JPH08142318A - 記録ヘッド及び該記録ヘッドを具備した記録装置 - Google Patents

記録ヘッド及び該記録ヘッドを具備した記録装置

Info

Publication number
JPH08142318A
JPH08142318A JP28185894A JP28185894A JPH08142318A JP H08142318 A JPH08142318 A JP H08142318A JP 28185894 A JP28185894 A JP 28185894A JP 28185894 A JP28185894 A JP 28185894A JP H08142318 A JPH08142318 A JP H08142318A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
recording
recording head
base plate
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP28185894A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kasahara
隆史 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP28185894A priority Critical patent/JPH08142318A/ja
Publication of JPH08142318A publication Critical patent/JPH08142318A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な手順で正確に回路基板が搭載されるベー
スプレートの温度を検出でき、印字処理量の低下を防止
する記録ヘッド及び該記録ヘッドを具備した記録装置を
提供する。 【構成】インクジェットヘッド107に搭載されるベー
スプレート108の温度を検出するためのサーミスタ1
10を具備するインクジェット方式の記録ヘッドを具備
した記録装置において、ベースプレート108の温度を
検出し、検出された温度に基づいてベースプレート10
8の温度をCPUにおいて推定することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】記録ヘッド及び該記録ヘッドを具
備した記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット方式の記録ヘッ
ドを具備した記録装置では、インクの吐出量の制御、イ
ンクジェットヘッドの耐久性、ユーザに対する安全対策
等の理由により、記録ヘッドの熱変換体を制御する回路
基板が搭載されるベースプレートの温度を正確に知る必
要がある。
【0003】この温度対策として従来は、インクジェッ
トヘッドに内蔵されている温度センサにより記録ヘッド
の温度を知ることでベースプレートの温度を推定した
り、直前までのヒート回数から温度を推定することによ
り印字動作を休止させたり、印字スピードを遅くしたり
してベースプレートの温度を下げる等の処置を行ってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例では次のような問題点があった。即ち、 (1)温度センサを用いた場合では、温度特性のバラツ
キが大きいため、その特性のバラツキを考慮した必要以
上の温度マージンを見越して制御を行う必要がある。そ
のため、ユーザが触れる可能性のあるベースプレートの
温度が安全な範囲であるにも係わらず印字動作を休止し
放熱を行う場合があり、記録装置のスループットの低下
につながる。
【0005】(2)ヒート回数等から温度を推定する場
合には、ヒート回数をパルス数等でカウントするため、
演算処理が複雑になる。 従って、本発明の記録装置は、上記の事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、簡単な手順
で正確に回路基板が搭載されるベースプレートの温度を
検出でき、印字処理量の低下を防止する記録ヘッド及び
該記録ヘッドを具備した記録装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の記録ヘッド及び該記録ヘ
ッドを具備した記録装置は、以下の構成を備える。即
ち、インクを吐出して記録を行うインクジェット方式の
記録ヘッドであって、前記記録ヘッドが搭載されるプレ
ートの温度を検出するための熱電気変換手段を具備する
ことを特徴とする。
【0007】また、インクジェット方式の記録ヘッドを
具備した記録装置において、前記プレートの温度を検出
する温度検出手段と、前記検出された温度に基づいて前
記プレートの温度を推定する手段とを備えることを特徴
とする。
【0008】
【作用】以上のように、本発明の記録ヘッド及び該記録
ヘッドを具備した記録装置は、温度センサの特性バラツ
キを考慮した必要以上の温度マージンを見越した制御
や、温度を推定するための複雑な演算を必要とすること
なく、プレートの放熱特性を表す関数を算出し、算出さ
れた関数と予め記憶された初期温度を表す関数とを比較
することにより、簡単な手順で正確に回路基板が搭載さ
れるベースプレートの温度を検出でき、記録装置の印字
処理量を向上させることができる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例につき、添付図面を参
照して詳細に説明する。 <装置本体の概略説明>図1は本発明に基づく実施例の
インクジェットプリンタの構成の概要を示す外観斜視図
である。図1において、205はヘッドカートリッジで
あり、記録ヘッドHとインク供給源となるインクタンク
とを一体に形成したものである。このヘッドカートリッ
ジ205は、押さえ部材202によりキャリッジ206
上に固定されており、ヘッドカートリッジ205を搭載
したキャリッジ206は、2本のシャフト211に沿っ
て長手方向(図中矢視a、b方向)に往復運動可能とな
っている。記録ヘッドHより吐出されたインクは、記録
ヘッドHと微小間隔を有してプラテン210に記録面を
規定された紙等の記録媒体209に到達することによ
り、紙面上に画像を形成していく。
【0010】また、記録ヘッドHは、ケーブル207及
びこのケーブル207に接続した端子を介して後述する
CPU等からなるデータ供給源より画像データに応じた
吐出信号が供給される。ヘッドカートリッジ205は、
記録する画像に用いるインク色の種類等に応じて、1な
いし複数個(図1に示す実施例では2個)を設けること
ができる。208はキャリッジ206をシャフト211
に沿って矢視a、b方向に走査させるためのパルスモー
