JPH08136130A - 含水物乾燥処理装置 - Google Patents

含水物乾燥処理装置

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JPH08136130A
JPH08136130A JP6302738A JP30273894A JPH08136130A JP H08136130 A JPH08136130 A JP H08136130A JP 6302738 A JP6302738 A JP 6302738A JP 30273894 A JP30273894 A JP 30273894A JP H08136130 A JPH08136130 A JP H08136130A
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JP
Japan
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drying
water
tank
heating
drying tank
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Pending
Application number
JP6302738A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunichi Kawagoe
竣一 河越
Takeshi Tsuchiya
武司 土屋
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TOUSEI DENKI KK
Tosei Denki Corp
Original Assignee
TOUSEI DENKI KK
Tosei Denki Corp
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Filing date
Publication date
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Priority to JP6302738A priority Critical patent/JPH08136130A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡便な装置により安全で効率よく生ゴミ等の
含水物の乾燥処理を行なう。 【構成】 内部に含水物を収容する乾燥槽2と、該乾燥
槽に設けられて内部の含水物を攪拌する攪拌部材と、乾
燥槽の含水物投入口を開閉する蓋部材5に配設されて乾
燥槽内に遠赤外線を照射して含水物を加熱する遠赤外線
ヒータ6と、乾燥槽に連通接続され、乾燥槽内で発生す
る蒸発ガスを冷却して液体分を回収する冷却器30と、
から含水物乾燥処理装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生ゴミ等の含水物を乾
燥処理するための含水物乾燥処理装置に関し、特に、簡
便な装置により効率よく生ゴミ等の含水物の乾燥処理を
行うことができ、さらに、生ゴミ等の含水物の乾燥処理
に伴い発生する臭気を装置外部に漏出させないようにし
たものであり、大量の含水物が生じる豆腐生産業や水産
品加工業等の食料品生産加工業等での使用に適するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の生ゴミ等の含水物の乾燥処理装置
は、ボイラーで発生させた水蒸気を乾燥槽の外周に設け
た加熱室内に導入して乾燥槽の周壁を加熱したり、電気
抵抗発熱体を乾燥槽の外周に配設して加熱したり、バー
ナーにより加熱した熱風を乾燥槽の外周に配設された熱
風通路に吹き込んで加熱している。そして、乾燥槽から
発生する蒸気を凝縮器により液体と気体とに分離して、
液体を凝縮器外へ排出するとともに、気体は熱交換器に
導いて、乾燥槽内に環流させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の含水物乾燥処理装置のうち、蒸気ボイラーを利用した
含水物乾燥処理装置では、乾燥槽とは別体に大がかりな
蒸気ボイラーを設けなければならず、設備全体が大がか
りなものとなってしまうという問題がある。また、蒸気
ボイラーの管理には専門技術者が必要であり、定期的に
フラッシングを行なう必要があるなどメンテナンスが面
倒である。
【0004】また、加熱手段として電気抵抗発熱体やバ
ーナーを使用した含水物乾燥処理装置では、高温を発生
する発熱体やバーナーにより、直接、乾燥槽の外周部を
加熱するため、加熱温度の調整が困難であり、局部的な
過熱によって内部に収容した含水物が焦げる等の問題が
ある。
【0005】さらに、乾燥処理した被乾燥物を乾燥槽か
ら取り出す際に、被乾燥物が高温のままでは作業者が火
傷して危険である。また、乾燥処理が終了してから被乾
燥物が冷却するまでに長時間を要するのでは、作業能率
が悪い。
【0006】さらにまた、上記した各含水物乾燥処理装
置では、乾燥槽内で発生する蒸発ガスを、コンデンサー
を用いて冷却することにより液体分を分離して、液体分
