JPH1071487A - 基板に電子部品を接合するためのはんだペーストおよび方法 - Google Patents

基板に電子部品を接合するためのはんだペーストおよび方法

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JPH1071487A
JPH1071487A JP12806697A JP12806697A JPH1071487A JP H1071487 A JPH1071487 A JP H1071487A JP 12806697 A JP12806697 A JP 12806697A JP 12806697 A JP12806697 A JP 12806697A JP H1071487 A JPH1071487 A JP H1071487A
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JP
Japan
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solder
solder paste
water
polymer
soluble
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JP12806697A
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English (en)
Inventor
Van Torerianto
トレリアント・ファン
M Betsukenboo William
ウィリアム・エム・ベッケンボー
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Motorola Solutions Inc
Original Assignee
Motorola Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細な配線パターンを有する基板に電子部品
を環境に安全で簡単に結合することができるはんだペー
ストおよび方法を提供する。 【構成】 ポリマーベースの水溶性はんだペーストが重
量で少なくとも60%の微細なはんだ合金粉末と水溶性
フラックスキャリアを混合することによって形成され
る。はんだ粉末の粒子は約15μmより小さな大きさを
有する。水溶性フラックスキャリアは水溶性ポリマー、
水溶性溶媒、および水溶性酸活性体を含む。ポリマーの
組成はポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、およびそれらの混合物を含む。溶媒はテトラエチ
レングリコールのようなプロトン性溶媒またはテトラメ
チレンスルホンおよびプロピレンカーボネートのような
非プロトン性溶媒である。酸活性体はアジピン酸または
ジクロロ酢酸のようなカルボン酸である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般にはんだペー
ストに関し、より特定的には、水溶性はんだペーストに
関する。
【0002】
【従来の技術】電子部品(electronic co
mponents)の表面実装技術(surface
mount technology)は、軽い、薄い、
そして小型の電子デバイスの製造において広く用いられ
てきた。伝統的なはんだ付け技術によれば、はんだペー
ストがスクリーンペインティング(screen pa
inting)やステンシルペインティング(sten
cil painting)を用いてプリント回路基板
(printed circuit board)上の
ボンドパッド(bond pads)につけられる。こ
の工程において、電子部品は回路基板上に配置され、そ
れから回路基板ははんだペースト中のはんだ粉末(so
lder powder)を溶融するために炉の中に置
かれ、それによって回路基板のボンドパッドに電子部品
のリードをはんだ付けする。この技術は約400マイク
ロメートル(μm)のリードピッチ(lead pit
ch)を有する配線パターンにリードをはんだ付けする
のに適している。より小さな配線パターンにおいては、
はんだはボンドパッドの間にブリッジ(bridge
s)を形成する傾向がある。したがって、この技術は高
密度電子回路に用いるのにはふさわしくない。
【0003】より微細なはんだパターン、すなわちより
小さなリードピッチを達成するための一つの手法は、は
んだペーストを形成するために溶媒中でスズ(tin)
粉末のような金属粉末をカルボン酸鉛(lead ca
rboxylate)と混合することを含んでいる。は
