JPH08139397A - レーザダイオード光源の駆動装置 - Google Patents

レーザダイオード光源の駆動装置

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JPH08139397A
JPH08139397A JP427894A JP427894A JPH08139397A JP H08139397 A JPH08139397 A JP H08139397A JP 427894 A JP427894 A JP 427894A JP 427894 A JP427894 A JP 427894A JP H08139397 A JPH08139397 A JP H08139397A
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light
laser diode
optical fiber
laser
light source
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Masayuki Inai
正行 井内
Junichiro Akune
潤一郎 阿久根
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、レーザダイオードのビームを光フ
ァイバーで伝搬する際に、戻り光による影響を受けない
レーザダイオード光源の駆動装置を提供することを目的
とする。 【構成】 本発明の駆動装置は、少なくとも1個または
それ以上のレーザダイオード1と、該レーザダイオード
1によるレーザ光を伝搬するための光ファイバー2a
と、該光ファイバー2aとレーザダイオードとを結合さ
せるコネクタユニット10と、レーザダイオード1を駆
動するためのバイアス電流駆動手段と、該バイアス電流
を設定するための手段と、レーザ光の動作電流を設定す
るための動作電流設定手段と、この動作電流をon/o
ffするためのパルス駆動手段とを備え、そこにおいて
レーザ光の発光動作を画像記録クロックに同期させて1
5nsec以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザダイオード光源の
駆動装置に関し、特に製版用などの記録装置に用いられ
るようにレーザダイオード(以下、単にLDと称す)と
光ファイバーとを組み合わせて光出力の変調を行うレー
ザダイオード光源の駆動装置に関する。
【0002】
【従来技術】近年、エレクトロニクス技術の発展と相ま
って、製版用記録装置として高精密かつ高速で記録可能
ななものが所望されている。
【0003】しかしLDビームを光ファイバーでガイド
する場合には、集光光学系や光ファイバー端面からのL
Dへの戻り光による影響で、最悪の場合には10%以上
の出力(光量)変動が発生する。この変動は、2値記録
としても、網点で階調を表現する場合には致命的な画質
の劣化につながる。
【0004】そこで、LDを光源として利用する場合に
は、光量の安定化のために光検出器によって光強度を検
出し、LD駆動電流にネガチブフィードバックをかける
方法や、さらにはケース温度を一定に保つ方法などが一
般的に行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ファ
イバーと組み合わせて使用する場合のように、LDに光
学系から戻り光がある場合には、前記のような光量安定
化方法だけでは不充分であり、特に高速で変調をかける
場合には次のような問題を生じる。 1.LD内蔵のピンフォトダイオードを使用して、フィ
ードバックをかけた場合は、発光光量そのものはある程
度安定化させることはできるが、戻り光による光量(出
力)変動はフィードバック系の速度よりもはるかに速い
ので、平均値での制御になってしまう。
【0006】このことは戻り光による光量変動の平均値
により、個々の画像に対応する露光量が変化してしまう
ことを意味しており、画質の劣化(例えば画像濃度のム
ラ)が生じる。また、LDそのものの発光強度は、複数
のLDについて略揃えることはできるが、LD−光ファ
イバーのユニット結合率は、各モジュールごとに異なる
ため、複数個のユニットを同一の光量で制御するには大
変な調整作業が必要になる。 2.別の方法として、光ファイバーの出力端で、光量を
検出してフィードバックをかけることも提案されてい
る。しかし、LDから光ファイバーを通って光が伝搬す
るために、この伝搬遅延時間により、制御が困難にな
る。