のみを装置外に排出しているが、コンデンサー内に蒸発
ガスを吸引するための吸引ブロアーから蒸発ガスが漏れ
て、蒸発ガス中に含まれる悪臭成分が装置外に拡散され
るという問題がある。そして、回収後の液体分は、その
まま装置外に排出しているので、液体分に含まれる悪臭
成分が再び蒸散して、悪臭が発生するという問題があ
る。
【0007】蒸発ガスが装置外部に漏れないように、蒸
発ガスを乾燥槽内に環流させることも考えられるが、回
収後の液体分をそのまま装置外に排出したのでは、液体
分に含まれる悪臭成分が再び蒸散して、悪臭が発生する
という問題を解決することはできない。
【0008】また、上記した各乾燥処理装置では大気圧
下で水分を蒸発させるものであり、効率の良い乾燥を期
待することができない。
【0009】本発明は、上記した従来の技術の有する問
題点に鑑み提案されたもので、その目的とするところ
は、簡便な装置により効率よく生ゴミ等の含水物の乾燥
処理を安全に行うことができるとともに、生ゴミ等の含
水物の乾燥処理に伴い発生する臭気を装置外部に漏出さ
せない含水物乾燥処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、請求項1記載の発明は、内部に含水物を収容する
乾燥槽と、該乾燥槽に設けられて内部の含水物を攪拌す
る攪拌部材と、乾燥槽に配設されて乾燥槽内に遠赤外線
を照射して含水物を加熱する遠赤外線ヒータと、前記乾
燥槽に連通接続され、前記乾燥槽内で発生する蒸発ガス
を冷却して凝縮液化させる冷却器と、からなることを特
徴とする。そして、乾燥槽をほぼ水平方向にした略円筒
体とし、この乾燥槽内に、螺旋状の攪拌羽根を有する攪
拌部材をほぼ水平方向に設けてもよい(請求項10)。
【0011】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の構成に加えて、乾燥槽の上部に含水物投入口を開口
し、該含水物投入口を開閉する蓋を含む乾燥槽の上部に
遠赤外線ヒータを配設したことを特徴とする。
【0012】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の構成に加えて、乾燥槽内を減圧する
真空発生装置を乾燥槽に連通接続して設けたことを特徴
とする。
【0013】また、請求項4記載の発明は、請求項2記
載の含水物乾燥処理装置であって、真空発生装置は、前
記冷却器の回収液体排出路に連通接続された回収液体循
環路と、該回収液体循環路の途中に設けられた回収液体
循環タンクと、前記回収液体循環路の途中に設けられた
エゼクターと、前記回収液体循環路の途中に設けられ、
前記回収液体循環路内の回収液体を循環させる回収液体
循環ポンプと、からなることを特徴とする。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項3記載の構
成に加えて、回収液体循環タンク内に、回収液体中に含
有する悪臭成分を除去するための脱臭フィルターを設け
るとともに、前記回収液体循環タンクの前記脱臭フィル
ターの下流側に、脱臭後の回収液体を外部に排出する回
収液体排出口を設けたことを特徴とする。
【0015】請求項6記載の発明は、遠赤外線ヒータを
設けた他に、オイルによる加熱のために、乾燥槽の外周
部に乾燥槽と一体に設けられ、内部に循環させる加熱オ
イルにより前記乾燥槽を加熱する加熱ジャケットと、該
加熱ジャケットに加熱オイル循環路を介して連通接続さ
れ、該加熱ジャケット内に循環させる加熱オイルを貯留
する加熱オイルタンクと、該加熱オイルタンク内に貯留
した加熱オイルを加熱する電気ヒーターと、前記加熱オ
イル循環路の途中に設けられ、前記加熱オイルタンク内
に貯留した加熱オイルを前記加熱ジャケット内へ循環さ
せる加熱オイル循環ポンプと、を有し、遠赤外線と加熱
オイルの熱により含水物を加熱することを特徴とする。
【0016】請求項7記載の発明は、加熱オイルによる
加熱時間と、遠赤外線による加熱時間を制御する乾燥タ
イマーを設け、乾燥タイマーには、加熱オイルによる加
熱時間よりも遠赤外線による加熱時間を長く設定し、加
熱オイルによる加熱を遠赤外線による加熱よりも先に終
了させる制御装置を備えたことを特徴とする。
【0017】請求項8記載の発明は、乾燥槽の内面にフ
ッ素樹脂層を形成し、請求項9の発明は、攪拌部材にフ
ッ素樹脂層を形成したことを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1に記載した含水物乾燥処理装置におい
ては、乾燥槽内に生ゴミ等の含水物を収容し、遠赤外線
ヒーターに通電すると、遠赤外線が乾燥槽内に照射さ
れ、攪拌部材により攪拌している含水物を加熱乾燥す
る。そして、乾燥槽内で発生する蒸発ガスを冷却器に導
いて冷却し、凝縮液化して液体分を回収する。乾燥処理
が終了して乾燥した含水物は、乾燥槽の底部等に設けた
取出口から、乾燥槽外に取り出される。したがって、蒸
気ボイラー等の大がかりな装置を必要とせずに、含水物
の乾燥処理を行うことが可能となり、装置全体をコンパ
クトなものとすることができる。また、加熱手段として
遠赤外線ヒーターを用いているので、きめ細かい温度管
理が可能となり、加熱槽内の含水物が焦げ付く心配がな
