給油装置を得ることを目
的とする。
【0026】また、この発明は油保持カップにシェルの
上部空間に通じる管要素を設けることでシェルに入り込
む液冷媒や冷凍機油の最大量を限定することができ、さ
らにオイル吸入パイプ下端を常に冷凍機油内に位置させ
ることができる圧縮機の給油装置を得ることを目的とす
る。
【0027】また、この発明は油保持カップ内部のガス
のみをシェルの上部空間に排出することで、冷凍機油を
十分に上記油保持カップ内に確保できる圧縮機の給油装
置を得ることを目的とする。
【0028】また、この発明は油保持カップ内部のガス
を管要素を用いて簡単に排出できる圧縮機の給油装置を
得ることを目的とする。
【0029】さらに、この発明はシェルの底の液冷媒の
高さを管要素内の冷凍機油の高低差によって制限するこ
とで、その液冷媒のオイル吸入パイプによる吸入を回避
できる圧縮機の給油装置を得ることを目的とする。
【0030】さらに、この発明は液冷媒がこれに対し比
重量が小さい冷凍機油37内に浸入して2相分離状態と
なった場合にも、これを第1管を包む第2管内に保持さ
せることで、オイル吸入パイプがあるシェル内への流出
を防止できる圧縮機の給油装置を得ることを目的とす
る。
【0031】さらに、この発明はシェル内を上下に隔成
する遮蔽板下部に滞留するガスを簡単にシェル内の上部
空間に排出できる圧縮機の給油装置を得ることを目的と
する。
【0032】さらに、この発明はシェル内を上下に隔成
する遮蔽板下部に滞留するガスのみを冷凍機油や液冷媒
などと完全に分離して、シェル内の上部空間に排出でき
る圧縮機の給油装置を得ることを目的とする。
【0033】さらに、この発明は油保持カップの遮蔽板
やシェル内を上下に隔成する遮蔽板に設けたフロート形
の弁要素によって、冷凍機油の上部に滞留するガスのみ
を選択的にシェル内の上部空間に排出できる圧縮機の給
油装置を得ることを目的とする。
【0034】さらに、この発明は下向きのU字管内に十
分な量の冷凍機油を貯溜することで、シェル内に多量の
液冷媒が入り込んだ場合にも、油保持カップ内における
オイル吸入パイプを十分に冷凍機油中に浸漬させること
ができる圧縮機の給油装置を得ることを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る圧
縮機の給油装置は、シェル内に設置されて、圧縮された
冷媒ガスを外部へ送出する圧縮機構と、上記シェルの底
部に貯溜され、冷媒に対し溶解性がないかあるいは微弱
な相溶性がある冷凍機油を、この冷凍機油内に下端を浸
漬したオイル吸入パイプを通して上記圧縮機構に供給す
る給油ポンプとを備えて、上記シェルの底部に2層分離
して滞留する下層の液冷媒を、弁機構により上記シェル
外へ排出するようにしたものである。
【0036】請求項2の発明に係る圧縮機の給油装置
は、弁機構を、シェルの底部またはこの底部に連通する
液冷媒排出管と、該液冷媒排出管の一部にこれを開閉す
るように配置されて、比重量が冷凍機油より大きく、液
冷媒より小さいフロートから構成したものである。
【0037】請求項3の発明に係る圧縮機の給油装置
は、フロートの全部または一部が液冷媒に浸漬された場
合に生じる浮力を、上記冷凍機油の比重量,液面高さと
液冷媒排出管の開口径に対応する上記フロートの球面位
置から球面頂点までの高さの和、および上記液冷媒排出
管の開口面積の積で計算される圧力荷重より大としたも
のである。
【0038】請求項4の発明に係る圧縮機の給油装置
は、シェルに、該シェルの底部に2層分離して滞留する
液冷媒より比重量が大きい下層の冷凍機油より上部に一
端が開口する液冷媒排出管を連設したものである。
【0039】請求項5の発明に係る圧縮機の給油装置
は、オイル吸入パイプの下端より高い位置に遮蔽板と、
上記オイル吸入パイプの外側を囲むように該遮蔽板の周
囲に垂下連設され、下端が上記オイル吸入パイプの下端
より低く、かつシェルの底部および内周に対して所定の
隙間を形成する第1円筒とからなる油保持カップを形成
したものである。
【0040】請求項6の発明に係る圧縮機の給油装置
は、油保持カップの内部に、オイル吸入パイプの外側を
囲むように、シェルの底部に下端が密着固定された第2
円筒を設け、該第2円筒の上端を第1円筒の下端および
上記オイル吸入パイプの下端より高くしたものである。
【0041】請求項7の発明に係る圧縮機の給油装置
は、油保持カップの遮蔽板に、該油保持カップの内部お
よびシェルの上部空間に両端が開口するガス抜き用の管
要素を連結したものである。
【0042】請求項8の発明に係る圧縮機の給油装置
は、油保持カップの遮蔽板に、該油保持カップ内部のガ
スの排出を可能にし、冷凍機油または液冷媒の流出を阻
止するガス抜き用の弁要素を連設したものである。
【0043】請求項9の発明に係る圧縮機の給油装置
は、遮蔽板に形成される管要素または弁要素を連結する
連通孔を、第1円筒および第2円筒間の隙間上方に臨む
ように配置したものである。
【0044】請求項10の発明に係る圧縮機の給油装置
は、オイル吸入パイプの下端が臨む空間をシェルの底部
付近に隔成する遮蔽板と、該遮蔽板に形成された連通孔
に上端が連設されて、下端が上記オイル吸入パイプの下
端より低い位置に配置された第1管を連設したものであ
る。
【0045】請求項11の発明に係る圧縮機の給油装置
は、第1管の外側を囲むように、シェルの底部に下端が
密着固定され、かつ上端が遮蔽板との間に一定の隙間を
形成する第2管を設けたものである。
【0046】請求項12の発明に係る圧縮機の給油装置
は、遮蔽板に、この遮蔽板下部に滞留するガスをシェル
内の上部空間に排出する管要素を連結したものである。
【0047】請求項13の発明に係る圧縮機の給油装置
は、遮蔽板に、この遮蔽板下部に滞留するガスのみをシ
ェル内の上部空間に排出する弁要素を連結したものであ
る。
【0048】請求項14の発明に係る圧縮機の給油装置
は、弁要素を、遮蔽板に形成した連通孔を含むフロート
収納部と、該フロート収納部に収納されて液冷媒および
冷凍機油より比重量の小さいフロートとから構成したも
のである。
【0049】請求項15の発明に係る圧縮機の給油装置
は、油保持カップの内部および該油保持カップの遮蔽板
上部付近のシェル内に、曲部頂点が上記シェル内の液冷
媒または冷凍機油のレベルより高い位置に配置された下
向きのU字管の両端をそれぞれ連通させるように構成し
たものである。
【0050】
【作用】請求項1の発明における圧縮機の給油装置は、
弁機構を通じて、シェルの底部に溜った液冷媒をシェル
の外部に自動排出させ、オイル吸入パイプにより、その
液冷媒に対し2相分離された上層の冷凍機油のみを確実
に圧縮機構の軸受等へ供給させる。
【0051】請求項2の発明における圧縮機の給油装置
は、弁機構にフロート構造を採用することで、例えばフ
ロートより比重の大きい液冷媒中では液冷媒排出管を開
いて、この液冷媒を排出させ、フロートより比重の小さ
い冷凍機油中では冷媒排出管を閉じて、シェル内での冷
凍機油の滞留を維持可能にする。
【0052】請求項3の発明における圧縮機の給油装置
は、フロートの体積と冷凍機油およびフロートの比重の
差との積である浮力と、冷凍機油の比重量,液面高さと
液冷媒排出管の開口径に対応する上記フロートの球面位
置から球面頂点までの高さとの和,および冷媒排出管の
開口面積の積である圧力荷重との関係により、フロート
による冷媒排出管の開閉を自動的に行わせて、液冷媒の
みの排出を高精度に実施可能にする。
【0053】請求項4の発明における圧縮機の給油装置
は、冷凍機油より比重が小さい液冷媒のみを、上端が冷
凍機油の上方に臨む連通管を通じて、シェルの外へ排出
する。
【0054】請求項5の発明における圧縮機の給油装置
は、液冷媒がシェルの内部に入り込んだ場合にも、油保
持カップを用いてシェルの底部に冷凍機油を保持可能に
し、常に、オイル吸入パイプへの冷凍機油の供給を可能
にする。
【0055】請求項6の発明における圧縮機の給油装置
は、油保持カップ内に設けた第2円筒が、シェルの底部
であって油保持カップ内に潜り込んだ液冷媒のオイル吸
入パイプ下部への浸入を確実に阻止する。
【0056】請求項7の発明における圧縮機の給油装置
は、シェルの上部空間に通じる管要素によって、油保持
