JPH08136566A - 熱式流速センサ - Google Patents

熱式流速センサ

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JPH08136566A
JPH08136566A JP6304365A JP30436594A JPH08136566A JP H08136566 A JPH08136566 A JP H08136566A JP 6304365 A JP6304365 A JP 6304365A JP 30436594 A JP30436594 A JP 30436594A JP H08136566 A JPH08136566 A JP H08136566A
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sensor
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Kazumitsu Nukui
一光 温井
Katsuto Sakai
克人 酒井
Yasuharu Oishi
安治 大石
Toshihiko Sasaki
俊彦 佐々木
Hiroshi Hatanaka
浩 畑中
Shoji Jounten
昭司 上運天
Tetsuo Hisanaga
哲生 久永
Mitsuhiko Osada
光彦 長田
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Azbil Corp
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低消費電力かつ連続的測定が可能な熱式流速
センサを得る。 【構成】 センサ抵抗41,42はそれぞれ気体流の上
流、下流側に配置され、ヒータ抵抗43は両者の中央に
配置される。定電流回路61は、スイッチング信号63
で開閉するスイッチ62を介しヒータ抵抗43に定電流
を間欠供給する。このとき、差動増幅器53の出力が流
速検出に必要な最低限レベル以上になるようにヒータ抵
抗43の必要最小発熱量を確保する。スイッチング信号
63のデューティ比は、この必要最小放熱量の確保に十
分な値に設定する。間欠供給の周期は、ヒータ抵抗器4
3の熱時定数の2倍以下とする。流量ゼロの場合、セン
サ抵抗41,42の抵抗値は等しくブリッジ回路50は
平衡し差動増幅器53の出力はゼロとなる。流量増大に
より、センサ抵抗42は温度が上昇しセンサ抵抗41の
温度は下降するため、両抵抗値に差が生じ差動増幅器5
3の出力は増大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフルイディック
流量計におけるフルイディック発振を検出するために用
いられる熱式流速センサに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスメータ等に利用される流量計とし
て、熱式流速センサ(以下、フローセンサという。)を
用いたものがある。フローセンサは、配管中を流れる流
体の流速を求めるセンサであり、感度が高く応答が速い
という利点がある。このフローセンサを用いた流量計で
は、フローセンサの出力から、流速に対応する流量を求
め、これを表示するようになっている。
【0003】フローセンサとしては、例えば特開平2−
259527号公報に示されるように自ら熱を放出する
2つの測温抵抗エレメントを流体の流れの方向に沿って
配列したものや、例えば特開平4−58111号公報に
示されるように2つの測温抵抗エレメント(センサ抵抗
器)とこの2つの測温抵抗エレメント間に設けられたヒ
ータエレメント(ヒータ抵抗器)とを流体の流れの方向
に沿って配列したもの等がある。このようなフローセン
サでは、流体の流れによって熱が移動し、2つの測温抵
抗エレメントの抵抗値が変化するので、ブリッジ回路を
用いて2つの測温抵抗エレメントの抵抗値のアンバラン
スに応じた信号を生成し、この信号から流速を求めるよ
うになっている。
【0004】また、ガスメータ等に利用される他の種類
の流量計として、フルイディック流量計が知られてい
る。このフルイディック流量計は、噴流を発生させるノ
ズル部の下流側に、一対の側壁によって流路拡大部を形
成すると共に、側壁の外側に設けられたリターンガイド
によって、ノズル部を通過した流体を各側壁の外側に沿
ってノズル部の噴出口側へ導く一対のフィードバック流
路を形成し、ノズル部を通過した流体が一対のフィード
バック流路を交互に流れる現象(本出願において、フル
イディック発振という。)を利用し、フルイディック発
振の周波数や周期に基づいて流体の流量を測定するもの
である。このフルイディック流量計においてフルイディ
ック発振を検出するセンサとしては、圧力センサが用い
られることが多いが、前記特開平4−58111号公報
に示されるようにフローセンサを用いることも考えられ
る。
【0005】ところが、フローセンサは熱を放出するア
クティブセンサであって、多くの電力を必要とするた
め、ガスメータのように電池で駆動する機器に使用する
場合には連続的に使用することができないという問題が
あった。この問題を解決するため、例えば、供給電流の
大きさを小さくする方法がある。しかしながら、フロー
センサの出力電圧はヒータの消費電力に比例し、消費電
力は消費電流の2乗に反比例するため、単に消費電流を
減らすとセンサ出力電圧が減少してしまい、S/N比が
悪くなる。従って、S/N比を改善するための高価な回
路が必要となり、また、その改善の効果にも限界があ
る。
【0006】そのため、従来、ガスメータに使用される
フローセンサでは、連続的にフローセンサを駆動するの
でなく、必要なときにのみ駆動するいわゆる間欠駆動を
行うことによって間欠的な測定を行っていた。
【0007】図22は、間欠的に駆動するように構成し
たフローセンサの要部を示す回路図である。このフロー
センサは、流体の流れの方向に沿って配列された上流測
温抵抗エレメント501と下流測温抵抗エレメント50
2とを備えている。これらの測温抵抗エレメント(セン
サ抵抗器)501,502は、温度が等しいときには抵
抗値が等しい。上流測温抵抗エレメント501の一端は
スイッチ503を介して定電流回路504に接続されて
いる。上流測温抵抗エレメント501の他端は下流測温
抵抗エレメント502の一端に接続され、下流測温抵抗
エレメント502の他端は接地されている。直列に接続
された2つの抵抗エレメント501,502の両端に
は、直列に接続された抵抗値の等しい基準抵抗器50
5,506が接続され、これらの抵抗エレメント50
1,502および基準抵抗器505,506によってブ
リッジ回路が構成されている。抵抗エレメント501,
502の接続点と基準抵抗器505,506の接続点は
それぞれ増幅器507の各入力端に接続されている。ス
イッチ503は駆動制御回路508によってオン、オフ
が制御されるようになっている。この回路には、通電に
よって発熱するヒータエレメント515と、このヒータ
エレメント515に定電流を供給するための定電流回路
516と、駆動制御回路508の制御によって定電流回
路516からヒータエレメント515への電流供給をオ
ンオフするスイッチ517とが設けられている。ヒータ
エレメント515は、2つの測温抵抗エレメント50
1,501の間に配置され、このヒータエレメント51
5で生じた熱が流体の流れによって下流側抵抗エレメン
ト502の方向に流れるようになっている。
【0008】図23(a)に示すように、このフローセ
ンサでは、駆動制御回路508によって一定の周期
(T)、且つ一定のデューティ比(周期Tに対するスイ
ッチオンの時間Tonの比)で間欠的にスイッチ503お
よび517がオンにされ、定電流回路504からブリッ
ジ回路に電流が間欠的に供給されると共に、定電流回路
516からヒータエレメント515に電流が間欠的に供
給される。この場合、ヒータエレメント515での消費
電流は、連続駆動の場合に比べてTon/Tに減少する。
この電流によってヒータエレメント515は熱を発す
る。ここで、流速がゼロのときはヒータエレメント51
5から放出された熱は両側の測温抵抗エレメントに均等
に伝わるため、これらの測温抵抗エレメントの抵抗値が
等しくなり、増幅器507から出力される検知信号はゼ
ロである。一方、流速がある大きさを持つ場合には、測
温抵抗エレメント501,502の抵抗値に差が生じ、
この差は流速が大きいほど大きくなる。従って、増幅器
507から出力される検知信号518は流速に応じた大
きさとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のフロ
ーセンサにおいて、ヒータエレメント515は、スイッ
チ517がオンしている時間(Ton)において発熱し、
センサの形状等で定まる熱時定数で徐々に温度が上昇す
る。そして、発熱開始から平衡温度に達するまでに所定
の時間(以下、熱応答時間τ)を要する。このため、あ
る一定の流速の下では、測温抵抗エレメント501,5
02の温度差は図23(b)に示すように変化し、これ
に伴って増幅器507の出力518は図23(c)に示
すように変化する。従って、出力を正確にサンプリング
するため、スイッチオン期間(Ton)は、少なくとも増
幅器507の出力508が安定するまでの時間(τ)以
上にする必要がある。一方、消費電流を減少させるには
スイッチオフ期間(Toff )が必要である。従って、測
定サンプリングの周期は少なくとも(τ+Toff )以上
にする必要がある。ここに、センサの出力電圧(出力5