タ、203はモータ208の駆動力をキャリッジ206
に伝達するためのワイヤである。また、201はプラテ
ンローラ210の回転軸に設けられたローラ駆動歯車に
歯合して記録媒体209を所定方向に搬送させるための
フィードモータ、204はキャリッジ206の位置を検
出し、モータ208の回転方向の切り換え等を行うため
のHP(ホームポジションポジション)センサである。
【0011】<制御構成の説明>次に、上述した装置の
記録制御を実行するための制御構成について説明する。
図2は図1のインクジェットプリンタの制御回路の構成
を示すブロック図である。制御回路を示す同図におい
て、101は後述する制御プログラムを実行するCP
U、102はCPU101が実行する制御プログラムを
格納するROM、103は各種データ(画像の記録信号
やヘッドに供給される記録データ等)を一時的に格納す
るRAM、104は後述するベースプレートの温度を検
出する温度検出手段、105はROM102に格納され
た放熱曲線と温度検出手段により測定された放熱曲線と
を比較する手段、106は比較した結果からベースプレ
ートの温度を演算により算出する手段である。
【0012】<インクジェットヘッドの構成>次に、イ
ンクジェットヘッドの詳細構成を説明する。図3は、図
1のインクジェットプリンタに搭載される記録ヘッドH
の構成を示す断面図である。図3において、107はイ
ンクジェットヘッド、108はインクジェットヘッド1
07に取り付けられ、回路基板等が搭載されるベースプ
レート、109はインクジェットヘッド107を操作す
るキャリッジ、110はキャリッジ109内に設けられ
たサーミスタである。サーミスタ110はベースプレー
ト108を接触するようにキャリッジ109内に設けて
あり、ベースプレートの温度検出手段としてベースプレ
ート108の温度を直接検知する。
【0013】<ベースプレートの温度算出>次に、ベー
スプレートの放熱特性を用いたベースプレート温度の算
出方法について説明する。図4はベースプレートの放熱
特性を表す関数を曲線で示す図である。図4において、
縦軸を温度、横軸を時間とすると、一般的に外気温To
へ収束する放物線となる。放熱カーブの傾きは、外気温
と放熱物体の初期温度Tsとの差が大きいほど急であ
り、即ち、外気温Toが一定ならば放熱物体の初期温度
Tsが高いほど放熱カーブの傾きが急となる。即ち、本
実施例においては、この放熱カーブの傾き、即ち一定時
間当たりの温度降下ΔTを検出し、この温度降下ΔTを
予め用意されたΔTと初期温度との関係を表すテーブル
に代入することによりベースプレートの温度を算出する
のである。
【0014】<制御フロー>次に、上述したベースプレ
ートの温度を算出する手順を説明する。図5は、本実施
例におけるベースプレートの温度検出手順を示すフロー
チャートである。図5において、処理が開始されると、
ステップS402において、印字動作中であり、インク
ジェットヘッドの温度が上昇することによりベースプレ
ートの温度が上昇する。ステップS403では、記録用
紙の給排紙、ヘッドのワイピング等による印字動作休止
状態であるか否か判断する。即ち、ステップS403で
は印字動作休止状態となるまで待つ。ステップS403
で印字動作が休止したならば(ステップS403で判断
がYES)、ステップS404に進み、ベースプレート
に近接して設けられた温度検出手段の出力を検出する。
また、ステップS404の動作を一定時間おいて複数回
行なう。この温度検出手段の出力検出時間の間隔はワイ
ピング等の印字動作休止中に行なえる範囲の時間であれ
ばよい。その後、ステップS405に進み、ステップS
404での温度測定値から放熱カーブを求め、ΔTを算
出する。そしてステップS406でROM内の予め用意
された放熱カーブと比較し、ステップS407で予め記
憶されているΔTと温度との関係から温度を求める。
【0015】以上のようにベースプレートの温度検出制
御を行うことにより温度検出手段の特性バラツキに左右
されず、また複雑の演算を行うことなくベースプレート
の温度を算出することができる。 [他の実施例]前述の実施例ではベースプレートの温度
検出の方法について述べた。以下に説明する他の実施例
では温度検出結果に基づいて、ある所定温度以上になっ
たならば、印字スピードを遅くして温度上昇をおさえる
手順について説明する。
【0016】本発明の課題でも述べたように、インクジ
ェットヘッドは、過度に温度上昇するとインクの吐出量
制御ができなくなったり、インクジェットヘッドの耐久
性の著しい低下、或いはユーザがヘッド交換等でベース
プレートに触れたときに火傷する場合がある。従来は、
先に述べたようにヘッドの温度上昇が正確に知ることが
できないことから必要以上の温度マージンを見越した制
御をする必要があり、ある温度以上になったならば印字
動作を休止して冷却しなければならなかった。しかし、
ヘッドを冷却中に、ユーザ側で休止している理由が分か
らないため、装置故障と誤判断してしまうことがよくあ
った。
【0017】以下に説明する実施例ではインクジェット
ヘッドを温度の正確に検出することにより、不必要なマ
ージンを見越さなくても良い制御を行い、ヘッドの休止
時間を減らす制御手順について説明する。 <記録ヘッドの制御フロー>次に、本実施例のインクジ
ェットヘッドの冷却に要する休止時間を減らすための制
御手順を説明する。尚、以下の説明における温度検出手
順は上述の実施例と同様である。
【0018】図6は、他の実施例としての記録ヘッドの
制御手順を示すフローチャートである。図6において、
処理が開始されると、ステップS502において、イニ
シャル動作を行った後、ステップS503で通常のスピ
ードにて印字を行う。その後、ステップS504では、
ヘッドのワイピング時等に温度検出を実行する。ステッ
プS505では、ステップS504で検出された温度T
sを予め記憶手段に記憶されているリファレンス温度T
rと比較する。尚、リファレンス温度Trはインクジェ
ットヘッドの駆動に支障がでない範囲の温度であればよ
い。ステップS505でTs<Trならば(ステップS
505で判断がNO)、ステップS503にリターン
し、そのまま印字を続行する。一方、ステップS505
でTs>Trならば(ステップS505で判断がYE
S)、ステップS506に進み、ベースプレート温度が
間もなくヘッドの制御不可能な温度に到達すると判断し
て、今以上の昇温を押さえるために印字スピードを再設
定する。ステップS506での印字スピードは、昇温が
収まる範囲のスピードであればよい。ステップS507
では、ステップS506で設定された印字スピードで印
字を続行し、ステップS508でワイピング時等に温度
検出を実行する。ステップS509では、ステップS5
08で検出された温度Tsが予め記憶手段に記憶してあ