んだペーストは、生産されるべきはんだの融点(mel
ting point)近くの温度に加熱される。スズ
と鉛の間のイオン化ポテンシャルの違いのために、ペー
スト中のスズは沈殿反応(precipitation
reaction)でカルボン酸鉛を還元し、それに
よってはんだを生成する。沈殿反応は金属粉末の表面上
で生じ、そしてはんだペースト中における活性表面状態
(active surface state)を維持
する。この手法は伝統的なはんだ付け技術で用いられる
ものよりもより微細な金属粉末を使用することができ、
したがって伝統的なはんだ付け技術よりもより微細なは
んだ付けパターンを達成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この手
法は未反応の(unreacted)鉛塩(leads
alt)およびスズ塩(tin salt)の副産物の
ような有害な材料を伴う。金属塩(metal sal
ts)を安全に処理または再利用することは複雑で費用
のかかるプロセスである。更に、カルボン酸鉛は金属ス
ズ−鉛合金(metallic tin−lead a
lloy)よりも低い密度を有する。従って、沈殿反応
の後に形成されたはんだバンプは沈殿反応前のはんだペ
ーストのそれよりもより低い高さを有する。従って、高
いアスペクト比(aspectratio)を有するは
んだバンプを形成することは難しい。アスペクト比は、
はんだバンプの断面寸法(cross section
al dimension)に対する高さの比として定
義されることが注意されるべきである。望ましいはんだ
バンプの高さを達成するために、はんだペーストは回路
基板に数回付与されることが必要かもしれない。更に、
カルボン酸塩(carboxylatesalt)中の
金属は沈殿反応が起こるためには粉末中の金属よりも低
いイオン化ポテンシャルを有する金属に制限される。
【0005】それゆえに、微細な配線パターンを有する
基板に電子部品を接合する(bonding)ためのは
んだペーストおよび方法をもつことは有益であるだろ
う。前記接合方法は環境に安全で、簡単で、そして費用
効率のよいことが望まれる。またはんだバンプが高いア
スペクト比を有することも望まれる。はんだ合金として
用いることができる広範囲の金属を有することは更なる
利点であるだろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ポリマ
ーベースのはんだペーストが提供され、該ポリマーベー
スのはんだペーストは、ある溶融温度を有するはんだ粉
末であって該はんだ粉末の粒子の大きさがおよそ15μ
mの上限を有しているもの、前記はんだ粉末を懸濁する
ための水溶性ポリマー、前記はんだ粉末の溶融温度より
高い沸騰温度を有する水溶性溶媒であって前記水溶性ポ
リマーもまた前記水溶性溶媒に溶解できるもの、および
水溶性酸活性体であって該水溶性酸活性体はポリマーベ
ースのはんだペーストの重量で約0.1%から約10%
を構成するもの、を具備する。
【0007】この場合、前記はんだ粉末が前記ポリマー
ベースのはんだペーストの重量で約60%から約90%
を構成し、かつ前記水溶性ポリマーおよび前記水溶性溶
媒が前記ポリマーベースのはんだペーストの重量で約1
0%から約40%を構成している混合物を形成し、該混
合物における前記水溶性ポリマーの前記水溶性溶媒に対
する重量比が約2対1と約8対1の間の範囲を有してい
るように構成することもできる。
【0008】またこの場合、前記水溶性溶媒はプロトン
性溶媒とすることもできる。
【0009】またこの場合、前記水溶性酸活性体はアジ
ピン酸、ジクロロ酢酸からなる群から選択されるカルボ
ン酸とすることもできる。
【0010】更に、はんだペーストを形成するために1
5μmより微細なはんだ粉末を懸濁するためのフラック
スキャリアが提供され、該フラックスキャリアは、高分
子グリコールであって該高分子グリコールは前記はんだ
ペーストの重量で約6%から約36%を構成するもの、
前記高分子グリコールが溶解できる水溶性溶媒であって
該水溶性溶媒は前記はんだペーストの重量で約1%から
約14%を構成するもの、および水溶性酸活性体であっ
て該水溶性酸活性体は前記はんだペーストの重量で少な
くとも0.1%を構成するもの、を具備する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のはんだペーストは、水溶
性の(water soluble)、ポリマーベース
の(polymer based)、はんだペーストで
あり、微細なはんだ粉末とはんだ粉末を懸濁する(su
