JPH0814305B2 - 等速駆動装置 - Google Patents
等速駆動装置Info
- Publication number
- JPH0814305B2 JPH0814305B2 JP61231308A JP23130886A JPH0814305B2 JP H0814305 B2 JPH0814305 B2 JP H0814305B2 JP 61231308 A JP61231308 A JP 61231308A JP 23130886 A JP23130886 A JP 23130886A JP H0814305 B2 JPH0814305 B2 JP H0814305B2
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- JP
- Japan
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- pulley
- rotation
- vehicle
- drive
- crankshaft
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/02—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members with belts; with V-belts
- F16H7/023—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members with belts; with V-belts with belts having a toothed contact surface or regularly spaced bosses or hollows for slipless or nearly slipless meshing with complementary profiled contact surface of a pulley
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H35/00—Gearings or mechanisms with other special functional features
- F16H2035/003—Gearings comprising pulleys or toothed members of non-circular shape, e.g. elliptical gears
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は等速駆動装置に関し、特に、内燃エンジン等
の等速回転しない出力軸に取り付けられた駆動車の回転
を、タイミングベルト等の動力伝達部材を介して被駆動
車に等速化して伝達する等速駆動装置に関する。
の等速回転しない出力軸に取り付けられた駆動車の回転
を、タイミングベルト等の動力伝達部材を介して被駆動
車に等速化して伝達する等速駆動装置に関する。
（従来の技術） 内燃エンジンの動弁機構を駆動するのに、クランクシ
ャフト及びカムシャフトの夫々にスプロケット、歯付プ
ーリー等の駆動車及び被駆動車を取り付け、これらの駆
動車及び被駆動車間にチェーン、タイミングベルト等の
動力伝達部材を掛回して、駆動車の回転を被駆動車に伝
達するようにしている。
ャフト及びカムシャフトの夫々にスプロケット、歯付プ
ーリー等の駆動車及び被駆動車を取り付け、これらの駆
動車及び被駆動車間にチェーン、タイミングベルト等の
動力伝達部材を掛回して、駆動車の回転を被駆動車に伝
達するようにしている。
又、クランクシャフト及びカムシャフトの回転と逆方
向に回転するバランサシャフトを設け、ピストンの上下
運動に伴うローリング振動やシリンダ内の間歇的な燃焼
に起因する振動を緩和するようにした内燃エンジンが知
られている。第５図は斯かる内燃エンジンのタイミング
ベルト駆動装置の構成を示し、図中符号1,2,3は夫々ク
ランクシャフト、カムシャフト及びオイルポンプの駆動
軸に取り付けられた歯付プーリーであり、バランサシャ
フト（図示せず）はオイルポンプ駆動軸に平行して（従
って、クランクシャフト及びカムシャフトにも平行し
て）配設され、オイルポンプ駆動軸とバランサシャフト