るリファレンス温度Trに対してTs>Trならば(ス
テップS509で判断がYES)、ステップS512に
進み、Ts<Trとなるまで印字を休止する(ステップ
S508→S509→S512を繰り返す)。
【0019】一方、ステップS509でTs<Trのと
きは(ステップS509で判断がNO)、ステップS5
10に進む。ステップS510では、ヘッドが十分冷え
ているか判定するために予め記憶手段に記憶してあるリ
ファレンス温度Trmと比較し、Ts<Trmならばス
テップS511に進んでイニシャル動作を行って印字ス
ピードを通常に戻して、ステップS503にリターンす
る。また、ステップS510でTs>Trmのときはス
テップS507へリターンする。尚、リファレンス温度
はTr>Trmを満足する値である。
【0020】以上の制御を行うことにより、ベースプレ
ートの温度が危険なところまで上昇した場合でもユーザ
が火傷したり、あるいは休止動作を故障と誤判断するこ
とを防ぐことができる。尚、本発明は、複数の機器から
構成されるシステムに適用しても、1つの機器から成る
装置に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装
置にプログラムを供給することによって達成される場合
にも適用できることはいうまでもない。
【0021】例えば、本発明は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式のプリント
装置について説明したが、かかる方式によれば記録の高
密度化、高精細化が達成できる。
【0022】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0023】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。記録ヘ
ッドの構成としては、上述の各明細書に開示されている
ような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ構成
(直線状液流路または直角液流路)の他に熱作用面が屈
曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第
4558333号明細書、米国特許第4459600号
明細書を用いた構成も本発明に含まれるものである。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスロット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開口を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成としても良い。
【0024】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。加えて、装置本体に装着され
ることで、装置本体との電気的な接続や装置本体からの
インクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記
録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタ
ンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用
いてもよい。
【0025】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0026】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。以上説明した本発明実施例においては、インクを
液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化する
インクであっても、室温で軟化もしくは液化するものを
用いても良く、あるいはインクジェット方式ではインク
自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度調整を
行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制
御するものが一般的であるから、使用記録信号付与時に
インクが液状をなすものであればよい。
【0027】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0028】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録ヘッ
ド及び該記録ヘッドを具備した記録装置によれば、温度
センサの特性バラツキを考慮した必要以上の温度マージ
ンを見越した制御や、温度を推定するための複雑な演算
を必要とすることなく、プレートの放熱特性を表す関数
を算出し、算出された関数と予め記憶された初期温度を
表す関数とを比較することにより、簡単な手順で正確に
回路基板が搭載されるベースプレートの温度を検出で
き、記録装置の印字処理量を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく実施例のインクジェットプリン
タの構成の概要を示す外観斜視図である。
【図2】図1のインクジェットプリンタの制御回路の構
成を示すブロック図である。
【図3】図1のインクジェットプリンタに搭載される記
録ヘッドの構成を示す断面図である。
【図4】ベースプレートの放熱特性を表す関数を曲線で
示す図である。
【図5】本実施例におけるベースプレートの温度検出手
順を示すフローチャートである。
【図6】他の実施例としての記録ヘッドの制御手順を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
104…温度検出手段 105…比較手段 106…温度演算手段 107…インクジェットヘッド 109、206…キャリッジ 110…サーミスタ 204…ホームポジションセンサ 205…ヘッドカートリッジ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出して記録を行うインクジェ
    ット方式の記録ヘッドであって、 前記記録ヘッドが搭載されるプレートの温度を検出する
    ための熱電気変換手段を具備することを特徴とする記録
    ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記熱電気変換手段は、前記プレートに
    直接接触していることを特徴とする請求項1に記載の記
    録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記熱電気変換手段は、前記プレートに
