JPH0813838B2 - 生体のカルシウムを節約するカルシウム血低下性ポリペプチド化合物の新規な同族体,その製造方法及び薬剤 - Google Patents

生体のカルシウムを節約するカルシウム血低下性ポリペプチド化合物の新規な同族体,その製造方法及び薬剤

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JPH0813838B2 JP62500164A JP50016487A JPH0813838B2 JP H0813838 B2 JPH0813838 B2 JP H0813838B2 JP 62500164 A JP62500164 A JP 62500164A JP 50016487 A JP50016487 A JP 50016487A JP H0813838 B2 JPH0813838 B2 JP H0813838B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明の主題は、式(I) D−Val−Leu−Gly−Lys−Leu−Ser−Gln−Glu−Leu−H
is−Lys−Leu−Gln−Thr−Tyr−Pro−Arg−Thr−Asp−V
al−Gly−Ala−Gly−Thr−Pro NH2 (I) [式中、Dは次の残基 Cys−Asn−Ser−Leu−Ser−Thr−Cys 又は残基 のいずれかを示す] を有する新規なポリペプチド化合物に関する。
具体的には、本発明のポリペプチドは、一般式(IA
及び(IB) Cys−Asn−Ser−Leu−Ser5−Thr−Cys−Val−Leu−Gly
10−Lys−Leu−Ser−Gln−Glu15−Leu−His−Lys−Leu
−Gln20−Thr−Tyr−Pro−Arg−Thr25−Asp−Val−Gly
−Ala−Gly30−Thr−Pro NH2 (IA) 及び に相当する化合物である。
式(IB)を有する化合物は、たとえば、K.ジョスト及
びJ.ルジンガーが下垂体後葉ホルモンの場合に認めた天
然ペプチド[Collect.Czech.Comm.(1967)、第32巻、
第1229頁]の構造同族体である。
本発明に従うポリペプチドは、カルシウム血症および
燐酸塩血症を低下させ、骨の破壊を阻止し、新たな骨の
形成を促進し、カルシウムの腸内吸収を増大させ、かつ
カルシウム尿を低下させる。また、これらは細胞の内部
にカルシウムを固定させる。さらに、それらは大きな抗
炎症作用及び鎮痛作用を有する。
これらの性質は、前記の式(IA)及び(IB)を有する
ポリペプチドを薬物として使用するのを正当化させる。
従って、本発明の主題は、前記の式(IA)及び(IB
を有するポリペプチドを活性成分とする薬物にある。
本発明による薬物の主たる適応症は、ページェット
病、各種の病因による骨多骨症(固定病及び特発病の共
通な多孔性軟骨症、コルチゾン症、外傷後)、腎性骨ジ
ストロフィー、骨折、カルシウム過多症、関節痛、特に
骨転移、痙攣体質及びノルモカルセミック・テタニーか
ら生ずるものによって代表される。
本発明の主題は、さらに活性成分として少なくとも1
種の上記薬物を含有する医薬組成物である。
これらの医薬組成物はたとえば固体若しくは液体とす
ることができ、人間医薬品に現在使用されている薬剤形
態、たとえば普通錠若しくは糖衣錠、カプセル、顆粒、
リポソウム、エアロゾル、座薬、注射製剤として提供さ
れ、常法にしたがって製造される。活性成分は、これら
の医薬組成物に通常使用される賦形薬、たとえばタル
ク、アラビヤゴム、乳糖、澱粉、ステアリン酸マグネシ
ウム、ココア脂、水性若しくは非水性ベヒクル、動物性
若しくは植物性脂肪物質、パラフィン誘導体、グリコー
ル類、各種の湿潤剤、分散剤若しくは乳化剤及び保存料
に配合することができる。
本発明の主題は、特に非経口投与、リポソームの形態
の経口投与、或いは粉末状としての鼻孔内投与を目的と
したことを特徴とする上記医薬組成物である。
さらに本発明の主題は、アミノ酸、ペプチド又はその
組合物を式(IA)及び(IB)を有するアミノ酸の配列順
序で縮合反応にかけ、かつ式(IB)を有する化合物を製
造する場合には10〜31配列を得るための固相技術と1〜
9配列を得るための従来の液相技術とを組合せることを
特徴とする上記化合物の製造方法である。
上記したように、式(IA)を有するペプチドの合成及
び式(IB)を有する化合物の10〜31配列の合成は固相技
術を用いて行なわれる。これはベンジルヒドリルアミノ
樹脂を利用し[P.G.ピエッタ及びG.R.マーシャル、ケミ
カル・コミューニケーション(1970)、第650頁]、そ
の製造及び使用につき開示されている[P.リベイレ、A.
