JPH08140512A - のり病害細菌死滅除去と同時に栄養塩類を施肥する方法 - Google Patents

のり病害細菌死滅除去と同時に栄養塩類を施肥する方法

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JPH08140512A
JPH08140512A JP32410094A JP32410094A JPH08140512A JP H08140512 A JPH08140512 A JP H08140512A JP 32410094 A JP32410094 A JP 32410094A JP 32410094 A JP32410094 A JP 32410094A JP H08140512 A JPH08140512 A JP H08140512A
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Hideo Tagawa
英生 田川
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RIYOUYOU SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 養殖のり細菌死滅と施肥 【目的】 のり病害細菌を死滅除去と同時に栄養塩類
を施肥する方法の提供 【構成】 電極をチタン陽極、チタン陰極で形成して
のり養殖海域の浮上ブイに設け、次亜塩素酸ソーダ濃度
調整発生装置から太陽電池、バッテリーより電流を通電
して天然海水中に残留塩素を発生させ、のり病害細菌を
死滅除去させると共にのり生育のための栄養塩類を施肥
容器より自動的に施肥することによりのり生長を促進さ
せる構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[産業上の利用分野]本発明は養殖のりに
病害する細菌、フラボバクテリュウム等の養殖のりを死
滅させ細胞の破壊を生じる細菌を死滅除去を行うことに
より養殖のりを保護すると同時に養殖のりの生育を促進
させることを目的とし、養殖のり病害細菌の死滅と同時
に栄養塩類を自動的に施肥する方法に関する。
【0002】[従来の技術]近年養殖のりに付着するス
ミノリ等の被害が日本沿岸各地で発生しているが対策は
みられていない。スミノリ発生により価格は半減する。
加えて海域における栄養塩類の減少により養殖のりの生
育が阻害される一方、競合するプランクトン類にこれら
の栄養塩類を消費されるため養殖のりの生育環境は向上
しない。栄養塩類は従来は河川等により陸上より養殖海
域に補充されてきたため、廃水を浄化して放流する廃水
処理場の新設反対運動がみられている。これは養殖のり
漁業者にとっては栄養塩類補充がなくなることになり死
活問題とされているからである。栄養塩類補充には人為
的にシャワーにより干出時に散布するが効果がみられて
いない。又散布回数を増加させると労力、費用が増加す
るため経済的に不利益であった。以上の如く他には対策
が無いため続行するしか無く、上記のような悪循環を繰
り返す極めて問題点のある方法であった。本発明は上述
のような従来問題を鑑みてなされたもので、人体にもの
りにも安全でのり病害細菌を死滅させる優れた効果が得
られると共に栄養塩類を施肥することが、自動的、電気
的に行われるため、コストの低減化が可能となり、容易
な取り扱いで長期間連続して実行可能なのり病害細菌死
滅除去方法と同時に養殖のりの生育を促進させる栄養塩
類を自動的、電気的に施肥する方法を提供することを目
的とする。
【0003】[課題を解決するための手段]上述のよう
な目的を達成するために、本発明請求項1記載のり病害
細菌死滅除去すると同時に栄養塩類を自動的に施肥する
方法では、陽極および陰極で形成された電極を養殖のり
育成域内における天然海水中に設け、該電極に直流電流
を通電して次亜塩素酸ソーダを発生させ、前記天然海水
中の残留塩素濃度を調整することにより、のりを病害死
させるのり病害細菌を死滅除去すると同時にのり網支柱
に設けた施肥容器に収容した栄養塩類を自動的に補充す
ることを特徴とするのり病害細菌死滅同時に栄養塩類を
自動的に施肥する方法を採用した。
【0004】また、請求項2記載のり病害細菌を死滅除
去すると同時に栄養塩類を自動的に施肥する方法では、
養殖のり網の両端を構成する主ロープにチタンワイヤー
を通過させ該両端ロープのチタンワイヤーを陽極および
陰極として形成し、該電極に直流電流を通電して次亜塩
素酸ソーダを発生させ海水中の残留塩素濃度を調整する
