JPH08142243A - 緩衝体 - Google Patents
緩衝体Info
- Publication number
- JPH08142243A JPH08142243A JP6313999A JP31399994A JPH08142243A JP H08142243 A JPH08142243 A JP H08142243A JP 6313999 A JP6313999 A JP 6313999A JP 31399994 A JP31399994 A JP 31399994A JP H08142243 A JPH08142243 A JP H08142243A
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- JP
- Japan
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- skin
- foam
- thermoplastic resin
- buffer material
- ethylene
- Prior art date
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/30—Adapting or protecting infrastructure or their operation in transportation, e.g. on roads, waterways or railways
Landscapes
- Vibration Dampers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 熱可塑性樹脂製の表皮内にエチレン-スチレ
ン共重合体の発泡体を充填し、表皮部と一体に接合した
緩衝体。 【効果】 この緩衝体は、特に変形量の大きい衝撃変形
に対する復元性の点ですぐれており、従って道路の中央
分離帯ブロック、船舶や岸壁の防舷材などの衝撃吸収体
として有効に使用することができる。
ン共重合体の発泡体を充填し、表皮部と一体に接合した
緩衝体。 【効果】 この緩衝体は、特に変形量の大きい衝撃変形
に対する復元性の点ですぐれており、従って道路の中央
分離帯ブロック、船舶や岸壁の防舷材などの衝撃吸収体
として有効に使用することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、緩衝体に関する。更に
詳しくは、衝撃変形に対する復元性の点ですぐれた緩衝
体に関する。
詳しくは、衝撃変形に対する復元性の点ですぐれた緩衝
体に関する。
【０００２】
【従来の技術】道路の中央分離帯ブロック、船舶や岸壁
の防舷材などの衝撃吸収体としては、ゴム単体、発泡ゴ
ム単体あるいは表皮中に発泡体を充填したものなどが多
く使用されている。
の防舷材などの衝撃吸収体としては、ゴム単体、発泡ゴ
ム単体あるいは表皮中に発泡体を充填したものなどが多
く使用されている。
【０００３】これらの各種衝撃吸収体の内、表皮中に発
泡体を充填したものは、表皮が発泡体の強度不足を補う
目的で設計されている。そして、その表皮は、充填され
た発泡体の変形に応じて大伸長および変形し、衝撃が取
り除かれたとき、元の形状に復帰できるように設計され
ている。
泡体を充填したものは、表皮が発泡体の強度不足を補う
目的で設計されている。そして、その表皮は、充填され
た発泡体の変形に応じて大伸長および変形し、衝撃が取
り除かれたとき、元の形状に復帰できるように設計され
ている。
【０００４】このため、表皮の材質としては、大伸長で
きる伸び率と低圧縮永久歪とを有するものが選定され
る。しかしながら、このような材料は、引裂強度、引張
強度、耐摩耗性などの点で満足されない場合が多い。ま
た、ゴム材料の中には、耐オゾン性に劣るものもある。
更に、補強剤として一般にカーボンブラックが用いられ
ているゴム材料にあっては、その加硫成形品が対象物と
擦れ合ったとき、カーボンを含む摩耗粉末で対象物を汚
染させることもある。
きる伸び率と低圧縮永久歪とを有するものが選定され
る。しかしながら、このような材料は、引裂強度、引張
強度、耐摩耗性などの点で満足されない場合が多い。ま
た、ゴム材料の中には、耐オゾン性に劣るものもある。
更に、補強剤として一般にカーボンブラックが用いられ
ているゴム材料にあっては、その加硫成形品が対象物と
擦れ合ったとき、カーボンを含む摩耗粉末で対象物を汚
染させることもある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、表皮
中に発泡体を充填してなる緩衝体であって、特に衝撃変