spending)ためのフラックスキャリア(flu
x carrier)から成る。好ましくは、はんだペ
ーストは重量でおよそ60パーセント(%)から90%
の微細なはんだ粉末および重量でおよそ10%から約4
0%のフラックスキャリアを含む。微細なはんだ粉末の
粒子は好ましくは約15マイクロメートル(μm)より
小さな大きさまたは寸法を有している。フラックスキャ
リアは水溶性ポリマー、はんだペーストの粘度を調整す
るための水溶性溶媒(water soluble s
olvent)、およびはんだ粉末の表面に形成される
酸化物と反応する水溶性酸活性体(water sol
uble acid activator)を含む。は
んだペーストがはんだバンプを形成するために加熱され
るとき、フラックスキャリアははんだ粉末の表面を覆い
かつ酸化からはんだ粉末を保護するよう働く。
【0012】前述のような組成を有するはんだペースト
は、はんだ合金(soldering alloy)そ
れ自身以外のペースト成分が水溶性であるという意味に
おいて水溶性である。これははんだペーストを用いて基
板へ電子部品を接合することならびに後に続く洗浄(c
lean up)をきわめて容易に可能とする。
【0013】水溶性ポリマーははんだペースト中ではん
だ粉末を懸濁するためのマトリックス(matrix)
として働く。好ましくは、水溶性ポリマーは広い範囲の
粘度を有している。例えば、ポリエチレングリコール
(polyethyleneglycol)またはポリ
プロピレングリコール(polypropyleneg
lycol)のような高分子グリコール(polyme
ric glycol)が適当なポリマーである。好ま
しい実施形態においては、水溶性ポリマーは異なる分子
サイズのポリエチレングリコールの混合物(mixtu
re)である。ポリマーの粘度は混合物中の異なる分子
サイズのポリエチレングリコール成分の濃度を変えるこ
とによって調整できる。
【0014】水溶性の溶媒は好ましくはペースト中のは
んだ粉末の溶融温度(melting tempera
ture)より高い沸騰温度(boiling tem
perature)を有する。溶媒はフラックスキャリ
アの粘度をさらに調整するよう働く。一般に、溶媒の濃
度がより高くなると、フラックスキャリアの粘度がより
低くなる。ポリマーが溶解する、プロトン性(prot
ic)および非プロトン性(nonprotic)溶媒
の両方を、用いることができる。非プロトン性溶媒を含
有するはんだペーストの粘度は典型的にはプロトン性溶
媒を含有するはんだペーストのそれより温度による変化
が少ない。テトラエチレングリコール(tetraet
hylene glycol)は摂氏314度(℃)の
沸騰温度を有しそしてフラックスキャリアを調合する
(formulate)のに用いられ得るプロトン性溶
媒である。フラックスキャリアを調合するのに用いられ
得る非プロトン性溶媒は、285℃の沸騰温度を有する
テトラメチレンスルホン(tetramethylen
e sulfone)、および240℃の沸騰温度を有
するプロピレンカーボネート(propylene c
arbonate)を含んでいる。はんだペーストの望
まれる粘度とポリマーおよび溶媒の組成に依存して、フ
ラックスキャリアにおけるポリマーの溶媒に対する重量
比は約2対1(2:1)と約8対1(8:1)の間の範
囲にある。
【0015】水溶性の酸活性体ははんだ粉末の表面上に
形成される酸化物を取り除くよう働く。酸化物を効果的
に取り除くために、酸活性体は好ましくは高い解離定数
(dissociation constant:
)を有する。より特定的には、酸活性体は好ましく
は5に等しいかまたはそれより小さい値のpKを有
し、ここでpKは解離定数Kの負の常用対数(ne
gative commonlogarithm)とし
て定義される。本発明によれば、カルボン酸(carb
oxylic acid)は適切な酸活性体である。例
えば、アジピン酸(adipic acid)は酸活性
体として用いられ得るジカルボン酸(dicarbox
ylic acid)である。同様に、ジクロロ酢酸
(dichloroacetic acid)もまた酸
活性体として用いられ得る置換されたモノカルボン酸
(substituted monocarboxyl
ic acid)である。はんだ粉末のタイプに依存し
て、はんだペースト中の酸活性体の濃度はおよそ0.1
%からおよそ10%の範囲であり、好ましい範囲は1%
と8%の間である。
【0016】ブリッジを形成することなしに小さなリー
ドピッチを達成するために、本発明のはんだ粉末は好ま
しくは微細な金属粉末(fine metal pow
