JPH08144630A - 開量調整器 - Google Patents
開量調整器Info
- Publication number
- JPH08144630A JPH08144630A JP31272494A JP31272494A JPH08144630A JP H08144630 A JPH08144630 A JP H08144630A JP 31272494 A JP31272494 A JP 31272494A JP 31272494 A JP31272494 A JP 31272494A JP H08144630 A JPH08144630 A JP H08144630A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide body
- lock
- spring
- window
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 窓が突風にあおられて外壁と衝突するのを防
ぐための緩衝機構を備えた開量調整器を安価に提供す
る。緩衝ばねによる緩衝作用を必要時に限って発揮さ
せ、窓の開閉がばね力で阻害されるのを軽減する。 【構成】 中空ケース状のガイド体5と、これに挿嵌さ
れる牽制棒7とで窓2を保持する。牽制棒7をガイド体
5の内部のブッシュ12でスライド自在に支持する。さ
らに牽制棒7の内端のスライダー26をガイド体5で案
内支持する。スライダー26とこれに対向するばね受壁
40との間に、緩衝ばね39を牽制棒7に外嵌する状態
で配置する。緩衝ばね39として圧縮コイルばねを使用
する。窓2の開き角度が小さい状態では緩衝力を生じな
いよう、緩衝ばね39の自由長を設定する。
ぐための緩衝機構を備えた開量調整器を安価に提供す
る。緩衝ばねによる緩衝作用を必要時に限って発揮さ
せ、窓の開閉がばね力で阻害されるのを軽減する。 【構成】 中空ケース状のガイド体5と、これに挿嵌さ
れる牽制棒7とで窓2を保持する。牽制棒7をガイド体
5の内部のブッシュ12でスライド自在に支持する。さ
らに牽制棒7の内端のスライダー26をガイド体5で案
内支持する。スライダー26とこれに対向するばね受壁
40との間に、緩衝ばね39を牽制棒7に外嵌する状態
で配置する。緩衝ばね39として圧縮コイルばねを使用
する。窓2の開き角度が小さい状態では緩衝力を生じな
いよう、緩衝ばね39の自由長を設定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は伸縮自在な棒体で窓等の
開放状態を維持する開量調整器に関する。
開放状態を維持する開量調整器に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−33543号公報では、断面
C字形のガイド枠と、ガイド枠に挿嵌した帯板状の牽制
棒とで開量調整器を構成し、ガイド枠の一端を窓枠に連
結し、牽制棒の突端を窓に連結している。ガイド枠に
は、所定の伸出位置において牽制棒の出退移動を阻止す
るロック機構が設けてある。
C字形のガイド枠と、ガイド枠に挿嵌した帯板状の牽制
棒とで開量調整器を構成し、ガイド枠の一端を窓枠に連
結し、牽制棒の突端を窓に連結している。ガイド枠に
は、所定の伸出位置において牽制棒の出退移動を阻止す
るロック機構が設けてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の開
量調整器では、例えば半開き位置にあった窓を閉じよう
とした場合に、ロックピンを解除操作するのと同時に窓
が突風にあおられて開き揺動し、外壁に衝突してガラス
や窓枠などを破損することがある。窓の急開放によっ
て、使用者が窓外へ引きずられて転落するおそれもあ
る。
量調整器では、例えば半開き位置にあった窓を閉じよう
とした場合に、ロックピンを解除操作するのと同時に窓
が突風にあおられて開き揺動し、外壁に衝突してガラス
や窓枠などを破損することがある。窓の急開放によっ
て、使用者が窓外へ引きずられて転落するおそれもあ
る。
【0004】緩衝機能を備えた開量調整器が既に市販さ
