JPH08141027A - 歩行訓練装置及びその制御方法 - Google Patents

歩行訓練装置及びその制御方法

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JPH08141027A
JPH08141027A JP6284787A JP28478794A JPH08141027A JP H08141027 A JPH08141027 A JP H08141027A JP 6284787 A JP6284787 A JP 6284787A JP 28478794 A JP28478794 A JP 28478794A JP H08141027 A JPH08141027 A JP H08141027A
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Tomoyuki Tani
知之 谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】環状ベルトを用いた歩行訓練装置に関し、被訓
練者の歩行速度に追従し、負荷特性を自在に変更できる
歩行訓練装置の実現を目的とする。 【構成】被訓練者Uが歩行する歩道手段2には、被訓練
者Uの左右の足に対応した環状ベルト6A,6Bとその
回転に伴って環状ベルト6A,6Bの速度を検出するベ
ルト速度検出手段7A,7B、環状ベルト6A,6Bの
変位を検出するベルト変位検出手段11A,11B、及
び被訓練者Uと環状ベルト6A,6Bの間に生じる張力
を検出するベルト張力検出手段8A,8B、環状ベルト
6A,6Bを駆動する駆動手段9A、9Bが備えられお
り、歩道手段2を制御する制御装置3は、検出された変
位、速度、張力を用いたフィードバック制御則によって
歩道手段を駆動して、被訓練者から見た歩道手段の負荷
特性を定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歩行機能の維持または
回復を必要とする被訓練者のための歩行訓練装置とその
制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高齢者の増加や社会の変化によっ
て脚力が著しく衰えた人が増えている。また、病気や事
故によって歩行機能に障害を生じた人も増えている。こ
のような人達に対するリハビリテーションの主要な方策
として、歩行訓練がある。
【0003】歩行訓練の方法には、 (イ)平行に渡した2本の手すりの間を「つかまり歩き」
で往復する (ロ)訓練施設内の手すりをガイドにして歩行する などの方法があるが、これらは長距離の歩行訓練にはス
ペースを要する方法である。
【0004】スペースを要さずに長距離の歩行ができる
方法としては、設定した速度で運動するベルト状の歩行
路面を備えた、トレッドミルと呼ばれる訓練装置があ
る。しかし、前記訓練装置は、訓練時における訓練者の
筋力または脚力に応じて、前記歩行路面の速度を制御す
るようにはなっていなかった。
【0005】前記訓練装置に対して、歩行中にその歩行
路面の速度を制御するようにした訓練装置としては、特
開昭62−258684号公報や、特開昭63−309
280号公報に開示されたものがある。
【0006】特開昭62−258684号公報に開示さ
れた歩行器は、歩行者の足の動きを検出するセンサと、
タイマー手段と、演算手段と、歩行路面となるエンドレ
スベルトの駆動制御手段とを備え、踏み込み足が歩行路
面から離れて再び接するまでの前記歩行路面に対する前
記踏み込み足の相対的な位置変化から、歩行者の歩行速
度を演算し、前記歩行速度に追随するようにエンドレス
ベルトを駆動制御するというものである。
【0007】また、特開昭63−309280号公報に
開示された歩行・走行訓練装置は、被訓練者の前方に被
訓練者の位置検出手段を設け、被訓練者の位置の変化に
基づいて、歩行路面となる無端ベルトの走行速度を制御
するというものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した各公報に開示
された訓練装置においては、歩行訓練装置上での被訓練
者の位置ずれに基づいて、歩行路面となるベルトの走行
速度を制御しており、被訓練者が前記歩行路面または前
記歩行路面が構成される歩行手段から受ける負荷を設定
する手段または方法については、十分に配慮されていな
かった。従って、被訓練者に対して、例えば歩行機能の
回復状態に応じた適切な負荷を与えることができなかっ
た。
【0009】また、設定した速度で運動するベルト状の
歩行路面を備えたトレッドミルは、その設定速度を加減
することによって、前記負荷を変更することが可能であ
るが、被訓練者は必ずしも歩行路面に対して蹴る力を作
用させる必要がないため、被訓練者に対して適切な負荷
