JP2000080515A - ヘルメット - Google Patents

ヘルメット

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JP2000080515A
JP2000080515A JP10259195A JP25919598A JP2000080515A JP 2000080515 A JP2000080515 A JP 2000080515A JP 10259195 A JP10259195 A JP 10259195A JP 25919598 A JP25919598 A JP 25919598A JP 2000080515 A JP2000080515 A JP 2000080515A
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foam
helmet
acrylonitrile
styrene copolymer
copolymer resin
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JP10259195A
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English (en)
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Shuji Kitahara
秀志 北原
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TS Tech Co Ltd
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TS Tech Co Ltd
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    • A42HEADWEAR
    • A42BHATS; HEAD COVERINGS
    • A42B3/00Helmets; Helmet covers ; Other protective head coverings
    • A42B3/04Parts, details or accessories of helmets
    • A42B3/10Linings
    • A42B3/12Cushioning devices
    • A42B3/125Cushioning devices with a padded structure, e.g. foam
    • A42B3/128Cushioning devices with a padded structure, e.g. foam with zones of different density

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  • Helmets And Other Head Coverings (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、衝撃吸収力や衝撃を受けた
後における性能の回復性、2回目以降の打撃時における
衝撃吸収力に優れたヘルメットを提供することにある。
また、耐熱性が高く、高温下に放置しても収縮、膨張せ
ず、性能が劣化しないヘルメットを提供することにあ
る。 【解決手段】 本発明に係るヘルメットは、熱可塑性樹
脂を成形して形成したシェルと、そのシェルの内面に接
着される衝撃吸収ライナーとを備えたヘルメットであ
る。そのライナーは、アクリロニトリル・スチレン共重
合樹脂フォーム(以下ASフォームという。)からなる
単層構造,または、ASフォーム低発泡層とASフォー
ム高発泡層との二層構造,または、ASフォーム低発泡
層と他の材料の発泡体の高発泡層との二層構造,また
は、ASフォーム以外の材料の発泡体の低発泡層とAS
フォーム高発泡層との二層構造となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘルメットに係り、
特に二輪車運転時・四輪車運転時やスポーツ時等に安全
帽として着用されるヘルメットにおいて、衝撃吸収ライ
ナーを改良したヘルメットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からヘルメットは外側にシェルが設