ことによりのり病害細菌を集中的に死滅除去すると同時
にのり網支柱に設けた施肥容器ににより自動的に栄養塩
類を施肥する方法を採用した。
【0005】また、請求項3記載のり病害細菌を死滅除
去すると同時に栄養塩類を自動的に施肥する方法では、
養殖のり網の両端を構成する主ロープにチタンワイヤー
を通過させ該両端ロープのチタンワイヤーを陽極および
陰極として形成し、該電極に直流電流を通電して次亜塩
素酸ソーダを発生させ海水中の残留塩素濃度を調整する
ことによりのり病害細菌を集中的に死滅除去すると同時
に該電極より分岐した電極に直流電流を通電することで
電気作用により自動的に栄養塩類を施肥する方法を採用
した。
【0006】[作用]本発明請求項1記載ののり病害細
菌死滅除去と同時に栄養塩類を自動的に施肥する方法で
は、以下に述べるような作用がある。種のりの育成用培
養海水の交換回数が多い程糸状体が成長するが、これに
は殺菌海水が使用される。殺菌海水には次亜塩素酸ソー
ダを使用する。1000l当たり10%濃度の次亜塩素
酸ソーダを100CC投入するが、のり養殖は各漁協単
位の採苗場で集中して育成するため使用海水量も莫大で
あるので注入量の調整が煩雑である。したがって種のり
育成用海水を予め殺菌海水とすることが期待されてい
る。本発明は天然海水中の塩素濃度18.980ppm
を電気分解により次亜塩素酸ソーダの生成に転換し、こ
の次亜塩素酸ソーダを残留塩素として任意に例えば1p
pm〜2ppmとすることで、天然海水中の残留塩素の
増加により任意の濃度に調整することにより、残留塩素
による消毒効果を利用することを可能としたものであり
養殖のり漁業への寄与効果は極めて大きい。天然海水を
利用して電気分解により、天然海水の構成元素である塩
素を残留塩素として増加させるだけのものであり、これ
等の残留塩素は、消毒、減菌作用後は再び天然海水に戻
るため、自然環境には何らの害、副作用を与えることは
無い。一般的に、海水のPHは8程度であるが、残留塩
素の海水中の減少は、海水中の還元性無機物、有機物と
の反応、あるいは、光化学反応等によりみられるので殺
菌効果を維持するには、継続して次亜塩素酸ソーダを発
生させる必要がある。このため、本発明は、天然海水中
のPHによる干渉も除外しうる安定した次亜塩素酸ソー
ダの発生機能であり、かつ残留塩素の殺菌効果を維持し
うる作用がある。加えて、不足がちな海域中の栄養塩類
を補充することで折角殺菌した条件下でのり養殖環境に
重点的に行われることが葉体の進行速度が早い結果を生
じる。のり養殖に施肥する目的は水質汚濁防止による廃
水規制の強化の結果河川等よりの栄養塩類の流入が減少
し、加えて害藻であるアオノリ、珪藻等の栄養塩類の消
費によってのり養殖海域の栄養塩類が不足する結果、の
り生育が阻害されることを防止するため施肥を行うもの
である。現在まで適切な施肥の方法はみられていない。
【0007】施肥の時期としては、東京水産大学 有賀
博士の研究では水温等同一環境条件下では若いのり葉体
に比較して老成した葉体の進行速度が極めて遅く、光合
成及び呼吸の速度は発芽後40日で最高となり以後日数
の経過と共に減少することが判明している。このため施
肥は発芽40日以前の早い時期に行う必要があり、本発
明では摘採中も連続して自動的に栄養塩類の供給が行わ
れる利点があり満足しうる結果を生じる。施肥は一般的
に動力噴霧器によって作業船に搭載した海水溶解肥料を
のり網が海面すれすれにあって満潮に向かう時に葉面に
散布することを毎日連続して行うともっとも効果的と云
われるが労力、コストの面で問題が生じる。施肥材料
(最小量の法則)の選定としては海水中の加里は海水中
に豊富であるので燐と窒素の強化を行う。薬害の生じな
い濃度は海水1トン当たり硫安20g強化燐酸5gとさ
れている。この場合の硫安には窒素21%、強化燐酸に
は燐が25%含有されている条件である。のりの成長に
は光合成により糖類を作り、窒素と燐を主体とした元素
によってアミノ酸を作る窒素同化作用によりペプチドか
ら更に原形質蛋白を作り細胞分裂を促進することが不可
欠である。窒素が糖類と化合するには仲介物質のヌクレ
オチドというヌクレオシド糖に燐酸基が結合した燐酸エ
ステルが核酸を生じて蛋白質を作るために燐酸が先に糖
と結合することが必要である。燐と窒素が施肥材料の元
素となる。
【0008】[実施例]次の図1により第1実施例を説
明する。図面は浮上ブイ17を養殖のり育成域内におけ
る天然海水中に設けたのり網支柱に固縛し潮位の上下に
自動的に追従せしめると共に、内蔵するバッテリーより
