JPH08144208A - 試験用自動車周回路 - Google Patents

試験用自動車周回路

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JPH08144208A
JPH08144208A JP30996194A JP30996194A JPH08144208A JP H08144208 A JPH08144208 A JP H08144208A JP 30996194 A JP30996194 A JP 30996194A JP 30996194 A JP30996194 A JP 30996194A JP H08144208 A JPH08144208 A JP H08144208A
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road portion
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vehicle
curve
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Yutaka Ito
裕 伊藤
Yasuo Wada
靖男 和田
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】旋回中の操縦性、安定性の評価精度を高め、か
つ操舵初期の正確度の評価を高精度かつ容易とする。 【構成】少なくとも2車線を有するとともに直線路部分
4から、中心角を140°以上かつ180°以下としか
つ曲率が一定の平坦な円曲線路部分5に至る間に、直線
路部分4と円曲線路部分5とを滑らかにつなぐ緩和曲線
路部分6を具える折返し路部分2に、直線路部分4の外
側車線Bから円曲線路部分5の内側車線Aにかけてドラ
イバーの目視により車両を案内ししかもクロソイド曲線
からなる車両誘導ラインLが付された折返し走行部3を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆる高速周回路な
どのテストコースの曲線路部分における旋回中の操縦
性、安定性の評価精度を高めうるとともに、操舵初期及
び操舵に対する車両の動きの正確度を容易にかつ精度よ
く評価しうる試験用自動車周回路に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の各種実走行試験を目的としたテ
ストコースの一つである高速周回路は、一般に平坦な直
線路部分と、高速旋回時の安定性を確保するために傾斜
(バンク)が付与された曲線路部分と、両者をつなぐ緩
和曲線路部分とからなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、バンクを付与
した曲線路部分では、車両が傾くため、車両の操縦性、
安定性に対する評価が一般道路におけるものと差が生じ
やすく、正しい評価を得ることが困難であるという問題
点が生じている。
【0004】曲線路部分でバンクを付与しない場合で
も、この曲線路部分の曲率が除々に変化しているときに
は、操舵入力あるいは加減速させた場所によって操縦
性、安定性に対する評価が異なり、その再現性が乏しい
ことも指摘されている。
【0005】さらに曲線路部分の曲率を一定としても、
その中心角が140°未満であれば、該曲線路部分の円
弧の長さが短くなり、この結果、緩和曲線路部分を含め
たテストコースの折返し部分において、操舵入力を複数
回行って評価の精度を高めることが困難となる。
【0006】又曲率が一定の曲線路部分を長くするため
に緩和曲線路部分を短くすると、緩和区間を走行すると
きのハンドル操作のための時間(緩和時間)が短くな
り、熟練したドライバーでないと正確な操舵ができない
ばかりでなく、熟練ドライバーであっても操舵速度が一
般道に比べて速くならざるを得ず、この結果、直線路部
分から曲線路部分に進入するに際しての操舵に対する車
両の動きの正確度(操舵初期の手応、応答性)を一般道
と同じ条件で正しく評価することが困難となり、評価者
によってバラツキが生じやすく、評価精度を低下させる
という問題点も生じている。
【0007】通常、前記緩和曲線路部分は、直線路部分
から曲線路部分に滑らかに進入するために設けられ、一
般にその形状は、各部の曲率半径が曲線長に逆比例し等
速走行中の車両のハンドルを等角速度で切り込んでいっ
たときの軌跡に近似するクロソイド曲線、あるいは直線
路部分からバンクを持った曲線路部分へ進入する際に車
両に生じるローリング運動をドライバーの知覚限界値以