形に対する復元性の点ですぐれている緩衝体を提供する
ことにある。
中に発泡体を充填してなる緩衝体であって、特に衝撃変
形に対する復元性の点ですぐれている緩衝体を提供する
ことにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】かかる本発明の目的は、
熱可塑性樹脂製の表皮内にエチレン-スチレン共重合体
の発泡体を充填し、表皮部と一体に接合してなる緩衝体
によって達成される。
熱可塑性樹脂製の表皮内にエチレン-スチレン共重合体
の発泡体を充填し、表皮部と一体に接合してなる緩衝体
によって達成される。
【０００７】表皮中に発泡体を充填した緩衝体におい
て、表皮を伸長率の小さな剛直性のある材料、例えば繊
維強化プラスチック(ＦＲＰ)等で形成させると、変形量
が10%以下の線形領域内では復元性はみられるものの、
衝撃吸収体が90%にも及ぶ変形を伴う衝撃、例えば道路
の中央分離帯ブロックへの自動車の乗り上げなどの衝撃
を受けると、表皮部分が座屈し、原形に復帰するのが大
変困難となる。
て、表皮を伸長率の小さな剛直性のある材料、例えば繊
維強化プラスチック(ＦＲＰ)等で形成させると、変形量
が10%以下の線形領域内では復元性はみられるものの、
衝撃吸収体が90%にも及ぶ変形を伴う衝撃、例えば道路
の中央分離帯ブロックへの自動車の乗り上げなどの衝撃
を受けると、表皮部分が座屈し、原形に復帰するのが大
変困難となる。
【０００８】本発明の緩衝体においては、表皮部分に十
分な物理的強度を有し、剛直性、高伸度、低圧縮永久歪
の熱可塑性樹脂を用いることにより、変形量の大きな衝
撃に対しても、すぐれた形状復元性が発揮される。表皮
に十分なる強度を得るためには、例えばポリエチレン、
エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン・プロピレン
系共重合ゴム、ポリエステルエラストマー、ポリウレタ
ン等の熱可塑性樹脂を用いることが好ましく、特に高密
度ポリエチレンは、耐衝撃性、耐候性、耐寒性などの点
で好ましい。
分な物理的強度を有し、剛直性、高伸度、低圧縮永久歪
の熱可塑性樹脂を用いることにより、変形量の大きな衝
撃に対しても、すぐれた形状復元性が発揮される。表皮
に十分なる強度を得るためには、例えばポリエチレン、
エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン・プロピレン
系共重合ゴム、ポリエステルエラストマー、ポリウレタ
ン等の熱可塑性樹脂を用いることが好ましく、特に高密
度ポリエチレンは、耐衝撃性、耐候性、耐寒性などの点
で好ましい。
【０００９】ブロー成形では、用いられる高密度ポリエ
チレンの分子量を20万程度に迄上げても、ＸＹ方向での
成形歪やフローマークを発生させることもなく、良好な
成形状態で表皮部を形成させることができる。また、発
泡体を形成させるエチレン-スチレン共重合体を封入す
る空洞部の形成も容易である。
チレンの分子量を20万程度に迄上げても、ＸＹ方向での
成形歪やフローマークを発生させることもなく、良好な
成形状態で表皮部を形成させることができる。また、発
泡体を形成させるエチレン-スチレン共重合体を封入す
る空洞部の形成も容易である。
【００１０】このような高分子量高密度ポリエチレン
(例えば、東ソー製品高分子量高密度ポリエチレン ニポ
ロンハード等の市販品)のブロー成形により、厚さ約1〜
5mm、好ましくは約2〜4mm程度の表皮部を形成させた
後、その空洞部に発泡剤含有エチレン-スチレン共重合
体(スチレン含有量約50〜70重量%のもの；例えば積水化
成品工業製品ビオラセン/ビオフレックスなどの市販品)
を封入し、加熱発泡させることによりあるいはスチーム
加熱することにより、表皮と発泡体とが強固に接合、一
体化された緩衝体を得ることができる。
(例えば、東ソー製品高分子量高密度ポリエチレン ニポ
ロンハード等の市販品)のブロー成形により、厚さ約1〜
5mm、好ましくは約2〜4mm程度の表皮部を形成させた
後、その空洞部に発泡剤含有エチレン-スチレン共重合
体(スチレン含有量約50〜70重量%のもの；例えば積水化
成品工業製品ビオラセン/ビオフレックスなどの市販品)
を封入し、加熱発泡させることによりあるいはスチーム
加熱することにより、表皮と発泡体とが強固に接合、一
体化された緩衝体を得ることができる。
【００１１】なお、表皮部の厚さ、発泡体の大きさおよ
び発泡倍率との間には相関関係があり、例えば発泡倍率
15倍の場合には、表皮が5mm以上になると発泡体の復元