【0007】例えば、2メートルの長さの光ファイバー
を用いた場合、検出が可能なのは約9nsec後であ
り、さらにセンサからLDまでの信号伝搬時間があるた
めに、実際には10nsec程度の時間遅れが発生す
る。これに加えて、制御回路の遅れ時間があるため、高
速での安定したフィードバックは望むべくもない。ま
た、戻り光は高速でLDの内部状態を変化させるため、
フィードバックそのものが困難であることには変わりが
ない。さらに、例えLDのケース温度が一定に保たれた
としても、LDと光ファイバーとの接合部の温度は変調
電流の変化によって数十マイクロ秒から数マイクロ秒の
遅れで変化しており、ドループなどの光量変動の原因に
なっている。 3.高周波重畳は、レーザに数百Mhzの高周波を重畳
し、縦モード発信されることで、信号とノイズの電力比
(以下、端にS/Nと称す)をあげる方法であるが、以
下の問題がある。 (イ)画像クロックと同期しないため、画素毎のパワー
が変動してしまうこと、(ロ)高周波のon/offを
高速で行うことができない、(ハ)一定の電流で駆動す
る場合は、十分なS/Nを得ることができるが、LDを
数百ヘルツ程度で駆動すると出力変動を起こす。一般
に、高周波重畳を行うことでLDが縦多重モードになる
ために戻り光の影響を避け得るとされているが、このよ
うな場合、S/Nの改善はほとんど見られない。などの
問題がある。 4.ピグティルを使用すると、LDに光ファイバーの先
端を可能な限り近づけて配置してあるためLDと光ファ
イバーとの結合効率が向上し、戻り光も少なくなるが、
以下のような欠点がある。 (a)LD−光ファイバーのユニットの封止などで半導
体製造に近い設備が必要になる。 (b)完全なシングルモードファイバーとの接続ではか
なりの精度が要求され、製造面での歩留が余り良くな
く、製造コストが高くつく。 (c)LDが破損した場合を考慮すると、LD−ファイ
バーのユニットを交換しなければならないため、その修
理や交換の手間が大きな問題になる。 5.光ファイバーの入射端とLDとの間に光りアイソレ
ータを挿入することで、戻り光を防止することができる
が、アイソレータは高価なものであり、特に複数このL
D−光りファイバーのユニットを使用する場合において
はコスト面で問題がある。 6.特公昭62−24673号公報には、光ファイバー
のない場合に、画像記録クロックに同期して短時間光出
力を低下させることで、モードホップを低減させること
が開示されている。しかし、本発明者等の実験によれ
ば、光ファイバーを接続した場合には短時間光出力を低
下させただけではモードの変動を大幅に低減させること
はできなかった(図12および図13参照)。これは、
戻り光が多い場合に、単にLDの内部の温度が一定であ
るだけではモードは安定せず、外部の反射端との間で光
共振器を構成して、複雑な光量変動を起こすためと思わ
れる(図14参照)。
【0008】本発明は上記した従来技術における諸事情
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、上記従来技術の問題点を解消すると共に、戻り光に
よる影響を受けないレーザダイオード光源の駆動装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の主なる態様によれば、少なくとも1個また
はそれ以上のレーザダイオードと、該レーザダイオード
によるレーザ光を伝搬するための光ファイバーと、該光
ファイバーと前記レーザダイオードとを結合させるユニ
ットと、レーザダイオードを駆動するためのバイアス電
流駆動手段と、該バイアス電流を設定するための手段
と、レーザ光の動作電流を設定するための動作電流設定
手段と、そして前記動作電流をon/offするための
パルス駆動手段とを備え、前記レーザ光の発光動作を画
像記録クロックに同期させると共に、15nsec以下
とすることを特徴とするレーザダイオード光源の駆動装
置が提供される。
【0010】上記主なる態様における前記発光時間をt
とし、1画素の時間をTとし、前記光ファイバーの長さ
をLとし、前記光ファイバー内の光伝搬速度をcとする
とき、前記発光時間tはt<2L/cを満足するように
構成されている。
【0011】また、前記発光時間をtとし、1画素の時
間をTとし、前記光ファイバーの長さをLとし、前記光
ファイバー内の光伝搬速度をcとするとき、前記発光時
間tがt<T−2L/cを満足するように構成されてい
る。
【0012】また、画像非記録期間内に光強度を検出す