れており、そこではシリンダー内に高圧ガスを封入した
ガスダンパーで、窓の急激な開閉動作を防止している。
つまり、ドアークローザーと同様の原理で窓の開閉動作
を抑止している。この種の流体を利用した緩衝器は、構
成部品を高精度に加工する必要があり、全体としてコス
トが高く付く。ガスダンパーを備えた開量調整器では、
窓を開き操作する向きにダンパー出力を作用させるの
で、ダンパー出力に抗して窓を閉じ操作しなければなら
ない不利もある。
れており、そこではシリンダー内に高圧ガスを封入した
ガスダンパーで、窓の急激な開閉動作を防止している。
つまり、ドアークローザーと同様の原理で窓の開閉動作
を抑止している。この種の流体を利用した緩衝器は、構
成部品を高精度に加工する必要があり、全体としてコス
トが高く付く。ガスダンパーを備えた開量調整器では、
窓を開き操作する向きにダンパー出力を作用させるの
で、ダンパー出力に抗して窓を閉じ操作しなければなら
ない不利もある。
【0005】本出願人は、ばねを緩衝体に利用すること
によって、その製造に要するコストが少なくて済む開量
調整器を先に提案している(実願平5−51371
号)。そこでは、ガイド体の内部に牽制棒と緩衝ばねを
上下に隣接して配置し、緩衝ばねの遊端に設けたスライ
ダーを牽制棒で同行操作して、窓が急開放されるときの
運動エネルギーを緩衝して吸収できるようにしている。
この開量調整器は、ガスダンパーを利用した開量調整器
に比べて安価ではあるが、構成部品点数が多く、緩衝機
能を備えていない開量調整器に比べると高価に付く点に
難があった。
によって、その製造に要するコストが少なくて済む開量
調整器を先に提案している(実願平5−51371
号)。そこでは、ガイド体の内部に牽制棒と緩衝ばねを
上下に隣接して配置し、緩衝ばねの遊端に設けたスライ
ダーを牽制棒で同行操作して、窓が急開放されるときの
運動エネルギーを緩衝して吸収できるようにしている。
この開量調整器は、ガスダンパーを利用した開量調整器
に比べて安価ではあるが、構成部品点数が多く、緩衝機
能を備えていない開量調整器に比べると高価に付く点に
難があった。
【0006】本発明の目的は、緩衝機能を備えた開量調
整器の構造を簡素化してより安価に提供するにある。
本発明の他の目的は、緩衝作用を窓の開きストロークの
中途部以降で発揮できるようにして、窓の開閉が軽快に
行えるようにすることにある。
整器の構造を簡素化してより安価に提供するにある。
本発明の他の目的は、緩衝作用を窓の開きストロークの
中途部以降で発揮できるようにして、窓の開閉が軽快に
行えるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の開量調整器は、
中空のガイド体5と、ガイド体5に出退自在に挿嵌した
牽制棒7と、ガイド体5と牽制棒7との間に設けられ
て、牽制棒7を所定の伸出位置でロック固定するロック
機構とを備えている。牽制棒7は、ガイド体5の揺動先
端寄りの内部に設けたブッシュ12と、牽制棒7の内端
に固定されてガイド体5の内面壁に沿って摺動するスラ
イダー26とを介して、ガイド体5で出退自在に案内支
持する。そのうえで、ガイド体5の揺動先端寄りの内面
に設けたばね受壁40と、スライダー26との間に、緩
衝ばね39を牽制棒7に外嵌する状態で配置する。
中空のガイド体5と、ガイド体5に出退自在に挿嵌した
牽制棒7と、ガイド体5と牽制棒7との間に設けられ
て、牽制棒7を所定の伸出位置でロック固定するロック
機構とを備えている。牽制棒7は、ガイド体5の揺動先
端寄りの内部に設けたブッシュ12と、牽制棒7の内端
に固定されてガイド体5の内面壁に沿って摺動するスラ
イダー26とを介して、ガイド体5で出退自在に案内支
持する。そのうえで、ガイド体5の揺動先端寄りの内面
に設けたばね受壁40と、スライダー26との間に、緩
衝ばね39を牽制棒7に外嵌する状態で配置する。
【0008】詳しくは、以下の具体的手段を採る。ガイ
ド体5は樋状断面のケース本体10と、ケース本体10
の開口面を塞ぐカバー体11と、これら両者10・11
で移動不能に挟持固定した一対のブッシュ12・12等
で構成し、ケース本体10およびカバー体11のそれぞ
