JPH08143081A - グリーンタイヤ用受け皿およびその製造方法 - Google Patents

グリーンタイヤ用受け皿およびその製造方法

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JPH08143081A
JPH08143081A JP6282034A JP28203494A JPH08143081A JP H08143081 A JPH08143081 A JP H08143081A JP 6282034 A JP6282034 A JP 6282034A JP 28203494 A JP28203494 A JP 28203494A JP H08143081 A JPH08143081 A JP H08143081A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
green tire
ferrous metal
tray
blended
receiving pan
Prior art date
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Pending
Application number
JP6282034A
Other languages
English (en)
Inventor
Masamichi Kiyoyanagi
正道 清柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP6282034A priority Critical patent/JPH08143081A/ja
Publication of JPH08143081A publication Critical patent/JPH08143081A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)
  • Coating By Spraying Or Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 グリーンタイヤの離型性を向上し、かつ防錆
性も有するグリーンタイヤ用受け皿およびその製造方法
を提供する。 【構成】 グリーンタイヤ2を平置き支持する鋼鉄製受
け皿1を非鉄金属のメタリコンにより粗面加工したグリ
ーンタイヤ用受け皿1。製造方法は、粒子径が 0.6〜1.
2 mmの範囲で、かつ互いに大きさの異なる非鉄金属粉を
ブレンドし、該ブレンドした非鉄金属粉を鋼鉄製受け皿
1の表面にメタリコン処理して、該表面を粗面にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グリーンタイヤを平置
き支持する鋼鉄製受け皿およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤ製造工程において、成形を終えた
グリーンタイヤ(未加硫タイヤ)は、次の加硫工程に搬
送するとき受け皿に平置きするようにしている。平置き
はグリーンタイヤの変形量を最も少なく抑制できるメリ
ットがあるからである。しかし、未加硫ゴムを主体に構
成されたグリーンタイヤは、可塑性を有すると共に、粘
着性があるため、受け皿から取り外すとき、その取り外
し作業を著しく困難にするばかりでなく変形し、加硫成
形後のユニフォミティを悪化させるという問題があっ
た。また、鋼鉄製の受け皿は長期の使用によって錆びを
発生し、その錆でグリーンタイヤが汚染され、商品価値
を落とすという問題も同時に発生していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、グリ
ーンタイヤの離型性を向上し、かつ防錆性も有するグリ
ーンタイヤ用受け皿およびその製造方法を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明のグリーンタイヤ用受け皿は、グリーンタイヤを平置
き支持する鋼鉄製受け皿を非鉄金属のメタリコン(金属
溶射)により粗面にすることを特徴とするものである。
このように、受け皿の表面を粗面にしたので、この上に
平置きしたグリーンタイヤとの間に通気層が形成され、
密着しなくなり、グリーンタイヤを取り外すときの離型
性を向上する。しかも、メタリコンにより非鉄金属で被
覆されているため、発錆も防止することができる。
【0005】また、上記グリーンタイヤ用受け皿の製造
方法は、粒子径が 0.6〜1.2 mmの範囲で、かつ互いに大
きさの異なる非鉄金属粉をブレンドし、該ブレンドした
非鉄金属粉を鋼鉄製受け皿の表面にメタリコン処理し
て、該表面を粗面にすることを特徴とするものである。
このように、互いに大きさの異なる非鉄金属粉をブレン
ドしてメタリコン処理することにより、溶射された金属
を受け皿表面に粗面を形成するように被覆することがで
きる。
【0006】以下、本発明の構成について図面を参照し
ながら具体的に説明する。図1は本発明の実施例からな
る平置き用受け皿を示す。受け皿1は、平面視が環状に
形成され、上方にラッパ状に開口した立体形状をしてい
る。この受け皿1の内側表面は非鉄金属のメタリコン処
理により粗面に加工されている。上記受け皿1は、通常
は、図2に示すように台車3に多段に組付けられ、台車
3ごと搬送できるように構成されている。上述のように
構成された受け皿1に対し、グリーンタイヤ2は鎖線で
示すように、そのショルダー部2aを粗面の受け面に支
持されるように平置きされる。
【0007】このように、平置きされたグリーンタイヤ
2と受け皿1の粗面にした表面との間は接触面積が小さ
く、適度の通気層が介在した状態になるのでグリーンタ
イヤは密着することがなく、取り外し作業を容易にす
る。また、容易に剥離するため、取り外し時にグリーン
タイヤの変形を可及的小さくすることが可能になる。ま
た、鋼鉄製受け皿の表面が非鉄金属のメタリコンにより
被覆されているため、防錆も達成することができる。
【0008】上述したようにグリーンタイヤの離型性を
向上する受け皿は、以下のような加工方法により容易に
製造することができる。まず、メタリコン処理に使用す
る非鉄金属粉として、粒子径が 0.6〜1.2 mmの範囲で、
かつ互いに粒子径が異なる、2種類以上の非鉄金属粉を
用意する。この2種類以上の非鉄金属粉を均一にブレン
ドし、溶射器を用いて圧縮空気と共に、鋼鉄製受け皿の
表面に吹き付ければよい。この吹き付けによって、受け
皿の表面には非鉄金属が微細な凹凸膜を形成してメッキ
される。
【0009】本発明の製造方法において、非鉄金属の粒
子径は細かいほど好ましいが、必ず異なる粒子径のもの
を2種類以上ブレンドする必要がある。単一系の粒子だ
けでは粗面を得ることができないからである。粒子径の
差としては、0.1 〜0.5 mmの範囲が好ましい。またブレ
ンド比としては40/60 〜60/40 の容積比率でブレンドす
るとよい。最も好ましくは50/50とするのがよい。ブレ
ンド比が40/60 〜60/40 を越えるとブレンド性が悪くな
るため、加工性を低下すると共に、均一な凹凸粗面を形
成しにくくなる。
【0010】本発明において最も好ましくは、非鉄金属
粉の粒子径が 0.8mmおよび1.0 mmの2種類からなり、か
つ容積比率を50/50にした場合に加工性を最良にし、か
つ均一な凹凸面が得られる。本発明においてメタリコン
処理に使用する非鉄金属粉としては、アルミニウムまた
は亜鉛が最適である。
【0011】
【実施例】粒子径が 0.8mm、1.0 mmおよび1.2 mmの3種
類のアルミニウム粉を用意し、これらを表1のような組
み合わせでブレンドし、それぞれ鋼鉄製受け皿の表面を
メタリコン処理した。その結果得られた受け皿表面の粗
面状態は表1のようになった。
【0012】表1の結果から、本発明の実施例1〜9は
メタリコンにより受け皿表面に粗面を形成することがで
きることがわかる。しかし、ブレンド比が40/60 または
60/40 のものはブレンド性不良で、加工コストが高くな
る。単一粒子だけの比較例1〜3では粗面が得られなか
った。
【0013】
【表1】
【0014】
【発明の効果】本発明のグリーンタイヤ用受け皿は、グ
リーンタイヤを平置き支持する鋼鉄製受け皿を非鉄金属
のメタリコン(金属溶射)による粗面で構成されている
ので、この上に平置きしたグリーンタイヤとの間に通気
層が形成され、密着しなくなり、グリーンタイヤを取り
外すときの離型性を向上する。しかも、メタリコンによ
り非鉄金属で被覆されているため、発錆も防止できる。
【0015】また、本発明のグリーンタイヤ用受け皿の
製造方法は、粒子径が 0.6〜1.2 mmの範囲で、かつ互い
に大きさの異なる非鉄金属粉をブレンドし、該ブレンド
した非鉄金属粉を鋼鉄製受け皿の表面にメタリコン処理
することにより、溶射された金属を受け皿表面に粗面を
形成するように被覆することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のグリーンタイヤ平置き用受け皿の一例
を示し、(A)は平面図、(B)は一部断面にした側面
図である。
【図2】図1のグリーンタイヤ平置き用受け皿が組み込
まれた台車を示し、(A)は正面図、(B)は側面図で
ある。
【符号の説明】 1 受け皿 2
グリーンタイヤ 2a グリーンタイヤのショルダー部 3
台車