けられ、このシェルの内側には、衝撃吸収ライナーがシ
ェルの内面に沿って配設されている。この衝撃吸収ライ
ナーとしては、従来からポリスチレン(PS)発泡体
(フォーム)、ポリプロピレン(PP)発泡体(フォー
ム)等を用いていた。しかし、PS発泡体は高温時の衝
撃加速度が大きく、衝撃時における圧縮開放後の回復性
がほとんどないという不都合、70℃以上で収縮変形す
るという不都合があった。またPP発泡体は高温時の圧
縮強度低下が大きいという不都合があった。
【0003】また、熱可塑性樹脂をシェル材に用いたヘ
ルメットにおいては、衝撃吸収ライナーの上記不都合な
どから、JIS−C種規格(競走用のヘルメット)を満
足させることは、強度等の点で困難であった。そこで、
JIS−C種をクリアーするために、シェル材として高
強度のFRPを用いるか、ライナーの厚みを増加して対
応しているのが現状である。
【0004】上記従来例のようにシェル材として高強度
の繊維強化樹脂(FRP)を用いるか、ライナーの厚み
を増加して対応すると、ヘルメット形状が大きくなった
り、製品が重くなったり、製造コストが高くなったり、
デザイン上で需要者の要望を満足させることができなか
ったりする等の不都合があった。
【0005】また、衝撃吸収ライナーとして耐熱性、圧
縮後の回復性に優れるポリ塩化ビニリデン(PVDC)
発泡体(フォーム)を用いることにより、上記不都合を
改善することができる。しかし、PVDC発泡体は内部
ガスの封入性が高いため、PVDC発泡体を用いた衝撃
吸収ライナーは70℃以上の雰囲気で膨張するという不
都合がある。かかるPVDC発泡体の不都合は、真夏に
戸外に放置され、戸外のオートバイの収納ボックスに収
納されることも有り得るヘルメットに用いることを考慮
すると、解決が望まれるものである。
【0006】また、PVDC発泡体は発泡に時間がかか
るため結果として製品が高価になってしまうという不都
合もある。さらに、PVDC発泡体はフロンを発泡材と
して用いており、また塩素をその分子内に含んでいるた
め、環境への影響を考慮するとその代替物の開発が望ま
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記不都合を
解決するためになされたものであり、本発明の目的は、
衝撃吸収力や衝撃を受けた後における性能の回復性に優
れ、しかも同一箇所2回目以降の打撃時における衝撃吸
収力に優れたヘルメットを提供することにある。本発明
の他の目的は、耐熱性が高く、真夏の炎天下に放置して
も収縮、膨張することがなく、性能が劣化しないヘルメ
ットを提供することにある。また、本発明の更に他の目
的は、発泡材としてフロンを使用しないで製造できるヘ
ルメットを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項1に
係る発明によれば、熱可塑性樹脂を成形して形成したシ
ェルと、該シェルの内面に接着される衝撃吸収ライナー
とを備えたヘルメットにおいて、前記ライナーはアクリ
ロニトリル・スチレン共重合樹脂フォームから形成され
た層を含むことにより解決される。
【0009】このとき、前記ライナーは、アクリロニト
リル・スチレン共重合樹脂フォームのみからなる単層構
造となるように構成すると好適である。また、前記ライ
ナーは、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂フォー
ムと、該アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂フォー
ムよりも高発泡であり、前記アクリロニトリル・スチレ
ン共重合樹脂フォームの内面に接着されたアクリロニト
リル・スチレン共重合樹脂フォームとの二層構造となる
ように構成しても良い。
【0010】また、前記ライナーは、アクリロニトリル
・スチレン共重合樹脂フォームと、該アクリロニトリル
・スチレン共重合樹脂フォームよりも高発泡であり、前
記アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂フォームの内
面に接着された他の材料の発泡体との二層構造となる様
に構成すると好適である。また、前記ライナーは、アク
リロニトリル・スチレン共重合樹脂以外の材料の発泡体
