JPH08141879A - 給油装置 - Google Patents
給油装置Info
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- JPH08141879A JPH08141879A JP27796294A JP27796294A JPH08141879A JP H08141879 A JPH08141879 A JP H08141879A JP 27796294 A JP27796294 A JP 27796294A JP 27796294 A JP27796294 A JP 27796294A JP H08141879 A JPH08141879 A JP H08141879A
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- JP
- Japan
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- oil
- valve
- groove
- injection valve
- hydraulic pump
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 給油が必要なときのみ適量を給油でき、弁の
噴き始め、および噴き終わりに発生する虞れのある無駄
な油垂れを防止することができる給油装置を得る。 【構成】 油を噴出する油噴射弁35と、油噴射弁35
に常時規定の圧力を加える油圧ポンプ50と、油噴射弁
35を制御する制御器43とを備え、油噴射弁35を、
油の噴出を開閉する弁38と、制御器43からの電気信
号43Aにより付勢するソレノイド36と、このソレノ
イド36の付勢により移動して弁38の開閉を制御する
プランジャ37とで構成する。
噴き始め、および噴き終わりに発生する虞れのある無駄
な油垂れを防止することができる給油装置を得る。 【構成】 油を噴出する油噴射弁35と、油噴射弁35
に常時規定の圧力を加える油圧ポンプ50と、油噴射弁
35を制御する制御器43とを備え、油噴射弁35を、
油の噴出を開閉する弁38と、制御器43からの電気信
号43Aにより付勢するソレノイド36と、このソレノ
イド36の付勢により移動して弁38の開閉を制御する
プランジャ37とで構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、給油装置に関し、特
に例えば溝切機の溝切用カッタに給油する場合等に用い
て好適な給油装置に関するものである。
に例えば溝切機の溝切用カッタに給油する場合等に用い
て好適な給油装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は慣用の溝切機を概略的に示す構成
図である。図において、1は溝切機、2は溝切機1内に
設けられ、図示しないモータで回転駆動される回転軸、
3はこの回転軸2に連結されたスライド溝、4はこのス
ライド溝3を上下にスライドして加工物をつかむチャッ
ク、5はこのチャック4に挟持され、溝切機1に装着さ
れた加工物としてのセグメントリングである。また、6
は溝切用カッタであって、この溝切用カッタ6は刃7を
有し、図に示す符号OAの点を中心として矢印方向に回
転する。セグメントリング5を溝切機1に装着すると
き、またはこれより取り外すときは、溝切用カッタ6の
中心は、図に符号OBで示す点にあり、セグメント溝2
7(図7)の切削と共に点OBからOAへと移動する。8
は後述する給油装置の溝切用カッタ6へ給油するための
ノズルである。
図である。図において、1は溝切機、2は溝切機1内に
設けられ、図示しないモータで回転駆動される回転軸、
3はこの回転軸2に連結されたスライド溝、4はこのス
ライド溝3を上下にスライドして加工物をつかむチャッ
ク、5はこのチャック4に挟持され、溝切機1に装着さ
れた加工物としてのセグメントリングである。また、6
は溝切用カッタであって、この溝切用カッタ6は刃7を
有し、図に示す符号OAの点を中心として矢印方向に回
転する。セグメントリング5を溝切機1に装着すると
き、またはこれより取り外すときは、溝切用カッタ6の
中心は、図に符号OBで示す点にあり、セグメント溝2
7(図7)の切削と共に点OBからOAへと移動する。8
は後述する給油装置の溝切用カッタ6へ給油するための
ノズルである。
【0003】溝切用カッタ6はライザ溝29(図8)を
1つ切る毎にセグメントリング5から後退し、溝切用カ
ッタ6がセグメントリング5から離れたことを検知して
回転軸2が規定された角度回って次のライザ溝29を切
る。この動作を繰り返し行ってライザ溝切をライザ環2
5(図7)の全周に亙って作る。
1つ切る毎にセグメントリング5から後退し、溝切用カ
ッタ6がセグメントリング5から離れたことを検知して
回転軸2が規定された角度回って次のライザ溝29を切
る。この動作を繰り返し行ってライザ溝切をライザ環2
5(図7)の全周に亙って作る。
【0004】図7〜図9は、例えば特開平6ー1315
2号公報に示されている整流子電動機に用いられる整流
子を製作する方法を示したものである。図7は整流子の
セグメントリング5を示す正面図である。この製作方法
では、規定寸法に切断した銅パイプまたは銅線材をリン
グ状に丸めたものを、冷鍛型に挿入して一発成型で作
る。図において、25は環状のライザ環、26はライザ
環25の内側に形成されたセグメント、27はセグメン
ト溝、28はセグメント溝27の底部とライザ環25の
間に形成された橋絡片である。30はセグメントの足で
あって、次の加工工程でT字状に潰してモールド樹脂と
の係合を強くしてセグメント26が遠心力で飛び出すの
を防ぐ。
2号公報に示されている整流子電動機に用いられる整流
子を製作する方法を示したものである。図7は整流子の
セグメントリング5を示す正面図である。この製作方法
では、規定寸法に切断した銅パイプまたは銅線材をリン
グ状に丸めたものを、冷鍛型に挿入して一発成型で作
る。図において、25は環状のライザ環、26はライザ
環25の内側に形成されたセグメント、27はセグメン