カップ内に滞留したガスを抜き、シェルに入り込む冷凍
機油を十分にし、オイル吸入パイプの下端から冷凍機油
を常に吸入可能にする。
【0057】請求項8の発明における圧縮機の給油装置
は、冷凍機油を保持する油保持カップ内に滞留したガス
を弁要素を介して抜くことで、その保持カップ内に冷凍
機油を十分に確保可能にする。
【0058】請求項9の発明における圧縮機の給油装置
は、第1円筒および第2円筒間の隙間の冷凍機油から生
じるガスを円滑かつ能率的にシェル内の上部空間へ排出
可能にする。
【0059】請求項10の発明における圧縮機の給油装
置は、シェルの底に滞留しようとする液冷媒の量を、管
要素内の冷凍機油の高低差に応じて制限し、オイル吸入
パイプから冷凍機油のみを吸入可能にする。
【0060】請求項11の発明における圧縮機の給油装
置は、シェル内を上下に隔成する遮蔽板上で2相分離状
態となった液冷媒がシェルの底部に落ち込んでも、第1
管を包む第2管によってシェルの底部に臨むオイル吸入
パイプ付近へ移動しないようにし、オイル吸入パイプに
よる冷凍機油のみの吸入を確実なものとする。
【0061】請求項12の発明における圧縮機の給油装
置は、シェル内を上下に隔成する遮蔽板の下部に滞留す
るガスを管要素を用いて効率的に排出し、遮蔽板下部に
おける冷凍機油の貯溜量を十分なものにする。
【0062】請求項13の発明における圧縮機の給油装
置は、シェル内を上下に隔成する遮蔽板の下部に滞留す
るガスを弁要素を用いて効率的に排出し、遮蔽板下部に
おける冷凍機油の貯溜量を十分なものにする。
【0063】請求項14の発明における圧縮機の給油装
置は、油保持カップの遮蔽板やシェル内を上下に隔成す
る遮蔽板に設けたフロートを有する弁要素によって、冷
凍機油の上部に滞留するガスのみを選択的にシェル内の
上部空間に排出可能にする。
【0064】請求項15の発明における圧縮機の給油装
置は、シェル内に多量の液冷媒が入り込んだ場合にも、
十分な量の冷凍機油を貯溜させた下向きのU字管から、
油保持カップ内に冷凍機油の量を十分に確保できるよう
にし、これによりオイル吸入パイプから常に安定的に冷
凍機油のみを吸入可能にする。
【0065】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、31は圧縮機のシェル、31Aは
シェル31の底部に設けられた液抜き用のシェル底孔、
31Bはシェル31の上部のガス相空間に設けるシェル
連通孔、14は吸入管、33は圧縮機の下に設置される
液溜め容器である。
【0066】また34はシェル底孔31Aと液溜め容器
33を連通する液冷媒排出管としての連通管、35は弁
機構、36はシェル連通孔31Bと液溜め容器33の上
部とを連通するガス連通管である。
【0067】37は冷媒に対し2相分離する特性を有す
る非相溶性または微弱の相溶性の冷凍機油、38は液冷
媒であり、シェル31内にて液化した液冷媒38が相分
離して滞留した状態を示している。また、液溜め容器3
3の底部にも液冷媒38が溜まっている。
【0068】従って、この実施例によれば、液冷媒38
が冷凍機油37の比重量より大きい場合に、シェル底孔
31Aの連通管34に溜った液冷媒のみを、弁機構35
を開いて液溜め容器33に集めることで、冷凍機油37
を軸受などに対し十分に給油して、圧縮機構の軸受など
において所期の適切な潤滑作用を得ることができる。
【0069】なお、ここでは非相溶性の冷凍機油37の
給油を確実にする場合について述べたが、従来の相溶性
の冷凍機油においても、液冷媒38と冷凍機油37が相
分離する温度条件があり、このような従来冷媒でも同様
の効果が期待できる。
【0070】この発明では、上記弁機構35が液冷媒3
8だけを、シェル31側(上側)から液溜め容器33側
(下側)へ流す機能を有するものであり、この構造によ
り、冷凍機油37の液溜め容器33への流入を阻止する
ことが可能である。
【0071】実施例2.図2は上記弁機構35の一実施
例を示すものであり、同図において、34A,34Bは
連通管(液冷媒排出管)であり、これらのうち、連通管
34Aは図3に示すように内径が大とされ、一方、連通
管34Bは内径が小とされ、連通管34A内にはフロー
ト40が図4に示すように挿入されている。
【0072】また、41はフロート40の上部に設けた
金網などのフロートストッパであり、このフロート40
に用いる材料の比重量は、液冷媒38より小で、かつ、
冷凍機油37の比重量より大なる材料で作製することが
必要である。
【0073】次に動作について説明する。吸入管14か
ら液冷媒が流入するような冷媒回路の運転状態やシェル
31の底部に液冷媒が滞留するような条件では、シェル
31の底部に滞留する冷凍機油37の下層部に比重量が
相対的に大きい液冷媒38が滞留する。このような状況
におけるフロート40は以下の動作となる。
【0074】すなわち、シェル31と液溜め容器33は
ガス連通管36で導通され、シェル31と液溜め容器3
3の各内部は均圧されている。連通管34Aに液冷媒3
8が流入した場合、上記プレート10は液冷媒38より
比重量が小さいため浮力を受ける。
【0075】この結果、フロート40に作用する下向き
の荷重(後で説明)より浮力が大となり、フロート40
が浮き上がり、連通管34Aと34Bが連通し、液冷媒
38は液溜め容器33内に落下する。
【0076】こうして、シェル31内の液冷媒38が液
溜め容器33内に排出された時には、連通管34内に冷
凍機油37が流入しようとする。しかし、この場合に
は、フロート40が冷凍機油37の比重量より重いため
浮力が働かず、フロート40は降下し、連通管34Bの
開口部を閉塞し、冷凍機油37はシェル31内部に残留
する。
【0077】つまり、弁機構35を採用することで、液
冷媒38だけを選択的に液溜め容器33に流出させるこ
とができる。
【0078】次に、図3および図4を参照しながら、フ
ロート40の浮力と連通管34Bの内径dの関係につい
て述べる。フロート40が連通管34Bの開口部を閉塞
している状態では、フロート40が冷凍機油37や液冷
媒38に侵漬された場合に発生する浮力と、閉塞した上
記開口部の面積に作用する液冷媒38や冷凍機油37の
液高さに応じた圧力荷重が作用する。
【0079】いま、フロート40をが球形とし、フロー
ト40を冷凍機油37に浸漬した状態を想定した場合、
フロート40が連通管34Bの入口部を開くためには、
[フロート40の体積]×[冷凍機油37とフロート4
0の比重量の差]で計算される浮力が、[冷凍機油37
の比重量]×[液面高さH+連通管34Bの開口径に対
応する、フロート40の球面の位置からフロート40の
球面頂点までの高さΔH]×[開口部面積d2 ・π/
4]で計算される圧力荷重より大となった場合である。
【0080】従って、フロート40が浮き上がるために
は、これらの制約条件を満足するように、フロート40
や連通管34Bの内径を設計する必要がある。
【0081】このような設計条件を満足する構造を採用
した場合、オイル吸入パイプ17部には、常に冷凍機油
37が滞在する状態となり、安定した給油状態が実現で
きるため、軸受各部の潤滑を良好にし、圧縮機の運転不
具合を回避できる。
【0082】実施例3.図5は上記弁機構35の他の実
施例を示す。図5はこの弁機構35をシェル31の底部
に配置したものを示し、同図において、31Cはシェル
31の底部に設けた円弧状凹形のフロート収納部であ
り、これの中央部には連通管34Aが連結されている。
フロート収納部31Cにはフロート40が連通管34A
の開口部を塞ぐように収納され、また、上部のフロート
ストッパー42により、フロート40の浮き上がりを防
止する構造となっている。
【0083】なお、上記フロートストッパー42はフロ
ート収納部41Cの上部に上記のように固定され、液冷
媒や冷凍機油の流入,流出が自在となるように金網など
によって作られている。なお、フロート40は、比重量
が液冷媒38より小で、かつ、冷凍機油37の比重量よ
り大なる材料で作製されている。
【0084】この実施例によれば、液冷媒38がシェル
31の底部に滞留するような冷媒回路の運転状態を想定
と、この場合には、シェル31底部に滞留する冷凍機油
