JPH08141431A - 組立製品の解体装置,組立製品の解体方法,選別装置及び選別方法 - Google Patents

組立製品の解体装置,組立製品の解体方法,選別装置及び選別方法

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JPH08141431A
JPH08141431A JP6288265A JP28826594A JPH08141431A JP H08141431 A JPH08141431 A JP H08141431A JP 6288265 A JP6288265 A JP 6288265A JP 28826594 A JP28826594 A JP 28826594A JP H08141431 A JPH08141431 A JP H08141431A
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JP
Japan
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magnetic
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collecting
belt
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JP6288265A
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English (en)
Inventor
Harumi Kinoshita
晴美 木下
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】短時間で効率よく組立製品を解体することがで
きる組立製品の解体装置を提供すること。 【構成】複数の部品が締結されてなるTV受像器Tの解
体装置において、TV受像器Tに当接する複数の接触子
13と、各接触子13を介してTV受像器Tに機械的振
動を印加する超音波発生装置22と、接触子13をTV
受像器Tに対して加圧させるロボットアーム12と、接
触子13のTV受像器T上における位置決めを制御する
アーム制御部21とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属部品やプラスチッ
ク部品からなる家電製品等の組立製品の解体装置及び解
体方法に関する。また本発明は、粉砕された家電製品等
のプラスチック廃材から金属等の磁性小片とプラスチッ
ク等の非磁性小片とを選別・分離する選別装置及び選別
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】家電製品や自動車等の組立製品には、金
属部品に加え、プラスチック部品が使用されている。こ
れらの組立製品を構成する各部品は、ボルト、ビス、ク
リップ等を使用して固定したり、一方の部品に係止爪を
形成し、他方の部品に係合孔を設けてこの係合孔に係止
爪を係合させることによって部品同士を固定するように
している。
【0003】また、これら組立製品は複雑な組立構造と
なっていることが多く、一旦組み立てられると、簡単に
分解できなくなっている。このため、組立製品を解体し
て1つずつの部品に分離するのが非常に困難であった。
したがって、組立製品が不要となって廃棄された場合に
は、組立製品を焼却し、プラスチック部品を分解した
後、金属部品のみを回収して再利用を図っている。
【0004】しかしながら、最近では省資源の観点から
プラスチック部品も回収し、再利用する要望がある。そ
こで、例えば特開平5−111918号公報に記載され
ている組立製品の部品解体方法は、組立製品の金属製の
ねじなどに超音波溶接機のホーンを押し当てねじを超音
波振動させる。このことにより、ねじの回りのプラスチ
ック部分が摩擦熱で溶融し、ねじがはずれることによっ
て解体が可能となるというものである。
【0005】一方、例えば上述したような方法により解
体された組立製品は別のプロセスで破砕、粉砕されプラ
スチック廃材となる。このようなプラスチック廃材は金
属を含んでおり、再利用するために金属とプラスチック
を選別して分離する必要がある。このような金属・プラ
スチック選別方法として、磁石を用いてプラスチック廃
材から金属のみを吸引して選別する方法や、プラスチッ
ク廃材を水の中に投入し、浮力により浮いたものをプラ
