JPH08139496A - はんだチップの実装装置及び実装方法及び回路基板 - Google Patents

はんだチップの実装装置及び実装方法及び回路基板

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JPH08139496A
JPH08139496A JP27254594A JP27254594A JPH08139496A JP H08139496 A JPH08139496 A JP H08139496A JP 27254594 A JP27254594 A JP 27254594A JP 27254594 A JP27254594 A JP 27254594A JP H08139496 A JPH08139496 A JP H08139496A
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solder
mounting
chips
chip
solder chip
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JP27254594A
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Hisashi Kin
久 金
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Canon Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】はんだチップを回路基板に自動的に実装するこ
とが可能であり、且つコスト的にも安いはんだチップの
実装装置を提供する。 【構成】複数のはんだチップを格子状に整列させる整列
ステーション12と、整列ステーション12で整列され
たはんだチップを回路基板上40に実装するための実装
ステーション42と、整列ステーション12で整列され
たはんだチップを吸着して、X軸方向に搬送し、実装ス
テーション42において、はんだチップを回路基板40
上に実装するためのロボット36と、整列ステーション
12と実装ステーション42の間に配置され、ロボット
36によるはんだチップの吸着状態を検査する検査ステ
ーション32とを具備し、ロボット36は、X軸に沿う
方向と上下方向であるZ軸方向との2軸方向に動作する
ように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、はんだチップを格子状
に整列させ、この整列状態を維持したまま一括して回路
基板上に実装するためのはんだチップの実装方法及びこ
の実装方法により製造された回路基板に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ICの実装密度を向上させるため
にBGA(Ball Grid Array)と呼ばれる方式が開発され
てきている。これは、ICパッケージの裏面に、従来の
ICパッケージの足に代わるグリッドを形成し、このグ
リッドにはんだボールを取り付けるというものである。
このようにグリッドを設けた方が、ICパッケージの周
囲に多数の足を出すよりもICを小型化しやすい。
【0003】ところで、このようなBGAにおいては、
上記のようにICパッケージの裏面に形成されたグリッ
ドにはんだボールを取り付ける必要がある。従来、グリ
ッドにはんだボールを取り付ける方法としては、ボール
状のはんだをトレーに並べ、吸着用のヘッドで必要な分
だけのはんだボールを吸着し、一括してICパッケージ
の裏面のグリッドに載せるという方法が採用されてい
る。この方法は、トレーにICパッケージのグリッドと
同一ピッチで多数の凹所を形成し、この凹所にはんだボ
ールを落とし込んで整列させ、ICのグリッドパターン
と同一ピッチの穴が形成された吸着ヘッドで、この整列
されたはんだボールを吸着するものである。このような
方法を用いれば、一応はICパッケージのグリッドには
んだボールを一括して取り付けることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の技術を開示した文献等においては、はんだボール
を整列させる治具や整列されたはんだボールを吸着する
ヘッド等については言及されているものの、はんだボー
ルを整列し、これらのはんだボールを吸着ヘッドで吸着
して回路基板の位置まで搬送し、回路基板上に実装する
という一連の実装動作を自動的に行う実装システムにつ
いては、言及されていない。BGAを採用した回路基板
等を量産化するためには、このような実装システムの開
発が不可欠である。
【0005】したがって、本発明は上述した課題に鑑み
てなされたものであり、その主たる目的は、はんだチッ
プを回路基板に自動的に実装することが可能であり、且
つコスト的にも安いはんだチップの実装装置、及びはん
だチップの実装方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し目
的を達成するために、本発明のはんだチップの実装装置
は、複数のはんだチップを格子状に整列させる整列ステ
ーションと、該整列ステーションで整列されたはんだチ
ップを回路基板上に実装するための実装ステーション
と、前記整列ステーションで整列されたはんだチップを
吸着して、前記整列ステーションと前記実装ステーショ
ンとを結ぶX軸方向に搬送し、前記実装ステーションに
おいて、はんだチップを回路基板上に実装するための搬
送手段とを具備し、前記ロボットは、前記X軸に沿う方
向と上下方向であるZ軸方向との2軸方向に動作するよ
うに構成されている事を特徴としている。
【0007】また、この発明に係わるはんだチップの実
装装置において、前記整列ステーションと前記実装ステ
ーションの間に配置され、前記搬送手段によるはんだチ
ップの吸着状態を検査する検査ステーションを更に具備
することを特徴としている。
【0008】また、この発明に係わるはんだチップの実
装装置において、前記検査ステーションは、前記搬送手
段によるはんだチップの吸着状態を画像により検査する
ためのテレビカメラを備える事を特徴としている。
【0009】また、この発明に係わるはんだチップの実
装装置において、前記テレビカメラは、前記X軸に直交
するY方向に移動可能に構成されている事を特徴として
いる。
【0010】また、この発明に係わるはんだチップの実
装装置において、前記回路基板は、前記X軸に直交する