ることによって前記パルス電流を制御するように、前記
主なる態様における前記レーザダイオードの外部に光検
出手段が設けられている。
【0013】さらに、上記光検出手段が設けられたレー
ザダイオード光源の駆動装置における前記光強度検出が
画像記録時と同一のパルス幅で複数回出力され、これら
それぞれの光量の積分値を検出することによって出力制
御が行われるように構成されている。
【0014】またさらに、上記主なる態様における前記
ユニット内の温度を一定に保つように、前記レーザダイ
オードが導電熱性の良いブロックで包まれると共に、該
ブロック内の温度を室温よりも高い温度に保つためのヒ
ーターがさらに設けられている。
【0015】
【作用】2値画像記録用に光ファイバーでLDのビーム
を伝搬する(LDの出力をガイドする)場合において、
画素クロックに同期させた15nsec以下の発光時間
でパルス駆動させる。これによって、戻り光による影響
を受けないか、あるいはその影響を無視できる安定した
LDの出力ガイドが可能になる。
【0016】
【実施例】以下、添付の図面に示される好ましい実施例
に関連して本発明をさらに詳細に説明する。
【0017】まず、記録装置の概略全体構成が図1を参
照して説明される。参照符号1はこの記録装置の光源と
なるレーザダイオード(LD)であって、高速記録が可
能なマルチビームを使うために複数個(例えば8個)の
LD1を備えている。
【0018】本発明の実施例で用いたLD1は、680
nmのもので、これより長波長のものもあるが、680
nmより短い波長のものでは光学系の調整が目視できる
ために好都合である。
【0019】各々のLD1には、図3および図4を参照
しての後述説明から明らかになるように、単一モードの
光ファイバー2aがそれぞれユニット結合されている。
また、複数本(8本)の光ファイバー2aは光ファイバ
ーアレイ2によって互いに並列に配置されている。斯く
して、光源の小型化、配置に関する制約の減少、高額調
整および修理の簡易化が達成される。
【0020】各々の光ファイバーを出射した各レーザビ
ームはプリズム3を経てビームスプリッタ4に入射し、
そこからレンズおよび平行平面版などの光学系を通って
例えばペンタプリズムなどの光学素子からなる主回転部
5に入射する。そして、この主回転部5を出射したビー
ムは集光レンズ6を介して円筒体内面のような記録面9
に照射される。
【0021】LDの出力(光量)の長期安定化制御を行
うと共に、光学系の異常判定を行うために、ビームスプ
リッタの入光部で外部光出力検出器(パワーセンサ)8
を用いてLDの出力を検出している。
【0022】また、本発明ではレーザビームを平行に出
射しているので、主回転部5の回転によって画像に捻じ
れが生じる。この画像の捻じれを補正するためにビーム
スプリッタ4の後方には像回転部7が設けられていて、
主回転部5が1回転するときにこれと完全に同期してこ
の像回転部7を半回転させることによって画像は正常状
態で記録されることになる。本発明で用いた記録装置に
おいては、6000rpmの主回転部5の回転に対し完
全に同期させて、像回転部を3000rpmで回転させ
ている。この回転制御が図2の制御系ブロック図に示さ
れる主回転制御装置21と像回転制御装置22とでなさ
れる。
【0023】図2には、図1図示の記録装置における制
御系の実施例がブロック図で示されている。
【0024】主回転制御装置21および像回転制御装置
22の働きはすでに説明したのでここでは省略し、まず
LDの光出力制御機構から説明する。
【0025】外部パワーセンサ8によって光パルスの平
均値が検出され、その値に応じてパワーセンサ8から出
力される電流が積分器回路27に送られて積分され、そ
の積分値がA/D変換器28を通ってCPU29に出力
される。CPUで所定の処理を受けた後、駆動信号とし
てLD駆動装置24へ送られ、LD1の出力が制御され
るようになっている。この詳細説明は図6乃至図8を参
照して後述される。
【0026】一方、記録面9への画像の記録に関して
は、記録開始を知らせる開始パルスが主回転部の回転と
同期してH−SYNC検出部(ホリゾンタル−シンクロ
ナイゼイション)25から出され、この開始パルスによ
って画像記録クロック制御装置23が動作し、画像デー
タ処理部26を経て画像の記録が開始される。
【0027】H−SYNC検出部は画像記録部と同一の
円筒免状に置かれたスリットとピンフォトダイオードと
から構成されている。このスリット幅は約10μmで、
主操作方向に対して直交して置かれている。