スチックとして選別する方法があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような解体方法
にあっては、次のような問題があった。すなわち、プラ
スチックが振動による摩擦熱によって溶けるまでには時
間がかかるとともに、このような工程を全ての結合部分
に行うため、解体の所要時間が増えるという問題があっ
た。また、プラスチックに隣接する金属に効率よく振動
を伝達させるために、振動子の位置決めを正確に行わな
くてはならなかった。さらに、プラスチック部品同士の
嵌め合い部などの部分には適用できないという問題もあ
った。さらにまた、組立構造によってはプラスチック部
分が溶けても、ねじ等は中に入ったままとなる場合があ
り、このねじを取り外すのに別の工程を必要とする。
【0007】一方、上記のような金属・プラスチック選
別方法にあっては、選別・分離を行う際にプラスチック
の回収を行うための装置を備えた特別な選別槽を設けな
ければならなかった。このため、選別槽の製作コストが
高くなるという問題があった。
【0008】そこで本発明は、短時間で効率よく組立製
品を解体することができる組立製品の解体装置及び解体
方法を提供することを目的としている。また本発明は、
磁性小片と非磁性小片とを低コストで選別する選別装置
及び選別方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、請求項1に記載された発明によれば、
複数の部品が締結されてなる組立製品の解体装置におい
て、上記組立製品に当接する複数の接触子と、上記各接
触子を介して上記組立製品に機械的振動を印加する加振
手段と、上記接触子を上記組立製品に対して加圧させる
加圧手段と、上記接触子の上記組立製品上における位置
決めを制御する制御手段とを備えるようにした。
【0010】請求項2に記載された発明によれば、請求
項1に記載された発明において、機械的振動は、超音波
であることが好ましい。請求項3に記載された発明によ
れば、請求項1に記載された発明において、加振手段に
よる振動数は可変であることが好ましい。
【0011】請求項4に記載された発明によれば、請求
項1に記載された発明において、接触子には組立製品に
係止する引掛部が設けられていることが好ましい。請求
項5に記載された発明によれば、請求項4に記載された
発明において、引掛部は、爪状の凸部であることが好ま
しい。
【0012】請求項6に記載された発明によれば、請求
項4に記載された発明において、引掛部は、溝状の凹部
であることが好ましい。請求項7に記載された発明によ
れば、複数の部品が締結されてなる組立製品の解体方法
において、上記組立製品に複数の接触子を同時に当接し
加圧する加圧工程と、この加圧工程にて上記組立製品に
当接している複数の接触子を介して上記組立製品に同一
の振動数又は異なる振動数で振動させる加振工程とを備
えていることが好ましい。
【0013】請求項8に記載された発明によれば、磁性
小片と非磁性小片とが多数混在してなる混在物から上記
磁性小片と上記非磁性小片とを選別する選別装置におい
て、上記混在物が集積される集積手段と、上記集積手段
の底部に着磁脱磁自在に設けられ上記磁性小片のみを磁
気的に捕捉する捕捉手段と、上記集積手段の上部に設け
られ上記捕捉手段によって捕捉されていない上記非磁性
小片を減圧吸引する回収手段とを備えていることが好ま
しい。
【0014】請求項9に記載された発明によれば、請求
項8に記載された発明において、集積手段は、有底筒状
をなし、捕捉手段は、上記集積手段の底部をなし且つ開
閉自在な電磁石からなることが好ましい。
【0015】請求項10に記載された発明によれば、請
求項8に記載された発明において、集積手段の下方位置
には磁性小片を回収する磁性小片収納槽が設けられてい
ることが好ましい。
【0016】請求項11に記載された発明によれば、請
求項8に記載された発明において、集積手段は、ベルト
上に混在物を載置して搬送するベルト・コンベア機構で
あり、捕捉手段は上記ベルトの搬送方向の中途部下方位
置に設けられ、且つ、回収手段は、上記ベルトを挟んで
上記捕捉手段に対向する位置に設けられていることが好
ましい。
【0017】請求項12に記載された発明によれば、請
求項11に記載された発明において、ベルトの搬送方向
前進側端部には、上記ベルトにより搬送されてきた磁性
小片を回収する磁性小片収納槽が設けられていることが
好ましい。
