JPH08143220A - シート状物の張力分布測定方法および装置 - Google Patents

シート状物の張力分布測定方法および装置

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JPH08143220A
JPH08143220A JP30989094A JP30989094A JPH08143220A JP H08143220 A JPH08143220 A JP H08143220A JP 30989094 A JP30989094 A JP 30989094A JP 30989094 A JP30989094 A JP 30989094A JP H08143220 A JPH08143220 A JP H08143220A
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JP
Japan
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sheet
measurement point
speed
tension
width direction
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JP30989094A
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English (en)
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Masashi Yuasa
将史 湯浅
Yasushi Suetomi
泰志 末冨
Hiroshi Koga
博 古賀
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行中のシート状物の幅方向における張力分
布を定量的に測定、演算する。 【構成】 走行中のシート状物1の速度を、シート状物
走行方向に上流側測定点Aと下流側測定点Bで実質的に
同時に測定し、該測定をシート状物幅方向に複数箇所行
って、上流側測定点の速度と下流側測定点の速度との比
から前記複数箇所におけるシート状物1の張力を演算す
ることを特徴とする、シート状物の張力分布測定方法お
よび装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行中のプラスチック
フイルム等のシート状物の張力分布測定方法および装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】走行中、たとえば搬送中のシート状物に
幅方向に張力差があると、種々のトラブルや品質欠点の
原因となることがある。たとえば連続的に製膜されるプ
ラスチックフイルムに、幅方向に張力むらがあると、特
に巻取直前のフイルムに張力むらがありそのまま巻き取
られてしまうと、平面性(たとえば中だるみ)が悪化す
るおそれがある。
【0003】このような欠点の発生を防止するために、
シート状物を上下からニップする一対のロールからなる
ニップロールを工程中に設け、ニップロール上下流側の
張力を遮断して、シート状物幅方向に過度の張力差が発
生することを防止する方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なニップロールを設ける方式においても、シート状物が
幅方向に均一にニップされていなければ、有効な張力の
遮断が難しい。また、均一にニップされていないことが
判れば、ニップロール両端軸部における押圧力調整等に
より均一ニップされるよう対策を施すことも可能である
が、現実的には、走行中のシート状物を見てそれが均一
にニップされているか否か、幅方向に過度の張力差が生
じていないか否かを判断するのは極めて困難である。
【0005】本発明は、走行中のシート状物の任意の必
要箇所において、シート状物の幅方向における張力分布
を定量的に測定、演算することを目的とし、究極的に
は、得られた定量的な張力分布に基づいて、品質欠陥や
工程トラブルの発生を防止し得る対策を決める判断材料
とすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
シート状物の張力分布測定方法は、走行中のシート状物
の速度を、シート状物走行方向に上流側測定点と下流側
測定点で実質的に同時に測定し、該測定をシート状物幅
方向に複数箇所行って、上流側測定点の速度と下流側測
定点の速度との比から前記複数箇所におけるシート状物
の張力を演算することを特徴とする方法からなる。
【0007】この測定方法においては、シート状物幅方
向における複数箇所の上記測定は、シート状物幅方向に
実質的に同時に行ってもよく、また、測定点をシート状
物幅方向に移動(スキャン)させながら行ってもよい。
【0008】また、本発明に係るシート状物の張力分布
測定装置は、シート状物走行方向の上流側と下流側と
に、走行中のシート状物の速度を上流側測定点と下流側
測定点で実質的に同時に測定しかつ該測定をシート状物
幅方向に複数箇所行う速度センサを設けるとともに、該
速度センサからの信号に基づき、上流側測定点の速度と
下流側測定点の速度との比から前記複数箇所におけるシ
ート状物の張力を演算する演算処理装置を設けたことを
特徴とするものからなる。
【0009】この測定装置においては、上記速度センサ
を上流側測定点と下流側測定点にそれぞれ、シート状物