間に介装された歯車（図示せず）によってオイルポンプ
駆動軸の回転（即ち、クランクシャフト及びカムシャフ
トの回転）と逆方向に回転するようにされている。プー
リー1,2,3は第６図に示すようにその外周縁形状が実質
的に真円形状をなし、外周縁全周に亘って後述する歯付
タイミングベルト４が噛合する歯1a（2a,3a）が形成さ
れている。そして、プーリー1,2,3間にタイミングベル
ト（コッグド・ベルト）４が掛回され、クランクシャフ
トの回転をカムシャフト及びオイルポンプの駆動軸に伝
達している。
向に回転するバランサシャフトを設け、ピストンの上下
運動に伴うローリング振動やシリンダ内の間歇的な燃焼
に起因する振動を緩和するようにした内燃エンジンが知
られている。第５図は斯かる内燃エンジンのタイミング
ベルト駆動装置の構成を示し、図中符号1,2,3は夫々ク
ランクシャフト、カムシャフト及びオイルポンプの駆動
軸に取り付けられた歯付プーリーであり、バランサシャ
フト（図示せず）はオイルポンプ駆動軸に平行して（従
って、クランクシャフト及びカムシャフトにも平行し
て）配設され、オイルポンプ駆動軸とバランサシャフト
間に介装された歯車（図示せず）によってオイルポンプ
駆動軸の回転（即ち、クランクシャフト及びカムシャフ
トの回転）と逆方向に回転するようにされている。プー
リー1,2,3は第６図に示すようにその外周縁形状が実質
的に真円形状をなし、外周縁全周に亘って後述する歯付
タイミングベルト４が噛合する歯1a（2a,3a）が形成さ
れている。そして、プーリー1,2,3間にタイミングベル
ト（コッグド・ベルト）４が掛回され、クランクシャフ
トの回転をカムシャフト及びオイルポンプの駆動軸に伝
達している。
（発明が解決しようとする問題点） 内燃エンジンのシリンダ内の燃焼は間歇的に行われる
ためクランクシャフトは等速回転しない。特に、低速運
転時のクランクシャフトの回転変動率（平均回転数に対
する回転数変動幅の割合）が大きくなる。このため、ク
ランクシャフトに取り付けたプーリー（クランクプーリ
ー）１によりタイミングベルト４を介して駆動されるカ
ムシャフト及びオイルポンプ駆動軸（バランスシャフ
ト）も非等速回転をすることになる。しかも、クランク
シャフトの回転がカムシャフトへ、更に、カムシャフト
からオイルポンプの駆動軸に伝達されるに従ってクラン
クシャフトの回転変動が増幅されてしまう。第７図の
（ａ）乃至（ｃ）は、従来の内燃エンジンのエンジン回
転数700rpmにおけるクランクシャフトの回転変動、及び
この回転変動に伴うカムシャフト及びオイルポンプ駆動
軸の回転変動を示すものである。
ためクランクシャフトは等速回転しない。特に、低速運
転時のクランクシャフトの回転変動率（平均回転数に対
する回転数変動幅の割合）が大きくなる。このため、ク
ランクシャフトに取り付けたプーリー（クランクプーリ
ー）１によりタイミングベルト４を介して駆動されるカ
ムシャフト及びオイルポンプ駆動軸（バランスシャフ
ト）も非等速回転をすることになる。しかも、クランク
シャフトの回転がカムシャフトへ、更に、カムシャフト
からオイルポンプの駆動軸に伝達されるに従ってクラン
クシャフトの回転変動が増幅されてしまう。第７図の
（ａ）乃至（ｃ）は、従来の内燃エンジンのエンジン回
転数700rpmにおけるクランクシャフトの回転変動、及び
この回転変動に伴うカムシャフト及びオイルポンプ駆動
軸の回転変動を示すものである。
これらのカムシャフト及びオイルポンプ駆動軸が非等
速回転することにより、バックラッシュ等により発生す
る打音（所謂「ガタ打音」）、タイミングベルトと歯付
プーリー2,3間での噛合音等の騒音・振動が発生すると
いう問題があった。この騒音・振動を防止するために、
第５図破線で示すオートテンショナ５を取付け、ベルト
４の張力を自動的に一定に調整することにより騒音や振
動の抑制が可能になるがこのオートテンショナは構成が
複雑である。
速回転することにより、バックラッシュ等により発生す
る打音（所謂「ガタ打音」）、タイミングベルトと歯付
プーリー2,3間での噛合音等の騒音・振動が発生すると
いう問題があった。この騒音・振動を防止するために、
第５図破線で示すオートテンショナ５を取付け、ベルト
４の張力を自動的に一定に調整することにより騒音や振
動の抑制が可能になるがこのオートテンショナは構成が
