JPH08135571A - 電動冷媒圧縮機 - Google Patents

電動冷媒圧縮機

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JPH08135571A
JPH08135571A JP30017494A JP30017494A JPH08135571A JP H08135571 A JPH08135571 A JP H08135571A JP 30017494 A JP30017494 A JP 30017494A JP 30017494 A JP30017494 A JP 30017494A JP H08135571 A JPH08135571 A JP H08135571A
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JP
Japan
Prior art keywords
compressor
amount
refrigerant compressor
remaining oxygen
freezing device
Prior art date
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Pending
Application number
JP30017494A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kawakami
浩一 川上
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動冷媒圧縮機を潤滑油入りで保管しても、
圧縮機内の残留酸素量を或る基準値以内とすることでス
ラッジの生成を少なくでき、品質を保証し、かつ保管後
の圧縮機を搭載した冷凍装置の順調な稼働を約束し、信
頼性、耐久性を向上することのできる電動冷媒圧縮機を
提供する。 【構成】 潤滑油12入りで電動冷媒圧縮機1を実使用
されるまで保管する時、真空ポンプ15で、その内部に
残留する酸素量を0.5VOL%にして希薄とし、圧縮
機1内に水分が生じないようにし、潤滑油12を変質さ
せるスラッジを殆ど含まないようにする。また保管前の
この残留酸素量の管理にて、圧縮機1を搭載した冷凍装
置3が正常に稼働すると考えられる0.01VOL%と
いう冷凍装置全体での残留酸素量にすることが所定期間
後(例えば6ケ月)でも真空引きで容易に達成できるよ
うになり、冷凍装置3の信頼性、耐久性を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫や空気調和機を
運転するための電動冷媒圧縮機に関し、特に該電動冷媒
圧縮機内の潤滑油に影響を及ぼす残留酸素量を僅少に管
理する処理の施された電動冷媒圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】製造して完成品となった電動冷媒圧縮機
(以下圧縮機と略記する)は、該圧縮機内に潤滑油を封
入して保管する場合がある。そして、保管後、該圧縮機
を冷蔵庫や空気調和装置に組込み冷凍装置と成した場
合、冷凍装置内の残留酸素が潤滑油を変質させ、冷凍回
路を詰まらせるスラッジの発生要因の一つとなる水分の
生成に関与するので、冷凍装置系内の残留酸素量を規定
の規準量以下に管理することが必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特に、近年従来多用さ
れていたフロン冷媒R12、R22などはオゾン層を破
壊するため、地球環境保護の面からその使用が規制さ
れ、代替冷媒としてR134a等のHFC系のフロン冷
媒が注目されだした。
【0004】しかし、このR134a等のフロン冷媒に
適合する潤滑油は、従来のR12等に組合わされていた
鉱油より吸湿性の高いエステル油が使用されるので、上
述の残留酸素管理をもっと十分に行なわなければならな
い。
【0005】そこで、上述の条件を満足する冷凍装置と
するには、潤滑油を封入した製造直後の圧縮機内の残留
酸素を僅少にすることが有効な措置と言える。
【0006】本発明は、上記措置を取るに際し、製造直
後の圧縮機内の残留酸素量を或る基準値以内とすると、
長期保管後の圧縮機を冷凍装置に搭載した場合でも冷凍
装置は順調に稼動することを確認し、信頼性、耐久性を
向上することのできるような品質管理下のもとでの保管