を与えることができなかった。
【0010】さらに、歩行路面となるベルトに摩擦力等
で抵抗力を付与し、被訓練者に対して負荷を与える訓練
器具も存在するが、このような器具では、前記ベルトの
走行部が有している抵抗力等の影響から、前記負荷を小
さくすることに限界があった(極端には、ゼロに設定す
ることができない)。この場合、脚力の非常に衰えた、
例えば、訓練初期の被訓練者には過負荷となり、歩行路
面を駆動することができないという問題があった。ま
た、このような器具では、前記摩擦力や走行部の抵抗力
等が変化するため、一定の負荷を与えることが困難であ
ったり、微細な調整を行うことができない等の問題も有
している。
【0011】そこで、本発明の目的は、被訓練者が歩道
手段より受ける負荷を自在に設定でき、設定した負荷の
もとで被訓練者が望む歩行速度で歩行訓練を行うことが
できる歩行訓練装置またはその制御方法を提供すること
にある。
【0012】また、本発明の他の目的は、前記負荷を、
非常に小さい範囲から自在に設定可能な歩行訓練装置ま
たはその制御方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を達
成するために、本発明の歩行訓練装置は、被訓練者の歩
行面を成すように動作する歩道手段と、前記歩行面の動
作を制御する手段とを備えた歩行訓練装置において、前
記歩道手段の負荷特性を設定する手段と、前記負荷特性
と共に用いられる物理量を前記歩道手段から検出する手
段と、前記負荷特性と前記物理量とを用いて前記歩道手
段の制御則を演算する手段とを備えたものである。
【0014】ここで、負荷特性とは、前記制御手段(制
御系)から見た前記歩道手段の負荷特性であり、前記歩
道手段機構系の機械的な特性を表すものである。例え
ば、前記歩道手段機構系をばね−マス−ダンパ系として
モデル化したときは、前記制御系から見た前記機構系の
等価質量、等価減衰係数、等価ばね定数等である。
【0015】本発明が用いる前記物理量としては、前記
歩行面の動作速度、加速度又は変位等が挙げられ、これ
らを1つ又は複数を組み合わせて用いる。前記歩行面が
走行する手段によるときは、前記物理量は前記歩行面の
走行速度、加速度又は変位であり、前記歩行面が回転体
によって構成されれば、角速度、角加速度又は角度であ
る。
【0016】また、被訓練者の歩行面を成すように動作
する歩道手段と、前記歩行面の動作を制御する手段とを
備えた歩行訓練装置において、前記歩道手段の負荷特性
を設定する手段と、前記負荷特性と共に用いられる前記
歩行面の動作速度を検出する手段と、被訓練者によって
前記歩行面に及ぼされる外力を検出する手段と、前記負
荷特性、前記速度及び外力を用いて前記歩道手段の制御
則を演算する手段とを備えたものである。
【0017】さらに、本発明の歩行訓練装置において、
前記演算手段が、前記歩道手段の駆動によって前記駆動
手段に生じる抵抗力を用いて、前記制御則を演算するよ
うにしたものである。
【0018】また、本発明の歩行訓練装置は、被訓練者
の歩行面を環状ベルトで構成した歩道手段と、前記環状
ベルトの走行を制御する手段とを備えた歩行訓練装置に
おいて、前記歩道手段に所望の等価質量md 、等価減衰
係数cd 及び等価ばね定数kd の各負荷特性を設定する
手段と、前記各負荷特性と共に用いられる前記環状ベル
トの走行速度(dx/dt)を検出する手段と、前記速度か
ら前記環状ベルトの加速度(d2x/dt2)と変位xとを演
算すると共に、前記各負荷特性と前記速度、加速度及び
変位とを用いて前記歩道手段の制御則 fu=(ma−md)(d2x/dt2)+(ca−cd)(dx/dt) +(ka−kd)x−ff (5) 但し、ma :歩道手段の等価質量 ca :歩道手段の等価減衰係数 ka :歩道手段の等価ばね定数 ff :歩行面の駆動機構がもっている抵抗力 fu :歩道手段の駆動力 x :環状ベルトの変位 に基づいて駆動力fu を演算する手段とを備え、前記駆
動力に基づいて前記環状ベルトを駆動するようにしたも
のである。
【0019】また、被訓練者の歩行面を環状ベルトで構
成した歩道手段と、前記環状ベルトの走行を制御する手
段とを備えた歩行訓練装置において、前記歩道手段に所
望の等価質量md 、等価減衰係数cd 及び等価ばね定数
kd の各負荷特性を設定する手段と、前記各負荷特性と
共に用いられる前記環状ベルトの走行速度(dx/dt)を
検出する手段と、前記環状ベルトに作用する外力Fを検
出する手段と、前記速度から前記環状ベルトの変位xを
演算すると共に、前記各負荷特性と前記速度、変位及び
外力とを用いて前記歩道手段の制御則 fu=(ca−αcd)(dx/dt)+(ka−αkd)x −(1−α)F−ff (6) 但し、α=ma/md ma :歩行路面の機構の等価質量 ca :歩行路面の機構の等価減衰係数 ka :歩行路面の機構の等価ばね定数 ff :歩行路面の駆動機構がもっている抵抗力 fu :駆動手段の駆動力 x :環状ベルトの変位 に基づいて駆動力fu を演算する手段とを備え、前記駆