【0018】請求項13に記載された発明によれば、磁
性小片と非磁性小片とが多数混在してなる混在物から上
記磁性小片と上記非磁性小片とを選別する選別方法にお
いて、上記磁性小片のみを磁気的に捕捉する捕捉工程
と、この捕捉工程中に磁気的に捕捉されていない上記非
磁性小片を減圧吸引する回収工程とを備えるようにし
た。 請求項14に記載された発明によれば、請求項1
3に記載された発明において、捕捉工程及び回収工程に
おいて、混在物は一方向に搬送されていることが好まし
い。
【0019】請求項15に記載された発明によれば、請
求項14に記載された発明において、捕捉工程及び回収
工程において、一方向に搬送されている混在物の搬送を
停止することが好ましい。請求項16に記載された発明
によれば、請求項13に記載された発明において、非磁
性小片は、プラスチック部材であることが好ましい。
【0020】
【作用】上記手段を講じた結果、次のような作用が生じ
る。請求項1に記載された発明によれば、組立製品の複
数箇所にそれぞれ振動子が所定の加圧力で押し付られる
とともに、これら振動子が振動するので、組立製品のね
じ・ボルト等が緩められる。また、加圧により組立製品
を構成する構成部材が破壊する。一方、特定の振動数に
おいては構成部材が共振を起こし破壊する。このため、
容易に解体が可能となる。
【0021】請求項2及び請求項3に記載された発明に
よれば、組立製品を構成する部材の共振振動数は一定値
ではないので、適宜振動子の振動数を変えることで、最
も解体効率のよい振動数で組立製品を振動させることが
できる。
【0022】請求項4乃至請求項6に記載された発明に
よれば、組立製品に引っ掛かる引掛部を振動子に設ける
ことで、振動子と組立製品とが密着し、より効率の良い
解体を行うことができる。
【0023】請求項7に記載された発明によれば、組立
製品に複数の振動子を所定の加圧力で押し付ける工程
と、複数の振動子を振動させる工程とを備えるようにし
たので、これら振動子が振動するので、組立製品のねじ
・ボルト等が緩められる。また、加圧により組立製品を
構成する構成部材が破壊する。一方、特定の振動数にお
いては構成部材が共振を起こし破壊する。このため、容
易に解体が可能となる。
【0024】請求項8乃至請求項12に記載された発明
によれば、磁性小片と非磁性小片とが混合した磁性小片
・非磁性小片混在物から磁性小片と非磁性小片とを選別
する選別装置において、供給部に磁性小片・非磁性小片
混在物が供給した後、この供給部にある磁性小片・非磁
性小片混在物から磁性小片だけを磁力吸着するととも
に、吸着されていない非磁性小片だけを吸引するように
した。
【0025】請求項13乃至請求項16に記載された発
明によれば、磁性小片と非磁性小片とが混合した磁性小
片・非磁性小片混在物から磁性小片と非磁性小片とを選
別する選別方法において、供給部に磁性小片・非磁性小
片混在物が供給した後、この供給部にある磁性小片・非
磁性小片混在物から磁性小片だけを磁力吸着するととも
に、吸着されていない非磁性小片だけを吸引するように
した。
【0026】
【実施例】図1の(a),(b)は本発明の第1実施例
に係る組立製品の解体装置の構成を示す図であり、図2
はこの組立製品の解体装置に組み込まれた接触子を示す
断面図である。
【0027】組立製品の解体装置(以下、「解体装置」
と称する)は、図1の(a)に示すようにアーム部10
と、アーム部10を駆動・制御する駆動制御部20を備
えている。なお、図中Tは解体の対象となるテレビ受像
器、Uは解体を行う解体位置を示している。
【0028】アーム部10は、アーム支持機構11と、
このアーム支持機構11に支持され例えば図1の(a)
中R方向及びA方向に作動する加圧手段としての複数の
ロボットアーム12と、ロボットアーム11の先端にそ
れぞれ設けられた接触子13を備えている。
【0029】接触子13は図1の(b)及び図2に示す
ように、振動子としての超音波ホーン14と、この超音
波ホーン14の先端を覆うように設けられた金属材製の
先端カバー15とを備えている。
【0030】先端カバー15には、図3の(a)に示す
ように引掛部としての爪15aが設けられており、この
爪15aはテレビ受像器Tを構成する部材の表面に引っ
掛かることによって密着するようになっている。
【0031】駆動制御部20は、ロボットアーム12の
位置決めを行うとともに、所定の加圧力を油・空圧を用
