JPH08140653A - 煙草フィルター - Google Patents

煙草フィルター

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JPH08140653A
JPH08140653A JP30690194A JP30690194A JPH08140653A JP H08140653 A JPH08140653 A JP H08140653A JP 30690194 A JP30690194 A JP 30690194A JP 30690194 A JP30690194 A JP 30690194A JP H08140653 A JPH08140653 A JP H08140653A
Authority
JP
Japan
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carboxylic acid
cigarette filter
filter
polymer
cigarette
Prior art date
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Pending
Application number
JP30690194A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikatsu Mizukami
義勝 水上
Keiji Iguchi
圭二 井口
Nobuyuki Numata
長之 沼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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  • Cigarettes, Filters, And Manufacturing Of Filters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明の煙草フィルタ−はカルボン酸およびカ
ルボン酸金属塩を原料モノマ−とするポリマ−からなる
繊維を0.002g/個以上含有する煙草フィルタ−で
ある。好ましくは、カルボン酸およびカルボン酸金属塩
を原料モノマ−とするポリマ−が架橋している繊維であ
る。 【効果】本発明の煙草フィルタ−はタ−ルやニコチンの
減少に効果的で、香喫味を低下させず、製造が容易で、
安価な煙草フィルタ−である。水溶液中に紡出する事を
特徴とする難燃アクリル系合成繊維の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は煙草フィルターに関す
る。
【0002】
【従来の技術】煙草フィルターとしては一般的にはパル
プやアセテート繊維が多く用いられている。また、ター
ルやニコチンの含有量の少ない煙草が好まれる傾向が年
々強くなってきている。例えば特開平6ー90727号
公報にはキチンを後加工で付着させた煙草フィルターの
例が記載されている。また、キチン繊維を用いた煙草フ
ィルターが特開昭60ー16837号公報に記載されて
いる。両者ともタールやニコチンを除去する能力に優れ
ていると記載されている。
【0003】しかし、キチンを後加工する方法は煙草フ
ィルターの通気抵抗を増大する欠点がある。また、記載
の実施例では浸漬時間が30分と長時間を必要とする
上、煙草フィルターの乾燥中に煙草フィルターが変形す
るという欠点がある。キチン繊維は取り扱い易く、繊維
状であるため煙草フィルターの材料として好ましいが、
キチン繊維は高価であり、使い捨ての煙草フィルターに
は経済的に不利である。
【0004】また、特開平5ー50516号公報には低
分子量カルボン酸、例えばクエン酸、リンゴ酸、乳酸等
が表面に遍在するセルロース繊維を用いた煙草フィルタ
ーの例が記載されている。この例ではタールは減少せず
に、ニコチンが選択的に減少すると記載されている。
【0005】一方、カルボン酸およびカルボン酸金属塩
からなるポリマーを用いる例としては特開平2ー113
877号公報にメチルビニルエーテルと無水マレイン酸
の1:1コポリマーと硫酸マグネシウム、または硫酸亜
鉛の混合物を煙草フィルターを製造する際の接着剤とし
て用いる例が記載されているのみで、タールやニコチン
の減少に効果的であるという記載はない。
【0006】また吸水ポリマーを含有している煙草フィ
ルターとして特開昭62ー115270号公報にデュア
ル構造タバコフイルターが記載してある。しかし、吸水
ポリマーは粒状であるため、ポリプロピレンやアセテー
トの繊維や紙に粒子状態で捕捉され、口元の別のフィル
ターと組み合わされている。これは吸水ポリマー粒子の
脱落を防止するためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はタール
やニコチンの減少に効果的で、香喫味を低下させない製
造が容易な煙草フィルターを安価に提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明者らはタールやニコチン
の減少に効果的で、香喫味を低下させない素材を探索
し、煙中の水分を減少させることがタールやニコチンの