力が弱まりまた表皮の剛直性が増すため、緩衝体全体と
しての復元は困難となる。従って、緩衝体の使用目的に
応じて、これらの各要因について設計することが必要と
なる。特に、吸収すべき衝撃圧が大きいときには、発泡
体の密度および厚さを大きくとらなくてはならず、この
場合には表皮部の厚さを比較的厚くすることができるの
で、表皮の強度アップももたらされる。
び発泡倍率との間には相関関係があり、例えば発泡倍率
15倍の場合には、表皮が5mm以上になると発泡体の復元
力が弱まりまた表皮の剛直性が増すため、緩衝体全体と
しての復元は困難となる。従って、緩衝体の使用目的に
応じて、これらの各要因について設計することが必要と
なる。特に、吸収すべき衝撃圧が大きいときには、発泡
体の密度および厚さを大きくとらなくてはならず、この
場合には表皮部の厚さを比較的厚くすることができるの
で、表皮の強度アップももたらされる。
【００１２】更に、本発明に係る緩衝体は、表皮表面の
摩擦係数が小さく、また表皮および発泡体が共に熱可塑
性樹脂製であるので、ゴムと比べて耐候性にすぐれてお
り、例えカーボンブラックが入っていても対象物を汚染
することもない。その上、カラー着色なども可能であ
る。
摩擦係数が小さく、また表皮および発泡体が共に熱可塑
性樹脂製であるので、ゴムと比べて耐候性にすぐれてお
り、例えカーボンブラックが入っていても対象物を汚染
することもない。その上、カラー着色なども可能であ
る。
【００１３】
【発明の効果】本発明に係る緩衝体は、特に変形量の大
きい衝撃変形に対する復元性の点ですぐれており、従っ
て道路の中央分離帯ブロック、船舶や岸壁の防舷材など
の衝撃吸収体として有効に使用することができる。
きい衝撃変形に対する復元性の点ですぐれており、従っ
て道路の中央分離帯ブロック、船舶や岸壁の防舷材など
の衝撃吸収体として有効に使用することができる。
【００１４】
【実施例】次に、実施例について本発明の効果を説明す
る。
る。
【００１５】実施例 アキュムレーター式ブロー成形機(75mm径)を用い、高密
度ポリエチレン(東ソー製品ニポロンハード8300A)を用
いて、成形温度180〜200℃、金型温度15〜30℃の成形条
件下で、260×260×360mmの寸法を有する箱状表皮部
を、3mmの肉厚でブロー成形した。この箱状表皮部の空
洞部に、発泡剤含有エチレン-スチレン共重合体(積水化
成品製品ビオセランPOS40)を封入し、スチーム圧0.6kg/
cm2となる設定圧力条件下でスチームによる加熱発泡を
行ない、表皮部と発泡体とを一体化させた緩衝体を得
た。
度ポリエチレン(東ソー製品ニポロンハード8300A)を用
いて、成形温度180〜200℃、金型温度15〜30℃の成形条
件下で、260×260×360mmの寸法を有する箱状表皮部
を、3mmの肉厚でブロー成形した。この箱状表皮部の空
洞部に、発泡剤含有エチレン-スチレン共重合体(積水化
成品製品ビオセランPOS40)を封入し、スチーム圧0.6kg/
cm2となる設定圧力条件下でスチームによる加熱発泡を
行ない、表皮部と発泡体とを一体化させた緩衝体を得
た。
【００１６】得られた高密度ポリエチレン表皮部および
エチレン-スチレン共重合体発泡体よりなる緩衝体につ
いて、ASTM D-394に準拠して摩擦係数を測定し0.3の値
を得、また錘体重量160Kgの重りを8mの高さより落下さ
せ、変形量、復元性(復元量mm/260mm×100)および外観
を測定すると、それぞれ230mm変形、復元性82%、非破壊
という結果が得られた。
エチレン-スチレン共重合体発泡体よりなる緩衝体につ
いて、ASTM D-394に準拠して摩擦係数を測定し0.3の値
を得、また錘体重量160Kgの重りを8mの高さより落下さ
せ、変形量、復元性(復元量mm/260mm×100)および外観
を測定すると、それぞれ230mm変形、復元性82%、非破壊
という結果が得られた。
【００１７】比較例１ 天然ゴムのみを用いて、実施例と同一寸法の緩衝体を加
硫成形すると、摩擦係数0.8、また250mm変形、復元性95
%、非破壊という結果が得られた。
硫成形すると、摩擦係数0.8、また250mm変形、復元性95
%、非破壊という結果が得られた。
【００１８】比較例２ エポキシ樹脂(国際ケカミル製品プラスセメント)とガラ
スウールとから、実施例と同一寸法の箱状表皮部を手作
業で作り、そこにポリオール(日本ポリウレタン製品ニ
ッポラン)とポリイソシアネート(同社製品ミリオネート
MT)とを封入し、発泡体を形成させた。
スウールとから、実施例と同一寸法の箱状表皮部を手作
業で作り、そこにポリオール(日本ポリウレタン製品ニ
