JPH081377A - はんだペースト - Google Patents

はんだペースト

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JPH081377A
JPH081377A JP13013594A JP13013594A JPH081377A JP H081377 A JPH081377 A JP H081377A JP 13013594 A JP13013594 A JP 13013594A JP 13013594 A JP13013594 A JP 13013594A JP H081377 A JPH081377 A JP H081377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
activator
solder paste
halogenated
flux vehicle
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP13013594A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidefumi Ueda
秀文 植田
Masayuki Ochiai
正行 落合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH081377A publication Critical patent/JPH081377A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 はんだペーストに関し、保存安定性の向上を
目的とする。 【構成】 はんだペーストを構成するフラックスビヒク
ル中に含まれる活性剤としてフルオロ安息香酸,クロロ
安息香酸,ブロモ安息香酸のようなハロゲン化有機酸を
使用することを特徴としてはんだペーストを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明ははんだ付け性が良く、且
つ、保存安定性の優れたはんだペーストに関する。
【0002】電子機器は小型大容量化,高性能化,軽量
化などの要求を満たすために、高密度実装が行なわれて
おり、プリント配線基板やセラミック回路基板の上にパ
ターン形成されているパッド(Pad)などに、はんだペー
ストを介して電子部品の電極端子を位置決めしておき、
電気炉を通して加熱するリフローソルダーリングにより
一括してはんだ付けする装着技術(表面実装技術)が一
般に使用されている。
【0003】かゝる装着技術を実施する場合、はんだペ
ーストは不可欠の材料であり、これを構成するはんだと
して鉛(Pb) と錫(Sn)の合金であるPb-63 %Sn( 融点18
3 ℃) が多く使用されているが、半導体部品を始めとし
て回路部品は加熱により特性の劣化を生じ易いことか
ら、より低温ではんだ付けが可能で且つ保存安定性の良
いはんだペーストの開発が行なわれている。
【0004】
【従来の技術】はんだペーストは、はんだ金属粉末とフ
ラックスビヒクル(Flux-vehicle)とを約9:1の比率で
混練して形成されているが、フラックスビヒクルはロジ
ン(Rosin), 増粘剤, 酸化防止剤, 活性剤および溶剤な
どから形成されている。
【0005】こゝで、フラックスビヒクルを構成する活
性剤は被接合材料の表面に存在する酸化物を除去し、は
んだ付け性を良くするためのもので、一般にアミンハロ
ゲン化水素酸塩や有機酸が用いられている。
【0006】そして、前者としては塩酸ジエチルアミン
や塩酸シクロヘキシルアミンなどを挙げることができ、
また、後者としてはアジピン酸やピバール酸などを挙げ
ることができる。
【0007】こゝで、アミンハロゲン化水素酸塩は加熱
により分解してアミンと塩酸になるため非常に強力な活
性力を示すものゝ、使用前のはんだペーストの状態でも
はんだ合金やロジンなどと反応して性能を低下させる恐
れがある。
【0008】すなわち、従来のようにPb-63 %Sn合金よ
りなるはんだに対しては反応性は少ないものゝ、例えば
インジウム(In)合金など耐蝕性の劣るはんだ合金に使用
する場合は腐食が問題となる。
【0009】また、アミンハロゲン化水素酸塩はリフロ
ー処理後のフラックス残渣の中に残っていると、電気絶
縁性を低下させ、また腐食を生じさせると云う問題があ
る。一方、有機酸は腐食性は少ないものゝ、活性力が不
充分であると云う問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】現在、フラックスビヒ
クルを構成する活性剤としてアミンハロゲン化水素酸塩
や有機酸が用いられているが、前者は充分な活性力を示
すものゝ、腐食性を伴いはんだペーストの保存安定性が
劣り、一方、有機酸は活性力が劣ると云う問題がある。
そこで、活性力が強く、且つ、はんだペーストとしての
保存安定性の良い活性剤を見出すことが課題である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題ははんだペー
ストを構成するフラックスビヒクル中に含まれる活性剤
としてフルオロ安息香酸,クロロ安息香酸,ブロモ安息
香酸のようなハロゲン化有機酸を使用することにより解
決することができる。
【0012】
【作用】発明者等はアミンハロゲン化水素酸塩が加熱に