く、また、遠赤外線ヒーターへの通電を停止すれば、余
熱がないので、被乾燥物である含水物の温度が短時間で
低下して、火傷しない温度に冷める。
【0019】また、請求項2に記載した発明では、蓋部
材など乾燥槽の上部に遠赤外線ヒーターを配設したの
で、遠赤外線が上方から照射される。したがって、効率
良く照射できる。
【0020】請求項3に記載した発明では、乾燥槽に真
空発生装置を連通接続して、乾燥槽内を減圧している。
したがって、大気圧下で含水物の乾燥処理を行う場合と
比較して水分の蒸発温度が低下し、乾燥槽内の温度を低
く抑えても効率の良い乾燥が可能となり、含水物の乾燥
処理を安全に行うことができるとともに、装置の耐久性
も向上する。また、乾燥槽内の含水物の酸化を抑えて、
悪臭成分の発生を抑制することができる。さらに、乾燥
後の含水物を飼料等に利用する場合には、含水物の酸化
が抑えられるため、製品の品質が向上する。
【0021】また、請求項4記載の発明では、真空発生
装置としてエゼクターを用いた装置を利用し、回収液体
循環ポンプにより圧送された回収液体がエゼクターのノ
ズル部を通過する際に発生する負圧により、乾燥槽内を
減圧している。したがって、吸引ブロアー等を用いてい
ないので、真空発生装置外に蒸発ガスが漏出することが
なく、蒸発ガス中に含まれる悪臭成分が装置外に拡散さ
れることがない。
【0022】また、請求項5記載の発明では、回収液体
循環タンク内の回収液体中に含有する悪臭成分が脱臭フ
ィルターにより除去される。したがって、装置外部に排
出される回収液体には、悪臭成分が含まれていないた
め、排出後の回収液体から悪臭成分が蒸散することがな
く、環境悪化を防止することができる。
【0023】請求項6記載の発明では、乾燥槽の周りの
加熱ジャケット内の加熱オイルによって加熱するので、
乾燥槽内を均一に加熱でき、焦げ付きを防止できる。
【0024】請求項7記載の発明では、含水物を遠赤外
線の照射と加熱オイルとの両方で加熱するので、短時間
で効率良く加熱乾燥することができ、しかも加熱オイル
による加熱を先に停止するので、加熱乾燥終了後の余熱
の熱量を小さくすることができる。したがって、加熱乾
燥後における被乾燥物の温度下降が早められる。
【0025】請求項8記載の発明では、乾燥槽の内面に
形成したフッ素樹脂層が被乾燥物の焦げ付きを一層確実
に防止し、請求項9の発明では、攪拌部材にフッ素樹脂
層を形成したので被乾燥物の付着を防止できる。
【0026】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1は含水物乾燥処理装置の一部欠截した概略
構成図、図2は図1の含水物乾燥処理装置の正面図であ
る。
【0027】本発明に係る含水物乾燥処理装置1は、生
ゴミ等の含水物を収容する乾燥槽2を有している。この
乾燥槽2は、軸方向を水平方向にした略円筒体であり、
彎曲した上面に縦方向の短尺な円筒状頭部3を設け、該
頭部3の上面に含水物投入口4を開設し、該含水物投入
口4に蓋部材5が開閉可能に取り付けてある。したがっ
て、乾燥槽2内に含水物を投入するには、蓋部材5を開
いて上部開放面の投入口4から含水物を投入すればよ
い。なお、頭部3の上部開放面と蓋部材5との間には、
シール材(図示せず)を介在させて気密を保持し、含水
物乾燥処理装置1を運転中に、上部開放面と蓋部材5と
の隙間から、大気を吸引したり、或は蒸発ガスや悪臭が
漏れないようにしている。また、乾燥槽2の内面にはフ
ッ素樹脂層を形成し、被乾燥物が焦げ付かないように処
理してある。
【0028】上記した蓋部材5は乾燥槽2の一部を構成
するものであり、この蓋部材5の内部に遠赤外線ヒータ
6を下向きに取り付けてある。この遠赤外線ヒータ6を
設ける部位は、蓋部材5に限定されるものではなく、乾
燥槽2の上部であることが望ましく、例えば、図2に示
すように乾燥槽2の外周面の上半部分に、内部に向けて
取り付けてもよい。
【0029】また、乾燥槽2には攪拌装置を設けてあ
る。この攪拌装置は、乾燥槽2内に投入された含水物を
攪拌部材7により攪拌して乾燥効率を高めるものであ
り、含水物を攪拌する機能を備えていればどのような構
成でも良いが、含水物を単に攪拌するだけでなく含水物
に上昇力を与えて攪拌する構成であることが望ましい。
また、乾燥中の含水物が付着することを防止するため
に、攪拌部材7の表面にフッ素樹脂層を形成することが
望ましい。
【0030】例えば、図1に示す攪拌装置は、両端の軸
受8,8により回転軸9を水平方向に向けた状態で支持
し、この回転軸94から腕10を放射状に複数本設けて
腕10…の先端に螺旋状の攪拌羽根11を取り付け、乾
燥槽2の一端から突出した回転軸9の端部をプーリとベ
ルトを介してモータ12に接続してある。なお、螺旋状
の攪拌羽根11は、外周縁が乾燥槽2の内面に近接する
大きさに設定してある。したがって、モータ12の駆動
により攪拌部材7が回転すると、スクリューコンベアの
原理により螺旋状攪拌羽根11が含水物を乾燥槽2内を
一端から他端に向かって攪拌しながら移動することがで
きる。そして、乾燥槽2内を一端から他端に向けて移動
する含水物は、回転する攪拌羽根11の摩擦によって上