れを鋳造成形品で構成する。ガイド体5の揺動先端寄り
の内部にロック機構を収容するための小区室13を設け
る。小区室13はガイド体5の内面に突設した一対の区
分壁15・15で区分する。緩衝ばね39、スライダー
26および牽制棒7の大半を収容する大区室14に臨む
区分壁15の側面壁をばね受壁40とする。ロック機構
は、牽制棒7の下面側に設けた複数個のロック穴31
と、ロック穴31に係脱するロックピン32を備えてい
るロック体33と、ロック体33をロック姿勢へ向かっ
て移動付勢するロックばね34と、その一部がガイド体
5の外面に突出されていて、ロック体33をロックばね
34の付勢力に抗してロック解除操作する操作具35と
で構成する。緩衝ばね39の自由長は、窓2を閉じた状
態におけるスライダー26とばね受壁40の対向間隔よ
り僅かに小さく設定する。
ド体5は樋状断面のケース本体10と、ケース本体10
の開口面を塞ぐカバー体11と、これら両者10・11
で移動不能に挟持固定した一対のブッシュ12・12等
で構成し、ケース本体10およびカバー体11のそれぞ
れを鋳造成形品で構成する。ガイド体5の揺動先端寄り
の内部にロック機構を収容するための小区室13を設け
る。小区室13はガイド体5の内面に突設した一対の区
分壁15・15で区分する。緩衝ばね39、スライダー
26および牽制棒7の大半を収容する大区室14に臨む
区分壁15の側面壁をばね受壁40とする。ロック機構
は、牽制棒7の下面側に設けた複数個のロック穴31
と、ロック穴31に係脱するロックピン32を備えてい
るロック体33と、ロック体33をロック姿勢へ向かっ
て移動付勢するロックばね34と、その一部がガイド体
5の外面に突出されていて、ロック体33をロックばね
34の付勢力に抗してロック解除操作する操作具35と
で構成する。緩衝ばね39の自由長は、窓2を閉じた状
態におけるスライダー26とばね受壁40の対向間隔よ
り僅かに小さく設定する。
【0009】
【作用】コイルばねなどの緩衝ばね39を緩衝要素にし
て牽制棒7の進出動作を抑止するので、ガスダンパーを
緩衝要素とする開量調整器に比べて、緩衝機構に要する
費用を減少できる。さらに、牽制棒7をブッシュ12お
よびスライダー26を介してガイド体5で案内支持し、
緩衝ばね39を牽制棒7に外嵌する状態で配置し、その
遊端をスライダー26で受け止めるので、より少ない構
成部品で開量調整器を構成できる。
て牽制棒7の進出動作を抑止するので、ガスダンパーを
緩衝要素とする開量調整器に比べて、緩衝機構に要する
費用を減少できる。さらに、牽制棒7をブッシュ12お
よびスライダー26を介してガイド体5で案内支持し、
緩衝ばね39を牽制棒7に外嵌する状態で配置し、その
遊端をスライダー26で受け止めるので、より少ない構
成部品で開量調整器を構成できる。
【0010】それぞれ鋳造成形品からなるケース本体1
0とカバー体11とを主要部材にしてガイド体5を構成
し、これら両者10・11でブッシュ12・12を挟持
固定するのは、ケース本体10およびカバー体11に締
結構造やブッシュ12・12用の固定構造等を一体に設
けて、その分だけ構造を簡素化するためである。ガイド
体5の内部を大小の区室13・14に区分するのは、各
構成部品を各区室13・14に所定の手順で組み込むこ
とで仮組状態を維持できるようにし、組み立てに要する
手間および費用を減らすためである。緩衝ばね39の自
由長を所定値に設定し、窓2の開量が大きい状態でのみ
緩衝ばね39のばね力を牽制棒7に作用させるのは、窓
2の開量が小さい場合の操作抵抗を減らし、風にあおら
れやすく危険度が増す窓開放状態において緩衝ばね39
の緩衝力を発揮させるためである。
0とカバー体11とを主要部材にしてガイド体5を構成
し、これら両者10・11でブッシュ12・12を挟持
固定するのは、ケース本体10およびカバー体11に締
結構造やブッシュ12・12用の固定構造等を一体に設
けて、その分だけ構造を簡素化するためである。ガイド
体5の内部を大小の区室13・14に区分するのは、各
構成部品を各区室13・14に所定の手順で組み込むこ