【0028】画像記録クロック制御装置は23、H−S
YNC25の検出部からの8個の連続したパルスから各
々に同期した8種の画像記録開始パルスと8種の画像記
録クロックとを生成する。
【0029】検出された光出力は約1V程度まで増幅さ
れ、約1/2のしきい値レベルで2値パルスに変換され
る。さらに、画像記録クロックの4倍の周波数野クロッ
クで同期化される。なおさらに、このパルス幅が3クロ
ック以内のものはノイズとして消去される。そして、最
終的にこのパルスは立ち上がりに同期下1クロックのパ
ルスにされる。
【0030】さらに、8本の光ファイバー各々のH−S
YNC信号0〜7に分離され、各々のH−SYNCに同
期した8個の画像記録信号を生成する。これによって、
記録開始位置のずれを1/4画素以内のずれに抑えるこ
とができる。
【0031】図3はLD1と光ファイバー2aとを接続
するLD−光ファイバーユニット10の詳細を示す拡大
断面図であり、図4は図3における線IV−IVに沿っ
たファイバーアレイ2の拡大断面図である。
【0032】LD−光ファイバーユニット10は、その
筐体11と、熱伝導性の良い材質(真鍮、アルミ、銅な
ど)で作られていて筐体11の内部に挿入されたLDユ
ニット12と、LD1からのビームを光ファイバー2a
の端面に集光するための集光レンズ13と、筐体11に
固着されたファイバーアレイ保持具14と、ユニット1
0の内部温度を一定に保つためのヒートシンク15と、
LD1の状態を検出する内部ピンフォトダイオード16
とによって構成されている。
【0033】集光レンズ13はLD1側を凸面に形成し
たものがレンズからの戻り光を防ぐために都合が良い。
【0034】ファイバーアレイ2に関しては、図4から
明らかなように8本の光ファイバー2aが互いに接近し
て並列に配置されている。本発明においては光ファイバ
ーからの出力光は画像記録のために絞る必要があるの
で、ファイバーの横モードは完全にシングルモードであ
ることが必要である。横モードが完全にシングルでない
場合には、以下のことが発生する。 1)ビームが絞り切れず、記録スポットが大きくなる。 2)S/Nが劣化する。
【0035】横モードが完全にシングルモードであるか
どうかに関しては、以下の条件を満たせば良い。
【0036】 V=Kf・a・NA<2.405 (1) ただし、Vは所謂Vナンバー、Kfは真空中での波数
(2π/λ)、aは光ファイバーのコアの半径、NAは
光ファイバーの開口数である。
【0037】しかし、実際には 光ファイバー2aの製
造字のバラツキやモデル化の誤差などのために、Vナン
バーは2.0以下が望ましい。
【0038】上記の条件を満たす光ファイバー2aとし
ては、例えば、HE−NE用の偏波面保存ファイバー画
適当である。偏波面が保存される必要はないが、完全に
シングルモードであることを利用している。
【0039】また、光ファイバー2aの入力端および出
力端は戻り光を防ぐために斜めカットを施しておくか、
非反射(AR)コートを施したものが好適に用いられ
る。
【0040】内部ピンフォトダイオード16はLD1の
特性を見極めるものである。すなわち電源投入後、LD
ユニット12内の温度制御画安定になった後に、バイア
スおよびパルス電流の決定のために静特性を測定し、こ
の特性からバイアス電流を決定する。バイアス電流は記
録装置の高速駆動のためには十分に流した方が良いが、
パルス駆動時以外のときには感光体をかぶらせない程度
に抑える。また、この静特性に基づいて流し得る最大電
流が決定される。この最大電流はLDの出力が定格出力
になった時の電流とする。この最大値を記憶しておい
て、後述する動的制御の際にこの最大値を越えないよう
に制御が行われる。
【0041】また、図5のグラフから理解されるよう
に、上記静特性に基づいて、バイアス電流の値が所定値
を越えた場合や、動作電流の増分に対してLD1の光量
の増分の割合(微分利得)が所定値よりも低くなった場
合は、LD1が異常である(寿命が近づいた)と判定し
て警告を出すことができる。
【0042】続いて、上記の光出力と画像記録との動的
制御を図7のタイミングチャートを参照しながら説明す
る。
【0043】本発明のLD光源の駆動装置を画像記録装
置に用いる場合には、LD1からの光を決まった箇所
に、一定の強さで照射する必要がある。このため、LD
1の出力と画像記録との同期的制御が行われるのであ
る。
【0044】図6にはパワーセンサ8の回路構成が示さ
れている。フォトディテクタ8aがLD1の出力を検知