減少に効果的で、香喫味を低下させないことに着目し、
研究した結果、本発明の完成に至った。即ち、本発明の
煙草フィルターはカルボン酸およびカルボン酸金属塩を
原料モノマーとするポリマーからなる繊維を0.002
g/個以上含有する煙草フィルターである。好ましくは
カルボン酸およびカルボン酸金属塩を原料モノマーとす
るポリマーが架橋しているポリマーからなる繊維であ
る。
【0009】本発明の煙草フィルターに用いるカルボン
酸およびカルボン酸金属塩を原料モノマーとするポリマ
ーのモノマーの一例として、カルボキシル基を持つモノ
マーとしては例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸等が用いられる。カルボン酸アルカリ金属塩基を持
つモノマーとしては例えばアクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸等のアルカリ金属塩が用いられる。アルカリ
金属としてはナトリウム、カリウム等が用いられる。カ
ルボキシル基を持つモノマーとカルボン酸アルカリ金属
塩基を持つモノマーとのモル割合は1/1から1/10
である。カルボキシル基を持つモノマーとカルボン酸ア
ルカリ金属塩基を持つモノマーの合計は70重量%から
99.5重量%含まれる。
【0010】上記のポリマーに架橋を形成させるために
ヒドロキシル基を持つモノマーを共重合することが出来
るが、ヒドロキシル基を持つモノマーとしては例えばヒ
ドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメ
タクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロ
キシプロピルアクリレート、グリセリルモノメタクリレ
ート、グリセリルモノアクリレート等が用いられる。こ
れらのモノマーは各々複数の種類で用いてもよい。ヒド
ロキシル基を持つモノマーはフリーのカルボン酸と当量
以下で0.5重量%以上含まれる。0.5重量%未満で
は架橋量が不足する。 ポリマーに架橋を形成させるこ
とによって、該ポリマーのべとつき感が少なくなり、煙
草フィルターの製造時における取扱性を向上させること
が出来る。上記のモノマー以外に可塑性を付与するため
に他のビニルモノマー例えば酢酸ビニル、アクリロニト
リル等を用いてもよい。可塑化のためのモノマーの量は
30重量%以下である。
【0011】上記のモノマーを重合する方法は特に限定
はしない。モノマー組成が水溶性であれば水系重合が好
ましく。重合開始剤には一般に用いる過硫酸酸ナトリウ
ム等を用いればよい。上記のポリマーから本発明の煙草
フィルターに用いる繊維を製造する紡糸方法は、水系重
合の場合、乾式紡糸が好ましい。湿式紡糸の場合は凝固
剤に水を使用できないので有機溶剤系で用いなければな
らない。
【0012】乾式紡糸した後、水分が10重量%以上残
ったまま乾熱で1.3倍以上延伸し、次に、場合により
乾熱で架橋処理を行なう。その後クリンプ付与、カット
を適宜行なう。水分が10重量%以上残ったまま乾熱で
1.3倍以上延伸すると繊維の強度が向上し好ましい。
分子量の大きい繊維は吸水量も大きいが、一方、分子量
が大きいために延伸しにくく、繊維強度が低くなる。上
記の繊維の例としてはテクニカルアブソーバント社の
「オアシス」(商標名)がある。
【0013】一般的なシガレットの煙草フィルターの重
量は0.1から0.2g/個である。本発明の煙草フィ
ルターには上記のカルボン酸およびカルボン酸金属塩を
原料モノマーとするポリマーからなる繊維を0.002
g/個以上含有するが、好ましくは0.004g/個以
上である。キングサイズのシガレットや葉巻の様な非常
に大きい煙草のフィルターの場合はより好ましくは0.
02g/個以上である。カルボン酸およびカルボン酸金
属塩を原料モノマーとするポリマーからなる繊維が0.
002g/個未満ではニコチンやタールを除去するフィ
ルター効果が不足する。
【0014】このカルボン酸およびカルボン酸金属塩を
原料モノマーとするポリマーには、カルボキシル基を持
つモノマーとカルボン酸アルカリ金属塩基を持つモノマ
ーの合計が70重量%から99.5重量%含まれる。こ
のように多量にカルボン酸およびカルボン酸金属塩を含
有するポリマーは非常に大きい吸湿性を持っている。3
0℃、100%相対湿度の雰囲気で飽和すると100重
量%以上吸湿する。カルボン酸およびカルボン酸金属塩
の合計が85重量%以上のポリマーは150重量%以上
吸湿する。
【0015】煙草の煙の中でタールやニコチンは水蒸気
と共存する。従って、煙の中の水蒸気を減少させること
により、煙の中のタールやニコチンを減少させることが
想定される。また、水分子を吸着したフィルターは煙の
中のタールやニコチンを減少させることが想定される。
【0016】本発明の煙草フィルターには上記のカルボ
ン酸およびカルボン酸金属塩を原料モノマーとするポリ
マーからなる繊維以外に他の繊維、例えばアセテート、
レーヨン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、パルプ等を併用することが出来る。また、煙草フィ
ルターを製造するに必要な接着剤または可塑剤を用いる