いて与える制御手段としてのアーム制御部21と、接触
子13を超音波振動させる加振手段としての超音波発生
装置22を備えている。なお、超音波発生装置22は複
数の接触子13をそれぞれ同一の振動数や異なる振動数
で加振できるとともに、これらの振動数を可変すること
が可能である。
【0032】このように構成された解体装置によって、
次のようにしてテレビ受像器Tを解体する。すなわち、
図示しない搬送装置によってテレビ受像器Tを解体位置
Uへ搬送する。次にロボットアーム12の接触子13を
図1の(a),(b)に示すようにテレビ受像器Tの表
面の適当な位置にそれぞれ当接するように位置決めし、
テレビ受像器Tに対して図1の(b)中矢印Pに示すよ
うに所定の加圧力を与える。
【0033】次に超音波発生装置22により接触子13
の超音波ホーン14にそれぞれ同一の振動数の超音波振
動を発生させる。この振動によりねじ等の組み合わせ部
は緩みやすい方向、すなわち外側へ外れるとともに、接
触子13によって構成部材が突き破られる。このように
してテレビ受像器Tを解体することができる。
【0034】なお、異なる振動数でそれぞれの超音波ホ
ーン14を振動させた場合には、構成部材に振動を与え
るとともに、自励振動(共振)を誘発させることがで
き、構成部材が損傷し、破壊するため、さらに効率よく
解体を行うことができる。また、振動数を変化させるこ
とによって最も破壊効率の良い振動数を選択することが
できる。
【0035】上述したように本実施例によれば、組立製
品に超音波振動する複数の接触子を当接させてその振動
によりねじ等の組立部分を緩めるようにしているので、
短時間で解体が可能となる。また、振動子を嵌め合い部
に近付ける必要がないので、振動子の位置決めが不要と
なる。さらに、プラスチック部品同士の嵌め合いであっ
ても緩めることが可能である。さらにまた、ねじ等が中
に入ったままであっても構成部材自体を破壊することに
より、ねじを外す工程を新たに設ける必要がない。した
がって、短時間で効率よく組立製品を解体することがで
きる。
【0036】図3の(b)は本実施例の変形例を示す図
である。この図に示すように金属材製の先端カバー15
にスクロール状の溝15bを設け、この溝15bをテレ
ビ受像器Tの表面に引っ掛けるようにしても同様の効果
が得られる。
【0037】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。すなわち上記実施例では、振動を与え
るものとして超音波ホーンを用いたが、同様な作用が得
られるものであれば、例えばマグネットのオン・オフ、
油圧等による加振機方式でもよい。また、接触子の先端
カバーとして、爪やスクロール溝等をつけた金属製のも
のを示したが、組立製品の構造部材へ密着性が得られれ
るゴム等の弾性体で形成されたものを用いてもよい。こ
のほか本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可
能であるのは勿論である。
【0038】図4は本発明の第2実施例に係る選別装置
としての金属・プラスチック選別装置の構成を示す断面
図である。なお、この金属・プラスチック選別装置はプ
ラスチック処理システム内に配置されている。
【0039】金属・プラスチック選別装置は、有底筒状
に形成された集積手段としての選別槽30と、この選別
槽30上方にその一端が配置され、磁性小片としての金
属mと非磁性小片としてのプラスチックpとが混合した
混在物MXを導入する導入ダクト31と、選別槽30の
図中下方に配置され選別された金属mを収容するための
金属収容部32と、選別槽30内にその一端33aが配
置されるとともに図中矢印H方向に往復動自在に設けら
れた回収手段としての吸引ダクト33とを備えている。
【0040】選別槽30は図5に示すように開閉自在に
形成された捕捉手段としての底板30aを備えている。
すなわち、底板30aは金属材で形成されるとともに、
内部に電磁石(不図示)が設けられており、この電磁石
に電源回路34が接続されている。なお、電磁石は電源
回路34に設けられたスイッチ34aを閉じることによ
り磁性小片の金属mを吸着する。
【0041】導入ダクト31の他端は粉砕装置(不図
示)から混在物MXを搬送する混在物搬送装置40に接
続されている。吸引ダクト33の他端は吸引装置41及
びプラスチック回収装置42に接続されている。なお、
プラスチック回収装置42内には、フィルタが設けられ