37の下層部に比重量の大きい液冷媒38が滞留するた
め、フロート40は以下の動作となる。
【0085】すなわち、シェル31と図示を省略した図
1に示したものと同様の液溜め容器33はガス連通管3
6で導通されており、フロート収納部31Cに液冷媒3
8が流入した場合、実施例2と同様の動作を行い、フロ
ート40は液冷媒38中を浮き上がる。
【0086】従って、その液冷媒38は、連通管34A
および図示を省略した連通管34Bを通じて液溜め容器
33に落下する。シェル31の液冷媒38が上記液溜め
容器33内に全て排出された時には、フロート収納部3
1Cに冷凍機油37が流入する。
【0087】この状態では冷凍機油37より比重量が大
きいフロート40は浮き上がらず、このためにフロート
収納部31C内の連通管34の開口部は閉塞される。す
なわち、冷凍機油37はシェル31内部に残留する。
【0088】このように、弁機構35の構造をシェル3
1の底部に採用することで、液冷媒38だけを選択的に
液溜め容器33に流出させることができ、これにより図
2に示すように、連通管34に弁機構35を採用した場
合(実施例2)と同様の作用および効果が得られる。
【0089】実施例4.図6は上記弁機構35の他の実
施例を示す。この実施例では上記弁機構35を液溜め容
器33の内部に設置してある。同図において、33Aは
液溜め容器33と連通管34Bを連通する連通孔、43
は液溜め容器33の内部に形成されて、連通管34Bの
端部と連通孔33Aを介して連通される液冷媒排出管と
してのフロート収納管である。
【0090】フロート収納管43の内部には図示するよ
うにフロート40が収納され、フロート40の落下を防
止するように、フロート収納管43の中央部に小径の下
部孔43aが設けられ、その孔径などは上記のようにフ
ロート40が浮き上がる条件を考慮し設計される。な
お、このフロート40は、比重量が液冷媒38より小
で、かつ、冷凍機油37の比重量より大なる材料で作製
されている。
【0091】この実施例によれば、連通管34Bには、
冷凍機油37と液冷媒38が流入するが、この場合、収
納管43内に冷凍機油37が流入した時には、フロート
40が上記実施例と同様の作用によりフロート収納管4
3の下部孔43aを閉塞する。
【0092】一方、液冷媒38がフロート収納管43内
部に流入した時には、この液冷媒38よりも比重量が小
さいフロート40が浮遊し、フロート40より比重量の
大きい液冷媒38だけが選択的に液溜め容器33内に落
下する。
【0093】以上では、図2,図3,図4,図5および
図6では弁機構35の具体例を示し、かつ上記各図にお
いて、フロート40はその比重量が液冷媒38より小
で、かつ、冷凍機油37の比重量より大なる材料である
ことを前提とし、また、球形状を前提として説明した。
【0094】しかし、このような材料や形状に限定しな
い場合でも、この発明と同様の効果を得ることができ
る。
【0095】また、図2,図3,図4,図5および図6
のフロート40は、その内部に空間部がない構成の場合
である。従って、使用する材料自体の比重量が液冷媒3
8より小で、かつ、冷凍機油の比重量より大なる条件を
満たすことが必要である。
【0096】具体的な例を示すと、先に述べたように、
液冷媒38の比重量は1.1〜1.4程度であり、冷凍
機油37の比重量は0.8〜0.9程度であることか
ら、フロート40に用いられる材料の比重量は両者の間
の値として0.9〜1.1程度を選択し、このため、材
料として例えば樹脂などが適用できる。
【0097】なお、この説明ではフロートの比重量を
0.9〜1.1に限定したが、使用される液冷媒38の
種類や冷凍機油37の種類によりこの数値範囲は変化
し、[冷凍機油の比重量]≦[フロート材料の比重量]
≦[液冷媒の比重量]となるようにフロート材料を選択
することが必要である。
【0098】実施例5.図7はこの発明におけるフロー
トの他の実施例を示し、44は球形状の中空容器型のフ
ロートであり、44Bがフロート44を構成する容器表
面部、44Aはその内部に形成された空間部である。
【0099】この実施例のフロート44にあっては、こ
のフロート44を構成する材料として、金属など強度の
強い材料を用い、フロート44の体積と金属の容器表面
部44Bの重量を任意の値に選択することで、フロート
44の見かけの比重量を調整でき、これにより、フロー
トの比重量を上記のような0.9〜1.1に設定するこ
とができる。
【0100】実施例6.なお、上記各実施例では、フロ
ート40,44の形状が球形状である場合について説明
したが、その他の形状としても上述と同様な作用および
効果を得ることができる。
【0101】図8はフロートの形状を三角錐形状とした
ものを示し、図において、45はフロートであり、この
フロート45の大径側を上側に、小径側を下側に配置
し、連通管34Aや34Bの開口部、またはフロート収
納管43の下部孔43aを開閉するように収納すること
で、球形フロートと同様な弁機構の作用,効果を得るこ
とができる。
【0102】ここでは、上記の球形や円錐状のフロート
形状について述べたが、これに限らず、その他のあらゆ
る形状のフロートをも採用でき、上記と同様な作用,効
果が得られることは容易に推測できる。
【0103】実施例7.上記の実施例1〜実施例6で
は、冷凍機油37の比重量が液冷媒38より小の場合に
ついて説明したが、冷凍機油53の比重量が液冷媒38
より大で、液冷媒38に対し2相分離する特性を有する
非相溶性または微弱な相溶性の冷凍機油53を用いるこ
ともできる。
【0104】図9はこの実施例を示す圧縮機要部の断面
図であり、この圧縮機1のシェル31の中に、液冷媒3
8より比重量が大である冷凍機油53が2相分離した状
態で滞留している状況を示す。同図において、52は液
溜め容器33の上部に突設され、シェル31の底部を貫
通して、先端がシェル31内の液冷媒38内に開口して
いる連通管、53は液冷媒38より比重量が大である冷
凍機油である。なお、連通管52のシェル31内底面か
らの高さ(長さ)L2は、圧縮機シェル31に貯溜され
る冷凍機油53の油面の高さL1より高い位置にある。
【0105】この実施例では、液冷媒38より比重量が
大きい冷凍機油53を用いることで、図9に示すよう
に、給油ポンプのオイル吸入パイプ17の開口端は、液
冷媒38の下層の冷凍機油53中に存在するため、給油
不良による圧縮機不具合いが発生することがない。
【0106】しかし、点線L3で示すように、例えばシ
ェル31内部に滞留する液冷媒38の量が増加した場合
は、副軸受10Aやモーターローター部9Aが液冷媒で
浸積された状態となる。
【0107】このような状態では、液冷媒38が攪拌さ
れるために、動力が消費され損失となり、また、副軸受
10Aも潤滑の悪い状態となる。そこで、このような課
題を回避するため、シェル31内部に液冷媒38が滞留
することを防止する必要があり、シェル31内部の液冷
媒38の滞留量を抑制するため、図9に示す構造が有効
となる。
【0108】すなわち、液溜め容器33に連通される連
通管52は、シェル31内部にシェル底部より高さL2
まで挿入されている。ここで、L1はシェル31中に封
入されている最大油量高さを示し、L2>L1とするこ
とで、冷凍機油53は液溜め容器33に流れ込まない。
【0109】また、シェル31に流入したり、凝縮した
液冷媒38がL2より高い位置に溜まり込んだ場合は、
この液冷媒38は連通管52を通り、液溜め容器33に
排出される。従って、シェル31内部の液冷媒38の滞
留量を抑制できる。
【0110】このように、図9の構造を採用することに
より、シェル31内部の液冷媒38の滞留量を少なくで
き、従って、上記のような液冷媒38が多量に滞留する
ことによって、副軸受10Aなどの潤滑を悪化するなど
の欠点を回避できる。
【0111】実施例8.図10は図9の連通管52の配
置を変更した実施例である。すなわち、図10におい
て、54は上端54aがシェル31の側面に取り付けら
れ、下端が液溜め容器33の上部に取り付けられた連通
管で、この連通管54の上端は、冷凍機油53の油面5
3aより高い位置に開口している。この場合も、実施例
7と同様の作用,効果が得られる。
【0112】実施例9.図11は冷媒空調装置の圧縮機