ト溝、28はセグメント溝27の底部とライザ環25の
間に形成された橋絡片である。30はセグメントの足で
あって、次の加工工程でT字状に潰してモールド樹脂と
の係合を強くしてセグメント26が遠心力で飛び出すの
を防ぐ。
【0005】図8は図7のセグメントリングにライザ溝
加工を行った状態を示す正面図である。図において、2
9はライザ溝であって、このライザ溝29は、図6の溝
切機を用いてセグメントリング5のライザ環25の部分
を所定の間隔をもって切削して形成したものである。こ
のライザ溝29は、セグメント溝27のセンタと一致し
た所に形成される。
加工を行った状態を示す正面図である。図において、2
9はライザ溝であって、このライザ溝29は、図6の溝
切機を用いてセグメントリング5のライザ環25の部分
を所定の間隔をもって切削して形成したものである。こ
のライザ溝29は、セグメント溝27のセンタと一致し
た所に形成される。
【0006】このようにしてライザ溝29の形成された
セグメントリング5は、その後樹脂でモールドされ、そ
の外周を切削すると、橋絡片28が切削されてセグメン
ト26が電気的に分離して整流子となる。図9はこのよ
うな製造工程を経て製作された整流子を示す側面図であ
る。図において、31はセグメント溝27に入った樹脂
溝であって、この樹脂溝31がライザ溝29に入った樹
脂32と一体となっている。33はセグメント26を覆
おう樹脂、34は結線溝であって、最終工程で切削して
形成される。
セグメントリング5は、その後樹脂でモールドされ、そ
の外周を切削すると、橋絡片28が切削されてセグメン
ト26が電気的に分離して整流子となる。図9はこのよ
うな製造工程を経て製作された整流子を示す側面図であ
る。図において、31はセグメント溝27に入った樹脂
溝であって、この樹脂溝31がライザ溝29に入った樹
脂32と一体となっている。33はセグメント26を覆
おう樹脂、34は結線溝であって、最終工程で切削して
形成される。
【0007】ところが、このような整流子は、大量生産
するので上述の動作を高速で行う必要があり、このため
溝切用カッタ6への潤滑油の与え方は、油を霧状にして
溝切機内へ噴霧し、溝切用カッタ6が油の噴霧中を回る
ようにしている。しかし、この方法は簡単ではあるが、
油の消費量が多く、また、機械を覆った隙間等から油煙
が漏れだし、環境を悪化させる問題点を生じた。
するので上述の動作を高速で行う必要があり、このため
溝切用カッタ6への潤滑油の与え方は、油を霧状にして
溝切機内へ噴霧し、溝切用カッタ6が油の噴霧中を回る
ようにしている。しかし、この方法は簡単ではあるが、
油の消費量が多く、また、機械を覆った隙間等から油煙
が漏れだし、環境を悪化させる問題点を生じた。
【0008】このような問題点を改善するために、従
来、例えば実開平1−100958号公報に示されてい
るような給油装置が使用されている。図3はこのような
従来の給油装置を示す構成図である。図において、ノズ
ル8は噴口9および油流入口10を有し、この油流入口
10にパイプ11が連結される。12は油の流量を制御
する制御弁であって、コイル13、バネ14、開閉弁1
5、油出口16および油流入口17を有する。油出口1
6はパイプ11に連結され、油流入口17は油圧ポンプ
18の吐出口19に連結されるている。20は油圧ポン
プ18の吸入口であって、その一側が油溜21に挿入さ
れている。22は油圧ポンプ20を駆動するモータ、2
3は制御弁12を開閉するためのパルス状の信号24を
発生すると共に、モータ22も駆動するための駆動信号
を発生する制御器である。
来、例えば実開平1−100958号公報に示されてい
るような給油装置が使用されている。図3はこのような
従来の給油装置を示す構成図である。図において、ノズ
ル8は噴口9および油流入口10を有し、この油流入口
10にパイプ11が連結される。12は油の流量を制御
する制御弁であって、コイル13、バネ14、開閉弁1
5、油出口16および油流入口17を有する。油出口1
6はパイプ11に連結され、油流入口17は油圧ポンプ
18の吐出口19に連結されるている。20は油圧ポン
プ18の吸入口であって、その一側が油溜21に挿入さ
れている。22は油圧ポンプ20を駆動するモータ、2
3は制御弁12を開閉するためのパルス状の信号24を
発生すると共に、モータ22も駆動するための駆動信号
を発生する制御器である。
【0009】次に、動作について説明する。制御器23
により駆動信号がモータ22に供給されると、モータ2
2が回転し、油圧ポンプ18が回り始める。そして、図
6の溝切用カッタ6の中心が符号OBで示す位置から符
号OAで示す位置に近付き、刃7がセグメントリング5
と接触する寸前に、この状態がセンサ(図示せず)によ
り検出されて制御器23に伝達され、制御器23より信
号24の1つのパルスが発生されてそのハイレベルの期
間中制御弁12内のコイル13が励磁され、その吸引力
により開閉弁15がバネ14の弾性力に抗して図示の状
態より右方向に移動して開閉弁15が開く。すると、油
圧ポンプ18から油が流出し、パイプ11を介してノズ
ル8へ達し、その噴口9から溝切用カッタ6の刃7へ注
油される。
により駆動信号がモータ22に供給されると、モータ2
2が回転し、油圧ポンプ18が回り始める。そして、図
6の溝切用カッタ6の中心が符号OBで示す位置から符
号OAで示す位置に近付き、刃7がセグメントリング5
と接触する寸前に、この状態がセンサ(図示せず)によ
り検出されて制御器23に伝達され、制御器23より信
号24の1つのパルスが発生されてそのハイレベルの期
間中制御弁12内のコイル13が励磁され、その吸引力
により開閉弁15がバネ14の弾性力に抗して図示の状
態より右方向に移動して開閉弁15が開く。すると、油
圧ポンプ18から油が流出し、パイプ11を介してノズ
ル8へ達し、その噴口9から溝切用カッタ6の刃7へ注
油される。
【0010】そして、ライザ溝19(図8)の1つの溝
の切削が終わると、制御器23からの信号24が零(ロ
ーレベル)となり、制御弁12のコイル13が消磁され
て開閉弁15が閉じて溝切用カッタ6に対する注油が停