複雑である。
本発明は斯かる問題点を解決するためになされたもの
で、構成が簡単で、しかも振動や騒音の発生が少ない等
速駆動装置を提供することを目的とする。
で、構成が簡単で、しかも振動や騒音の発生が少ない等
速駆動装置を提供することを目的とする。
（問題点を解決するための手段） 上述の目的を達成するために本発明は、第７図に示す
ようにクランクシャフトの回転変動の位相とカムシャフ
ト及びオイルポンプ駆動軸の回転変動の位相が略一致し
ており、クランクシャフトの回転変動がカムシャフト及
びオイルポンプ駆動軸の回転変動に増幅されていること
に鑑み、駆動側の回転変動に拘らず、動力伝達部材の周
速を等速化すれば被駆動側の振動や騒音を低減出来ると
の知見に基づいてなされたもので、本発明に依れば、周
期的に回転変動が生じる駆動車と被駆動車間に掛回され
た動力伝達部材により前記駆動車の回転を前記被駆動車
に伝達する等速駆動装置において、前記駆動車の外周縁
形状を前記周期的回転変動に応じた半径の大きい部分と
半径の小さい部分とを備えた非真円形状に成形し、前記
駆動車の回転速度が低下する時期と前記動力伝達部材が
前記駆動車の前記半径が大きい部分と実質的に接する時
期とを略一致させたことを特徴とする等速駆動装置が提
供される。
ようにクランクシャフトの回転変動の位相とカムシャフ
ト及びオイルポンプ駆動軸の回転変動の位相が略一致し
ており、クランクシャフトの回転変動がカムシャフト及
びオイルポンプ駆動軸の回転変動に増幅されていること
に鑑み、駆動側の回転変動に拘らず、動力伝達部材の周
速を等速化すれば被駆動側の振動や騒音を低減出来ると
の知見に基づいてなされたもので、本発明に依れば、周
期的に回転変動が生じる駆動車と被駆動車間に掛回され
た動力伝達部材により前記駆動車の回転を前記被駆動車
に伝達する等速駆動装置において、前記駆動車の外周縁
形状を前記周期的回転変動に応じた半径の大きい部分と
半径の小さい部分とを備えた非真円形状に成形し、前記
駆動車の回転速度が低下する時期と前記動力伝達部材が
前記駆動車の前記半径が大きい部分と実質的に接する時
期とを略一致させたことを特徴とする等速駆動装置が提
供される。
（作用） 動力伝達部材の周速度は、駆動車の回転速度と駆動車
の腕長（駆動車の中心から外周縁までの距離）との積に
比例する。そこで、駆動車の外周縁形状を周期的回転変
動に応じて非真円形状に成形し、駆動車の回転変動の速
度低下時期に動力伝達部材が接する駆動車の外周縁と中
心までの距離を大に、駆動車の回転変動の速度上昇時期
に動力伝達部材が接する駆動車の外周縁と中心までの距
離を小に設定すると、駆動車の回転変動の速度低下時期
における動力伝達部材の周速度を低下させず、逆に、速
度上昇時期における動力伝達部材の周速度を上昇させ
ず、駆動車の回転変動に拘わらず動力伝達部材の周速度
を一定にすることが出来、被駆動車の回転の等速化が可
能になる。
の腕長（駆動車の中心から外周縁までの距離）との積に
比例する。そこで、駆動車の外周縁形状を周期的回転変
動に応じて非真円形状に成形し、駆動車の回転変動の速
度低下時期に動力伝達部材が接する駆動車の外周縁と中
心までの距離を大に、駆動車の回転変動の速度上昇時期
に動力伝達部材が接する駆動車の外周縁と中心までの距
離を小に設定すると、駆動車の回転変動の速度低下時期
における動力伝達部材の周速度を低下させず、逆に、速
度上昇時期における動力伝達部材の周速度を上昇させ
ず、駆動車の回転変動に拘わらず動力伝達部材の周速度
を一定にすることが出来、被駆動車の回転の等速化が可
能になる。
（実施例） 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
尚、本発明の等速駆動装置の実施例を、第５図に示すタ
イミングベルト駆動装置を例に説明すれば、オートテン
ショナ５を使用することなくクランクプーリー及びカム
プーリーの形状が変更されるだけであり、他の第５図に
示す従来のものと何ら変更がない。即ち、クランクシャ
フト（図示せず）に取り付けられた駆動車としての歯付
クランクプーリー１′と、カムシャフト及びオイルポン
プ駆動軸に夫々取り付けられた歯付カムプーリー２′及
び歯付プーリー３とに動力伝達部材としての無端タイミ
ングベルト（コッグド・ベルト）４が掛回されており、
クランクプーリー１′の回転がカムプーリー２′及びプ