動力に基づいて前記環状ベルトを駆動するようにしたも
のである。
【0020】また、本発明の歩行訓練装置の制御方法
は、被訓練者の歩行面を成すように動作する歩道手段
と、前記歩行面の動作を制御する手段とを備えた歩行訓
練装置の制御方法において、前記歩道手段の負荷特性を
設定し、前記負荷特性と共に用いられる物理量を前記歩
道手段から検出し、前記負荷特性と前記物理量とを用い
て前記歩道手段の制御則を演算するようにしたものであ
る。
【0021】本発明の制御方法における前記物理量も、
前述したようなものが用いられる。
【0022】また、本発明の歩行訓練装置の制御方法
は、被訓練者の歩行面を成すように動作する歩道手段
と、前記歩行面の動作を制御する手段とを備えた歩行訓
練装置の制御方法において、 前記歩道手段の負荷特性
を設定し、前記負荷特性と共に用いられる前記歩行面の
動作速度と、被訓練者によって前記歩行面に及ぼされる
外力とを検出し、前記負荷特性、前記速度及び外力を用
いて前記歩道手段の制御則を演算するようにしたもので
ある。
【0023】さらに、本発明の歩行訓練装置の制御方法
において、前記制御則の演算を、前記歩道手段の駆動に
よって前記駆動手段に生じる抵抗力を用いて、行うよう
にしたものである。
【0024】また、被訓練者の歩行面を環状ベルトで構
成した歩道手段と、前記環状ベルトの走行を制御する手
段とを備えた歩行訓練装置の制御方法において、前記歩
道手段に所望の等価質量md 、等価減衰係数cd 及び等
価ばね定数kd の各負荷特性を設定し、前記各負荷特性
と共に用いられる前記環状ベルトの走行速度(dx/dt)
を検出し、前記速度から前記環状ベルトの加速度(d2
/dt2)と変位xとを演算すると共に、前記各負荷特性
と前記速度、加速度及び変位とを用いて前記歩道手段の
制御則 fu=(ma−md)(d2x/dt2)+(ca−cd)(dx/dt) +(ka−kd)x−ff (7) に基づいて駆動力fu を演算し、前記駆動力に基づいて
前記環状ベルトを駆動するようにしたものである。
【0025】また、被訓練者の歩行面を環状ベルトで構
成した歩道手段と、前記環状ベルトの走行を制御する手
段とを備えた歩行訓練装置の制御方法において、前記歩
道手段に所望の等価質量md 、等価減衰係数cd 及び等
価ばね定数kd の各負荷特性を設定し、前記各負荷特性
と共に用いられる前記環状ベルトの走行速度(dx/dt)
と、前記環状ベルトに作用する外力Fとを検出し、前記
速度から前記環状ベルトの変位xを演算すると共に、前
記各負荷特性と前記速度、変位及び外力とを用いて前記
歩道手段の制御則 fu=(ca−αcd)(dx/dt)+(ka−αkd)x −(1−α)F−ff (8) に基づいて駆動力fu を演算し、前記駆動力に基づいて
前記環状ベルトを駆動するようにしたものである。
【0026】
【作用】被訓練者は歩道手段の歩行面上で歩行訓練を行
う。このとき、本発明においては、前記歩道手段の負荷
特性を変更するための設定手段を設けて、前記歩道手段
から被訓練者が受ける負荷を変更可能な構成にしてい
る。この設定は訓練毎に行うようにしても良いが、予め
様々な負荷特性のパターンに応じたデータの組合せを用
意し、データベースで管理するようにしても良い。
【0027】前記負荷特性の変更は、例えば、前記歩道
手段の機構系をモデル化したときの実質的な等価質量、
等価減衰係数又は等価ばね定数等に対する、所望の等価
質量、等価減衰係数又は等価ばね定数等を設定すること
によって行うことができる。
【0028】また、前記歩道手段の動作に基づく物理量
は、前記制御則の演算に用いられる。前記物理量として
は、一般的には、前記歩行面の動作速度、加速度又は変
位等が挙げられ、前記制御則にはこれらの1つ又は複数
が組み合わされて用いられる。
【0029】前記歩行面は一般的には環状ベルトで構成
されることが多い。このとき、前記速度は、例えば、エ
ンコーダによって検出可能であるが、前記環状ベルトの
変位及び加速度は前記速度から演算によって求めること
ができる。この演算は前記制御則を演算する手段によっ
て行うことができるが、別に演算手段を設けることも可
能である。さらに、前記変位、加速度を検出するための
個別の検出手段を設けてもよい。
【0030】また、前記加速度を検出又は演算する代わ
りに、被訓練者が前記歩行面に及ぼす外力を検出して用
いることができる。前記歩行面として環状ベルトを用い
る場合には、前記外力はベルトの張力から検出すること
ができる。
【0031】演算手段は前述のように前記制御則を演算
するほか、検出した物理量から他の物理量を演算して得