において、液冷媒より比重量が小で、液冷媒に対し2相
分離する特性を有する非相溶性または微弱の相溶性の冷
凍機油を用いる場合の、シェル底部の油溜め部の一実施
例を示す。
【0113】同図において、60は油保持カップであ
り、60Aは油保持カップ60の天板部を構成する部品
である遮蔽板であり、この実施例ではの円盤状をなす。
なお、油保持カップ60は副軸受支え10に固定されて
いる。
【0114】また、60Bは上記遮蔽板60Aの外周部
に垂下するように連設された第1円筒であり、シェル3
1の内壁部との間に円環形状の適切な隙間61を形成
し、また、第1円筒60Bの下端とシェル31の底部に
も適切な隙間62が形成されている。
【0115】さらに、63は第1円筒60Bの内部側に
設置された第2円筒であり、その底部はシェル31の底
に密着した構造である。ここで、H1は第2円筒63の
上記底からの高さである。また、64は第1円筒60B
と第2円筒63との間に形成された円筒状の隙間であ
る。
【0116】次に、60Cは遮蔽板60Aに設けられた
連通孔で、この連通孔60Cにはガス抜き用の管要素6
5が結合されている。この管要素65の上端は遮蔽板6
0Aの上部、またはモーターローター9A,モータース
テータ9Bがある上部空間39に解放され、図11では
モーターステータ9Bの上部空間に解放させてある。
【0117】また、37aは管要素65内部の冷凍機油
で、この液面位置は液冷媒38の比重量と冷凍機油37
の比重量の差により、シェル31の冷凍機油37の液面
位置H3よりもH4だけ高くなっている。
【0118】また、隙間64に浸入する液冷媒38の浸
入高さを第1円筒部60B下端部から測定して、H2と
する。このH2も液冷媒38の比重量と冷凍機油37の
比重量の差により、生じるものである。この実施例で
は、シェル31に入り込む液冷媒38や冷凍機油37の
最大量を限定し、この量を基準にH1>H2となるよう
に、また、H5>(H3+H4)となるように寸法を決
定してある。
【0119】なお、圧縮機が定常に運転され、シェル3
1内部に液冷媒38の滞留がない通常時には、オイル吸
入パイプ17の周りには、常に冷凍機油37が滞留して
いる。
【0120】冷凍機油37がシェル31底部に滞留して
いる場合に、液冷媒38が吸入管14から流入したり、
また、シェル31内部で凝縮するような場合において
も、図11の構造によれば、上記隙間64内は管要素6
5を通じてシェル31の内圧を受けて加圧され、しか
も、第2円筒63の十分な高さH1によって液冷媒38
の侵入が抑制される。すなわち、比重が冷凍機油37よ
り大である液冷媒38が冷凍機油37の下に潜り込むこ
とはなく、図11のように、オイル吸入パイプ17の周
りを、常に冷凍機油37が滞留している状態に維持でき
る。
【0121】実施例10.なお、図11では管要素65
をシェル31の内部に配置したが、図12に示すよう
に、上記管要素65に代えて、管要素66をシェル31
の外部に配置し、各端部をそれぞれ油保持カップ60内
部とシェル31の上部空間を連通させる構造としてもよ
く、実施例9について説明したものと同様の効果を奏す
る。
【0122】実施例11.図13および図14は図11
または図12の構造を基本とするものの、第2円筒63
を省略し、油保持カップ60をそのまま備えた構成とな
っており、このうち図13は正常に冷凍機油37がシェ
ル31の底部に滞留している。
【0123】そして、油保持カップ60の下端部の位置
はオイル吸入パイプ17の下端部の位置より低く、これ
らの各下端部間は図示するように寸法Hとなっている。
また、図14は例えば圧縮機の停止時に、冷凍機油37
がシェル31の底部に滞留している状況に加えて、液冷
媒38が溜まり込む状態を示す。
【0124】すなわち、図13は圧縮機が定常運転状態
またはその運転が停止された状態を示し、このときは、
冷凍機油37が油保持カップ60の外側および内側のシ
ェル31底部に滞留し、液冷媒38が存在しない状態で
ある。
【0125】これに対して、図14は冷凍機油37がシ
ェル31底部に滞留している状態において、液冷媒38
が吸入管14から流入したり、また、シェル31内部で
液冷媒が凝縮したりするような場合を示している。
【0126】この図14では、油保持カップ60の外側
に滞留していた冷凍機油37の下に液冷媒38が入り込
み、また、シェル31底部と油保持カップ60の下端と
の隙間62に滞留していた冷凍機油37も液冷媒38よ
り比重量が小さいため置換される。
【0127】しかし、油保持カップ60の内部にある冷
凍機油37は逃げ場がないため、図14に示すようにオ
イル吸入パイプ17部の周辺には冷凍機油37が保持さ
れる状態が維持される。
【0128】従って、このようにシェル31内部に液冷
媒38が滞留するような場合、圧縮機の運転が開始され
た時にも冷凍機油37が給油できる状況にあり、圧縮機
運転の上記不具合の発生はない。
【0129】次に、圧縮機の起動後に油保持カップ60
の内部の冷凍機油37が排出される過程について説明す
る。冷凍機油37がオイル吸入パイプ17から吸入さ
れ、冷凍機油37が排出された後は、液冷媒38が油保
持カップ60の内部に浸入して潤滑不良となることが予
想される。しかし、実際の運転ではこのようなことはな
い。
【0130】すなわち、圧縮機の起動時はシェル31の
圧力が急低下し、液冷媒38は蒸発し、液冷媒38の表
面に浮遊する冷凍機油37はその液冷媒38と攪拌され
た状態となる。このため、油保持カップ60の内部に冷
凍機油37が連続的に入り込み、ここで液冷媒38とは
分離された冷媒機油37は、オイル吸入パイプ17から
軸受部に供給される。
【0131】このように、油保持カップ60を設けるこ
とで、給油ポンプ16のオイル吸入パイプ17付近に冷
凍機油38を保持でき、給油機能の低下を防止でき、結
果的に圧縮機運転の不具合いを防止することができる。
【0132】実施例12.図15は第2円筒63を図1
4に示す第1円筒60の内周側であって、シェル31の
底部に密着するように組付けた構造を示す。ここで、6
7は第2円筒63の内側の空間を示す。
【0133】この実施例において、冷凍機油37と液冷
媒38が滞留している状態は、図14と同様であり、す
なわち、冷凍機油37がシェル31底部に滞留している
状態において、液冷媒38が吸入管14から流入した
り、また、シェル31内部で液冷媒38が凝縮するよう
な場合に生じる。
【0134】一方、この実施例の図14との相違点は、
第2円筒63がある場合には、この第2円筒63が一定
の高さを持ち、かつこの第2円筒63と油保持カップ6
0の第1円筒60Bとの間の冷凍機油37の逃げ場がな
いことにより、液冷媒38はシェル31底部の中央部、
すなわち、第2円筒63の内側の空間67には流入でき
ない。従って、冷凍機油37の保持量が図12に比べて
多くなる。このため、図13および図14に示す構造よ
り一層安定した給油ポンプ機能を実現でき、圧縮機運転
の上記不具合いを防止することができる。
【0135】なお、図11に示すような管要素65がな
い場合を想定すると、この状態では、油保持カップ60
の内部に冷媒が気化したガスが溜まり込み、油保持カッ
プ60の内部に冷凍機油37を確保できる体積が縮減さ
れる。
【0136】この状態では給油不良状態になりやすいた
め、ガス抜き作用を持たせるため、油保持カップ66と
モーターステータ9Bの上部空間もしくは下部空間と
を、管要素65で連通する。このような構造を採用する
ことで、油保持カップ60内部に確実に冷凍機油37を
確保できるため、結果的に圧縮機の運転信頼性を確保で
きる。
【0137】実施例13.図16は管要素である連通管
形状が上記実施例9,10と異なる逆向きのU字管構造
を有するものを示す。すなわち、図11の実施例9で
は、管要素65の上端がモーターステータ9Bの上部空
間に解放されており、液冷媒38が多量に入り込み、液
面位置H3とこの液面位置H3から管要素65内の冷媒
機油37の液面位置までの高さH4の和が、連通管65
の長さH5より大となった場合には、液冷媒38が油保
持カップ60の内部に流入し、目的の機能が発揮できな
い状況となる。
【0138】この実施例はこのような不具合を回避する
