JPH08142218A - 樹脂成形方法及び樹脂成形品 - Google Patents

樹脂成形方法及び樹脂成形品

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JPH08142218A
JPH08142218A JP6285473A JP28547394A JPH08142218A JP H08142218 A JPH08142218 A JP H08142218A JP 6285473 A JP6285473 A JP 6285473A JP 28547394 A JP28547394 A JP 28547394A JP H08142218 A JPH08142218 A JP H08142218A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 引張破壊荷重及び曲げ破壊荷重が高い樹脂成
形品を提供する。 【構成】 繊維を含有した熱可塑性合成樹脂組成物を、
強度向上を狙う部分の手前からウエルドを発生させるよ
うにして充填させ、前記繊維をウエルド方向に強く配向
させており、特に、成形品中の繊維が長い場合に効果が
顕著であり好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維を混入させること
により強化された樹脂成形方法及び樹脂成形品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】樹脂成形品は軽量化するのに有利である
と共に、錆による腐食の心配がないので水と接する箇所
で好適に使用できる反面、樹脂単独では引張破壊強度お
よび曲げ破壊強度に乏しい欠点がある。そこで、樹脂内
に繊維を混入せしめることによって強度を高める技術が
一般に知られており、多くの樹脂成形品に、そのような
樹脂組成物を使用したものが実用化されている。このよ
うな繊維の混入による強化は、繊維とマトリックス樹脂
の密着、繊維の強度、繊維の伸び及び繊維の配向によっ
て大きく左右されるといっても過言でない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来はその繊
維の配向の問題に関しての考慮がなく、強度が不足した
場合一般的にはリブによる補強あるいは肉厚の増加等で
対処する事が多かった。そのため材料の持っている性能
を十分に発揮した高い強度の製品が得られなかった。ま
た、その原因解明もされていないのが実情であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、含有された繊
維の作用を解明し、それによって繊維の含有効果を有効
に利用して引張り破壊強度及び曲げ破壊強度をより向上
させ、品質の安定化を図ることに成功した成形方法であ
る。その第1手段の構成は、繊維を含有した熱可塑性合
成樹脂組成物を、1箇所に又は2箇所以上に設けられた
ゲートから製造しようとするキャビティ内へ射出させる
とともに、樹脂成形品中で2本以上に分岐流動させ、2
箇所以上から同時に合流させることにより生ずる樹脂会
合部の特性を活用し、製品を強化しようとする方向へ繊
維の配向を大きく変化させる樹脂成形方法である。な
お、この第1手段の2本以上に分岐流動させる具体的手
段として、成形品中の流動位置で強化させたい部分の手
前に、樹脂流動方向に直交するピン等の障害部材を設け
ることが望ましい。第2手段の構成は、繊維を含有した
熱可塑性合成樹脂組成物を、1箇所に又は2箇所以上に
設けられたゲートから製造しようとするキャビティ内へ
射出させるとともに、樹脂成形品中で2箇所以上に流動
の速度の差をつけ、2箇所以上の先行した樹脂流動部分
を同時に合流させることにより生ずる樹脂会合部の特性
を活用し、製品を強化しようとする方向へ繊維の配向を
大きく変化させる樹脂成形方法である。なお、第2手段
の2箇所以上に流動の速度の差をつける具体的手段とし