昇力を受けるので、掻き揚げられるようにしてバラバラ
と攪拌されながら移送される。
【0031】この様にして乾燥槽2内を一端から他端に
移動する含水物は、攪拌部材7が所定の時間間隔で正転
と逆転を繰り返すので、他端に向かって移動した含水物
は攪拌部材7の逆転により他端から一端に向かって攪拌
されながら戻される。このため、被乾燥物である含水物
が乾燥槽2内の一方に溜ってしまうことはない。
【0032】また、乾燥槽2内の両端面には、図3およ
び図4に示すように、皿板状の滞留防止アダプタ13を
設けてある。このアダプタ13は、回転軸9が貫通する
部分を中心にして、外周縁から中心に近付くにつれて乾
燥槽2の内側に突出する皿板状体である。なお、この皿
板状アダプタ13の傾斜面14の角度は、前記した攪拌
部材7の螺旋状攪拌羽根11の回転軸9に対する捻れ角
度に応じて設定することが望ましい。即ち、攪拌羽根1
1の端部がアダプタ13の傾斜面14に沿って回転する
ように傾斜角度を設定する。
【0033】この様なアダプタ13を内部の両端に設け
た乾燥槽2においては、攪拌部材7の回転により含水物
が一端に向かって移送されると、この移送されてきた含
水物がアダプタ13の下部の傾斜面14に押圧される。
この傾斜面14は下方よりも上方が移送方向とは反対側
に突出している、即ちオーバーハングした面なので、こ
の面に押圧された含水物は、図3中矢印で示すように戻
される。したがって、攪拌羽根11が正逆転を繰り返す
ことと相俟って、乾燥槽2内の端部に含水物が滞留する
ことを有効に防止することができる。
【0034】そして、上記した攪拌部材7の回転により
含水物を乾燥槽2内で一端から他端に向かって、また、
他端から一端に向かって攪拌しながら遠赤外線ヒータ6
からの遠赤外線を照射して加熱すると、含水物は単に往
復移動するだけではなくバラバラと掻き揚げられながら
攪拌されるので、落下する途中など乾燥槽2内面から離
れて空中に浮いた状態であっても遠赤外線を受ける。し
たがって、含水物は遠赤外線の照射と攪拌羽根11によ
る攪拌によって、効率良く加熱され、効率良く乾燥され
る。
【0035】また、遠赤外線による加熱は、遠赤外線ヒ
ータ6を停止すれば、他の方式による加熱源が構造上予
熱が残ってしまう特性を有することと異なり、一切加熱
源である遠赤外線の予熱はない。したがって、遠赤外線
ヒータ6を停止すれば、予熱がないことに起因して、被
乾燥物が直ちに冷却し始める。このため、乾燥槽2内の
温度低下が他の加熱源による場合よりも短時間に早く降
下する。
【0036】また、乾燥槽2の一方の端面下部には、乾
燥処理後の含水物を取り出すための取出口15が開設し
てあり、この取出口15には、開閉可能な開閉蓋16が
取り付けてある。乾燥槽2内の含水物の乾燥処理が終了
すると、開閉蓋16を開いて、乾燥槽2内の乾燥処理後
の含水物(被乾燥物)を取り出すことができる。
【0037】本実施例では、遠赤外線ヒータ6から遠赤
外線を照射することにより加熱乾燥することに併せて、
加熱オイルによっても加熱する構造である。このため、
乾燥槽2の外周には、乾燥槽2の下半を取り囲むように
して、乾燥槽2と一体に加熱ジャケット20を設けてあ
る。この加熱ジャケット20は、内部に加熱オイルを循
環させて、乾燥槽2の壁面の下半部分を均一に加熱する
ための装置で、加熱オイル入口21と加熱オイル出口2
2との間を接続する加熱オイル循環路23の途中に、加
熱オイルを収容する加熱オイルタンク24と、加熱オイ
ル循環路23内に加熱オイルを循環させる加熱オイル循
環ポンプ25とが設けてある。
【0038】上記した加熱オイルタンク24内には、電
気ヒータ26が設けてあり、この電気ヒータ26により
加熱オイルタンク24内の加熱オイルを加熱する。ま
た、加熱オイルタンク24内には、加熱オイルタンク2
4内の加熱オイル温度を測定するための温度測定器27
が設けてあり、この温度測定器27からの検出出力に基
づいて電気的制御装置が乾燥工程中に電気ヒータ26を
オン・オフして、加熱オイルの温度を調整する。なお、
温度測定器27は、必ずしも加熱オイルタンク24内に
設ける必要はなく、加熱オイルの温度を測定できれば加
熱オイル循環路23のどの位置に設けてもよい。また、
温度測定器27を設けずに、電気ヒータ26に内蔵した
サーモスタットを用いて、電気ヒータ26のオン・オフ
を制御してもよい。
【0039】加熱オイルタンク24内で電気ヒータ26
により加熱された加熱オイルは、加熱オイル循環ポンプ
25により加熱オイル入口21から加熱ジャケット20
内に送出され、乾燥槽2の壁面を加熱する。そして、乾
燥槽2を加熱後の加熱オイルは、加熱オイル出口22か
ら加熱オイル循環路23に排出され、加熱オイルタンク
24内に戻る。
【0040】このように、加熱ジャケット20内を循環
する加熱オイルの作用により乾燥槽2の壁面が加熱され
るので、前述した遠赤外線の照射と併せて、乾燥槽2内
の含水物を減圧下で効率良く加熱乾燥することができ
る。
【0041】また、乾燥槽2の頭部3の側面には、蒸発
ガス出口28を開設してあり、この蒸発ガス出口28に
は、蒸発ガス排出パイプ29を介して冷却器として機能
するコンデンサー30が連通接続してある。このコンデ