と、該発泡体よりも高発泡であり、前記発泡体の内面に
接着されたアクリロニトリル・スチレン共重合樹脂フォ
ームとの二層構造となるように構成しても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、熱可塑性樹脂を成形し
て形成したシェル10と、該シェル10の内面に接着さ
れる衝撃吸収ライナー20とを備えたヘルメットHに関
するものである。本発明に係るヘルメットHの衝撃吸収
ライナー20はアクリロニトリル・スチレン共重合樹脂
フォームから形成された層を含む。衝撃吸収ライナー2
0がアクリロニトリル・スチレン共重合樹脂フォームか
ら形成された層を含むように構成したのは、アクリロニ
トリル・スチレン共重合樹脂フォームは衝撃吸収性に優
れる、復元性がよい、2度目以上の打撃における衝撃吸
収性に優れる、耐熱性が高い、フロンを用いずに発泡さ
せることができる等の長所を有するからである。
【0012】従って、本発明に係るヘルメットHは衝撃
吸収力や衝撃を受けた後における性能の回復性に優れ、
しかも同一箇所2回目以降の打撃時における衝撃吸収力
に優れる。また、真夏の炎天下に放置しても収縮、膨張
することがなく、性能が劣化しないという性質を有す
る。
【0013】本発明の衝撃吸収ライナー20は、アクリ
ロニトリル・スチレン共重合樹脂フォームのみからなる
単層構造となるように構成する。また、本発明の衝撃吸
収ライナー20は、アクリロニトリル・スチレン共重合
樹脂フォーム21と、該アクリロニトリル・スチレン共
重合樹脂フォームよりも高発泡22であるアクリロニト
リル・スチレン共重合樹脂フォームとの二層構造となる
ように構成することもできる。このとき、高発泡のアク
リロニトリル・スチレン共重合樹脂フォーム22はアク
リロニトリル・スチレン共重合樹脂フォーム21の内面
に接着される。
【0014】このように二層構造となるように構成する
と、ヘルメットHに衝撃力が加わったときに、低発泡層
21は比較的高い比重を有するのでシェル4から受ける
衝撃力を適当に吸収しつゝ広範囲に分散し、高発泡層2
2に伝達する。衝撃力は二段階に亘り広範囲に分散され
且つ吸収されるので、低発泡層21から高発泡層22に
加わる圧力は低いものとなり、比重が比較的低い高発泡
層22は容易に圧縮変形しつゝその圧力を効果的に吸収
する。かくして、衝撃吸収ライナー20の肉厚を特別増
加させずとも良好な衝撃減衰性能が発揮され、使用者の
頭部を衝撃力から保護することができる。
【0015】また、本発明の衝撃吸収ライナー20は、
アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂フォーム21
と、該アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂フォーム
よりも高発泡である他の材料の発泡体22との二層構造
となるように構成することもできる。このとき、他の材
料の発泡体22はアクリロニトリル・スチレン共重合樹
脂フォーム21の内面に接着される。
【0016】さらに、本発明の衝撃吸収ライナー20
は、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂以外の材料
の発泡体21と、該発泡体21よりも高発泡であるアク
リロニトリル・スチレン共重合樹脂フォーム22との二
層構造となるように構成することもできる。このとき、
アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂フォーム22は
他の材料の発泡体21の内面に接着される。
【0017】ここで、アクリロニトリル・スチレン共重
合樹脂フォーム以外の材料の発泡体を用いても良いこと
としたのは、以下の理由による。すなわち、衝撃吸収
性、2度目以上の打撃における衝撃吸収性、耐熱性等の
性能に関する点からは、低発泡層21をアクリロニトリ
ル・スチレン共重合樹脂フォーム・高発泡層22をアク
リロニトリル・スチレン共重合樹脂フォームとする場合
が最も高品質の製品を得ることができ、好ましい。しか
し、アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂フォームは
比較的コストが高い。
【0018】従って、低い規格のヘルメットには、二層