Y方向に沿って搬送され、前記実装ステーションに供給
されることを特徴としている。
【0011】また、本発明のはんだチップの実装方法
は、複数のはんだチップを整列治具により格子状に整列
させる第1の工程と、該第1の工程で整列されたはんだ
チップをロボットにより一括して吸着し、一定の方向で
あるX軸方向に搬送する第2の工程と、前記はんだチッ
プをX軸方向の延長上にある実装位置まで搬送し、該実
装位置に配置された回路基板上に載置する第3の工程と
を具備する事を特徴としている。
【0012】また、この発明に係わるはんだチップの実
装方法において、前記第2の工程と前記第3の工程の間
に、はんだチップを前記X軸方向に搬送する途中で前記
搬送手段によるはんだチップの吸着状態を検査する検査
工程を更に具備することを特徴としている。
【0013】また、この発明に係わるはんだチップの実
装方法において、前記検査工程におけるはんだチップの
吸着状態の検査は、はんだチップを撮影するテレビカメ
ラの画像に基づいて実行されることを特徴としている。
【0014】また、本発明のはんだチップの実装方法
は、複数のはんだチップを所定配置状態に整列させる整
列工程と、前記整列状態の前記複数のはんだチップの全
部のはんだチップ、または前記複数の一部のはんだチッ
プを前記整列状態を保って保持手段に移転保持する保持
工程と、前記はんだチップをはんだ接続する複数の電極
を有した電子部材を前記半田チップを受ける位置に移送
する移送工程と、前記保持工程で保持した前記はんだチ
ップを前記受け位置にある前記電子部材の前記電極上に
移転する移転工程と、前記電極上のはんだチップをはん
だ固定する固定工程とを具備することを特徴としてい
る。
【0015】また、この発明に係わるはんだチップの実
装方法において、前記電子部材は集積回路構成体であ
り、該集積回路構成体の表面に内部の回路と接続する電
極を所定配置状態に備えていることを特徴としている。
【0016】また、本発明のはんだチップの実装方法
は、表面に内部回路と接続する電極を所定配置状態に配
列した複数の電子部品を所定位置に移送する移送工程
と、複数のはんだチップを前記電子部材の前記電極の配
列に対応した状態に、かつ前記電子部材の数に対応した
グループ毎に整列する整列工程と、前記グループ毎のは
んだチップを転移保持して前記電子部材移送位置に搬送
する搬送工程と、前記転移保持したはんだチップを各電
子部材の前記電極上に載置する載置工程と、前記電極上
に受けたはんだチップをはんだ接続する接続工程とを具
備することを特徴としている。
【0017】また、本発明の回路基板は、請求項6乃至
11の何れか1項に記載のはんだチップの実装方法によ
り製造されたことを特徴としている。
【0018】
【作用】以上のように本発明は構成されているので、は
んだチップを整列するための整列ステーションと、ロボ
ットによるはんだチップの吸着状態を検査する検査ステ
ーションと、はんだチップを回路基板上に実装する実装
ステーションとを一列上に配置し、この列に沿うX軸方
向と上下方向であるZ軸方向に移動可能なロボットで、
はんだチップを搬送することにより、はんだチップの実
装の自動化を図ることができる。また、ロボットがX軸
方向とZ軸方向の2軸のみについて移動可能であれば良
いので、3軸方向に移動するロボットを採用する場合に
比較して装置が簡略化され、装置のローコスト化を図る
ことができる。
【0019】また、ロボットによるはんだチップの吸着
状態を、テレビカメラで撮影して検査することにより、
はんだチップの吸着もれ等が防止され、信頼性の高いは
んだチップの実装動作が可能となる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について、添付
図面を参照して詳細に説明する。 (第1の実施例)図1は、本発明の第1の実施例のはん
だチップの実装装置の全体構成を示す平面図であり、図
2は、図1の側面図である。
【0021】本実施例の実装装置は、IC等のパッケー
ジの裏面に格子状に配列されたグリッドの1つ1つに、
はんだチップを1個ずつ実装するための装置であり、概
略的には、多数のはんだチップを上記のグリッドと同一
ピッチの格子状に整列させ、これを一括して搬送し、I
C等のパッケージの裏面に一括して載置する機能を果た
すものである。
【0022】図1,図2において、実装装置10の左半
部には、はんだチップを整列させるための整列ステーシ
ョン12が配置されている。この整列ステーション12
は、はんだチップを整列させるための整列治具14と、
この整列治具14を揺動させるための揺動装置16とか
ら概略構成されている。揺動装置16は、図2に示すよ
うに基台となる揺動装置本体18と、その上に配置さ
れ、整列治具14を上面に載置可能な揺動台20と、揺
動装置本体18と揺動台20の間に配置され、揺動台2
0を弾性的に支持すると共に、揺動駆動させるためのフ
ローティングユニット22とを備えている。また、この
実施例の装置は、例えば、一度に5個のICパッケージ
にはんだチップを実装できるように構成されており、こ
れに対応して整列治具14には、5ヶ所のはんだチップ
整列部14a,14b,14c,14d,14eが配置されてい
る。これらの整列部14a〜14eは、格子状に複数の凹
所が形成されたものであり、この凹所の夫々にはんだチ
ップを1個ずつ落とし込んで、はんだチップを格子状に
整列させるものである。なお、整列ステーション12に
は、上記の整列部14a〜14eの全ての凹所にはんだチ
ップが落ち込んでいるか否かを検査するためのテレビカ
メラ29が備えられている。このテレビカメラ29は、
整列部14a〜14eの全ての領域を撮影するために、不
図示の駆動機構により、図1中上下方向(Y軸方向)に
走査可能に配置されている。
【0023】整列ステーション12に隣接した位置に
は、架台24が配置されており、この架台24上には、
はんだチップを整列治具14に供給するためのはんだチ
ップ供給ユニット26が配置されている。このはんだチ
ップ供給ユニット26に備えられた排出シュート28の
先端部が整列治具14内に伸長しており、排出シュート
28を滑り降りてきたはんだチップが整列治具14内に
供給されるようになされている。なお、前述したよう
に、はんだチップ供給時は前記排出シュート28は整列
治具14内に伸長しているが、非供給時には後述する移
載の際の邪魔にならないように縮小し、整列治具14内