止される。なお、この場合、制御器23からの信号24
のパルスの数は、ライザ溝29の数と一致するようにな
されている。従って、信号24の1つのパルスのハイレ
ベルの期間(加工期間で例えば0.5秒程度)に、1つの
ライザ溝29が切削され、ローレベルの期間(次の加工
までの休止期間で例えば0.5秒程度)に溝切用カッタ6
の中心が符号OAで示す位置から後退し、符号OBで示す
位置に近付くと、回転軸2と連動してセグメントリング
5がセグメント溝間の角度だけ回転して止まり、その後
溝切用カッタ6の中心が符号OAで示す位置に近付き、
刃7がセグメントリング5に近付くと再び次のパルスが
が発生されてそのハイレベルの期間中制御弁12内のコ
イル13が励磁され、開閉弁15が開いて噴口9から溝
切用カッタ6の刃7へ注油され、このハイレベルの期間
に次のライザ溝29が切削される。そして、以下同様の
給油動作および切削動作が繰り返され、全部のライザ溝
29の切削が完了する。
の切削が終わると、制御器23からの信号24が零(ロ
ーレベル)となり、制御弁12のコイル13が消磁され
て開閉弁15が閉じて溝切用カッタ6に対する注油が停
止される。なお、この場合、制御器23からの信号24
のパルスの数は、ライザ溝29の数と一致するようにな
されている。従って、信号24の1つのパルスのハイレ
ベルの期間(加工期間で例えば0.5秒程度)に、1つの
ライザ溝29が切削され、ローレベルの期間(次の加工
までの休止期間で例えば0.5秒程度)に溝切用カッタ6
の中心が符号OAで示す位置から後退し、符号OBで示す
位置に近付くと、回転軸2と連動してセグメントリング
5がセグメント溝間の角度だけ回転して止まり、その後
溝切用カッタ6の中心が符号OAで示す位置に近付き、
刃7がセグメントリング5に近付くと再び次のパルスが
が発生されてそのハイレベルの期間中制御弁12内のコ
イル13が励磁され、開閉弁15が開いて噴口9から溝
切用カッタ6の刃7へ注油され、このハイレベルの期間
に次のライザ溝29が切削される。そして、以下同様の
給油動作および切削動作が繰り返され、全部のライザ溝
29の切削が完了する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の給油装置は以上
のように構成されているので、以下のような問題点があ
った。すなわち、開閉弁15が開いたとき、油がパイプ
11およびノズル8内に充満された後ノズル8の噴口9
から流出される。従って、噴口9からの油の流量と時間
の関係は図4に示すようになり、油の流量は、流出し始
めてから一定時間後に規定値Aに達する。このときの噴
口9から噴霧される油の状態を示すと図5に示すように
なる。この図5からも分かるように、油の噴霧状態は、
開閉弁5を開いても直ぐに油が全量に達せず、Q3→Q2
→Q1と3つの状態を経て噴出する。これは、モータ2
2をオン,オフ制御して油の制御を行うと、さらに顕著
になる。従って、この方法をライザ溝29のような溝を
切削する溝切機等に適用すると、短時間で開閉弁15が
開閉するので、図5のQ2,Q3の状態における油量
は、溝切用カッタ6にはかからず、無駄になる。また、
開閉弁15を閉じると、ノズル8内またはパイプ11内
の油は、噴口9から摘下して無駄になる。すなわち、従
来の給油装置の場合、開閉弁15の噴き始め、および噴
き終わりに無駄な油垂れが発生する。
のように構成されているので、以下のような問題点があ
った。すなわち、開閉弁15が開いたとき、油がパイプ
11およびノズル8内に充満された後ノズル8の噴口9
から流出される。従って、噴口9からの油の流量と時間
の関係は図4に示すようになり、油の流量は、流出し始
めてから一定時間後に規定値Aに達する。このときの噴
口9から噴霧される油の状態を示すと図5に示すように
なる。この図5からも分かるように、油の噴霧状態は、
開閉弁5を開いても直ぐに油が全量に達せず、Q3→Q2
→Q1と3つの状態を経て噴出する。これは、モータ2
2をオン,オフ制御して油の制御を行うと、さらに顕著
になる。従って、この方法をライザ溝29のような溝を
切削する溝切機等に適用すると、短時間で開閉弁15が
開閉するので、図5のQ2,Q3の状態における油量
は、溝切用カッタ6にはかからず、無駄になる。また、
開閉弁15を閉じると、ノズル8内またはパイプ11内
の油は、噴口9から摘下して無駄になる。すなわち、従
来の給油装置の場合、開閉弁15の噴き始め、および噴
き終わりに無駄な油垂れが発生する。
【0012】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、給油が必要なときのみ適量を給油
でき、弁の噴き始め、および噴き終わりに発生する虞れ
のある無駄な油垂れを防止することができる給油装置を
得ることを目的とする。
めになされたもので、給油が必要なときのみ適量を給油
でき、弁の噴き始め、および噴き終わりに発生する虞れ
のある無駄な油垂れを防止することができる給油装置を
得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る給油装置は、油を噴出する油噴射弁と、この油噴射弁
に常時規定の圧力を加える油圧ポンプと、油噴射弁を制
御する制御手段とを備えたものである。
る給油装置は、油を噴出する油噴射弁と、この油噴射弁
に常時規定の圧力を加える油圧ポンプと、油噴射弁を制
御する制御手段とを備えたものである。
【0014】請求項2記載の発明に係る給油装置は、請
求項1の発明において、油噴射弁が、油の噴出を開閉す
る弁と、制御手段からの電気信号により付勢する付勢手
段と、この付勢手段の付勢により移動して弁の開閉を制
御する移動体とを有するものである。
求項1の発明において、油噴射弁が、油の噴出を開閉す
る弁と、制御手段からの電気信号により付勢する付勢手
段と、この付勢手段の付勢により移動して弁の開閉を制
御する移動体とを有するものである。
【0015】請求項3記載の発明に係る給油装置は、請
求項2の発明において、移動体を軽い金属で構成し、か
つ付勢手段の付勢力を最適に設定したものである。
求項2の発明において、移動体を軽い金属で構成し、か