ことが出来る。さらに、タールやニコチンの減少に効果
的で、香喫味を低下させない本発明以外のフィルター用
素材、例えば活性炭粒子、湿潤材、フレーバーおよび香
料、メントール等の薬剤等を併用することもできる。
【0017】本発明の煙草フィルターは例えば上記のア
セテート等の繊維と本発明に用いるカルボン酸およびカ
ルボン酸金属塩を原料モノマーとするポリマーからなる
繊維とを混合し、煙草フィルターに成形することが出来
る。煙草フィルターの製造は例えば特開昭58ー133
79号公報に記載されている方法で製造することが出来
る。この方法は均一に開繊したトウ状繊維束に、セルロ
ースを主とする粉砕パルプを添加し、コルゲート熱成形
装置でコルゲート状シートに成形し、それを集束し円棒
状にする製造方法である。この粉砕パルプの替わりに、
カルボン酸およびカルボン酸金属塩を原料モノマーとす
るポリマーからなる繊維を添加することができる。ま
た、他の添加物を同様に添加することもできる。
【0018】また、特開昭62ー272963号公報に
はトウ・トランペット、ガーニチャー、成形手段、包装
手段、および切断手段からなる一般的な煙草フィルター
製造装置が記載されているが、本発明に於いても同様な
方法で製造することが出来る。
【0019】煙草フィルターのフィルター効果の測定は
72゜F、相対湿度60%で48時間調湿した後、FT
C法によってタールおよびニコチンの試験を行った。試
験用の煙草はJT株式会社製の缶入り「ピース」を用い
た。また、喫煙者によるパネルを構成し、ブラインド喫
煙試験を行い、香喫味の試験をした。
【0020】
【実施例】
「実施例1」市販の通常のジアセテート繊維(3デニー
ル、51mm)と「オアシス」(9デニール、51m
m)を表1の重量割合(%)で混綿し、カーディングし
た後、10g/mのスライバーを作成し、市販の煙草フ
ィルターと同じ直径の紙のストローの中に引き込み、長
さ20mmに切断し、フィルターのみの重量が0.2g
/個の煙草フィルターを作成し、FTC法による試験を
行い、表1にその結果を示した。通気抵抗は各煙草フィ
ルター共に50から55mm水柱であり、大差なかっ
た。また、パネルによる香喫味の試験結果は「オアシ
ス」の量が増大するにつれて軽くはなるが、味は悪くな
らなかった。煙草のフレーバーを阻害することもなかっ
た。煙草フィルターの切口から吸水繊維「オアシス」が
脱落することもなかった。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の煙草フィルタ−は吸収剤が繊維
状であるため、均一に混合でき、効果的にその作用を発
揮させることが出来る。また、粒状の吸収剤と異なり、
接着剤なしに、安定して保持することが出来る。このた
め、吸収剤繊維の脱落や、フィルタ−中での偏りもな
い。従って、本発明の煙草フィルタ−はタ−ルやニコチ
ンの減少に効果的で、香喫味を低下させず、製造が容易
で、安価な煙草フィルタ−である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボン酸およびカルボン酸金属塩を原
    料モノマーとするポリマーからなる繊維を0.002g
    /個以上含有する煙草フィルター。
  2. 【請求項2】 カルボン酸およびカルボン酸金属塩を原
    料とするポリマーが架橋している請求項1記載の煙草フ
    ィルター。
JP30690194A 1994-11-15 1994-11-15 煙草フィルター Pending JPH08140653A (ja)

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JP30690194A JPH08140653A (ja) 1994-11-15 1994-11-15 煙草フィルター

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JP30690194A JPH08140653A (ja) 1994-11-15 1994-11-15 煙草フィルター

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JPH08140653A true JPH08140653A (ja) 1996-06-04

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002100384A (ja) * 2000-09-22 2002-04-05 Asahi Kasei Corp 燃料電池およびこれに用いられる水蒸気透過膜
CN1295995C (zh) * 2001-12-10 2007-01-24 侯关荣 天然纤维香烟滤棒及其制造方法
CN104910568A (zh) * 2015-01-28 2015-09-16 云南中烟工业有限责任公司 一种石墨烯-聚合物复合气凝胶的滤嘴香料棒及其制备方法
CN105002587A (zh) * 2015-08-04 2015-10-28 浙江中烟工业有限责任公司 一种有机-无机纳米纤维复合丝束及其制备方法和应用

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