とで仮組状態を維持できるようにし、組み立てに要する
手間および費用を減らすためである。緩衝ばね39の自
由長を所定値に設定し、窓2の開量が大きい状態でのみ
緩衝ばね39のばね力を牽制棒7に作用させるのは、窓
2の開量が小さい場合の操作抵抗を減らし、風にあおら
れやすく危険度が増す窓開放状態において緩衝ばね39
の緩衝力を発揮させるためである。
【0011】
【発明の効果】本発明では、コイルばねなどの機械的な
緩衝ばね39で牽制棒7の進出動作を制限できるように
した。さらに牽制棒7をブッシュ12、およびスライダ
ー26を介してガイド体5で案内支持し、そのスライド
支持構造を簡略化して、牽制棒7と緩衝ばね39の連動
構造も簡略化した。従って本発明の開量調整器によれ
ば、ガスダンパーを用いて窓2の急開放動作を制限する
開量調整器はもちろんのこと、牽制棒とばねを上下に隣
接配置した開量調整器に比べて構成部品点数が減少し、
その分だけ開量調整器を安価に提供できる。緩衝ばね3
9で窓2の急開放を阻止するので、窓2の開き量に対応
してより大きな緩衝力を発揮でき、窓2が外壁に衝突す
る事故を効果的に防止できる。
緩衝ばね39で牽制棒7の進出動作を制限できるように
した。さらに牽制棒7をブッシュ12、およびスライダ
ー26を介してガイド体5で案内支持し、そのスライド
支持構造を簡略化して、牽制棒7と緩衝ばね39の連動
構造も簡略化した。従って本発明の開量調整器によれ
ば、ガスダンパーを用いて窓2の急開放動作を制限する
開量調整器はもちろんのこと、牽制棒とばねを上下に隣
接配置した開量調整器に比べて構成部品点数が減少し、
その分だけ開量調整器を安価に提供できる。緩衝ばね3
9で窓2の急開放を阻止するので、窓2の開き量に対応
してより大きな緩衝力を発揮でき、窓2が外壁に衝突す
る事故を効果的に防止できる。
【0012】
【実施例】図1ないし図6は本発明に係る開量調整器の
実施例を示す。図2において、符号1は窓枠、2は窓で
ある。窓2は窓枠1に対してヒンジ3を介して揺動開閉
自在に支持されており、両者1・2間に設けた開量調整
器によって、閉じ位置から45度、60度、約90度開
いた位置でそれぞれ開放姿勢を固定できる。
実施例を示す。図2において、符号1は窓枠、2は窓で
ある。窓2は窓枠1に対してヒンジ3を介して揺動開閉
自在に支持されており、両者1・2間に設けた開量調整
器によって、閉じ位置から45度、60度、約90度開
いた位置でそれぞれ開放姿勢を固定できる。
【0013】開量調整器は窓枠1にブラケット4を介し
て連結したガイド体5と、このガイド体5に出退自在に
挿嵌され、その突端が窓2にブラケット6を介して連結
してある牽制棒7と、この牽制棒7を上記の窓開放位置
においてロック固定するロック機構などからなる。ガイ
ド体5はブラケット4にかしめ固定した軸8を中心に水
平揺動でき、牽制棒7はブラケット6にかしめ固定した
軸9を中心に水平揺動できる。
て連結したガイド体5と、このガイド体5に出退自在に
挿嵌され、その突端が窓2にブラケット6を介して連結
してある牽制棒7と、この牽制棒7を上記の窓開放位置
においてロック固定するロック機構などからなる。ガイ
ド体5はブラケット4にかしめ固定した軸8を中心に水
平揺動でき、牽制棒7はブラケット6にかしめ固定した
軸9を中心に水平揺動できる。
【0014】図5において、ガイド体5は下向きに開口
する断面コ字形のケース本体10と、ケース本体10の
開口面を塞ぐカバー体11と、これら両者10・11で
左右移動不能に挟持固定した左右一対のブッシュ12・
12とからなる。ガイド体5の内部は、その揺動先端寄
りに設けたロック機構を収容するための小区室13と、
後述する緩衝ばね39、スライダー26および牽制棒7
の大半を収容する大区室14とに区分してある。詳しく
は、ケース本体10の内面の揺動先端部と、これより内
方の2個所にそれぞれ断面凸字状の区分壁15を門形に
突設し、さらにカバー体11の対応個所に一対の突壁1
6を突設して、これらの区分壁15および突壁16で大
小の区室13・14を区分している。
する断面コ字形のケース本体10と、ケース本体10の
開口面を塞ぐカバー体11と、これら両者10・11で