ンサー30は、内部に設けた螺旋状の熱交換部31に冷
却水を通すことにより蒸発ガスを冷却して液化する装置
である。
【0042】乾燥槽2内で発生した蒸発ガスは、蒸発ガ
ス出口28からコンデンサー30内に導かれ、冷却され
て液体分が回収される。そして、コンデンサー30で冷
却液化された液体分は、コンデンサー30の下部に連通
接続した回収液体排出路32を介して、真空発生装置の
一構成要素であるエゼクター33に導かれる。
【0043】エゼクター33は、回収液体循環タンク3
4の出口35側と入口36側を接続する回収液体循環路
37の途中に設けられており、回収液体循環ポンプ38
により圧送された回収液体がノズル部39を通過する際
に発生する負圧により、連通しているコンデンサー30
内及び、コンデンサー30に連通している乾燥槽2内を
減圧するものである。したがって、流路断面積が小さく
なったエゼクター33のノズル部39の途中に開口する
吸引口40がコンデンサー30の下部に連通接続した回
収液体排出路32の先端部に連通接続し、コンデンサー
30及びコンデンサー30に連通接続した乾燥槽2内を
減圧している。
【0044】また、回収液体中には硫化水素、メチルメ
ルカプタン、硫化メチル、アンモニア、トリメチルアミ
ン、アルコール類、エステル類などの悪臭成分が含まれ
ており、この回収液体をそのまま装置外部に排出する
と、悪臭成分が再び蒸散して環境汚染等の原因となる。
このため、回収液体循環タンク34内に装脱可能な脱臭
フィルター41を設け、回収液体中の悪臭成分を除去し
ている。また、回収液体循環タンク34には、脱臭フィ
ルター41の下流側に、脱臭後の回収液体を外部に排出
するための回収液体排出口42を設けてある。そして、
悪臭成分を除去した後の回収液体の一部を回収液体排出
口42から装置外部に排出するとともに、回収液体循環
ポンプ38により回収液体を回収液体循環路37内に循
環させている。
【0045】上記した脱臭フィルター41は、例えば、
活性炭とゼオライトを含有して装脱可能な脱臭エレメン
トからなり、活性炭およびゼオライトの作用により悪臭
成分を吸着除去することができる。活性炭は、水分が存
在していても、他の成分を選択的に吸着しようとする特
性をもっており、したがって、回収液体中に含有してい
る悪臭成分を吸着除去する素材として適する。
【0046】この活性炭によって特に効果的に除去でき
る成分としては、脂肪酸類、メルカプタン類、フェノー
ル類、炭化水素類(脂肪酸および芳香族)、有機塩素化
合物、メタノールを除くアルコール類、ケトン類、ホル
ムアルデヒドを除くアルデヒド類、エステル類などであ
り、中位のものは、硫化水素、亜硫酸ガス、塩素、ホル
ムアルデヒド、アミン類などである。
【0047】また、前述した臭気原因物質の殆どは、分
子量200以下の小さな分子である。ゼオライトの細孔
の大きさは3〜9オングストロームであり、上記臭気原
因物質の分子を吸着するのに適している。したがって、
脱臭フィルターのエレメントに含有させたゼオライト
は、活性炭では十分に吸着され難いアルコール類、エス
テル類、脂肪酸などについて高い吸着性能を発揮する。
このため、活性炭による吸着除去作用とゼオライトによ
る吸着除去作用との相乗効果によって回収液体中の悪臭
成分を確実に吸着除去することができる。
【0048】脱臭フィルター41の脱臭剤は、上記した
活性炭とゼオライトに限定されるものではなく、悪臭を
除去する特性を備えた物質であればどのようなものでも
よく、含水物の特質に応じて調整してもよい。例えば、
粘土系脱臭剤(ミズカナイト)と活性炭でもよいし、活
性炭とゼオライトと粘土系脱臭剤を併用してもよい。粘
土系脱臭剤は、アンモニア,トリメチルアミン,硫化水
素などに対して吸着容量が大きく、また、この他にもエ
チルメルカプラン,酢酸,イソ吉草酸などについても脱
臭効果が大きい。このため、活性炭と併せて使用する
と、活性炭による吸着除去作用と粘土系脱臭剤による吸
着除去作用との相乗効果によって回収液体中の悪臭成分
を確実に吸着除去することができる。
【0049】また、本実施例では電気的制御装置の乾燥
タイマーに設定した加熱オイル用加熱時間が経過する
と、先ず加熱オイルによる加熱が停止され、次に遠赤外
線照射用設定時間が経過すると遠赤外線ヒータ6による
加熱が停止される。即ち、乾燥タイマーには加熱オイル
タンク24内の電気ヒータ26に通電する時間が設定さ
れ、この設定時間が経過すると、電気ヒータ26への通
電が停止して加熱オイルの加熱が停止される。なお、電
気ヒータ26への通電が停止されても加熱オイル循環ポ
ンプ25の作動は継続することが、加熱オイルの温度を
低下する上で望ましい。したがって、電気ヒータ26へ
の通電が停止されると、加熱オイルの温度が時間の経過
と共に低下して、余熱が失われていく。そして、電気ヒ
ータ26への通電が停止した後に、設定時間の経過によ
り遠赤外線ヒータ6への通電が停止されるとともに、加
熱オイル循環ポンプの作動もこの時点で停止される。な
お、攪拌装置の攪拌動作は、乾燥工程がすべて終了する
まで、例えば加熱を終了してからも乾燥工程が終了する
まで継続することが望ましい。
【0050】遠赤外線ヒータ6は通電を停止すれば、そ