構造の二層21、22のうちの一方の層を他の材料の発
泡体とすれば品質的に充分である場合もあり、目標とす
る製品の品質、価格に合わせて使い分けるとよいからで
ある。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0020】図1で示すように、本例のヘルメットHは
フルフェイスタイプのヘルメットであり、外側にシェル
10が形成され、このシェル10の内側に衝撃吸収ライ
ナー20がシェル10の内面に沿って配設されている。
本例のシェル10は、熱可塑性樹脂であるPP(ポリプ
ロピレン)、ABS樹脂、PA(ポリアミド)、A/E
PDM/S(アクリロニトリル/エチレン・プロピレン
・ジエン/スチレン)、FRP(繊維強化樹脂)、PC
(ポリカーボネート)、PET(ポリエチレンテレフタ
レート)、PS(ポリスチレン)等により射出成形、ブ
ロー成形、その他の成形により所定形状に形成されてい
る。
【0021】上記シェル10の内側には衝撃吸収ライナ
ー20がシェル10の内面に沿って配置される。本例の
衝撃吸収ライナー20は、図1及び図2で示すように、
アクリロニトリル・スチレン共重合樹脂(以下「AS」
という。)の単一の密度を有する発泡体(フォーム)か
ら構成される。そして、シェル10の内側にはまるよう
に、シェル10内形状に合わせて所定の厚さで形成され
ている。本例の衝撃吸収ライナー20は、単層構造であ
る。
【0022】本例の衝撃吸収ライナー20としては、発
泡前の密度が約1.0g/cm3のASビーズを約9倍
乃至約40倍に発泡させたASフォームを用いる。すな
わち、本例の衝撃吸収ライナー20に用いるASフォー
ムは、密度が0.11g/cm3乃至0.025g/c
3である。ポリスチレン(PS)の発泡に用いる通常
の発泡成形設備を用いてPS発泡体とほぼ同等の条件で
製造することができる。従って、本例の衝撃吸収ライナ
ー20は、製造するに当たって新たな発泡装置を設置す
る必要がないという利点を有する。また、ポリ塩化ビニ
リデン(PVDC)発泡体のように発泡に時間が掛から
ないため、ASフォームは製造効率がよいという利点を
も有する。
【0023】発泡成形体を得る方法としては、公知の型
内発泡成形法を使用するとよい。まず、発泡剤を含有し
たAS樹脂ビーズを蒸気、熱水、熱風等の加熱媒体で加
熱することにより予備発泡させ、多泡質発泡粒子を得
る。加熱する条件としては、目標とする発泡倍率に応じ
て選択される。次に、目的に応じた金型内にこの多泡質
発泡粒子を充填し、水蒸気等により加熱することにより
発泡成形体を得る。
【0024】本例の衝撃吸収ライナー20に用いるAS
フォームは、耐熱性が高いという特長を有する。そのた
め本例の衝撃吸収ライナー20は耐熱性が高く、真夏の
自動車内、スクーター等のヘルメット保管ボックス等、
高温雰囲気下に放置しても収縮・膨張することがなく、
性能が劣化しにくい。なお、後述するASフォーム、P
Sフォームの耐熱性比較実験結果(比較実験1)から、
ASフォームの耐熱性が高いことが実証されている。
【0025】また、ASフォームは耐熱性が高く、高温
下においても性能が劣化しにくいため、本例の衝撃吸収
ライナー20は高温下での衝撃値を低く抑えることがで
きる。したがって、PSフォーム等他の材料を用いた場
合よりも高温下での衝撃吸収性の低下を少なくすること
ができる。さらに、衝撃吸収性の低下を少なくすること
ができるため、発泡スチロール等を用いた従来品に比し
て軽量化を図ることができる。なお、後述する高温雰囲
気下での衝撃試験結果(比較実験2)から、ASフォー
ムの高温下での衝撃値が低いことが実証されている。
【0026】また、本例のような衝撃吸収ライナー20
は、耐熱性が高いため上述の通り軽量化を図ることがで
きるが、その結果衝撃吸収ライナー20の低温下におけ
る衝撃値を低く抑えることができ、低温下での衝撃吸収
性を向上することができる。軽量化を図って低密度の材
料を使用することにより、低温(−10℃)下における
衝撃値が低下するからである。なお、後述する低温雰囲
気下での衝撃試験結果(比較実験2)から、低密度のA
Sフォームを使用すると低温(−10℃)下における衝
撃値が低くなることが実証されている。
【0027】本例の衝撃吸収ライナー20に用いるAS
フォームは、圧縮後の回復率が高いという特長を有す