ロビンソン、M.カメン及びG.ミルホード、エルベチカ
(1971)第54巻、第2772頁]。
式(IA)を有する化合物の好適製造方法において、基
N−α−ブチルオキシカルボニル(t−Boc)はアミノ
酸のα−アミノ基を保護する。アミノ酸の側鎖機能は次
のように保護される: (1)アスパラギン酸及びグルタミン酸のカルボキシル
鎖につきベンジルエステルとして、 (2)セリン及びスレオニンのヒドルキシルにつきベン
ジルエーテルとして、またチロシンにつき2,4−ジクロ
ルベンジルエーテルとして、 (3)システインのスルフヒドリル基につきメトキシベ
ンジルエーテルとして、 (4)ヒスチジンのイミダゾールにつきジニトロ−2,4
−フェニルとして、 (5)リジンのε−アミノ基につきベンゾキシカルボニ
ル基として。
種々異なるアミノ酸は、最初に樹脂に固定されたプロ
リンに対し過剰の保護アミノ酸を順次に反応させてジシ
クロヘキシルカルボジイミド(DCCI)及びヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(HOBT)によりペプチド鎖中に組込ま
れる。この反応を2時間継続させる。t−Boc基は、塩
化メチレンにおける溶液中でトリフルオロ酢酸によって
除去され、塩化メチレンで洗浄した後に同じ溶剤中でト
リエチルアミン若しくはジイソプルピルエチルアミン
(DIEA)により中和を行なう。
アスパラギン及びグルタミンは、ジメチルホルムアミ
ド(DMF)における溶液としてそのパラニトロフェニル
エステルの形態で導入される。カイザー及びコールスコ
ットの方法にしたがうニンヒドリンに対する結合の比較
試験が陽性であれば、この混合物をピバリン酸(1%)
で処理する。この試験で青色の着色が持続すれば、DMF/
1%AcOH混合物を尿素で飽和する。しかしながら、この
試験が陰性(青色着色なし)であっても、それぞれの結
合を系統的に2回反復することができる。グルタミンの
位置20の場合のように48時間の反応の後に結合が完結し
なければ、反応しなかったスレオニンを塩化メチレン中
でアセチル−イミダゾールにより或いは酢酸及びDCCIに
よってアセチル化する。
最後にヒスチジンにイミダゾールの保護基を、ペプチ
ドがまだ樹脂に結合している間にpH8にてDMFにおける溶
液中でメルカプト−エタノールにより除去する。このペ
プチドを、アニソール及びメチオニンの存在下に液体弗
化水素酸での処理により樹脂から分離する。この操作の
間、全ての保護基が除去される。
これらのペプチドはゲル上での濾過によって精製され
る。主ピークに対応するフラクションを集め、凍結乾燥
し、再びpH8の緩衝液に溶解させかつ空気流によって24
時間酸化されることにより、2個のシステイン残基の間
にジスルフィド結合を形成させる。
求める生物学的活性を持ったピークに相当するフラク
ションを再びイオン交換樹脂CMC32にて酸溶出濃度勾配
により精製する。得られたペプチドは紙上での電気泳動
及びセルロース上でのクロマトグラフィーに対し均質と
なる。
式(IB)を有する化合物の10−31配列も、式(IA)を
有する化合物の製造につき上記したと同じ条件で実現さ
れる。式(IA)を有する化合物につき位置20におけるグ
ルタミンに対して示したことは、勿論、式(IB)を有す
る化合物の位置19についても当はまる。
式(IB)を有する化合物の製造方法を実施する好適方
法において、1−9配列の合成は液体媒体中で行なわれ
る。断片: [式中、A′2は上記の意味を有しかつR=エステル
である] を環化後にトリペプチドA′7−Leu−Glyと縮合させ
る。ペプチドの合成につき一般に使用される保護基を利
用する。
次いで、式(IB)を有するペプチドが次ぎのように得
られる: 上記で保護されたノナペプチドをN−ヒドロキシ−ス
クシンイミドエステルに変換し、次いでこれを樹脂上に
固定された10−31断片とDMF媒体中にて30℃で結合させ
る。ペプチドを、ジメチルスルフィド及びp−クレゾー
ルの存在下に液体弗化水素酸で処理して樹脂から分離す
る[J.P.タム、W.H.ヒーサンド及びR.B.メリフィール
ド、J.A.C.S.(1983)、第105巻、第6442頁]。これら
の保護基は全て、この操作の間に除去される。
ペプチドはゲル上での濾過によって精製される。
以下、限定はしないが、実施例により本発明を説明す
る。
実施例1:次式(IA)を有するペプチドの作成: Cys−Asn−Ser−Leu−Ser5−Thr−Cys−Val−Leu−Gly
10−Lys−Leu−Ser−Gln−Glu15−Leu−His−Lys−Leu
−Gln20−Thr−Tyr−Pro−Arg−Thr25−Asp−Val−Gly
−Ala−Gly30−Thr−Pro NH2 (IA) 側鎖基を有するt−Bocアミノ酸はBACHEM(スイス
国、デューベンドルフ在)から入手され、或いは自動滴
定装置にてシュナベル技術[E.シュナベル、リービッヒ
・アナーレン・ケミー(1967)、第702巻、第188頁]に