直流電流をブイ下面に設けたチタン陽極およびチタン陰
極に通電し次亜塩素酸ソーダを発生させのり病害細菌を
死滅させるものである。そして、浮上ブイ17は、のり
網支柱10にロープ8により干満潮位に応じた長さに調
整される。このため海面9に浮上中、透明ケース1内に
収容した太陽電池2で発生した直流電流は電線6により
内蔵するバッテリー16へ通電すると、直流電流は電線
6を介し次亜塩素酸ソーダ濃度調整発生装置5によりチ
タン陽極5a,およびチタン陰極5bにおくられ、夜間
も継続してバッテリー16により次亜塩素酸ソーダを発
生とのり病害細菌を死滅させる。尚バッテリー陸上電源
により充電させ長期的に使用することもできる。施肥容
器7は内部に栄養塩類14を収納するが、海面9に浮上
するように、のり網支柱10にロープ8により干満潮位
に応じだ長さに調整される。施肥容器7には複数の施肥
口13を有し海面9の変動により発生する水圧水流によ
って栄養塩類14がのり網12に施肥される。栄養塩類
14はのり漁期に応じた栄養塩類摂取量とするため即
効、中効、遅効性を考慮した燐と窒素を配分して施肥容
器7に収容されると共に複数設置される。
【0009】次に図2により第2実施例を説明する。図
面はのり生育漁場を構成する養殖のり網の両端を構成す
る主ロープ3にチタンワイヤーを通過させチタン陽極5
a、チタン陰極5bに通電し該電極間の海面9に次亜塩
素酸ソーダを発生する。即ち次亜塩素酸ソーダ濃度調整
発生装置5は浮上ブイ17に収容しだ太陽電池2、バッ
テリー16で発生した直流電流を電線6で接続された養
殖のり網の両端を構成する主ロープ3にチタンワイヤー
を通過させチタン陽極5a、チタン陰極5bに通電し該
電極間の海面9に次亜塩素酸ソーダを発生する。海面9
ののり病害細菌4は死滅するので養殖のり網には付着し
ない。干出時にはのり網は空気中に露出するため、電流
負荷が発生しないので、この間は太陽電池2はバッテリ
ー16に充電する。次亜塩素酸ソーダ濃度調整発生装置
5は浮上ブイ17又は作業船、陸上電源等により電力を
供給しうるので、その選択は任意である。施肥容器7に
は複数の施肥口13を有し海面9の変動により発生する
水圧水流によって栄養塩類14がのり網12に施肥され
る。栄養塩類14はのり漁期に応じた栄養塩類摂取量と
するため即効、中効、遅効性を考慮した燐と窒素を配分
して施肥容器7に収容されると共に複数設置される。
【0010】次に図3により第3実施例を説明をする。
図面は養殖網の両端を構成する主ロープ3にチタンつイ
ヤーを通過させチタン陽極5a、チタン陰極5bに通電
し該電極間の海面9に次亜塩素酸ソーダを発生する。即
ち次亜塩素酸ソーダ濃度調整発生装置5は浮上ブイ17
に収容した太陽電池2、バッテリー16で発生した直流
電流を電線6で接続された養殖のり網の両端を構成する
主ロープ3にチタンワイヤーを通過させチタン陽極5
a、チタン陰極5bに通電し該電極間の海面9に次亜塩
素酸ソーダを発生する。海面9ののり病害細菌4は死滅
するので養殖のり網には付着しない。チタン電極5a、
5bに分岐接続部15を複数配置し、施肥電極11を接
続する施肥電極11は細片の施肥電極11と栄養塩類1
4により混合構成されているため、直流電流の通電によ
って電気作用を発生し該施肥電極は栄養塩類と共に陽極
より陰極側へ移動する。施肥電極11の消耗がのり網へ
の栄養塩類補充と共に発生するため陽極、陰極の極性切
替えにより栄養塩類ののり網へ集中して補充を平均して
継続使用しうる。干出時にはのり網は空気中に露出する
ため、電流負荷が発生しないので、この間は太陽電池2
はバッテリー16に充電する。即ち殺菌と施肥が中断さ
れる。次亜塩素酸ソーダ濃度調整発生装置5は浮上ブイ
17又は作業船、陸上電源等により電力を供給しうるの
で、その選択は任意である。施肥容器7には複数の施肥
口13を有し海面9の変動により発生する水圧水流によ
って栄養塩類14がのり網12に施肥される。栄養塩類
14はのり漁期に応じだ栄養塩類摂取量とするため即
効、中効、遅効性を考慮した燐と窒素を配分して施肥容
器7に収容されると共に複数設置される。又分岐接続部
15は任意に複数設けることが可能であり、のり生育状
況に応じて施肥電極11を任意に集中して配置すること
により良好なる養殖のり生育が可能となった。
【0011】以上の実施例において次のような効果を奏
した。 (1)次亜塩素酸ソーダ1ppm10時間の発生により
フラボバクテリュウム、パラシオシーラ、ユーカンピ
ア、リゾソレニヤ、プリユーシグマ、リクモフオラ等の