18)が安定する時間τは、熱応答の早いフローセンサ
においても数十msec程度である。従って、例えば消
費電流を1/10にしようとすると、Ton:T=1:1
0となり、サンプリング周期を数百msec程度にする
必要がある。
【0010】一方、間欠駆動の場合、スイッチオフの間
は測定できないので、例えばフルイディック流量計のよ
うに流速が高い周波数で変動している流れを計測するに
は、100Hz程度の応答性が必要とされる。すなわ
ち、サンプリング周期を10msec程度にする必要が
ある。従って、上記のような間欠駆動の方法をフルイデ
ィック流量計には応用するのは困難である。これを改善
するため、フローセンサの形状をさらに小さくする等し
て熱時定数を小さし、熱応答時間を短くすることも考え
られるが、これには製作上の困難性を伴うと共に、形状
が小さくなることによってダストから受ける悪影響が大
きくなるため、実用上問題がある。
【0011】また、フローセンサをフルイディック流量
計においてフルイディック発振を検出するセンサとして
用いた場合、図24に示すように、流量の増加に伴って
フルイディック発振の発振周波数511が増加すると共
に、フローセンサの出力信号512も増加する。しかし
ながら、フルイディック発振を検出するためには流速の
絶対値は必要なく、流体の流れの方向が分かれば十分で
ある。従って、フローセンサの出力信号512が、流速
を検出できる最低限の出力レベル513を越える領域に
ついては無駄な電力を消費していることになる。
【0012】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、連続的な測定を可能にしなが
ら消費電力を低減できるようにした熱式流速センサを提
供することにある。
【0013】また、本発明の第2の目的は、上記目的に
加え、フルイディック流量計においてフルイディック発
振を検出するセンサとして用いた場合に、より消費電力
を低減できるようにした熱式流速センサを提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の熱式流速
センサは、電力の供給を受けて熱を放出するヒータ(ヒ
ータ抵抗器)と、このヒータの近傍に設けられると共に
温度に応じて抵抗値が変化する測温用抵抗器(センサ抵
抗器)を有し、ヒータから放出された熱の流体による移
動によって生じた測温用抵抗器の抵抗値の変化に基づい
て、流体の流速に応じた検知信号を出力するセンサ回路
と、流速を認識可能な最低限の検知信号を前記センサ回
路から出力させるのに必要な最低限の熱量をヒータが放
出できるように、ヒータに対して間欠的に電力を供給す
るヒータ制御手段とを備えたものである。
【0015】この熱式流速センサでは、ヒータから熱が
放出され、この熱の流体による移動によって生じた測温
用抵抗器の抵抗値の変化に基づいて、センサ回路から流
体の流速に応じた検知信号が出力される。また、ヒータ
制御手段によって、流速を認識可能な最低限の検知信号
をセンサ回路から出力させるのに必要な最低限の熱量を
ヒータが放出できるように、ヒータに対して間欠的に電
力が供給される。これにより、センサ回路による流量測
定を常時可能としながら、ヒータにおける消費電力を低
減することができる。
【0016】請求項2記載の熱式流速センサは、請求項
1記載の熱式流速センサにおいて、前記ヒータ制御手段
によってヒータに供給される間欠的な電力の供給周期
が、ヒータの熱時定数の2倍以下であるように構成した
ものである。一般に、ヒータは熱容量に起因する固有の
熱時定数を有し、連続的な通電に対して発熱開始から平
衡温度に達するまで一定の時間(熱応答時間)を要す
る。従って、このヒータの熱時定数の2倍以下の周期で
電力を間欠的に供給することによって、次第に温度が上
昇し、やがて発熱と放熱が平衡したところで一定温度に
落ちつくようになる。これにより、間欠的な電力供給に
もかかわらず、ヒータの温度(発熱量)をほぼ一定にす
ることができる。なお、前記ヒータ制御手段によってヒ
ータに供給される間欠的な電力の供給周期は、ヒータの
熱時定数以下であることが好ましい。
【0017】請求項3記載の熱式流速センサは、請求項
1または2記載の熱式流速センサにおいて、センサ回路
の測温用抵抗器に間欠的に電流を供給するセンサ回路制
御手段を更に備えたものである。
【0018】この熱式流速センサでは、センサ回路の測
温用抵抗器への電力供給をも間欠的に行うことで、より
消費電力が低減される。
【0019】請求項4記載の熱式流速センサは、請求項
3記載の熱式流速センサにおいて、センサ回路制御手段
が、ヒータ制御手段によるヒータに対する間欠的な電力
供給に同期して測温用抵抗器に電流を供給するように構
成したものである。
【0020】この熱式流速センサでは、ヒータに対する
間欠的な電力供給と測温用抵抗器に対する間欠的な電流
供給とを同期させることによって、常にヒータの温度が
ほぼ一定の状態(タイミング)で流速を測定することが
可能となり、測定精度が向上する。
【0021】請求項5記載の熱式流速センサは、請求項
3または4記載の熱式流速センサにおいて、センサ回路
制御手段による電流供給時に電力を蓄積し、この蓄積し
た電力を用いて、センサ回路制御手段による電流非供給
時に測温用抵抗器に電流を供給する電力蓄積手段を更に
備えたものである。
【0022】この熱式流速センサでは、センサ回路制御
手段による電流非供給時にも、電力蓄積手段によって測
温用抵抗器に電流が供給されるので、連続的な検知信号
の出力が可能となる。
【0023】請求項6記載の熱式流速センサは、フルイ
ディック流量計においてフルイディック発振に伴って流
速の変化する流路に設けられ、フルイディック発振を検
出するために流速を検出する熱式流速センサであって、
電力の供給を受けて熱を放出するヒータと、このヒータ
の近傍に設けられると共に温度に応じて抵抗値が変化す
る測温用抵抗器を有し、ヒータから放出された熱の流体
による移動によって生じた測温用抵抗器の抵抗値の変化
に基づいて、流体の流速に応じた検知信号を出力するセ
ンサ回路と、このセンサ回路の検知信号に応じて、流速
を認識可能な最低限の検知信号を前記センサ回路から出
力させるのに必要な最低限の熱量を前記ヒータが放出で
きるように前記ヒータへの供給電力を制御するヒータ制
御手段とを備えたものである。
【0024】この熱式流速センサでは、ヒータから熱が
放出され、この熱の流体による移動によって生じた測温
用抵抗器の抵抗値の変化に基づいて、センサ回路から流
体の流速に応じた検知信号が出力される。また、ヒータ
制御手段によって、センサ回路の検知信号(すなわち流
速)に応じて、流速を認識可能な最低限の検知信号を前
記センサ回路から出力させるのに必要な最低限の熱量を
ヒータが放出できるように、ヒータに供給する電力が制
御される。熱式流速センサによってフルイディック発振
を検出する場合、流速の絶対値は必要なく、流体の流れ
の方向が分かれば十分である。そこで、上述のように、
センサ回路の検知信号に応じて、必要最低限の熱量がヒ
ータから放出されて流体の流れにより測温用抵抗器の周
囲に移動・保持されるように、ヒータへの供給電力を制
御する。これによって、消費電力をより一層低減するこ
とができる。
【0025】請求項7記載の熱式流速センサは、請求項
6記載の熱式流速センサにおいて、ヒータ制御手段が、
ヒータに対して間欠的に電力を供給すると共に、センサ
回路の検知信号に応じて電力供給のデューティを変化さ
せることによって電力を制御するように構成したもので
ある。
【0026】請求項8記載の熱式流速センサは、請求項
7記載の熱式流速センサにおいて、ヒータ制御手段が、
電力供給の周期を一定とする一方、電力供給の時間を変
えることによって電力供給のデューティを変化させるよ
うに構成したものである。
【0027】請求項9記載の熱式流速センサは、請求項
6記載の熱式流速センサにおいて、ヒータ制御手段が、
ヒータに対して間欠的に電力を供給すると共に、センサ
回路の検知信号に応じてヒータに印加する電圧を変化さ
せることによってヒータに供給する電力を制御するよう
に構成したものである。
【0028】請求項10記載の熱式流速センサは、請求
項7ないし9のいずれか1に記載の熱式流速センサにお
いて、前記ヒータ制御手段によってヒータに供給される
間欠的な電力の供給周期が、ヒータの熱時定数の2倍以
下であるように構成したものである。この熱式流速セン
サでは、請求項2記載の熱式流速センサの場合と同様
に、間欠的な電力供給にもかかわらず、ヒータの温度
(発熱量)をほぼ一定にすることができる。なお、前記
ヒータ制御手段によってヒータに供給される間欠的な電
力の供給周期は、ヒータの熱時定数以下であることが好
ましい。
【0029】請求項11記載の熱式流速センサは、請求
項6記載の熱式流速センサにおいて、ヒータ制御手段
が、センサ回路の検知信号のレベルに応じて、ヒータに
供給する電力を制御するように構成したものである。熱
式流速センサによってフルイディック発振を検出する場
合、ヒータに供給する電力が一定であれば、流量が大き
くなるほどセンサ回路の検知信号のレベルは大きくな
る。従って、センサ回路の検知信号のレベルが大きいほ
ど、ヒータに供給する電力を小さくすることが可能とな
る。そこで、センサ回路の検知信号のレベルに応じて、
ヒータに供給する電力を制御することによって、消費電
力を低減することが可能となる。
【0030】請求項12記載の熱式流速センサは、請求
項6記載の熱式流速センサにおいて、ヒータ制御手段
