JPH08136987A - 合成写真撮影装置、及び合成写真における被写界深度の変更方法 - Google Patents

合成写真撮影装置、及び合成写真における被写界深度の変更方法

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JPH08136987A
JPH08136987A JP27102094A JP27102094A JPH08136987A JP H08136987 A JPH08136987 A JP H08136987A JP 27102094 A JP27102094 A JP 27102094A JP 27102094 A JP27102094 A JP 27102094A JP H08136987 A JPH08136987 A JP H08136987A
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frame
film
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Michio Kuramoto
三千男 蔵本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 背景のピント調節が可能であり、被写界深度
を好みの深度に適宜変えることのできる合成写真撮影装
置10を提供すること。 【構成】 前面側にレンズ装置28が取付けられ、後面側
に未露光の感光フィルムを充填したフィルムバック32が
取付けられる暗箱12と、暗箱12の内部に設けられ、撮影
済フィルムFを保持するフレーム34と、フレーム34を、
暗箱12の内部において前後方向に移動させることのでき
るフレーム移動手段Pとを備え、フレーム移動手段P
は、フレーム34から延びる延長部42に、軸方向が前後方
向と合致するように取付けられるとともに、暗箱12の前
板22または後板24を貫通する円柱状の摺動部材44と、摺
動部材44における、暗箱12の外側に相当する部分に取付
けられたレバー48と、摺動部材44の少なくとも一部を内
部に配し、該摺動部材44を前後方向に案内する円筒状の
ガイド部材とよりなり、レバー48の操作により、フレー
ム34を前後方向に移動させて合成写真における被写界深
度を変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成写真撮影装置、及
び得ようとする合成写真の被写界深度を写真撮影時にお
いて変更する方法(背景の焦点変更方法)に関し、詳し
くは背景の焦点の調節(ボケ具合の調節)が可能であ
り、被写界深度を好みの深度に適宜変えることのできる
合成写真撮影装置、及びこれを用いた合成写真における
被写界深度の変更方法に関する。
【0002】
【従来の技術】合成写真は次のように撮影されている
(図8および図9参考)。すなわち、白色スクリーンの
前に、例えば花、人物等の被写体が置かれ、一方、前記
被写体に焦点を合わせた撮影装置には、背景用(遠景
用)の画像のための撮影済みフィルム(ポジ)が、未露
光の感光フィルムの前方に所定間隔をおいて取付けられ
ている。
【0003】この状態で、被写体に光が照射されないよ
うに(あるいは照射されても僅かとなるように)、前記
白色スクリーンに光を照射して1次露光(撮影)を行な
う。白色スクリーンからの反射光により、撮影済フィル
ムの画像が感光フィルムに露光される。なお、白色スク
リーンからの反射光は、その一部が被写体により遮断さ
れるので、感光フィルムにおける被写体に相当する部分
は、1次露光では未露光状態のままとなる。
【0004】ついで、白色スクリーンの前方に黒色スク
リーンを下ろし(、あるいは白色スクリーンを黒色スク
リーンに変え)、また、前記した撮影済フィルムを抜き
取るなどして露光領域(露光画面、すなわち撮影装置内
における光の通過領域)から退避させる。この状態で被
写体に向けて光を照射し、2次露光(撮影)を行なう。
前述したように、被写体の後方に黒色スクリーンを配し
たので、被写体以外に照射された光は全てこの黒色スク
リーンに吸収される。したがって、2次露光時には、1
次露光時に露光されなかった部分、すなわち被写体に相
当する部分のみが感光フィルムに露光されることにな
る。
【0005】これにより、感光フィルムには、撮影済フ
ィルムによる画像と被写体による画像とが合成された写
真が撮影される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
合成写真の撮影にあっては、前述したように、撮影済フ
ィルムと感光フィルムは所定の間隔をおいて固定されて
いるため、得られた合成写真における背景の画像が決ま
ってしまうという問題、すなわち合成写真における背景
のボケ具合(被写界深度)が一定であるという問題があ
った。
