JPH08138461A - 導電性薄膜を有する基板の製造方法 - Google Patents

導電性薄膜を有する基板の製造方法

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JPH08138461A
JPH08138461A JP26945894A JP26945894A JPH08138461A JP H08138461 A JPH08138461 A JP H08138461A JP 26945894 A JP26945894 A JP 26945894A JP 26945894 A JP26945894 A JP 26945894A JP H08138461 A JPH08138461 A JP H08138461A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ガラス基板の上に下地用Cr層を形成し(P
1)、次いで、この下地用Cr層の上にCu−Cr混合
層を形成する(P2)。次に、下地用Cr層とCu−C
r混合層とを所望の形状にパターニングし(P3)、そ
の後、熱処理してCu−Cr混合層をCu層とCr層と
の2層に分離させる(P4)。 【効果】 大規模集積回路や大面積のアクティブマトリ
クス型液晶表示装置に適用できる低抵抗で、耐腐食性及
び基板との密着性に優れ、かつ、高解像度で正確にパタ
ーニングされた薄膜電極や配線等を形成することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばアクティブマト
リクス型の液晶大面積表示装置、或いは超高集積回路等
に用いられる、薄膜電極や配線等の導電性薄膜を有する
基板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】集積回路(IC:Integrated Circuit)
やアクティブマトリクス型液晶表示装置において、トラ
ンジスタやダイオード等の装置を構成する薄膜電極材料
及びこれらに電圧や信号等を供給する配線材料として
は、タンタル(Ta:抵抗率12.5×10-6Ω・c
m),モリブデン(Mo:抵抗率5.2×10-6Ω・c
m),タングステン(W:抵抗率5.65×10-6Ω・c
m),チタン(Ti:抵抗率42.0×10-6Ω・c
m),クロム(Cr:抵抗率12.9×10-6Ω・cm)
等の高融点金属や、これらTa,Mo,W,Ti,Cr
等の高融点金属とシリコンとの合金であるシリサイドが
広く使用されている。
【0003】一般に、配線材料としては、信号遅延や消
費電力の観点からできる限り低抵抗率なものが望まれ
る。例えばアルミニウム(Al)は、抵抗率が2.66×
10-6Ω・cmと非常に低抵抗で導電性に優れた材質で
あると共に耐腐食性にも優れ、配線材料として望ましい
材料の一つである。しかしながら、Alの融点は高々6
60℃であり、今日の集積回路のプロセス温度(大規模
集積回路では1000℃程度)に比べてかなり低温であ
る。そして、近年の微細化されたデバイスを考えると
き、薄膜電極と配線とを一体化し、コンタクト部を省く
ことは必要不可欠である。したがって、Alを配線材料
として用いるには、プロセスの低温化が必須要件であ
り、現況ではAlを薄膜電極および配線に使用すること
は非常に困難である。
【0004】一方、大規模集積回路(LSI:Large Sc
ale Integrated Circuit) の分野においては、高集積化
・高速化指向に伴い、上記したTa,Mo,W,Ti,
Cr等の高融点金属、或いはシリサイド等からなる配線
では抵抗率がまだまだ大きく、より低抵抗の配線を開発
することが重大な開発課題となっている。また、アクテ
ィブマトリクス型液晶表示装置においても、大面積化に
伴う配線距離の増加により、上記した材料からなる配線
では抵抗率が大きく、同様に開発課題となっている。
【0005】そこで、これらに対処するために、Al以
上に低抵抗で導電性に優れた材質である銅(Cu:抵抗
率=1.67×10-6Ω・cm)を配線材料とする試みが
成されている。しかしながら、Cuは、ドライエッチン
グが困難であるため、配線を高解像度で正確にパターニ