ており、選別されたプラスチックを大きさ別に回収す
る。
【0042】このように構成された金属・プラスチック
選別装置では、次のようにして金属とプラスチックの選
別を行う。すなわち、家電製品や自動車等を解体するこ
とによって生じた金属を含むプラスチック廃材を破砕過
程、粉砕過程を経て、30mm角以下の金属mとプラス
チックpの混在物MXを生成する。この混在物MXを混
在物搬送装置40によって導入ダクト31の他端まで搬
送し、導入ダクト31を介して選別槽30に導入する。
【0043】選別槽30に所定量の混在物MXが導入さ
れた時点で導入ダクト31からの混在物MXの導入を停
止する。次に電源回路34のスイッチ34aを閉じ、選
別槽30の底板30aの電磁石を励磁することによっ
て、底板30aに金属mを吸着する。続いて、吸引装置
41を作動させるとともに、吸引ダクト33の先端を選
別槽30内の混在物MXに近付けて、図中矢印H方向に
往復動させる。このとき、金属mは底板30aに吸着さ
れているので、非磁性小片のプラスチックpのみが、吸
引され吸引ダクト33を介してプラスチック回収装置4
2内に回収される。
【0044】所定時間経過後、吸引装置41の作動を停
止する。次に、電源回路34のスイッチ34aを開くと
ともに、選別槽30の底板30aを図5に示すように開
く。金属mは底板30aに吸着されていないので、金属
収容部32に金属mが落下し、金属mを収容できる。
【0045】上述したように本実施例によれば、電磁石
装置及び吸引装置という製作コストが比較的低い装置に
より構成されているので、高コストの特別な選別槽を設
けることなく、金属mとプラスチックpとを選別するこ
とが可能である。このため、プラスチック処理システム
内に複数設置することができ、プラスチックの回収率を
高めることができる。
【0046】図6は本発明の第3実施例に係る選別装置
としての金属・プラスチック選別装置の構成を示す斜視
図である。図7の(a)は本装置の要部を示す図であ
る。金属・プラスチック選別装置は、図6及び図7の
(a)に示すように無端状に形成され図中X方向に駆動
装置(不図示)によって駆動されるベルト50と、ベル
ト50の進行方向に沿って配置された断面U字状のガー
ド51と、このガード51内にその一端が配置されると
ともに図中矢印J方向及びV方向に往復動自在に設けら
れた回収手段としての吸引ダクト52と、ガード51の
吸引ダクト52に対向する位置に設けられた開口部51
aと、この開口部51a内に配置された捕捉手段として
の電磁石装置53を備えている。なお、吸引ダクト52
と電磁石装置53に挟まれた領域Sは、集積手段として
の選別領域を示している。
【0047】一方、図中60はベルト50の図中上流側
に配置され、ベルト50上に金属mとプラスチックpの
混在物MXを導入する混在物搬送装置、61はベルト5
0の図中下流側に配置され、金属mを回収する金属回収
装置を示している。また、吸引ダクト52には吸引力を
発生する吸引装置62及びプラスチック回収装置63が
接続されている。
【0048】このように構成された金属・プラスチック
選別装置では、次のようにして金属とプラスチックの選
別を行う。すなわち、上述した第2実施例と同様にして
プラスチック廃材から混在物MXを生成する。この混在
物MXを混在物搬送装置60によってベルトコンベア装
置のベルト50上に載置する。ベルト50は図中矢印X
方向に移動するので、混在物MXは次々に吸引ダクト5
2と電磁石装置53に挟まれた選別領域Sに入る。混在
物MXを載置したベルト50が電磁石装置53上方に位
置した時点で、ベルト50の駆動を停止し、電磁石装置
53を作動させる。これによりベルト50上の混在物M
Xのうち金属mが図中下方に吸着される。続いて、吸引
装置62を作動させるとともに、吸引ダクト52の先端
を混在物MXに近付けて、図中矢印J方向に往復動させ
る。このとき、金属mはベルト50に吸着されているの
で、非磁性小片のプラスチックpのみが、吸引され吸引
ダクト52を介してプラスチック回収装置63内に回収
される。
【0049】所定時間経過後、吸引装置62の作動を停
止する。次に、電磁石装置53の作動を停止するととも
に、ベルト50を図中矢印X方向に再度駆動する。ベル
ト50上に載置された金属mはベルト50によって下流
側に搬送され金属回収装置61に収容される。
【0050】上述したように本実施例によれば、上述し
た第2実施例と同様の効果が得られるとともに、ベルト