より実験室で製造される。その純度は偏光分析、融点及
び薄層シリカでのクロマトグラフィーによって測定され
る。
精製されたペプチドの加水分解は、密封チューブ内で
減圧下に6N HCl媒体で行なわれる(110℃、24時間)。
I.配列の合成 (a)樹脂の作成[P.レベイレ、A.ロビンソン、M.カメ
ン及びG.ミルホード、エルベチカ(1971)、第54巻、第
2772頁]。
ベンジル−ケト樹脂 攪拌機を装着した2lの3ツ首フラスコ中で、1%のジ
ビニルベンゼンを有するポリスチレン・ビオーラドSX1
(200〜400)50gを350mlのニトロベンゼン中で2時間膨
潤させた。他のフラスコ中にて66gのAlCl3を300mlのニ
トロベンゼンに溶解させ、これに80mlの塩化ベンゾイル
を添加した。この混合物を最初のフラスコ中へよく攪拌
しながら注ぎ込み、これを室温にて2時間保った。樹脂
が膨潤し過ぎる場合にはニトロベンゼンを添加した(約
100ml)。混合物を濾過し、ジオキサン(3x)、酢酸(3
x)、メタノール(3x)及び最後に交互にCH2Cl2及びCH3
OHで洗浄して樹脂を膨潤かつ収縮させ、その都度充分な
接触時間を与えた。この混合物をデシケータ中で減圧下
に1晩乾燥させた(収量75g)。
ベンジルヒドリルアミン樹脂 「ディーン・スターク」及び攪拌機を装着した1の
フラスコ中で、500gの蟻酸アンモニウムを120〜130℃ま
で1〜2時間加熱した。この樹脂(50g)を1度に添加
し、かつ温度を30分間かけて効率的な攪拌下に160〜165
℃まで上昇させ、これを6時間維持した。混合物を水洗
し、次いでベンジルケト樹脂につき上記したように処理
した。減圧下で乾燥した樹脂を加熱還流させ、かつ6N H
Cl中で8時間攪拌した。次いでこれを濾過し、かつ上記
と同様に洗浄した。その固定能力は、アミノ酸の性質に
応じて0.3〜0.5ミリモル/gの範囲で変化した。
(b)ペプチドの作成 使用した装置は、樹脂(2g)を含有する中央室を備え
た25mlパイレックス管の機械的攪拌を可能にする。この
チューブの端部におけるフリットガラスフィルタは試薬
(約15ml)の導入及び次いで除去を目的とする。
アミノ酸の結合は次のサイクルを含む。
サイクル32 結合: 2gの樹脂(固定能力0.5ミリモル/g)をCH2Cl2/(C
H32NCHO(DMF)媒体(1:1、v/v)中でBoc−L−プロ
リン(2ミリモル、0.43g)の存在下に攪拌した(10mi
n)。DCCI(4ミリモル)及び1−ヒドロキシベンゾト
リアゾール(HOBT)(4ミリモル)を添加し、かつ攪拌
を2時間行なった。この樹脂を順次にCH2Cl2(1x、2mi
n)、無水CH3OH(3x、2min)及びCH2Cl2(3x、2min)で
洗浄した。ニンヒドリンに対する反応を樹脂試料につき
行ない、これは陰性であった。
アミノ酸の遊離: この樹脂をCF3COOH−CH2Cl2混合物(1:1、v/v)で1
分間処理した。混合物を濾過し、かつ操作を15分間接触
させて反復した。樹脂をCH2Cl2(3×1、min)で洗浄
した。この樹脂をEt3N/CH2Cl2混合物(12.5:87.5、v/
v)で2回処理することによりCF3COOHを除去した(接触
時間1min、次いで5min)。これをCH2Cl2(8x、1min)で
洗浄した。L−プロリン樹脂を滴定し、これは0.5ミリ
モル/gのプロリンを含有した。
サイクル31 結合: このL−プロリル樹脂(1ミリモル)を、CH2Cl2−DM
F(1:1、v/v)(10ml)中にて4ミリモルのBoc−O−ベ
ンジル−L−スレオニン(1.23g)と共に攪拌した(10m
in)。DCCI(4ミリモル)及びHOBT(4ミリモル)を添
加し、かつ攪拌を再開した(2時間)。この樹脂を順次
にCH2Cl2(1×2、min)、無水CH3OH(3x、2min)、CH
2Cl2(3×2、min)で洗浄した。ニンヒドリンに対す
る反応は陰性であった。アミノ酸の遊離:サイクル32参
照。
サイクル30〜25 上記結合及び遊離過程を用いて、次の反応を行なっ
た: サイクル30 4ミリモルのBoc−グリシン(0.71g) サイクル29 4ミリモルのBoc−L−ala(0.76g) サイクル28 4ミリモルのBoc−グリシン(0.71g) サイクル27 4ミリモルのBoc−L−バリン(0.87g) サイクル26 4ミリモルのBoc−L−アスパラギン酸のB
−ベンジルエステル (1.29g) サイクル25 4ミリモルのBoc−O−ベンジル−L−スレ
オニン(1.24g ) サイクル24 結合: 予めDMF(2x)で洗浄したサイクル25の樹脂−ペプチ
ドをDMFの溶液中で4ミリモルのBoc−N−γ−トシル−
L−アルギニン(1.41g)と共に攪拌し(10min)、次い
でこの行程をサイクル31に記載したと同様に行なった。
サイクル23 結合: サイクル24のペプチド樹脂を4ミリモルのBoc−L−
プロリン(CH2Cl2媒体中0.88g)(10ml)と共に攪拌し