つ付勢手段の付勢力を最適に設定したものである。
【0016】請求項4記載の発明に係る給油装置は、請
求項1〜3の発明において、油圧ポンプが、オリフィス
を有し、油溜からの油を還流するバイパス路を備えるも
のである。
求項1〜3の発明において、油圧ポンプが、オリフィス
を有し、油溜からの油を還流するバイパス路を備えるも
のである。
【0017】請求項5記載の発明に係る給油装置は、請
求項4の発明において、油圧ポンプを駆動するモータを
備え、このモータを油圧ポンプの吸入管に内蔵させたも
のである。
求項4の発明において、油圧ポンプを駆動するモータを
備え、このモータを油圧ポンプの吸入管に内蔵させたも
のである。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明においては、この油噴射弁
に常時規定の圧力を加え、その状態で油噴射弁を制御す
る。これにより、給油を必要なときのみ適量で供給で
き、弁の噴き始め、および噴き終わりに発生する無駄な
油垂れを防止することができる。
に常時規定の圧力を加え、その状態で油噴射弁を制御す
る。これにより、給油を必要なときのみ適量で供給で
き、弁の噴き始め、および噴き終わりに発生する無駄な
油垂れを防止することができる。
【0019】請求項2記載の発明においては、油噴射弁
を、油の噴出を開閉する弁と、制御手段からの電気信号
により付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢により
移動して弁の開閉を制御する移動体とで構成する。これ
により、電気信号で付勢手段への通電をオン,オフさせ
て給油を必要なときのみ適量で供給でき、油噴射弁の噴
き始め、および噴き終わりに発生する無駄な油垂れをよ
り確実に防止することができる。
を、油の噴出を開閉する弁と、制御手段からの電気信号
により付勢する付勢手段と、この付勢手段の付勢により
移動して弁の開閉を制御する移動体とで構成する。これ
により、電気信号で付勢手段への通電をオン,オフさせ
て給油を必要なときのみ適量で供給でき、油噴射弁の噴
き始め、および噴き終わりに発生する無駄な油垂れをよ
り確実に防止することができる。
【0020】請求項3記載の発明においては、移動体を
例えば粉末合金等の軽い金属で構成し、かつ付勢手段の
付勢力を最適に設定する。これにより、弁は高速動作に
追従するので、加工物の高速度加工に寄与できる。
例えば粉末合金等の軽い金属で構成し、かつ付勢手段の
付勢力を最適に設定する。これにより、弁は高速動作に
追従するので、加工物の高速度加工に寄与できる。
【0021】請求項4記載の発明においては、油圧ポン
プにオリフィスを有するバイパス路を設ける。これによ
り、油溜からの油を還流させて、油圧ポンプの噴出圧の
変動を少なくして油の流量を一定となし、ポンプ効率を
向上することができる。
プにオリフィスを有するバイパス路を設ける。これによ
り、油溜からの油を還流させて、油圧ポンプの噴出圧の
変動を少なくして油の流量を一定となし、ポンプ効率を
向上することができる。
【0022】請求項5記載の発明においては、油圧ポン
プを駆動するモータをその吸入管に内蔵させる。これに
より、油噴射弁か油の噴出しないときでも、オリフィス
に分流する油でモータを冷却することができ、モータを
小型にすることができる。
プを駆動するモータをその吸入管に内蔵させる。これに
より、油噴射弁か油の噴出しないときでも、オリフィス
に分流する油でモータを冷却することができ、モータを
小型にすることができる。
【0023】
実施例1.以下、この発明の一実施例を、溝切機に適用
した場合を例に取り、図を参照して説明する。図1はこ
の発明の一実施例を示す構成図である。図において、3
5は油噴射弁であって、その内部に付勢手段としてのソ
レノイド36と、このソレノイド36の間を図面状左右
に移動可能な例えば鉄からなる移動体としてのプランジ
ャ37と、その先端に設けられた弁38と、プランジャ
37をその弾性力により押圧するバネ39とを有する。
また、油噴射弁35の内部には、その本体とプランジャ
37を介して磁路を形成する磁気通路40が設けられ
る。さらに、油噴射弁35の先端部には、その内部と連
通する噴口41が設けられる。
した場合を例に取り、図を参照して説明する。図1はこ
の発明の一実施例を示す構成図である。図において、3
5は油噴射弁であって、その内部に付勢手段としてのソ
レノイド36と、このソレノイド36の間を図面状左右
に移動可能な例えば鉄からなる移動体としてのプランジ
ャ37と、その先端に設けられた弁38と、プランジャ
37をその弾性力により押圧するバネ39とを有する。
また、油噴射弁35の内部には、その本体とプランジャ
37を介して磁路を形成する磁気通路40が設けられ
る。さらに、油噴射弁35の先端部には、その内部と連
通する噴口41が設けられる。
【0024】バネ39は、ソレノイド36の通電がない
ときは、プランジャ37を図示のように左方向に押し付
けてその先端にある弁38を閉じて噴口41から油が漏
れるのを防ぐようになされている。そして、ソレノイド
36に通電があり、プランジャ37が図示の状態から右
方向に動くと、弁38が開いて噴口41より油が噴出さ
れるようになされている。なお、弁38は、プランジャ
37と一体に形成してもよいし、あるいは、ゴム,プラ
スチック等で作り、プランジャ37と接合して形成する
ようにしてもよい。
ときは、プランジャ37を図示のように左方向に押し付
けてその先端にある弁38を閉じて噴口41から油が漏
れるのを防ぐようになされている。そして、ソレノイド
36に通電があり、プランジャ37が図示の状態から右
方向に動くと、弁38が開いて噴口41より油が噴出さ
れるようになされている。なお、弁38は、プランジャ
37と一体に形成してもよいし、あるいは、ゴム,プラ
スチック等で作り、プランジャ37と接合して形成する
ようにしてもよい。
【0025】42は油噴射弁35へ送油するためのパイ
プ、43はパルス状の信号43Aをソレノイド36に対
して発生する制御手段としての制御器であって、この信
号43Aがソレノイド36に供給されると、つまり、ソ