植物性プランクトンを完全に死滅させた。本発明では海
上において同一濃度を継続して発生させるため陸上での
次亜塩素酸ソーダの注入方法と異なり極めて効果が大き
い。即ち残留塩素が有効塩素として継続して発生される
ので低濃度の殺菌が可能となった。又状況に応じ任意に
濃度の調整が可能となった。
【0012】
【表1】
【表2】 上記条件にてのりのり病害細菌(フラボバクテリウム)
を完全に死滅させた。公害の発生は無い。加えてのり新
芽の成長が従来方式の養殖のりと比較すると、海水1ト
ン当たり硫安20g強化燐酸5gを自動的に補充するこ
とでのりの成長が36%早く栄養塩類の吸収良好によっ
て上質価格の等級のり生産が可能となった。
【0013】以上説明したように、天然海水中に設けた
電極に直流電流を通電して次亜塩素酸ソーダ発生させる
方法では、のり病害細菌の被害として、糸状菌のフラボ
バクテリウム寄生によりのりが腐死脱落スミノリが発生
する。又芽いたみ、がん腫病壷状菌病によるものが挙げ
られているが従来対策としてなすべきものがみられずの
り病害細菌の被害は打つべき手法があげられなっかたこ
とから脱却して殺菌効果に加えて栄養塩類をのり生育場
所に集中して無公害に補充することで活性化にも前回き
に対応し得ることが可能となった。今後漁業者の将来へ
の生活設計としての養殖のり事業への夢も危険にさらさ
れることもなくなるため、若年者の後継者難が発生せ
ず、本方法によって長期的な効果が期待できる。
【0014】本発明は実施例を図面により詳述してきた
が、本発明の具体的な方法及びこの方法に用いられる部
材や装置類の具体的な設計変更等があっても本発明に含
まれる。例えば次亜塩素酸ソーダ濃度は任意に設定でき
るものであり、のり病害細菌として認められる多くの種
類において個々の死滅最適値を設定することができる。
【0015】また、陽極及び陰極の材質は任意であり、
例えばステンレス鋼等の鉄材、または、黒鉛、チタン等
とすることができる。またチタン電極に白金被履や酸化
被膜を付加することもできる。
【0016】栄養塩類の施肥の時期、材料はのり品種及
び海況、天候に応じて選定されるものであり、加えて摘
採後の新芽進行速度を自動コントロールする必要があ
る。このため燐と窒素の混合比及び速効、中効、遅効性
の速度コントロール等も本発明に含まれるものである。
【0017】電気分解用の直流電源は風力発電装置や波
力発電装置及び陸上電源等によっても供給することがで
きる。
【0018】陽極または陰極はブロック状、線状網状
等、形状は任意に設定することができる。また、のり網
を金属として電極に使用した場合、陰極部と陽極部を混
在させてもよい。
【0019】[発明の効果]本発明請求項1記載ののり
病害細菌の死滅除去方法では、前記方法を採用したた
め、従来から何ら改善対策されることのなかったのり病
害細菌の死滅除去のための使用に関わる困難な取扱方
法、冷凍貯蔵、海上運搬、採摘を含めての人件費、網
代、薬品代のコストに比べて極めて低価格でのり病害細
菌の死滅と除去効果を完全に持続し得ると共に作業を無
人化し得る効果がある。又、本発明は食品用の殺菌剤と
して使用されている次亜塩素酸ソーダを海中で海水分解
により現状で無公害に生産し殺菌効果に加えて、同時に
栄養塩類を海上において無人に自動的に施肥すること
で、漁業者ののり養殖目的である生産を増大させるため
に応用する画期的発明であり、効果が抜群であるので、
現在漁業者の置かれているスミノリ被害額、後継者難、
精神的、人為的、財政的な負担を一挙に解決できるもの
である。
【0020】本発明請求項2記載ののり病害細菌の死滅
除去方法では、のり網自体での電気分解による殺菌と同
時に栄養塩類を施肥する方法を採用した。現在のり養殖
は沿岸養殖が主体であり、また出荷前に養殖のりにのり
病害細菌の集中発生がみられた場合には、被害金額も数
十億円単位であり、かつ折角育成したのりが数日にて全
滅するため、漁業者の精神的な疲労も甚だしい。本発明
では軽量、折り曲げ可能なチタン電極と無公害な太陽電
池を採用し、浮上ブイの内部に次亜塩素酸ソーダ濃度調
整発生装置を置き、内外部に陽電極及び陰電極を配置す
ることで作業性が向上し加えて、スミノリ被害を未然に
防止することができる。また発電装置は、太陽電池、波
力発電装置、デイーゼル発電装置、陸上電源の配線等を
使用し、洋上で電力を容易に得ることができる。なお電
極に発生する水素ガスによって海水対流作用を促進する
ので空気中の炭酸ガスが補充される結果のり細胞の炭素
量が増加され活性化すると同時に栄養塩類の自動施肥が