る。本例の衝撃吸収ライナー20は、圧縮後の回復性に
優れるため、同一箇所に2度以上打撃を加えた場合にお
いて、PS等を用いた従来品と比較して2回目以降の衝
撃値を低く抑えることができる。なお、後述する打撃回
数2回、3回の衝撃試験結果(比較実験2)、後述する
ASフォームの復元率測定実験結果(比較実験3)か
ら、ASフォームは圧縮後の回復性に優れることが実証
されている。
【0028】図3は本発明の他の実施例を示すもので、
図2と同様な拡大断面図である。本例では、衝撃吸収ラ
イナー20を二層にした例を示すものであり、シェル1
0側に低発泡(密度の高い)層21を構成し、その内側
(頭部側)に高発泡(密度の低い)層22を構成した例
を示すものである。この低発泡層21と高発泡層22と
は、接着剤により接合している。なお、低発泡層21と
高発泡層22とは、接着剤により接合する構成としてい
るが、これに限定するものでなく、熱による融着等の方
法を用いてもよい。
【0029】本例ではこのように、低発泡層21と高発
泡層22を二層構造とすることにより、衝撃力は二段階
に亘り広範囲に分散され且つ吸収されるので、低発泡層
21から高発泡層22に加わる圧力は低いものとなり、
比重が比較的低い高発泡層22は容易に圧縮変形しつゝ
その圧力を効果的に吸収する。かくして、衝撃吸収ライ
ナー20の肉厚を特別増加させずとも、良好な衝撃減衰
性能が発揮され、使用者の頭部を衝撃力から保護するこ
とができる。
【0030】このとき、低発泡層21および高発泡層2
2を共にASフォームとする場合、低発泡層21を「他
の材料の発泡体」としてのPSフォーム・高発泡層22
をASフォームとする場合、低発泡層21をASフォー
ム・高発泡層22を「アクリロニトリル・スチレン共重
合樹脂以外の材料の発泡体」としてのPSフォームとす
る場合のいずれを選択しても良い。なお、本例では「他
の材料の発泡体」及び「アクリロニトリル・スチレン共
重合樹脂以外の材料の発泡体」としてPSフォームを用
いることとしたが、これに限定されるものではなく、ポ
リプロピレン(PP)発泡体、ポリウレタン、ポリウレ
タン/エチレン・酢酸ビニル共重合体等を用いても良
い。
【0031】ここで、ASフォームのみならず、PSフ
ォームをも用いても良いこととしたのは、以下の理由に
よる。すなわち、衝撃吸収性、2度目以上の打撃におけ
る衝撃吸収性、耐熱性等の性能に関する点からは、低発
泡層21および高発泡層22を共にASフォームとする
場合に最も高品質の製品を得ることができ、好ましい。
しかし、ASはPSに比較しコストが高い。
【0032】従って、一部の用途のヘルメットでは、低
発泡層21又は高発泡層22をPSフォームとする構成
とすれば充分である場合もあり、逆に低発泡層21及び
高発泡層22をASフォームとすると過剰品質になる一
方、コストに見合わない場合もあるからである。
【0033】従って例えば、コスト上の制約の小さい機
種Aでは低発泡層21および高発泡層22を共にASフ
ォームとし、コスト上の制約のある機種Bでは低発泡層
21をASフォーム・高発泡層22をPSフォームとす
るか、低発泡層21をPSフォーム・高発泡層22をA
Sフォームとするなど、目標とする用途・コストに合わ
せて使い分けるとよい。
【0034】なお、一般に外側の低発泡層21よりも内
側の高発泡層22の方が体積が小さく重量も軽くなるた
め、性能のよさ(衝撃吸収性、2度目以上の打撃におけ
る衝撃吸収性、耐熱性等)及びコストの高さは、「低発
泡層21および高発泡層22を共にASフォームとした
もの」、「低発泡層21をASフォーム・高発泡層22
をPSフォームとしたもの」、「低発泡層21をPSフ
ォーム・高発泡層22をASフォームとしたもの」の順
となる。
【0035】(比較実験1)ASフォーム、PSフォー
ムの耐熱性比較実験、すなわち75℃以上の高温におけ
る発泡体の寸法収縮率について比較する実験を行ったの
で、その実験方法、実験結果について説明する。ASフ
ォーム、PSフォームの耐熱性比較実験は、以下の手順
で行った。
【0036】密度0.03g/cm3になるように発泡
させたASフォーム、PSフォームの試料を、測定する
温度(75℃〜105℃)に設定した恒温槽に入れ、7
日間放置する。その後各試料を恒温槽から取り出して寸
法(標線間寸法)を測定する。7日間の放置後と放置前