左右移動不能に挟持固定した左右一対のブッシュ12・
12とからなる。ガイド体5の内部は、その揺動先端寄
りに設けたロック機構を収容するための小区室13と、
後述する緩衝ばね39、スライダー26および牽制棒7
の大半を収容する大区室14とに区分してある。詳しく
は、ケース本体10の内面の揺動先端部と、これより内
方の2個所にそれぞれ断面凸字状の区分壁15を門形に
突設し、さらにカバー体11の対応個所に一対の突壁1
6を突設して、これらの区分壁15および突壁16で大
小の区室13・14を区分している。
【0015】ケース本体10は亜鉛合金を素材とするダ
イキャスト成形品からなり、上記のように区分壁15を
一体に形成する以外に、揺動基端側に設けた軸8用のボ
ス部18と、小区室13の上壁に通設した操作具35用
のボスおよび支持穴19と、区分壁15の下端の前後
と、ボス部18の下面前後のそれぞれに設けたかしめピ
ン20などを鋳造時に同時に形成する。カバー体11も
ケース本体10と同様の素材でダイキャスト成形品とし
て形成し、一対の突壁16の間に設けたばね座21と、
上記のかしめピン20用の穴22などを鋳造時に同時に
成形する。ブッシュ12は四角枠状のプラスチック成形
品からなり、その周面に区分壁15および突壁16に嵌
まり込む凹字状の係合溝23を形成する。この係合溝2
3を図4に示すように区分壁15に嵌め込み、さらに突
壁16で押圧することによって、ブッシュ12は左右移
動不能に挟持固定される。
イキャスト成形品からなり、上記のように区分壁15を
一体に形成する以外に、揺動基端側に設けた軸8用のボ
ス部18と、小区室13の上壁に通設した操作具35用
のボスおよび支持穴19と、区分壁15の下端の前後
と、ボス部18の下面前後のそれぞれに設けたかしめピ
ン20などを鋳造時に同時に形成する。カバー体11も
ケース本体10と同様の素材でダイキャスト成形品とし
て形成し、一対の突壁16の間に設けたばね座21と、
上記のかしめピン20用の穴22などを鋳造時に同時に
成形する。ブッシュ12は四角枠状のプラスチック成形
品からなり、その周面に区分壁15および突壁16に嵌
まり込む凹字状の係合溝23を形成する。この係合溝2
3を図4に示すように区分壁15に嵌め込み、さらに突
壁16で押圧することによって、ブッシュ12は左右移
動不能に挟持固定される。
【0016】牽制棒7は、ステンレス製の角パイプから
なり、図1に示すように両端の開口にそれぞれプラスチ
ック成形品からなるエンドキャップ25とスライダー2
6を装着する。エンドキャップ25は軸9で抜け外れ不
能に固定される。スライダー26は牽制棒7に内嵌する
角軸部27と、角軸部27の一端に張り出したフランジ
部28とを有し、角軸部27を上下に貫通するロールピ
ン29で牽制棒7と一体化する。牽制棒7は先に説明し
た一対のブッシュ12で案内支持し、さらにフランジ部
28をケース本体10およびカバー体11で案内支持す
ることによって、ガイド体5に対してぐらつきのない安
定した状態で出退自在に支持される。牽制棒7の下面壁
には3個のロック穴31が通設してある。
なり、図1に示すように両端の開口にそれぞれプラスチ
ック成形品からなるエンドキャップ25とスライダー2
6を装着する。エンドキャップ25は軸9で抜け外れ不
能に固定される。スライダー26は牽制棒7に内嵌する
角軸部27と、角軸部27の一端に張り出したフランジ
部28とを有し、角軸部27を上下に貫通するロールピ
ン29で牽制棒7と一体化する。牽制棒7は先に説明し
た一対のブッシュ12で案内支持し、さらにフランジ部
28をケース本体10およびカバー体11で案内支持す
ることによって、ガイド体5に対してぐらつきのない安
定した状態で出退自在に支持される。牽制棒7の下面壁
には3個のロック穴31が通設してある。
【0017】図3においてロック機構は、上記のロック
穴31と、ロック穴31に係脱するロックピン32を備
えているロック体33と、ロック体33の下面とカバー
体11のばね座21との間に配置されて、ロック体33
をロック姿勢へ向かって上方に移動付勢するコイルばね