るために使用される。演算速度等が問題であれば、演算
手段を目的別に複数設けても良い。
【0032】以上を見方を変えて説明すれば、本発明で
は、前記歩道手段の動作を制御する制御則の演算におい
て、歩道手段の機構が有する、補正された等価質量、等
価減衰係数又は等価ばね定数等を用いる。補正された等
価質量、等価減衰係数又は等価ばね定数等は、測定又は
演算によって得られた前記歩行面の変位、速度、加速度
と共に前記制御則の演算に用いられ、その結果に基づい
て、前記歩道手段がフィードバック制御されることによ
って、被訓練者から見た歩道手段の負荷特性が変更され
る。
【0033】また、被訓練者が前記歩道手段に及ぼす外
力を考慮されることにより、被訓練者が前記歩行面を蹴
る力に応じた速度で運動する、受動的な歩行訓練装置を
実現することができる。
【0034】本発明の歩行訓練装置は前述したように受
動的であるため、訓練開始時に、まず被訓練者が歩道手
段の歩行面を後方へ蹴る必要がある。このとき、脚力が
非常に弱くなっている被訓練者は、前記歩道手段が有す
る摩擦力の他、前記歩道手段の駆動によってその駆動手
段に生じる抵抗力のために、前記歩道手段を駆動するこ
とができない場合もありうる。そこで、前記摩擦力や抵
抗力に関する情報を前記制御則に与え、制御系において
前記抵抗力が相殺されるようにすれば、前記歩行面は非
常に小さな力で、被訓練者の後方に移動するようにな
り、脚力が非常に弱くなっている被訓練者でも、容易に
訓練を開始することができる。
【0035】また、被訓練者の歩行開始前に前記歩行路
面を被訓練者の反進行方向に微小時間駆動することによ
って、被訓練者の歩行開始を促し、訓練開始を容易にす
ることができる。
【0036】
【実施例】以下本発明を実施例を図面に基づいて、より
詳しく述べる。
【0037】図1は、本発明の歩行訓練装置1の全体的
構成を示す見取図である。
【0038】図1に示したように、歩行訓練装置1は、
歩道手段2、及び制御装置3から成る。制御装置3は、
歩道手段2とケーブルで電気的に接続されている。起動
スイッチ13は、外部から歩道手段2を起動させるもの
であり、制御装置3とケーブルで電気的に接続されてい
る。被訓練者Uの歩行訓練中には、介助者S(図示せ
ず)が補助を行う。
【0039】歩道手段2は床面又は地上に固定されてい
る。歩道手段2は、歩行面を持ち、この歩行面は、互い
に独立に動く2本の環状ベルト6(左足用6A、右足用
6B)により構成される。
【0040】制御装置3は、CRT30、計算機31、
キーボード(マウス含む)32より成る。
【0041】被訓練者Uは、歩道手段2の2本の環状ベ
ルト6(左足用6A、右足用6B)から成る歩道手段2
の上に立ち、歩行を行う。訓練中は、被訓練者に事故が
ないように介助者が状態を監視するが、歩道手段2に手
すりなどを設けておいても良い。
【0042】歩道手段2には、被訓練者の左右の足に対
応した2本の環状ベルト6(左足用6A及び右足用6
B)とその回転に伴って環状ベルトの速度を検出する左
足ベルト速度検出手段7A、右足ベルト速度検出手段7
B、被訓練者と環状ベルトの間に生じる張力を検出する
左足ベルト張力検出手段8A、右足ベルト張力検出手段
8B、左右それぞれの環状ベルト6A、6Bを駆動する
駆動手段9A、9B、環状ベルトの変位を検出する左足
ベルト変位検出手段11A、右足ベルト変位検出手段1
1B、環状ベルトの加速度を検出する左足ベルト加速度
検出手段12A、右足ベルト加速度検出手段12Bを含
む左足、右足の歩行装置4、5が固設されている。
【0043】なお、歩行訓練装置1には補強材10が接
合されており、さらには床面に固定されており、被訓練
者Uの身体が左右前後に揺れても動かない。
【0044】制御装置3の作用を、図2を用いて説明す
る。
【0045】図1では統括制御装置3をCRT30、計
算機31、キーボード32で構成した例としたが、これ
はシステム構成図であり、図2は機能本意の図である。
【0046】制御装置3は、設定手段33、データベー
ス34、演算手段35からなる。設定手段33は、演算
手段35の制御変数を与え、データベース34は歩道手
段2の機構の特性の情報がある。演算手段35は、歩道
手段2の左右のベルト速度検出手段7、ベルト張力検出
手段8、駆動手段9、ベルト変位検出手段11、ベルト
加速度検出手段12、起動スイッチ13と接続してお
り、駆動手段9で発生すべき駆動力を出力する。
【0047】演算手段35での駆動力算出法を、図3を
用いて説明する。
【0048】図3は左右どちらか一方の歩道手段2を、
1自由度のばね-マス-ダンパ系としてモデル化したもの
で、外力として、演算手段35が算出した駆動力fu 、
訓練者Uの足が接地時に加える力F、歩道手段2の機構
が持っている抵抗力ff が作用している。抵抗力ff