【0007】なお、撮影時における絞りの値を変えるこ
とにより、ある程度背景のボケ具合を変えて被写界深度
を変えることも可能であるが、その範囲は非常に狭く、
満足のいくものではなかった。
【0008】また、それぞれ合焦の程度(ボケ具合)が
異なる撮影済フィルムを複数使用して、被写界深度を各
々変えた合成写真を多数撮影することも可能であるが、
手数が掛り、あまり効率のよい方法とはいえなかった。
【0009】[発明の目的]本発明は上記の実情に鑑み
てなされたものであり、その目的は、背景の焦点調節が
可能であり、被写界深度を好みの深度に適宜変えること
のできる合成写真撮影装置、及び該装置を用い、得よう
とする合成写真の被写界深度を撮影時に変更し得る方法
(合成写真における背景の合焦具合を変える方法)を提
供するところにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の合成写真
撮影装置は、前面側にレンズ装置が取付けられ、後面側
に未露光の感光フィルムを充填したフィルムバックが取
付けられる暗箱と、前記暗箱の内部に設けられ、撮影済
フィルムを保持するフレームと、前記フレームを、前記
暗箱の内部において前後方向に移動させることのできる
フレーム移動手段とを備えているものである。
【0011】請求項2記載の合成写真撮影装置は、請求
項1記載の装置において、前記フレーム移動手段が、前
記フレームに直接あるいはフレームから延びる延長部
に、軸方向が前後方向に延びるように取り付けられると
ともに、前記暗箱の前板または後板を貫通する円柱状の
摺動部材と、前記摺動部材における、暗箱の外側に相当
する部分に取付けられた操作部と、前記摺動部材の少な
くとも一部を内部に配し、該摺動部材を前後方向に案内
する円筒状のガイド部材とよりなり、前記操作部によ
り、前記摺動部材を前記ガイド部材内にて前後方向に移
動させ、これと同時に前記フレームを前後方向に移動す
るようにしたものである。
【0012】請求項3記載の合成写真における被写界深
度の変更方法は、請求項1または2記載の合成写真撮影
装置を用いて撮影済フィルムを保持したフレームを前後
方向に移動させることを特徴とする方法である。
【0013】
【作用】請求項1記載の合成写真撮影装置において、ま
ず、暗箱内に設けられたフレームに撮影済フィルムを保
持させて露光領域(露光画面、すなわち撮影装置内にお
ける光の通過領域)に配する。これとともに、未露光の
感光フィルムを暗箱の後面側に取り付け、また、合成し
たい被写体を白色スクリーンの手前側に置く。
【0014】この状態で、以下のようにして撮影を行な
う。すなわち、フレーム移動手段の操作により、撮影済
フィルムを保持したフレームを暗箱の内部において前後
方向に移動させ、被写界深度(背景の合焦具合、すなわ
ち背景のボケ具合)を設定する。前記フレームの位置が
決まれば(被写界深度の設定が終われば)1次露光を行
ない、撮影済フィルムの画像を感光フィルムに露光す
る。このとき、被写体にはあまり光が当たらないよう
に、光源の向き、光量を調節する。
【0015】その後、撮影済フィルムを保持したフレー
ムを露光領域(露光画面)の外側に退避させ、2次露光
を行なう。すなわち、白色スクリーンの前方に黒色スク
リーンを下ろし(、あるいは白色スクリーンを黒色スク
リーンに変え)、被写体に光を照射して2次露光を行な
い、感光フィルムに被写体を露光する。
【0016】このように、本発明の合成写真撮影装置は
フレーム移動手段を備え、撮影済フィルムを保持するフ
レームを暗箱の内部において前後方向に移動させること
ができるので、前記した撮影済フィルムと感光フィルム
との間隔を適宜変えることができる。
【0017】これにより、最終的に得られる合成写真の
被写界深度(背景の合焦具合、すなわち背景のボケ具
合)を適宜変えることができる。すなわち、被写界深度
を深くしたい場合には、つまり背景の写真にも焦点を合
わせて被写界深度を深く見せたい場合には、前記したフ
レーム移動手段を操作して前記フレームを手前側に移動
させ、撮影済フィルムと感光フィルムとの間隔を小さく
して撮影すればよく、また逆に被写界深度を浅くしたい
場合には、つまり背景の写真をボケさせて被写界深度を
浅く見せたい場合には、フレームを後方に移動させ、撮
影済フィルムと感光フィルムとの間隔を大きくして撮影
すればよい。
【0018】前者の場合は、手前の被写体と背景との両
方にピントが合い、画面全体がシャープとなる。また、
後者の場合は、手前の被写体にのみピントが合い、背景
はピンボケになるので、手前の被写体が引き立つ。
【0019】請求項2記載の合成写真撮影装置にあって
は、暗箱の外側の操作部を操作することにより、前記フ
レームを前後方向に移動できる。すなわち、前記操作部
を前後方向に移動させれば、摺動部材がガイド部材に案
内されて同方向に移動し、これに伴ってフレームが暗箱