には無い。
【0024】また、整列ステーション12の右方にはテ
レビカメラ30を備えた検査ステーション32が配置さ
れている。この検査ステーション32は、後述するロボ
ット36の吸着ヘッド38の部分をテレビカメラ30に
より下方から撮影して、吸着ヘッド38の吸着孔の全て
にはんだチップが吸着されているか否かを検査するため
のものである。既に述べたように、この実装装置は一度
に5個のICパッケージにはんだチップを実装できるよ
うに構成されているため、吸着ヘッド38はY軸方向に
並んだ5ヶ所の吸着部38a,38b,38c,38d,38e
を有しており、テレビカメラ30は、この吸着部38a
〜38eの全面を撮影するためにY軸方向に走査可能に
配置されている。具体的には、テレビカメラ30は、ガ
イドシャフト34によりY軸方向にスライド可能にガイ
ドされており、不図示の駆動装置によりY軸方向にスラ
イド駆動される。
【0025】検査ステーション32の更に右方には、ロ
ボット36によって搬送されてきたはんだチップをIC
パッケージ等のワーク40に実装するための実装ステー
ション42が配置されている。この実装ステーション4
2は、ワーク40をY軸方向に搬送するコンベア44
と、はんだチップを一時的に収納しておく一時収納箱4
5を備えている。この一時収納箱45は、検査ステーシ
ョン32で吸着ヘッド38の吸着部38a〜38eの一部
がはんだチップを吸着していないことを検出した場合
に、その吸着を失敗している吸着部からはんだチップを
全て取り外し、一時的に収納しておくためのものであ
る。
【0026】また、実装ステーション42には、コンベ
ア44によって搬送されてきたワーク40の位置を検出
するためのテレビカメラ46と、このテレビカメラ46
で撮影されたワーク40の位置情報に基づいて、ワーク
40をロボット36の吸着ヘッド36の位置に整合する
ように位置決めするための位置決め装置48とが備えら
れている。この位置決め装置48は、公知のXYステー
ジ等から構成される。なお、ワーク40は、この実施例
においては、5個のICパッケージ40a,40b,40c,
40d,40eが連結されたものであり、テレビカメラ4
6は、ワーク40の全面を撮影することができるように
Y軸方向に走査可能に配置されている。具体的には、テ
レビカメラ46は、ガイドシャフト50によりY軸方向
にスライド可能にガイドされており、不図示の駆動装置
によりY軸方向にスライド駆動される。このテレビカメ
ラ46は、はんだチップがワーク40上に載置された後
に、ワーク40上の全面を撮影し、はんだチップの実装
ミスが無いかどうかを検査する役目も果たす。
【0027】更に、上記の整列ステーション12、検査
ステーション32、実装ステーション42に隣接した位
置には、ロボット36を各ステーション12,32,42
の並び方向、すなわちX軸方向に移動させるためのスラ
イドレール52が備えられている。ロボット36は、こ
のスライドレール52に沿ってX軸方向にスライドし、
はんだチップを整列ステーション12から実装ステーシ
ョン42まで搬送する。また、ロボット36は、吸着ヘ
ッド38を備えており、この吸着ヘッド38を上下方向
であるZ軸方向に移動させる機構を備えている。従っ
て、吸着ヘッド38は、スライドレール52とロボット
36とによりX軸方向とZ軸方向の2軸方向に移動可能
にされている。
【0028】また、検査ステーション32及び実装ステ
ーション42を支持する架台54の側面には、実装装置
10の全体を制御するための制御回路及び外部から操作
を行う操作ボタン等を配置した制御盤56が配置されて
いる。
【0029】なお、ワーク40に形成されたはんだチッ
プを載置するためのグリッドには、フラックスがあらか
じめ塗布されているので、グリッド上に載置されたはん
だチップはグリッドに仮固定された状態となる。この状
態で、ワーク40はコンベア44により実装ステーショ
ン42から搬出され、リフロー炉等に入れられて、はん
だチップの溶融固定が行われる。
【0030】次に、図3は、ワーク40の平面図であ
り、図4は、図3を右方向から見た側面図である。
【0031】ワーク40は、既に説明したように、5個
のICパッケージ40a〜40eが連結されて構成されて
おり、個々のICパッケージは、ガラエポ基板41とこ
のガラエポ基板41に実装されたICチップ43とから
構成されている。ガラエポ基板の表面には格子状に配列
され、はんだチップを実装するためのグリッド41aが
配列されている。また、ガラエポ基板41には、実装ス
テーション42における位置決めの基準となる基準穴4
1bが複数個形成されている。
【0032】次に、図5は、はんだチップ供給ユニット
26の構成を示した斜視図であり、図6乃至図9は、は
んだチップ供給ユニット26の内部構造を示した図であ
る。
【0033】はんだチップ供給ユニット26は、供給ユ
ニット本体60と、供給ユニット本体60に接続され、
はんだチップを多数収納する回転ドラム62と、回転ド
ラム62を回転させるモーター64と、回転ドラム62
に接続されたシュート28とから概略構成されている。
供給ユニット本体60内には、図6に示すようにモータ
ー64の回転力を回転ドラム62に伝達するための回転
軸66が内蔵されており、この回転軸66は、供給ユニ
ット本体60に対してベアリング68により回転自在に
支持されている。回転軸66の中央部には、図6,図7
に示すような直径を細くされた小径部66aが形成され
ており、小径部66aには、貫通穴66bが形成されてい
る。また貫通穴66bの中間部には、回転軸66の中心
部を貫通する流体通路66cが形成されている。これら
の貫通穴66b及び流体通路66cは、回転ドラム62内
に不活性ガス、例えば窒素を供給するためのものであ
る。不活性ガスを回転ドラム62に供給することによ
り、回転ドラム62内に貯蔵されている多数のはんだチ
ップが空気に触れて酸化することが防止される。この回
転ドラム62は、実装装置全体の中ではんだチップが滞
留する時間がもっとも長い部分であるので、ここに不活
性ガスを供給し、はんだチップを酸化から保護すること
は、はんだチップの劣化を防止する点で大きな効果があ
る。不活性ガスは、供給ユニット本体60に接続された
供給パイプ70から、回転軸66の小径部66a、貫通
穴66b、流体通路66cを介して回転ドラム62内に供
給される。
【0034】一方、回転ドラム62には、その先端部に