状のロックばね34と、ロック体33の上面に連結した
押しボタン状の操作具35とからなる。ロック体33は
ステンレス板材を角枠状に折り曲げたプレス成形品であ
って、その底壁の内面にロックピン32をかしめ固定す
る。ロック体33は牽制棒7の周囲を取り囲む状態で小
区室13内に配置し、小区室13の前後壁および左右一
対の区分壁15・15で上下動のみ自在に案内支持す
る。操作具35は円筒状のプラスチック成形品であっ
て、その下面に抜け止め用の鍔部36と、ロック体33
の上壁の穴に嵌まり込む連結軸部37を有する。図1に
示すように、ロックピン32がロック穴30に係合した
状態では、牽制棒7は出退移動できず、操作具35は小
区室13の上壁の支持穴19からケース外面へ突出して
いる。この状態から操作具35をロックばね34に抗し
て押し込み操作すると、ロックピン30がロック穴31
から抜け出るので、牽制棒7は出退方向のいずれにも移
動できる。なお、窓2を完全に閉じた状態では、ロック
ピン32は牽制棒7の底壁下面に圧接している。
穴31と、ロック穴31に係脱するロックピン32を備
えているロック体33と、ロック体33の下面とカバー
体11のばね座21との間に配置されて、ロック体33
をロック姿勢へ向かって上方に移動付勢するコイルばね
状のロックばね34と、ロック体33の上面に連結した
押しボタン状の操作具35とからなる。ロック体33は
ステンレス板材を角枠状に折り曲げたプレス成形品であ
って、その底壁の内面にロックピン32をかしめ固定す
る。ロック体33は牽制棒7の周囲を取り囲む状態で小
区室13内に配置し、小区室13の前後壁および左右一
対の区分壁15・15で上下動のみ自在に案内支持す
る。操作具35は円筒状のプラスチック成形品であっ
て、その下面に抜け止め用の鍔部36と、ロック体33
の上壁の穴に嵌まり込む連結軸部37を有する。図1に
示すように、ロックピン32がロック穴30に係合した
状態では、牽制棒7は出退移動できず、操作具35は小
区室13の上壁の支持穴19からケース外面へ突出して
いる。この状態から操作具35をロックばね34に抗し
て押し込み操作すると、ロックピン30がロック穴31
から抜け出るので、牽制棒7は出退方向のいずれにも移
動できる。なお、窓2を完全に閉じた状態では、ロック
ピン32は牽制棒7の底壁下面に圧接している。
【0018】窓2が突風にあおられて外壁に衝突するの
を防ぐために、ガイド体5の内部に緩衝機構を設ける。
詳しくは、図1および図6に示すように、大区室14の
内部に圧縮コイルばねからなる緩衝ばね39を牽制棒7
に外嵌する状態で配置する。緩衝ばね39の一端は大区
室14に臨む区分壁15の側面壁であるばね受壁40で
受け止め、他端側をスライダー26のフランジ部28で
押圧操作する。緩衝ばね39の自由長は、窓2を閉じた
状態におけるフランジ部28とばね受壁40との対向間
隔より僅かに小さく設定する。窓2の開き角度が小さい
状態では(約60度以下)、緩衝ばね39の緩衝力が全
く作用しないか、作用してもごく僅かなものとして、窓
2の開閉操作を抵抗なく軽快に行うためである。
を防ぐために、ガイド体5の内部に緩衝機構を設ける。
詳しくは、図1および図6に示すように、大区室14の
内部に圧縮コイルばねからなる緩衝ばね39を牽制棒7
に外嵌する状態で配置する。緩衝ばね39の一端は大区
室14に臨む区分壁15の側面壁であるばね受壁40で
受け止め、他端側をスライダー26のフランジ部28で
押圧操作する。緩衝ばね39の自由長は、窓2を閉じた
状態におけるフランジ部28とばね受壁40との対向間
隔より僅かに小さく設定する。窓2の開き角度が小さい
状態では(約60度以下)、緩衝ばね39の緩衝力が全
く作用しないか、作用してもごく僅かなものとして、窓
2の開閉操作を抵抗なく軽快に行うためである。
【0019】以上のように構成した開量調整器によれ
ば、例えば半開き位置にある窓2がロックピン32をロ
ック解除操作するのと同時に突風にあおられたとして
も、窓2の開き移動に伴って、緩衝ばね39がスライダ
ー26で圧縮されて、牽制棒7を押し戻す向きにばね力
を発生させる。しかも、このばね力は牽制棒7の伸出量