ための構造であり、図16において、68はU字形連通
管であり、一端が油保持カップ60の連通孔に連結さ
れ、他端がモーターステータ9B下部のシェル31内に
開口している。
【0139】また、この構造のU字形連通管68内の液
面レベルは、図16に示す通りであり、液冷媒38と冷
凍機油37の比重量の関係より、連通孔60C側のU字
形連通管68内の液面高さH7は、シェル31内に開口
する側のU字形連通管68内の液面高さH8よりも高く
なる。
【0140】一方、液冷媒38がシェル31内部に多量
にり入り込み、シェル31内部の冷凍機油38の液面高
さH9が高くなった場合も、高さH7やH8は高さH9
の上昇に連動して高くはならない。また、H10はU字
形連通管68のシェル31の底からの高さであり、H7
<H10の関係となるように設定することによって、冷
凍機油37の圧力を高く維持させて液冷媒38が油保持
カップ60内部に流入しないようにしている。
【0141】なお、この実施例ではU字形連通管をシェ
ル31の外部に装備した場合について説明したが、U字
形連通管68をシェル31の内部に設けることも可能で
あり、この場合も上記実施例12と同様の効果を奏す
る。
【0142】実施例14.図17はこの発明における油
保持カップ60の遮蔽板60Aに弁要素としてのガス抜
き弁を設けたものを示す。同図において、69は遮蔽板
60Aに加工された連通孔60Cに下端が結合された通
気管、70は通気管69の上端に連結されたガス抜き弁
(弁要素)であり、ガスのみが、油保持カップ60内の
冷凍機油37の油面上部にできた空間67Aからモータ
ー9の下部空間へ一方向にだけ流す機能を有する。すな
わち、液冷媒38や冷凍機油37は流通させず、また、
ガスの逆流、すなわち、上部空間から空間67Aへの流
通を阻止する機能を有する。
【0143】例えば、冷凍機油37が圧縮機から流出
し、シェル31内部の滞留量が減少し、空間67の上部
にガス相の空間67Aが発生した状況においては、空間
67Aの内部が冷凍機油37で充満させるためには、空
間67A内のガスを上部空間へ排出する必要がある。
【0144】このため、ガス抜き機能のあるガス抜き弁
70を設け、空間67内部にガス相の空間67Aが発生
した場合においても、結果的にガスのみをその空間67
Aから排出することで、同空間67に冷凍機油37を保
持できるようになり、圧縮機運転の上記不具合いを抑止
できる。
【0145】実施例15.図18は上記ガス抜きガス抜
き弁70の具体的な実施例を示し、ここでは逆止弁構造
を採用し、これをフロートを主体として構成したものを
示す。同図において、60Dは空間67に開口形成され
たフロート収納部で、これがモーター9の下部に開口す
る。71はフロート収納部60の開口部となる連通孔6
0Eを開閉するフロートである。
【0146】この実施例では、冷凍機油37の液面がフ
ロート71より下位にある場合は、このフロート71は
下降して連通穴60Eを解放しており、一方、空間67
内に冷凍機油が流入して増加するに従い、ガス相の空間
67Aにあるガスは連通孔60Eを通ってモーター9の
下部空間へ排出される。
【0147】続いて、シェル31内の液面が上昇し、油
保持カップ60内の冷凍機油38の液面も上昇すると、
フロート71が徐々に上昇して、遂には連通孔60Eは
閉塞され、空間67で増加する冷凍機油は、連通孔60
Eから排出されることはない。
【0148】従って、ガスのみが連通孔60Eを通って
流出し、冷凍機油の流出を防止することができる。な
お、フロートの比重量は液冷媒および冷凍機油の比重量
より小に設定する。
【0149】実施例16.ところで、図11に示す管要
素65,図12に示す管要素66やU字形連通管68の
位置を隙間64の上部近辺における油保持カップ60の
遮蔽板60Aに設けることで、その油保持カップ60内
部の液冷媒38のガスを効果的に抜くことができる。以
下、この理由を説明する。
【0150】すなわち、シェル31底部に液冷媒38が
存在する時は、隙間64の下部には必ず液冷媒38が存
在するが、第2円筒63があるため、シェル31内部に
は液冷媒38が入り込むことはない。
【0151】ここで、圧縮機の起動時にシェル31内部
の圧力が急低下した場合を想定すると、隙間64下部に
存在する液冷媒38がガス化する。従って管要素65や
U字形連通管68の各下端位置を隙間64の上部近辺に
設けることで、隙間64に滞留する液冷媒38のガスが
直ちに管要素65,66やU字形連通管68を通して効
果的にモーター9の下部空間に排出できる。
【0152】なお、図17に示すようなガス抜き弁70
を上記のように隙間64の上部近辺に配置しても、同様
のガス抜き作用および効果が得られる。
【0153】実施例17.図19は冷媒空調装置に、液
冷媒38より比重量が小で、冷凍機油37と液冷媒38
が2相分離する特性を有する非相溶性または微弱の相溶
性の冷凍機油37を用いた場合の圧縮機のシェル底部に
おける油溜め部を有するものを示し、これにより図11
に示したものと同様の基本作用を実現できる。
【0154】図19において、75は遮蔽板であり、こ
れがシェル31の下部の内周部に密着,固定され、その
固定位置は、シェル31底部に十分な量の冷凍機油37
が貯溜できる空間を確保できる位置とする。76はシェ
ル31に形成される上記遮蔽板75下部の空間である。
【0155】上記遮蔽板75にはモーター9の下部空間
と連通する連通孔75A,75Bが2か所に設けられて
おり、連通孔75Aには、管要素79の下端が連結さ
れ、上記空間76内からモーター9の下部空間にガスを
排出できるようになっている。
【0156】一方、77は連通孔75Bに上端が連通す
る第1管であり、下端部はシェル31の底部との間に隙
間を有する所定長さを持つ。そして、78は第1管77
の外周側に配置され、下端がシェル31の底部に密着,
固定され、上端部が遮蔽板75との間に隙間を有する所
定長さの第2管である。
【0157】図20は図19におけるW―W線断面図で
あり、同図において、80は図21にも示すように第1
管77と第2管78の間の隙間である。この図20から
判るように、第1管77および第2管78ともに円筒状
をなすが、この管形状は円筒状以外の形状、例えば、四
角筒状などの他の形状とすることができ、また、隙間8
0を所定の任意の形状とすることができる。
【0158】この実施例によれば、図19では圧縮機が
定常に運転されている状況を想定した場合であり、液冷
媒38の滞留がなく、冷凍機油37だけがシェル31の
底部や遮蔽板75上部に滞留している。
【0159】一方、図22は液冷媒38が相対的に比重
量が小である冷凍機油37とともに、上記シェル31の
底部や遮蔽板75の上部に流入し、2相分離している状
態を示している。この図22においては、シェル31の
内部には冷凍機油37が充満しており、冷凍機油37は
排出される通路がないため、同図に示すように、第1管
77の内部および第2管78の下部では、液冷媒38が
冷凍機油37と置換される。
【0160】遮蔽板75の上面には、上層に2相分離し
た冷凍機油37と下層に液冷媒38が滞留している。こ
の状態より、さらに液冷媒38がシェル31内に流入し
た場合でも、シェル31底部の空間76には液冷媒38
が流入しないため、オイル吸入パイプ17の周辺部には
冷凍機油37が確保される。従って、安定した給油ポン
プ機能が実現でき、圧縮機運転の上記不具合いを防止す
ることができる。
【0161】なお、上記実施例では第1管の外側に第2
管を設けたものについて説明したが、この第2管がない
場合にも、シェル31の底に滞留した液冷媒38がオイ
ル吸入パイプ17により吸上げられるのを防止できる。
【0162】これを図23について説明する。いま、冷
凍機油37の密度をρ0 、液冷媒の密度をρR (ρ0
ρR )、H11をシェル31の底に溜った液冷媒の、第1
管77の下端からの高さ、H12を管要素79の遮蔽板7
5からの高さとする。
【0163】また、H13を管要素79内およびシェル3
1内の各冷凍機油37面の高低差、H14をシェル31の
底にある液冷媒38面から遮蔽板75上の液冷媒38面
までの高さ、H15を遮蔽板75上の液冷媒38面より上
層の冷凍機油37面の高さ、P0 をシェル31内の圧
力、gを重力とする。
