JPH08136611A - 耐電圧試験方法及び耐電圧試験装置 - Google Patents

耐電圧試験方法及び耐電圧試験装置

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JPH08136611A
JPH08136611A JP30136894A JP30136894A JPH08136611A JP H08136611 A JPH08136611 A JP H08136611A JP 30136894 A JP30136894 A JP 30136894A JP 30136894 A JP30136894 A JP 30136894A JP H08136611 A JPH08136611 A JP H08136611A
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voltage
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current
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JP30136894A
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Hiroyuki Kiyooka
広之 清岡
Hideyuki Shiokawa
秀幸 塩川
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、被試験物の絶縁破壊に至るまでの
余裕度を判別し得る耐電圧試験装置を提供する。 【構成】 本発明の耐電圧試験装置は、耐電圧試験の被
試験物2に試験電圧を印加する耐電圧試験器1と、この
耐電圧試験器1の出力回路に接続した試験電圧に比例し
た電圧を取り出す分圧器7と、耐電圧試験器の出力回路
に接続した被試験物に流れる電流に比例した電圧を取り
出す電流シャント6と、前記分圧器7、電流シャント6
の各出力電圧を基に試験電圧−電流特性及び電流−時間
特性を測定、記録する測定記録手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被試験物(製造物)の
安全性、信頼性の一部である耐電圧特性を確認するため
の耐電圧試験方法及びこの耐電圧試験方法を実現する耐
電圧試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の耐電圧試験の方法は、例えばJI
S C5102−1992の「電子機器用固定コンデン
サの試験方法」の中の耐電圧試験の方法のように、被試
験物にある一定の時間試験電圧を印加し、絶縁破壊する
か否かを見るものであって、安全規格(例えば、電気用
品取締法やUL)でも、規定された試験電圧をある一定
時間印加して、その間にブレイクダウン(絶縁破壊が生
じたと見なせる電流が流れれること)するか、しないか
で合格か不合格を決める方法であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来方法では、試験結果が合格であったとしても絶縁破壊
直前で合格なのか、又は、絶縁耐力がまだ充分余裕があ
るものなのかを知ることができなかった。
【0004】図10にその例を示す。曲線127、12
8は規格試験電圧とそれ以下で絶縁破壊を起こし不合格
の場合、曲線125は合格でも絶縁破壊の直前の場合、
曲線126は同じ合格でも充分余裕のある場合、曲線1
29は、絶縁破壊を起こしていないのにカットオフ電流
に達して不合格になる場合を示す。
【0005】図10の曲線130はスポットの絶縁破壊
とセルフヒーリングがあった場合の試験電圧V−電流特
性を示す。
【0006】さらに、試験中に絶縁破壊が起きても、即
座にセルフヒーリング(自己回復)をする被試験物(例
えばコンデンサの一部)に関しては、その現象が起きた
ことを的確に検知することができなかった。
【0007】本発明は、これらの問題点を解決し、規格
試験条件において絶縁破壊まで充分余裕があるか、それ
はどれほどの余裕なのかを確認できるようにすること、
即ち、信頼性の高い物だけを選別し得るとともに信頼性
に欠ける物については原因究明と対策を取るという判断
をすることが可能な耐電圧試験方法及び耐電圧試験装置
を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、耐電圧試験中に起きた被
試験物の絶縁破壊とセルフヒーリングの組合せ現象をも
把握することができ、絶縁破壊が生じる物とセルフヒー
リングをする物との選別も可能な耐電圧試験方法及び耐