の内部を同方向(前後方向)に移動する。
【0020】このようにすれば、フレームの前後移動が
操作部の操作一つで可能となり、大変実用的である。
【0021】請求項2記載の装置にあっては、さらに次
のような特有の作用効果を有する。前述したように、1
次露光終了後、撮影済フィルムを保持したフレームを露
光領域の外側に退避させる必要があるが、このフレーム
の退避を、上記した操作部により行なうことが可能とな
る。すなわち、操作部を回転させることにより、ガイド
体の内部において摺動部材が回転する。これにより、フ
レームが同方向に移動し、該フレームを露光領域の外側
に退避させることができる。
【0022】請求項3に記載の発明は、フレームを前後
方向に移動させて行なう被写界深度変更方法(背景の合
焦点変更方法)である。すなわち、前述したように、被
写界深度を深くしたい場合には、つまり背景の写真にも
焦点を合わせて被写界深度を深く見せたい場合には、前
記したフレーム移動手段を操作して前記フレームを手前
側に移動させ、撮影済フィルムと感光フィルムとの間隔
を小さくして撮影すればよく、また逆に被写界深度を浅
くしたい場合には、つまり背景の写真をピンボケにして
被写界深度を浅く見せたい場合には、フレームを後方に
移動させ、撮影済フィルムと感光フィルムとの間隔を大
きくして撮影すればよい。
【0023】
【発明の効果】本発明により、合成写真における被写界
深度を好みの深度に容易に変えることができる。すなわ
ち、合成写真における背景の合焦具合を容易に変えるこ
とができる。
【0024】
【実施例】以下、図1〜図7に基き、本発明の合成写真
撮影装置(10)の一実施例を説明する。
【0025】符号(12)は中空直方体状をなす暗箱であ
る。この暗箱(12)は、それぞれ相対向する上板(14)
と下板(16)、左側板(18)と右側板(20)、及び前板
(22)と後板(24)により構成されている。暗箱(12)
の内面、及び外面は、黒色の塗料によりコーティングさ
れている。これは、後述のレンズ装置から入る光が暗箱
(12)の内部にて乱反射するのを防止するためである。
【0026】前板(22)の下部には前側開口部(26)が
設けられ、この前側開口部(26)には、マウント(27)
が取付けられている。そしてこのマウント(27)には、
レンズ、及び焦点調節用蛇腹などを備えたレンズ装置
(28)が取り付けられる(図1及び図3参照)。
【0027】後板(24)の下部には後側開口部(30)が
設けられている。未露光の感光フィルムを充填したフィ
ルムバック(32)が、この後側開口部(30)に取り付け
られる(図1及び図3参照)。
【0028】図1〜図2に明瞭に示されているように、
暗箱(12)の内部には長方形のフレーム(34)が設けら
れている。このフレーム(34)は、既に撮影された撮影
済フィルム(F)を保持するためのものであり、使用す
る撮影済フィルム(F)よりひと回り大きく形成されて
いる。
【0029】撮影済フィルム(F)をフレーム(34)に
保持する方法としては特に限定はなく、例えば、接着
剤、接着テープで保持する方法、フレーム(34)にクリ
ップ等の保持手段を設け、これにより保持する方法、フ
レーム(34)を表裏2枚合わせで構成し、撮影済フィル
ム(F)を両者間に挟み込んで保持する方法などが挙げ
られる。
【0030】なお、説明が前後するが、フレーム(34)
に対する撮影済フィルム(F)の取付け(及び取外し)
を容易にするため、暗箱(12)における後板(24)の上
部は、着脱可能な板体(38)により構成されている。す
なわち、前記の板体(38)を取り外せば、フレーム(3
4)の外寸より大きな取付け開口部(40)が露出し、こ
の取付け開口部(40)を介して暗箱(12)の内部を臨め
ることができるようになっている。
【0031】前記したフレーム(34)は、フレーム移動
手段(P)によって暗箱(12)の内部を前後方向に移動
可能となる。フレーム移動手段(P)について以下に説
明する。
【0032】図5に明瞭に示されているように、フレー
ム(34)から外方に延びる延長部(42)の先端に円柱状
の摺動部材(44)が設けられている。この摺動部材(4
4)は、ガイド用円筒体(46)の内部に挿嵌されてい
る。ガイド用円筒体(46)は、前後方向に延びるととも
に、暗箱(12)における後板(24)を貫通する。ガイド
用円筒体(46)には、軸方向に延びる切欠(46a)が設
けられている。この切欠(46a)により、フレーム(3
4)が露光領域(露光画面)に配された位置において、
フレーム(34)から延びる延長部(42)の前後方向の移
動が可能となる。
【0033】また、ガイド用円筒体(46)の下端部に
は、周方向に延びる切欠(46b)が設けられている。こ
の切欠(46b)により、フレーム(34)が露光領域に配
された位置において、フレーム(34)から延びる延長部