ては、強化したい位置の手前の流動部分に肉厚の異なる
部分を設ける方法がある。第3手段の構成は、繊維を含
有した熱可塑性合成樹脂組成物を一端側の2箇所以上に
設けられたゲートから製造しようとするキャビティ内へ
同時に射出させることにより生ずる樹脂会合部の特性を
活用し、製品を強化しようとする方向へ繊維の配向を大
きく変化させる樹脂成形方法である。なお、この方法で
は、キャビティ内へ射出される時点で複数本に流動が分
割されており、キャビティ内で生じる前記分岐流動とは
相違する。第4手段の構成は、繊維を含有した熱可塑性
合成樹脂組成物を中心軸に対し等角度且つ等距離又は中
心軸対称となる2箇所以上に設けられたゲートから製造
しようとする円柱及び角柱形状のキャビティ内へ同時に
射出させることにより生ずる樹脂会合部の特性を活用
し、製品を強化しようとする方向へ繊維の配向を大きく
変化させる樹脂成形方法である。第5手段の構成は、前
記第1手段から第4手段に係る方法を実施して得られる
繊維を含有した熱可塑性合成樹脂組成物を射出させ、構
造を強化しようとする方向へ樹脂会合部を形成し、繊維
の配向を大きく変化させた樹脂成形品であって、繊維を
その成形品中で重量平均繊維長0.3mm 以上とする樹脂成
形品である。
【0005】
【作用】第1手段の樹脂成形品中で2本以上に分岐流動
させ、2箇所以上から同時に合流させる樹脂成形方法に
より、その合流点でウエルドを形成できる。第2手段の
構成は、繊維を含有した熱可塑性合成樹脂組成物を樹脂
成形品中で2箇所以上に流動の速度の差をつけ、2箇所
以上の先行した樹脂流動部分を同時に合流させる樹脂成
形方法により、キャビティ内への射出時期が異なる樹脂
流動部分であってもその合流点でウエルドを形成でき
る。第3手段の一端側の2箇所以上に設けられたゲート
から製造しようとするキャビティ内へ同時に射出させる
樹脂成形方法により、キャビティ内の流動方向へ樹脂会
合部であるウエルドを形成する。第4手段の中心軸に対
し等角度且つ等距離又は中心軸対称となる2箇所以上に
設けられたゲートから製造しようとする円柱及び角柱形
状のキャビティ内へ同時に射出させる樹脂成形方法によ
り、円柱等形状のキャビティの長手方向という特定箇所
にウエルドを形成できる。このように、ウエルドを意図
的に発生させることにより、繊維をそのウエルド会合面
に沿って平行に強く配向させ、更に流動時の剪断により
流動方向に強く配向させることができ、その配向方向に
対する引張強度及び曲げ強度を大幅に向上させることが
できる。更に、第5手段の繊維を成形品中で重量平均繊
維長0.3mm 以上に長くする技術を併用することにより、
強化繊維の配向度合いを増加させ強度を更に高めること
ができる。
【0006】
【実施例】本発明に係る樹脂製成形方法及びその樹脂成
形品、並びにそれらの金型構造を図面に基づいて説明す
る。図1から図4は、樹脂製円柱状試験片の固定型と可
動型からなる射出成形用金型の、正面、側面及び平面を
まとめて例示したものである。1は成形機のノズルに接
続されるスプルー、2、2A及び2Bはスプルー1から
製品部キャビティに向け溶融樹脂を流す為のランナー、
3、3A及び3Bは前記ランナー2、2A、2Bから樹
脂を流入させる為のゲート、4は前記ゲート3、3A、
3Bから樹脂が流入される、製造しようとする製品部キ
ャビティである。他に金型には、図示しないが成形品、
ランナーを突き出す為のエジェクター及び金型の冷却温
調を行う為の冷却回路が設置されている。各部材の寸法
は、スプルー1は先端部でφ4mm、根本部でφ8m
m、ランナー2、2A、2Bはφ8mmの円形断面形状
とし、ゲート3、3A、3Bはφ4mmの円形断面形状
とした。図1はゲートを鍔部側面に2箇所設けた樹脂製
円柱状試験片金型の基本構造説明図である。図1の2つ
のランナー2A、2Bはスプルー1から、一端側のゲー
ト3A、3Bまでの距離は同一であり、その形状も中心
軸に対し等角度、等距離及び中心軸対称となっている。