た(10min)。DCCI/HOBTをサイクル32につき記載したと
同様に添加した。反応時間の後、ニンヒドリンに対する
反応は陰性であった。
遊離:サイクル32参照。
サイクル22〜21 サイクル23で用いた結合及び遊離工程を用いて次の反
応を行なった: サイクル22 4ミリモルのBoc−O−ベンジル−L−チロ
シン(1.49g) サイクル21 4ミリモルのBoc−O−ベンジル−L−スレ
オニン(1.24g) サイクル20 結合: DMF(2x)で予め洗浄したサイクル21の樹脂−ペプチ
ドを、4ミリモルのBoc−L−グルタミン p−ニトロ
フェニルエステル(1.5g)及び1%酢酸を添加した10ml
のDMFと共に攪拌した(10min)。DCCI(4ミリモル)及
びHOBT(4ミリモル)を添加し、かつ混合物を48時間攪
拌した。この樹脂をDMF、CH2Cl2、CH3OH、CH2Cl2(2x)
で洗浄した。
遊離:サイクル32参照。
サイクル19〜15 サイクル31の工程を用いて次の反応を行なった: サイクル19 4ミリモルのBoc−L−ロイシン(1.0g) サイクル18 4ミリモルのBoc−ε−カルボベンジルオキ
シ−L−リジン(1 .52g) サイクル17 4ミリモルのBoc−ジニトロ−2,4−フェニル
(im)L−ヒ スチジン(1.23g) サイクル16 4ミリモルのBoc−L−ロイシン(1.0g) サイクル15 4ミリモルのBoc−L−グルタミン酸のγ−
ベンジルエステル( 1.3g)サイクル14 工程はサイクル20と同様である。
サイクル13 この工程は、4ミリモルのBoc−O−ベンジル−L−
セリン(1.0g)を用いることにより、サイクル31と同様
である。サイクル12〜9 この工程はサイクル31と同様に次のように反応を行な
う: サイクル12:サイクル19で用いた誘導体。
サイクル11:サイクル18で用いた誘導体。
サイクル10:サイクル30で用いた誘導体。
サイクル 9:サイクル19で用いた誘導体。
サイクル 8:サイクル27で用いた誘導体。
サイクル7 サイクル31の工程を用いて、Boc−L−システイン
(1.13g)のS−p−メトキシベンジルエーテル 4ミ
リモルを反応させた。
サイクル6〜3 サイクル6:サイクル31と同一。
サイクル5:サイクル13と同一。
サイクル4:サイクル19と同一。
サイクル3:サイクル13と同一。
サイクル2 結合: 予めDMF(2x)で洗浄したサイクル3からのペプチド
−樹脂を、DMF媒体中にてHOBT(4ミリモル)の存在下
にBoc−L−アスパラギン(1.45g)のp−ニトロフェニ
ルエステル4ミリモルと共に攪拌した(48時間)。この
樹脂を順次にDMF、CH2Cl2、CH3OH、CH2Cl2で洗浄した。
ニンヒドリンに対する反応は陰性であった。
遊離: この工程はサイクル32に記載した通りである。
サイクル1 Boc−L−システイン(1.13g)のS−p−メトキシベ
ンジルエーテル4ミリモルをサイクル31の条件にて反応
させた。
II.ヒスチジンのジニトロフェニル基の除去 2mlのメルカプトエタノールを15mlのジメチルホルム
アミド(DMF)に添加し、かつpHをトリエチルアミンで
8に調整した。この試薬を装置中へ導入し、かつ混合物
を14時間攪拌した。樹脂を濾過し、かつ交互に塩化メチ
レン(3x)とメタノール(3x)とで洗浄した。減圧乾燥
した後、樹脂の重量は2.85gであった。
III.樹脂のペプチドの遊離及び保護基の除去 15mlの弗化水素酸を1.5gの樹脂−へプチドと1.5mlの
アニソールとの混合物中で蒸留した。この混合物を0℃
にて1時間かつ室温にて30分間攪拌した。この酸を減圧
下で排除し、かつ残留物を再び5mlの酢酸に3回溶解さ
せ、過酸化物を含有しないエチルエーテルで沈澱させ
た。この沈澱物を冷時に遠心分離し、エーテルで数回洗
浄しかつ減圧乾燥させた。沈澱物を再び水で溶解させ、
かつ不溶残渣を遠心分離によって除去した。凍結乾燥し
た溶液は800mgの生成物を与えた。
IV.ペプチドの精製 200mgの粗製ペプチドをビオゲルP6(50〜100メッシ
ュ)のカラム(直径2.5cm、長さ90cm)の頂部に入れ、
0.1M酢酸で溶出させ、かつ12mlのフラクションを280nm
記録装置を用いる溶出にしたがって集めた。この精製し
たペプチドを23〜28フラクションにて集めた。
V.環化 精製ペプチドを含有するフラクションを凍結乾燥し、
かつ残留物を再び500mlの1M重炭酸アンモニウム緩衝液
(pH8)に溶解させ、多孔質板を通る空気のバブリング
に24時間かけた。この溶液を凍結乾燥しかつ残留物をLK
Bウルトログラッド11300型装置により0.6〜7モー(pH
4)の酢酸アンモニウム濃度勾配を用いてCMC52ワットマ
ンカラムで精製した。酸加水分解の後、アミノ酸の組成
はプロリン=2に対し次の通りであった(括弧内は理論
値): Ala(1)1.05;Arg(1)0.83;Asp(2)2.10;Cys
(2)1.80;Glu(3)3.10;Gly(3)3.30;His(1)0.