der)である。一般に、より微細なはんだ粉末は達成
され得るリードピッチをより小さくする。はんだ粉末の
粒子の大きさ(dimension)の産業標準(in
dustry standard)はおよそ50μmで
あり、これによっておよそ300μmまたはそれより大
きいリードピッチが達成される。本発明によれば、はん
だ粉末の粒子の大きさはおよそ15μmの上限を有して
いる。15μmより微細なはんだ粉末用いることによっ
て、約100μmに等しいかまたはそれより小さなリー
ドピッチを有する微細なはんだパターンが達成される。
はんだ粉末の組成は約100℃から約250℃の範囲に
溶融温度を有する金属または合金である。例として、は
んだ粉末はスズ(tin)、鉛(lead)、インジウ
ム(indium)、亜鉛(zinc)、銀(silv
er)、およびアンチモン(antimony)から選
択される金属または金属の混合物から構成される。はん
だ粉末の組成はそこから形成されるはんだバンプの電気
的および機械的な特性を決定する。はんだ粉末は一般に
はんだペーストの少なくとも重量で60%を構成し、は
んだペーストの70%から90%が好ましい。
【0017】第1の例においては、はんだペーストは微
細なスズ−鉛−銀合金はんだ粉末および水溶性フラック
スキャリアを混合することによって形成される。この合
金はおよそ重量で63%のスズ、重量で36%の鉛、お
よび重量で1%の銀から成る。合金は共融合金(eut
ectic alloy)であり、およそ180℃の溶
融温度を有する。前記はんだ粉末の粒子の大きさはおよ
そ12μmである。前記はんだ粉末ははんだペーストの
重量でおよそ70%を構成する。はんだペーストの重量
で残りの30%は水溶性フラックスキャリアである。フ
ラックスキャリアは、はんだ粉末を懸濁するためのポリ
マーマトリックス(polymer matrix)と
して働くポリエチレングリコール(polyethyl
eneglycol)、溶媒として働くテトラエチレン
グリコール(tetraethylene glyco
l)、および酸活性体として働くアジピン酸(adip
ic acid)から成る。ポリエチレングリコールの
テトラエチレングリコールに対する重量の比はおよそ8
対1(8:1)である。ポリエチレングリコールとテト
ラエチレングリコールの混合物ははんだペーストの重量
でおよそ29%を構成する。従って、アジピン酸ははん
だペーストの重量でおよそ1%を構成する。
【0018】第2の例においては、はんだペーストは微
細なインジウム−スズ合金はんだ粉末と水溶性フラック
スキャリアを混合することにより形成される。この合金
はおよそ重量で52%のインジウムと重量で48%のス
ズから成る。合金は共融合金であり、およそ118℃の
溶融温度を有する。はんだ粉末の粒子の大きさはおよそ
12μmである。はんだ粉末ははんだペーストの重量で
およそ75%を構成する。はんだペーストの重量で残り
の25%は水溶性フラックスキャリアである。該フラッ
クスキャリアは、はんだ粉末を懸濁するためのポリマー
マトリックスとして働くポリエチレングリコール、溶媒
として働くプロピレンカーボネート(propylen
e carbonate)、および酸活性体として働く
ジクロロ酢酸(dichloroacetic aci
d)から成る。ポリエチレングリコールのプロピレンカ
ーボネートに対する重量比はおよそ6対1(6:1)で
ある。ポリエチレングリコールとプロピレンカーボネー
トの混合物ははんだペーストの重量でおよそ23%を構
成する。従って、ジクロロ酢酸ははんだペーストの重量
でおよそ2%を構成する。
【0019】第3の例においては、はんだペーストは微
細なスズ−銀合金はんだ粉末と水溶性フラックスキャリ
アを混合することにより形成される。この合金はおよそ
重量で96.5%のスズと重量で3.5%の銀から成
る。合金は共融合金であり、およそ221℃の溶融温度
を有する。はんだ粉末の粒子の大きさはおよそ10μm
である。はんだ粉末ははんだペーストの重量でおよそ8
0%を構成する。はんだペーストの重量で残りの20%
は水溶性フラックスキャリアである。フラックスキャリ
アは、はんだ粉末を懸濁するためのポリマーマトリック
スとして働くポリプロピレングリコール(polypr
opylene glycol)、溶媒として働くテト
ラメチレンスルホン(tetramethylene
sulfone)、および酸活性体として働くアジピン
酸から成る。ポリプロピレングリコールのテトラメチレ
ンスルホンに対する重量比はおよそ5対1(5:1)で
ある。ポリプロピレングリコールとテトラメチレンスル