ングできず、かつ、耐腐食性に劣る等の欠点を有してい
る。このうち、耐腐食性に劣る欠点は、例えばCu薄膜
の上にCr薄膜等の耐腐食性に優れた高融点金属の薄膜
をスパッタ法等の薄膜形成法にて設けることで、耐腐食
性を向上させることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ドライ
エッチングが困難で、高解像度で正確にパターニングで
きないという問題点については、未だ解決案が提案され
ておらず、そのため、Cuを用いた配線は、今もって活
用されていないのが現状である。
【0007】本発明の導電性薄膜を有する基板の製造方
法は、上記課題に鑑みて成されたもので、その目的は、
大規模集積回路や大面積のアクティブマトリクス型液晶
表示装置に適用できる低抵抗で、耐腐食性に優れ、高解
像度で正確にパターニングされた導電性薄膜を形成する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
導電性薄膜を有する基板の製造方法は、上記の課題を解
決するために、基板上に銅とクロムとからなる薄膜を形
成し、所定の形状にパターニングした後、銅を多く含む
層とクロムを多く含む層とに分離すべく上記薄膜を熱処
理することを特徴としている。
【0009】本発明の請求項2記載の導電性薄膜を有す
る基板の製造方法は、上記の課題を解決するために、上
記請求項1記載の導電性薄膜を有する基板の製造方法に
おいて、基板上に下地用のクロム薄膜を形成し、このク
ロム薄膜の上に銅とクロムとからなる薄膜を形成するこ
とを特徴としている。
【0010】
【作用】本願発明者らは、銅(Cu)とクロム(Cr)
とからなる混合物(以下、Cu−Cr混合物と称する)
の薄膜を熱処理すると、このCu−Cr混合物のCu原
子及びCr原子の分布率が膜厚方向に変化して、Cr原
子の分布率は表層側で高くなる一方、Cu原子の分布率
は基板側で高くなることを見い出し、このCu−Cr混
合物の熱処理による分布率変化に着眼して、本発明の導
電性薄膜を有する基板の製造方法を提案するに至った。
【0011】即ち、本発明の請求項1の製造方法では、
まず、基板上にCuとCrとからなる薄膜を形成し、こ
の薄膜を所定の形状にパターニングするようになってい
る。従来、Cuのみの薄膜は、ドライエッチングが困難
で、高解像度で正確なパターニングができなかったが、
これによれば、CuはCrとの混合物であるので、ドラ
イエッチングによるパターニングが可能で、高解像度で
正確なパターニングが可能となる。
【0012】そして、このようにCu−Cr混合物のパ
ターニングを行った後は、この薄膜を、Cuを多く含む
層とCrを多く含む層とに分離すべく熱処理するように
なっている。Cu−Cr混合物は、熱処理されること
で、上述したようにCu原子とCr原子との分布率が膜
厚方向に変化して、Cr原子の分布率は表層側で高くな
る一方、Cu原子の分布率は基板側で高くなり、基板側
にCu原子を多く含むCu層、表層側にCr原子を多く
含むCr層が形成される。そして、このCu層により、
Cu−Cr混合物全体としての抵抗率が下がり、650
℃程度の比較的低い熱処理温度にて、アルミニウムと同
等、或いは、それ以下の低抵抗率となり、一方、表層側
のCr層の働きにより、耐腐食性に劣るCu層を保護
し、耐腐食性が向上する。
【0013】Cu−Cr混合物薄膜の熱処理によるCu
とCrとの分離(分布率変化)の程度は、Cu−Cr混
合物薄膜の抵抗率を測定することで観測でき、本発明の
実施例の説明図である図4、図5に示すように、熱処理
温度を高温にする程、或いは熱処理時間を長くする程、
2層の分離がすすむ。
【0014】このような製造方法にて基板上に導電性薄
膜である薄膜電極や配線を形成することで、Cuを用い
た場合でも、そのパターニングは高解像度で正確なもの
となり、かつ、耐腐食性も向上され、その結果、大規模
集積回路や大面積のアクティブマトリクス型液晶表示装
置に適用できる低抵抗で、耐腐食性に優れ、高解像度で
正確にパターニングされた導電性薄膜を形成することが
できる。
【0015】また、本発明の請求項2記載の製造方法で