が、センサ回路の検知信号の周波数または周期に応じ
て、ヒータに供給する電力を制御するように構成したも
のである。熱式流速センサによってフルイディック発振
を検出する場合、流量が大きくなるほど、センサ回路の
検知信号の周波数は大きくなり(周期は小さくなり)、
かつ検知信号レベルが大きくなる。従って、センサ回路
の検知信号の周波数が大きいほど(周期が小さいほ
ど)、ヒータに供給する電力を小さくすることが可能と
なる。そこで、センサ回路の検知信号の周波数または周
期に応じて、ヒータに供給する電力を制御することによ
って、消費電力を低減することが可能となる。
【0031】請求項13記載の熱式流速センサは、請求
項1ないし12のいずれか1に記載の熱式流速センサに
おいて、測温用抵抗器がヒータの両側に1つずつ設けら
れているものである。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0033】図1は本発明の一実施例に係る熱式流速セ
ンサを備えたフルイディック流量計の断面を表わすもの
である。なお、本実施例は、ガスメータとして使用する
フルイディック流量計の例である。
【0034】図1に示すように、このフルイディック流
量計は、気体(ガス)を導入するための入口部11と気
体を排出するための出口部12とを有する本体10を備
えている。本体10内には隔壁13が設けられ、この隔
壁13と入口部11との間に気体流路14が形成され、
隔壁13と出口部12との間に気体流路15が形成され
ている。隔壁13には開口部16が設けられ、気体流路
14内には、開口部16を閉塞可能な遮断弁17が設け
られている。本体10の外側にはソレノイド18が固定
され、このソレノイド18のプランジャ19が、本体1
0の側壁を貫通して遮断弁17に接合されている。遮断
弁17と本体10との間におけるプランジャ19の周囲
にはばね20が設けられ、このばね20が遮断弁17を
開口部16側へ付勢している。
【0035】気体流路15内には、入口部11から導入
した気体を通過させて噴流を配設させるノズル部21が
設けられている。このノズル部21の上流側には、気体
の流れを整えるための整流部材22が設けられている。
ノズル部21の下流側には、拡大された流路を形成する
一対の側壁23,24が設けられている。この側壁2
3,24の間には、所定の間隔を開けて、上流側に第1
ターゲット25、下流側に第2ターゲット26がそれぞ
れ配設されている。側壁23,24の外側には、ノズル
部21を通過した気体を各側壁23,24の外周部に沿
ってノズル部21の噴出口側へ帰還させる一対のフィー
ドバック流路27,28を形成するリターンガイド29
が配設されている。フィードバック流路27,28の各
出口部分と出口部12との間には、リターンガイド29
の背面と本体10とによって、一対の排出路31,32
が形成されている。ノズル部21の噴出口の近傍には、
ノズル部21を通過した気体の流れる方向の切り替わり
を検出するための熱式流速センサに通じる導圧孔33,
34が設けられている。
【0036】図2は図1における導圧孔33,34およ
び熱式流速センサを含む断面を拡大して表すものであ
る。この図に示すように、本体10の底部の外側には、
導圧孔33と導圧孔34との間を連通する導圧管37が
設けられている。導圧管37のほぼ中央部の内壁面に
は、導圧孔33における圧力と導圧孔34における圧力
との差(以下、単に差圧という)を、導圧管37内を流
れる気体の流速として検出し、その流れの方向の変化を
検出することによってノズル部21を通過した気体の流
れ方向の切り替わり(すなわち、フルイディック発振)
を検知する熱式流速センサ(以下、フローセンサとい
う)38が配設されている。また、導圧管37は本体1
0の底部の外側に固定されたケース39によって覆われ
ている。
【0037】図3は図2の導圧管37を本体10の底部
に平行な面で切った断面を表すものである。この図に示
すように、導圧管37の内壁に配設されたフローセンサ
38は、半導体基台40と、この半導体基台40上に形
成された薄膜層(図示せず)と、この薄膜上に形成され
た測温用の2つのセンサ抵抗器41、42と、加熱用の
ヒータ抵抗器43とを備えている。これらの3つの抵抗
器は、気体の流れ方向(矢印AまたはB)に沿ってセン
サ抵抗器41(または42)、ヒータ抵抗器43、セン
サ抵抗器42(または41)の順に配置されると共に、
相互に熱伝導による大きな熱移動が生じないように隔絶
されている。
【0038】次に、以上のような構成のフルイディック
流量計の概略動作を説明する。入口部11から導入され
た気体は、気体流路14、開口部16、気体流路15、
整流部材22を順に経て、ノズル部21に入る。ノズル
部21を通過した気体は、噴流となって噴出口より噴出
される。噴出口より噴出された気体は、コアンダ効果に
より一方の側壁に沿って流れる。ここでは、まず側壁2
3に沿って流れるものとする。側壁23に沿って流れた
気体は、更にフィードバック流路27を経て、ノズル部
21の噴出口側へ帰還され、排出路31を経て出口部1
2より排出される。このとき、ノズル部21より噴出さ
れた気体は、フィードバック流路27を流れてきた気体
によって方向が変えられ、今度は他方の側壁24に沿っ
て流れるようになる。この気体は、更にフィードバック
流路28を経て、ノズル部21の噴出口側へ帰還され、
排出路32を経て出口部12より排出される。すると、
ノズル部21より噴出された気体は、今度は、フィード
バック流路28を流れてきた気体によって方向が変えら
れ、再び側壁23、フィードバック流路27に沿って流
れるようになる。以上の動作を繰り返すことにより、ノ
ズル部21を通過した気体は一対のフィードバック流路
27,28を交互に流れるフルイディック発振を行う。
【0039】このフルイディック発振の周波数(または
周期)は流量(流速)と対応関係があり、フローセンサ
38によって検出される。すなわち、ノズル部21を通
過した気体が一対のフィードバック流路27,28を交
互に流れると、ベルヌーイの法則により、導圧孔33と
導圧孔34との間に差圧が生じると共に、この差圧の方
向が流量(流速)に対応した周波数で変化する。このた
め、導圧管37内には、この差圧方向の変化に応じて矢
印AおよびBの方向に気体が交互に流れる。この流れの
方向の変化をフローセンサ38で検出することでフルイ
ディック発振周波数が求められ、これよりフルイディッ
ク流量計のノズル部21を流れる流量が求まる。
【0040】図4は図3のフローセンサ38を用いてフ
ルイディック発振周波数を検出するように構成したセン
サ回路の要部を表すものである。この図に示すように、
フローセンサ38のセンサ抵抗器41とセンサ抵抗器4
2とは直列接続され、同様に直列接続された他の2つの
基準抵抗器51,52と共にブリッジ回路50を構成し
ている。センサ抵抗器41,42は同一温度下で同一抵
抗値を有し、温度上昇と共に抵抗値が増加するようにな
っている。基準抵抗器51,52は常に同一抵抗値を有
するように共に同一温度状態に保持される。センサ抵抗
器41,42の接続点と基準抵抗器51,52の接続点
とはそれぞれ差動増幅器53の各入力端に接続されてい
る。差動増幅器53の出力端は周期検出回路56に接続
されている。センサ抵抗器41の他端は基準抵抗器51
の他端に接続されると共に、一定のセンシング(測温
用)電流を供給するための定電流回路65に接続されて
いる。センサ抵抗器42の他端は抵抗器52の他端に接
続されると共に、接地接続されている。
【0041】一方、フローセンサ38のヒータ抵抗器4
3はスイッチ62を介して定電流回路61に接続される
ようになっている。スイッチ62は、スイッチング制御
回路64から出力されるスイッチング信号63によりオ
ン/オフ(閉/開)動作を行い、これにより定電流回路
61からの一定電流をヒータ抵抗器43に間欠的に供給
するようになっている。
【0042】図5は図4のスイッチング制御回路64の
具体的な構成を表すものである。また、図6はスイッチ
ング制御回路64およびヒータ抵抗器43の動作を説明
するための波形図である。スイッチング制御回路64
は、抵抗器81,82およびキャパシタ83を外付け素
子として有するパルス発生器84と、抵抗器85および
キャパシタ86を外付け素子として有する単安定マルチ
バイブレータ87とを備えている。パルス発生器84
は、抵抗器81の抵抗値(RA )、抵抗器82の抵抗値
(RB )、およびキャパシタ83の容量値(C)の組合
せで定まる周期(T2 )でトリガパルス88(図6
(a))を発生し、単安定マルチバイブレータ87に供
給するようになっている。単安定マルチバイブレータ8
7は、抵抗器85の抵抗値(RX )とキャパシタ86の
容量値(CX )とによって定まるパルス幅(T1 )のパ
ルス信号を生成し、これをスイッチング制御信号63
(図6(b))として出力するようになっている。
【0043】次に、以上のような構成のセンサ回路(図
4)の動作を図7を参照して説明する。スイッチング制
御回路64から出力されたスイッチング信号63(図7
(a))は、例えばNPN型のトランジスタで構成され
るスイッチ62のベースに印加され、このスイッチ62
は、スイッチング信号63の“0”,“1”レベルに対
応してオンオフする。これにより、ヒータ抵抗器43に
は、定電流回路61から一定電流(IH )が周期T2
とに時間T1 だけ流れる。ヒータ抵抗器43は電流供給
期間において発熱する一方、電流非供給期間においては
発熱が停止しヒータ抵抗器43の熱時定数で定まる勾配