の構造からして余熱がないので、乾燥槽2内の被乾燥物
への加熱乾燥が直ちに停止される。そして、この時点ま
では、加熱オイル循環ポンプ25が作動を継続して加熱
オイルを循環し続けていたので、加熱オイルの温度も加
熱時に比較して遥かに低下して、余熱を十分に放熱して
いる。したがって、乾燥槽2内の被乾燥物の温度は、乾
燥タイマーの設定時間の経過後に急激に下降し、少し冷
却時間を採れば、作業者が火傷をしない安全な温度まで
冷却される。このため、乾燥タイマーの設定時間が経過
してから短時間で被乾燥物を乾燥槽2内から取り出すこ
とができる。
【0051】なお、上記した実施例では、電気ヒータ2
6への通電を停止しても加熱オイル循環ポンプ25を引
き続き作動させて加熱オイルを循環したが、電気ヒータ
26への通電を停止すると同時に加熱オイル循環ポンプ
25の作動を停止させるように構成してもよい。
【0052】また、本実施例では乾燥槽2の上部に真空
開放バルブ43を設け、乾燥タイマーに設定した遠赤外
線照射時間が経過すると、乾燥タイマーからのタイムア
ップ信号に基づいて電気的制御装置が真空開放バルブ4
3を開いて乾燥槽2の内部を大気圧に戻すように構成し
てある。したがって、被乾燥物の特性(含水率など)に
応じて適当な乾燥時間を乾燥タイマーに設定して確実な
乾燥を行うことができ、しかも、乾燥が終了すると乾燥
槽2内を自動的に大気圧に戻すことができる。このた
め、手動でバルブ操作することなく開閉蓋を容易に開い
て乾燥した被乾燥物を取り出すことができる。なお、真
空開放バルブ43は乾燥工程では電気的制御装置からの
信号により閉じて乾燥槽2を気密室にする。
【0053】また、本実施例では蓋部材5を当該蓋部材
5の中心から外れた位置で支持する支持軸51を設ける
とともに、該支持軸51を上下動および回動可能な状態
で止着し、蓋部材5を支持軸51を中心にして水平方向
に移動することにより含水物投入口4を大きく開放でき
るようにしてある。
【0054】例えば、図6および図7に示すように、蓋
部材5から腕部52を外方に向けて突設し、該腕部52
の先端に垂設した支持軸51を乾燥槽2の頭部3の側面
に設けた軸受53により上下動可能な状態で支持すると
共に、支持軸51に嵌装したスプリング54により該支
持軸51を下方に付勢する。そして、含水物乾燥装置1
のベース55上にリフト機構として足踏みレバー56を
揺動可能な状態で設け、該足踏みレバー56の一端と上
記支持軸51の下端とを回転継手57及び連結ロッド5
8を介して接続する。また、足踏みレバー56の近傍に
は、足踏みレバー56を踏んだ状態で止めることが可能
な鈎形のストッパ59を設ける。なお、支持軸51を上
下動させるリフト機構は足踏みレバー56に限らず、支
持軸51を上下動できればどのような構成でも良く、電
動で昇降してもよい。
【0055】この様な構成からなる含水物乾燥処理装置
1は、図6中実線で示すように、常態においてはスプリ
ング54の付勢により支持軸51が下方に押し下げられ
ている。したがって、蓋部材5が乾燥槽2の上面開口部
(含水物投入口4)を塞いで乾燥槽2の内部を気密状態
とし、前述したように、真空発生装置の作動により乾燥
槽2内を減圧して内部の含水物を効率良く乾燥すること
ができる。また、この状態においては支持軸51が下降
した状態で停止しているので、足踏みレバー56の他端
に形成した足踏み部60が上昇して停止する。
【0056】そして、足踏みレバー56の足踏み部60
をスプリング54の付勢に抗して踏み降ろすと、足踏み
レバー56が途中の軸61を中心にして揺動し、支持軸
51が上昇する。支持軸51が上昇すると、図6中二点
鎖線で示すように、腕部52により支持された蓋部材5
が乾燥槽2の上端から少し浮き上がる。この状態で蓋部
材5を手で水平方向に押すと、図7に示すように、蓋部
材5が支持軸51を中心にして水平方向に回動し、この
蓋部材5の移動により乾燥槽2の含水物投入口4が大き
く開放される。
【0057】したがって、大きなバスケット等の容器に
入れて含水物を乾燥槽2内に投入する場合にも、容器が
蓋部材5に当ることがなく、作業性が良い。そして、踏
み降ろした足踏みレバー56を少し横に移動してストッ
パ59に掛けて踏み降ろした状態、即ち蓋部材5が少し
浮き上がった状態を保持するようにしておくと、作業者
が自由に移動して作業を行うことができるので、一層作
業性が向上する。なお、蓋部材5を水平移動して乾燥槽
2の含水物投入口4を開放した後は蓋部材5が下降して
も支障がないので、必ずしもストッパ59で上昇状態を
保持する必要はない。
【0058】乾燥槽2内に含水物を投入し終ったなら
ば、蓋部材5を上昇した状態で水平方向に戻り回動して
乾燥槽2上に位置させる。そして、足踏みレバー56を
戻し揺動すると、支持軸51が自重とスプリング54の
付勢により押し下げられ、これにより蓋部材5が下降し
て乾燥槽2の含水物投入口4を密閉する。
【0059】この様に、本実施例では蓋部材5を上下動
可能な支持軸51により支持するとともに、支持軸51
を中心にして水平方向に移動可能としたので、乾燥槽2
の含水物投入口4を大きく開放することができるととも
に、蓋部材5が邪魔になることがない。したがって、含