図8に示すように蓋体70が設けられており、この蓋体
70を開けて、外部からはんだチップを回転ドラム62
内に供給するようになされている。蓋体70の中心部に
は開口穴70aが形成されており、この開口穴70aか
ら、回転ドラム62内にシュート28が進入している。
回転ドラム62内には、図9に示すように内羽根62a
が形成されており、ドラム62の回転によりこの内羽根
62aによってすくい取られたはんだチップが、回転ド
ラム62の頂上付近にきたときに内羽根62aからこぼ
れ落ち、シュート28上に落下する。シュート28上に
落下したはんだチップはシュート28に沿って滑り落
ち、シュート28の先端部から図1に示した整列治具1
4内に供給されることとなる。なお、内羽根62aによ
ってすくい取られるはんだチップの量は、内羽根62a
の大きさによって一義的に決まるので、回転ドラム62
からは、常に一定量のはんだチップが整列治具14に供
給されることとなる。
【0035】次に、図10は、揺動装置16の構成を示
す斜視図である。また、図11(a),(b)は、揺動
装置16の揺動台20をロックする構造を示した図であ
る。
【0036】揺動装置16は、既に述べたように、揺動
装置本体18と、その上に配置された揺動台20と、揺
動台20を揺動装置本体18に対して弾性的に支持し、
且つ揺動させるフローティングユニット22とを備えて
いる。揺動台20は、揺動装置本体18に対して揺動さ
れることにより、その上に載置された整列治具14を振
動させ、整列治具14内のはんだチップを整列させる。
【0037】また、揺動装置本体18と揺動台20の間
には、図10及び図11に示すようにシリンダ72が4
個設けられており、これらのシリンダの各々のピストン
ロッド72aには、位置決めピン74が取り付けられて
いる。一方、揺動台20の、シリンダ72に対応する位
置には、位置決めピン74が挿入される透孔20aが形
成されている。シリンダ72のピストンロッド72a
は、整列治具14を振動させるときには、図11(a)
に示すようにシリンダ72に引き込まれており、位置決
めピン74は、揺動台20の透孔20aから抜け出した
状態になっている。そのため、この状態では、揺動台2
0は、揺動装置本体18に対して自由に揺動することが
できる。これにより、整列治具14が振動され、はんだ
チップの整列が行われる。はんだチップの整列が終了す
ると、図11(b)に示すようにシリンダ72のピスト
ンロッド72aが押し出し動作され、位置決めピン74
が揺動台20の透孔20aに入り込み、位置決めピン7
4のフランジ部74aが揺動台20を押し上げて揺動台
20を水平な状態でロックする。フローティングユニッ
ト22は揺動台20を弾性的に支持しているため、揺動
台20を振動させていない状態においては、揺動台20
の姿勢は安定せず、小さい力が作用しただけでも揺れ動
いてしまう。そのため、吸着ヘッド38で整列されたは
んだチップを整列治具14から吸着する場合に、姿勢が
安定せず吸着ミスが発生する場合がある。これを防止す
るために、本実施例では、シリンダ72と位置決めピン
74で構成されるロック機構により、整列治具14から
はんだチップを吸引するときに、揺動台20を水平な状
態でロックするようにしている。これにより、吸着ヘッ
ド38によるはんだチップの吸着ミスを大幅に低減させ
ることができる。
【0038】なお、図示はしていないが、揺動台20の
整列治具14が載置される部分には整列治具14を吸着
するための吸着孔が形成されており、この吸着により整
列治具14が揺動台20上に固定される。
【0039】次に、図12は、整列治具14の構造を示
す斜視図であり、図13は、図12の側断面図である。
【0040】図12及び図13において、整列治具14
は、整列治具14の外郭部を構成する箱状の整列治具本
体80と、この整列治具本体80を第1の部屋80aと
第2の部屋80bとに仕切るためのシャッター82とを
備えている。シャッター82は、ガイド部材84により
上下方向に開閉可能にガイドされており、ガイド部材8
4の上部に固定された2つのエアシリンダ86により開
閉動作される。整列治具本体80の底部には、はんだチ
ップを整列させるための整列部材88が配置されてい
る。この整列部材88の第1の部屋80a側には、はん
だチップ1個が丁度はまり込む大きさの凹所88aが多
数格子状に形成されている。この多数の凹所88aには
んだチップが1個ずつはまり込むことにより、はんだチ
ップが格子状に整列される。この格子状に配列された凹
所88aのピッチ間隔は、ワーク40としてのICパッ
ケージに形成されているグリッドのピッチ間隔と同一に
設定されている。多数の凹所88aは、既に図1を参照
して説明したように、5個のICパッケージに一度には
んだチップを供給することができるように、5ヶ所のは
んだチップ整列部14a〜14eに別れて形成されてい
る。
【0041】また、整列部材88の多数の凹所88aの
各々の底部には、はんだチップの大きさの1/2以下程
度の直径を有する透孔88bが形成されており、これら
の透孔88bには、整列治具本体80の底部の整列部材
88の下側に設けられた流体通路90が連通している。
この実施例における実装装置においては、ワークの種類
の変更に対応して汎用性を持たせるため、ワーク40と
してのICパッケージのグリッドの配列面積に応じて吸
着ヘッド38の吸着面積が複数種類に変更可能になされ
ている(詳細は後述する)。そのため、ワークの種類に
よっては、はんだチップ整列部14a〜14eのうちの全
てのはんだチップが吸着されるとは限らず、一部のはん
だチップが常に整列部材88上に残る可能性がある。そ
のため、整列治具14の外部から上記の流体通路90内
に不活性ガスあるいは空気等を吹き込んで、透孔88b
からガスを噴出させ、整列部材88上に残されたはんだ
チップを凹所88aから取り除くようにしている。
【0042】次に、図14は、整列治具14によるはん
だチップの整列方法を説明するための図である。
【0043】まず、図14(a)に示すように、整列治
具14内にはんだチップが全く無い状態からスタートす
るものとする。図14(a)に示した状態から、前述し
たはんだチップ供給ユニット26により一定量のはんだ
チップ92を図14(b)に示すように整列治具14の
第1の部屋80a内に供給する。このとき供給するはん
だチップ92の量は、整列部材88に形成された全ての
凹所88aをうめる量の5倍〜10倍程度の量である。