のサンプルの寸法の差を、放置前のサンプルの寸法で割
った数値を算出し、この数値に100を掛けたものを寸
法収縮率〔%〕として算出する。
【0037】上記実験によって得た、各温度における寸
法収縮率を図4のグラフに示す。図4より、75℃以上
の高温下において、ASフォームは、PSフォームに比
較し寸法収縮率が小さく、耐熱性が高いことが分かっ
た。
【0038】(比較実験2)常温、高温、低温雰囲気下
での衝撃試験、すなわち23℃(常温)、50℃(高
温)、−10℃(低温)におけるASフォーム、PSフ
ォームの衝撃値を比較する実験を行ったので、その実験
方法、実験結果について説明する。この衝撃値の測定
は、所定の高さから衝撃吸収性試験用ストライカを振動
することなく落下させ、試料の所定の衝撃点が鋼製アン
ビルに衝突したときの、試料を介して伝達される衝撃
を、加速度計及びこれに連結した測定記録装置によって
測定するものである。
【0039】この衝撃試験では、試料として密度43k
g/m3、57kg/m3、74kg/m3、105kg
/m3のASフォーム、PSフォームを用いた。試験装
置としては、日本工業規格の乗車帽安全帽の規定(JI
SのT 8133)に記載された衝撃吸収性試験装置で
ある、図5の装置を用いた。本試験では、鋼製アンビル
として図5に示す半球形鋼製アンビルを使用する。図6
に示すように、試料である厚さ30mmのライナー材3
1の上に、厚さ3mmのポリアミド(ナイロン)板31
を重ね、100mm×100mmの大きさに調整したテ
ストピース30をストライカーに固定した。
【0040】ASフォーム、PSフォームの常温、高
温、低温雰囲気下での衝撃試験は、以下の手順で行っ
た。まず、試料の前処理を行う。すなわち、試料を50
±2℃または、−10±2℃または、23±2℃の恒温
槽の中にそれぞれ4時間以上置く。次に、テストピース
30を図6に示すようにセットする。138cmの高さ
から衝撃吸収性試験用ストライカを振動することなく落
下させ、衝撃値を測定する。1回目の落下が終了した
ら、ただちに2回目、3回目の落下衝撃試験を連続で行
い、衝撃値を測定する。尚、この際落下実験は同一点が
衝撃点になるように行う。また、3回目までの測定は、
恒温槽からテストピース30を取り出した時点から3分
以内に行う。
【0041】上記実験によって得た、各温度雰囲気下に
おける衝撃値を表1に示す。表1の結果より、ASフォ
ームおよびPSフォームが低密度である場合、50℃と
いう高温雰囲気下では、ASフォームの衝撃値はPSフ
ォームの衝撃値よりも低いことが分かった。
【0042】
【表1】
【0043】また、表1の結果より−10℃という低温
雰囲気下では、低密度のASフォームを使用すると衝撃
値が低くなることが分かった。また、低密度のASフォ
ームの衝撃値は、低密度のPSフォームの衝撃値よりも
低くなることが分かった。
【0044】さらに、表1の結果から全ての温度域にお
いて、同一箇所に2回、3回打撃を加えた場合のASフ
ォームの衝撃値は、同様の場合のPSフォームの衝撃値
よりも著しく低くなることが分かった。従って、ASフ
ォームはPSフォームに比較し、圧縮後の回復性に優れ
ることが分かった。
【0045】(比較実験3)ASフォーム、PSフォー
ムの復元率比較実験、すなわち圧縮後の回復率について
比較する実験を行ったので、その実験方法、実験結果に
ついて説明する。ASフォーム、PSフォームの復元率
比較実験は、以下の手順で行った。
【0046】日本工業規格の包装用緩衝材料の評価試験
方法(JISのZ 0235)の衝撃荷重試験を実施し
たライナー材テストピースを用いて本実験を行う。衝撃
荷重試験の実施後24時間が経過した時点でのライナー
材テストピースの厚みを測定する。衝撃荷重試験の実施
後24時間経過後のライナー材テストピースの厚みの値
を、このテストピースの初期の厚みの値で割った数値に
100を掛けた数値(復元率)を算出する。なお、テス
トピースとしては密度0.02g/cm3になるように
発泡させたASフォーム、PSフォームを用いる。
【0047】なお、衝撃荷重試験とは、ライナー材テス
トピースに指定の高さから平板を自由落下させ、テスト
ピースにかかる応力と衝撃値、厚みを測定する試験であ
る。また、平板の重量を変化させ、応力と衝撃値、厚み
の変化をも測定する。ここで、本実験では、平板を40