で温度が下がる。このため、ヒータ抵抗器43の温度は
スイッチ62のオンオフに応じて上下に変動する。
【0044】ここで、周期(T2 )の値をヒータ抵抗4
3の熱時定数の2倍以下に設定しておくと、ヒータ抵抗
器43の温度は図7(b)に示すように、階段状に上昇
し、発熱と放熱が平衡したところでほぼ一定温度
(t1 )で安定する。ここに、熱時定数は、連続通電し
た場合において発熱開始から一定温度になるまでの時間
(応答時間τ)の1/e倍(約63%)である。この場
合、ヒータ抵抗器43に電力を間欠的に供給しているに
もかかわらず、ヒータ抵抗器43の温度は、センサ自体
の熱容量によるフィルタ効果によって平滑化されること
となる。但し、この温度(t1 )は、差動増幅器53の
出力(検知信号58)によって導圧管37内の最小流速
を認識できるような最低限の温度(tTH)以上になるよ
うに設定する。具体的には、この条件を満たすために、
スイッチング信号63のデューティ比(すなわち、周期
(T2 )に対するパルス幅(T1 )の比)と、定電流回
路61からヒータ抵抗器43に供給される電流の大きさ
(IH )とを適正に設定する。すなわち、ヒータ抵抗器
43で生じ、ここから最小流速の気体流に乗ってセンサ
抵抗器41,42の周囲に移動し保持される熱量によっ
て、センサ抵抗器41,42間に検出可能な抵抗値差が
生じるように設定する。なお、周期(T2 )の値は、ヒ
ータ抵抗器43の温度の脈動を考慮すると、ヒータ抵抗
43の熱時定数以下であることが好ましい。
【0045】このようにして、ヒータ抵抗器43が一定
温度(t1 )で安定した状態において、流速の計測を行
う。図3の導圧管37内に気体の流れがない場合(すな
わち、フルイディック流量計の流量(流速)がゼロの場
合(図7(c))には、センサ抵抗器41,42の温度
差がなくなるため(図7(d))、センサ抵抗器41,
42の抵抗値は等しくなる。このため、点a,bの電位
が等しくなり(すなわち、ブリッジ回路50は平衡状態
となり)、差動増幅器53の出力はゼロとなる(図7
(e))。
【0046】一方、気体がある大きさの流速でフルイデ
ィック流量計内を流れると、その流速に応じた周波数で
フルイディック発振が生じ、導圧管37を気体が矢印A
およびBの方向に交互に流れる(図7(c))。ここ
で、例えば、ある瞬間における気体流の方向が矢印Aの
方向であったとすると、風下側となるセンサ抵抗器42
は風上側のセンサ抵抗器41から気体流によって運ばれ
た熱によって温度が流速ゼロのときよりも上昇し、風上
側となるセンサ抵抗器41は気体流によって冷却されて
温度が流速ゼロのときよりも下降する。このため、セン
サ抵抗器41の抵抗値が小さくなる一方、センサ抵抗器
42の抵抗値が大きくなり、両抵抗値間に差が生じる。
これにより、ブリッジ回路50の平衡が破れ(すなわ
ち、センサ抵抗器41,42の点aの電位が基準抵抗器
51,52の点bの電位よりも大きくなり)、差動増幅
器53の出力(検知信号58)は増大する。一方、気体
の流れの方向が矢印Bの方向の場合には、上記と全く逆
の状態となり、センサ抵抗器41,42の接続点aの電
位が基準抵抗器51,52の接続点bの電位よりも小さ
くなり、検知信号58は減少する。従って、フルイディ
ック発振により導圧管37を気体が矢印AおよびBの方
向に交互に流れると(図7(c))、センサ抵抗器4
1,42の温度差は図7(d)に示すように正弦波状に
変動する。この場合、検知信号58を得るのに必要なセ
ンシング用の電流は定電流回路65によって常時供給さ
れているため、検知信号58は図7(e)のような連続
的な正弦波状の波形となる。
【0047】この検知信号58(図7(e))は、周期
検出回路56に入力されて周期(または周波数)が検出
される。ここで検出される周波数は、フルイディック発
振周波数であり、図24の符号511で示したように、
フルイディック流量計内を流れる気体の流速の増大と共
に増大する。なお、フルイディック発振周波数の増大に
伴って導圧管37内の流速も増大するため、接続点a,
bの電位差も大きくなり、図24の符号512で示すよ
うに、センサ回路の出力信号(検知信号58振幅)も増
大する。
【0048】このように、本実施例によれば、ヒータ抵
抗器43を間欠駆動することにより消費電力を低減する
ことができるため、電池駆動方式でセンサを構成する場
合に特に有効になると共に、その間欠駆動の周期をヒー
タ抵抗器43の熱時定数の2倍以下(好ましくは熱時定
数以下)にすることでヒータ抵抗器43の温度をほぼ一
定状態に保持するようにしたので、ヒータ抵抗器43に
常時電力を供給したのと同様の状態とすることができ
る。また、センサ抵抗器41,42へのセンシング電流
は常時供給するため、センサ回路は常時出力状態とな
る。従って、ヒータ抵抗器43の必要最小限の温度が確
保されるように電力供給デューティを設定する限り、セ
ンサ回路は、連続的かつ有効な検知信号を出力すること
ができる。このため、測定サンプリング周期を極めて小
さくすることも可能となり、フルイディック流量計のよ
うに高い周波数(短い周期)で流速が変動するような用
途にも十分適用することができる。
【0049】図8は、本発明のフローセンサを用いてフ
ルイディック発振周波数を検出するようにしたセンサ回
路の他の実施例を表すものである。この図で、上記実施
例(図4)と同一部分には同一の符号を付し、適宜説明
を省略する。
【0050】このセンサ回路は、定電流回路65とブリ
ッジ回路50との間にスイッチ66を備え、このスイッ
チ66のオンオフ制御がスイッチング制御回路64から
のスイッチング信号63によって行われるようにしたも
のでる。また、差動増幅器53と周期検出回路56との
間にはサンプルホールド回路55が設けられている。そ
の他の構成は図4と同じである。
【0051】このセンサ回路では、スイッチ66のオン
オフ動作によってブリッジ回路50に流れるセンシング
用電流も間欠的となり、差動増幅器53からの検知信号
54は図9(a)に示すようになる。この検知信号54
は、サンプルホールド回路55により信号の欠落部分を
補間されて図9(b)に示すような階段状の信号57と
なり、さらに周期検出回路56に入力されて周期(また
は周波数)が検出される。
【0052】このように、本実施例によれば、ヒータ抵
抗器43およびブリッジ回路50への通電制御を双方共
に間欠的に行うことにより、ヒータ抵抗器43において
熱発生に消費される電力の低減のみならず、ブリッジ回
路50においてセンシングに消費される電力をも低減す
ることができ、より一層の電力節約が可能となる。
【0053】なお、本実施例では、ブリッジ回路50の
通電制御をヒータ抵抗器43の通電と同時に行うことと
したが、流速ゼロでのヒータ抵抗器43の温度が図7
(b)のしきい値(tTH)以上に保持される限り、同時
である必要はなく、また、同期させる必要もない。何故
なら、フルイディック流量計において流量を求める場合
には、センサ出力信号(検知信号54)の周波数(フル
イディック発振周波数)のみが必要であって、その絶対
値(振幅)は不要であるため、気体流の認識に必要な最
小限の大きさの検知信号54が得られる限り、ヒータ抵
抗器43の温度が変化しても周波数を検出可能だからで
ある。
【0054】従って、例えば、ヒータ抵抗器43への電
力供給は、最小レベルのセンサ出力を得るのに足りる比
較的長い周期で行う一方、センサ抵抗器41,42への
センシング用電流の供給は、大流量に対応した高いフル
イディック周波数をも検出できるような短い周期で行う
ことも可能である。このようにすることにより、センサ
抵抗器41,42への供給電力をも低減すると同時に、
フルイディック流量計におけるフルイディック発振のよ
うに相当高い周波数で流速が変動するような用途にも十
分対応することができる。これは、図8において、スイ
ッチング制御回路64とは別のスイッチング制御回路を
設け、これより出力する高周波のスイッチング信号によ
ってスイッチ66をオンオフさせ、センサ抵抗器41,
42への通電を高速でオンオフ制御することで可能とな
る。
【0055】但し、通常の定常流のように流速変動の周
期が比較的長い場合には、回路構成の簡略化のため、図
8のようにヒータ抵抗器43の駆動とセンサ抵抗器4
1,42の駆動とを同時に行うか、あるいは少なくとも
両者を同期させて行うことが好ましい。この場合には、
ヒータ抵抗器43の温度が常に一定(すなわち、気体流
によってヒータ抵抗器43からセンサ抵抗器41,42
の周囲に移動する熱量が常に一定)となるタイミングで
検知信号54が得られるため、検知信号54の絶対値
(すなわち定常流の流速の絶対値)を精度よく検出する
ことができる。なお、同期制御は、例えば、スイッチン
グ信号63を所定時間遅延させた信号によってスイッチ
66のオンオフ制御を行う構成で可能となる。この場
合、遅延回路を1つ追加するだけで済み、回路構成も簡
単である。
【0056】図10は本発明のフローセンサを用いてフ
ルイディック発振周波数を検出するようにしたセンサ回
路の他の実施例を表すものである。この図で、上記実施
例(図8)と同一部分には同一の符号を付し、適宜説明
を省略する。
【0057】このセンサ回路は、図8の回路構成に加え
て、スイッチ66とブリッジ回路50との接続点と接地
との間にバックアップ用のキャパシタ69を接続配置し
たものである。また、本実施例では、サンプルホールド
回路は設けられていない。その他の構成は図8の回路と
同じである。
【0058】このセンサ回路では、スイッチ66がオン