は、駆動手段9に作用する抵抗力などの歩道手段2の機
構が元々持っている固有の抵抗力の他に、歩行者Uが乗
ったために環状ベルト6と補強材10が接触して発生す
る摩擦力のように、歩行者Uの体重などの外部要因に依
って変化する抵抗力がある。
【0049】図4のばね-マス-ダンパ系の運動方程式が ma(d2x/dt2)+ca(dx/dt)+ka x=fu+ff+F (9) で与えられるものとする。ここで、 F:訓練者Uの足が接地時に加える力 fu:駆動手段の駆動力 ff:歩道手段2の機構が持っている抵抗力 x:環状ベルト6の変位 t:時刻 ma:歩道手段2の機構の等価質量 ca:歩道手段2の機構の等価減衰係数 ka:歩道手段2の機構の等価ばね定数 である。なお、(d2x/dt2)、(dx/dt)、x、Fはベ
ルト加速度検出手段12、ベルト速度検出手段7、ベル
ト変位検出手段11、ベルト張力検出手段8によって検
出される。さらに、ma、ca、kaのような機構固有の
負荷特性(インピーダンス)と、ff と外部要因の関係
の情報はデータベース34にある。
【0050】訓練者Uの脚力が十分でない場合、即ちF
が小さい場合、歩行路面の負荷特性(ma、ca、ka)
と歩道手段2の機構が持っている抵抗力ffが訓練者U
にとって大きすぎて、環状ベルト6の変位が小さくな
る。ここで訓練者Uが歩行路面上での歩幅を稼ぐために
Fを大きくすると、踏ん張る動作となり自然な歩行が出
来ないことが有り得る。
【0051】ここで、訓練者Uが自分の脚力で自然に歩
行できる時の歩道手段2の外力Fに対する負荷特性が、 md(d2x/dt2)+cd(dx/dt)+kd x=F (10) で表されるものとする。ここで、md、cd、kd はそれ
ぞれ質量、減衰係数、ばね定数である。歩道手段2の負
荷特性(9)を(10)に変更するには、演算手段35
が駆動力fu を fu=(ma−md)(d2x/dt2)+(ca−cd)(dx/dt) +(ka−kd)x−ff (11) という制御則によって定めれば良い。
【0052】なお、ffはデータベース34から演算手
段35に伝達される。これをブロック図で表現したもの
が、図4である。これを、(dx/dt)、x、Fが測定で
きる場合に書き直すと、 fu=(ca−αcd)(dx/dt)+(ka−αkd)x −(1−α)F−ff (12) ただし、α=ma/md となる。これをブロック図で表現したものが、図5であ
る。演算手段35は式(12)で求められる駆動力fu
を駆動手段9の駆動力としている。
【0053】これにより、歩行訓練装置1の負荷特性を
自在に変更でき、歩行訓練装置1に外力Fを加えている
訓練者Uにとっては、さまざまな環境での歩行を体験で
きることになる。
【0054】実際の歩行環境は、例えば土の地面などは
足の着地状況によって局所的な密度などが変化し、結果
として負荷特性が時間に依って変化する場合がある。こ
れを再現するには、md、cd、kdのうち1個もしくは
複数個を、x、(dx/dt)、(d2x/dt2)、もしくはF
の関数として、 md=md{x,(dx/dt),(d2x/dt2)} (13) もしくは、 md=md{x,(dx/dt),F} (14) cd=cd{x,(dx/dt),(d2x/dt2)} (15) もしくは、 cd=cd{x,(dx/dt),F} (16) kd=kd{x,(dx/dt),(d2x/dt2)} (17) もしくは、 kd=kd{x,(dx/dt),F} (18) のように設定すれば良い。
【0055】ここで、md、cd、kdの設定例と、その
効果を示す。
【0056】(a)md、cd、kd のすべてを0として
はならない。
【0057】すべてを0とすると、理論上はFの大小に
依らず無限大の加速度を出すことになる。これは、歩道
手段2が空回りすることになる。
【0058】(b)cd、ffのみを設定する。
【0059】例えば、駆動手段9にサーボモータを使用
する場合、速度の検出手段には簡便で十分な精度のもの
があるが、加速度や張力の検出手段は十分な精度を得る
ためには信号の処理が複雑になることが多い。そのた
め、歩道手段2の外力Fに対する負荷特性を、 ma(d2x/dt2)+cd(dx/dt)+ka x=F (19) とする。これにより、歩道手段2の検出手段はベルト速
度検出手段7のみの簡便な方式で実現できることにな
る。さらには、 md=md(dx/dt) (20) cd=cd(dx/dt) (21) kd=kd(dx/dt) (22) とすれば、ひとつの検出手段でさらに変化をつけられ
る。
【0060】さらに、訓練開始時に訓練者が歩き出さな
いときには、左右の歩行路面ともに、 |fus|>|ff| (23) で、訓練者から見て後ろ向きの駆動力fusを、微少な時
間△tだけ作用させる。すると訓練者の両足には P=(fus−ff)△t (24) なる大きさの力積が作用し、訓練者は微少な時間△tの