が増えるほど増大するので、窓2は急激に減速されて停
止し、突風が吹き抜けた後は閉じ方向へ押し戻される。
従って、窓2が外壁に衝突することはない。
ば、例えば半開き位置にある窓2がロックピン32をロ
ック解除操作するのと同時に突風にあおられたとして
も、窓2の開き移動に伴って、緩衝ばね39がスライダ
ー26で圧縮されて、牽制棒7を押し戻す向きにばね力
を発生させる。しかも、このばね力は牽制棒7の伸出量
が増えるほど増大するので、窓2は急激に減速されて停
止し、突風が吹き抜けた後は閉じ方向へ押し戻される。
従って、窓2が外壁に衝突することはない。
【0020】図6はケース本体10を変更した別実施例
を示す。そこでは、ケース本体10を断面逆U字に形成
した。さらに牽制棒7を丸パイプで形成した。ケース本
体10およびカバー体11は、ダイキャスト法以外の精
密鋳造法によって成形することができ、その形成素材も
アルミニウム合金などの亜鉛合金以外の金属材を適用で
きる。
を示す。そこでは、ケース本体10を断面逆U字に形成
した。さらに牽制棒7を丸パイプで形成した。ケース本
体10およびカバー体11は、ダイキャスト法以外の精
密鋳造法によって成形することができ、その形成素材も
アルミニウム合金などの亜鉛合金以外の金属材を適用で
きる。
【0021】上記以外に、緩衝ばね39を複数個のコイ
ルばねを組み合わせて形成し、窓2が全開位置に近付く
ほど緩衝力を急激に増加することができる。組み合わせ
ばねとしては、ゴムや発泡ゴム、あるいは皿ばねを一部
に用いることができる。緩衝ばね39の自由長は、窓2
を閉じた状態におけるフランジ部28とばね受壁40と
の対向間隔と同じか、これより僅かに大きくすることが
できる。一対のブッシュ12のうち、大小の区室13・
14間のブッュ12は省略できる。ロック穴31の形成
位置および形成個数は必要に応じて自由に変更できる。
本発明の開量調整器は、窓2以外に筐体の蓋、とくに自
己の重量で全開側へ開く蓋にも適用することができる。
ルばねを組み合わせて形成し、窓2が全開位置に近付く
ほど緩衝力を急激に増加することができる。組み合わせ
ばねとしては、ゴムや発泡ゴム、あるいは皿ばねを一部
に用いることができる。緩衝ばね39の自由長は、窓2
を閉じた状態におけるフランジ部28とばね受壁40と
の対向間隔と同じか、これより僅かに大きくすることが
できる。一対のブッシュ12のうち、大小の区室13・
14間のブッュ12は省略できる。ロック穴31の形成
位置および形成個数は必要に応じて自由に変更できる。
本発明の開量調整器は、窓2以外に筐体の蓋、とくに自
己の重量で全開側へ開く蓋にも適用することができる。
【図1】緩衝機構の作動を示す縦断面図である。
【図2】開量調整器の平面図である。
【図3】図1におけるA−A線断面図である。
【図4】図1におけるB−B線断面図である。
【図5】ガイド体の分解斜視図である。
【図6】図1におけるC−C線断面図である。
【図7】ガイド体の別実施例を示す断面図である。
5 ガイド体 7 牽制棒 10 ケース本体 11 カバー体 12 ブッシュ 13 小区室 14 大区室 15 区分壁 26 スライダー 39 緩衝ばね 40 ばね受壁
Claims (5)
- 【請求項1】 中空のガイド体5と、 ガイド体5に出退自在に挿嵌した牽制棒7と、 ガイド体5と牽制棒7との間に設けられて、牽制棒7を
所定の伸出位置でロック固定するロック機構とを備えて
いる開量調整器であって、 牽制棒7は、ガイド体5の揺動先端寄りの内部に設けた
ブッシュ12と、牽制棒7の内端に固定されてガイド体
5の内面壁に沿って摺動するスライダー26とを介し
て、ガイド体5で出退自在に案内支持されており、 ガイド体5の揺動先端寄りの内面に設けたばね受壁40
と、スライダー26との間に、緩衝ばね39が牽制棒7
に外嵌する状態で配置してある開量調整器。 - 【請求項2】 ガイド体5が樋状断面のケース本体10
と、ケース本体10の開口面を塞ぐカバー体11と、こ
れら両者10・11で移動不能に挟持固定した一対のブ
ッシュ12・12とを含み、 ケース本体10およびカバー体11のそれぞれが鋳造成