は、基板上に下地用のCr薄膜を形成し、このCr薄膜
の上にCu−Cr混合物の薄膜を形成するようになって
いる。したがって、Cu−Cr混合物薄膜を熱処理して
得られるCu原子を多く含むCu層は、基板がガラス基
板等の酸化物の場合、剥離し易くなる虞れを有している
が、この下地用のCr薄膜の上に形成されることで、酸
化物基板との間にも密着性が得られ、より剥離し難い導
電性薄膜を形成することができる。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図5に
基づいて説明すれば、以下の通りである。但し、本実施
例は、大面積のアクティブマトリクス型液晶表示装置を
製造する工程におけるガラス基板上に導電性薄膜である
薄膜電極及び配線を形成する工程を例示しているが、本
発明はこの実施例に何ら限定されるものではなく、大規
模集積回路(LSI:Large Scale Integrated Circui
t) を製造する工程等にも適用できることは言うまでも
ない。
【0017】図2に、本実施例に係る導電性薄膜を有す
る基板の製造方法を用いた薄膜電極及び配線を形成する
工程にて製造された薄膜電極・配線付き基板の、配線部
分の配線の長手方向に沿った断面を模式的に示す。ガラ
ス基板1の上には、クロム(Cr)からなる下地用Cr
層(薄膜)2が薄膜状に形成されると共に、さらにその
上に銅(Cu)とクロムとの混合物(以下、Cu−Cr
混合物と称する)からなるCu−Cr混合層3が薄膜状
に形成されており、これら下地用Cr層2とCu−Cr
混合層3とで、配線部4が形成されている。
【0018】そして、配線部4におけるCu−Cr混合
層3は、その膜厚方向でCu原子とCr原子との分布率
が変化しており、Cr原子の分布率は表層側で高くなる
一方、Cu原子の分布率はガラス基板1側(下地用Cr
層2側)で高くなり、ガラス基板1側にCu原子を多く
含むCu層3a、表層側にCr原子を多く含むCr層3
bが形成されている。つまり、上記配線部4は、ガラス
基板1上にCr/Cu/Cr3層積層薄膜となってい
る。
【0019】このようなCr/Cu/Cr3層積層薄膜
となることで、配線部4は、優れた導電性を有すると共
に、耐腐食性に優れ、かつ、ガラス基板1との優れた密
着性を備えたものとなっている。より詳細に説明する
と、Cu層3aにより優れた導電性を示し、また、表層
側のCr層3bにより耐腐食性に劣る銅層3aを保護す
ることで優れた耐腐食性を示し、下地用Cr層2により
酸化物であるガラス基板1との密着性を向上させてい
る。しかも、上記配線部4は、後述のようにドライエッ
チングにてパターニングされているので、高解像度で正
確にパターニングされている。
【0020】このようなCr/Cu/Cr3層積層薄膜
の配線部4を備えた薄膜電極・配線付き基板は、図1の
工程図に示すプロセス1からプロセス4の工程を経て製
造される。
【0021】まず、プロセス1(P1)にて、図3
(a)に示すように、ガラス基板1上に下地用Cr層2
が膜厚100nmでスパッタ法にて形成される。
【0022】次に、プロセス2(P2)にて、図3
(b)に示すように、ガラス基板1上の下地用Cr層2
の上に、Cr:Cuの混合比が2:3のCr−Cu混合
層3が膜厚240nmでスパッタ法にて薄膜形成され
る。スパッタリングには例えばAr+ イオンガスが使用
され、アルゴン圧力は0.3torrとする。
【0023】ガラス基板1上に、下地用Cr層2とCr
−Cu混合層3とが形成されると、続いてプロセス3
(P3)にて、図3(c)に示すように、Cr層2とC
r−Cu混合層3とが、フォトリソグラフィー技術によ
り所定の薄膜電極及び配線形状にパターニングされる。
この場合のエッチングは、例えば基板温度を350℃と
した、CCl4 プラズマエッチングが用いられる。尚、
フォトリソグラフィーを用いたパターニングは周知技術
であるので、ここではその説明を省略する。
【0024】続いて、プロセス4(P4)にて、これが
熱処理される。熱処理は、例えば650℃のN2 雰囲気
中で、処理時間1時間とする。このような条件化で熱処
理することで、ガラス基板1上の下地用Cr層2の上に