ーリー３に伝達される。この時、カムプーリー２′はク
ランクプーリー１′に対しては被駆動車として、プーリ
ー３に対しては駆動車として夫々作動する。
尚、本発明の等速駆動装置の実施例を、第５図に示すタ
イミングベルト駆動装置を例に説明すれば、オートテン
ショナ５を使用することなくクランクプーリー及びカム
プーリーの形状が変更されるだけであり、他の第５図に
示す従来のものと何ら変更がない。即ち、クランクシャ
フト（図示せず）に取り付けられた駆動車としての歯付
クランクプーリー１′と、カムシャフト及びオイルポン
プ駆動軸に夫々取り付けられた歯付カムプーリー２′及
び歯付プーリー３とに動力伝達部材としての無端タイミ
ングベルト（コッグド・ベルト）４が掛回されており、
クランクプーリー１′の回転がカムプーリー２′及びプ
ーリー３に伝達される。この時、カムプーリー２′はク
ランクプーリー１′に対しては被駆動車として、プーリ
ー３に対しては駆動車として夫々作動する。
そして、本発明の等速駆動装置が直列４気筒のエンジ
ンに適用される場合、クランクプーリー１′及びカムプ
ーリー２′は、第１図に示すような、外周縁に２個の非
真円形状部（Ａ）を有するプーリーが使用される。クラ
ンクプーリー１′の非真円形状部Ａは円周角90゜以下の
範囲で非真円形状（非真円形状部以外の部分は中心から
の距離が等しい真円形状に形成されている）に形成され
ており、非真円形状部Ａの外周縁は真円形状部の円周に
対して凸状に半径方向外方に向かってなだらかに膨出し
ており、この非真円形状部の中心から外周縁に至る距離
は非真円形状部Ａ以外の部分のそれより長くなってい
る。この非真円形状部Ａの形状はクランクシャフトの周
期的に生じる回転変動の大きさに応じて設定され、クラ
ンクシャフトの回転が低下する時期と、クランクプーリ
ー１′の非真円形状部Ａがベルト４と実質的に接する時
期とが一致するようにクランクプーリー１′がクランク
シャフトに取り付けられる。そして、プーリー１′の外
周縁には全周に亘ってタイミングベルト４の歯が噛合す
る歯１′ａが形成されている。
ンに適用される場合、クランクプーリー１′及びカムプ
ーリー２′は、第１図に示すような、外周縁に２個の非
真円形状部（Ａ）を有するプーリーが使用される。クラ
ンクプーリー１′の非真円形状部Ａは円周角90゜以下の
範囲で非真円形状（非真円形状部以外の部分は中心から
の距離が等しい真円形状に形成されている）に形成され
ており、非真円形状部Ａの外周縁は真円形状部の円周に
対して凸状に半径方向外方に向かってなだらかに膨出し
ており、この非真円形状部の中心から外周縁に至る距離
は非真円形状部Ａ以外の部分のそれより長くなってい
る。この非真円形状部Ａの形状はクランクシャフトの周
期的に生じる回転変動の大きさに応じて設定され、クラ
ンクシャフトの回転が低下する時期と、クランクプーリ
ー１′の非真円形状部Ａがベルト４と実質的に接する時
期とが一致するようにクランクプーリー１′がクランク
シャフトに取り付けられる。そして、プーリー１′の外
周縁には全周に亘ってタイミングベルト４の歯が噛合す
る歯１′ａが形成されている。
カムシャフトに取り付けられるカムプーリー２′もク
ランクプーリー１′と同じようにしてクランクシャフト
の回転変動の大きさ及び発生時期に応じて形成される非
真円形状部を有し、クランクシャフトの回転が低下する
時期とカムプーリー２′の非真円形状部が実質的にベル
ト４に接する時期とが一致するようにカムプーリー２′
がカムシャフトに取り付けられる。
ランクプーリー１′と同じようにしてクランクシャフト
の回転変動の大きさ及び発生時期に応じて形成される非
真円形状部を有し、クランクシャフトの回転が低下する
時期とカムプーリー２′の非真円形状部が実質的にベル
ト４に接する時期とが一致するようにカムプーリー２′
がカムシャフトに取り付けられる。
被駆動車であるプーリー３には第６図に示す、従来と
同様の外周縁に非真円形状部を有しないプーリーが使用
される。
同様の外周縁に非真円形状部を有しないプーリーが使用
される。
以上のように構成される等速駆動装置の作用を説明す
る。
る。
タイミングベルト４の周速は駆動車であるプーリーの
回転速度と腕長（プーリー中心から外周縁までの距離）
の積に比例する。従って、プーリーの回転速度が変動す