80;Leu(5)5.2;Lys(2)1.90;Pro(2)2.0;Ser
(3)3.10;Thr(4)4.15;Tyr(1)0.85;Val(2)2.
1 実施例2:次式(IB)を有するペプチドの作成: 側鎖基を有するt−Bocアミノ酸を、実施例1に記載
したと同様に得た。
同様にして、精製ペプチドの加水分解を6N HCl媒体中
で減圧下に密封管中にて行なった(110℃、24時間)。
ペプチドの10〜31配列の合成 (1a)樹脂の作成[P.リベイレ、A.ロビンソン、M.カ
メン及びG.ミルホード、エルベチカ(1971)、第54巻、
第2772頁]。
ベンジル−ケト樹脂 攪拌機を装着した2lの3ツ首フラスコ中で、1%のジ
ビニルベンゼンを含むポリスチレン・ビオラドSX1(200
〜400メッシュ)50gを350mlのニトロベンゼン中にて膨
潤させた。他のフラスコ中にて66gのAlCl3を300mlのニ
トロベンゼンに溶解させ、これに80mlの塩化ベンゾイル
を添加した。この混合物を最初のフラスコ中へよく攪拌
しながら注ぎ入れ、これを室温にて2時間維持した。樹
脂が膨潤し過ぎる場合にはニトロベンゼンを添加した
(約100ml)。混合物を濾過し、ジオキサン(3x)、酢
酸(3x)、メタノール(3x)及び最後に交互にCH2Cl2
びCH3OHで洗浄して、樹脂を膨潤及び収縮させ、それぞ
れの都度充分な接触時間を与えた。この混合物をデシケ
ータ中で減圧下に1晩乾燥させた(収量75g)。
ベンジルヒドリルアミン樹脂 「ディーンスターク」と攪拌機とを装着した1のフ
ラスコ中で、500gの蟻酸アンモニウムを120〜130℃まで
1〜2時間加熱した。この樹脂(50g)を1度に添加
し、かつ温度を30分間かけて効率的な攪拌下に160〜165
℃まで上昇させ、これを6時間維持した。混合物を濾過
し、水洗し、次いでベンジルケト樹脂の場合と同様に処
理した。減圧下で乾燥した樹脂を加熱還流させ、かつ6N
HCl中で8時間攪拌した。次いで、これを濾過しかつ上
記と同様に洗浄した。固定能力は、アミノ酸の性質に応
じて、0.3〜0.5ミリモル/gの範囲で変化した。(1b)ペ
プチドの10〜31配列の作成 使用した装置は、樹脂(2g)を含有する中央分室を有
する25mlパイレックス管の機械的攪拌を可能にした。チ
ューブの端部には2個のフリットガラスフィルタを試薬
(約15ml)の導入及び次いで除去の目的で設けた。
サイクル31 結合: 2gの樹脂(固定能力0.5ミリモル/g)をCH2Cl2、(C
H32NCHO(DMF)(1:1、v/v)の媒体中でBoc−L−プ
ロリン(2mM、0.43g)の存在下に攪拌した(10min)。D
CCI(4ミリモル)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾ
ール(HOBT)(4ミリモル)を添加し、かつ攪拌を2時
間行なった。この樹脂を順次にCH2Cl2(1x、2min)、無
水CH3OH(3x、2min)、CH2Cl2(3x、2min)で洗浄し
た。ニンヒドリンに対する反応を樹脂の試料につき行な
った。これは陰性であった。
アミノ基の遊離: この樹脂をCF3COOH−CH2Cl2混合物(1:1、v/v)によ
り1分間処理した。混合物を濾過し、かつ操作を15分間
接触させながら反復した。この樹脂をCH2Cl2(3×1mi
n)で洗浄した。CF3COOHを、ET3N/CH2Cl2混合物(12.
5:87.5、v/v)で2回処理して除去した(接触時間1mi
n、次いで5min)。この混合物をCH2Cl2(8x、1min)で
洗浄した。樹脂−L−プロリン樹脂を滴定し、これは0.