レノイド36の通電により発生される電磁力(付勢力)
に応じてプランジャ37が左右に動くようになされてい
る。なお、この場合、制御器43からの信号43Aのパ
ルスの数は、ライザ溝29の数と一致するようになされ
ている。44は制御器43に設けられた制御端子であっ
て、この制御端子44には、例えば図6に示す溝切用カ
ッタ6が符号OBの位置にあるとき、つまり、加工物を
加工しないときは、制御器43から発生される信号43
Aをキャンセルするような制御信号が外部から印加され
る。この制御信号は、例えば溝切機1の溝切用カッタ6
の位置を検出するセンサ(図示せず)の出力信号が使用
される。
プ、43はパルス状の信号43Aをソレノイド36に対
して発生する制御手段としての制御器であって、この信
号43Aがソレノイド36に供給されると、つまり、ソ
レノイド36の通電により発生される電磁力(付勢力)
に応じてプランジャ37が左右に動くようになされてい
る。なお、この場合、制御器43からの信号43Aのパ
ルスの数は、ライザ溝29の数と一致するようになされ
ている。44は制御器43に設けられた制御端子であっ
て、この制御端子44には、例えば図6に示す溝切用カ
ッタ6が符号OBの位置にあるとき、つまり、加工物を
加工しないときは、制御器43から発生される信号43
Aをキャンセルするような制御信号が外部から印加され
る。この制御信号は、例えば溝切機1の溝切用カッタ6
の位置を検出するセンサ(図示せず)の出力信号が使用
される。
【0026】また、制御器43は、溝切用カッタ6が溝
切加工中は油噴射弁35のソレノイド36にオン信号
(信号43Aのハイレベル)を送ってこれを励磁し、プ
ランジャ37を右方向に動かして弁38を開き、噴口4
1から油を噴射させて刃7に給油を行い、1つの溝切が
終わるとオフ信号(信号43Aのローレベル)をソレノ
イド36に送ってこれを消磁し、プランジャ37を左方
向に動かして弁38を閉じ、噴口41から油の噴射を止
めて給油を停止するように働く。
切加工中は油噴射弁35のソレノイド36にオン信号
(信号43Aのハイレベル)を送ってこれを励磁し、プ
ランジャ37を右方向に動かして弁38を開き、噴口4
1から油を噴射させて刃7に給油を行い、1つの溝切が
終わるとオフ信号(信号43Aのローレベル)をソレノ
イド36に送ってこれを消磁し、プランジャ37を左方
向に動かして弁38を閉じ、噴口41から油の噴射を止
めて給油を停止するように働く。
【0027】この制御器43の一例としては、図6の溝
切用カッタ6による1つの溝加工時間および次の溝を加
工するまでの休止時間の周期が一定しているので、その
周期で発振する発振回路(図示せず)をその内部に設
け、この発振回路を制御端子44に印加される制御信号
に同期して作動させること等が考えられる。また、噴口
39から噴射する油量を調整するため、制御器43から
信号43Aに代えて、さらに高い断続周期を有する信号
43B(図1参照)を用いてもよい。この場合、1つの
溝を切削するのに溝切用カッタ6の刃7に油がかからな
い期間が存在するが、刃7は高速回転するので、何回目
かにはかかり、また、セグメントリング5は一般に銅で
作るので切削が容易であり、刃7への注油は何回目かに
かかっても十分機能するので問題ない。
切用カッタ6による1つの溝加工時間および次の溝を加
工するまでの休止時間の周期が一定しているので、その
周期で発振する発振回路(図示せず)をその内部に設
け、この発振回路を制御端子44に印加される制御信号
に同期して作動させること等が考えられる。また、噴口
39から噴射する油量を調整するため、制御器43から
信号43Aに代えて、さらに高い断続周期を有する信号
43B(図1参照)を用いてもよい。この場合、1つの
溝を切削するのに溝切用カッタ6の刃7に油がかからな
い期間が存在するが、刃7は高速回転するので、何回目
かにはかかり、また、セグメントリング5は一般に銅で
作るので切削が容易であり、刃7への注油は何回目かに
かかっても十分機能するので問題ない。
【0028】46はその内部に設けられた小さな間隙4
7と、入口48と、出口49とを有するオリフィスであ
って、入口48はパイプ42へ接続されている油圧ポン
プ50の吐出口51へ連結され、出口49は油溜53へ
連結される。また、油圧ポンプ50は、吸入管でもある
吸入口52を有し、この吸入口52は油溜53に連結さ
れている。54は油圧ポンプ50に直結され、この油圧
ポンプ50を駆動するためのモータである。
7と、入口48と、出口49とを有するオリフィスであ
って、入口48はパイプ42へ接続されている油圧ポン
プ50の吐出口51へ連結され、出口49は油溜53へ
連結される。また、油圧ポンプ50は、吸入管でもある
吸入口52を有し、この吸入口52は油溜53に連結さ
れている。54は油圧ポンプ50に直結され、この油圧
ポンプ50を駆動するためのモータである。
【0029】次に、動作について説明する。モータ54
をオンし、油圧ポンプ50を駆動して回転させると、油
溜53から吸入口52を通して油が油圧ポンプ50へ吸
入され、ここで加圧された油が吐出口51から流出す
る。この油の一部は、オリフィス46の入口48から間
隙47を通り、出口49を通って油溜53へ戻る。この
状態では、図6の溝切用カッタ6の中心は符号OBで示
す位置近傍にあり、制御器43の制御端子44には、ま
だ制御信号が入らないので、油噴射弁35のソレノイド
36は制御器43から信号43Aを供給されず、消磁状
態にあるため、プランジャ37はバネ39で押されて弁
38は閉じたままである。従って、この状態では、パイ
プ42には高い油圧がかかるので、オリフィス46から
油溜53へバイパスする油は最大となる。
をオンし、油圧ポンプ50を駆動して回転させると、油
溜53から吸入口52を通して油が油圧ポンプ50へ吸
入され、ここで加圧された油が吐出口51から流出す
る。この油の一部は、オリフィス46の入口48から間
隙47を通り、出口49を通って油溜53へ戻る。この
状態では、図6の溝切用カッタ6の中心は符号OBで示
す位置近傍にあり、制御器43の制御端子44には、ま