ッポラン)とポリイソシアネート(同社製品ミリオネート
MT)とを封入し、発泡体を形成させた。
【００１９】得られたＦＲＰ表皮部およびポリウレタン
フォームよりなる緩衝体について摩擦係数を測定すると
0.5であり、また重り落下による耐衝撃試験では破壊し
てしまったので、復元性は測定できなかった。
フォームよりなる緩衝体について摩擦係数を測定すると
0.5であり、また重り落下による耐衝撃試験では破壊し
てしまったので、復元性は測定できなかった。
Claims (4)
- 【請求項１】 熱可塑性樹脂製の表皮内にエチレン-ス
チレン共重合体の発泡体を充填し、表皮部と一体に接合
してなる緩衝体。 - 【請求項２】 表皮が熱可塑性樹脂製のブロー成形体で
ある請求項１記載の緩衝体。 - 【請求項３】 請求項１または２記載の緩衝体よりなる
中央分離体ブロック。 - 【請求項４】 請求項１または２記載の緩衝体よりなる
防舷材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6313999A JP2918789B2 (ja) | 1994-11-24 | 1994-11-24 | 緩衝体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6313999A JP2918789B2 (ja) | 1994-11-24 | 1994-11-24 | 緩衝体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08142243A true JPH08142243A (ja) | 1996-06-04 |
| JP2918789B2 JP2918789B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=18048007
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6313999A Expired - Fee Related JP2918789B2 (ja) | 1994-11-24 | 1994-11-24 | 緩衝体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2918789B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998010014A1 (en) * | 1995-06-06 | 1998-03-12 | The Dow Chemical Company | Blends containing an interpolymer of alpha-olefin |
| US6884480B2 (en) | 1995-05-19 | 2005-04-26 | Cryovac, Inc. | Film containing alpha-olefin/vinyl aromatic copolymer |
| CN100351142C (zh) * | 2005-03-16 | 2007-11-28 | 烟台泰鸿橡胶有限公司 | 一种制作塑料护舷的工艺方法 |
-
1994
- 1994-11-24 JP JP6313999A patent/JP2918789B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6884480B2 (en) | 1995-05-19 | 2005-04-26 | Cryovac, Inc. | Film containing alpha-olefin/vinyl aromatic copolymer |
| WO1998010014A1 (en) * | 1995-06-06 | 1998-03-12 | The Dow Chemical Company | Blends containing an interpolymer of alpha-olefin |
| CN100351142C (zh) * | 2005-03-16 | 2007-11-28 | 烟台泰鸿橡胶有限公司 | 一种制作塑料护舷的工艺方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2918789B2 (ja) | 1999-07-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| R250 | Receipt of annual fees |
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