幅方向に複数設け、シート状物幅方向の複数箇所におい
て実質的に同時測定できるようにしてもよく、あるい
は、上記速度センサを上流側測定点と下流側測定点に設
けられた一対のセンサから構成し、該一対のセンサを、
スキャン装置に搭載して、シート状物幅方向に移動させ
ながら測定するようにしてもよい。
【0010】さらに、上記速度センサは、非接触式セン
サ、たとえばレーザドップラー速度計からなることが好
ましい。
【0011】
【作用】このようなシート状物の張力分布測定方法およ
び装置においては、走行中のシート状物の速度が、上流
側測定点と下流側測定点において実質的に同時に測定さ
れる。この上流側測定点と下流側測定点との間に加わる
張力は、一般に、両測定点における速度の比に比例し、
該速度比に基づいて演算可能である。本発明では、この
原理が有効に利用される。
【0012】上記速度比が、シート状物幅方向の複数箇
所について求められ、該複数箇所の速度比に基づいて、
該複数箇所におけるシート状物の張力が演算される。こ
の演算された複数の張力が、シート状物幅方向の張力分
布となる。
【0013】張力分布が算出され、それが過度の不均一
性を有している場合には、工程トラブルや品質欠点の原
因となり得るから、不均一な箇所に関して、適切な処
置、たとえばニップロールのニップ圧調整等が行われ
る。
【0014】
【実施例】以下に、本発明方法および装置の望ましい実
施例を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の一
実施例に係るシート状物の張力分布測定装置を示してお
り、二軸延伸プラスチックフイルムの二軸延伸後巻取前
のフイルム搬送部に本発明を適用したものを示してい
る。但し、本発明方法および装置は、上記位置に限ら
ず、任意の位置に適用可能である。
【0015】図1において、1はシート状物としのプラ
スチックフイルムを示しており、フイルム1はガイドロ
ール2、3上を矢印の方向に搬送される。ガイドロール
2、3間には、一対のロール4a、4bからなるニップ
ロール4が設けられており、一対のロール4a、4bに
てフイルム1を幅方向X−Xにニップできるようになっ
ている。
【0016】フイルム1の走行方向上下流側で、かつ、
ニップロール4の上流側(上流側測定点A)と下流側
(下流側測定点B)には、それぞれの測定点にてフイル
ム1の速度を測定可能な速度センサ5、6が設けられて
いる。上流側速度センサ5は、センサ5a、5b、5c
からなり、下流側速度センサ6は、センサ6a、6b、
6cからなっている。センサ5a、5b、5cおよびセ
ンサ6a、6b、6cは、測定点A、Bにおいて、それ
ぞれ、フイルム1の幅方向に配列されている。本実施例
では、速度センサ5、6は、それぞれ3個のセンサを有
しているが、2個あるいは4個以上のセンサから構成し
てもよい。
【0017】各センサ5a、5b、5cおよび6a、6
b、6cは、非接触式のセンサに構成され、本実施例で
は、レーザドップラー速度計からなっている。レーザド
ップラー速度計自身については、市販されているものを
採用できる。なお、本実施例では、非接触式のセンサと
しているが、接触式センサであっても本発明は成立す
る。
【0018】各速度センサ5、6は、ケーブルを介し
て、演算処理装置7に接続されている。各速度センサ5
a、6aは、実質的に同時に(リアルタイムに)速度を
検出する。センサ5b、6b、センサ5c、6cについ
ても同様である。演算処理装置7では、各速度センサ
5、6からの信号に基づき、上流側測定点Aにおける速
度VA と、下流側測定点Bにおける速度VB との比VB
/VA から、センサ5a、6a、センサ5b、6b、セ
ンサ5c、6cの位置に対応するフイルム幅方向におけ
る複数箇所について、フイルム1の張力を演算する。
【0019】すなわち、測定点Aと測定点Bとの間にか
かる張力は、その区間における速度比に比例する。フイ
ルム1の引張弾性率をEとし、各センサ5a、6a、あ
るいは5b、6b、若しくは5c、6cの幅方向位置に
おけるフイルム1の張力(応力)をσとすると、 σ=E×VB /VA で表わすことができる。各位置における応力σa、σ
b、σc、が演算されると、3点について、フイルム幅
方向の張力分布が求められたことになる。
【0020】このようにフイルム幅方向の張力分布が求
まり、求められた張力分布に過度の不均一性が存在して
いたとすると、その不均一な箇所に対応して対策を施す
ことが可能となる。たとえば、ニップロール4のニップ
圧自身を調整するか、あるいはニップロール4のいずれ
か一方の軸部の押圧力を調整し、フイルム幅方向により
均一なニップ圧分布状態に調整することによって、上記
張力分布の過度の不均一性を是正することが可能であ
る。
【0021】図2は、本発明の別の実施例に係るシート
状物の張力分布測定装置を示している。本実施例におい
ては、上流側速度センサ11a、下流側速度センサ11
bは一対しか設けられず、両センサ11a、11bが、
スキャン装置12上に搭載されて、フイルム幅方向X−
Xに移動(スキャン)されるようになっている。
【0022】したがって本実施例では、フイルム幅方向
について、複数箇所におけるフイルムの速度比を同時に
検出することはできないが、定常的に搬送されているフ
イルム1の張力が短時間のうちに急激に変化することは
ないので、このようなスキャン方式による測定であって