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリーンタイヤを平置き支持する鋼鉄製
    受け皿の表面を非鉄金属のメタリコンにより粗面にした
    グリーンタイヤ用受け皿。
  2. 【請求項2】 前記非鉄金属がアルミニウムまたは亜鉛
    である請求項1に記載のグリーンタイヤ用受け皿。
  3. 【請求項3】 粒子径が 0.6〜1.2 mmの範囲で、かつ互
    いに大きさの異なる非鉄金属粉をブレンドし、該ブレン
    ドした非鉄金属粉を鋼鉄製受け皿の表面にメタリコン処
    理して、該表面を粗面にするグリーンタイヤ用受け皿の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記非鉄金属がアルミニウムまたは亜鉛
    である請求項3に記載のグリーンタイヤ用受け皿の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 粒子径の差が互いに0.1 〜0.5 mmの範囲
    で異なる2種類の非鉄金属粉を、40/60 〜60/40 の容積
    比率でブレンドする請求項3または4に記載のグリーン
    タイヤ用受け皿の製造方法。
  6. 【請求項6】 粒子径が 0.8 mmの非鉄金属粉と粒子径
    が1.0 mmの非鉄金属粉とを50/50 の容積比率でブレンド
    する請求項5に記載のグリーンタイヤ用受け皿の製造方
    法。
JP6282034A 1994-11-16 1994-11-16 グリーンタイヤ用受け皿およびその製造方法 Pending JPH08143081A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007053938A1 (en) * 2005-11-08 2007-05-18 Rmt Robotics Ltd. Processing apparatus and method of operation thereof
KR101456827B1 (ko) * 2013-05-23 2014-11-04 (주)유니텍 타이어 이송용 파렛트
JP2015089664A (ja) * 2013-11-07 2015-05-11 東洋ゴム工業株式会社 タイヤの製造方法、トレッドゴム部材、及びトレイ

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