電圧試験装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、耐電圧試験の被試験物に印
加する試験電圧をゼロから規格試験電圧まで上昇させた
後、規定時間、その規格試験電圧を保って絶縁破壊する
か否かを試験する耐電圧試験方法において、試験電圧上
昇過程中及び試験電圧一定での規定時間内において、そ
の試験電圧とその試験電圧によって流れる電流の測定及
び記録を行ない、試験電圧−電流特性と電流−時間特性
を把握するとともに、その試験結果の特性曲線と被試験
物が絶縁破壊に至る経過の特性曲線とを比較し、その試
験結果の特性曲線の絶縁破壊に至る経過の特性曲線に対
する余裕度を判別するものである。
【0010】請求項2記載の耐電圧試験装置は、耐電圧
試験の被試験物に試験電圧を印加する耐電圧試験器と、
この耐電圧試験器の出力回路に接続した試験電圧に比例
した電圧を取り出す分圧器と、耐電圧試験器の出力回路
に接続した被試験物に流れる電流に比例した電圧を取り
出す電流シャントと、前記分圧器、電流シャントの各出
力電圧を基に試験電圧−電流特性及び電流−時間特性を
測定、記録する測定記録手段とを有するものである。
【0011】請求項3記載の耐電圧試験装置は、電源及
びコントロール回路と、この電源及びコントロール回路
に接続され耐電圧試験の被試験物に試験電圧を印加する
試験電圧発生回路と、前記試験電圧発生回路の出力回路
に接続した試験電圧に比例した電圧を取り出す分圧器
と、試験電圧発生回路の出力回路に接続した被試験物に
流れる電流に比例した電圧を取り出す電流シャントと、
前記分圧器、電流シャントの各出力電圧を基に試験電圧
−電流特性及び電流−時間特性を測定、記録する測定記
録手段とを組み込んだものである。
【0012】請求項4記載の耐電圧試験装置は、電源及
びコントロール回路と、この電源及びコントロール回路
に接続された電圧調整回路と、この電圧調整回路の出力
電圧を耐電圧試験の被試験物に印加する高圧の試験電圧
に変換する高圧発生トランスと、この高圧発生トランス
に入力される前の電圧から試験電圧に比例した電圧を取
り出す分圧器と、高圧発生トランスの出力回路に接続し
た被試験物に流れる電流に比例した電圧を取り出す電流
シャントと、前記分圧器、電流シャントの各出力電圧を
基に試験電圧−電流特性及び電流−時間特性を測定、記
録する測定記録手段とを組み込んだものである。
【0013】請求項5記載の耐電圧試験装置は、電源及
びコントロール回路と、この電源及びコントロール回路
に接続された電圧調整回路と、この電圧調整回路の出力
電圧を耐電圧試験の被試験物に印加する高圧の試験電圧
に変換する高圧発生トランスと、この高圧発生トランス
に入力される前の出力電圧から試験電圧に比例した電圧
を取り出す分圧器と、高圧発生トランスの出力回路に接
続した被試験物に流れる電流に比例した電圧を取り出す
電流シャントと、前記分圧器、電流シャントの各出力電
圧を基に試験電圧/電流の演算を行ないこれに対応した
電圧を出力する演算回路と、前記分圧器、電流シャント
の各出力電圧を基に試験電圧−電流特性及び電流−時間
特性を測定、記録するとともに、前記演算回路の出力を
も記録する測定記録手段とを組み込んだものである。
【0014】請求項6記載の耐電圧試験装置は、電源及
びコントロール回路と、この電源及びコントロール回路
からの出力電圧を耐電圧試験の被試験物に印加する高圧
の試験電圧に変換する高圧発生トランスと、この高圧発
生トランスに入力される前の出力電圧から試験電圧に比
例した電圧を取り出す分圧器と、高圧発生トランスの出
力回路に接続した被試験物に流れる電流に比例した電圧
を取り出す電流シャントと、前記分圧器、電流シャント
の各出力電圧を各々耐電圧試験の動作に連動してデジタ
ル値に変換するAD変換器と、このAD変換器からの前
記分圧器、電流シャントの各出力電圧に対応する各デジ
タル値を基に最小自乗法によって試験電圧−電流特性と
試験電圧−時間特性の回帰方程式を計算し、これらの特
性が(縦軸を電流、横軸を試験電圧又は時間とすると)
ほぼ垂直になる試験電圧又は時間を絶縁破壊電圧又は絶
縁破壊時間として予測する演算処理手段とを有するもの
である。
【0015】
【作用】以下に本発明の作用を説明する。
【0016】請求項1記載の耐電圧試験方法は、耐電圧
試験の被試験物に印加する試験電圧をゼロから規格試験
電圧まで上昇させた後、規定時間、その規格試験電圧を
保って絶縁破壊するか否かを試験する場合において、試
験電圧上昇過程中及び試験電圧一定での規定時間内にお
いて、その試験電圧とその試験電圧によって流れる電流
の測定及び記録を行ない、試験電圧−電流特性と電流−
時間特性を把握する。