ホンの混合物ははんだペーストの重量でおよそ19%を
構成する。従って、アジピン酸ははんだペーストの重量
でおよそ1%を構成する。
【0020】これらの例に加えて、はんだ粉末構成物の
組成は、実質的に重量で約97%のインジウムと重量で
約3%の銀から成りかつおよそ143℃の溶融温度を有
する合金、実質的に重量で約70%のインジウムと重量
で約30%の鉛から成りかつおよそ175℃の溶融温度
を有する合金、実質的に重量で約67%のスズと重量で
約33%の鉛から成りかつおよそ183℃の溶融温度を
有する合金、およびおよそ232℃の溶融温度を有する
スズ、を含むことができる。はんだ粉末のこれらの組成
は本発明を限定するものではないことが理解されるべき
である。
【0021】形成された後、はんだペーストは電子部品
がマウントされる基板として働く回路基板上の金属面に
付与される。回路基板上の金属面は、はんだバンプ(s
older bump)が形成されるはんだパッド(s
older pad)として働く。例として、はんだペ
ーストはステンシル(stencil)と組み合わされ
たスキージ(squeegee)を用いてあるいは単に
ブラシ(brush)を用いて金属面につけられる。回
路基板ははんだ粉末の溶融温度より上の温度に加熱さ
れ、これははんだペースト中のはんだ粉末を溶融させか
つ流れ(flow)始めさせる。例えば10秒の時間イ
ンターバルで回路基板を加熱した後、回路基板ははんだ
粉末の溶融温度より下の温度に冷却される。はんだペー
ストの金属成分が液体の形態(liquid for
m)から固体の形態(solid form)に転移す
るときはんだバンプが形成される。はんだペーストを加
熱しそしてその後冷却する工程はまたリフロー工程(r
eflow process)と呼ばれる。リフロー工
程の間、はんだペースト中の酸活性体ははんだ粉末上に
形成された酸化物を取り除きかつフラックスキャリアは
更なる酸化からはんだ粉末を保護する。リフロー後、ポ
リマー、溶媒、酸活性体の残渣(residue)がは
んだバンプの付近に残る。ポリマー、溶媒、および酸活
性体は水溶性であるので、残渣は水で回路基板を洗浄す
ることによりきれい取り除かれる。
【0022】はんだバンプが回路基板上に形成された
後、電子部品の金属面がはんだバンプと接触するように
電子部品が回路基板上に配置される。換言すれば、電子
部品および回路基板の金属面がはんだバンプを通して互
いに電気的に結合される。はんだバンプははんだ粉末の
溶融温度より上の温度に加熱され、そしてその後第2の
リフロー工程ではんだ粉末の溶融温度より下の温度に冷
却される。はんだ結合またははんだ接合(solder
bond)が電子部品と回路基板の間に形成され、そ
れによって電子部品を回路基板に結合する。酸化から金
属面を保護するために、回路基板上に電子部品を配置さ
せる前に水溶性はんだフラックスが電子部品の金属面に
つけられる。はんだ結合が形成された後、はんだフラッ
クスは水で回路基板を洗浄することによってきれいに取
り除かれる。
【0023】基板に電子部品を結合または接合する工程
は上に記述されているものに限定されないことに注意す
べきである。例えば、回路基板上の金属面につけられる
代わりに、はんだペーストは電子部品の金属面につけら
れるかもしれない。それからはんだバンプが第1のリフ
ロー工程の後電子部品上に形成される。第1のリフロー
工程の間回路基板上に電子部品を配置させることにより
2つのリフロー工程は1つのリフロー工程に組み合わせ
ることができることにも注意すべきである。従って、は
んだバンプがはんだ粉末から形成されるとき電子部品と
回路基板の間のはんだ結合が形成される。更に、もし電
子部品の金属面が、例えば金めっき表面(gold p
lated surface)のような耐酸化性金属面
(oxidation resistant meta
llic surface)であるならば、はんだ結合
を形成するときにはんだフラックスをつける必要はな
い。
【0024】
【発明の効果】以上から、基板に電子部品を接合するた
めのはんだペーストおよび方法が提供されたことが理解
されるべきである。本発明のはんだペーストは微細なは
んだ粉末を使用しかつ微細な配線パターンに適してい
る。はんだ合金それ自身以外のペースト成分が水溶性で
あるという意味において前記はんだペーストは水溶性で
ある。これははんだペーストの使用および後に続く洗浄
を大いに簡単にする。本発明に従ったはんだ付け工程は
化学的なプロセスよりむしろ物理的なプロセスを含む。
従って、はんだ付け工程ははんだペースト中に存在する
かもしれない少量の異材料(foreign mate