が可能となった電動冷媒圧縮機を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は冷蔵庫等の冷凍
装置に搭載される電動冷媒圧縮機において、電動冷媒圧
縮機内の残留酸素量を0.5VOL(体積)%以内とす
るように真空引き操作を施すようにしたものである。
【0008】また、前記0.5VOL(体積)%の残留
酸素量値となるように真空引きした電動冷媒圧縮機を所
定期間経過後に冷凍装置に搭載した時、該冷凍装置にお
ける冷凍サイクル内の残留酸素量を所定の条件値とする
ように、冷凍装置に対して真空引きを行なうようにした
ものである。
【0009】
【作用】潤滑油入りの状態で電動冷媒圧縮機を実使用さ
れるまで保管する時、真空引きにより、その内部に残留
する酸素量を0.5VOL%の希薄な状況にしたので、
圧縮機内に水分が多く生ずるのを防げ、潤滑油を変質さ
せるスラッジを殆ど含まないように品質管理できる。
【0010】保管前に0.5VOL%の残留酸素量に管
理すると、この電動冷媒圧縮機を所定期間(例えば、6
ケ月後)後に冷凍装置に組み込んだ場合に、該冷凍装置
が正常な性能、機能を果たすのに必要と考えられる前記
0.5VOL%より低い条件の残留酸素量値にすること
が、真空引きで容易に達成できるようになり、冷凍装置
を順調に稼働できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】図1は、製造された電動冷媒圧縮機1と該
圧縮機1を冷蔵庫2に組み込んで形成された冷凍装置3
の冷媒回路を示し、圧縮機1から吐出したガス冷媒は凝
縮器4で液化し、乾燥器5でゴミ、スラッジ、水分等を
除去され、次いでキャピラリチューブ6で低圧とされた
後、冷蔵庫2内に設けた蒸発器8で蒸発してその時の蒸
発潜熱で庫内7を冷却し、蒸発気化したガス冷媒が圧縮
機1に吸入され、再び圧縮吐出されるというように冷媒
回路を循環する。
【0013】前記圧縮機1は、その圧縮機ケース9内に
電動機要素10と圧縮機要素11とが収蔵されていると
共に、該圧縮機1内には潤滑油12も充填されている。
ここで、本実施例の圧縮機1では、フロン冷媒としてR
134aを、潤滑油12としてエステル油を用いるもの
として説明を続ける。
【0014】さて、製品として完成した圧縮機1に、潤
滑油12を入れて潤滑油入りの圧縮機1と成した場合
は、その出荷前に圧縮機1内の空気を真空ポンプ15で
真空引きし、圧縮機1内の残留酸素量を僅少にする。な
お、圧縮機ケース9には冷媒を充填するための冷媒チャ
ージ管16が設けられており、この冷媒チャージ管16
は冷媒充填後、ゴム栓や、溶接による潰しで封止され
る。
【0015】ここで、潤滑油12を入れた圧縮機1に対
し、本発明では次のような状況を満足するように残留酸
素量を管理するようにした。すなわち、真空引きした圧
縮機1を6ケ月間保管し、6ケ月後にこの圧縮機1を搭
載した冷凍装置が、若干の真空引きを行なうことで、冷
凍装置3内の残留する許容酸素量が0.01VOL%
(1.000PPM=0.1VOL%)以内に収まるよ
うな規準を満足することである。
【0016】そして、上記の規準は、出荷前の圧縮機1
内の残留酸素量を0.5VOL%になるように真空引き
することで達成可能となることが確かめられた。次にそ
の真空引き操作の具体例を述べる。図2に示すように、
真空ポンプ15を圧縮機ケース9に付設した真空引き管
16に接続し、真空引きする。この真空引きする時の到
達真空度レベルは、1.0Torr(=1/760mm
Hg)以下の圧力まで真空引きを行なうようにする。
【0017】このため、真空ポンプ15側の設定真空度
を0.2Torrレベルとして真空引きを実施した。真
空引きは、圧縮機1内の残留酸素量が0.5VOL(重
量)%と測定されるに必要な時間まで継続して行なっ
た。なお、真空引きの途中で、圧縮機1内が真空度1.
0Torrに到達した後で、窒素封入を実施(置換圧力
1.0kg/cm2G)した。こうして、圧縮機内の残
留酸素量を僅少にした状態で圧縮機1を保管する。
【0018】保管後の圧縮機1を冷蔵庫などの冷凍装置
3に組み込んで実使用するとき、冷凍装置3の冷凍サイ
クル内の真空引きを真空ポンプ15を用いて、もう一度
行なう。これは、保管期間中に微増する圧縮機1内の酸
素及び冷凍装置3を構成する凝縮器4や蒸発器8等、他
の装置並びに冷媒配管中に含まれる酸素など冷凍サイク
ル全体に残留する酸素量を規準とする許容量(0.01
VOL%)以下に抑える必要があるからである。