よりアミンと塩酸に分解することがはんだ付けに際して
活性剤として有効であるものゝ、腐食性を示す原因であ
ることから、そのまゝ分解することなく活性剤として有
効に働くものとしてハロゲン化有機酸を選んだ。
【0013】こゝで、ハロゲン化有機酸はフルオロ安息
香酸,クロロ安息香酸,ブロモ安息香酸で代表されるも
ので、安息香酸のオーソ(o-),メタ(m-),パラ(p
-)何れかの位置の水素(H)原子が弗素(F),塩素
(Cl),臭素(Br)の何れかのハロゲン原子と置換して
できたものであり、このようなハロゲン化有機酸はペー
ストの中においてハロゲンがイオン化することなく存在
し、そのまゝで活性剤として作用する。
【0014】いま、フルオロ安息香酸の3種の異性体に
ついて融点を示すと、o-体は126.5℃, m-体は123.6 ℃
また、p-体は182.6 ℃であって比較的温度に対して安定
である。
【0015】次に、かゝるハロゲン化有機酸のフラック
スビヒクル中への添加量としては0.5 %〜10%が可能で
あるが、3〜5%の添加が好ましい。この理由は0.5 %
以下では活性剤としての効果がなく、また、添加量が増
すに従って効果は増すものゝフラックス残渣として残り
易いからである。
【0016】
【実施例】
実施例1:試作したフラックスビヒクルの組成は次の通
りである。 重合ロジン ・・・・・・・・・・・60g ジエチレングリコールモノブチルエーテル(溶剤)・・・・・・・・・33g 12- ヒドロキシステアリン酸(粘度調整剤) ・・・・・・・・・・・2.0 g ブチルヒドロキシトルエン(酸化防止剤) ・・・・・・・・・・・1.0 g ter.- ブチルヒドロキノン(酸化防止剤) ・・・・・・・・・ 1.0 g m-フルオロ安息香酸 (活性剤) ・・・・・・・・・・・3.0 g ロジンを溶剤で溶解した後、上記の添加剤を加え、よく
混練してフラックスビヒクルを作り、次に、Bi-42 %Sn
合金粉末( 粒径20〜45μm ,融点139 ℃) とフラックス
ビヒクルとを9:1の重量比で混練してはんだペースト
を作った。
【0017】次に、このはんだペーストを銅(Cu)板の上
に塗布し、弗化炭素蒸気中で加熱するVPS法によりは
んだ付け性を観察したが、濡れ性は良好であった。一
方、m-フルオロ安息香酸を等量の安息香酸に置き換えて
作ったはんだペーストでははんだボールができ易く、濡
れ性は不良であった。 実施例2:試作したフラックスビヒクルの組成は次の通
りである。 重合ロジン ・・・・・・・・・・・60g ジエチレングリコールモノブチルエーテル(溶剤)・・・・・・・・・33g 12 -ヒドロキシステアリン酸(粘度調整剤) ・・・・・・・・・・・2.0 g ブチルヒドロキシトルエン(酸化防止剤) ・・・・・・・・・・・1.0 g ter.- ブチルヒドロキノン(酸化防止剤) ・・・・・・・・・ 1.0 g o-クロロ安息香酸 (活性剤) ・・・・・・・・・・・5.0 g ロジンを溶剤で溶解した後、上記の添加剤を加え、よく
混練してフラックスビヒクルを作り、次に、Bi-42 %Sn
合金粉末( 粒径20〜45μm ,融点139 ℃) とフラックス
ビヒクルとを9:1の重量比で混練してはんだペースト
を作った。
【0018】次に、このはんだペーストを銅(Cu)板の上
に塗布し、弗化炭素蒸気中で加熱するVPS法によりは
んだ付け性を観察したが、濡れ性は良好であった。一
方、o-クロロ安息香酸を等量の安息香酸に置き換えて作
ったはんだペーストでははんだボールができ易く、濡れ
性は不良であった。
【0019】
【発明の効果】活性剤として従来のアミンハロゲン化水
素酸塩に代えてハロゲン化有機酸を使用する本発明の実
施により、はんだペーストの保存安定性が向上し、ま
た、同等のはんだ付け性を保持することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 はんだ粉末とフラックスビヒクルとを混
    練してなるはんだペーストにおいて、 前記フラックスビヒクル中に含まれる活性剤がハロゲン
    化有機酸であることを特徴とするはんだペースト。
  2. 【請求項2】 前記ハロゲン化有機酸がフルオロ安息香
    酸,クロロ安息香酸,ブロモ安息香酸の少なくとも一つ
    であり、該ハロゲン化有機酸のフラックスビヒクル中へ
    の含有量が0.5 〜10%であることを特徴とする請求項1
    記載のはんだペースト。
JP13013594A 1994-06-13 1994-06-13 はんだペースト Withdrawn JPH081377A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011115257A1 (ja) 2010-03-18 2011-09-22 株式会社ブリヂストン タイヤの形状測定方法および形状測定装置
JP2015008797A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 モンディ・イポー・スンディリアン・ブルハド おむつ用バッグ
JP2017128070A (ja) * 2016-01-21 2017-07-27 キヤノンファインテック株式会社 キャリッジ装置

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Effective date: 20010904