る場合にはその変動に応じてプーリーの腕長を変化させ
るとタイミングベルト４の周速を一定に保持することが
できる。従って、上述した通りクランクシャフトの回転
が低下する時期と、クランクプーリー１′の非真円形状
部Ａがベルト４と実質的に接する時期とが一致するよう
にクランクプーリー１′がクランクシャフトに取り付け
られているので、クランクシャフトの回転が低下する時
期にクランクプーリー１′の腕長が長くなり、これによ
りベルト４の周速を一定に保持する方向に作用して、カ
ムプーリー２′の回転変動を低減させる。
回転速度と腕長（プーリー中心から外周縁までの距離）
の積に比例する。従って、プーリーの回転速度が変動す
る場合にはその変動に応じてプーリーの腕長を変化させ
るとタイミングベルト４の周速を一定に保持することが
できる。従って、上述した通りクランクシャフトの回転
が低下する時期と、クランクプーリー１′の非真円形状
部Ａがベルト４と実質的に接する時期とが一致するよう
にクランクプーリー１′がクランクシャフトに取り付け
られているので、クランクシャフトの回転が低下する時
期にクランクプーリー１′の腕長が長くなり、これによ
りベルト４の周速を一定に保持する方向に作用して、カ
ムプーリー２′の回転変動を低減させる。
同様に、カムプーリー２′がプーリー３に対して駆動
車として作用する場合、クランクシャフトの回転が低下
する時期とカムプーリー２′の非真円形状部が実質的に
ベルト４に接する時期とが一致するようにカムプーリー
２′がカムシャフトに取り付けられているので、クラン
クシャフトの回転が低下する時期にカムプーリー１′の
腕長が長くなり、これによりベルト４の周速を一定に保
持する方向に作用して、プーリー３の回転変動を低減さ
せる。
車として作用する場合、クランクシャフトの回転が低下
する時期とカムプーリー２′の非真円形状部が実質的に
ベルト４に接する時期とが一致するようにカムプーリー
２′がカムシャフトに取り付けられているので、クラン
クシャフトの回転が低下する時期にカムプーリー１′の
腕長が長くなり、これによりベルト４の周速を一定に保
持する方向に作用して、プーリー３の回転変動を低減さ
せる。
上述のようにカムプーリー２′及びプーリー３の回転
変動が夫々クランクプーリー１′及びカムプーリー２′
の非真円形状部により等速化されることになる。
変動が夫々クランクプーリー１′及びカムプーリー２′
の非真円形状部により等速化されることになる。
尚、クランクプーリー１′の回転変動を、クランクプ
ーリー１′の外周縁の２ヵ所に非真円形状部Ａを形成す
ることで十分に等速化出来る場合にはカムプーリー２′
の非真円形状部の形成を省略することが出来る。
ーリー１′の外周縁の２ヵ所に非真円形状部Ａを形成す
ることで十分に等速化出来る場合にはカムプーリー２′
の非真円形状部の形成を省略することが出来る。
上述の実施例では本発明に係る等速駆動装置を直列４
気筒エンジンに適用した場合を例に説明したが、プーリ
ーに形成される非真円形状部の数は、等速駆動装置が適
用されるエンジンの気筒数、気筒配列等に起因して発生
する周期的回転数の変動に応じて形成されるものであっ
て、V6型エンジン及びV8型エンジンには、例えば、第２
図及び第３図に示すように、非真円形状部が３個（ｎ＝
３）、４個（ｎ＝４）のプーリーが夫々好適に適用され
る。尚、プーリの外周縁に非真円形状部を複数個設ける
のはプーリーの加工の容易さを考慮するものであって、
好ましくは、外周縁形状を駆動プーリーの回転数の周期
的変動に応じて連続的に変化させるように成形すれば被
駆動プーリーの等速化がなお一層正確に実現できる。
気筒エンジンに適用した場合を例に説明したが、プーリ
ーに形成される非真円形状部の数は、等速駆動装置が適
用されるエンジンの気筒数、気筒配列等に起因して発生
する周期的回転数の変動に応じて形成されるものであっ
て、V6型エンジン及びV8型エンジンには、例えば、第２
図及び第３図に示すように、非真円形状部が３個（ｎ＝
３）、４個（ｎ＝４）のプーリーが夫々好適に適用され
る。尚、プーリの外周縁に非真円形状部を複数個設ける
のはプーリーの加工の容易さを考慮するものであって、
好ましくは、外周縁形状を駆動プーリーの回転数の周期
的変動に応じて連続的に変化させるように成形すれば被
駆動プーリーの等速化がなお一層正確に実現できる。