すると、フォトディテクタ8aからの電流が検出回路2
7に流れるようになっている。27aはこの電流を積分
する積分器であり、27bは積分器のためのリセットス
イッチである。積分器27aからの出力信号はA/Dお
よび/またはD/A変換器28を介してCPU29へ入
力される。
【0045】次に、この検出回路の機能を図7のタイミ
ングチャートに従って説明する。
【0046】図7の(a)は光量制御部27、28、2
9のタイミングチャートで、左端のパルスP1は第1回
目の画像記録の開始パルスであり、右端のパルスP2は
第2回目の画像記録開始パルスである。この両パルスP
1およびP2の間に(b)に示されるように第1回の画
像記録が行われる。通常の画像記録は記録面9となる円
筒体(ドラム)内周面の全周にわたって行われることは
少なく、ある画像記録期間S1とそれ以外の記録しない
期間S2とに分けられる。そして後者の期間S2におい
て(c)に見られるとおり、所定の出力検出期間sを設
定し、この出力検出期間s内において決まった数の短い
パルス発光を行う(d)。この短パルスをフォトディテ
クタ8が検出して出力した電流を出力検出期間sより少
し長い期間をかけて積分器27aで積分する(e)。積
分開始点f1からパルス発光が終了する点f2までは積
分光量は増大し、パルスがなくなると一定値になる
(f)。なお、点f3は積分器27aがoffになる時
期である。(g)および(h)はそれぞれA/D変換器
28の動作パルス発光およびこの出力検知の終了パルス
発光に関するタイミングチャートである。
【0047】上記のタイミングを画像非記録期間に複数
回設ければ、単一の走査で複数このLDを制御すること
ができる。
【0048】A/D変換器に動作パルスが与えられる
と、検出された光出力の積分光量に相当する検出終了時
点での電圧がA/D変換器28で変換され、その変換値
がCPU29に入力され、その入力値に基づいてLD1
の出力が制御される。
【0049】以上説明したとおり、実施例装置における
出力検出は、画像の非記録期間に特定の数だけの短パル
スを発光させて、その期間の積分光量を検出し、その値
が所定値になるようにパルス電流を設定するものであ
る。そして、このパルス電流が前記静特性から得られた
最大パルス電流になるまで設定しても所定の光量が得ら
れない場合は、光学系か検出系に異常があるとの判定を
下して警告を出す。
【0050】上記検出期間以外には、リセットスイッチ
27bの作用で積分器27aはリセットされている。
【0051】このように、LDの出力検出に短パルスの
積分値を用いることによって以下の利点が得られる。 イ.大きな出力変動を与えなくて済む。 ロ.高速作動のアンプやA/D変換器が不要である。 ハ.光強度(LD1の出力)の正確な制御が達成され
る。
【0052】図8はCPU29によるLD1の出力制御
方法を示している。CPU29は、検出出力が予め設定
された基準光量の第1許容値A1の範囲に納まっていな
ければ、それより狭い範囲の第2許容値A2の範囲に納
まるまで制御を行う。このような制御方法を採用すれ
ば、頻繁な出力制御を行わずに済むので画像記録にとっ
て好ましい。なぜなら、光量の微少な変動が繰り返して
発生しなくなるからである。
【0053】以上説明した構成を有する本発明のLD光
源の駆動装置によれば、、LD1に対して画像記録クロ
ックに同期した15nsec以下のパルス発光をさせる
ことができる。このような十分短いパルスでLD1を駆
動させると、図10および図11のオシロスコープの輝
線の状態からも明らかなように、高周波重畳では改善さ
れ得なかったモードの変動と思われるS/Nの劣化が著
しく改善されることがわかった。
【0054】その理由は、LD1の発振モードが安定す
る時間が短く、多くの縦モードで発振している時間が支
配的であり、例え戻り光があってもその影響を受けにく
くなったためであろうと推定される。従来の高周波重畳
では、数百MHz以上の高周波電流を重畳させる必要が
あるといわれており、15nsec程度の短パルス駆動
だけで著しいS/Nの改善が行えるということは当該技
術分野において画期的かつ驚異的なことである。
【0055】さらに望ましくは、パルス発光時間を光フ
ァイバー2a中の伝搬時間より短くすることによって、
光ファイバー2aの出力端からの戻り光の影響を無視す
ることができる。すなわち、1画素の時間をT、発光時
間をt、光ファイバー2aの長さをL、光ファイバー2
a内の光伝搬速度をcとしたとき、以下の条件を満たす