水物の投入作業や乾燥槽2内の清掃作業を行い易く、作
業性に優れている。また、蓋部材5を乾燥槽2の投入口
4にスプリング54の付勢により押し付けるようにした
ので、乾燥槽2内を確実に気密にすることができ、特に
真空装置で減圧する際に初期の減圧効率を高めることが
できる。
【0060】なお、本発明に係る含水物乾燥処理装置1
で処理できる含水物は、生ゴミの他、豆腐の絞り滓であ
る「おから」、魚の頭や内臓、海老・蟹の殻等の食品廃
棄物であってもよい。これらの乾燥後の含水物は広い用
途を有しており、例えば、「おから」は加工食料品の原
料或は家畜の飼料として、魚の頭や内臓は肥料として利
用することができ、また、海老・蟹の殻には「キチン・
キトサン」が含有されており、人工皮膚、縫合糸等の医
療材料や、食品添加物等として広く利用することができ
る。
【0061】また、乾燥槽2は、前述した横型円筒状の
槽に限定されるものではなく、含水物を収納して乾燥す
ることができればどのような構成でも良く、例えば竪型
有底円筒槽でもよい。この竪型槽の場合には上面に投入
口4を開口するので、攪拌部材7の回転軸9も縦方向に
支持することが望ましい。
【0062】
【発明の効果】本発明は、上記した構成からなるので、
以下に説明する効果を奏することができる。請求項1記
載の発明は、乾燥槽を加熱する加熱源として遠赤外線ヒ
ータを用いたので、含水物を均一に加熱乾燥することが
でき、また、遠赤外線の照射を停止すると、余熱がない
ので、乾燥が終了した被乾燥物の温度が短時間で冷え
る。したがって、乾燥処理した後に短時間で被乾燥物を
取り出すことができ、この際に被乾燥物の温度が既に下
降している。このため、安全であり、被乾燥物の冷却時
間が短いことから、作業の能率を高めることができる。
また、加熱源が遠赤外線ヒータなので、装置全体をコン
パクトなものとすることができるとともに、装置の製造
コストを削減することができ、さらには管理やメンテナ
ンスも容易である。
【0063】また、請求項2に記載した発明では、蓋部
材など乾燥槽の上部に遠赤外線ヒーターを配設したの
で、攪拌部材によって攪拌している被乾燥物に対して遠
赤外線を上方から照射することができる。したがって、
効率良く照射できる。
【0064】請求項3に記載した発明では、乾燥槽に真
空発生装置を連通接続して、乾燥槽内を減圧しているの
で、大気圧下で含水物の乾燥処理を行う場合と比較して
水分の蒸発温度が低下し、乾燥槽内の温度を低く抑えて
も効率の良い乾燥が可能となり、含水物の乾燥処理を安
全に行うことができるとともに、装置の耐久性も向上す
る。また、乾燥槽内の含水物の酸化を抑えて、悪臭成分
の発生を抑制することができる。さらに、乾燥後の含水
物を飼料等に利用する場合には、含水物の酸化が抑えら
れるため、製品の品質が向上する。
【0065】また、請求項4記載の発明では、真空発生
装置としてエゼクターを用いた装置を利用し、回収液体
循環ポンプにより圧送された回収液体がエゼクターのノ
ズル部を通過する際に発生する負圧により、乾燥槽内を
減圧しているので、真空発生装置外に蒸発ガスが漏出す
ることがなく、蒸発ガス中に含まれる悪臭成分が装置外
に拡散されることがない。
【0066】また、請求項5記載の発明では、回収液体
循環タンク内の回収液体中に含有する悪臭成分を脱臭フ
ィルターにより除去することができるので、装置外部に
排出される回収液体には、悪臭成分が含まれていないた
め、排出後の回収液体から悪臭成分が蒸散することがな
く、環境悪化を防止することができる。
【0067】請求項6記載の発明では、乾燥槽の周りの
加熱ジャケット内の加熱オイルによって加熱するので、
乾燥槽内を均一に加熱でき、焦げ付きを防止できる。
【0068】請求項7記載の発明では、含水物を遠赤外
線の照射と加熱オイルとの両方で加熱するので、短時間
で効率良く加熱乾燥することができ、しかも加熱オイル
による加熱を先に停止するので、加熱乾燥終了後の余熱
の熱量を小さくすることができる。したがって、加熱乾
燥後における被乾燥物の温度を短時間で安全な温度まで
下降することができる。このため、被乾燥物が早く冷め
て、安全に取出作業を行なうことができ、しかも冷却待
ち時間が短いので作業能率が良い。
【0069】請求項8記載の発明では、乾燥槽の内面に
フッ素樹脂層を形成したので、被乾燥物の焦げ付きを一
層確実に防止することができる。
【0070】請求項9記載の発明では、攪拌部材にフッ
素樹脂層を形成したので、被乾燥物の付着を防止するこ
とができ、攪拌効率を高めることができる。
【0071】請求項10記載の発明では、乾燥槽が軸方
向をほぼ水平方向にした略円筒体であり、該乾燥槽内
に、螺旋状の攪拌羽根を有する攪拌部材をほぼ水平方向
に向けて設けので、被乾燥物への伝熱面積が広く、螺旋
状の攪拌羽根で確実に攪拌することができ、効率の良い
乾燥を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る含水物乾燥処理装置の一部欠截し
た概略側面図である。
【図2】本発明に係る含水物乾燥処理装置の正面図であ
る。
【図3】乾燥槽の一端の断面図である。
【図4】攪拌部材の斜視図である。