又、本発明の等速駆動装置の適用は内燃エンジンのタ
イミングベルト装置に限定されず、第４図に示す、Ｖベ
ルト（Ｖリブベルトでも良い）を使用した駆動装置等に
も適用可能である。即ち、第４図中符号10及び10′はク
ランクシャフトに取り付けられたクランクプーリーであ
り、符号11,12,13（13′）,14は夫々、例えば、クーラ
用コンプレッサの駆動軸に取り付けられたプーリー、オ
ールタネータの駆動軸に取り付けられたプーリー、ウォ
ータポンプの駆動軸に取り付けられたプーリー、オール
タネータの駆動軸に取り付けられたプーリー、パワース
テアリング用油圧ポンプに取り付けられたプーリーであ
り、クランクプーリー10とクーラコンプレッサプーリー
11間にはＶベルト15が、クランクプーリー10′とオール
タネータプーリー12及びウォータポンププーリー13間に
はＶベルト16が、ウォータポンププーリー13′とパワー
ステアリングポンププーリー14間にはＶベルト17が夫々
掛回されている。そして、被駆動車であるクーラコンプ
レッサプーリー11に対する駆動車であるクランクプーリ
ー10、被駆動車であるオールタネータプーリー12に対す
る駆動車であるクランクプーリー10′、被駆動車である
ウォータポンププーリー13に対する駆動車であるオール
タネータプーリー12、被駆動車であるパワーステアリン
グポンププーリー14に対する駆動車であるウォータポン
ププーリー13′の夫々に本発明に係る第１図乃至第３図
に類似の、外周縁に非真円形状部を有するプーリーが適
用される。これにより、クランクシャフトの非等速回転
を等速化して被駆動車に伝達されるので、各被駆動車側
で発生する振動や騒音を低減することができる。
イミングベルト装置に限定されず、第４図に示す、Ｖベ
ルト（Ｖリブベルトでも良い）を使用した駆動装置等に
も適用可能である。即ち、第４図中符号10及び10′はク
ランクシャフトに取り付けられたクランクプーリーであ
り、符号11,12,13（13′）,14は夫々、例えば、クーラ
用コンプレッサの駆動軸に取り付けられたプーリー、オ
ールタネータの駆動軸に取り付けられたプーリー、ウォ
ータポンプの駆動軸に取り付けられたプーリー、オール
タネータの駆動軸に取り付けられたプーリー、パワース
テアリング用油圧ポンプに取り付けられたプーリーであ
り、クランクプーリー10とクーラコンプレッサプーリー
11間にはＶベルト15が、クランクプーリー10′とオール
タネータプーリー12及びウォータポンププーリー13間に
はＶベルト16が、ウォータポンププーリー13′とパワー
ステアリングポンププーリー14間にはＶベルト17が夫々
掛回されている。そして、被駆動車であるクーラコンプ
レッサプーリー11に対する駆動車であるクランクプーリ
ー10、被駆動車であるオールタネータプーリー12に対す
る駆動車であるクランクプーリー10′、被駆動車である
ウォータポンププーリー13に対する駆動車であるオール
タネータプーリー12、被駆動車であるパワーステアリン
グポンププーリー14に対する駆動車であるウォータポン
ププーリー13′の夫々に本発明に係る第１図乃至第３図
に類似の、外周縁に非真円形状部を有するプーリーが適
用される。これにより、クランクシャフトの非等速回転
を等速化して被駆動車に伝達されるので、各被駆動車側
で発生する振動や騒音を低減することができる。
更に、駆動車及び被駆動車はスプロケットでも良く、
この場合動力伝達部材としてチェーンが使用される。
この場合動力伝達部材としてチェーンが使用される。
（発明の効果） 以上詳述したように、本発明の等速駆動装置に依れ
ば、駆動車の外周縁形状を駆動車の周期的回転変動に応
じた半径の大きい部分と半径の小さい部分とを備えた非
真円形状に成形し、駆動車の回転速度が低下する時期と
動力伝達部材が駆動車の前記半径が大きい部分と実質的
に接する時期とを略一致させるように構成したので、動
力伝達部材の周速の変動を駆動車の周期的回転変動に拘
わらず低減乃至は一定にすることができ、駆動車の周期
的回転変動に起因して発生していた被駆動車側の振動や
騒音を著しく低減させることが出来るという優れた効果
を奏する。
ば、駆動車の外周縁形状を駆動車の周期的回転変動に応
じた半径の大きい部分と半径の小さい部分とを備えた非
真円形状に成形し、駆動車の回転速度が低下する時期と