整列治具に供給されるはんだチップの量が少なすぎる場
合、例えば全ての凹所88aを丁度うめる量であった場
合には、全ての凹所88aにはんだチップが落ちきるま
でに長時間を要する。そのため、供給するはんだチップ
の量は全ての凹所をうめる量の3倍程度以上であること
が望ましい。また、供給するはんだチップの量が多すぎ
る場合には、余剰のはんだチップの処理が面倒になる。
このような理由から整列治具14に供給するはんだチッ
プの量は上記のような量に設定されている。
【0044】次に、図14(c),(d)に示すよう
に、揺動装置16の揺動台20を揺動させることにより
整列治具14を前後左右に傾け、はんだチップ92を整
列部材88の凹所88aに落とし込む。全ての凹所88a
にはんだチップが落とし込まれると、図14(e)に示
すように、余剰のはんだチップ92aが整列部材88上
に積まれた状態となる。
【0045】次に、図14(f)に示すように、エアシ
リンダ86を動作させてシャッター82を上方にスライ
ドさせるとともに、揺動台20を角度θだけ傾け、余剰
のはんだチップ92aをシャッター82の下側の空間か
ら整列治具14の第2の部屋80bに移動させる。そし
て、余剰のはんだチップ92aが第2の部屋80bに全て
移動した後に再びエアシリンダ86を動作させて、図1
4(g)に示すようにシャッター82を閉じる。
【0046】次に、図14(h)に示すように、揺動装
置16のシリンダ72を押し出し動作させて、揺動台2
0を水平状態にロックする。そして、吸着ヘッド38を
整列治具14の第1の部屋80a内に下降させて、凹所
88aに落ち込んで整列されたはんだチップ92bを吸着
して取り出す。
【0047】次に、整列治具14の第1の部屋80aか
らはんだチップ92bが取り出された後、シャッター8
2を開くとともに、揺動台20を角度θ’だけ傾けて、
余剰のはんだチップ92aを再び第1の部屋80aに投入
する。そして、図14(c)〜図14(i)の動作を何
回か繰返す。このような動作を行うことにより、はんだ
チップ供給ユニット26からの整列治具14への1回の
はんだチップの供給で、複数個のワーク40へのはんだ
チップの実装が可能となり、生産性を向上させることが
できる。
【0048】なお、ワーク40のグリッドの数が、はん
だチップ整列部14a〜14eの凹所88aの数よりも少
なく、吸着ヘッド38ではんだチップ92bを第1の部
屋80aから取り出した後も、一部のはんだチップ92b
が凹所88aに落ち込んだまま残される場合には、一定
の周期毎に整列治具14の流体通路90に空気または不
活性ガス等を吹き込んで、はんだチップ92bを凹所8
8aから取り出すようにする。このようにすることによ
り、一定のはんだチップが凹所88a内に長期間留まっ
て酸化による劣化を引き起こすことが防止される。
【0049】次に、図15は、図14(h)においてA
で示した部分の拡大図である。図示したように、はんだ
チップの形状は図15(a)に示すような球形でもよい
し、図15(b)に示すような楕円形でもよい。また、
さらには円板状や多角形状でもよい。
【0050】次に、図16乃至図18は、吸着ヘッド3
8の吸着部の構造を示した図である。本実施例では、前
述したように、吸着ヘッド38には5つの吸着部38a
〜38eが設けられているが、これらの吸着部は全て同
一の構造であるので、それらの代表として吸着部38a
の構造について説明する。
【0051】吸着部38aは、ワーク40としてのIC
パッケージに形成されたグリッドと同一ピッチで格子状
に配列された吸引孔102を有する吸着プレート104
と、この吸着プレート104の上面に接続された吸着部
本体106とから概略構成されている。吸着部本体10
6と吸着プレート104の間には空気室108が形成さ
れており、この空気室108は、図16,図17に示す
ように、仕切り壁106a,106bにより例えば3つの
空気室108a,108b,108cに区切られている。こ
れら3つの空気室108a,108b,108cには各々1
つずつの空気抜き孔110a,110b,110cが設けら
れているので、空気抜き孔110a,110b,110cの
内のどの空気抜き孔から空気を吸い出すかによって、吸
着プレート104の吸着面積を変更することが可能であ
る。詳しくは、例えば空気抜き孔110aのみから空気
を吸い出す場合には、空気室108aがカバーする領域
の吸引孔102のみにはんだチップが吸着されることと
なる。また、例えば2つの空気抜き孔110a,110b
から同時に空気を吸い出した場合には、空気室108a
と108bとを合わせた領域の吸引孔102にはんだチ
ップが吸着されることとなる。従って、3つの空気抜き
孔110a,110b,110cを任意に組み合わせること
により、7通りに吸着面積を変更することが可能であ
る。ただし、実際上は、ICパッケージに形成されてい
るグリッドのパターンは正方形状あるいは長方形状がほ
とんどであると考えられるので、通常は、 (1)空気抜き孔110aのみから空気を吸い出し、空
気室108aがカバーする領域の吸引孔102にはんだ
チップを吸着する。 (2)2つの空気抜き孔110a,110bから同時に空
気を吸い出し、空気室108aと108bとを合わせた領
域の吸引孔102にはんだチップを吸着する。 (3)3つの空気抜き孔110a,110b,110cから
同時に空気を吸い出し、空気室108aと108bと10
8cとを合わせた領域の吸引孔102にはんだチップを
吸着する。 の3通りのパターンが主体となる。このように、本実施
例の吸着ヘッドによれば、少なくとも3種類のICパッ
ケージに対して同一の吸着ヘッドで対応することが可能
となる。もちろん、空気室の区切りをもっと増やせば、
より多種類のICパッケージに対応できることはいうま
でもない。
【0052】なお、各空気室に発生する負圧が同一でな
いと、吸着プレート104の吸着領域により、はんだチ
ップを吸着する時間が異なって不具合が生じる場合があ
る。そのため、本実施例では、空気室の体積に応じて空
気抜き孔の直径を異ならせている。すなわち、空気室の
体積が小さい場合には空気抜き孔の直径も小さくし、空
気室の体積が大きい場合には空気抜き孔の直径も大きく
している。このようにすることにより、吸着部の全面積
にわたって、はんだチップの吸着時間を一致させること
ができる。
【0053】また、図18に示すように、吸着プレート