も精度よく速度比を測定でき、張力分布を算出できる。
【0023】またスキャン方式にあっては、フイルム幅
方向に多点測定あるいは連続的な測定が可能となるの
で、より詳細な張力分布、より精度の高い分布曲線が得
られる。
【0024】ちなみに、上記各実施例において、速度セ
ンサとして、信頼精度5/10000程度のレーザドッ
プラー速度計を使用することにより、フイルム幅方向に
おいて、10%程度までの張力差を高精度で検出、演算
処理することが可能であった。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート状
物の張力分布測定方法および装置によるときは、走行中
のシート状物の幅方向複数箇所における張力を定量的に
求めることができ、張力分布に過度の不均一性がある場
合には、求められた分布に基づいて正確に適切な処理を
施すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシート状物の張力分布
測定装置の概略構成図である。
【図2】本発明の別の実施例に係るシート状物の張力分
布測定装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 シート状物としてのフイルム 2、3 ガイドロール 4、4a、4b ニップロール 5、6 速度センサ 5a、5b、5c、6a、6b、6c、11a、11b
各速度センサ 7 演算処理装置 12 スキャン装置 A 上流側測定点 B 下流側測定点

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行中のシート状物の速度を、シート状
    物走行方向に上流側測定点と下流側測定点で実質的に同
    時に測定し、該測定をシート状物幅方向に複数箇所行っ
    て、上流側測定点の速度と下流側測定点の速度との比か
    ら前記複数箇所におけるシート状物の張力を演算するこ
    とを特徴とする、シート状物の張力分布測定方法。
  2. 【請求項2】 前記シート状物幅方向における複数箇所
    の測定を実質的に同時に行う、請求項1のシート状物の
    張力分布測定方法。
  3. 【請求項3】 前記シート状物幅方向における複数箇所
    の測定を、前記上流側測定点と下流側測定点とをシート
    状物幅方向に移動させながら行う、請求項1のシート状
    物の張力分布測定方法。
  4. 【請求項4】 シート状物走行方向の上流側と下流側と
    に、走行中のシート状物の速度を上流側測定点と下流側
    測定点で実質的に同時に測定しかつ該測定をシート状物
    幅方向に複数箇所行う速度センサを設けるとともに、該
    速度センサからの信号に基づき、上流側測定点の速度と
    下流側測定点の速度との比から前記複数箇所におけるシ
    ート状物の張力を演算する演算処理装置を設けたことを
    特徴とする、シート状物の張力分布測定装置。
  5. 【請求項5】 前記速度センサが前記上流側測定点と下
    流側測定点にそれぞれ、シート状物幅方向に複数設けら
    れている、請求項4のシート状物の張力分布測定装置。
  6. 【請求項6】 前記速度センサが、前記上流側測定点と
    下流側測定点に設けられた一対のセンサからなり、該一
    対のセンサが、該一対のセンサをシート状物幅方向の移
    動させるスキャン装置に搭載されている、請求項4のシ
    ート状物の張力分布測定装置。
  7. 【請求項7】 前記速度センサが非接触式センサからな
    る、請求項4ないし6のいずれかに記載のシート状物の
    張力分布測定装置。
  8. 【請求項8】 前記非接触式速度センサがレーザドップ
    ラー速度計からなる、請求項7のシート状物の張力分布
    測定装置。
  9. 【請求項9】 前記速度センサが、シート状物走行方向
    に、ニップロールの上流側と下流側とに設けられてい
    る、請求項4ないし8のいずれかに記載のシート状物の
    張力分布測定装置。
JP30989094A 1994-11-18 1994-11-18 シート状物の張力分布測定方法および装置 Pending JPH08143220A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1413672A1 (de) * 2002-10-23 2004-04-28 Voith Paper Patent GmbH Anordnung zur indirekten oder direkten Erfassung eines lokalen Bahnzugs einer laufenden Materialbahn an wenigstens einer Bahn-Querposition
CN103508238A (zh) * 2013-10-17 2014-01-15 广东生益科技股份有限公司 玻璃布张力调整系统及方法
JP2014522350A (ja) * 2011-06-01 2014-09-04 ケーニツヒ ウント バウエル アクチエンゲゼルシヤフト 印刷機及びウェブ張力を調整する方法
KR20160064325A (ko) * 2014-11-27 2016-06-08 주식회사 포스코 선재의 장력 제어 장치 및 방법

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