cmの高さから落下させ、テストピースに掛かる静的応
力が約0.05kg/cm3から約0.15kg/cm3
の範囲内にある場合について、復元率を測定する。
【0048】上記実験によって得た、各静的応力におけ
る復元率を図7のグラフに示す。図7より、静的応力が
約0.05kg/cm3から約0.15kg/cm3の範
囲内にある場合において、ASフォームは、PSフォー
ムに比較し復元率が高いことが分かった。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、衝撃吸収
力や回復性に優れ、しかも同一箇所2回目以上の打撃時
における衝撃吸収力に優れたヘルメットを得ることがで
きる。また、耐熱性が高く、高温雰囲気下に放置しても
収縮・膨張することがなく、性能が劣化しないヘルメッ
トを得ることができる。また、衝撃吸収ライナーが厚く
ない軽量のヘルメットを得ることができる。更に、本発
明に係るヘルメットは発泡材としてフロンを使用しない
で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヘルメットの概略断面図である。
【図2】図1のA部の拡大断面図である。
【図3】他の実施例を示す図2と同様な拡大断面図であ
る。
【図4】ASフォームとPSフォームの耐熱性比較実験
の結果を示すグラフである。
【図5】衝撃吸収性試験装置の概略説明図である。
【図6】衝撃吸収性試験用ストライカの概略説明図であ
る。
【図7】ASフォームとPSフォームの復元率比較実験
の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10 シェル 20 衝撃吸収ライナー 21 低発泡層 22 高発泡層 30 テストピース 31 ライナー材 32 ポリアミド(ナイロン)板 H ヘルメット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B107 AA03 AA04 BA01 BA05 DA03 4F100 AK01A AK12B AK27B AL01B AR00B AR00C BA02 BA03 BA07 BA10A BA10B DJ01B DJ01C GB76 JA02 JA03 JA14B JA15C JB16A JJ03 JK10 JK10B JL00 4J002 BB121 BC061 BF031 BG101 CK021 GC00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂を成形して形成したシェル
    と、該シェルの内面に接着される衝撃吸収ライナーとを
    備えたヘルメットにおいて、前記ライナーはアクリロニ
    トリル・スチレン共重合樹脂フォームから形成された層
    を含むことを特徴とするヘルメット。
  2. 【請求項2】 前記ライナーは、アクリロニトリル・ス
    チレン共重合樹脂フォームのみからなる単層構造となっ
    ていることを特徴とする請求項1記載のヘルメット。
  3. 【請求項3】 前記ライナーは、アクリロニトリル・ス
    チレン共重合樹脂フォームと、該アクリロニトリル・ス
    チレン共重合樹脂フォームよりも高発泡であり、前記ア
    クリロニトリル・スチレン共重合樹脂フォームの内面に
    接着されたアクリロニトリル・スチレン共重合樹脂フォ
    ームとの二層構造となっていることを特徴とする請求項
    1記載のヘルメット。
  4. 【請求項4】 前記ライナーは、アクリロニトリル・ス
    チレン共重合樹脂フォームと、該アクリロニトリル・ス
    チレン共重合樹脂フォームよりも高発泡であり、前記ア
    クリロニトリル・スチレン共重合樹脂フォームの内面に
    接着された他の材料の発泡体との二層構造となっている
    ことを特徴とする請求項1記載のヘルメット。
  5. 【請求項5】 前記ライナーは、アクリロニトリル・ス
    チレン共重合樹脂以外の材料の発泡体と、該発泡体より
    も高発泡であり、前記発泡体の内面に接着されたアクリ
    ロニトリル・スチレン共重合樹脂フォームとの二層構造
    となっていることを特徴とする請求項1記載のヘルメッ
    ト。
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