形成されていたCr−Cu混合層3は、図3(d)に示
すように、Cu原子及びCr原子の分布率が膜厚方向で
変化し、表層側にCr原子を多く含むCr層3b、ガラ
ス基板1側にCu原子を多く含むCu層3aというよう
に、Cr/Cu2層に分離し、このようにして、前記図
2に示す薄膜電極・配線付き基板が形成される。そし
て、このとき、表面側には必ずCr原子の分布率が高く
なり、Cr層3bが形成される。
【0025】ここで、Cr−Cu混合層3が2層に分離
する機構を説明すると、経験的にもCuとCrとは合金
化しないことが知られており、CuとCrとは融点差が
800℃もあり、Cuは融点よりも遙に低い温度で軟化
が進行するという性質を有している。このため、Cr−
Cu混合層3を熱処理すると、Cu分子同士が650℃
以下でも固相内で活発に移動して分子結合していき、そ
の結果、Cr層3bとCu層3aというように層分離が
起こることとなる。このとき、表面側のCu分子は、片
側のみから吸引されるため、移動方向として内部に吸い
込まれるのみであり、そのため表面側と内部側とでCu
原子の濃度差が生じる。そして、これがマクロ的に進行
したとき、Cu原子が中心部に凝集し、中心部のCr原
子を押し上げた結果、表面側には必ずCr原子の分布率
が高くなり、Cr層3bが形成されることとなる。
【0026】上記P4における熱処理によるCr−Cu
混合層3のCr/Cu2層分離の程度は、Cr−Cu混
合層3の抵抗率の変化から観察でき、その程度は熱処理
温度及び熱処理時間により決定される。
【0027】つまり、図4のCr−Cu混合層3の抵抗
率の熱処理温度依存性を示すグラフaに示すように、熱
処理温度が高い程、Cu−Cr混合層3の抵抗率は低下
し、Cu−Cr混合層3の分離が進む。このグラフa
は、本実施例の場合と同じCu−Cr混合物を240n
mの膜厚で形成したCu−Cr混合薄膜を、熱処理時間
1時間で熱処理した場合の熱処理温度依存性を示してい
る。
【0028】また、図5のCr−Cu混合層3の抵抗率
の熱処理時間依存性を示すグラフbに示すように、熱処
時間が長い程、Cu−Cr混合層3の抵抗率は低下し、
Cu−Cr混合層3の分離が進む。このグラフbは、本
実施例の場合と同じCu−Cr混合物を240nmの膜
厚で形成したCu−Cr混合薄膜を、熱処理温度400
℃で熱処理した場合の熱処理時間依存性を示している。
【0029】そして、上記図4のグラフaに明らかなよ
うに、本実施例のように650℃で1時間熱処理した場
合、その抵抗率は約5.8×10-6Ω・cmとなり、アル
ミニウム(Al)と同等程度の抵抗率を有するものとな
る。
【0030】以上のように、本実施例では、ガラス基板
1上にCu−Cr混合層3を形成し(P2)、このCu
−Cr混合層3を所定の形状にパターニングした後(P
3)、熱処理してCu原子及びCr原子の分布率を変化
させて(P4)、表層側にCr層3b、ガラス基板1側
にCu層3aとCu/Cr2層に分離させるようになっ
ている。
【0031】このような製造方法とすることで、Cuを
用いた場合でも、そのパターニングは高解像度で正確な
ものとなり、かつ、表層側に形成されたCr層3bによ
りCu層3aの耐腐食性も向上され、その結果、大規模
集積回路や大面積のアクティブマトリクス型液晶表示装
置に適用できる低抵抗で、耐腐食性に優れ、高解像度で
正確にパターニングされた薄膜電極や配線等を形成する
ことができる。しかも、熱処理に要する温度は、650
℃程度と低温で可能である。
【0032】さらに、本実施例では、プロセス1にて、
ガラス基板1上に下地用Cr層2を形成し、このCr層
2の上にCu−Cr混合層3を形成するようになってい
るので、Cu−Cr混合層3を熱処理してガラス基板1
側に形成されるCu層3aは、ガラス基板1のように下
地が酸化物の場合、剥離し易くなる虞れを有している
が、この下地用Cr層2の上に形成されることで、ガラ
ス基板1との間にも良好な密着性が得られ、剥離し難い
構成とすることができる。
【0033】尚、上記したCu−Cr混合層3における
CuとCrとの混合比、Cu−Cr混合層3の膜厚、及
び薄膜形成法、その際の諸条件はこれらに限定されるも