可能となったため製品の品質回上効果が生じる。
【0021】本発明請求項3記載ののり病害細菌の死滅
除去方法では、前記請求項2記載と同じく養殖のり網の
両端を構成する主ロープにチタンワイヤーを通過させ該
両端ロープのチタンワイヤーを陽極および陰極として形
成し、該電極に直流電流を通電して次亜塩素酸ソーダ発
生させるため、のり病害細菌が養殖のりに付着しようと
しても常時次亜塩素酸ソーダを発生させているのでこれ
を死滅する効果を生じる。これに加えて該電極に分岐接
続部を複数配置し施肥電極を接続することにより、施肥
電極を構成する栄養塩類が電気的に電極間を通過するた
め自動的にのり生育に不可欠である栄養塩類が補充施肥
される結果摘採のりの成育環境が向上し色、つやが良く
なり、旨味成分も失われないので製品価格が上昇する効
果を生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明請求項1記載の方法に使用する装置を示
す説明図である。
【図2】本発明請求項2記載の方法に使用する装置を示
す説明図である。
【図3】本発明請求項3記載の方法に使用する装置を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 太陽電池 3 主ロープ 4 のり病害細菌 5 次亜塩素酸ソーダ 濃度調整発生装置 5a チタン陽極 5b チタン陰極 6 電線 7 施肥容器 8 ロープ 9 海面 10 のり網支柱 11 施肥電極 12 のり網 13 施肥口 14 栄養塩類 15 分岐接続部 16 バッテリー 17 浮上ブイ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項 1】 陽極および陰極で形成された電極を養
    殖のり育成域内における天然海水中に設け、該電極に直
    流電流を通電して次亜塩素酸ソーダを発生させ、前記天
    然海水中の残留塩素濃度を調整することにより、のりを
    病害死させるのり病害細菌を死滅除去すると同時にのり
    網支柱に設けた施肥容器に収容した栄養塩類を自動的に
    補充することを特徴とするのり病害細菌死滅と同時に栄
    養塩類を施肥する方法。
  2. 【請求項 2】 養殖のり網の両端を構成する主ロープ
    にチタンワイヤーを通過させ該両端ロープのチタンワイ
    ヤーを陽極および陰極として形成し、該電極に直流電流
    を通電して次亜塩素酸ソーダを発生させ海水中の残留塩
    素濃度を調整することによりのり病害細菌を集中的に死
    滅除去すると同時にのり網支柱に設けた施肥容器により
    自動的に栄養塩類を施肥する方法。
  3. 【請求項 3】 養殖のり網の両端を構成する主ロープ
    にチタンワイヤーを通過させ該両端ロープのチタンワイ
    ヤーを陽極および陰極として形成し、該電極に直流電流
    を通電して次亜塩素酸ソーダを発生させ海水中の残留塩
    素濃度を調整することによりのり病害細菌を集中的に死
    滅除去すると同時に、該電極より分岐した施肥電極に直
    流電流を通電することで施肥を電気作用により自動的に
    栄養塩類を施肥する方法。
JP32410094A 1994-11-19 1994-11-19 のり病害細菌死滅除去と同時に栄養塩類を施肥する方法 Pending JPH08140512A (ja)

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JP32410094A Pending JPH08140512A (ja) 1994-11-19 1994-11-19 のり病害細菌死滅除去と同時に栄養塩類を施肥する方法

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030023843A (ko) * 2001-10-10 2003-03-20 주용식 구리와 은을 이용한 살균장치
JP2004281708A (ja) * 2003-03-14 2004-10-07 Mitsuteru Kimura 太陽電池
KR100787955B1 (ko) * 2006-05-24 2007-12-24 김정권 양식수 살균장치
CN104429887A (zh) * 2014-05-15 2015-03-25 浙江海洋学院 海洋植物增殖辅助结构

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