の期間においてブリッジ回路50にセンシング用電流が
供給されると同時にキャパシタ69が充電され、スイッ
チ66がオフの期間においてはキャパシタ69が放電
し、ブリッジ回路50に電流が供給される。このため、
スイッチ66のオンオフ動作にかかわらず、ブリッジ回
路50の通電状態が確保される。従って、差動増幅器5
3からの検知信号58は図9(a)のように間欠的には
ならず、図7(e)に示した滑らかな正弦波状の波形と
なる。このため、キャパシタ69を設ける一方で図8の
場合のような検知信号54の欠落部分を補間するための
サンプルホールド回路は不要となり、差動増幅器53か
らの検知信号54を周期検出回路56に直接入力して周
期を検出することができる。従って、本実施例の構成に
よれば、ブリッジ回路50に供給されるセンシング用電
力の消費を連続供給の場合よりも低減できると共に、回
路の簡素化が可能となる。
【0059】なお、以上の3つの実施例(図4、図8お
よび図10)では、フローセンサのヒータ抵抗器の間欠
駆動制御を主としてフルイディック流量計におけるフル
イディック発振周波数の検出という特殊な用途に適用す
る場合について説明したが、これに限るものではなく、
一定条件の下では、一定方向に流れる定常流の流量(流
速)を検出する場合にも適用することができる。すなわ
ち、図8の説明においても述べたように、ヒータ抵抗器
43の温度が常に一定(あるいは、気体流によってヒー
タ抵抗器43からセンサ抵抗器41,42の周囲に移動
する熱量が常に一定)となる一定タイミング(具体的に
はヒータ抵抗器43の駆動と同期したタイミング)で検
知信号54をサンプリングするようにすれば、図7
(b)に示したようなヒータ抵抗器43の温度の変動は
殆ど問題とならなくなり、一定間隔ではあるが流速の絶
対値およびその変化を比較的精度よく検出することがで
きる。
【0060】また、図7(b)に示したようにヒータ抵
抗器43の温度(すなわち、気体流によってヒータ抵抗
器43からセンサ抵抗器41,42の周囲に移動する熱
量)が多少変動しても、その変動幅が流量の測定精度か
ら要求される一定の許容範囲内に入るように、ヒータ抵
抗器43の熱時定数をも考慮してヒータ抵抗器43の間
欠駆動制御を行うようにすれば、定常流の流量(流速)
の絶対値の変化を連続的あるいは極めてきめ細かく検出
することができる。
【0061】図11は本発明のフローセンサを用いてフ
ルイディック発振周波数を検出するようにしたセンサ回
路の他の実施例を表すものである。この図で、上記実施
例(図4)と同一部分には同一の符号を付し、適宜説明
を省略する。
【0062】このセンサ回路は、差動増幅器53からの
検知信号58をスイッチング制御回路74にフィードバ
ックし、検知信号58のレベルまたは周期(または周波
数)に応じてスイッチング信号73のデューティ比(周
期T2 に対するパルス幅T1の比)を可変制御するよう
にしたものである。これにより、ヒータ抵抗器43への
間欠的電力供給のデューティが導圧管37内の流速、す
なわちフルイディック流量計の流量に応じて変化するよ
うに自動制御が行われる。具体的には、流量の増大と共
にヒータ抵抗器43への電力供給デューティを減少させ
るように制御が行われるようになっている。その他の回
路構成は図4に示した実施例と同じである。
【0063】図12は図11のスイッチング制御回路7
4の具体的回路構成例を表すものである。この回路は、
差動増幅器53からの検知信号58の電圧レベルと所定
の基準電圧(VTH)とを比較し、その比較結果に応じて
ディジタル信号“0”または“1”を出力する比較回路
90と、この比較回路90からの比較結果信号に基づ
き、ヒータ抵抗器43への電力供給のデューティを決定
するデューティ決定回路100とを備えている。そし
て、本回路では、検知信号58のレベルに応じてスイッ
チング信号73のデューティ比(周期T2 に対するパル
ス幅T1 の比)を可変制御するようにしている。
【0064】比較回路90は、検知信号58がアノード
に入力されるダイオード91およびこのダイオード91
のカソードと接地との間に接続されたキャパシタ92か
らなる整流回路93と、ダイオード91とキャパシタ9
2との接続点を一方の入力端に接続し定電圧電源95を
他の入力端に接続した比較器96とを備えている。比較
器96は、整流回路93の出力信号94と定電圧電源9
5からの基準電圧(VTH)とを比較し、出力信号94が
TH未満のとき“0”、出力信号94がVTH以上のとき
“1(=VCC)”の比較結果信号97を出力するように
なっている。
【0065】デューティ決定回路100は、比較結果信
号97に応じてカウント方向(アップ/ダウン)を切り
替えてカウントを行うアップダウンカウンタ101と、
リセット信号108によってカウント値がリセットされ
カウントアップを開始するカウンタ102と、アップダ
ウンカウンタ101のカウント値103とカウンタ10
2のカウント値104とを逐次比較し、その比較結果に
応じて“0”または“1”の比較結果信号110を出力
する比較器105と、比較結果信号110を反転するイ
ンバータ106と、アップダウンカウンタ101および
カウンタ102に所定の周波数(周期T0 )のクロック
信号109を供給するクロック供給回路107とを備え
ている。
【0066】以上のような構成のスイッチング制御回路
74の動作を図13および図14を参照して説明する。
【0067】フルイディック流量計を流れる気体の流量
が低流量から高流量に変化すると、導圧管37内のセン
サ回路(図11)によって検出されるフルイディック発
振の周波数と振幅とが次第に増大し、例えば差動増幅器
53からの検知信号58の波形は図13(a)のように
変化する。この検知信号58は比較回路90の整流回路
93で半波整流され、図13(b)に示すような波形の
出力信号94として比較器96の一方の入力端に入力さ
れる。比較器96は、出力信号94と基準電圧(VTH
とを比較し、出力信号94がVTH未満のとき“0”、出
力信号94がVTH以上のとき“1(=VCC)”の比較結
果信号97を出力する(図13(c))。なお、整流回
路93は半波整流回路でなく全波整流回路として構成し
てもよい。
【0068】デューティ決定回路100のアップダウン
カウンタ101は、比較結果信号97が“0”のときは
カウントアップ動作を行い、比較結果信号97が“1”
のときはカウントダウン動作を行う。従って、出力信号
94がVTHを超えるt1 の時点でアップダウンカウンタ
101のカウント方向がアップからダウンに切り替わる
(図13(c),(d),図14(a))。一方、フル
イディック流量計の気体流量が減少する場合は、フルイ
ディック発振の周波数と振幅とが次第に減少し、出力信
号94がVTHを下回った時点で、アップダウンカウンタ
101のカウント方向がダウンからアップに切り替わ
る。
【0069】図14(c)は、このようなアップダウン
カウンタ101の動作の一例を示している。この図で、
アップダウンカウンタ101のカウント値103は、ク
ロック信号109(図14(b))の立ち上がりのタイ
ミングで、“i−1”から“j”まで増加した後、時刻
1 でカウント方向が切り替わり、今度は“j”,“j
−1”,……というように減少する。
【0070】一方、カウンタ102は、リセット信号1
08(図14(e))の立ち下がりのタイミングでそれ
までのカウント値がリセットされカウント動作を開始す
る。そして、クロック信号109(図14(b))の立
ち上がりのタイミングで“1”,“2”,……というよ
うにカウントアップし、これをカウント値104(図1
4(d))として出力する。
【0071】比較器105は、アップダウンカウンタ1
01のカウント値103とカウンタ102のカウント値
104とを比較し、その結果、前者が後者より大きいと
きは比較結果信号110として“0”を出力する一方、
前者が後者より小さいときは“1”を出力する。例えば
図14(c),(d)において、カウント値103が
“j−2”から“j−3”へと減少すると共にカウント
値104が“n”から“n+1”へと増加するタイミン
グ(t2 )においてカウント値103がカウント値10
4を下回ったとすると、このタイミングで比較結果信号
110が“0”から“1”に変化する(図14
(f))。なお、この場合、n=j−3となる。
【0072】比較結果信号110は、リセット信号10
8(図14(e))のタイミングで“0”レベルにリセ
ットされると共に、インバータ106によって反転され
る。従って、インバータ106からは、図14(g)に
示すように、パルス幅がnT0 のスイッチング信号73
が出力される。
【0073】この場合、クロック信号109のm個ごと
にリセット信号108を与えるものとすると、リセット
信号108のパルス周期はmT0 となる。従って、スイ
ッチング信号73のデューティ比はn/mとなる。
【0074】ここに、整数nは検知信号58のレベル
(振幅の大きさ)と比較器96の基準電圧VTHとの差に
対応して間接的に定まるものである。すなわち、上述の
ように、流量変化によって検知信号58のレベルが基準
電圧VTHをクロスするごとにアップダウンカウンタ10
1のカウント方向が切り替わるが、検知信号58のレベ
ルが基準電圧VTHに満たないときはアップダウンカウン
タ101はカウントアップを続け、その後カウントダウ
ンとカウントアップとを交互に行いながら最終的にカウ
ント値103は大きい値に収斂するため、nも大きい値
となり、スイッチング信号73のパルス幅(T1 =nT
0 )は増大する。一方、検知信号58のレベルが基準電