だ制御信号が入らないので、油噴射弁35のソレノイド
36は制御器43から信号43Aを供給されず、消磁状
態にあるため、プランジャ37はバネ39で押されて弁
38は閉じたままである。従って、この状態では、パイ
プ42には高い油圧がかかるので、オリフィス46から
油溜53へバイパスする油は最大となる。
【0030】次に、溝切用カッタ6の中心が符号OBで
示す位置から符号OAで示す位置に近づき、セグメント
リング5に溝切用カッタ6の刃7が接触する寸前になる
と、制御器43の制御端子44に制御信号が印加され、
制御器43より信号43Aの1つのパルスが油噴射弁3
5のソレノイド36に供給され、そのハイレベルの期間
中ソレノイド36が励磁される。すると、プランジャ3
7は、ソレノイド36の電磁力でバネ39の弾性力に抗
して右方向に動き、これにより弁38が開いて噴口41
から油が吐出する。この油は刃7にかかり、ライザ溝2
9(図8)が切削される。そして、ライザ溝29(図
8)の1つの溝の切削が終わると、制御器43からの信
号43Aが零(ローレベル)となり、ソレノイド36が
消磁されてプランジャ37がバネ39で押されて弁38
が閉じて溝切用カッタ6に対する噴口41からの注油が
停止される。
示す位置から符号OAで示す位置に近づき、セグメント
リング5に溝切用カッタ6の刃7が接触する寸前になる
と、制御器43の制御端子44に制御信号が印加され、
制御器43より信号43Aの1つのパルスが油噴射弁3
5のソレノイド36に供給され、そのハイレベルの期間
中ソレノイド36が励磁される。すると、プランジャ3
7は、ソレノイド36の電磁力でバネ39の弾性力に抗
して右方向に動き、これにより弁38が開いて噴口41
から油が吐出する。この油は刃7にかかり、ライザ溝2
9(図8)が切削される。そして、ライザ溝29(図
8)の1つの溝の切削が終わると、制御器43からの信
号43Aが零(ローレベル)となり、ソレノイド36が
消磁されてプランジャ37がバネ39で押されて弁38
が閉じて溝切用カッタ6に対する噴口41からの注油が
停止される。
【0031】なお、この場合も、制御器43からの信号
43Aのパルスの数は、ライザ溝29の数と一致するよ
うになされている。従って、信号43Aの1つのパルス
のハイレベルの期間(加工期間で例えば0.5秒程度)
に、1つのライザ溝29が切削され、ローレベルの期間
(次の加工までの休止期間で例えば0.5秒程度)に溝切
用カッタ6の中心が符号OAで示す位置から後退し、符
号OBで示す位置に近付くと、回転軸2と連動してセグ
メントリング5がセグメント溝間の角度だけ回転して止
まり、その後溝切用カッタ6の中心が符号OAで示す位
置に近付き、刃7がセグメントリング5に近付くと再び
次のパルスがが発生されてそのハイレベルの期間中油噴
射弁35内のソレノイド36が励磁され、プランジャ3
7が右方向に動き、弁38が開いて噴口41から溝切用
カッタ6の刃7へ注油され、このハイレベルの期間に次
のライザ溝29が切削される。そして、以下同様の給油
動作および切削動作が繰り返され、全部のライザ溝29
の切削が完了する。ここで、弁38が開いて噴口41か
ら油が流出すると、油圧ポンプ50の吐出口51の圧力
が低下し、オリフィス46へ分流する油が少なくなる。
43Aのパルスの数は、ライザ溝29の数と一致するよ
うになされている。従って、信号43Aの1つのパルス
のハイレベルの期間(加工期間で例えば0.5秒程度)
に、1つのライザ溝29が切削され、ローレベルの期間
(次の加工までの休止期間で例えば0.5秒程度)に溝切
用カッタ6の中心が符号OAで示す位置から後退し、符
号OBで示す位置に近付くと、回転軸2と連動してセグ
メントリング5がセグメント溝間の角度だけ回転して止
まり、その後溝切用カッタ6の中心が符号OAで示す位
置に近付き、刃7がセグメントリング5に近付くと再び
次のパルスがが発生されてそのハイレベルの期間中油噴
射弁35内のソレノイド36が励磁され、プランジャ3
7が右方向に動き、弁38が開いて噴口41から溝切用
カッタ6の刃7へ注油され、このハイレベルの期間に次
のライザ溝29が切削される。そして、以下同様の給油
動作および切削動作が繰り返され、全部のライザ溝29
の切削が完了する。ここで、弁38が開いて噴口41か
ら油が流出すると、油圧ポンプ50の吐出口51の圧力
が低下し、オリフィス46へ分流する油が少なくなる。
【0032】このように、本実施例では、油噴射弁35
内にソレノイド36を内蔵させ、油噴射弁35には油圧
ポンプ50で常時規定の圧力が加わるようにして制御器
43からの電気信号でソレノイド36への通電をオン,
オフさせるようにしているので、溝切用カッタ6への給
油を必要なときのみ適量で供給でき、油噴射弁35の噴
き始め、および噴き終わりに発生する無駄な油垂れを防
止することができる。また、油圧ポンプ50にオリフィ
ス46を有するバイパス通路を付加したので、油圧ポン
プ50の噴出圧の変動を少なくして油の流量を一定とな
し、ポンプ効率を向上することができると共に、油圧ポ
ンプ50を駆動するモータ54の温度上昇を防止するこ
とができる。
内にソレノイド36を内蔵させ、油噴射弁35には油圧
ポンプ50で常時規定の圧力が加わるようにして制御器
43からの電気信号でソレノイド36への通電をオン,
オフさせるようにしているので、溝切用カッタ6への給
油を必要なときのみ適量で供給でき、油噴射弁35の噴
き始め、および噴き終わりに発生する無駄な油垂れを防
止することができる。また、油圧ポンプ50にオリフィ
ス46を有するバイパス通路を付加したので、油圧ポン
プ50の噴出圧の変動を少なくして油の流量を一定とな
し、ポンプ効率を向上することができると共に、油圧ポ
ンプ50を駆動するモータ54の温度上昇を防止するこ
とができる。
【0033】実施例2.図2はこの発明の他の実施例を
示す断面図である。ここでは、その要部の部分のみを示
しており、その他は図1の場合と同様である。本実施例
では、油圧ポンプ50とモータ54を一体構造としたも
のであり、油圧ポンプ50の吸入管としての吸入口52
の途中に図2に示すようにモータ54を内蔵させ、この