ようにする。
【0056】
【数1】t<2L/c また、さらに望ましくは、パルス発光時間を画像記録ク
ロック周期から光ファイバー2a中の伝搬時間を差し引
いた時間よりも短くする。すなわち、1画素の時間を
T、発光時間をt、光ファイバー2aの長さをL、光フ
ァイバー2a内の光伝搬速度をcとしたとき、以下の条
件を満たすようにすれば、光ファイバー2aの出力端か
らの戻り光に影響されない。
【0057】
【数2】t<T−2L/c 図9には、LDユニット12の内部の温度変化に対応す
るための温度制御回路が示されている。この温度制御回
路はLDユニット12ないに設けられるヒーター部と、
このヒーター部31への電気の供給をon/offする
ためのサーミスタ部32とを有している。
【0058】本発明は上記構成と機能を有するものであ
るが、これらに限られず、さらに多くの変形例が本発明
の範囲を逸脱することなく当該技術者にとっては容易に
推考されるであろう。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。 1.パルス発光が短時間発光であるため、記録感光材料
の感度が不足する場合でも、発光後t時間以上経過後
で、かつ画像記録クロック周期内で複数個のパルスを発
光させることで露光量を容易に増やして対処することが
できる。 2.外部光出力検出器を複数本のビームで共有して使用
することで、各々の光ファイバーの出力強度をほぼ同一
のものにすることができる。 3.LDの内部ピンフォトダイオードの検出結果が正常
であり、外部光出力検出器による検出が異常である場合
は、光学系に異常がある(例えば、コネクタの接続不
良)と判定することができる。 4.光ファイバー端面からの出射であるため、LDから
の直接出力に比べてはるかにビームの位置安程度が良
い。 5.LD出力の実行値が下がるため、出力低下特性(ド
ループ)良くなる。 6.パルス発光時間が短いのため、記録の形状がほぼ円
形になる。 7.画像データによる温度変動が少ないため、波長や出
力の変動が少ない。 8.シングルモードの光ファイバーを使用するので、ビ
ーム形状が補正され、真円に近くなる。 9.光ファイバーを使用するので、光源の位置の自由度
が向上する。 10.LDコネクタユニットを使用することができるの
で、LDが故障した場合、LDコネクタユニットのみを
交換するだけで済み、光ファイバーその物や光学系を再
調整する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を用いた記録装置の概略全体構
成を示す説明図である。
【図2】図1図示の記録装置の制御系を示すブロック図
である。
【図3】LD−光ファイバーコネクタユニットの拡大断
面図である。
【図4】図3における線IV−IVに沿った断面図であ
る。
【図5】LDユニット内部に設置された内部フォトダイ
オードの特性を示すグラフである。
【図6】LD出力の検出回路と検出装置を示すブロック
図である。
【図7】LD出力検出動作に関するタイミングチャート
である。
【図8】CPUにおけるLD出力の制御モードである。
【図9】LDユニットの温度制御装置の回路図である。
【図10】本発明の実施例による1パルスの出力波形を
示すオシロスコープ図である。
【図11】本発明のもう1つの実施例による1パルスの
出力波形を示すオシロスコープ図である。
【図12】従来例による1パルスの出力波形を示すオシ
ロスコープ図である。
【図13】もう1つの従来例による1パルスの出力波形
を示すオシロスコープ図である。
【図14】光量変動を起こした時のパルスの出力波形を
示すオシロスコープ図である。
【符号の説明】
1 LD(レーザダイオード) 2 ファイバーアレイ 2a 光ファイバー 3 プリズム 4 ビームスプリッタ 5 主回転部 6 集光レンズ 7 像回転部 8 外部光出力検出器 9 記録面 10 LD−光ファイバーコネクタユニット 21 主回転制御部 22 像回転制御部 23 画像記録クロック制御装置 24 LD駆動装置 25 H−SYNC 26 画像データ処理部 27 出力検出回路 28 A/D変換器 29 CPU
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 LD(レーザダイオード) 2 ファイバーアレイ 2a 光ファイバー 3 プリズム 4 ビームスプリッタ 5 主回転部 6 集光レンズ 7 像回転部 8 外部光出力検出器 9 記録面 10 LD−光ファイバーコネクタユニット 21 主回転制御部 22 像回転制御部 23 画像記録クロック制御装置 24 LD駆動装置 25 H−SYNC 26 画像データ処理部 27 出力検出回路 28 A/D変換器 29 CPU