104に形成された吸引孔102の表面には、はんだチ
ップを吸着しやすいように0.1〜0.3mm程度の面取り
102aが施されている。
【0054】次に、図19は、空気室108の仕切り方
の変形例を示したものである。この変形例では、空気室
108は、吸着部38aの中央部を中心とする略同心形
状の3つの空気室108a’,108b’,108c’にし
きられている。そして各空気室には、空気抜き孔110
a’,110b’,110c’が各々形成されている。各空
気抜き孔の面積は、既に説明したように、はんだチップ
の吸着時間を一致させるために各空気室の体積に応じて
変化させる必要があるが、この変形例では、空気抜き孔
の直径を変更するのではなく、各空気室に配置される空
気抜き孔の個数を変更することによって対応している。
特に、この変形例では、空気室108b’及び108c’
の形状が中抜けのドーナツ状となるため、空気抜き孔を
複数個に分散させて配置することは、空気室全体の負圧
の均一化を図るために有効である。
【0055】また、最近では、ICパッケージに形成さ
れるグリッドが中抜けのドーナツ状に配列されている場
合があり、この変形例では、このようなICパッケージ
へのはんだチップの実装にも対応することが可能であ
る。
【0056】次に、図20及び図21は、はんだチップ
をワーク上に載置する場合にはんだチップを吸着ヘッド
から引き離すための押し出し装置の構成を示した図であ
る。通常は、吸着ヘッド38の吸着を解除すれば、はん
だチップは自重により吸着ヘッド38から落下するはず
であるが、場合によってははんだチップが吸着ヘッド3
8から離れにくい場合も考えられるので、この実施例で
は、完全を期すためにこのような押し出し装置を備えて
いる。
【0057】押し出し装置は、上記で説明した各空気室
108a,108b,108cに各々独立に備えられてお
り、押し出しプレート112と、この押し出しプレート
112を上下方向にスライド可能にガイドするガイドシ
ャフト114と、押し出しプレート112を上下駆動す
るためのエアシリンダ116と、吸着プレート104の
吸引孔102に挿通する押し出しピン118とから構成
されている。そして、吸着ヘッド38によりはんだチッ
プを吸着及び搬送するときには、エアシリンダ116を
引き込み動作させて、図21(a)に示すように、押し
出しピン118を吸着プレート104の内側に引き込ん
でおき、はんだチップをワーク40上に載置する場合に
は、エアシリンダ116を押し出し動作させて、図21
(b)に示すように押し出しピン118を吸着プレート
104から突出させる。このような構成により、はんだ
チップのワーク40上への載置ミスが防止される。な
お、前述したはんだチップを吸着ヘッドで保持する際、
吸引力で吸着する方法で行ったが、この方法とは逆に空
気を空気抜き孔110から吹き込み、はんだチップを強
制的に押し出す方法でもよい。
【0058】次に、図22は、ICパッケージにはんだ
チップを実装する一連の動作の流れを示したフローチャ
ートである。
【0059】まず、ステップS2及びステップS4は、
上記の実施例で説明した実装装置における実装動作の前
段階であり、ステップS2では、ICパッケージを不図
示の収納箱から取り出し、ステップS4では、ICパッ
ケージの撮像画像を画像処理して、ICパッケージに形
成されたグリッド上に、スクリーン印刷により正確には
んだペーストを印刷する。
【0060】ステップS4でグリッド上にはんだペース
トを印刷されたICパッケージとしてのワーク40は、
コンベア44により実装ステーション42に搬送され
る。実装ステーション42に搬送されたワーク40は、
テレビカメラ46により撮影され、この撮影画像の位置
情報に基づいて位置決め装置48により正確に位置決め
がなされる(ステップS6)。
【0061】一方、ステップS2〜ステップS6の動作
と並行してロボット36によるはんだチップの搬送が行
われる。まず、人手により整列治具14を揺動台20上
に正確に位置決めしてセットする(ステップS16)。
次に、整列治具14の第1の部屋80a内に整列部材8
8の凹所88aを全てうめる量の5倍〜10倍程度の量
のはんだチップをはんだチップ供給ユニット26から供
給する(ステップS18)。整列治具14内にはんだチ
ップが供給されると揺動装置16が揺動を開始し、整列
部材88の凹所88aにはんだチップが落とし込まれ
て、はんだチップの整列が行われる。この整列が終了す
ると、整列治具14のシャッター82を開くとともに、
整列治具14を角度θだけ傾けて余剰のはんだチップを
第2の部屋80bに移し、シャッター82を閉じる。そ
の後、整列治具14をもとの水平な状態に戻し、揺動台
20を水平な状態でシリンダ72によりロックし、吸着
ヘッド38によるはんだチップの取り出しに備える(ス
テップS20)。
【0062】次に、整列治具14内で整列されたはんだ
チップをテレビカメラ29で撮影し、整列部材88の凹
所88aの全てにはんだチップが落とし込まれているか
を確認する(ステップS22)。ステップS22で全て
の凹所88aにはんだチップが落とし込まれていた場合
には、ロボット36により整列治具14内に吸着ヘッド
38を下降させ、整列されたはんだチップを一括して吸
着し、整列治具14から取り出す(ステップS24)。
そして、ロボット36をスライドレール52に沿って実
装ステーション42まで搬送する(ステップS26)。
【0063】このロボット36によるはんだチップの搬
送が行われると、整列治具14のシャッター82を開
き、図14(i)に示したように、第2の部屋80bに
収納されている余剰のはんだチップを再び第1の部屋8
0aに投入し、はんだチップの整列を再び行う(ステッ
プS28及びステップS20〜ステップS22)。
【0064】なお、ステップS18の整列治具14への
はんだチップの供給は、はんだチップの残量が、整列部
材88の凹所88aを全てうめる量の3倍〜5倍程度に
なった時点で逐次行われる。
【0065】ステップS26で、ロボット36によりは
んだチップの搬送が行われると、その途中の検査ステー
ション32で、テレビカメラ30により吸着ヘッド38
を下方から撮影し、吸着ヘッド38の吸引孔102に必
要なだけのはんだチップが吸着されているか否かを検査
する(ステップS30)。そして、吸着ヘッド38の吸
着部38a〜38eのいずれかにはんだチップの吸着もれ
があった場合には、この吸着もれのある吸着部に吸着さ