内蔵したモータ54を吸入口52を流れる冷却するよう
にする。
示す断面図である。ここでは、その要部の部分のみを示
しており、その他は図1の場合と同様である。本実施例
では、油圧ポンプ50とモータ54を一体構造としたも
のであり、油圧ポンプ50の吸入管としての吸入口52
の途中に図2に示すようにモータ54を内蔵させ、この
内蔵したモータ54を吸入口52を流れる冷却するよう
にする。
【0034】ここでは、モータ54として直流モータの
場合を示しており、図において、ARMは電機子、AR
MCは電機子鉄心、BRはブラシ、BRSはブラシスプ
リング、PMは永久磁石、PFはポンプ羽根である。ま
た、矢印は油の流れる経路を表している。また、モータ
54として直流モータに代えてその他のモータ例えば交
流モータ等にも同様に適用できる。このような構成を取
ることにより、本実施例では、油噴射弁35か油が噴出
しないときでも、オリフィス46に分流する油でモータ
54を冷却することができ、モータを小型にすることが
できる。
場合を示しており、図において、ARMは電機子、AR
MCは電機子鉄心、BRはブラシ、BRSはブラシスプ
リング、PMは永久磁石、PFはポンプ羽根である。ま
た、矢印は油の流れる経路を表している。また、モータ
54として直流モータに代えてその他のモータ例えば交
流モータ等にも同様に適用できる。このような構成を取
ることにより、本実施例では、油噴射弁35か油が噴出
しないときでも、オリフィス46に分流する油でモータ
54を冷却することができ、モータを小型にすることが
できる。
【0035】実施例3.また、油噴射弁35のプランジ
ャ37の材料として例えば粉末合金等の軽い金属を用
い、全体に質量を小さくして軽量となし、また、ソレノ
イド36の電磁力を最適に設計すれば、弁38は高速動
作に追従するので、セグメントリング5の溝加工を高速
度で行うことができる。
ャ37の材料として例えば粉末合金等の軽い金属を用
い、全体に質量を小さくして軽量となし、また、ソレノ
イド36の電磁力を最適に設計すれば、弁38は高速動
作に追従するので、セグメントリング5の溝加工を高速
度で行うことができる。
【0036】実施例4.また、上記実施例では、この発
明を溝切機に適用した場合を例に取り説明したが、これ
に限定されることなく、その他の装置、例えば歯車を切
る装置やプレスを打ち抜く装置等にも同様に適用でき、
同様の効果を奏する。
明を溝切機に適用した場合を例に取り説明したが、これ
に限定されることなく、その他の装置、例えば歯車を切
る装置やプレスを打ち抜く装置等にも同様に適用でき、
同様の効果を奏する。
【0037】
【発明の効果】以上のように、 請求項1記載の発明に
よれば、油を噴出する油噴射弁と、この油噴射弁に常時
規定の圧力を加える油圧ポンプと、油噴射弁を制御する
制御手段とを備えたので、給油を必要なときのみ適量で
供給でき、弁の噴き始め、および噴き終わりに発生する
虞れのある無駄な油垂れを防止することができるという
効果がある。
よれば、油を噴出する油噴射弁と、この油噴射弁に常時
規定の圧力を加える油圧ポンプと、油噴射弁を制御する
制御手段とを備えたので、給油を必要なときのみ適量で
供給でき、弁の噴き始め、および噴き終わりに発生する
虞れのある無駄な油垂れを防止することができるという
効果がある。
【0038】請求項2記載の発明によれば、請求項1の
発明において、油噴射弁が、油の噴出を開閉する弁と、
制御手段からの電気信号により付勢する付勢手段と、こ
の付勢手段の付勢により移動して弁の開閉を制御する移
動体とを有するので、電気信号で付勢手段への通電をオ
ン,オフさせて給油を必要なときのみ適量で供給でき、
弁の噴き始め、および噴き終わりに発生する虞れのある
無駄な油垂れをより確実に防止することができるという
効果がある。
発明において、油噴射弁が、油の噴出を開閉する弁と、
制御手段からの電気信号により付勢する付勢手段と、こ
の付勢手段の付勢により移動して弁の開閉を制御する移
動体とを有するので、電気信号で付勢手段への通電をオ
ン,オフさせて給油を必要なときのみ適量で供給でき、
弁の噴き始め、および噴き終わりに発生する虞れのある
無駄な油垂れをより確実に防止することができるという
効果がある。
【0039】請求項3記載の発明に係る給油装置は、請
求項2の発明において、移動体を軽い金属で構成し、か
つ付勢手段の付勢力を最適に設定したので、弁を高速動
作に追従させることができ、加工物等の高速度加工に寄
与できるという効果がある。
求項2の発明において、移動体を軽い金属で構成し、か
つ付勢手段の付勢力を最適に設定したので、弁を高速動
作に追従させることができ、加工物等の高速度加工に寄
与できるという効果がある。
【0040】請求項4記載の発明に係る給油装置は、請
求項1〜3の発明において、油圧ポンプが、オリフィス
を有し、油溜からの油を還流するバイパス路を備えるの
で、油溜からの油を還流させて、油圧ポンプの噴出圧の
変動を少なくして油の流量を一定となし、ポンプ効率を
向上することができるという効果がある。
求項1〜3の発明において、油圧ポンプが、オリフィス
を有し、油溜からの油を還流するバイパス路を備えるの
で、油溜からの油を還流させて、油圧ポンプの噴出圧の
変動を少なくして油の流量を一定となし、ポンプ効率を
向上することができるという効果がある。
【0041】請求項5記載の発明に係る給油装置は、請
求項4の発明において、油圧ポンプを駆動するモータを
備え、このモータを油圧ポンプの吸入管に内蔵させたの
で、油噴射弁か油の噴出しないときでも、オリフィスに
分流する油でモータを冷却することができ、モータを小
型にすることができ、装置の小型化、低廉化を図ること
ができるという効果がある。
求項4の発明において、油圧ポンプを駆動するモータを
備え、このモータを油圧ポンプの吸入管に内蔵させたの
で、油噴射弁か油の噴出しないときでも、オリフィスに
分流する油でモータを冷却することができ、モータを小
型にすることができ、装置の小型化、低廉化を図ること
ができるという効果がある。
【図1】 この発明に係る給油装置の一実施例を示す構
成図である。
成図である。