形品からなる請求項1記載の開量調整器。 - 【請求項3】 ガイド体5の揺動先端寄りの内部にロッ
ク機構を収容する小区室13が設けられており、 小区室13はガイド体5の内面に突設した一対の区分壁
15・15で区分されており、 緩衝ばね39、スライダー26および牽制棒7の大半を
収容する大区室14に臨む区分壁15の側面壁をばね受
壁40としてある請求項1記載の開量調整器。 - 【請求項4】 ロック機構が、牽制棒7の下面側に設け
た複数個のロック穴31と、 ロック穴31に係脱するロックピン32を備えているロ
ック体33と、 ロック体33をロック姿勢へ向かって移動付勢するロッ
クばね34と、 その一部がガイド体5の外面に突出されていて、ロック
体33をロックばね34の付勢力に抗してロック解除操
作する操作具35とからなる請求項1記載の開量調整
器。 - 【請求項5】 緩衝ばね39の自由長が、窓2を閉じた
状態におけるスライダー26とばね受壁40の対向間隔
より僅かに小さく設定してある請求項1記載の開量調整
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31272494A JPH08144630A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 開量調整器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31272494A JPH08144630A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 開量調整器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08144630A true JPH08144630A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=18032662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31272494A Pending JPH08144630A (ja) | 1994-11-22 | 1994-11-22 | 開量調整器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08144630A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100508265B1 (ko) * | 2002-10-18 | 2005-08-17 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 트윈 스윙 테일 게이트 체커 |
WO2005124076A1 (ja) * | 2004-06-15 | 2005-12-29 | Sugatsune Kogyo Co., Ltd. | 伸縮ステー |
-
1994
- 1994-11-22 JP JP31272494A patent/JPH08144630A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100508265B1 (ko) * | 2002-10-18 | 2005-08-17 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 트윈 스윙 테일 게이트 체커 |
WO2005124076A1 (ja) * | 2004-06-15 | 2005-12-29 | Sugatsune Kogyo Co., Ltd. | 伸縮ステー |
CN100441826C (zh) * | 2004-06-15 | 2008-12-10 | 菅常工业株式会社 | 伸缩撑杆 |
US7497490B2 (en) | 2004-06-15 | 2009-03-03 | Sugatsune Kogyo Co., Ltd. | Telescopic stay |
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