【0164】さらに、Dは円筒状のシェル31の内径、
1 を管要素79の内径とする。
【0165】そして、管要素79および第1管77につ
いて、上記液冷媒37の高さH11における圧力について
みると、P0 +ρ0 ・g・(H13+H14+H15)=P0
+ρ0 ・g・H15+ρR ・g・H14から、H13=H
14{(ρR /ρ0 )−1}となり、管要素79内の冷凍
機油37のレベルが決まる。
【0166】一方、シェル31の底に滞留する液冷媒3
8の量V1 は、V1 =(π/4)D2 ・H11となり、こ
れにより上昇する管要素79における冷凍機油37の油
面高さΔH12は、ΔH12(π/4)d2 =(π/4)D
2・H11から求まる。
【0167】従って、H11=H12(D1 2/D2 )とな
り、シェル31の底に溜まる液冷媒38の上昇が制限さ
れる。例えば、液冷媒38が入り込む前の管要素79内
の冷凍機油37のレベルをH* と仮定すると、上記のΔ
12は図示のようになる。
【0168】すなわち、上記液冷媒の高さH11は上記高
低差H13によって制約でき、これによってその高さH11
を、オイル吸入パイプ17内に吸入しない高さに維持す
ることができる。
【0169】実施例18.図24はこの発明の他の実施
例を示す。同図において、69は遮蔽板75に下端が連
結された通気管、70は通気管69の上端に連結された
ガス抜き弁であり、ガスのみが、空間76上部のガス相
の空間76Aからモーター9の下部へ一方向だけ流すよ
うに機能する。さらに、このガス抜き弁70は液冷媒3
8や冷凍機油37を流通させず、また、ガスの逆流、す
なわち、モーター9の下部から空間76へのガス流通を
阻止する機能を有する。
【0170】この実施例では、冷凍機油37が圧縮機か
ら流出し、シェル31内部の滞留量が減少すると、空間
76の上部にガス相の空間76Aが発生する。空間76
の内部を冷凍機油37で充満させるためには、空間76
A内のガスをモーター9の下部へ排出させる必要があ
る。
【0171】ここでは、空間76に滞留する冷凍機油3
7がガス抜き弁84から流出することなく、ガス相のガ
スのみをガス抜き弁70を通過させることで、冷凍機油
37を空間72に保持できるようになり、圧縮機運転の
上記不具合いを抑止できる。なお、ガス抜き弁70の具
体的構造としては、図18に示したものなどが用いられ
る。
【0172】実施例19.図25に冷媒空調装置に、液
冷媒38より比重量が小で、冷凍機油37と液冷媒38
が2相分離する特性を有する非相溶性または微弱の相溶
性の冷凍機油37を用いる場合の圧縮機のシェル底部に
おける油溜め部を示し、これにより図11や図19と同
様の基本作用を実現できる。
【0173】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、シェル内に設置されて、圧縮された冷媒ガスを外部
へ送出する圧縮機構と、上記シェルの底部に貯溜され、
冷媒に対し溶解性がないかあるいは微弱な相溶性がある
冷凍機油を、この冷凍機油内に下端を浸漬したオイル吸
入パイプを通して上記圧縮機構に供給する給油ポンプと
を備えて、上記シェルの底部に2層分離して滞留する下
層の液冷媒を、弁機構により上記シェル外へ排出するよ
うに構成したので、圧縮機構の軸受部に対し、冷凍機油
を十分かつ確実に供給可能にし、これにより圧縮装置の
性能劣化がなくかつ信頼性を高められるものが得られる
効果がある。
【0174】請求項2の発明によれば、弁機構を、シェ
ルの底部またはこの底部に連通する液冷媒排出管と、該
液冷媒排出管の一部にこれを開閉するように配置され
て、比重量が冷凍機油より大きく、液冷媒より小さいフ
ロートから構成したので、液冷媒と冷凍機油の各比重量
の違いに応じてフロートを昇降させることで、圧縮機構
の軸受などの潤滑に必要な冷凍機油のみを確実に圧縮機
構の軸受部に供給できるものが得られる効果がある。
【0175】請求項3の発明によれば、フロートの全部
または一部が液冷媒に浸漬された場合に生じる浮力を、
上記冷凍機油の比重量,液面高さと液冷媒排出管の開口
径に対応する上記フロートの球面位置から球面頂点まで
の高さの和,および液冷媒排出管の開口面積の積で計算
される圧力荷重より大とするように構成したので、フロ
ートの浮力を計算された圧力荷重以上として、潤滑に必
要な冷凍機油のみを確実に圧縮機構の軸受部に供給でき
るものが得られる効果がある。
【0176】請求項4の発明によれば、シェルに、該シ
ェルの底部に2層分離して滞留する液冷媒より比重量が
大きい下層の冷凍機油より上部に一端が開口する液冷媒
排出管を連設するように構成したので、シェルの底部に
ある冷凍機油より比重量の小さい液冷媒のみを、選択的
にシェルの外へ排出できるものが得られる効果がある。
【0177】請求項5の発明によれば、オイル吸入パイ
プの下端より高い位置に遮蔽板と、上記オイル吸入パイ
プの外側を囲むように該遮蔽板の周囲に垂下連設され、
下端が上記オイル吸入パイプの下端より低く、かつシェ
ルの底部および内周に対して所定の間隙を形成する第1
円筒とからなる油保持カップを形成するように構成した
ので、油保持カップにて液冷媒から隔離した冷凍機油の
みを圧縮機構の軸受部に供給できるものが得られる効果
がある。
【0178】請求項6の発明によれば、油保持カップの
内部に、オイル吸入パイプの外側を囲むように、シェル
の底部に下端が密着固定された第2円筒を設け、該第2
円筒の上端を第1円筒の下端および上記オイル吸入パイ
プの下端より高くするように構成したので、第2円筒を
第1円筒の内側に設けることによって、オイル吸入パイ
プにより吸入できる冷凍機油37の保持量を多くし、一
層安定化した潤滑機能を実現できるものが得られる効果
がある。
【0179】請求項7の発明によれば、油保持カップの
遮蔽板に、該油保持カップの内部およびシェルの上部空
間に両端が開口するガス抜き用の管要素を連結するよう
に構成したので、油保持カップにシェルの上部空間に通
じる管要素を設けることでシェルに入り込む液冷媒や冷
凍機油の最大量を限定することができ、さらにオイル吸
入パイプ下端を常に冷凍機油内に位置させることができ
るものが得られる効果がある。
【0180】請求項8の発明によれば、油保持カップの
遮蔽板に、該油保持カップ内部のガスの排出を可能に
し、冷凍機油または液冷媒の流出を阻止するガス抜き用
の弁要素を連設するように構成したので、油保持カップ
内部のガスのみをシェルの上部空間に排出することで、
冷凍機油を十分に上記油保持カップ内に確保できるもの
が得られる効果がある。
【0181】請求項9の発明によれば、遮蔽板に形成さ
れる管要素または弁要素を連結する連通孔を、第1円筒
および第2円筒間の隙間上方に配置するように構成した
ので、上記隙間にある液冷媒からのガスを管要素を用い
て簡単に排出できるものが得られる効果がある。
【0182】請求項10の発明によれば、オイル吸入パ
イプの下端が臨む空間をシェルの底部付近に隔成する遮
蔽板と、該遮蔽板に形成された連通孔に上端が連設され
て、下端が上記オイル吸入パイプの下端より低い位置に
配置された第1管を連設するように構成したので、シェ
ルの底の液冷媒の高さを管要素内の冷凍機油の高低差に
よって制限することで、その液冷媒のオイル吸入パイプ
による吸入を回避できるものが得られる効果がある。
【0183】請求項11の発明によれば、第1管の外側
を囲むように、シェルの底部に下端が密着固定され、か
つ上端が遮蔽板との間に一定の隙間を形成する第2管を
設けるように構成したので、液冷媒38がこれに対し比
重量が小さい冷凍機油37内に浸入して、2相分離状態
となった場合にも、これを第1管を包む第2管内に保持
させることで、オイル吸入パイプがあるシェル内への流
出を確実に防止できるものが得られる効果がある。
【0184】請求項12の発明によれば、遮蔽板に、こ
の遮蔽板下部に滞留するガスをシェル内の上部空間に排
出する管要素を連結するように構成したので、シェル内
を上下に隔成する遮蔽板下部に滞留するガスを、簡単に
シェル内の上部空間に排出できるものが得られる効果が
ある。
【0185】請求項13の発明によれば、遮蔽板に、こ
の遮蔽板下部に滞留するガスのみをシェル内の上部空間
に排出する弁要素を連結するように構成したので、シェ