【0017】また、その試験結果の特性曲線と被試験物
が絶縁破壊に至る経過の特性曲線とを比較し、その試験
結果の特性曲線の絶縁破壊に至る経過の特性曲線に対す
る余裕度を判別する。
【0018】これにより、試験電圧の低い方では、試験
電圧−電流特性の特性曲線の傾斜は一定であるが、ある
試験電圧を超えるとその傾斜は徐々に増加し、絶縁破壊
の直前では急激な増加となる被試験物の性質を考慮する
ことにより、規定電圧における傾斜の具合いによって絶
縁破壊に対する余裕度、即ち、絶縁破壊に至る過程のど
の位置にあるかを知ることができるとともに、電流−時
間特性の特性曲線からさらに試験を続けた場合被試験物
がどうなるかを予測することが可能となる。
【0019】また、上記耐電圧試験において、試験電圧
−電流特性、電流−時間特性の把握によって、これらの
特性曲線がある規則性があることを利用して、規格試験
条件以上の測定しない範囲の特性までを予測できるとと
もに、試験中に起きる絶縁破壊と即座のセルフヒーリン
グの組合わせ現象をも測定、記録できる。
【0020】請求項2記載の耐電圧試験装置における耐
電圧試験器は、耐電圧試験の被試験物に試験電圧を印加
するが、分圧器は試験電圧に比例した電圧を取り出す。
また、電流シャントは、被試験物に流れる電流に比例し
た電圧を取り出す。
【0021】測定記録手段は、前記分圧器、電流シャン
トの各出力電圧を基に試験電圧−電流特性及び電流−時
間特性を測定、記録する。
【0022】このような動作を行なう請求項2記載の耐
電圧試験装置によれば、耐電圧試験器に対して分圧器、
電流シャント及び測定記録手段を外付けに接続した構成
で上述した請求項1記載の耐電圧試験方法を実現でき
る。
【0023】請求項3記載の耐電圧試験装置に組み込ま
れた試験電圧発生回路は、電源及びコントロール回路の
制御の基に耐電圧試験の被試験物に試験電圧を印加する
が、前記試験電圧発生回路の出力回路に接続した分圧器
は、試験電圧に比例した電圧を取り出す。また、試験電
圧発生回路の出力回路に接続した電流シャントは、被試
験物に流れる電流に比例した電圧を取り出す。測定記録
手段は、前記分圧器、電流シャントの各出力電圧を基に
試験電圧−電流特性及び電流−時間特性を測定、記録す
る。
【0024】請求項4記載の耐電圧試験装置に組み込ま
れた高圧発生トランスは、電源及びコントロール回路か
ら出力され、電圧調整回路により調整される電圧を耐電
圧試験の被試験物に印加する高圧の試験電圧に変換する
が、分圧器はこの高圧発生トランスに入力される前の電
圧から試験電圧に比例した電圧を取り出す。また、高圧
発生トランスの出力回路に接続した電流シャントは、被
試験物に流れる電流に比例した電圧を取り出す。
【0025】測定記録手段は、前記分圧器、電流シャン
トの各出力電圧を基に試験電圧−電流特性及び電流−時
間特性を測定、記録する。
【0026】このような動作を行なう請求項4記載の耐
電圧試験装置によれば、電源及びコントロール回路、電
圧調整回路、高圧発生トランス、分圧器、電流シャント
及び測定記録手段をこの耐電圧試験装置に組み込んだ構
成で上述した請求項1記載の耐電圧試験方法を実現でき
る。
【0027】請求項5記載の耐電圧試験装置に組み込ま
れた高圧発生トランスは、電源及びコントロール回路か
ら出力され、電圧調整回路により調整される電圧を耐電
圧試験の被試験物に印加する高圧の試験電圧に変換する
が、分圧器はこの高圧発生トランスに入力される前の出
力電圧から試験電圧に比例した電圧を取り出す。また、
高圧発生トランスの出力回路に接続した電流シャント
は、被試験物に流れる電流に比例した電圧を取り出す。
【0028】演算回路は、前記分圧器、電流シャントの
各出力電圧を基に試験電圧/電流の演算を行ないこれに
対応した電圧を出力する。
【0029】測定記録手段は、前記分圧器、電流シャン
トの各出力電圧を基に試験電圧−電流特性及び電流−時
間特性を測定、記録するとともに、前記演算回路の出力
である試験電圧/電流の値、即ち、抵抗値をも記録す
る。
【0030】このような動作を行なう請求項5記載の耐
電圧試験装置によれば、請求項4記載の耐電圧試験装置
と同様な作用を発揮することに加え、試験電圧を変える
都度その試験電圧における抵抗値を読み取れるととも
に、試験電圧一定の条件の基でも時間経過による抵抗値
の変化をも読み取ることができ、時間により絶縁破壊に
近づく経過(直線的或いは曲線的に変わる有様、及び、
試験中の絶縁破壊とセルフヒーリングの組合せ現象)を
知ることができ、さらに試験規格に対して合格であって
も絶縁破壊までの余裕の程度を知ることができる。
【0031】請求項6記載の耐電圧試験装置における高
圧発生トランスは、電源及びコントロール回路からの出