【0019】ここで、冷凍サイクルにおける真空引きの
仕方の一例を述べると、真空引きを始めて24Hr(時
間)後に、7.6Torr平衡真空度の達成がなされる
ことを規準とする(この時残留空気は1VOL%レベ
ル)。この24Hr後/7.6Torrレベルは、真空
引き後5分後/真空度1Torrのレベル相当である。
【0020】このための真空ポンプ15を含む真空引き
装置は、300Liter/分の真空引き能力を使用し
た場合で、0.03Torr到達までには約30〜40
分間の真空引き時間を一般的には必要とする。
【0021】上述した真空引き操作を行なうことによ
り、冷蔵庫など圧縮機1を搭載したユニット完成品の許
容酸素量は0.01VOL%に維持することができる。
そして、この数値の残量酸素量に抑えられることによ
り、冷凍サイクルを詰まらせるスラッジの生成を減少で
き、冷凍サイクルに順調に冷媒を循環させ、冷凍装置3
は定格通りの冷却性能を発揮し、また冷凍装置3の耐久
性を向上できる。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、製造した
電動冷媒圧縮機を潤滑油入りで保管するとき、真空引き
で圧縮機内の酸素が0.5VOL%程度しかない希薄な
状態とすることで、水分を作る要因の酸素を可能な限り
排除させたので長期保管されても水分と反応し潤滑油を
変質させたり、冷凍サイクルを不調とするスラッジが作
られないように電動冷媒圧縮機を良好な品質状態に維持
できる。
【0023】また、所定期間保管後に電動冷媒圧縮機を
組み込んだ冷凍装置内の残留酸素量を該冷凍装置が正常
に動作する目安となる条件値にするのが保管前の酸素量
を0.5VOL%とすることで容易に可能となり、高い
信頼性と耐久性を向上できる冷凍装置とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動冷媒圧縮機を搭載した冷蔵庫
の冷凍サイクル図。
【図2】電動冷媒圧縮機内の酸素量を僅少とする真空引
きの様子を示す説明図。
【符号の説明】
1 電動冷媒圧縮機 2 圧縮機ケース 12 潤滑油 15 真空ポンプ 16 真空引き用管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷蔵庫等の冷凍装置に搭載される電動冷
    媒圧縮機において、電動冷媒圧縮機内の残留酸素量を
    0.5VOL(体積)%以内とするように真空引き操作
    を施すようにしたことを特徴とする電動冷媒圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記0.5VOL(体積)%の残留酸素
    量値となるように真空引きした電動冷媒圧縮機を所定期
    間経過後に冷凍装置に搭載した時、該冷凍装置における
    冷凍サイクル内の残留酸素量を所定の条件値とするよう
    に、冷凍装置に対して真空引きを行なうことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の電動冷媒圧縮機。
JP30017494A 1994-11-10 1994-11-10 電動冷媒圧縮機 Pending JPH08135571A (ja)

Priority Applications (1)

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JP30017494A JPH08135571A (ja) 1994-11-10 1994-11-10 電動冷媒圧縮機

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JP30017494A JPH08135571A (ja) 1994-11-10 1994-11-10 電動冷媒圧縮機

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JPH08135571A true JPH08135571A (ja) 1996-05-28

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JP30017494A Pending JPH08135571A (ja) 1994-11-10 1994-11-10 電動冷媒圧縮機

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