れているはんだチップを全て取り外し、一時収納箱45
に収納する(ステップS32)。
【0066】その後、吸着ヘッド38をワーク40の上
方に移動させて、ワーク40上にはんだチップを載置す
る(ステップS8)。そして、テレビカメラ46により
ワーク40上に載置されたはんだチップに欠落が無いか
否かを確認する(ステップS10)。ステップS10で
はんだチップの欠落がなかった場合には、ワーク40を
コンベア44で実装ステーション42から搬出し、リフ
ロー炉に入れてはんだチップの溶融固定を行う(ステッ
プS12)。そして、はんだチップの固定が終了したワ
ークを不図示の収納箱に収納し、作業を終了する(ステ
ップS14)。
【0067】以上が、本実施例の実装装置の動作である
が、上記のステップS6〜ステップS10及びステップ
S16〜ステップS32の動作は、制御盤56内に内蔵
された制御回路により全て自動的に制御される。 (第2の実施例)図23は、本発明の第2の実施例のは
んだチップの実装装置の構成を示す平面図であり、図2
4は図23の側面図である。この第2の実施例は第1の
実施例と共通する部分が多いので、第1の実施例と共通
部分には第1の実施例と同一符号を付してその説明を省
略する。
【0068】この第2の実施例が第1の実施例と異なる
点は、整列治具14’にワーク40’の2個分の整列部
が設けられている点である。具体的には、ワーク40’
は、ICチップがX方向に2個Y方向に3個連結されて
構成されており、整列治具14’にはX方向に2個Y方
向に6個の整列部が配置されている。また、吸着ヘッド
38’には、ワーク40’に対応してX方向に2個Y方
向に3個の吸着部が配列されている。
【0069】このように構成される実装装置において
は、整列治具14’の1回の整列動作ではんだチップが
12個の整列部に整列される。そして、吸着ヘッド3
8’は、まず12個の整列部の内の図23の上側に位置
する6個の整列部202に整列されたはんだチップを吸
着してワーク40’上に載置する。そして、新たなワー
ク40’を実装ステーション42に搬入した後に、吸着
ヘッド38’は下側に位置する6個の整列部204に整
列されたはんだチップを吸着して、新たなワーク40’
にはんだチップを載置する。すなわち、この第2の実施
例では、整列治具14’の1回の整列動作で2個のワー
クへのはんだチップの供給が可能となり、生産性を向上
させることが可能となる。また、上述した実施例におけ
る整列部は、2列6個計12個整列されているが、IC
パッケージの数、移載の効率により3列6個計18個、
3列5個計15個等整列ステーションの大きさが許す限
り如何様な配置にしてもよい。
【0070】なお、上記の動作を行わせるために、ロボ
ット36’は吸着ヘッド38’をX方向、Y方向、及び
Z方向の3軸方向に移動させることができるように構成
されている。
【0071】以上説明したように、上記の実施例によれ
ば、はんだチップの整列とワーク上へのはんだチップの
搭載を全て自動的に行うことが可能となる。
【0072】なお、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲
で、上記実施例を修正または変形したものに適用可能で
ある。
【0073】例えば、上記実施例では、はんだチップ供
給ユニットにのみ不活性ガスを供給するように説明した
が、図22に示したフローチャートの動作を行う全装置
を筐体に収納し、その内部全体を不活性ガスで充満させ
るようにしてもよい。このようにすれば、はんだチップ
の酸化による劣化をより完全に防止することができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、は
んだチップを整列するための整列ステーションと、ロボ
ットによるはんだチップの吸着状態を検査する検査ステ
ーションと、はんだチップを回路基板上に実装する実装
ステーションとを一列上に配置し、この列に沿うX軸方
向と上下方向であるZ軸方向に移動可能なロボットで、
はんだチップを搬送することにより、はんだチップの実
装の自動化を図ることができる。また、ロボットがX軸
方向とZ軸方向の2軸のみについて移動可能であれば良
いので、3軸方向に移動するロボットを採用する場合に
比較して装置が簡略化され、装置のローコスト化を図る
ことができる。
【0075】また、ロボットによるはんだチップの吸着
状態を、テレビカメラで撮影して検査することにより、
はんだチップの吸着もれ等が防止され、信頼性の高いは
んだチップの実装動作が可能となる。
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のはんだチップの実装装
置の全体構成を示す平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】ワークの平面図である。
【図4】図3を右方向から見た側面図である。
【図5】はんだチップ供給ユニットの構成を示した斜視
図である。
【図6】はんだチップ供給ユニットの内部構造を示した
図である。
【図7】はんだチップ供給ユニットの内部構造を示した
図である。
【図8】はんだチップ供給ユニットの内部構造を示した
図である。
【図9】はんだチップ供給ユニットの内部構造を示した
図である。
【図10】揺動装置の構成を示す斜視図である。
【図11】揺動装置の揺動台をロックする構造を示した
図である。
【図12】整列治具の構造を示す斜視図である。
【図13】図12の側断面図である。
【図14】整列治具によるはんだチップの整列方法を説
明するための図である。
【図15】図14(h)においてAで示した部分の拡大
図である。
【図16】吸着ヘッドの吸着部の構造を示した図であ
る。
【図17】吸着ヘッドの吸着部の構造を示した図であ
る。
【図18】吸着ヘッドの吸着部の構造を示した図であ
る。
【図19】空気室の仕切り方の変形例を示したものであ
る。
【図20】はんだチップをワーク上に載置する場合には
んだチップを吸着ヘッドから引き離すための押し出し装
置の構成を示した図である。
【図21】はんだチップをワーク上に載置する場合には
んだチップを吸着ヘッドから引き離すための押し出し装
置の構成を示した図である。
【図22】ICパッケージにはんだチップを実装する一
連の動作の流れを示したフローチャートである。
【図23】本発明の第2の実施例のはんだチップの実装
装置の構成を示す平面図である。
【図24】図23の側面図である。