圧VTHを超えているときは、アップダウンカウンタ10
1はカウントダウンを続け、その後カウントアップとカ
ウントダウンとを交互に行いながら最終的にカウント値
103は小さい値に収斂するため、nも小さい値とな
り、スイッチング信号73のパルス幅(T1 =nT0
は縮小する。
【0075】このようにして、流量の増大に伴って差動
増幅器53からの検知信号58のレベル(振幅)が大き
くなると、スイッチング信号73によってスイッチ62
のオン期間が短くなる一方、流量の減少に伴って検知信
号58のレベル(振幅)が小さくなると、スイッチ62
のオン期間が長くなる。すなわち、図15に示すよう
に、ヒータ抵抗器43への電力供給デューティ(符合1
11)は、流量の増大に伴って減少する形となる。従っ
て、ヒータ抵抗器43の発生熱量(符合112)も流速
の増大に伴って減少する。
【0076】ヒータ抵抗器43の発生熱量が減少する
と、フローセンサ38のセンサ抵抗器41,42の温度
差の拡大が抑制される。従って、流速が増大する場合に
おいて、ヒータ抵抗器43からセンサ抵抗器41(4
2)への気体流による熱移動量の増大に起因するセンサ
抵抗器41,42の温度差の拡大と、熱源であるヒータ
抵抗器43の発生熱量の減少に起因するセンサ抵抗器4
1,42の温度差の縮小とが相殺するようにセンサ抵抗
器41の発生熱量を制御することにより、図16に示す
ように、差動増幅器53からの検知信号58(符合12
0)は、流速にかかわらずほぼ一定レベルに保持され
る。具体的には、センサ出力はヒータ抵抗器43への供
給電力に比例するため、センサ出力の増加率をkとした
場合、ヒータ抵抗器43への供給電力のデューティは1
/kとすればよい。但し、このとき、検知信号58のレ
ベル120は、周期検出回路56によって周期(周波
数)の検出が可能な程度のレベル121を超えているこ
とが必要である。
【0077】このように本実施例は、フルイディック流
量計においては、流量はフルイディック発振に伴うセン
サ出力電圧の周波数を検出するのみで求めることがで
き、センサ出力電圧の絶対値を検出する必要がないとい
う特性に着目したものである。そして、図16に示すよ
うに、センサ回路の出力電圧(符合120)は、センサ
抵抗器41への電力供給のデューティを制御しない場合
の出力電圧122と比べると、出力電圧差123に相当
する分だけ、ヒータ抵抗器43への供給電力を節約する
ことができる。従って、フルイディック流量計を電池駆
動方式で構成する場合には、特に効果が大きい。
【0078】図17は図11におけるスイッチング制御
回路74の他の回路構成例を表すものである。この回路
は、図11の差動増幅器53からの検知信号58を半波
整流するための整流回路130と、整流回路130の出
力信号136のレベルを検出し、その検出レベルに応じ
た制御信号145を出力するレベル検出回路140と、
このレベル検出回路140からの制御信号145に対応
したパルス幅のパルス信号であるスイッチング信号73
を出力するデューティ決定回路150とを備えている。
そして、本回路では、検知信号58のレベルに応じてス
イッチング信号73のデューティ比(周期T2 に対する
パルス幅T1 の比)を可変制御するようにしている。
【0079】整流回路130は、検知信号58がアノー
ドに入力されるダイオード131、およびこのダイオー
ド131のカソードと接地との間に接続されたキャパシ
タ132からなり、交流信号として入力された検知信号
58を半波整流して出力するようになっている。
【0080】レベル検出回路140は、整流回路130
からの整流信号136が抵抗器141を介して入力端の
一方に入力される差動増幅器(オペアンプ)142を備
えている。差動増幅器142の他の入力端は、一定の基
準電圧VTHを出力する定電圧電源144に接続されてい
る。この差動増幅器53の出力端は、抵抗器143を介
して、抵抗器141が接続された方の差動増幅器53の
入力端に接続されている。このレベル検出回路140
は、基準電圧VTHと整流信号136との差を増幅し、こ
の差に応じたレベルの制御信号145を出力するように
なっている。
【0081】デューティ決定回路150は、抵抗器8
1,82およびキャパシタ83を外付け素子として有す
るパルス発生器84と、N型のMOS(Metal-Oxide Sem
iconductor) トランジスタ151およびキャパシタ86
を外付け素子として有する単安定マルチバイブレータ8
7とを備えている。MOSトランジスタ151のゲート
には、レベル検出回路140からの制御信号145が印
加され、この制御信号145のレベルに応じてソース・
ドレイン間抵抗値(RX ′)が変化するようになってい
る。
【0082】以上のような構成のスイッチング制御回路
74の動作を図18を参照して説明する。フルイディッ
ク流量計を流れる気体の流量が低流量から高流量に変化
すると、導圧管37内のセンサ回路(図11)によって
検出されるフルイディック発振の周波数と振幅とが次第
に増大し、例えば、差動増幅器53からの検知信号58
の波形は図18(a)のように変化する。
【0083】この検知信号58は整流回路130で半波
整流され、図18(b)に示すような波形の整流信号1
36となってレベル検出回路140に入力される。レベ
ル検出回路140の差動増幅器142は、抵抗器141
を介して一方の入力端に入力される整流信号136と基
準電圧VTHとの差を増幅し、図18(c)に示すような
制御信号145を出力する。
【0084】レベル検出回路140からの制御信号14
5はデューティ決定回路150のMOSトランジスタ1
51のゲートに印加され、このMOSトランジスタ15
1のソース・ドレイン間抵抗値(RX ′)を制御する。
具体的には、制御信号145のレベルが大きくなるとR
X ′が減少し、制御信号145のレベルが小さくなると
X ′が増大する。
【0085】一方、パルス発生器84は、抵抗器81の
抵抗値(RA )、抵抗器82の抵抗値(RB )、および
キャパシタ83の容量値(C)の組合せで定まる周期
(T2)でトリガパルス88(図18(d))を発生
し、単安定マルチバイブレータ87に供給する。単安定
マルチバイブレータ87は、MOSトランジスタ151
のソース・ドレイン間抵抗値(RX ′)とキャパシタ8
6の容量値(CX )との積によって定まるパルス幅(T
1 )のパルス信号を生成し、これをスイッチング制御信
号63(図18(e))として出力する。
【0086】ここで、流量の増大に伴って検知信号58
の振幅が増大すると、レベル検出回路140の差動増幅
器142からデューティ決定回路150に入力される制
御信号145のレベルも増大する。これにより、MOS
トランジスタ151のソース・ドレイン間抵抗値
(RX ′)は減少して積(RX ′×CX )の値が減少す
るため、単安定マルチバイブレータ87から出力される
スイッチング信号73のパルス幅はT1 からT1 ′,T
1 ″というように徐々に減少する(図18(e))。こ
のとき、スイッチング信号63の周期(T2 )は一定な
ので、結局、ヒータ抵抗器43に供給される電力のデュ
ーティは図18(f)に示すように減少していく。この
場合、センサ出力(検知信号58)はヒータ抵抗器43
への供給電力に比例するため、センサ出力の増加率をk
とした場合、ヒータ抵抗器43への供給電力のデューテ
ィは1/kとなるように制御される。
【0087】このように、本実施例の回路構成によって
も、図12の場合と同様に、流量増大に応じてヒータ抵
抗器43への電力供給のデューティを減少させる制御を
行うことができ、図12の場合と同等の効果を得ること
ができる。
【0088】なお、本実施例では、検知信号58のレベ
ルに応じてスイッチング信号73のデューティ比を可変
制御するようにしているが、図12の説明においても述
べたように、検知信号58の周波数に応じてスイッチン
グ信号73のデューティ比を可変制御するようにしても
よい。この場合には、図17のレベル検出回路140の
代わりに、検知信号58の周波数に応じた電圧を出力す
るための周波数・電圧変換回路を設け、この周波数・電
圧変換回路の出力によってデューティ決定回路150の
MOSトランジスタ150のソース・ドレイン間抵抗
(RX ′)を変化させるようにすればよい。
【0089】また、以上説明した実施例(図12,図1
7)では、スイッチング信号73のデューティ比を変化
させる方法として、パルス周期を一定にしてパルス幅を
変化させるようにしているが、これに限るものではな
く、逆にパルス幅を一定にしてパルス周期を変化させる
ようにしたり、あるいはパルス周期およびパルス幅の双
方を変化させてデューティ比を変化させるように構成す
ることも可能である。
【0090】図19は、本発明のフローセンサを用いて
フルイディック発振周波数を検出するようにしたセンサ
回路の他の実施例を表すものである。この図において
も、上記実施例(図4)と同一部分には同一の符号を付
し、適宜説明を省略する。
【0091】このセンサ回路は、ヒータ抵抗器43への
電力供給源として、図4の定電流回路61の代わりに可
変電圧電源75を備えると共に、差動増幅器53からの
検知信号58を可変電圧電源75にフィードバックする
ようにしたものである。そして、検知信号58のレベル
に応じて可変電圧電源75の出力レベルを変化させるこ
とにより、ヒータ抵抗器43への電力供給のデューティ
を可変制御するようにしている。すなわち、導圧管37
内の流速の変化(つまりフルイディック流量計の流量変
化)に応じて供給電流の大きさ自体を増減させることに