力電圧を耐電圧試験の被試験物に印加する高圧の試験電
圧に変換するが、分圧器は、高圧発生トランスに入力さ
れる前の電圧から試験電圧に比例した電圧を取り出す。
また、電流シャントは、被試験物に流れる電流に比例し
た電圧を取り出す。AD変換器は、前記分圧器、電流シ
ャントの各出力電圧を各々耐電圧試験の動作に連動して
デジタル値に変換する。
【0032】演算処理手段は、このAD変換器からの前
記分圧器、電流シャントの各出力電圧に対応する各デジ
タル値を基に最小自乗法によって試験電圧−電流特性と
試験電圧−時間特性の回帰方程式を計算し、これらの特
性がほぼ垂直になる試験電圧又は時間を絶縁破壊電圧又
は絶縁破壊時間として予測する。
【0033】このような動作を行なう請求項6記載の耐
電圧試験装置によれば、請求項1記載の耐電圧試験方法
を実現する試験電圧−電流特性及び電流−時間特性の基
になる試験電圧、電流に比例した電圧が得られるととも
に、被試験物が絶縁破壊するまで試験電圧を上昇しない
でも絶縁破壊電圧を予測することが可能となる。
【0034】
【実施例】以下に、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0035】[第1の実施例]図1は、試験電圧を直流
又は交流とした耐電圧試験装置を示すものである。
【0036】この耐電圧試験装置は、耐電圧試験器1の
出力電圧、即ち、試験電圧を被試験物2に印加するとと
もに、耐電圧試験器1の出力回路に並列に接続した試験
電圧に比例した電圧を取り出す分圧器3と、耐電圧試験
器1の出力回路(マイナス側)に接続した被試験物に流
れる電流に比例した電圧を取り出す電流シャント6と、
この電流シャント7の出力電圧を増幅する増幅器7と、
電流シャント6及び増幅器7の各出力電圧を基に試験電
圧V−電流I特性及び電流I−時間t特性を測定、記録
する測定記録手段としてのX−Yレコーダ4及び2チャ
ンネル構成のX−tレコーダ5と、耐電圧試験器1の出
力電圧が交流の場合に分圧器3の出力電圧の整流及び平
滑を行なう整流回路8a及び平滑回路9aと、耐電圧試
験器1の出力電圧が交流の場合に増幅器7の出力電圧の
整流及び平滑を行なう整流回路8b及び平滑回路9b
と、分圧器3及び増幅器7の出力電圧の切り替えを行な
う連動切り替えスイッチ10とを具備している。
【0037】この連動切り替えスイッチ10は、分圧器
3の出力電圧をX−Yレコーダ4及びX−tレコーダ5
側又は整流回路8a及び平滑回路9a側に切り替える4
個のスイッチ11a、11b、12a、12bと、増幅
器7の出力電圧をX−Yレコーダ4及びX−tレコーダ
5側又は整流回路8b及び平滑回路9b側に切り替える
4個のスイッチ11c、11d、12c、12dとから
構成している。
【0038】前記分圧器3の出力電圧は、スイッチ11
a、11b、スイッチ12a、12bを介してX−Yレ
コーダ4のX軸端子及びX−tレコーダ5の第2チャン
ネルに入力されるようになっている。また、電流シャン
ト6の出力電圧は、増幅器7により増幅され、スイッチ
11c、11d、スイッチ12c、12dを介してX−
Yレコーダ4のY軸端子及びX−tレコーダ5の第1チ
ャンネルに入力されるようになっている。上記レコーダ
ーのかわりにデジタルストレージオシロスコープを使用
することもできる。又、コンピュータにコントロールさ
れて動作するADコンバーターによって、時々刻々の値
をコンピュータに記憶させることもできる。
【0039】前記分圧器3の分圧比、電流シャント6の
抵抗値、増幅器7の増幅率、X−Yレコーダ4のレンジ
等の関係は予め計算しておき、元の試験電圧Vと電流I
の値をX−Yレコーダ4の振れ量に対応させておく。
【0040】次に、図1に示す耐電圧試験装置を用いた
被試験物2の耐電圧試験方法について説明する。
【0041】まず、サンプルに絶縁破壊が生じるまで、
又は、規格試験電圧より充分高い電圧まで試験電圧Vを
上昇させてX−Yレコーダ4により図2に示すような試
験電圧V−電流Iの特性を描く。以後この予備試験をサ
ンプル試験という。以上が準備である。
【0042】被試験物2を耐電圧試験器1に接続し、試
験電圧VをX−Yレコーダ4が追従する程度の速さで規
格の値まで上昇させ、規定の時間、試験電圧Vを規定の
値で保ち、耐電圧試験器1の動作によって電圧が下げら
れるのを待つ。
【0043】以上で、耐電圧試験は終了するが、途中で
被試験物2が絶縁破壊(ブレイクダウン)した場合は、
当然その時点で試験は終了である。
【0044】この耐電圧試験での試験電圧V−電流Iの
特性がX−Yレコーダ4により測定され図3に示すよう
に記録される。