下に抑えるように決められたマコンネル曲線に基づいて
設定されているが、このような緩和曲線路部分の区間長
を長くして緩和時間を増大させ、ドライバーの操舵に対
する負担を軽減させようとすると、おのずと直線路部分
の長さと曲線路部分の長さとが短くなるため、却って同
じ操舵入力を複数回行うことが困難となり、テストの評
価精度が悪くなることがある他、テストコース全体の敷
地面積も広くなり、建設費の増大を招くこともある。
【0008】本発明者は、曲率が一定の曲線路部分をで
きるだけ長くするために緩和曲線路部分を短くしたテス
トコースにおいて、従来、緩和曲線路部分の形状として
用いられているクロソイド曲線を車両誘導ラインとする
ことによって、緩和曲線路部分の区間長を特に長くする
ことなく緩和時間を増大でき、操舵初期及び操舵に対す
る車両の動きの正確度の評価精度を容易に向上しうるこ
とを見出した。
【0009】すなわち本発明は、中心角を140°以上
とした曲率が一定の平坦な円曲線路部分を具える折返し
路部分に、直線路部分の外側車線から円曲線路部分の内
側曲線にかけてクロソイド曲線からなる車両誘導ライン
を付すことを基本として、円曲線路部分における旋回中
の操縦性、安定性の評価精度を高めうるとともに、操舵
初期及び操舵に対する車両の動きの正確度を容易にかつ
精度よく評価しうる試験用自動車周回路の提供を目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の試験用自動車周回路は、少なくとも2車線を
有するとともに直線路部分から、中心角を140°以上
かつ180°以下としかつ曲率が一定の平坦な円曲線路
部分に至る間に、直線路部分と円曲線路部分とを滑らか
につなぐ緩和曲線路部分を具える折返し路部分に、直線
路部分の外側車線から円曲線路部分の内側車線にかけて
ドライバーの目視により車両を案内ししかもクロソイド
曲線からなる車両誘導ラインが付された折返し走行部を
有する。
【0011】
【作用】折返し路部分の円曲線路部分は、中心角を14
0°以上かつ180°以下とし、かつ曲率が一定な平坦
面として形成される。従って、バンクを付与した曲線路
部分に比べて、旋回時の操縦性、安定性をより正確に精
度よく評価することが出来る。しかもその曲率を一定に
しているため、操舵入力あるいは車両を加減速させた場
所による評価のバラツキを低減でき、その再現性を高め
うる。
【0012】又中心角を140°以上としているため、
円曲線路部分の円弧の長さを、同じ操舵入力を複数回行
いうる程度に長くでき、評価精度を向上しうる。
【0013】前記中心角が140°未満となると、円弧
の長さが過小となり、同じ操舵入力の繰り返しによる旋
回性能の評価精度を阻害する。
【0014】又折返し路部分に、直線路部分の外側車線
から円曲線路部分の内側車線にかけてドライバーの目視
により車両を案内する車両誘導ラインを付すとともに、
この車両誘導ラインを、クロソイド曲線としている。従
って、円曲線路部分における横加速度が0.5G程度の
ときの設計速度で約1.5〜3秒の緩和時間に応じた比
較的短い緩和曲線路部分を具えた折返し路部分であって
も、直線路部分の外側車線から円曲線路部分の内側車線
にかけて緩和曲線路部分の区間長をこえた長さでかつ前
記緩和時間を5秒程度に増して前記車両誘導ラインに沿
った緩和区間を形成でき、操舵初期及び操舵に対する車
両の動きの正確度(直線路部分からの円曲線路部分への
進入のしやすさ)を、車両中心を車両誘導ラインに沿わ
せて走行させることによって、一般道と同じ条件で精度
よく評価しうるとともに、該車両誘導ラインは、車両の
運動軌跡を考えた前記クロソイド曲線からなるため、ド
ライバーの負担を減じつつ容易に評価精度を向上しう
る。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図1において本発明の試験用自動車周回路1は、折
返し路部分2に、ドライバーの目視により車両を案内す
る車両誘導ラインLが付された折返し走行部3を有す
る。
【0016】前記折返し路部分2は、少なくとも2車
線、本実施例では内側車線Aと外側車線Bとの2車線を
有するとともに、排水勾配以外の傾斜をもたない実質的
に平坦な路面を具え、かつ道巾Wを6m以上としてい
る。
【0017】又折返し路部分2は、直線路部分4から、
曲率が一定の平坦な円曲線路部分5に至る間に、直線路
部分4と円曲線路部分5とを滑らかにつなぐ緩和曲線路
部分6を具える。
【0018】前記円曲線路部分5は、その中心角αを1
40°以上かつ180°以下としている。このように中