    熱伝導性の高い媒体を介して接触していることを特徴と
    する請求項1に記載の記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記熱電気変換手段は、サーミスタであ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1
    項に記載の記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の記録ヘ
    ッド。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に
    記載の記録ヘッドを具備した記録装置において、 前記プレートの温度を検出する温度検出手段と、 前記検出された温度に基づいて前記プレートの温度を推
    定する手段とを備えることを特徴とする記録装置。
  7. 【請求項7】 前記温度検出手段による温度の検出は、
    所定時間毎に複数回数行うことを特徴とする請求項6に
    記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記温度検出手段による検出結果に基づ
    いて、前記プレートの放熱特性を表す関数を算出する手
    段と、該算出された関数と予め記憶された初期温度を表
    す関数とを比較する手段とを更に具備することを特徴と
    する請求項7に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】前記推定された温度に基づいて、前記記録
    ヘッドによる印字動作を休止、或いは印字スピードを遅
    くするように制御することを特徴とする請求項8に記載
    の記録装置。
JP28185894A 1994-11-16 1994-11-16 記録ヘッド及び該記録ヘッドを具備した記録装置 Withdrawn JPH08142318A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28185894A JPH08142318A (ja) 1994-11-16 1994-11-16 記録ヘッド及び該記録ヘッドを具備した記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28185894A JPH08142318A (ja) 1994-11-16 1994-11-16 記録ヘッド及び該記録ヘッドを具備した記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08142318A true JPH08142318A (ja) 1996-06-04

Family

ID=17644983

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28185894A Withdrawn JPH08142318A (ja) 1994-11-16 1994-11-16 記録ヘッド及び該記録ヘッドを具備した記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08142318A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020049773A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 株式会社リコー 液体を吐出する装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020049773A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 株式会社リコー 液体を吐出する装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0816086B1 (en) Ink jet printing system having heat keeping function
JP3117854B2 (ja) インクジェット装置および該装置用インクジェットヘッドの制御方法
JP3402767B2 (ja) 記録装置および記録装置の制御方法
US20120013673A1 (en) Ink jet recording apparatus, and method for controlling recording head temperature
EP0440489A1 (en) Recording apparatus and method using ink jet recording head
JP2756335B2 (ja) 液体噴射記録装置
JPH0531906A (ja) インクジエツト記録装置
US6601941B1 (en) Method and apparatus for predicting and limiting maximum printhead chip temperature in an ink jet printer
JPH11192724A (ja) インクジェットプリント装置およびインク有無判定方法
JPH08142321A (ja) インクジェットプリント装置
JP3311097B2 (ja) インクジェット記録装置
EP0795405B1 (en) Recording apparatus and recording control method
JPH06278283A (ja) 記録方法及び記録装置
JP2004195760A (ja) 記録装置
JPH08142318A (ja) 記録ヘッド及び該記録ヘッドを具備した記録装置
JP3110538B2 (ja) インクジェット記録装置
US20090256879A1 (en) Inkjet printing apparatus and inkjet printing method
JP2001301144A (ja) インクジェット記録装置、及び記録媒体判別方法
JP2004017457A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法ならびに記録装置
JPH11179893A (ja) プリント装置およびプリント方法
JP2977313B2 (ja) 記録装置および記録制御方法
JP3159834B2 (ja) 記録装置
JPH0647985A (ja) インクジェット記録装置および該装置にて行われるインクジェットヘッドの装着状態の判定方法
JPH03140251A (ja) インクジェット装置
JPH06305146A (ja) 記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020205