【0045】この記録された試験電圧V−電流Iの特性
曲線と、サンプル試験で得られた試験電圧V−電流Iの
特性曲線とを比較し、耐電圧試験で得られた試験電圧V
−電流Iの特性の図3に示す規格試験電圧VS の位置2
1での接線22の傾斜αが、サンプル試験で得られた試
験電圧V−電流Iの特性の接線22の傾斜αと同じ位置
21を見極めて、この位置21の零ボルトの位置からの
距離L1 とし、同様に零ボルトの位置から破壊電圧VH
までの距離L2 とすると、VS :VH =L1 :L2 の関
係になり、破壊電圧VH を予測することができる。
【0046】但し、耐電圧試験で得られた試験電圧V−
電流Iの特性が直線になる範囲であるとすると、絶縁破
壊電圧VH をこの特性から予測することはできないが、
充分余裕があることがはっきり分かる。つまり、少なく
とも規格試験電圧VS は、サンプル試験で得られた試験
電圧V−電流Iの特性の直線の範囲内にあるといえ、直
線から曲線に変わる位置(零ボルトの位置からの距離L
0 )23から破壊電圧24(このときの電流IBD) まで
が余裕があるといえる。
【0047】次に、ある試験時間、規格試験電圧VS を
保持している時の電流Iの変化から絶縁破壊への経過を
把握し、被試験物2が規格試験条件で絶縁破壊までどれ
ほどの余裕度があるかを確認する方法について説明す
る。
【0048】上述した試験電圧V−電流Iの特性を描く
X−Yレコーダ4に加え、X−tレコーダ5により前記
分圧器3、増幅器7の各出力電圧を測定し図4に示すよ
うに電流I−時間tの特性を描く。これにより、サンプ
ルに規格試験電圧VS を印加してから絶縁破壊に至るま
で、又は、規格試験時間よりも充分長い時間にわたって
電流Iの変化を把握する。以後この予備試験をサンプル
試験という。
【0049】次に、被試験物2を耐電圧試験器1に接続
し、上述した場合と同様にして規格試験電圧VS 、規定
時間の試験を行い、被試験物2の電流I−時間tの特性
を図5に示すように描く。
【0050】この結果を、記述した場合と同様にサンプ
ル試験で得られた電流I−時間tの特性と比較し、被試
験物2が絶縁破壊へ至る経過のどの位置かを見極める。
【0051】即ち、電流I−時間tの特性における規格
試験電圧VS に達した位置31の電流Iと、対電圧試験
が終了した時の位置32との電流Iとが、図5に示すよ
うに僅かしか変わらないような場合にはこの被試験物2
は合格品であり絶縁破壊までに十分余裕があると見極め
ることができる。
【0052】以上の説明は、試験電圧V−電流Iの特性
と電流I−時間tの特性の試験方法を別々に説明した
が、実際の試験では、同時に行う。また、試験電圧Vが
交流の場合、図1に示す連動切り替えスイッチ10によ
り整流回路8a、8bと平滑回路9a、9bとを試験回
路に介在させることで上述した場合と同様な試験電圧V
−電流I、電流I−時間tの各特性を測定、記録でき
る。
【0053】[第2の実施例]図6に示す第2の実施例
は、上述した耐電圧試験方法を行うための耐電圧試験装
置であるが、筐体内に以下の構成要素を組み込んで耐電
圧試験を簡単に行えるようにしたことが特徴である。即
ち、A1は従来の耐電圧試験器でその構成は電源及びコ
ントロール回路41、試験電圧発生回路42、切り替え
スイッチ40等であり、これに加えて、試験電圧発生回
路42の出力回路に試験電圧Vに比例した低い電圧を得
る分圧器3を接続し出力端子50aに出力電圧を出力可
能とするとともに、試験電圧発生回路42の出力回路に
電流シャント6を挿入し、出力電流回路を出力端子50
a,50bを経由して形成可能とする。
【0054】さらに、分圧器3、電流シャント6の各出
力側に第1の実施例の場合と同様な回路構成で増幅器
7、X−Yレコーダ4及び2チャンネル構成のX−tレ
コーダ5、整流回路8a、8b、平滑回路9a、9b、
連動切り替えスイッチ10を接続し、かつ、分圧器3、
電流シャント6の出力電圧を出力端子50c、50d、
出力端子50e、50fに出力可能としたものである。
【0055】そして、出力端子50a、50bに被試験
物2を接続することで第1の実施例と同様な耐電圧試験
方法を実現できる。内部にX−Yレコーダ4及び2チャ
ンネル構成のX−tレコーダ5を内蔵させる場合には、
前記出力電圧、出力電流にそれぞれ比例した電圧をその
X−Yレコーダ4及び2チャンネル構成のX−tレコー
ダ5に入力可能にし、耐電圧試験の動作と共に、そのX
−Yレコーダ4及びX−tレコーダ5を動作させ出力電
圧、出力電流の変化の様子を記録できるようにする。
【0056】[第3の実施例]第3の実施例は、上述し
た耐電圧試験方法を行うための耐電圧試験装置である。
【0057】第1の実施例では、耐電圧試験器1の外に