【符号の説明】
10 実装装置 12 整列ステーション 14 整列治具 16 揺動装置 18 揺動装置本体 20 揺動台 22 フローティングユニット 24 架台 26 はんだチップ供給ユニット 28 シュート 29,30,46 テレビカメラ 32 検査ステーション 34,50 ガイドシャフト 36 ロボット 38 吸着ヘッド 40 ワーク 42 実装ステーション 43 ICチップ 44 コンベア 45 一時収納箱 46 テレビカメラ 48 位置決め装置 52 スライドレール 54 架台 56 制御盤 60 供給ユニット本体 62 回転ドラム 64 モーター 66 回転軸 68 ベアリング 70 供給パイプ 72 シリンダ 74 位置決めピン 80 整列治具本体 82 シャッター 84 ガイド部材 86 エアシリンダ 88 整列部材 90 流体通路 92 はんだチップ 102 吸引孔 104 吸着プレート 106 吸着ヘッド本体 108 空気室 110a,110b,110c 空気抜き孔 112 押し出しプレート 114 ガイドシャフト 116 エアシリンダ 118 押し出しピン

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のはんだチップを格子状に整列させ
    る整列ステーションと、 該整列ステーションで整列されたはんだチップを回路基
    板上に実装するための実装ステーションと、 前記整列ステーションで整列されたはんだチップを吸着
    して、前記整列ステーションと前記実装ステーションと
    を結ぶX軸方向に搬送し、前記実装ステーションにおい
    て、はんだチップを回路基板上に実装するための搬送手
    段とを具備し、 前記ロボットは、前記X軸に沿う方向と上下方向である
    Z軸方向との2軸方向に動作するように構成されている
    事を特徴とするはんだチップの実装装置。
  2. 【請求項2】 前記整列ステーションと前記実装ステー
    ションの間に配置され、前記搬送手段によるはんだチッ
    プの吸着状態を検査する検査ステーションを更に具備す
    ることを特徴とする請求項1に記載のはんだチップの実
    装装置。
  3. 【請求項3】 前記検査ステーションは、前記搬送手段
    によるはんだチップの吸着状態を画像により検査するた
    めのテレビカメラを備える事を特徴とする請求項1に記
    載のはんだチップの実装装置。
  4. 【請求項4】 前記テレビカメラは、前記X軸に直交す
    るY方向に移動可能に構成されている事を特徴とする請
    求項3に記載のはんだチップの実装装置。
  5. 【請求項5】 前記回路基板は、前記X軸に直交するY
    方向に沿って搬送され、前記実装ステーションに供給さ
    れることを特徴とする請求項1に記載のはんだチップの
    実装装置。
  6. 【請求項6】 複数のはんだチップを整列治具により格
    子状に整列させる第1の工程と、 該第1の工程で整列されたはんだチップをロボットによ
    り一括して吸着し、一定の方向であるX軸方向に搬送す
    る第2の工程と、 前記はんだチップをX軸方向の延長上にある実装位置ま
    で搬送し、該実装位置に配置された回路基板上に載置す
    る第3の工程とを具備する事を特徴とするはんだチップ
    の実装方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の工程と前記第3の工程の間
    に、はんだチップを前記X軸方向に搬送する途中で前記
    搬送手段によるはんだチップの吸着状態を検査する検査
    工程を更に具備することを特徴とする請求項6に記載の
    はんだチップの実装方法。
  8. 【請求項8】 前記検査工程におけるはんだチップの吸
    着状態の検査は、はんだチップを撮影するテレビカメラ
    の画像に基づいて実行されることを特徴とする請求項7
    に記載のはんだチップの実装方法。
  9. 【請求項9】 複数のはんだチップを所定配置状態に整
    列させる整列工程と、 前記整列状態の前記複数のはんだチップの全部のはんだ
    チップ、または前記複数の一部のはんだチップを前記整
    列状態を保って保持手段に移転保持する保持工程と、 前記はんだチップをはんだ接続する複数の電極を有した
    電子部材を前記半田チップを受ける位置に移送する移送
    工程と、 前記保持工程で保持した前記はんだチップを前記受け位
    置にある前記電子部材の前記電極上に移転する移転工程
    と、 前記電極上のはんだチップをはんだ固定する固定工程と
    を具備することを特徴とするはんだチップの実装方法。
  10. 【請求項10】 前記電子部材は集積回路構成体であ
    り、該集積回路構成体の表面に内部の回路と接続する電
    極を所定配置状態に備えていることを特徴とする請求項
    9に記載のはんだチップの実装方法。
  11. 【請求項11】 表面に内部回路と接続する電極を所定
    配置状態に配列した複数の電子部品を所定位置に移送す
    る移送工程と、 複数のはんだチップを前記電子部材の前記電極の配列に
    対応した状態に、かつ前記電子部材の数に対応したグル
    ープ毎に整列する整列工程と、 前記グループ毎のはんだチップを転移保持して前記電子
    部材移送位置に搬送する搬送工程と、 前記転移保持したはんだチップを各電子部材の前記電極
    上に載置する載置工程と、 前記電極上に受けたはんだチップをはんだ接続する接続
    工程とを具備することを特徴とするはんだチップの実装
    方法。
  12. 【請求項12】 請求項6乃至11の何れか1項に記載
    のはんだチップの実装方法により製造されたことを特徴
    とする回路基板。
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CN114501974A (zh) * 2022-02-08 2022-05-13 安徽卓呈科技有限公司 一种摄像头生产的贴片装置及其工作方法
CN114701175A (zh) * 2022-05-17 2022-07-05 扬州港信光电科技有限公司 一种具有自动导气功能的碳化硅超声波封装装置

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