心角αを140°以上としかつ曲率が一定の平坦路面と
することにより、旋回中の操縦性、安定性を精度よく評
価できる。
【0019】又本発明において緩和曲線路部分6のセン
ターラインCに沿った区間長Tは、前記車両誘導ライン
Lを折返し路部分2に付すため、例えば円曲線路部分5
の設計速度(横加速度が約0.5G)で1.5秒から3
秒の緩和時間を要する比較的短い長さで十分である。
【0020】これは、前記車両誘導ラインLが直線路部
分4の外側車線Bから円曲線路部分の内側車線Aにかけ
て折返し路部分2に付されるため、この車両誘導ライン
Lに沿って走行した際の事実上の緩和時間を5秒程度に
増大できるからである。
【0021】又車両誘導ラインLは、クロソイド曲線か
らなるため、ドライバーの負担を軽減しうるとともに、
その操舵初期における評価(旋回するための操舵に対す
る車両の動きの正確度の評価)を容易とし、かつ評価精
度を向上しうる。
【0022】
【具体例】図1に示す折返し走行部を有する長楕円形状
の試験用自動車周回路(設計線上の周長:3200m、
直線路部分の長さ:1200m、緩和曲線路部分の長さ
T:60m、円曲線路部分の半径R:150m)におい
て、2000ccFF車にタイヤのみを変更(テスト
A、テストB)して実走行試験を4人のドライバー
(a、b、c、d)で行い(実施例1、2)、旋回時の
操縦性、安定性(表1参照)、および操舵初期の正確度
(表2参照)を10点法での官能評価で表示するととも
に、標準偏差を各テストA、Bについて求めた。
【0023】なお円曲線路部分の中心角が100°のも
のを比較例1、2(表1参照)、車両誘導ラインのない
ものを比較例3、4(表2参照)として実施例1、2の
標準偏差と比較した。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】テストの結果、実施例のものは比較例のも
のに比して、標準偏差の値が小さく、評価のバラツキを
低減して、その精度を向上していることが確認できた。
【0027】
【発明の効果】叙上の如く本発明の試験用自動車周回路
は、旋回時の操縦性、安定性、および操舵初期の正確度
について、その評価精度を向上しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
2 折返し路部分 3 折返し走行部 4 直線路部分 5 円曲線路部分 6 緩和曲線路部分 A 内側車線 B 外側車線 L 車両誘導ライン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2車線を有するとともに直線路
    部分から、中心角を140°以上かつ180°以下とし
    かつ曲率が一定の平坦な円曲線路部分に至る間に、直線
    路部分と円曲線路部分とを滑らかにつなぐ緩和曲線路部
    分を具える折返し路部分に、直線路部分の外側車線から
    円曲線路部分の内側車線にかけてドライバーの目視によ
    り車両を案内ししかもクロソイド曲線からなる車両誘導
    ラインが付された折返し走行部を有する試験用自動車周
    回路。
JP30996194A 1994-11-18 1994-11-18 試験用自動車周回路 Expired - Fee Related JP2846826B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0860693A1 (fr) * 1997-02-25 1998-08-26 Automobiles Peugeot Piste d'essai multi-adhérence
US20160052547A1 (en) * 2013-05-01 2016-02-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Driving support apparatus and driving support method

Cited By (3)

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US9643649B2 (en) * 2013-05-01 2017-05-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Driving support apparatus and driving support method

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