間足下をすくわれた状態になり、必然的に左右どちらか
の足を前方に踏み出して転ばないようにする。これによ
り、強制的に歩行を開始させることが可能になる。
【0061】起動スイッチ13を用いてこれを実現する
例を図6の流れ図に示す。
【0062】起動スイッチ13が押されない場合は(1
1)または(12)で決められるfuを駆動手段9に出
力するようにし、起動スイッチ13が押されてから時間
△tまではfusを駆動手段9に出力する。起動スイッチ
13の方法としては、訓練者Uもしくは介助者Sが操作
できるような手持ちのスイッチにして、準備が出来てか
ら作用させる方法と、訓練開始になると自動的にfusを
時間△t作用させる強制的な方法とがある。時間△t
は、通常の歩行で1歩に要する時間である0.5秒程度
で十分であるため、演算手段35にタイマ機能を組み込
むことで実現できる。
【0063】また、訓練者Uもしくは介助者Sがうまく
歩行のスタートが出来たと判断できるまで時間△tを与
えられるよう、起動スイッチ13が押されている間とす
ることも効果がある。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
歩道手段の変位、速度、加速度を検出し、前記検出結果
と歩道手段の負荷特性とに基づくフィードバック制御則
によって歩道手段を駆動することにより、被訓練者が歩
道手段より受ける負荷を自在に設定でき、設定した負荷
のもとで被訓練者が望む歩行速度で歩行訓練を行うこと
ができる歩行訓練装置またはその制御方法を提供するこ
とができる。
【0065】また、歩行面の駆動に対して歩道手段が有
する抵抗力を、前記フィードバック制御則によって相殺
することにより、前記負荷を、非常に小さい範囲から自
在に設定することが可能な歩行訓練装置またはその制御
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歩行訓練機の外観図である。
【図2】本発明の制御手段の構成図である。
【図3】本発明の歩行路面駆動のモデルである。
【図4】本発明の制御則に関わる演算の一実施例を示す
ブロック図である。
【図5】本発明の制御則に関わる演算の他の実施例を示
すブロック図である。
【図6】本発明の歩道手段の駆動方法の一実施例を示す
流れ図である。
【符号の説明】
1…歩行訓練装置、2…歩道手段、3…制御装置、30
…CRT、31…計算機、32…キーボード(マウス含
む)、33…設定手段、34…データベース、35…演
算手段、4…左足歩行装置、5…右足歩行装置、6…環
状ベルト、7…ベルト速度検出手段、8…ベルト張力検
出手段、9…駆動手段、U…被訓練者、S…介助者。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被訓練者の歩行面を成すように動作する歩
    道手段と、前記歩行面の動作を制御する手段とを備えた
    歩行訓練装置において、 前記歩道手段の負荷特性を設定する手段と、前記負荷特
    性と共に用いられる物理量を前記歩道手段から検出する
    手段と、前記負荷特性と前記物理量とを用いて前記歩道
    手段の制御則を演算する手段と、を備えたことを特徴と
    する歩行訓練装置。
  2. 【請求項2】被訓練者の歩行面を環状ベルトで構成した
    歩道手段と、前記環状ベルトの走行を制御する手段とを
    備えた歩行訓練装置において、 前記歩道手段の負荷特性を設定する手段と、前記負荷特
    性と共に用いられる前記環状ベルトの走行速度を検出す
    る手段と、前記負荷特性と前記速度とを用いて前記歩道
    手段の制御則を演算する手段と、を備えたことを特徴と
    する歩行訓練装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の歩行訓練装置において、
    前記速度の代わりに、前記環状ベルトの変位又は加速度
    を検出することを特徴とする歩行訓練装置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の歩行訓練装置において、
    前記速度の他に、前記環状ベルトの変位及び加速度を検
    出することを特徴とする歩行訓練装置。
  5. 【請求項5】請求項2又は3に記載の歩行訓練装置にお
    いて、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記環状ベ
    ルトの速度、変位又は加速度のうち、未検出の物理量を
    演算する手段を備えたことを特徴とする歩行訓練装置。
  6. 【請求項6】請求項3乃至5のいずれかに記載の歩行訓
    練装置において、前記加速度の代わりに、前記環状ベル