【図2】 この発明に係る給油装置の他の実施例の要部
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図3】 従来の給油装置の一例を示す構成図である。
【図4】 従来の給油装置における給油の流量と時間の
関係を示す図である。
関係を示す図である。
【図5】 従来の給油装置における噴口から流出する油
の形態を示す図である。
の形態を示す図である。
【図6】 慣用の溝切機を概略的に示す構成図である。
【図7】 整流子のセグメントリングを示す正面図であ
る。
る。
【図8】 整流子のセグメントリングにライザ溝加工を
行った状態を示す正面図である。
行った状態を示す正面図である。
【図9】 モールド後の整流子を示す側面図である。
35 油噴射弁、36 ソレノイド、37 プランジ
ャ、38 弁、39 バネ、41 噴口、43 制御
器、46 オリフィス、50 油圧ポンプ、52吸入
口、53 油溜、54 モータ。
ャ、38 弁、39 バネ、41 噴口、43 制御
器、46 オリフィス、50 油圧ポンプ、52吸入
口、53 油溜、54 モータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠山 直樹 兵庫県赤穂郡上郡町船坂640番地 光菱電 機株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 油を噴出する油噴射弁と、 該油噴射弁に常時規定の圧力を加える油圧ポンプと、 上記油噴射弁を制御する制御手段とを備えたことを特徴
とする給油装置。 - 【請求項2】 上記油噴射弁は、油の噴出を開閉する弁
と、上記制御手段からの電気信号により付勢する付勢手
段と、該付勢手段の付勢により移動して上記弁の開閉を
制御する移動体とを有する請求項1記載の給油装置。 - 【請求項3】 上記移動体を軽い金属で構成し、かつ上
記付勢手段の付勢力を最適に設定した請求項2記載の給
油装置。 - 【請求項4】 上記油圧ポンプは、オリフィスを有し、
油溜からの油を還流するバイパス路を備える請求項1〜
3のいずれかに記載の給油装置。 - 【請求項5】 上記油圧ポンプを駆動するモータを備
え、該モータを上記油圧ポンプの吸入管に内蔵させた請
求項4記載の給油装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27796294A JPH08141879A (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | 給油装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27796294A JPH08141879A (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | 給油装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08141879A true JPH08141879A (ja) | 1996-06-04 |
Family
ID=17590707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27796294A Pending JPH08141879A (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | 給油装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08141879A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002224931A (ja) * | 2001-01-29 | 2002-08-13 | Disco Abrasive Syst Ltd | 加工液供給装置 |
JP2003068680A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-07 | Disco Abrasive Syst Ltd | 加工液供給機構 |
CN114476396A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-05-13 | 中国建材国际工程集团有限公司 | 一种切割设备用微正压微气泡连续供油装置 |
JP7344420B1 (ja) * | 2023-03-02 | 2023-09-13 | Dmg森精機株式会社 | 工作機械、工作機械の制御方法、および工作機械の制御プログラム |
-
1994
- 1994-11-11 JP JP27796294A patent/JPH08141879A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002224931A (ja) * | 2001-01-29 | 2002-08-13 | Disco Abrasive Syst Ltd | 加工液供給装置 |
JP2003068680A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-07 | Disco Abrasive Syst Ltd | 加工液供給機構 |
CN114476396A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-05-13 | 中国建材国际工程集团有限公司 | 一种切割设备用微正压微气泡连续供油装置 |
JP7344420B1 (ja) * | 2023-03-02 | 2023-09-13 | Dmg森精機株式会社 | 工作機械、工作機械の制御方法、および工作機械の制御プログラム |
WO2024180750A1 (ja) * | 2023-03-02 | 2024-09-06 | Dmg森精機株式会社 | 工作機械、工作機械の制御方法、および工作機械の制御プログラム |
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