試験電圧Vと電流Iの各測定要素を接続したが、これら
を耐電圧試験装置の中に組み込んで、試験を簡単に行え
るようにした事が特徴である。
【0058】図7に示すように、試験電圧Vを発生する
手段として電源及びコントロール回路54、電圧調整回
路51、切り替えスイッチ55及び高圧発生トランス5
2からなる耐電圧試験器1Bを備えるとともに、高圧発
生トランス52に入力される電圧を分岐し、分圧器53
で分圧し、整流回路48bと平滑回路49bを通して試
験電圧Vに比例した低い直流電圧として取り出し可能に
する。
【0059】また、高圧発生トランス52の出力回路に
は合計6個のスイッチ40a、40b、40c、40
d、40e、40fを備えた連動切り替えスイッチ4
0、整流回路58、平滑回路59、電流シャント46を
接続し、出力端子50に出力電圧、出力電流を送出可能
とし、さらに、電流シャント46の出力電圧は増幅器4
7により増幅して取り出し可能にする。このとき、交流
の出力電圧の場合には、連動切り替えスイッチ40、整
流回路48a、平滑回路49aにより直流にして取り出
し可能にする。
【0060】そして、前記平滑回路49b、増幅回路4
7の各出力電圧を出力端子50gへ出力可能にしたもの
である。
【0061】内部にX−Yレコーダ4及び2チャンネル
構成のX−tレコーダ5を内蔵させる場合には、前記出
力電圧、出力電流にそれぞれ比例した電圧をそのX−Y
レコーダ4及び2チャンネル構成のX−tレコーダ5に
入力可能にし、耐電圧試験の動作と共に、そのX−Yレ
コーダ4及びX−tレコーダ5を動作させ出力電圧、出
力電流の変化の様子を記録できるようにする。
【0062】[第4の実施例]第4の実施例は、第1の
実施例の耐電圧試験の方法を行うための耐電圧試験装置
であり、第3の実施例装置の構成に演算回路、即ち、ア
ナログ演算回路61を付加したことを特徴としている。
【0063】図8に示すように、試験電圧Vに比例する
直流電圧と試験電圧Vによって流れる電流Iに比例した
電圧とを基に試験電圧V/電流Iの演算を行うアナログ
演算回路61を前記平滑回路49a、49bの出力側と
X−Yレコーダ4及びX−tレコーダ5との間に接続
し、試験電圧V/電流Iに比例した電圧を得るようにし
たものである。
【0064】そして、アナログ演算回路61により得た
電圧を出力端子50hから出力可能にするとともに、X
−Yレコーダ4及びX−tレコーダ5に入力して、記録
可能にする。X−Yレコーダ4及びX−tレコーダ5は
耐電圧試験の動作と共に動作するようにコントロールさ
れる。
【0065】[第5の実施例]第5の実施例は、第1の
実施例の耐電圧試験の方法を行うために耐電圧試験装置
である。第1の実施例では、耐電圧試験器の外に電圧と
電流の測定装置を接続したが、それらを耐電圧試験装置
の中に組み込んで、試験を簡単に行えるようにした装置
の実施例であり、第2、第3、第4の実施例はアナログ
量によって処理(出力し、グラフ化)したのに対して、
第5の実施例は、耐電圧試験動作と連動して演算処理手
段80を用いてデジタル量によって処理(出力し、グラ
フ化)するようにしたことが特徴である。
【0066】即ち、図9に示す耐電圧試験装置は、試験
電圧Vを発生する手段として電源及びコントロール回路
79、切り替えスイッチ55及び高圧発生トランス52
からなる耐電圧試験器1Cを備えるとともに、この図8
に示す耐電圧試験装置と略同様な回路構成の分圧器5
3、電流シャント46の各出力電圧をAD変換器73、
74により各々デジタル量に変換し演算処理手段80に
より処理(出力し、グラフ化)するようにしたものであ
る。
【0067】演算処理手段80は、ROM71に格納し
たプログラムによってCPU72が演算やコントロール
等を行わせることができるようにし、試験電圧Vに比例
する直流電圧とその試験電圧Vによって流れる電流Iに
比例した直流電圧をCPU72の制御によってそれぞれ
AD変換器73、74によってデジタル化し、電圧値と
電流値を一対のデータとしてRAM75に記憶させ、プ
ログラムに応じて読み出し、演算し、さらに、出力し、
またRAM75に記憶するようになっている。
【0068】また、プログラムによっては、RAM75
のデータをインターフェース76を介して外部コンピュ
ータに転送させることも可能である。
【0069】別のプログラムにより試験電圧V−電流I
の特性と電流I−時間tの特性をグラフィックプリンタ
ー77又は表示器78にプロットして描かせることも可
能である。
【0070】さらに、電圧値、電流値のデータから、試
験電圧V−電流Iの特性、電流I−時間tの特性の回帰
直線方程式と回帰曲線方程式を最小自乗法によって求