ル内を上下に隔成する遮蔽板下部の滞留ガスのみを冷凍
機油や液冷媒などと完全に分離して、シェル内の上部空
間に排出できるものが得られる効果がある。
【0186】請求項14の発明によれば、弁要素を、遮
蔽板に形成した連通孔を含むフロート収納部と、該フロ
ート収納部に収納されて液冷媒および冷凍機油より比重
量の小さいフロートとから構成したので、油保持カップ
の遮蔽板やシェル内を上下に隔成する遮蔽板に設けたフ
ロート形の弁要素によって、冷凍機油の上部に滞留する
ガスのみを選択的にシェル内の上部空間に排出できるも
のが得られる効果がある。
【0187】請求項15の発明によれば、管要素を下向
きのU字管構造となし、該U字管の曲部頂点をシェル内
の液冷媒または冷凍機油のレベルより高い位置に配置す
るように構成したので、下向きのU字管内に十分な量の
冷凍機油を貯溜することで、シェル内に多量の液冷媒が
入り込んだ場合にも、油保持カップ内におけるオイル吸
入パイプを十分に冷凍機油中に浸漬させることができる
ものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による冷凍空調装置に採
用する圧縮機の給油装置を一部破断して示す正面図であ
る。
【図2】 この発明の他の実施例による圧縮機の給油装
置を一部破断して示す正面図である。
【図3】 図2におけるフロート付近を拡大して示す断
面図である。
【図4】 図3に示すフロート付近の構造をさらに拡大
して示す断面図である。
【図5】 この発明の他の実施例による圧縮機の給油装
置を一部破断して示す正面図である。
【図6】 この発明の圧縮機の給油装置に用いられる弁
機構の他の実施例を示す断面図である。
【図7】 図1における弁機構のフロートを示す断面図
である。
【図8】 図1における弁機構におけるフロートの他の
実施例を示す正面図である。
【図9】 この発明の他の実施例による圧縮機の給油装
置を一部破断して示す正面図である。
【図10】 この発明の他の実施例による圧縮機の給油
装置を一部破断して示す正面図である。
【図11】 この発明の他の実施例による圧縮機の給油
装置を一部破断して示す正面図である。
【図12】 この発明の他の実施例による圧縮機の給油
装置を一部破断して示す正面図である。
【図13】 この発明の他の実施例による圧縮機の給油
装置を一部破断して示す正面図である。
【図14】 この発明の他の実施例による圧縮機の給油
装置を一部破断して示す正面図である。
【図15】 この発明の他の実施例による圧縮機の給油
装置を一部破断して示す正面図である。
【図16】 この発明の他の実施例による圧縮機の給油
装置を一部破断して示す正面図である。
【図17】 この発明の他の実施例による圧縮機の給油
装置を一部破断して示す正面図である。
【図18】 この発明の他の実施例による圧縮機の給油
装置を一部破断して示す正面図である。
【図19】 この発明の他の実施例による圧縮機の給油
装置を一部破断して示す正面図である。
【図20】 図19におけるW―W線断面図である。
【図21】 図19における第1管付近を拡大して示す
断面図である。
【図22】 図19における第1管内の液冷媒の滞留状
況を示す断面図である。
【図23】 図19における第2管を除いた場合のシェ
ル内の液冷媒の滞留状況を示す説明図である。
【図24】 この発明の他の実施例による圧縮機の給油
装置を一部破断して示す正面図である。
【図25】 この発明の他の実施例による圧縮機の給油
装置を一部破断して示す正面図である。
【図26】 従来の圧縮機の給油装置を一部破断して示
す正面図である。
【図27】 圧縮機の給油装置の他の従来例を示す一部
の断面図である。
【図28】 図27におけるシェル内の液冷媒および冷
凍機油の状態を一部破断して示す圧縮機の給油装置の正
面図である。
【図29】 図27におけるシェル内の液冷媒および冷
凍機油の状態を一部破断して示す圧縮機の給油装置の正
面図である。
【符号の説明】
P 圧縮機構、16 給油ポンプ、17 オイル吸入パ
イプ、31 シェル、34,34A,34B,52 連
通管(液冷媒排出管)、35 弁機構、37,53 冷
凍機油、38 液冷媒、39 上部空間、40,44,
45,71 フロート、43 フロート収納管(液冷媒
排出管)、60 油保持カップ、60A,75 遮蔽
板、60B 第1円筒、60D フロート収納部、63
第2円筒、64,80 隙間、65,79 管要素、
70 ガス抜き弁(弁要素)、77第1管、78 第2
管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池島 薫 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社中央研究所内 (72)発明者 関屋 慎 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株式 会社住環境研究開発センター内 (72)発明者 角田 昌之 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株式 会社住環境研究開発センター内 (72)発明者 石井 稔 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株式 会社住環境研究開発センター内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル内に設置されて、圧縮された冷媒
    ガスを外部へ送出する圧縮機構と、上記シェルの底部に
    貯溜され、冷媒に対し溶解性がないかあるいは微弱の相
    溶性がある冷凍機油を、この冷凍機油内に下端を浸漬し
    たオイル吸入パイプを通して上記圧縮機構に供給する給
    油ポンプとを備えた圧縮機の給油装置において、上記シ
    ェルの底部に2層分離して滞留する下層の液冷媒を、上
    記シェル外へ排出する弁機構を設けたことを特徴とする
    圧縮機の給油装置。
  2. 【請求項2】 弁機構が、上記シェルの底部またはこの
    底部に連通する液冷媒排出管の一部に該液冷媒排出管を
    開閉するように配置されて、比重量が冷凍機油より大き
    く、液冷媒より小さいフロートから構成されている請求
    項1に記載の圧縮機の給油装置。
  3. 【請求項3】 弁機構が、上記シェルの底部またはこの
    底部に連通する液冷媒排出管と、該液冷媒排出管の一部
    に該液冷媒排出管を開閉するように配置されて、比重量
    が冷凍機油より大きく、液冷媒より小さいフロートとか
    ら構成され、該フロートの全部または一部が液冷媒に浸
    漬された場合に生じる浮力を、上記冷凍機油の比重量,
    液面高さと上記液冷媒排出管の開口径に対応する上記フ
    ロートの球面位置から球面頂点までの高さの和,および
    上記液冷媒排出管の開口面積の積で計算される圧力荷重
    より大とした請求項1に記載の圧縮機の給油装置。
  4. 【請求項4】 シェル内に設置されて、圧縮された冷媒
    ガスを外部へ送出する圧縮機構と、上記シェルの底部に
    貯溜され、冷媒に対し溶解性がないかあるいは微弱の相
    溶性がある冷凍機油を、この冷凍機油内に下端を浸漬し
    たオイル吸入パイプを通して上記圧縮機構に供給する給
    油ポンプとを備えた圧縮機の給油装置において、上記シ
    ェルに、該シェルの底部に2層分離して滞留する液冷媒
    より比重量が大きい下層の冷凍機油より上部に一端が開
    口する液冷媒排出管を連設したことを特徴とする圧縮機
    の給油装置。
  5. 【請求項5】 シェル内に設置されて、圧縮された冷媒
    ガスを外部へ送出する圧縮機構と、上記シェルの底部に
    貯溜され、冷媒に対し溶解性がないかあるいは微弱の相
    溶性がある冷凍機油を、この冷凍機油内に下端を浸漬し
    たオイル吸入パイプを通して上記圧縮機構に供給する給
    油ポンプとを備えた圧縮機の給油装置において、上記オ
    イル吸入パイプの下端より高い位置に遮蔽板と、上記オ
    イル吸入パイプの外側を囲むように該遮蔽板の周囲に垂