5ミリモル/gのプロリンを含有した。
サイクル30 結合: この樹脂−L−プロリン(1ミリモル)をCH2Cl2−DM
F(1:1、v/v)(10ml)中にて4ミリモルのBoc−O−ベ
ンジル−L−スレオニン(1.23g)と共に攪拌した(10m
in)。DCCI(4ミリモル)及びHOBT(4ミリモル)を添
加し、かつ攪拌を行なった(2時間)。この樹脂を順次
にCH2Cl2(1x,2min)、無水CH3OH(3x、2min)、CH2Cl2
(3x、2min)で洗浄した。ニンヒドリンに対する反応は
陰性であった。
アミノ酸の遊離:サイクル31参照。
サイクル29〜24 上記結合及び遊離工程を用いて次の反応を行なった: サイクル29 4ミリモルのBoc−グリシン(0.71g) サイクル28 4ミリモルのBoc−L−ala(0.76g) サイクル27 4ミリモルのBoc−グリシン(0.71g) サイクル26 4ミリモルのBoc−L−バリン(0.87g) サイクル25 4ミリモルのBoc−L−アスパラギン酸のB
−ベンジルエステル (1.29g) サイクル24 4ミリモルのBoc−O−ベンジル−L−スレ
オニン(1.24g ) サイクル23 結合: 予めDMF(2x)で洗浄したサイクル24の樹脂−ペプチ
ドをDMFの溶液中で4ミリモルのBoc−N−γ−トシル−
L−アルギニン(1.41g)と共に攪拌し(10min)、かつ
次の処理をサイクル30と同様に行なった。
サイクル22 結合: サイクル23の樹脂−ペプチドをCH2Cl2の媒体(10ml)
中にて4ミリモルのBoc−L−プロリン(0.88g)と共に
攪拌した(10min)。DCCI/HOBTをサイクル31につき記載
したと同様に添加した。反応時間の後、ニンヒドリンに
対する反応は陰性であった。
遊離:サイクル31参照。
サイクル21〜20 サイクル22で使用した結合及び遊離工程を用いて次の
反応を行なった: サイクル21 4ミリモルのBoc−O−ベンジル−L−チロ
シン(1.49g) サイクル20 4ミリモルのBoc−O−ベンジル−L−スレ
オニン(1.24g) サイクル19 結合: 予めDMF(2x)で洗浄したサイクル20の樹脂−ペプチ
ドを4ミリモルのBoc−L−グルタミン p−ニトロフ
ェニルエステル(1.5g)及び1%酢酸を添加した10mlの
DMFと共に攪拌した(10min)。DCCI(4ミリモル)及び
HOBT(4ミリモル)を添加し、かつ混合物を48時間攪拌
した。この樹脂をDMF、CH2Cl2、CH3OH、CH2Cl2(2x)で
洗浄した。
遊離:サイクル31参照。
サイクル18〜14 サイクル30の工程を用いて次の反応を行なった: サイクル18 4ミリモルのBoc−L−ロイシン(1.0g) サイクル17 4ミリモルのBoc−ε−カルボベンジルオキ
シ−L−リジン(1 .52g) サイクル16 4ミリモルのBoc−ジニトロ−2,4−フェニル
(im)L−ヒ スチジン(1.23g) サイクル15 4ミリモルのBoc−L−ロイシン(1.0g) サイクル14 4ミリモルのBoc−L−グルタミン酸のγ−
ベンジルエステル( 1.3g) サイクル13 工程はサイクル19と同様である。
サイクル12 この工程は4ミリモルのBoc−O−ベンジル−L−セ
リン(1.0g)を用いることにより、サイクル31と同様で
ある。
サイクル11及び10 この工程はサイクル30と同様に反応を行なった: サイクル11:サイクル18で用いた誘導体。
サイクル10:サイクル17で用いた誘導体。
2.ペプチドの1〜9配列の合成 (2a)部分配列Boc−L−Thr(Bzl)−Asu OMe(A) Z−Asu OMe(11.2g)をMeOH−H2O(2:1、v/v)中へ
導入し、かつ混合物をパラジウム化炭素の存在下で水素
化した(14時間)。触媒を除去し、混合物を減圧濃縮し
た。ジオキサン(40ml)を添加し、次いでトリエチルア
ミン(4.2ml)を冷却しながら添加し、次いでBoc−L−
Thr(Bzl)OSu(16g)を加えた。攪拌(72時間)の後、
N,N−ジメチルアミノ−1,3−プロパンジアミンを導入
し、かつ混合物を攪拌し(4時間)、次いで1/3に濃縮
した。酢酸エチル(AcOEt)で抽出し、AcOEtをHCl(1
N)、次いでH2Oで洗浄し、次いで減圧蒸溜した。油状残
留物をエーテル中に溶解し、NaHCO3(5%)で抽出し、
AcOEtで再抽出し、かつ順次にH2O、HCl(1N)、H2Oで洗
浄した。これら抽出液を無水硫酸ナトリウムで脱水し、
かつAcOEtを排除した。Aが油状生成物として得られた
(10g)。
(2b)部分配列Boc−L−Ser(Bzl)−L−Thr(Bzl)
−Asu OMe.CHA(B) 生成物A(5g)を冷却しながらTFA(15ml)中に溶解
させた。室温にてTFAを減圧下で排除し、かつ残留物を
減圧乾燥し、次いでDMF(10ml)に溶解させ、pHを冷却
しながらトリエチルアミン(4ml)で6にした。次いでH
OBT(5g)及びBoc−L−Ser(Bzl)OSuを添加し、室温
かつpH6にて攪拌した(3日間)。N,N−ジメチルアミノ
−1,3−プロパンジアミンを攪拌しながら添加し(1時
間)、H2Oを添加し、次いで上記と同様にAcOEtで抽出し
た。シクロヘキシルアミン(CHA)を乾燥AcOEtに加え、
次いで減圧下に蒸溜した。油状残留物Bが得られた(4
g)。