め、曲線が垂直に近くなる点、つまり絶縁破壊電圧又は
絶縁破壊に達する時間を予測し、規格試験電圧との差を
数値又はグラフィックで試験結果として表示することも
可能である。
【0071】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、以下の効
果を奏する。
【0072】請求項1記載の発明によれば、被試験物に
対する試験電圧−電流特性と電流−時間特性を把握し、
その試験結果の特性曲線と被試験物が絶縁破壊に至る経
過の特性曲線とを比較することで、被試験物の絶縁破壊
に至る経過の余裕度を判別し得るとともに、さらに試験
を続けた場合被試験物がどうなるかの予測や規格試験条
件以上の測定しない範囲の特性までを予測できるととも
に、試験中に起きる絶縁破壊と即座のセルフヒーリング
の組合わせ現象をも測定、記録できる耐電圧試験方法を
提供することができる。
【0073】請求項2記載の発明によれば、耐電圧試験
器に対して分圧器、電流シャント及び測定記録手段を外
付けに接続した構成で上述した請求項1記載の耐電圧試
験方法を実現できる耐電圧試験装置を提供することがで
きる。
【0074】請求項3記載の発明によれば、電源及びコ
ントロール回路、試験電圧発生回路、分圧器、電流シャ
ント及び測定記録手段をこの耐電圧試験装置に組み込ん
だ構成で上述した請求項1記載の耐電圧試験方法を実現
できる耐電圧試験装置を提供することができる。
【0075】請求項4記載の耐電圧試験装置によれば、
電源及びコントロール回路、電圧調整回路、高圧発生ト
ランス、分圧器、電流シャント及び測定記録手段をこの
耐電圧試験装置に組み込んだ構成で上述した請求項1記
載の耐電圧試験方法を実現できる耐電圧試験装置を提供
することができる。
【0076】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の耐電圧試験装置と同様な効果を奏することに加え、
時間により絶縁破壊に近づく経過(直線的或いは曲線的
に変わる有様、及び、試験中の絶縁破壊とセルフヒーリ
ングの組合せ現象)を知ることができ、さらに試験規格
に対して合格であっても絶縁破壊までの余裕の程度を知
ることができる耐電圧試験装置を提供することができ
る。
【0077】請求項6記載の発明によれば、請求項1記
載の耐電圧試験方法を実現する試験電圧−電流特性及び
電流−時間特性の基になる試験電圧、電流に比例した電
圧が得られるとともに、規格試験電圧を越えて被試験物
が絶縁破壊するまで試験電圧を上昇させないでも絶縁破
壊電圧を予測することが可能な耐電圧試験装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例装置に係る耐電圧試験に
おける試験電圧と電流を測定記録するための回路構成を
示すブロック図である。
【図2】第1の実施例装置によるサンプル試験の試験電
圧−電流の測定結果を示す説明図である。
【図3】第1の実施例装置による被試験物の試験電圧−
電流の測定結果を示す説明図である。
【図4】第1の実施例装置によるサンプル試験の電流−
時間の測定結果を示す説明図である。
【図5】第1の実施例装置による被試験物の電流−時間
の測定結果を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例装置に係る耐電圧試験に
おける試験電圧と電流を測定記録するための回路構成を
示すブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施例装置に係る耐電圧試験に
おける試験電圧と電流を測定記録するための回路構成を
示すブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施例装置に係る耐電圧試験に
おける試験電圧と電流を測定記録するための回路構成を
示すブロック図である。
【図9】本発明の第5の実施例装置に係る耐電圧試験に
おける試験電圧と電流を測定記録するための回路構成を
示すブロック図である。
【図10】従来の耐電圧試験における試験電圧と電流と
の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 耐電圧試験器 2 被試験物 3 分圧器 4 X−Yレコーダ 5 X−tレコーダ 6 電流シャント 7 増幅器 8 整流回路 9 平滑回路 10 連動切り替えスイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐電圧試験の被試験物に印加する試験電
    圧をゼロから規格試験電圧まで上昇させた後、規定時
    間、その規格試験電圧を保って絶縁破壊するか否かを試