(42)の円周方向(少なくとも90°以上)の移動が可
能となる。
【0034】なお、露光領域とは、暗箱(12)の内部に
おける前側開口部(26)から後側開口部(30)までの範
囲における光の通過領域をいう。
【0035】前記ガイド用円筒体(46)の貫通位置は、
本実施例の場合、後板(24)の左端における上下方向中
央部であるが、これに限るものではない。
【0036】摺動部材(44)の貫通端部には操作部であ
るレバー(48)が取付けられており、このレバー(48)
を手で掴んで前後方向に移動させれば、摺動部材(44)
がガイド円筒体(46)の内部にて摺動し、摺動部材(4
4)の軸方向(前後方向)の移動がガイド用円筒体(4
6)により案内され、これに伴ってフレーム(34)が暗
箱(12)の内部を同方向(前後方向)に移動する仕組み
となっている。
【0037】前記した延長部(42)、摺動部材(44)、
ガイド用円筒体(46)、及びレバー(48)により、本実
施例のフレーム移動手段(P)が構成されるが、延長部
(42)を省略し、摺動部材(44)を直接フレーム(34)
に設けることもできる。
【0038】なお、上記構成のフレーム移動手段(P)
は、フレーム(34)の円周方向の移動のための役割も担
う。すなわち、図1、図2、図6及び図7における矢印
で示すようにレバー(48)を回転させることにより、ガ
イド用円筒体(46)の内部において摺動部材(44)が回
転し、これに伴ってフレーム(34)が、前記摺動部材
(44)を中心にして同方向に回転する。これにより、フ
レーム(34)が露光領域の内外を行き来することができ
る。
【0039】図中、符号(H)は、フレーム移動手段
(P)の近傍に設けられた位置固定手段(Q)である。
位置固定手段(Q)は、暗箱(12)の左側板(18)に設
けられた支持台(49)から延びる支持棒(50)と、該支
持棒(50)が挿通され、支持棒(50)に添って前後に移
動可能なスライダー(51)と、このスライダー(51)か
ら下方に延びる保持片(52)と、前記スライダー(51)
を支持棒(50)の所定位置に停止させるネジ棒(54)よ
りなる。被写界深度(背景の合焦具合、すなわち背景の
ボケ具合)の設定が終わったのちのレバー(48)を、こ
の位置固定手段(Q)における保持片(52)に引っ掛
け、ネジ棒(54)によりスライダー(51)を動かなくす
ることにより、前記レバー(48)を位置決め固定し、フ
レーム(34)の位置ずれを防止する。
【0040】なお、本実施例では、フレーム(34)を、
一点(摺動部材(44))を中心として回動させることに
より移動させているが、必ずしもこのようにする必要は
なく、暗箱(12)内においてフレーム(34)を上下方向
に平行移動させることも可能である。しかしながら、本
実施例のように、回転移動させた方がズレを最小限に抑
えることができるので好適である。
【0041】また、上記したフレーム(34)は横長のも
のを使用したが、これに限らず、縦長のフレーム(34)
を使用することもできる。また、正方形のフレーム(3
4)を使用することもできる。あるいは、横長のフレー
ム(34)、縦長のフレーム(34)、正方形のフレーム
(34)をそれぞれ暗箱(12)の内部に設け、外部からの
操作によりいずれか1つのフレーム(34)を選択できる
ように構成した撮影装置も本発明の範疇である。
【0042】上記構成の合成写真撮影装置(10)の使用
状態を以下に説明する。
【0043】まず、暗箱(12)の後板(24)の上部を構
成する板体(38)を取り外し、取付け開口部(40)を介
して撮影済フィルム(F)(通称「レンタルポジ」)を
フレーム(34)に保持させる。その後、板体(38)を取
り付けて、取付け開口部(40)を閉じる。
【0044】そして、図7に示すように、レバー(48)
を回転させることにより、撮影済フィルム(F)をフレ
ーム(34)ごと回転させ、暗箱(12)内の下部における
露光領域に撮影済フィルム(F)を位置させる(この状
態にあっては、撮影済フィルム(F)とフィルムバック
(32)内の感光フィルム(f)とは相対向してい
る。)。
【0045】一方、撮影スタジオでは、図8に示すよう
に、白色スクリーン(S1)の前に合成する被写体
(M)を置き、暗箱(12)の前面側に取付けたレンズ装
置(28)によってこの被写体(M)に焦点を合わせる。
【0046】そして、フレーム移動手段(P)における
レバー(48)の操作により、撮影済フィルム(F)を保
持したフレーム(34)を暗箱(12)の内部において前後
方向に移動させ、被写界深度をピントグラスあるいはポ
ラロイド(図示せず)により確認する。被写界深度の設
定が終われば(前記フレーム(34)の位置が決まれ
ば)、位置固定手段(Q)によりレバー(48)を位置決
め固定し、フレーム(34)が動かないようにする。な