(2c)分配列Boc−L−Asn−L−Ser(Bzl)−L−Leu
−NH−NH2(C) 3gのBoc−L−Asn−L−Ser−(Bzl)−L−Leu−OEt
を20mlのCH3OHに溶解させ、10mlの80%NH2−NH2−H2Oを
加え、かつ混合物を室温にて14時間放置した。次いで、
これをエチルエーテルで沈澱させ、沈澱物をエチルエー
テルで洗浄し、かつCH3OH−AcOEt−エチルエーテルの混
合物から再結晶化させた。2.5gの求める生成物が得られ
た(C)。
(2d)部分配列Boc−L−Asn−L−Ser(Bzl)−L−Le
u−L−Ser(Bzl)−L−Thr(Bzl)−Asu OMe(D) 生成物B(2g)をHCl(1N)の存在下にAcOEt中へ導入
し、混合物を無水硫酸ナトリウムで脱水しかつ減圧濃縮
した。TFA(6ml)を冷時に添加しかつ室温にて攪拌し
(0.5時間)、次いでTFAを減圧下に除去し、残留物を減
圧乾燥させた。この残留物をDMF(2ml)に溶解させ、か
つトリエチルアミンで中和した後、徐々に−40℃にて予
めジオキサン(2.8ml)が添加されているDMF(6ml)中
のC Boc−L−Asn−L−Ser(Bzl)−L−Leu−NH−NH2
(1.7g)の溶液へHCl(1N)及び亜硝酸イソアミル(0.6
ml)の存在下に導入した。pHをトリエチルアミンで7に
調整し、かつ反応を5℃にて行なった(72時間)。
反応混合物を−5℃にて徐々に0.5N HCl(60ml)中へ
導入した。沈澱物をH2Oで洗浄した。抽出をCHCl3(100m
l)で行ない、抽出物を順次にHCl(1N)水溶液及びNaCl
水溶液で洗浄した。CHCl3を除去し、生成物DをCHCl3
n−ヘキサンの混合物(2g)で沈澱させた。
(2e)環化:L−Asn−L−Ser−(Bzl)−L−Leu−L−
Ser(Bzl)−L−Thr(Bzl)Asu1,7−NH−NH2(E) 生成物D(1.6g)を無水ピリジン(154ml)に溶解さ
せた。TFA−ONP(2.5g)を添加し、45℃にて攪拌し(3
時間)、次いで減圧下で濃縮し、エチルエーテルで沈澱
させ、上記と同様にTFAで処理し、次いで無水ピリジン
中にて50℃で5時間環化させた。抽出をCHCl3によって
行ない、かつ抽出物を上記と同様に洗浄し、次いで減圧
濃縮しかつn−ヘキサンで沈澱させた。
沈澱物(2g)をDMF(5ml)及びCH3OH(25ml)に溶解
させた。15mlのヒドラジン(80%)を添加し、混合物を
室温にて攪拌し(14時間)かつH2Oを加えた。この沈澱
物を濾過し、水洗した。CH3OH(50ml)を添加しかつ混
合物を加熱還流させ、生成物Eを沈澱させた(0.8g)。
(2f)1〜9配列の作成:−L−Asn−L−Ser(Bzl)
−L−Leu−L−Ser(Bzl)−L−Thr(Bzl)Asu1,7
L−Val−L−Leu−Gly OH(F) 生成物E(1g)をDMF(4ml)に懸濁させ、ジオキサン
と4N HCl(1.7ml)とを−5℃にて添加した。亜硝酸イ
ソアミル(0.3ml)を−10℃にて攪拌下に添加した。
L−H−Val−L−Leu−Gly(0.9g)を−5℃にて添加
し、pHをトリエチルアミンで7にした。この混合物を氷
浴中で攪拌し(48時間)、次いで生成物F(1g)を0.5N
HCl(150ml)で沈澱させた。
3.ペプチドの作成 (3a)HOBT(111mg)及びDCCI(150mg)を、DMF(2m
l)に溶解された生成物F(500mg)に添加した。攪拌を
ペプトヂ樹脂10〜31(300mg)の存在下にLys10のt−Bo
cを除去した後に72時間行なった。
(3b)タム等、JACS(1983)、第105巻、第6442頁に
したがうペプトヂの開裂 量はペプチジル樹脂1gに関する。
(1)HF(2.5ml)を樹脂−ペプチド(1g)とジメチ
ルスルフィド(6.5ml)とp−クレゾール(250mg)との
混合物中で蒸溜し、0℃て攪拌した(1時間)。酸及び
ジメチルスルフィドを減圧下で排除し、かつ残留物を5m
lのAcOEtで3回溶解させた。
(2)ジメチルスルフィド(1ml)中に懸濁させた乾燥
ペプチジル樹脂を液体HF(10ml)で0℃にて処理した
(1時間)。HF及びジメチルスルフィドを減圧除去した
後、樹脂をエーテルで洗浄した(10mlづつ3回)。この
ペプチドを酢酸で溶解させ、エチルエーテルで沈澱さ
せ、冷時に遠心分離し、エーテルで数回洗浄しかつ減圧
乾燥した。沈澱物を再び水で溶解し、かつ不溶残渣を遠
心分離により除去した。凍結乾燥した溶液は500mgの生
成物を与えた。
(3c)ペプチドの精製 200mgの粗製ペプチドをビオゲルP6(50〜100メッシ
ュ)のカラム(直径2.5cm、長さ90cm)の頂部に入れ
た。これを0.1M酢酸で溶出させ、かつ12mlのフラクショ
ンを280nm記録装置での溶出にしたがって集めた。精製
ペプチドをフラクション23〜28中に集めた。これらのフ
ラクションを凍結乾燥し、かつ残留物をLKBウルトログ
ラッド11300型装置を用いて0.6〜7モーの酢酸アンモニ
ウム濃度勾配(pH4)によりワットマンCMC32カラムで精
製した。
酸加水分解の後、アミノ酸の組成はプロリン=2を参
照して次の通りであった(括弧内は理論値): Ala(1)1.15;Arg(1)0.85;Asp(2)2.15;Glu
(3)3.10;Gly(3)2.9;His(1)0.83;Leu(5)5.