    験する耐電圧試験方法において、試験電圧上昇過程中及
    び試験電圧一定での規定時間内において、その試験電圧
    とその試験電圧によって流れる電流の測定及び記録を行
    ない、試験電圧−電流特性と電流−時間特性を把握する
    とともに、その試験結果の特性曲線と被試験物が絶縁破
    壊に至る経過の特性曲線とを比較し、その試験結果の特
    性曲線の絶縁破壊に至る経過の特性曲線に対する余裕度
    を判別することを特徴とする耐電圧試験方法。
  2. 【請求項2】 耐電圧試験の被試験物に試験電圧を印加
    する耐電圧試験器と、この耐電圧試験器の出力回路に接
    続した試験電圧に比例した電圧を取り出す分圧器と、耐
    電圧試験器の出力回路に接続した被試験物に流れる電流
    に比例した電圧を取り出す電流シャントと、前記分圧
    器、電流シャントの各出力電圧を基に試験電圧−電流特
    性及び電流−時間特性を測定、記録する測定記録手段と
    を有することを特徴とする耐電圧試験装置。
  3. 【請求項3】 電源及びコントロール回路と、この電源
    及びコントロール回路に接続され耐電圧試験の被試験物
    に試験電圧を印加する試験電圧発生回路と、前記試験電
    圧発生回路の出力回路に接続した試験電圧に比例した電
    圧を取り出す分圧器と、試験電圧発生回路の出力回路に
    接続した被試験物に流れる電流に比例した電圧を取り出
    す電流シャントと、前記分圧器、電流シャントの各出力
    電圧を基に試験電圧−電流特性及び電流−時間特性を測
    定、記録する測定記録手段とを組み込んだとを特徴とす
    る耐電圧試験装置。
  4. 【請求項4】 電源及びコントロール回路と、この電源
    及びコントロール回路に接続された電圧調整回路と、こ
    の電圧調整回路の出力電圧を耐電圧試験の被試験物に印
    加する高圧の試験電圧に変換する高圧発生トランスと、
    この高圧発生トランスに入力される前の出力電圧から試
    験電圧に比例した電圧を取り出す分圧器と、高圧発生ト
    ランスの出力回路に接続した被試験物に流れる電流に比
    例した電圧を取り出す電流シャントと、前記分圧器、電
    流シャントの各出力電圧を基に試験電圧−電流特性及び
    電流−時間特性を測定、記録する測定記録手段とを組み
    込んだとを特徴とする耐電圧試験装置。
  5. 【請求項5】 電源及びコントロール回路と、この電源
    及びコントロール回路に接続された電圧調整回路と、こ
    の電圧調整回路の出力電圧を耐電圧試験の被試験物に印
    加する高圧の試験電圧に変換する高圧発生トランスと、
    この高圧発生トランスに入力される前の出力電圧から試
    験電圧に比例した電圧を取り出す分圧器と、高圧発生ト
    ランスの出力回路に接続した被試験物に流れる電流に比
    例した電圧を取り出す電流シャントと、前記分圧器、電
    流シャントの各出力電圧を基に試験電圧/電流の演算を
    行ないこれに対応した電圧を出力する演算回路と、前記
    分圧器、電流シャントの各出力電圧を基に試験電圧−電
    流特性及び電流−時間特性を測定、記録するとともに、
    前記演算回路の出力をも記録する測定記録手段とを組み
    込んだとを特徴とする耐電圧試験装置。
  6. 【請求項6】 電源及びコントロール回路と、この電源
    及びコントロール回路からの出力電圧を耐電圧試験の被
    試験物に印加する高圧の試験電圧に変換する高圧発生ト
    ランスと、この高圧発生トランスに入力される前の出力
    電圧から試験電圧に比例した電圧を取り出す分圧器と、
    高圧発生トランスの出力回路に接続した被試験物に流れ
    る電流に比例した電圧を取り出す電流シャントと、前記
    分圧器、電流シャントの各出力電圧を各々耐電圧試験の
    動作に連動してデジタル値に変換するAD変換器と、こ
    のAD変換器からの前記分圧器、電流シャントの各出力
    電圧に対応する各デジタル値を基に最小自乗法によって
    試験電圧−電流特性と試験電圧−時間特性の回帰方程式
    を計算し、これらの特性がほぼ垂直になる試験電圧又は
    時間を絶縁破壊電圧又は絶縁破壊時間として予測する演
    算処理手段とを有することを特徴とする耐電圧試験装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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