図3はゲートを鍔部の上面に2箇所設けたものを示す。
図1と同様に、図3のランナー2、2は、スプルー1か
ら、一端側の上面に隣接して設けられる各々のゲート
3、3までの距離は同一で、ゲート3、3は中心軸に対
し等角度、等距離及び中心軸対称となっている。図2は
ゲート3を鍔部4Aの側面に、また、図4はゲート3A
を鍔部4Aの上面に各々1箇所設けたものを示し、それ
らの鍔部4Aの1点ゲート3及び3Aから溶融樹脂を充
填させる構造となっている。これらは、従来技術の例と
して、図1及び図3と対比するために示したものであ
り、本発明のような効果は生じない。図5及び図6は、
樹脂製円筒状試験片の固定型と可動型からなる射出成形
用金型に係るキャビティを例示したもので、5は成形機
のノズルに接続されるスプルーでもあるダイレクトゲー
ト、6は製造しようとする成形品の製品部キャビティの
構造となっている。図6のキャビティは図5のものの肉
抜き8aのための突起を金型から一部削除し、8個から
4個に減らすことにより、厚い肉厚部8bを形成してい
る。成形品を突き出す為のエジェクター及び金型の冷却
温調を行う為の冷却回路は図示されてはいないが金型に
は設置されている。スプルー5は先端部でφ4mm、根
本部でφ8mmの円形断面形状とした。
【0007】熱可塑性合成樹脂組成物としては、一般に
繊維強化熱可塑性樹脂として知られているものがいずれ
も使用できるが、ガラス繊維やカーボン繊維、合成繊維
などの長繊維に、押出し機で溶融した熱可塑性プラスチ
ックを含浸させ、適当な長さに切断してペレット化した
ものが好適に使用される。この熱可塑性合成樹脂組成物
は、長繊維の折損を最低限に留めるため、圧縮比が小さ
く、深溝のスクリューを備え、ノズルの大きな射出装置
を使用することが望ましく、逆流防止弁を備えたものが
好適である。
【0008】この様な樹脂組成物を用いて前記射出成形
金型により、周知の射出手段によって樹脂製円柱状試験
片及び樹脂製円筒状試験片の射出成形品を成形する。円
柱状試験片の射出工程に於いては、図1の様に鍔部に相
当する部位4Aの中心軸に対して対称位置に設けられた
ゲート3A,3Bから製品部キャビティ4内に溶融樹脂
を同時に充填開始した場合、鍔部分4AにウエルドWが
発生し樹脂が流動していく事により、溶融樹脂中の繊維
は流動方向である中心軸と平行な方向に強く配向し、後
述の実験に示すように引張の荷重に対し大きな強度向上
をもたらす事になる。図3についても同様なことが言え
る。又溶融樹脂中の重量平均繊維長が大きい場合はこの
傾向がより顕著となる。また、円筒状試験片の射出工程
に於ける樹脂流動を、模式的に表現する図7により説明
する。図7(a)はキャビティの斜視図を、(b)は、
平面図の(c)における鎖線で切断する縦断面図を、線
分Lはキャビティ表面における時間毎の流動パターンを
示す。肉厚部8bの樹脂流動が、肉厚の薄い他の部分8
cの樹脂流動より速く先行するため、その肉厚部8bに
挟まれる肉厚の薄い部分8cに、流動方向と平行にウエ
ルドWが発生し、溶融樹脂中の繊維がウェルドWに沿っ
て強く配向し、後述の実験に示すように曲げ応力に対し
大きな強度向上をもたらす事になる。本発明において
は、上記のように意図的にウエルドを発生させ、強化し
たい方向に繊維を強く配向させる事に特徴がある
【0009】<実験例1>樹脂製円柱状試験片で、短繊
維を含有した樹脂と長繊維を含有した樹脂とによる引張
破壊強度、重量平均繊維長の比較を試みた。実験は前記
実施例の図1及び図3の2点ゲート金型並びに図2及び
図4の1点ゲート金型を使用し、射出成形品を得た。実
験例1の成形条件、実験条件及び実験結果は下記表1か
ら表4に示す。また2点ゲート成形品と1点ゲート成形
品の断面の繊維配向の観察を行う。ここで使用した熱可
塑性合成樹脂組成物は、いずれもポリアミド66をマト
リックスとしガラス繊維を50重量%含有させた短繊維
強化樹脂材料と長繊維強化樹脂材料(ペレット長12.