お、図示は省略するが、レバー(48)の表裏に互いに回
動自在に設けられた第1阻止片と第2阻止片とをそれぞ
れ設けておき、両阻止片によって位置固定手段(Q)に
おける保持片(52)を挟持させてより一層強くレバー
(48)を位置決め固定することもできる。
【0047】この状態で、光源(X)によって白スクリ
ーン(S1)に光をあてるとともにシャッターを切り、
1次露光を行なう。すなわち、被写体(M)に光が照射
されないように(、あるいは照射されても僅かとなるよ
うに)、前記した白色スクリーン(S1)に光を照射す
る。
【0048】白色スクリーン(S1)からの反射光によ
り、撮影済フィルム(F)の画像が感光フィルム(f)
に露光される。なお、白色スクリーン(S1)からの反
射光は、その一部が被写体(M)により遮断されるの
で、感光フィルム(f)における被写体(M)に相当す
る部分は、1次露光では未露光状態のままとなる。
【0049】ついで、図9に示すように、白色スクリー
ン(S1)の前方に黒色スクリーン(S2)を下ろすと
ともに(、あるいは白色スクリーン(S1)を黒色スク
リーン(S2)に変えるとともに)、レバー(48)を逆
方向(図7における矢印の逆方向)に回転させて撮影済
フィルム(F)を暗箱(12)の上部における露光領域の
外に退避させる。
【0050】この状態で光源(Y)によって被写体
(M)に光をあてて2次露光を行なう。前述したよう
に、被写体(M)の後方には黒色スクリーン(S2)が
配されているので、被写体(M)以外に照射された光は
全て吸収される。したがって、2次露光時には、1次露
光時に露光されなかった部分、すなわち被写体(M)に
相当する部分のみが感光フィルムに露光されることにな
る。
【0051】これにより、感光フィルムには、撮影済フ
ィルム(F)による画像と被写体(M)による画像とが
合成された写真が撮影される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成写真撮影装置の一実施例を示す斜
視図である。
【図2】図1の装置を上方より見た斜視図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】フレーム移動手段の拡大斜視図である。
【図5】フレームの前後移動の移動機構を示した拡大斜
視図である。
【図6】フレームの回転移動の移動機構を示した拡大斜
視図である。
【図7】フレームの回転移動を示した略示説明図であ
る。
【図8】1次露光の状態を示した説明図である。
【図9】2次露光の状態を示した説明図である。
【符号の説明】
f……感光フィルム F……撮影済フィルム M……被写体 P……フレーム移動手段 Q……位置固定手段 10……合成写真撮影装置 12……暗箱 14……上板 16……下板 18……左側板 20……右側板 22……前板 24……後板 26……前側開口部 28……レンズ装置 30……後側開口部 32……フィルムバック 34……フレーム 38……板体 40……取付け開口部 42……延長部 44……摺動部材 46……ガイド用円筒体 48……レバー 50……支持棒 51……スライダー 52……保持片 54……ネジ棒

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面側にレンズ装置が取付けられ、後面側
    に未露光の感光フィルムを充填したフィルムバックが取
    付けられる暗箱と、 前記暗箱の内部に設けられ、撮影済フィルムを保持する
    フレームと、 前記フレームを、前記暗箱の内部において前後方向に移
    動させることのできるフレーム移動手段とを備えている
    ことを特徴とする合成写真撮影装置。
  2. 【請求項2】前記フレーム移動手段は、 前記フレームに直接あるいはフレームから延びる延長部
    に、軸方向が前後方向と合致するように取付けられると
    ともに、前記暗箱の前板または後板を貫通する円柱状の
    摺動部材と、 前記摺動部材における、暗箱の外側に相当する部分に取
    付けられた操作部と、 前記摺動部材の少なくとも一部を内部に配し、該摺動部
    材を前後方向に案内する円筒状のガイド部材とよりな
    り、 前記操作部により前記摺動部材を前記ガイド部材内にて
    前後方向に移動させ、これと同時に前記フレームを前後
    方向に移動するようになしたことを特徴とする請求項1
    記載の合成写真撮影装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の合成写真撮影装置
    を用いて撮影済フィルムを保持したフレームを前後方向
    に移動させることを特徴とする合成写真における被写界
    深度の変更方法。
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