    下連設され、下端が上記オイル吸入パイプの下端より低
    く、かつ上記シェルの底部および内周に対して所定の間
    隙を形成する第1円筒とからなる油保持カップを設けた
    ことを特徴とする圧縮機の給油装置。
  6. 【請求項6】 油保持カップの内部に、オイル吸入パイ
    プの外側を囲むように、シェルの底部に下端が密着固定
    された第2円筒を有し、該第2円筒の上端を第1円筒の
    下端および上記オイル吸入パイプの下端より高くした請
    求項5に記載の圧縮機の給油装置。
  7. 【請求項7】 油保持カップの遮蔽板に、該油保持カッ
    プの内部およびシェルの上部空間に両端が開口するガス
    抜き用の管要素を連結した請求項5または請求項6に記
    載の圧縮機の給油装置。
  8. 【請求項8】 油保持カップの遮蔽板に、該油保持カッ
    プ内部のガスの排出を可能にし、冷凍機油または液冷媒
    の流出を阻止するガス抜き用の弁要素を連設した請求項
    5または請求項6に記載の圧縮機の給油装置。
  9. 【請求項9】 遮蔽板に形成される管要素または弁要素
    を連結する連通孔を、第1円筒および第2円筒間の隙間
    上方に臨むように配置した請求項7に記載の圧縮機の給
    油装置。
  10. 【請求項10】 シェル内に設置されて、圧縮された冷
    媒ガスを外部へ送出する圧縮機構と、上記シェルの底部
    に貯溜され、冷媒に対し溶解性がないかあるいは微弱の
    相溶性がある冷凍機油を、この冷凍機油内に下端を浸漬
    したオイル吸入パイプを通して上記圧縮機構に供給する
    給油ポンプとを備えた圧縮機の給油装置において、上記
    オイル吸入パイプの下端が臨む空間をシェルの底部付近
    に隔成する遮蔽板と、該遮蔽板に形成された連通孔に上
    端が連設されて、下端が上記オイル吸入パイプの下端よ
    り低い位置に配置された第1管とを設けたことを特徴と
    する圧縮機の給油装置。
  11. 【請求項11】 第1管の外側を囲むように、シェルの
    底部に下端が密着固定され、かつ上端が遮蔽板との間に
    一定の隙間を形成する第2管を設けた請求項10に記載
    の圧縮機の給油装置。
  12. 【請求項12】 遮蔽板に、この遮蔽板下部に滞留する
    ガスをシェル内の上部空間に排出する管要素を連結した
    請求項10または請求項11に記載の圧縮機の給油装
    置。
  13. 【請求項13】 遮蔽板に、この遮蔽板下部に滞留する
    ガスのみをシェル内の上部空間に排出する弁要素を連結
    した請求項10または請求項11に記載の圧縮機の給油
    装置。
  14. 【請求項14】 弁要素が、遮蔽板に形成した連通孔を
    含むフロート収納部と、該フロート収納部に収納されて
    液冷媒および冷凍機油より比重量の小さいフロートから
    構成されている請求項8または請求項13に記載の圧縮
    機の給油装置。
  15. 【請求項15】 油保持カップの内部および該油保持カ
    ップの遮蔽板上部付近のシェル内に、曲部頂点が上記シ
    ェル内の液冷媒または冷凍機油のレベルより高い位置に
    配置された下向きのU字管の両端をそれぞれ連通させた
    請求項5または請求項6に記載の圧縮機の給油装置。
JP28831094A 1994-11-22 1994-11-22 圧縮機の給油装置 Pending JPH08144953A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28831094A JPH08144953A (ja) 1994-11-22 1994-11-22 圧縮機の給油装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28831094A JPH08144953A (ja) 1994-11-22 1994-11-22 圧縮機の給油装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08144953A true JPH08144953A (ja) 1996-06-04

Family

ID=17728527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28831094A Pending JPH08144953A (ja) 1994-11-22 1994-11-22 圧縮機の給油装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08144953A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014020612A (ja) * 2012-07-13 2014-02-03 Fujitsu General Ltd 空気調和装置
JP2014114744A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 Mitsubishi Electric Corp 圧縮機
JP2016023888A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 株式会社富士通ゼネラル 空気調和機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014020612A (ja) * 2012-07-13 2014-02-03 Fujitsu General Ltd 空気調和装置
JP2014114744A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 Mitsubishi Electric Corp 圧縮機
JP2016023888A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 株式会社富士通ゼネラル 空気調和機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3339332B2 (ja) アキュムレータ、冷凍サイクル装置
US7556482B2 (en) Scroll compressor with enhanced lubrication
JPH11294332A (ja) 冷凍サイクルの圧縮機
US5868001A (en) Suction accumulator with oil reservoir
US6527085B1 (en) Lubricating system for compressor
US7878771B2 (en) Hermetic type compressor with wave-suppressing member in the oil reservoir
JP6234324B2 (ja) 圧縮機
JPH08144953A (ja) 圧縮機の給油装置
EP0969210B1 (en) Sealed compressor mounted between horizontal and vertical
JPWO2019021360A1 (ja) 冷凍サイクル装置
EP1026403B1 (en) Gas compressor with oil separator
KR100629870B1 (ko) 횡형 압축기의 윤활 시스템
JPH09287579A (ja) 密閉形スクロール圧縮機
JPH0932760A (ja) スクロール圧縮機
JP4769773B2 (ja) 縦型スクロール圧縮機
JP2003314911A (ja) 空気調和装置
JP2003156259A (ja) 圧縮機
CN211648472U (zh) 压缩机润滑油回流结构、压缩机
JP4071230B2 (ja) アンモニア用スクリュ圧縮機
JP3270499B2 (ja) 圧縮機
JP3470214B2 (ja) 密閉型圧縮機とその密閉型圧縮機より潤滑油を取り出す方法
JP2543036B2 (ja) スクロ−ル型圧縮機
JPS6030494A (ja) 全密閉形圧縮機
JPH09250481A (ja) 圧縮機
JPH03236568A (ja) アキュムレータ