よって、ヒータ抵抗器43への電力供給のデューティを
変化させるように自動制御を行うものである。具体的に
は、流量の増大と共にヒータ抵抗器43への供給電流の
大きさを減少させるように制御が行われるようになって
いる。その他の回路構成は図4に示した実施例と同じで
あり、スイッチング制御回路64からのスイッチング信
号63によってスイッチ62をオンオフする点、および
定電流回路65によってブリッジ回路50への電流供給
を常時行う点も同様である。
【0092】図20は図19の可変電圧電源75の回路
構成例を表すものである。この回路は、交流信号である
検知信号58を半波整流するための整流回路160と、
整流回路160から出力される整流信号163を平滑化
するためのフィルタ回路170と、このフィルタ回路1
70から出力される平滑出力信号174のレベルに応じ
た大きさのヒータ駆動電圧186を出力するヒータ電圧
設定回路180とを備えている。
【0093】整流回路160は、検知信号58がアノー
ドに入力されるダイオード161と、このダイオード1
61のカソードと接地との間に接続されたキャパシタ1
62とを備え、検知信号58を半波整流して出力するよ
うになっている。
【0094】フィルタ回路170は、出力端を負入力端
に帰還接続した差動増幅器(オペアンプ)171と、こ
の差動増幅器171の出力端に接続された抵抗器172
と、この抵抗器172の他端と接地との間に挿入接続さ
れたキャパシタ173とを備えている。差動増幅器17
1の正入力端は、整流回路160のダイオード161と
キャパシタ162との接続点に接続され、抵抗器172
とキャパシタ173との接続点はヒータ電圧設定回路1
80に接続されている。そして、フィルタ回路170
は、整流回路160からの整流信号163を平滑化し、
平滑出力信号174を出力するようになっている。
【0095】ヒータ電圧設定回路180は、出力端を抵
抗器183を介して負入力端に帰還接続した差動増幅器
(オペアンプ)182と、この差動増幅器182の負入
力端とフィルタ回路170の抵抗器172およびキャパ
シタ172の接続点との間にに接続された抵抗器181
と、電源VCCと接地との間に直列接続され、その接続点
から所定の基準電圧VTHを出力する分圧抵抗器184,
185とを備えている。差動増幅器182の正入力端は
分圧抵抗器184,185の接続点に接続され、基準電
圧VTHが入力されるようになっている。そして、ヒータ
電圧設定回路180は、フィルタ回路170から入力さ
れる平滑化信号174と基準電圧VTHとの差を反転増幅
し、この差に応じたヒータ駆動電圧186を出力するよ
うになっている。
【0096】以上のような構成の可変電圧電源75(図
20)およびこれを含むセンサ回路(図19)の動作
を、図21を参照して説明する。
【0097】フルイディック流量計を流れる気体の流量
が低流量から高流量に変化すると、導圧管37内のセン
サ回路(図19)によって検出されるフルイディック発
振の周波数と振幅とが次第に増大し、例えば、差動増幅
器53からの検知信号58の波形は図21(a)のよう
に変化する。
【0098】この検知信号58は整流回路160で半波
整流され、図21(b)に示すような波形の整流信号1
63となってフィルタ回路170に入力される。フィル
タ回路170では、整流信号163の平滑化が行われ、
図21(c)に示すような平滑化信号174が出力され
る。差動増幅器182は、平滑化信号174と基準電圧
THとの差を反転増幅し、この差に応じたヒータ駆動電
圧186(図21(d))を出力する。一方、センサ回
路(図19)のスイッチ62は、図4の場合と同様に、
スイッチング制御回路64からのスイッチング信号63
によって一定のデューティ比(周期T2 ,パルス幅
1 )でオンオフする。従って、ヒータ抵抗器43に
は、図21(e)に示すように、一定周期(T2 )ごと
に一定期間(T1 )だけ電流が流れると共に、その電流
値は、流量の増大に伴ってIH からIH′,IH ″とい
うように徐々に減少していくこととなる。
【0099】このように本実施例によれば、流量の増大
に伴ってヒータ抵抗器43への供給電流の大きさ自体が
減少し、図15に示したように、電流供給デューティ
(符合111)が減少する。このため、ヒータ抵抗器4
3の発生熱量112も流量の増大に伴って減少する。従
って、センサ出力の増加率kに対してヒータ抵抗器43
への供給電力のデューティを1/kとすれば、上記実施
例(図11)において間欠的ヒータ駆動によって電力供
給デューティを変化させた場合と同様に、ヒータ抵抗器
43の発生熱量の減少に伴ってセンサ抵抗器41,42
の温度差の拡大が抑制され、差動増幅器53からの検知
信号58のレベル(図16の符合120)は、流速にか
かわらずほぼ一定レベルに保持される。但し、この場合
も、検知信号58のレベル120は周期検出回路56に
よって周期(周波数)の検出が可能な程度のレベル12
1(図16)を超えていることが必要であることは同様
である。
【0100】このように、本実施例においても、図16
の出力電圧差123に相当するだけのヒータ抵抗器43
への供給電力を節約することができる。
【0101】なお、本実施例では、スイッチ63のオン
周期(T2 )とオン期間(T1 )とを一定にしてヒータ
間欠駆動の時間的デューティ比は一定とすることとした
が、これに限るものではなく、ヒータ間欠駆動の時間的
デューティ制御と供給電流値自体を変化させる電流制御
とを併用することも可能である。この場合には、図19
のスイッチング制御回路64の代わりに図11のスイッ
チング制御回路74(具体的には図12または図17の
回路構成)を用い、これに差動増幅器53からの検知信
号58をフィードバックするように構成すればよい。
【0102】また、本実施例では、検知信号58のレベ
ルに応じてヒータ抵抗器43への供給電流の大きさを制
御するようにしているが、図12の説明においても述べ
たように、検知信号58の周波数に応じて供給電流の大
きさを制御するようにしてもよい。この場合には、図2
0の整流回路160およびフィルタ回路170の代わり
に、検知信号58の周波数に応じた電圧を出力するため
の周波数・電圧変換回路を設け、この周波数・電圧変換
回路の出力をヒータ電圧設定回路180に入力するよう
に構成すればよい。
【0103】なお、センサ出力に応じた電力供給デュー
ティの制御を行う場合(図11および図19)には、以
下の点に留意する必要がある。すなわち、本センサは熱
を発生させて流体の流速変化による熱の変化を計測する
アクティブセンサである。従って、計測対象となる流体
の流速に応じて最適な熱を発生させることが重要であ
る。例えば、ヒータ抵抗器43からの発熱が比較的大き
く、センサ抵抗器41,42との熱結合が比較的強い場
合において、流速が微小なときには、ヒータ抵抗器43
からセンサ抵抗器41,42への伝熱による熱移動に比
べて流体の流れによる熱移動が少ないため、センサ抵抗
器41,42間の温度差が小さくなり、最適な計測が困
難となる。一方、ヒータ抵抗器43からの発熱が比較的
小さく、センサ抵抗器41,42との熱結合が比較的弱
い場合においては、微小な流速変化に対してもセンサ抵
抗器41,42間の温度差が十分とれ、計測が可能とな
る。このように、ヒータ抵抗器43とセンサ抵抗器4
1,42との熱結合の程度を最適化することが極めて重
要であり、この点を考慮してヒータ抵抗器43への電力
供給デューティを決定する必要がある。
【0104】以上説明した各実施例では、ヒータ抵抗器
43やブリッジ回路50の駆動電源(図19の可変電圧
電源75を除く)を電流源として説明したが、これを電
圧源としても同様である。また、2つのセンサ抵抗器4
1,42をそれぞれヒータ抵抗器43の両側に配置する
構成としたが、これに限るものではなく、1つのセンサ
抵抗器41のみを流れ方向に沿ってヒータ抵抗器53の
近傍に配置するようにしてもよい。この場合には、例え
ば図4において、センサ抵抗器42の代わりに基準抵抗
器51,52と同じ抵抗値を有する別の基準抵抗器を設
け、これらの4つの抵抗器によってブリッジ回路50を
構成するようにすればよい。但し、このような構成とし
た場合には、点aと点bとの電位差は、2つのセンサ抵
抗器41,42を用いる場合に比べて小さくなるため、
センサ回路としての感度は低下する。従って、感度をよ
り重視する場合には、2つのセンサ抵抗器41,42を
用いる方式が好ましい。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように請求項1またはこれ
を引用する請求項13記載の熱式流速センサによれば、
ヒータ制御手段によって、流速を認識可能な最低限の検
知信号をセンサ回路から出力させるのに必要な最低限の
熱量をヒータが放出できるようにしたので、連続的な測
定を可能にしながら消費電力を低減することができる。
従って、電池駆動方式でセンサを構成する場合には、特
に有効である。
【0106】特に、請求項2または請求項10またはこ
れらを引用する請求項13記載の熱式流速センサによれ
ば、ヒータ制御手段によってヒータに供給される間欠的
な電力の供給周期を、ヒータの熱時定数の2倍以下とし
たので、電力供給が間欠的であるにもかかわらず、ヒー
タ温度をほぼ一定に保持することができる。
【0107】また、請求項3ないし請求項5のいずれ
か、またはこれらを引用する請求項13に記載の熱式流
速センサによれば、更に、センサ回路の測温用抵抗器へ
の電流供給をも間欠的に行うようにしたので、上記第1