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1個またはそれ以上のレーザ
    ダイオードと、該レーザダイオードによるレーザ光を伝
    搬するための光ファイバーと、該光ファイバーと前記レ
    ーザダイオードとを結合させるユニットと、レーザダイ
    オードを駆動するためのバイアス電流駆動手段と、該バ
    イアス電流を設定するための手段と、レーザ光の動作電
    流を設定するための動作電流設定手段と、そして前記動
    作電流をon/offするためのパルス駆動手段とを備
    え、前記レーザ光の発光動作を画像記録クロックに同期
    させると共に、15nsec以下とすることを特徴とす
    るレーザダイオード光源の駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記発光時間をtとし、1画素の時間を
    Tとし、前記光ファイバーの長さをLとし、前記光ファ
    イバー内の光伝搬速度をcとするとき、前記発光時間t
    がt<2L/cを満足するように構成されたことを特徴
    とする請求項1に記載のレーザダイオード光源の駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 前記発光時間をtとし、1画素の時間を
    Tとし、前記光ファイバーの長さをLとし、前記光ファ
    イバー内の光伝搬速度をcとするとき、前記発光時間t
    がt<T−2L/cを満足するように構成されたことを
    特徴とする請求項1に記載のレーザダイオード光源の駆
    動装置。
  4. 【請求項4】 画像非記録期間内に光強度を検出するこ
    とによって前記パルス電流を制御するように、前記レー
    ザダイオードの外部に光検出手段を設けたことを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のレーザダイ
    オード光源の駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記光強度検出を画像記録時と同一のパ
    ルス幅で複数回出力し、これらそれぞれの光量の積分値
    を検出することによって出力制御を行うようにしたこと
    を特徴とする請求項4に記載のレーザダイオード光源の
    駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記ユニット内の温度を一定に保つよう
    に、前記レーザダイオードを導電熱性の良いブロックで
    包むと共に、該ブロック内の温度を室温よりも高い温度
    に保つためのヒーターをさらに有することを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレーザダイオー
    ド光源の駆動装置。
JP427894A 1994-01-19 1994-01-19 レーザダイオード光源の駆動装置 Pending JPH08139397A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11163462A (ja) * 1997-11-27 1999-06-18 Hitachi Ltd 光波長安定制御装置、光送信器、光波長多重送信器
JP2002113837A (ja) * 2000-07-07 2002-04-16 Heidelberger Druckmas Ag 版に画像を形成する装置、該装置を有する印刷ユニット、および印刷機
JP2003315637A (ja) * 2002-04-26 2003-11-06 Yamaha Corp 発光部構造
WO2009128317A1 (ja) * 2008-04-18 2009-10-22 コニカミノルタオプト株式会社 光学モジュール及び光学ユニット
JP2013016713A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Mitsutoyo Corp 飽和吸収線判定方法、及びレーザ周波数安定化装置

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