コンベア等の搬送機構による搬送中においても選別を実
行できるので、プラスチック処理システム内に組み込む
ことが容易となる。
【0051】図7の(b)は本実施例の一変形例に係る
金属・プラスチック選別装置の要部を示す図である。な
お、本変形例の構成は上述した第3実施例と同様である
ので省略する。本変形例は、ガード51に開口部51b
が設けられるとともに、この開口部51bに小型の電磁
石装置70が配置されている。また、ベルト50には図
中上方が開放した磁性小片金属製の容器71が載置され
ている。
【0052】このように構成されている金属・プラスチ
ック選別装置においては、次のようにして金属・プラス
チックの選別を行う。すなわち、混在物MXを混在物搬
送装置60により容器71内に供給する。容器71はベ
ルト50の駆動により下流側へ搬送される。容器71が
吸引ダクト52に対向する位置に到達した時点で、ベル
ト50の駆動を停止し、電磁石装置70を作動させる。
これにより容器71は磁性小片なので容器71全体に磁
力が生じ、混在物MXのうち金属mが容器71に吸着さ
れる。吸引装置62を作動させるとともに、吸引ダクト
52の先端を容器71内の混在物MXに近付けて、図中
矢印J方向に往復動させる。このとき、金属mは容器7
1に吸着されているので、非磁性小片のプラスチックp
のみが、吸引され吸引ダクト52を介してプラスチック
回収装置63内に回収される。
【0053】所定時間経過後、吸引装置62の作動を停
止する。次に、電磁石装置70の作動を停止するととも
に、ベルト50を図中矢印X方向に再度駆動する。ベル
ト50上に載置された容器71は内部に金属mを収容し
たままベルト50によって下流側に搬送され、金属回収
装置61で金属mが回収される。
【0054】上述したように本実施例によれば、上述し
た第3実施例と同様の効果が得られる。なお、本発明は
上述した各実施例に限定されるものではない。すなわち
上記実施例では、プラスチック回収装置内にフィルタを
設けたが、吸引ダクトに設けてもよい。また、磁性小片
の捕捉手段としての電磁石を用いたが、永久磁石を用い
ていもよい。このほか本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施可能であるのは勿論である。
【0055】
【発明の効果】本発明の組立製品の解体装置及びその方
法によれば、振動子により組立製品のねじ・ボルト等が
緩められるとともに、加圧・共振により組立製品を構成
する構成部材が破壊するため、容易に解体が可能であ
る。また、振動子の振動数が変化することで、組立製品
の部材の共振振動数と一致し易くなり、さらに破壊が容
易となる。さらに、振動子と組立製品とが密着し、より
効率の良い解体が可能である。
【0056】一方、本発明の選別装置及びその方法によ
れば、供給部に供給された磁性小片・非磁性小片混在物
のうち、磁性小片だけを磁力吸着するとともに、吸着さ
れていない非磁性小片だけを吸引するようにしたので、
低コストで磁性小片と非磁性小片とを選別することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る組立製品の解体装置
を示す図であって、(a)は全体構成図、(b)は要部
の斜視図。
【図2】同装置に組込まれた接触子を示す縦断面図。
【図3】同接触子に取り付けられた先端カバーの正面図
であって、(a)は爪が設けられたもの、(b)は溝が
設けられたもの。
【図4】本発明の第2実施例に係る金属・プラスチック
選別装置の構成を示す断面図。
【図5】同金属・プラスチック選別装置に組み込まれた
選別槽の動作を示す説明図。
【図6】本発明の第3実施例に係る金属・プラスチック
選別装置の構成を示す斜視図。
【図7】同金属・プラスチック選別装置に組み込まれた
コンベアを示す図であって、(a)は選別領域を一部切
欠して示す側面図、(b)は変形例の選別領域を一部切
欠して示す側面図。
【符号の説明】
10…アーム部 11…アーム支持
機構 12…ロボットアーム 13…接触子 14…超音波ホーン 15…先端カバー 15a,15b…爪 20…駆動制御部 21…アーム制御部 22…超音波発生
装置 30…選別槽 31…導入ダクト 32…金属収容部 33…吸引ダクト 30a…底板 34…電源回路 34a…スイッチ 40…搬送装置 41…吸引装置 42…プラスチッ
ク回収装置 50…ベルト 51…ガード 52…吸引ダクト 51a…開口部 53…電磁石装置 60…混在物搬送