の効果に加え、消費電力をより一層低減することができ
るという効果がある。
【0108】また、請求項6ないし請求項12のいずれ
か、またはこれらを引用する請求項13に記載の熱式流
速センサによれば、ヒータ制御手段によって、センサ回
路の検知信号に応じて、流速を認識可能な最低限の検知
信号をセンサ回路から出力させるのに必要な最低限の熱
量をヒータが放出できるようにしたので、上記第1の効
果に加え、フルイディック流量計においてフルイディッ
ク発振を検出するセンサとして用いた場合に、流量に応
じてヒータの放出熱量(ひいては測温用抵抗器の温度)
を最適化することができ、消費電力をより一層低減する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る熱式流速センサを備え
たフルイディック流量計の断面図である。
【図2】図1における導圧孔および熱式流速センサを含
む断面を拡大して表す断面図である。
【図3】図2の導圧管を本体の底部と平行な面で切った
状態を表す断面図である。
【図4】図3のフローセンサを用いてフルイディック発
振周波数を検出するようにしたセンサ回路の要部構成を
表す回路図である。
【図5】図4のスイッチング制御回路の構成を表す回路
図である。
【図6】スイッチング制御回路およびヒータ抵抗器の動
作を表すタイミング図である。
【図7】図4のセンサ回路の動作を表す信号波形図であ
る。
【図8】図3のフローセンサを用いてフルイディック発
振周波数を検出するようにしたセンサ回路の他の実施例
を表す回路図である。
【図9】図8のセンサ回路の動作を表す信号波形図であ
る。
【図10】図3のフローセンサを用いてフルイディック
発振周波数を検出するようにしたセンサ回路の他の実施
例を表す回路図である。
【図11】図3のフローセンサを用いてフルイディック
発振周波数を検出するようにしたセンサ回路の他の実施
例を表す回路図である。
【図12】図11のスイッチング制御回路の回路構成例
を表す回路図である。
【図13】図12のスイッチング制御回路の動作を説明
するためのタイミング図である。
【図14】図12のスイッチング制御回路の動作を説明
するためのタイミング図である。
【図15】本発明の熱式流速センサを用いたフルイディ
ック流量計における流量と電力供給デューティおよびヒ
ータ発生熱量との関係を示す説明図である。
【図16】フルイディック流量計における流量とセンサ
出力電圧との関係を示す説明図である。
【図17】図11のスイッチング制御回路の他の回路構
成例を表す回路図である。
【図18】図17のスイッチング制御回路の動作を説明
するためのタイミング図である。
【図19】図3のフローセンサを用いてフルイディック
発振周波数を検出するようにしたセンサ回路の他の実施
例を表す回路図である。
【図20】図19の可変電圧電源の回路構成を表す回路
図である。
【図21】図20の可変電圧電源およびヒータ抵抗器の
動作を説明するための信号波形図である。
【図22】従来のフローセンサを用いてフルイディック
発振周波数を検出するようにしたセンサ回路の要部構成
を表す回路図である。
【図23】図22のセンサ回路の動作を示す説明図であ
る。
【図24】図22のセンサ回路の動作特性を示す説明図
である。
【符号の説明】
10 本体 11 入口部 12 出口部 21 ノズル部 33,34 導圧孔 37 導圧管 38 フローセンサ 41,42 センサ抵抗器 43 ヒータ抵抗 50 ブリッジ回路 53 差動増幅器 54,58 検知信号 55 サンプルホールド回路 56 周期検出回路 61,65 定電流回路 62,66 スイッチ 63,73 スイッチング信号 64,74 スイッチング制御回路 69 キャパシタ 75 可変電圧電源 84 パルス発生器 87 単安定マルチバイブレータ 90 比較回路 93,130,160 整流回路 96 比較器 100,150 デューティ決定回路 101 アップダウンカウンタ 102 カウンタ 105 比較器 140 レベル検出回路 142,171,182 差動増幅器 151 MOSトランジスタ 170 フィルタ回路 180 ヒータ電圧設定回路 186 ヒータ駆動電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大石 安治 神奈川県藤沢市川名1丁目12番2号 山武 ハネウエル株式会社藤沢工場内 (72)発明者 佐々木 俊彦 神奈川県藤沢市川名1丁目12番2号 山武 ハネウエル株式会社藤沢工場内 (72)発明者 畑中 浩 神奈川県藤沢市川名1丁目12番2号 山武 ハネウエル株式会社藤沢工場内 (72)発明者 上運天 昭司 神奈川県藤沢市川名1丁目12番2号 山武 ハネウエル株式会社藤沢工場内 (72)発明者 久永 哲生 神奈川県藤沢市川名1丁目12番2号 山武 ハネウエル株式会社藤沢工場内 (72)発明者 長田 光彦 神奈川県藤沢市川名1丁目12番2号 山武 ハネウエル株式会社藤沢工場内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力の供給を受けて熱を放出するヒータ
    と、 このヒータの近傍に設けられると共に温度に応じて抵抗
    値が変化する測温用抵抗器を有し、前記ヒータから放出
    された熱の流体による移動によって生じた前記測温用抵
    抗器の抵抗値の変化に基づいて、流体の流速に応じた検
    知信号を出力するセンサ回路と、 流速を認識可能な最低限の検知信号を前記センサ回路か
    ら出力させるのに必要な最低限の熱量を前記ヒータが放
    出できるように、前記ヒータに対して間欠的に電力を供
    給するヒータ制御手段とを備えたことを特徴とする熱式
    流速センサ。
  2. 【請求項2】 前記ヒータ制御手段によってヒータに供
    給される間欠的な電力の供給周期は、ヒータの熱時定数
    の2倍以下であることを特徴とする請求項1記載の熱式
    流速センサ。
  3. 【請求項3】 前記センサ回路の測温用抵抗器に間欠的
    に電流を供給するセンサ回路制御手段を更に備えたこと
    を特徴とする請求項1または2記載の熱式流速センサ。
  4. 【請求項4】 前記センサ回路制御手段は、前記ヒータ
    制御手段によるヒータに対する間欠的な電力供給に同期
    して測温用抵抗器に電流を供給することを特徴とする請
    求項3記載の熱式流速センサ。
  5. 【請求項5】 前記センサ回路制御手段による電流供給
    時に電力を蓄積し、この蓄積した電力を用いて、センサ
    回路制御手段による電流非供給時に測温用抵抗器に電流
    を供給する電力蓄積手段を更に備えたことを特徴とする
    請求項3または4記載の熱式流速センサ。
  6. 【請求項6】 フルイディック流量計においてフルイデ
    ィック発振に伴って流速の変化する流路に設けられ、フ
    ルイディック発振を検出するために流速を検出する熱式
    流速センサであって、 電力の供給を受けて熱を放出するヒータと、 このヒータの近傍に設けられると共に温度に応じて抵抗
    値が変化する測温用抵抗器を有し、ヒータから放出され
    た熱の流体による移動によって生じた測温用抵抗器の抵
    抗値の変化に基づいて、流体の流速に応じた検知信号を
    出力するセンサ回路と、 このセンサ回路の検知信号に応じて、流速を認識可能な
    最低限の検知信号を前記センサ回路から出力させるのに
    必要な最低限の熱量をヒータが放出できるように、前記
    ヒータに供給する電力を制御するヒータ制御手段とを備
    えたことを特徴とする熱式流速センサ。
  7. 【請求項7】 前記ヒータ制御手段は、ヒータに対して
    間欠的に電力を供給すると共に、センサ回路の検知信号
    に応じて電力供給のデューティを変化させることによっ
    てヒータに供給する電力を制御することを特徴とする請
    求項6記載の熱式流速センサ。
  8. 【請求項8】 前記ヒータ制御手段は、電力供給の周期
    を一定とする一方、電力供給時間の長さを変えることに
    よって電力供給のデューティを変化させることを特徴と
    する請求項7記載の熱式流速センサ。
  9. 【請求項9】 前記ヒータ制御手段は、ヒータに対して
    間欠的に電力を供給すると共に、センサ回路の検知信号
    に応じてヒータに印加する電圧を変化させることによっ
    てヒータに供給する電力を制御することを特徴とする請
    求項6記載の熱式流速センサ。
  10. 【請求項10】 前記ヒータ制御手段によってヒータに
    供給される間欠的な電力の供給周期は、ヒータの熱時定
    数の2倍以下であることを特徴とする請求項7ないし9
    のいずれか1に記載の熱式流速センサ。
  11. 【請求項11】 前記ヒータ制御手段は、センサ回路の
    検知信号のレベルに応じて、ヒータに供給する電力を制
    御することを特徴とする請求項6記載の熱式流速セン
    サ。
  12. 【請求項12】 前記ヒータ制御手段は、センサ回路の
    検知信号の周波数または周期に応じて、ヒータに供給す
    る電力を制御することを特徴とする請求項6記載の熱式
    流速センサ。
  13. 【請求項13】 前記測温用抵抗器は、前記ヒータの両
    側に1つずつ設けられていることを特徴とする請求項1
    ないし12のいずれか1に記載の熱式流速センサ。
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