7mm)である。
【0010】
【表1】 尚成形機は株式会社大隈鉄工所製のOKM150を使用
した。
【0011】
【表2】 尚、株式会社島津製作所製 万能試験機DSS−500
0を使用した。
【0012】
【表3】
【0013】
【表4】
【0014】また、2点ゲートによる成形品と1点ゲー
ト成形品の断面の繊維配向を、図3の線分a−aにおけ
る断面の端面図である図8、及び図4の線分b−bにお
ける断面の端面図である図9に示した。図8及び図9と
もに、周端にはスキン層Sがあり、その内周にはコア層
Cが形成されているが、2点ゲート使用時には成形品中
央部にウエルドWがみられ、繊維配向の変化が観察され
る。これは短繊維樹脂でも長繊維樹脂でも同様に観察さ
れる。
【0015】以上の結果より、ウエルドを意図的に発生
させ、そのウエルドを引張の方向と平行にしたとき、引
張破壊荷重が向上していることが確認された。その効果
は長繊維強化樹脂を用いて、その繊維が成形品中で重量
平均繊維長0.3mm 以上のときより好ましい。
【0016】<実験例2>樹脂製円筒状試験片にて肉抜
き形状の違いによる成形品の曲げトルクの比較評価を行
った。実験は前記実施例の装置の図5と図6の金型を使
用し、肉抜きを設けたもの(図5)及び図5の肉抜きを
金型から一部削除したもの(図6)の射出成形品を得
た。成形条件、実験条件及び実験結果を下記表5から表
7に示す。ここで使用した熱可塑性合成樹脂組成物は、
ポリプロピレンをマトリックスとしガラス繊維を40重
量%含有させた長繊維強化樹脂材料(ペレット長12.
7mm)である。
【0017】
【表5】 尚成形機は株式会社大隈鉄工所製のOKM150を使用
した。
【0018】
【表6】 尚、株式会社島津製作所製 万能試験機IS−5000
を使用した。
【0019】
【表7】
【0020】以上の結果より、剛性を強化したい部分に
ウエルドを意図的に発生させ、そのウエルドを曲げの方
向と直角にしたとき、曲げトルクが向上していることが
確認された。なお、キャビティの内側でウエルドを生じ
させる手段としては、図1及び図3のようにゲートを複
数個設ける手段や、図11のようにキャビティの内側に
おいて強化させたい部分の手前に、樹脂流動方向に直交
するピンの障害等による空間部11を設ける手段があ
る。図11の上側にはキャビティの平面図を、下側には
ゲートを含んだ縦断面図を示している。また、その分岐
流動に速度差を生じさせる手段としては、図12のよう
にキャビティの内側に金型の突起により、キャビティの
肉薄部12を形成する方法がある。なお、図11及び図
12に示す一点鎖線Lは時間毎の流動パターンを、また
点線Wはウエルドを夫々示している。
【0021】図13は、円柱形状のキャビティの一端側
である円柱の底面に2箇所以上に設けられるゲートの位
置の説明図である。(a)は、底面の中心軸に対し等角
度且つ等距離、及び中心軸対称となる5箇所にゲートを
設けている。(b)は等角度ではあるが等距離及び中心
軸対称ではないから適当ではない。(c)は、等角度で
はない(θ1≠θ2)が等距離及び中心軸対称である。
(d)は、等距離ではないが等角度及び中心軸対称であ
る。なお、中心軸に位置するゲートは等角度、等距離及
び中心軸対称ではないが、その位置以外のゲートの個数
分多くウェルドを作成するので適当である。図14は、
円柱形状のキャビティの円柱底面以外の一端側に設ける
ゲートの位置を側面から示す説明図である。(a)は、
長手方向の曲げを強化するためにその長手方向に樹脂流
動する場合、円柱の側面の一端側である樹脂流動の上手
側に、一点鎖線で示す中心軸に対し対称的に及び等角度
且つ等距離にある場合を示し、図1と同じである。
(b)は、強化する部位の前提となる樹脂流動方向が異
なっているので適当ではない。(c)及び(d)は、中
心軸との対称性が欠如しており適当ではない。
【0022】本実施例及び実験例はポリアミド、ポリプ
ロピレンについて説明したが、他の熱可塑性合成樹脂組
成物、例えばPBT.PET.ポリアセタール、、ポリ
ウレタン等でも数値の違いはあるにしろ同様の結果が確
認され、本発明で使用される熱可塑性合成樹脂、繊維の
種類は自由に選択できる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、繊維がウエルド形成方
向と平行に強く配向されることにより、その方向に対す
る引張強度及び曲げ強度を大幅に向上させることができ