動力伝達部材が駆動車の前記半径が大きい部分と実質的
に接する時期とを略一致させるように構成したので、動
力伝達部材の周速の変動を駆動車の周期的回転変動に拘
わらず低減乃至は一定にすることができ、駆動車の周期
的回転変動に起因して発生していた被駆動車側の振動や
騒音を著しく低減させることが出来るという優れた効果
を奏する。
第１図乃至第３図は、本発明に係る等速駆動装置に使用
されるプーリーの外周縁形状を示す外形図であり、第１
図は非真円形状部が外周縁に２箇所、第２図は非真円形
状部が外周縁に３箇所、第３図は非真円形状部が外周縁
に４箇所夫々形成されたプーリーの外形図、第４図は本
発明に係る等速駆動装置の第２の実施例を示し、内燃エ
ンジンのクランクプーリーによりＶベルトを介してクー
ラ用コンプレッサプーリー等を駆動する駆動装置の構成
図、第５図は内燃エンジンのタイミングベルト駆動装置
の構成図、第６図は、従来のタイミングベルト駆動装置
に使用されていた歯付プーリーの外周縁形状を示す外形
図、第７図は、従来のタイミングベルト駆動装置におけ
るクランクシャフト、カムシャフト、及びオイルポンプ
の回転変動を示すタイムチャートである。 １′……クランクプーリー、２′……カムプーリー、３
……オイルポンプ用プーリー、４……タイミングベル
ト、10,10′……クランクプーリー、11……クーラコン
プレッサプーリー、12……オールタネータプーリー、1
3,13′……ウォータポンププーリー、14パワーステアリ
ングポンププーリー、15,16,17……Ｖベルト。
されるプーリーの外周縁形状を示す外形図であり、第１
図は非真円形状部が外周縁に２箇所、第２図は非真円形
状部が外周縁に３箇所、第３図は非真円形状部が外周縁
に４箇所夫々形成されたプーリーの外形図、第４図は本
発明に係る等速駆動装置の第２の実施例を示し、内燃エ
ンジンのクランクプーリーによりＶベルトを介してクー
ラ用コンプレッサプーリー等を駆動する駆動装置の構成
図、第５図は内燃エンジンのタイミングベルト駆動装置
の構成図、第６図は、従来のタイミングベルト駆動装置
に使用されていた歯付プーリーの外周縁形状を示す外形
図、第７図は、従来のタイミングベルト駆動装置におけ
るクランクシャフト、カムシャフト、及びオイルポンプ
の回転変動を示すタイムチャートである。 １′……クランクプーリー、２′……カムプーリー、３
……オイルポンプ用プーリー、４……タイミングベル
ト、10,10′……クランクプーリー、11……クーラコン
プレッサプーリー、12……オールタネータプーリー、1
3,13′……ウォータポンププーリー、14パワーステアリ
ングポンププーリー、15,16,17……Ｖベルト。
Claims (1)
- 【請求項１】周期的に回転変動が生じる駆動車と被駆動
車間に掛回された動力伝達部材により前記駆動車の回転
を前記被駆動車に伝達する等速駆動装置において、前記
駆動車の外周縁形状を前記周期的回転変動に応じた半径
の大きい部分と半径の小さい部分とを備えた非真円形状
に成形し、前記駆動車の回転速度が低下する時期と前記
動力伝達部材が前記駆動車の前記半径が大きい部分と実
質的に接する時期とを略一致させたことを特徴とする等
速駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61231308A JPH0814305B2 (ja) | 1986-10-01 | 1986-10-01 | 等速駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61231308A JPH0814305B2 (ja) | 1986-10-01 | 1986-10-01 | 等速駆動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6388368A JPS6388368A (ja) | 1988-04-19 |
| JPH0814305B2 true JPH0814305B2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=16921587