のではない。さらに、本実施例ではN2 雰囲気中、65
0℃で1時間熱処理したが、図4・図5にも示したよう
に、熱処理温度を上げれば上げる程、熱処理時間を長く
すればする程、低抵抗な配線や薄膜電極を形成できるの
で、所望とする抵抗率に合わせて、処理条件を調整して
設定すればよい。
【0034】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の導電性薄膜を有
する基板の製造方法は、以上のように、基板上に銅とク
ロムとからなる薄膜を形成し、所定の形状にパターニン
グした後、銅を多く含む層とクロムを多く含む層とに分
離すべく上記薄膜を熱処理するものである。
【0035】これにより、銅を用いた場合でも、そのパ
ターニングは高解像度で正確なものとなり、かつ、耐腐
食性も向上され、その結果、大規模集積回路や大面積の
アクティブマトリクス型液晶表示装置に適用できる低抵
抗で、耐腐食性に優れ、高解像度で正確にパターニング
された薄膜電極や配線等を形成することができるという
効果を奏する。
【0036】本発明の請求項2記載の導電性薄膜を有す
る基板の製造方法は、以上のように、上記請求項1記載
の導電性薄膜を有する基板の製造方法において、基板上
に下地用のクロム薄膜を形成し、このクロム薄膜の上に
銅とクロムとからなる薄膜を形成するものである。
【0037】これにより、銅とクロムとからなる薄膜を
熱処理して得られる銅原子を多く含む銅層は、基板がガ
ラス基板等の酸化物の場合、剥離し易くなる虞れを有し
ているが、この下地用のクロム薄膜の上に形成されるこ
とで、酸化物基板との間にも良好な密着性が得られ、剥
離し難い構成とすることができるという効果を上記請求
項1の構成による効果に加えて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の製造方法を採用した、薄膜
電極・配線付き基板の製造工程を示す工程図である。
【図2】上記薄膜電極・配線付き基板の配線部分を模式
的に示す要部断面図である。
【図3】(a)〜(d)は図1に示した製造工程の各プ
ロセスを説明する説明図であり、(a)はプロセス1に
てガラス基板上に下地用Cr層が形成された状態を示
し、(b)はプロセス2にて下地用Cr層の上にCu−
Cr混合層が形成された状態を示し、(c)はプロセス
3にて下地用Cr層とCu−Cr混合層とがパターニン
グされた状態を示し、(d)はプロセス4にてパターニ
ングされた下地用Cr層とCu−Cr混合層とが熱処理
されて2層に分離した状態を示している。
【図4】Cu−Cr混合層の抵抗率の熱処理温度依存性
を示すグラフである。
【図5】Cu−Cr混合層の抵抗率の熱処理時間依存性
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ガラス基板(基板) 2 下地用Cr層(下地用のクロム薄膜) 3 Cu−Cr混合層(銅とクロムとからなる薄膜) 3a Cu層 3b Cr層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/24 A 7511−4E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に銅とクロムとからなる薄膜を形成
    し、所定の形状にパターニングした後、銅を多く含む層
    とクロムを多く含む層とに分離すべく上記薄膜を熱処理
    することを特徴とする導電性薄膜を有する基板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】基板上に下地用のクロム薄膜を形成し、こ
    のクロム薄膜の上に銅とクロムとからなる薄膜を形成す
    ることを特徴とする請求項1記載の導電性薄膜を有する
    基板の製造方法。
JP6269458A 1994-11-02 1994-11-02 導電性薄膜を有する基板の製造方法 Expired - Lifetime JP3048858B2 (ja)

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