    トの張力を検出することを特徴とする歩行訓練装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至5のいずれかに記載の歩行訓
    練装置において、前記負荷特性が、前記歩道手段の実質
    的な等価質量、等価減衰係数又は等価ばね定数を変更す
    る所望の特性値であることを特徴とする歩行訓練装置。
  8. 【請求項8】被訓練者の歩行面を成すように動作する歩
    道手段と、前記歩行面の動作を制御する手段とを備えた
    歩行訓練装置において、 前記歩道手段の負荷特性を設定する手段と、前記負荷特
    性と共に用いられる前記歩行面の動作速度を検出する手
    段と、被訓練者によって前記歩行面に及ぼされる外力を
    検出する手段と、前記負荷特性、前記速度及び外力を用
    いて前記歩道手段の制御則を演算する手段と、を備えた
    ことを特徴とする歩行訓練装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれかに記載の歩行訓
    練装置において、前記演算手段が、前記歩道手段の駆動
    によって前記駆動手段に生じる抵抗力を用いて、前記制
    御則を演算することを特徴とする歩行訓練装置。
  10. 【請求項10】被訓練者の歩行面を環状ベルトで構成し
    た歩道手段と、前記環状ベルトの走行を制御する手段と
    を備えた歩行訓練装置において、 前記歩道手段に所望の等価質量md 、等価減衰係数cd
    及び等価ばね定数kdの各負荷特性を設定する手段と、
    前記各負荷特性と共に用いられる前記環状ベルトの走行
    速度(dx/dt)を検出する手段と、前記速度から前記環
    状ベルトの加速度(d2x/dt2)と変位xとを演算すると
    共に、前記各負荷特性と前記速度、加速度及び変位とを
    用いて前記歩道手段の制御則 fu=(ma−md)(d2x/dt2)+(ca−cd)(dx/dt) +(ka−kd)x−ff (1) 但し、 ma :歩道手段の等価質量 ca :歩道手段の等価減衰係数 ka :歩道手段の等価ばね定数 ff :歩行面の駆動機構がもっている抵抗力 fu :歩道手段の駆動力 x :環状ベルトの変位 に基づいて駆動力fu を演算する手段と、を備え、 前記駆動力に基づいて、前記環状ベルトを駆動すること
    を特徴とする歩行訓練装置。
  11. 【請求項11】被訓練者の歩行面を環状ベルトで構成し
    た歩道手段と、前記環状ベルトの走行を制御する手段と
    を備えた歩行訓練装置において、 前記歩道手段に所望の等価質量md 、等価減衰係数cd
    及び等価ばね定数kdの各負荷特性を設定する手段と、
    前記各負荷特性と共に用いられる前記環状ベルトの走行
    速度(dx/dt)を検出する手段と、前記環状ベルトに作
    用する外力Fを検出する手段と、前記速度から前記環状
    ベルトの変位xを演算すると共に、前記各負荷特性と前
    記速度、変位及び外力とを用いて前記歩道手段の制御則 fu=(ca−αcd)(dx/dt)+(ka−αkd)x −(1−α)F−ff (2) α=ma/md ma :歩行路面の機構の等価質量 ca :歩行路面の機構の等価減衰係数 ka :歩行路面の機構の等価ばね定数 F :ベルトに作用する外力 ff :歩行路面の駆動機構がもっている抵抗力 fu :駆動手段の駆動力 x :環状ベルトの変位 に基づいて駆動力fu を演算する手段と、を備え、 前記駆動力に基づいて、前記環状ベルトを駆動すること
    を特徴とする歩行訓練装置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至11のいずれかに記載の歩
    行訓練装置において、被訓練者の進行方向逆向きに前記
    歩行面を微少時間駆動する手段を備えたことを特徴とす
    る歩行訓練装置。
  13. 【請求項13】被訓練者の歩行面を成すように動作する
    歩道手段と、前記歩行面の動作を制御する手段とを備え
    た歩行訓練装置の制御方法において、 前記歩道手段の負荷特性を設定し、前記負荷特性と共に
    用いられる物理量を前記歩道手段から検出し、前記負荷
    特性と前記物理量とを用いて前記歩道手段の制御則を演
    算することを特徴とする歩行訓練装置の制御方法。
  14. 【請求項14】被訓練者の歩行面を環状ベルトで構成し
    た歩道手段と、前記環状ベルトの走行を制御する手段と
    を備えた歩行訓練装置の制御方法において、 前記歩道手段の負荷特性を設定し、前記負荷特性と共に
    用いられる前記環状ベルトの走行速度を検出し、前記負
    荷特性と前記速度とを用いて前記歩道手段の制御則を演
    算することを特徴とする歩行訓練装置の制御方法。