【図5】含水物乾燥処理装置の概略構成図である。
【図6】蓋部材を開閉する機構の正面図である。
【図7】蓋部材を回動した状態を示す含水物乾燥処理装
置の平面図である。
【符号の説明】
1 含水物乾燥処理装置 2 乾燥槽 3 乾燥槽の頭部 4 含水物投入口 5 蓋部材 6 遠赤外線ヒータ 7 攪拌部材 9 回転軸 11 攪拌羽根 12 モータ 13 滞留防止アダプタ 14 傾斜面 15 取出口 16 開閉蓋 20 加熱ジャケット 23 加熱オイル循環路 24 加熱オイルタンク 25 加熱オイル循環ポンプ 26 電気ヒータ 30 冷却器としてのコンデンサー 32 回収液体排出路 33 エゼクター 34 回収液体循環タンク 37 回収液体循環路 38 回収液体循環ポンプ 39 ノズル部 41 フィルター 42 回収液体排出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F26B 9/06 Q 25/12 B

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に含水物を収容する乾燥槽と、 該乾燥槽に設けられて内部の含水物を攪拌する攪拌部材
    と、 乾燥槽に配設されて乾燥槽内に遠赤外線を照射して含水
    物を加熱する遠赤外線ヒータと、 前記乾燥槽に連通接続され、前記乾燥槽内で発生する蒸
    発ガスを冷却して凝縮液化させる冷却器と、 からなることを特徴とする含水物乾燥処理装置。
  2. 【請求項2】 乾燥槽の上部に含水物投入口を開口し、
    該含水物投入口を開閉する蓋部材を含む乾燥槽の上部に
    遠赤外線ヒータを配設したことを特徴とする請求項1に
    記載の含水物乾燥処理装置。
  3. 【請求項3】 乾燥槽内を減圧する真空発生装置を前記
    乾燥槽に連通接続して設けたことを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の含水物乾燥処理装置。
  4. 【請求項4】 真空発生装置は、前記冷却器の回収液体
    排出路に連通接続された回収液体循環路と、 該回収液体循環路の途中に設けられた回収液体循環タン
    クと、 前記回収液体循環路の途中に設けられたエゼクターと、 前記回収液体循環路の途中に設けられ、前記回収液体循
    環路内の回収液体を循環させる回収液体循環ポンプと、 からなることを特徴とする請求項2に記載の含水物乾燥
    処理装置。
  5. 【請求項5】 回収液体循環タンク内に、回収液体中に
    含有する悪臭成分を除去するための脱臭フィルターを設
    けるとともに、前記回収液体循環タンクの前記脱臭フィ
    ルターの下流側に、脱臭後の回収液体を外部に排出する
    回収液体排出口を設けたことを特徴とする請求項3に記
    載の含水物乾燥処理装置。
  6. 【請求項6】 乾燥槽の外周部に乾燥槽と一体に設けら
    れ、内部に循環させる加熱オイルにより前記乾燥槽を加
    熱する加熱ジャケットと、 該加熱ジャケットに加熱オイル循環路を介して連通接続
    され、該加熱ジャケット内に循環させる加熱オイルを貯
    留する加熱オイルタンクと、 該加熱オイルタンク内に貯留した加熱オイルを加熱する
    電気ヒーターと、 前記加熱オイル循環路の途中に設けられ、前記加熱オイ
    ルタンク内に貯留した加熱オイルを前記加熱ジャケット
    内へ循環させる加熱オイル循環ポンプと、 を有し、遠赤外線と加熱オイルの熱により含水物を加熱
    することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか
    に記載の含水物乾燥処理装置。
  7. 【請求項7】 加熱オイルによる加熱時間と、遠赤外線
    による加熱時間を制御する乾燥タイマーを設け、乾燥タ
    イマーには、加熱オイルによる加熱時間よりも遠赤外線
    による加熱時間を長く設定し、加熱オイルによる加熱を
    遠赤外線による加熱よりも先に終了させる制御装置を備
    えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6に記載の含
    水物乾燥処理装置。
  8. 【請求項8】 乾燥槽の内面にフッ素樹脂層を形成した
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の含
    水物乾燥処理装置。
  9. 【請求項9】 攪拌部材にフッ素樹脂層を形成したこと
    を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の含水物
    乾燥処理装置。
  10. 【請求項10】 乾燥槽は軸方向をほぼ水平方向にした
    略円筒体であり、該乾燥槽内に、螺旋状の攪拌羽根を有
    する攪拌部材をほぼ水平方向に向けて設けたことを特徴
    とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の含水物
    乾燥装置。
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