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61231308A Expired - Lifetime JPH0814305B2 (ja) | 1986-10-01 | 1986-10-01 | 等速駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0814305B2 (ja) |
Families Citing this family (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7125356B2 (en) | 2001-11-06 | 2006-10-24 | Borgwarner Inc. | Tension-reducing random sprocket |
| MXPA04004716A (es) * | 2001-11-27 | 2004-08-19 | Litens Automotive | Aparato de transmision sincronico con elementos de transmision no circulares. |
| DE102004025216A1 (de) * | 2004-05-22 | 2005-12-22 | Ina-Schaeffler Kg | Umschlingungstrieb für eine Brennkraftmaschine |
| DE102004025936A1 (de) * | 2004-05-27 | 2005-12-22 | Ina-Schaeffler Kg | Umschlingungstrieb für eine Brennkraftmaschine |
| EP1756449B1 (en) * | 2004-06-03 | 2010-12-08 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Traction mechanism for an internal combustion engine |
| DE102004033927A1 (de) | 2004-07-14 | 2006-02-16 | Ina-Schaeffler Kg | Ausgleichswellenantrieb |
| DE102004039070A1 (de) * | 2004-08-12 | 2006-02-23 | Ina-Schaeffler Kg | Umschlingungstrieb |
| DE102004048283A1 (de) * | 2004-10-05 | 2006-04-20 | Ina-Schaeffler Kg | Zugmitteltrieb mit Schwingungsdämpfung |
| DE102005031596A1 (de) * | 2005-07-06 | 2007-01-25 | Schaeffler Kg | Umschlingungstrieb |
| CN101918735B (zh) | 2007-09-28 | 2014-11-26 | 博格华纳公司 | 链条与链轮系统中的多个减少张力的链轮 |
| JP5226585B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2013-07-03 | 本田技研工業株式会社 | カムギアトレーン式エンジン |
| US10907721B2 (en) | 2015-12-09 | 2021-02-02 | Borgwarner Inc. | Non-prevalent order random sprocket |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5966058U (ja) * | 1982-10-25 | 1984-05-02 | トヨタ自動車株式会社 | ベルト伝動装置 |
| JPS622054A (ja) * | 1985-06-27 | 1987-01-08 | Iseki & Co Ltd | 移植具伝動装置 |
-
1986
- 1986-10-01 JP JP61231308A patent/JPH0814305B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6388368A (ja) | 1988-04-19 |
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