3;Lys(2)1.95;Pro(2)2.0;Ser(3)3.20;Thr
(4)4.10;Tyr(1)0.80;Val(2)2.1;Asu(1)0.9
3. 記号 AcOEt=酢酸エチル Asu =α−アミノスベリン酸 Bzl =ベンジル CHA =シクロヘキシルアミン DCHA =ジシクロヘキシルアミン ONP =p−ニトロフェニルエステル OSu =N−ヒドロキシスクシンイミドエステル Z =ベンジルオキシカルボニル 実施例における生成物の生物学的活性 これは体重100〜120gを有し、16時間食物を与えなか
った雄ラットを用いて決定した。活性は、0.1N酢酸ナト
リウム(pH6)及び0.1%アルブミンの緩衝液で適当に希
釈した試験ペプチドを静脈内注射してから1時間後に測
定したカルシウム血症の低下につき適当に希釈された
「リサーチ・スタンダードB」の活性と比較してMRC単
位で現す。実施例1のペプチドの生物学的活性は1mg当
り4000MRC単位よりも高く、かつ実施例2のペプチドの
活性は1mg当り4500MRC単位よりも高かった。
この活性を考慮すれば、通常の薬量は、用いる化合
物、処理対象及び疾病によつて変るが、例えば筋肉内又
は皮下投与で1日当り1〜100MRC単位であつてよい。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式(I) D−Val−Leu−Gly−Lys−Leu−Ser−Gln−Glu−Leu−H
    is−Lys−Leu−Gln−Thr−Tyr−Pro−Arg−Thr−Asp−V
    al−Gly−Ala−Gly−Thr−Pro NH2 (I) [式中、Dは次の残基 Cys−Asn−Ser−Leu−Ser−Thr−Cys 又は残基 のいずれかを示す] を有するポリペプチド。
  2. 【請求項2】次式(IA) Cys−Asn−Ser−Leu−Ser5−Thr−Cys−Val−Leu−Gly
    10−Lys−Leu−Ser−Gln−Glu15−Leu−His−Lys−Leu
    −Gln20−Thr−Tyr−Pro−Arg−Thr25−Asp−Val−Gly
    −Ala−Gly30−Thr−Pro NH2 (IA) を有する特許請求の範囲1項記載のポリペプチド。
  3. 【請求項3】次式(IBを有する特許請求の範囲1記載のポリペプチド。
  4. 【請求項4】次式(I) D−Val−Leu−Gly−Lys−Leu−Ser−Gln−Glu−Leu−H
    is−Lys−Leu−Gln−Thr−Tyr−Pro−Arg−Thr−Asp−V
    al−Gly−Ala−Gly−Thr−Pro NH2 (I) [式中、Dは次の残基 Cys−Asn−Ser−Leu−Ser−Thr−Cys 又は残基 のいずれかを示す] を有するポリペプチドを製造するにあたり、固相技術に
    従い、ベンジルヒドリルアミノ樹脂に固定されたプロリ
    ンに対して、アミノ酸のα−アミノ基をブチルオキシカ
    ルボニル基(t−Boc)で保護し且つ他の官能性側鎖を
    適当に保護した過剰の保護アミノ酸を前記のアミノ酸配
    列30〜1の順序で結合反応及びアミノ酸の遊離化反応の
    サイクルに付し、生成したペプチドを該樹脂から遊離さ
    せ、保護基を除去して式(IA)のペプチドを得るか、又
    はベンジルヒドリルアミノ樹脂に固定されたプロリンに
    対して、アミノ酸のα−アミノ基をブチルオキシカルボ
    ニル基(t−Boc)で保護し且つ他の官能性側鎖を適当
    に保護した過剰の保護アミノ酸を前記のアミノ酸配列31
    〜10の順序で結合反応及びアミノ酸の遊離化反応のサイ
    クルに付し、次いでこのようにして生成したペプチドに
    別途合成したアミノ酸配列9〜1のノナペプチドを結合
    させ、生成したペプチドを該樹脂から遊離させ、保護基
    を除去して式(IB)のペプチドを得ることを特徴とす
    る、式(I)のポリペプチドの製造方法。
  5. 【請求項5】次式(I) D−Val−Leu−Gly−Lys−Leu−Ser−Gln−Glu−Leu−H
    is−Lys−Leu−Gln−Thr−Tyr−Pro−Arg−Thr−Asp−V
    al−Gly−Ala−Gly−Thr−Pro NH2 (I) [式中、Dは次の残基 Cys−Asn−Ser−Leu−Ser−Thr−Cys 又は残基 のいずれかを示す] を有するポリペプチドを活性成分とするカルシウム血症
    治療剤。
  6. 【請求項6】非経口投与、リポソウムの形態の経口投与
    及び粉末状の鼻孔内投与を意図した適当なベヒクルを含
    有する特許請求の範囲5記載のカルシウム血症治療剤。
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