rial)に鈍感であり、かつ広範囲の合金がはんだペ
ースト中のはんだ粉末として働くのに適用できる。リフ
ロー前のはんだ粉末の化学的な組成はリフロー後のはん
だバンプのそれと実質上同一であるので、リフロー工程
の間はんだ合金の密度に大きな変化はない。はんだペー
ストは微細なはんだバンプを形成するための従来技術と
比較して高い合金の充填密度(high alloy
packing density)を有する。それゆ
え、高いアスペクト比を備えたはんだバンプが容易に形
成され得る。更に、本発明に従ったはんだ付け工程は、
鉛塩のような有害材料を伴う従来の工程より、含まれる
溶解性の有害材料が少ない。従って、リフロー後の本発
明のはんだペーストの残渣を処理しかつ再利用すること
は容易でかつ費用効率が良い。
【0025】発明の特定の実施形態が示されかつ記述さ
れてきたけれども、更なる変更と改良が当業者によって
なされるであろう。この発明は示された特定の形態に限
定されるものではなく、かつ本発明の真の精神および範
囲内にある発明の全ての変更を特許請求の範囲に含ませ
るつもりであることが理解されよう。例えば、本発明の
はんだペーストは酸化防止剤(antioxidan
t)および界面活性剤(surfactant)のよう
な付加的な成分を含んでいてもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウィリアム・エム・ベッケンボー アメリカ合衆国アリゾナ州85259、スコッ ツデイル、ノース・ワンハンドレッドフィ フティーンス・ストリート 9105

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマーベースのはんだペーストであっ
    て、 ある溶融温度を有するはんだ粉末であって、該はんだ粉
    末の粒子の大きさがおよそ15マイクロメートルの上限
    を有しているもの、 前記はんだ粉末を懸濁するための水溶性ポリマー、 前記はんだ粉末の溶融温度より高い沸騰温度を有する水
    溶性溶媒であって、前記水溶性ポリマーもまた前記水溶
    性溶媒に溶解できるもの、および水溶性酸活性体であっ
    て、該水溶性酸活性体は前記ポリマーベースのはんだペ
    ーストの重量で約0.1パーセント(%)から約10%
    を構成するもの、を具備することを特徴とするポリマー
    ベースのはんだペースト。
  2. 【請求項2】 前記はんだ粉末が前記ポリマーベースの
    はんだペーストの重量で約60%から約90%を構成
    し、かつ前記水溶性ポリマーおよび前記水溶性溶媒が前
    記ポリマーベースのはんだペーストの重量で約10%か
    ら約40%を構成している混合物を形成し、該混合物に
    おける前記水溶性ポリマーの前記水溶性溶媒に対する重
    量比が約2対1と約8対1の間の範囲を有していること
    を特徴とする請求項1に記載のポリマーベースのはんだ
    ペースト。
  3. 【請求項3】 前記水溶性溶媒はプロトン性溶媒である
    ことを特徴とする請求項1に記載のポリマーベースのは
    んだペースト。
  4. 【請求項4】 前記水溶性酸活性体はアジピン酸、ジク
    ロロ酢酸からなる群から選択されるカルボン酸であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のポリマーベースのはん
    だペースト。
  5. 【請求項5】 はんだペーストを形成するために15マ
    イクロメートルより微細なはんだ粉末を懸濁するための
    フラックスキャリアであって、 高分子グリコールであって、該高分子グリコールは前記
    はんだペーストの重量で約6パーセント(%)から約3
    6%を構成するもの、 前記高分子グリコールが溶解できる水溶性溶媒であっ
    て、該水溶性溶媒は前記はんだペーストの重量で約1%
    から約14%を構成するもの、および水溶性酸活性体で
    あって、該水溶性酸活性体は前記はんだペーストの重量
    で少なくとも0.1%を構成するもの、を具備すること
    を特徴とするフラックスキャリア。
JP12806697A 1996-05-02 1997-05-01 基板に電子部品を接合するためのはんだペーストおよび方法 Pending JPH1071487A (ja)

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Cited By (3)

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