る。更に、繊維を長くする技術を併用することにより、
強化繊維の配向度合いを増加させ強度を更に高めること
ができ、その繊維は成形品中で重量平均繊維長0.3mm 以
上がより好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るゲートを鍔部側面に2箇所設け
た樹脂製円柱状試験片金型で、実験例1で採用の基本構
造説明図である。
【図2】 従来技術に係るゲートを鍔部側面に1箇所設
けた樹脂製円柱状試験片金型で、実験例1で採用の基本
構造説明図である。
【図3】 本発明に係るゲートを鍔部上面に2箇所設け
た樹脂製円柱状試験片金型で、実験例1で採用の基本構
造説明図である。
【図4】 従来技術に係るゲートを鍔部上面に1箇所設
けた樹脂製円柱状試験片金型で、実験例1で採用の基本
構造説明図である。
【図5】 従来技術に係る具体例としてゲート周囲に8
個の肉抜きを設けた樹脂製円筒状試験片金型で、実験例
2で採用の基本構造説明図である。
【図6】 本発明に係る具体例として図5の8個の肉抜
きを1つおきになくし4個の肉抜きを設けた樹脂製円筒
状試験片金型で、実験例2で採用の基本構造説明図であ
る。
【図7】 円筒状試験片の射出工程に於ける樹脂の充填
パターンを示す模式図である。
【図8】 図3の線分a−aにおける断面の端面図であ
る。
【図9】 図4の線分b−bにおける断面の端面図であ
る。
【図10】 図5、図6の成形品の曲げ試験の様子を示
した説明図である。
【図11】 他の実施例の説明図である。
【図12】 他の実施例の説明図である。
【図13】 ゲートの位置の説明図である。
【図14】 ゲートの位置の説明図である。
【符号の説明】
1…スプルー、 2,2A,2B…ランナー、 3,3
A,3B…ゲート、4…製品部キャビティ、 4A…鍔
部、 5…スプルー、 6…円筒状成形品、7…曲げの
負荷のかかる円筒部分、 8a…肉抜き基本形状、 8
b…肉抜きを削除し厚肉化した部分、 8c…円筒基本
形状、 9…固定用治具、 10…ハンドル 11…肉
抜き、 12…薄肉部分、 L…流動パターン、 W…
ウェルド、 S…スキン層、 C…コア層、 F…荷
重。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維を含有した熱可塑性合成樹脂組成物
    を、1箇所に又は2箇所以上に設けられたゲートから製
    造しようとするキャビティ内へ射出させるとともに、樹
    脂成形品中で2本以上に分岐流動させ、2箇所以上から
    同時に合流させることにより生ずる樹脂会合部の特性を
    活用し、製品を強化しようとする方向へ繊維の配向を大
    きく変化させる樹脂成形方法。
  2. 【請求項2】 繊維を含有した熱可塑性合成樹脂組成物
    を、1箇所に又は2箇所以上に設けられたゲートから製
    造しようとするキャビティ内へ射出させるとともに、樹
    脂成形品中で2箇所以上に流動の速度の差をつけ、2箇
    所以上の先行した樹脂流動部分を同時に合流させること
    により生ずる樹脂会合部の特性を活用し、製品を強化し
    ようとする方向へ繊維の配向を大きく変化させる樹脂成
    形方法。
  3. 【請求項3】 繊維を含有した熱可塑性合成樹脂組成物
    を、一端側の2箇所以上に設けられたゲートから製造し
    ようとするキャビティ内へ同時に射出させることにより
    生ずる樹脂会合部の特性を活用し、製品を強化しようと
    する方向へ繊維の配向を大きく変化させる樹脂成形方
    法。
  4. 【請求項4】 繊維を含有した熱可塑性合成樹脂組成物
    を中心軸に対し等角度且つ等距離又は中心軸対称となる
    2箇所以上に設けられたゲートから製造しようとする円
    柱及び角柱形状のキャビティ内へ同時に射出させること
    により生ずる樹脂会合部の特性を活用し、製品を強化し
    ようとする方向へ繊維の配向を大きく変化させる樹脂成
    形方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかの樹脂
    成形方法により成形される樹脂成形品であって、繊維を
    その成形品中で重量平均繊維長0.3mm 以上とする樹脂成
    形品。
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