装置 61…金属回収装置 62…吸引装置 63…プラスチック回収装置 70…電磁石装置 71…容器 T…テレビ受像器 U…解体位置 m…金属 p…プラスチック MX…混在物

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の部品が締結されてなる組立製品の解
    体装置において、 上記組立製品に当接する複数の接触子と、 上記各接触子を介して上記組立製品に機械的振動を印加
    する加振手段と、 上記接触子を上記組立製品に対して加圧させる加圧手段
    と、 上記接触子の上記組立製品上における位置決めを制御す
    る制御手段とを具備することを特徴とする組立製品の解
    体装置。
  2. 【請求項2】機械的振動は、超音波であることを特徴と
    する請求項1に記載の組立製品の解体装置。
  3. 【請求項3】加振手段による振動数は可変であることを
    特徴とする請求項1に記載の組立製品の解体装置。
  4. 【請求項4】接触子には組立製品に係止する引掛部が設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の組立製
    品の解体装置。
  5. 【請求項5】引掛部は、爪状の凸部であることを特徴と
    する請求項4に記載の組立製品の解体装置。
  6. 【請求項6】引掛部は、溝状の凹部であることを特徴と
    する請求項4に記載の組立製品の解体装置。
  7. 【請求項7】複数の部品が締結されてなる組立製品の解
    体方法において、 上記組立製品に複数の接触子を同時に当接し加圧する加
    圧工程と、 この加圧工程にて上記組立製品に当接している複数の接
    触子を介して上記組立製品に同一の振動数又は異なる振
    動数で振動させる加振工程とを具備することを特徴とす
    る組立製品の解体方法。
  8. 【請求項8】磁性小片と非磁性小片とが多数混在してな
    る混在物から上記磁性小片と上記非磁性小片とを選別す
    る選別装置において、 上記混在物が集積される集積手段と、 上記集積手段の底部に着磁脱磁自在に設けられ上記磁性
    小片のみを磁気的に捕捉する捕捉手段と、 上記集積手段の上部に設けられ上記捕捉手段によって捕
    捉されていない上記非磁性小片を減圧吸引する回収手段
    とを具備することを特徴とする選別装置。
  9. 【請求項9】集積手段は、有底筒状をなし、捕捉手段
    は、上記集積手段の底部をなし且つ開閉自在な電磁石か
    らなることを特徴とする請求項8に記載の選別装置。
  10. 【請求項10】集積手段の下方位置には磁性小片を回収
    する磁性小片収納槽が設けられていることを特徴とする
    請求項9に記載の選別装置。
  11. 【請求項11】集積手段は、ベルト上に混在物を載置し
    て搬送するベルト・コンベア機構であり、捕捉手段は上
    記ベルトの搬送方向の中途部下方位置に設けられ、且
    つ、回収手段は、上記ベルトを挟んで上記捕捉手段に対
    向する位置に設けられていることを特徴とする請求項8
    に記載の選別装置。
  12. 【請求項12】ベルトの搬送方向前進側端部には、上記
    ベルトにより搬送されてきた磁性小片を回収する磁性小
    片収納槽が設けられていることを特徴とする請求項11
    に記載の選別装置。
  13. 【請求項13】磁性小片と非磁性小片とが多数混在して
    なる混在物から上記磁性小片と上記非磁性小片とを選別
    する選別方法において、 上記磁性小片のみを磁気的に捕捉する捕捉工程と、 この捕捉工程中に磁気的に捕捉されていない上記非磁性
    小片を減圧吸引する回収工程とを具備することを特徴と
    する選別方法。
  14. 【請求項14】捕捉工程及び回収工程において、混在物
    は一方向に搬送されていることを特徴とする請求項13
    に記載の選別方法。
  15. 【請求項15】捕捉工程及び回収工程において、一方向
    に搬送されている混在物の搬送を停止することを特徴と
    する請求項14に記載の選別方法。
  16. 【請求項16】非磁性小片は、プラスチック部材である
    ことを特徴とする請求項13に記載の選別方法。
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