  15. 【請求項15】請求項2に記載の歩行訓練装置の制御方
    法において、前記速度の代わりに、前記環状ベルトの変
    位又は加速度を検出することを特徴とする歩行訓練装置
    の制御方法。
  16. 【請求項16】請求項2に記載の歩行訓練装置の制御方
    法において、前記速度の他に、前記環状ベルトの変位及
    び加速度を検出することを特徴とする歩行訓練装置の制
    御方法。
  17. 【請求項17】請求項13又は14に記載の歩行訓練装
    置の制御方法において、前記検出手段の検出結果に基づ
    いて、前記環状ベルトの速度、変位又は加速度のうち、
    未検出の物理量を演算することを特徴とする歩行訓練装
    置の制御方法。
  18. 【請求項18】請求項15乃至17のいずれかに記載の
    歩行訓練装置の制御方法において、前記加速度の代わり
    に、前記環状ベルトの張力を検出することを特徴とする
    歩行訓練装置の制御方法。
  19. 【請求項19】請求項13乃至17のいずれかに記載の
    歩行訓練装置の制御方法において、前記負荷特性が、前
    記歩道手段の実質的な等価質量、等価減衰係数又は等価
    ばね定数を変更する所望の特性値であることを特徴とす
    る歩行訓練装置の制御方法。
  20. 【請求項20】被訓練者の歩行面を成すように動作する
    歩道手段と、前記歩行面の動作を制御する手段とを備え
    た歩行訓練装置の制御方法において、 前記歩道手段の負荷特性を設定し、前記負荷特性と共に
    用いられる前記歩行面の動作速度と、被訓練者によって
    前記歩行面に及ぼされる外力とを検出し、前記負荷特
    性、前記速度及び外力を用いて前記歩道手段の制御則を
    演算することを特徴とする歩行訓練装置の制御方法。
  21. 【請求項21】請求項13乃至20のいずれかに記載の
    歩行訓練装置において、前記制御則の演算を、前記歩道
    手段の駆動によって前記駆動手段に生じる抵抗力を用い
    て行うことを特徴とする歩行訓練装置の制御方法。
  22. 【請求項22】被訓練者の歩行面を環状ベルトで構成し
    た歩道手段と、前記環状ベルトの走行を制御する手段と
    を備えた歩行訓練装置の制御方法において、 前記歩道手段に所望の等価質量md 、等価減衰係数cd
    及び等価ばね定数kdの各負荷特性を設定し、前記各負
    荷特性と共に用いられる前記環状ベルトの走行速度(dx
    /dt)を検出し、前記速度から前記環状ベルトの加速度
    (d2x/dt2)と変位xとを演算すると共に、前記各負荷
    特性と前記速度、加速度及び変位とを用いて前記歩道手
    段の制御則 fu=(ma−md)(d2x/dt2)+(ca−cd)(dx/dt) +(ka−kd)x−ff (3) 但し、 ma :歩道手段の等価質量 ca :歩道手段の等価減衰係数 ka :歩道手段の等価ばね定数 ff :歩行面の駆動機構がもっている抵抗力 fu :歩道手段の駆動力 x :環状ベルトの変位 に基づいて駆動力fu を演算し、前記駆動力に基づいて
    前記環状ベルトを駆動することを特徴とする歩行訓練装
    置の制御方法。
  23. 【請求項23】被訓練者の歩行面を環状ベルトで構成し
    た歩道手段と、前記環状ベルトの走行を制御する手段と
    を備えた歩行訓練装置の制御方法において、 前記歩道手段に所望の等価質量md 、等価減衰係数cd
    及び等価ばね定数kdの各負荷特性を設定し、前記各負
    荷特性と共に用いられる前記環状ベルトの走行速度(dx
    /dt)と、前記環状ベルトに作用する外力Fとを検出
    し、前記速度から前記環状ベルトの変位xを演算すると
    共に、前記各負荷特性と前記速度、変位及び外力とを用
    いて前記歩道手段の制御則 fu=(ca−αcd)(dx/dt)+(ka−αkd)x −(1−α)F−ff (4) α=ma/md ma :歩行路面の機構の等価質量 ca :歩行路面の機構の等価減衰係数 ka :歩行路面の機構の等価ばね定数 F :ベルトに作用する外力 ff :歩行路面の駆動機構がもっている抵抗力 fu :駆動手段の駆動力 x :環状ベルトの変位 に基づいて駆動力fu を演算し、前記駆動力に基づいて
    前記環状ベルトを駆動することを特徴とする歩行訓練装
    置の制御方法。
  24. 【請求項24】請求項13乃至24のいずれかに記載の
    歩行訓練装置の制御方法において、被訓練者の進行方向
    逆向きに前記歩行路面を微少時間駆動することを特徴と
    する歩行訓練装置の制御方法。
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