JPH08135328A - 水回り開口部用片引き戸 - Google Patents

水回り開口部用片引き戸

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JPH08135328A
JPH08135328A JP27136894A JP27136894A JPH08135328A JP H08135328 A JPH08135328 A JP H08135328A JP 27136894 A JP27136894 A JP 27136894A JP 27136894 A JP27136894 A JP 27136894A JP H08135328 A JPH08135328 A JP H08135328A
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JP
Japan
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sliding door
room
water
door
lid
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JP27136894A
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JP2886464B2 (ja
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Katsuo Nakada
勝雄 中田
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YKK AP Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水を使用する部屋と、その部屋と床面が同一
面で隣接する水を使用しない部屋との境界の開口部に片
引き戸を配置する場合に、車椅子通過時の衝撃の問題を
解消しながら水の浸入を阻止する。 【構成】 水を使用する部屋の床面上の、片引き戸1が
開放しきった状態と閉鎖しきった状態との重複位置に、
下框21の移動を案内するガイドブロック6が固定され、
下框21にその見込み方向に並列するヒレ71,71を持つ気
密材7が敷設され、その排水升4寄りに位置するヒレ71
が蓋5の上面に接触している水回り開口部用の片引き戸
1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は床面が同一面で隣接す
る水を使用する部屋と使用しない部屋との境界の開口部
に配置される片引き戸に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】浴室等、
水を使用する部屋とそれに隣接する部屋の床面が車椅子
での通行の便宜から同一面である場合、部屋の境界の開
口部に配置される戸は水を使用する部屋からの水を浸入
を阻止する機能を持つ必要がある。
【0003】開口部に片引き戸を配置する場合、開口部
を挟んで床面に段差を付けない条件下では敷居,あるい
は下枠にレールを敷設することができないことから、実
公昭61−9976号のように引き戸の案内片をガイドする溝
を形成する必要が生ずるが、溝の形成は排水升からの吹
き上げによる水の浸入の可能性を生む他、車椅子の通過
時に衝撃を起こす原因となる。
【0004】この発明は水回りの開口部に片引き戸を配
置する場合の上記問題に着目してなされたもので、この
問題を解消する片引き戸を提案するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】水を使用する部屋の床面
下には排水升と、排水孔を持つ蓋が設置されるが、本発
明では蓋上に片引き戸の開閉を案内するガイドブロック
を固定することによりレールの形成を不要にし、レール
の形成に伴う排水升からの水の浸入と車椅子通過時の衝
撃を解消する。
【0006】ガイドブロックは片引き戸が開放しきった
状態と閉鎖しきった状態の重複位置に固定される。固定
位置が開放状態と閉鎖状態の重複位置であることにより
ガイドブロックを開口部を外した位置に配置でき、片引
き戸の開放状態での床面は開口部を挟んで同一面で連続
する状態が維持され、車椅子の通行上の支障は回避され
る。片引き戸は上枠から吊り支持されたまま下框がガイ
ドブロックに面外移動を拘束されることにより開閉す
る。
【0007】下框にはその見込み方向に並列するヒレを
持つ気密材が敷設され、その排水升寄りに位置するヒレ
は蓋の上面に接触し、蓋上に存在する水の、水を使用し
ない部屋への浸入を阻止する。水を使用しない部屋側の
ヒレは排水升寄りに位置するヒレとの間に存在する水の
浸入を阻止し、片引き戸の閉鎖状態では二重のヒレによ
って水の、水を使用しない部屋への浸入が阻止される。
【0008】
【実施例】この発明の片引き戸1は図1,図2に示すよ
うに床面下に排水升4が設置された水を使用する部屋
と、その部屋と床面が同一面で隣接する水を使用しない
部屋を仕切るものである。
【0009】排水升4は水を使用する部屋に位置し、図
2に示すようにその部屋の開口部回りを片引き戸1が開
放する側にまで亘って配置される。排水升4は片引き戸
1が一枚の戸板2からなる場合は図1に示すように下枠
31に入り込む形で配置され、二枚の戸板2からなる場合
は図3に示すように水を使用する部屋側の戸板2の下方
からその部屋寄りに配置される。
【0010】排水升4上には蓋5が載るが、蓋5上の、
図2に鎖線で示す片引き戸1が開放しきった状態と、実
線で示す閉鎖しきった状態との重複位置にはガイドブロ
ック6が固定され、片引き戸1は下框11がこのガイドブ
ロック6に面外移動を拘束されることにより案内されな
がら開閉する。ガイドブロック6は片引き戸1の移動に
対して開口部の幅に支障のない縦枠32の見付け幅の範囲
内に配置されることにより、開口部において障害になる
ことがないため、閉鎖しきる直前での片引き戸1の安定
性を得るために図2に鎖線で示すように戸尻側の縦枠32
の見付け幅の範囲内に追加して配置する場合もある。
【0011】図1,図2は片引き戸1が一枚の戸板2か
らなる場合、図3,図4は二枚の戸板2からなる場合を
示すが、戸板2が一枚の場合、ガイドブロック6は見込
み方向には戸板2自身の下框21に挟み込まれる位置に配
置され、二枚の場合は並列する戸板2,2の下框21,21
間に配置される。後者の場合、戸板2,2は四周の框に
沿って周回するアタッチメント24を挟んで接合され、戸
板2,2間に空気層が形成される。
【0012】下框21にはその見込み方向に並列するヒレ
71,71を持つ気密材7が全長に亘って敷設され、その排
水升4寄りに位置するヒレ71は蓋5の上面に接触する。
片引き戸1が一枚の戸板2からなる場合、排水升4側の
ヒレ71は縦断面上、蓋5に明けられた排水孔51上に位置
し、水を使用しない部屋側のヒレ71は排水孔51より下枠
31寄りに位置し、蓋5の上面,または下枠31の上面に接
触する。この場合、ガイドブロック6は並列するヒレ7
1,71に挟まれる形になる。
【0013】片引き戸1が二枚の戸板2,2からなる場
合は水を使用する部屋側の戸板2の気密材7の両ヒレ7
1,71が蓋5の上面に接触し、反対側の戸板2の気密材
7の両ヒレ71,71が下枠31の上面に接触する。
【0014】実施例では蓋5の上面に、片引き戸1の移
動方向に勾配がある場合にもその勾配に気密材7を追従
させ、常にヒレ71,71が蓋5に接触する状態を確保する
ために下框21にアタッチメント25を付属させ、アタッチ
メント25を戸板2に対し、一定量だけ自由に昇降自在な
状態に支持している。
【0015】片引き戸1の戸尻側の縦框22には閉鎖しき
った状態で縦枠32の片引き戸1側の面に密着する気密材
8が、上框23には上枠33の、水を使用する部屋側の面に
密着する気密材9がそれぞれ全長に亘って敷設される。
戸先側の縦框22にもその下端と蓋5との間からの水の浸
入を阻止する気密材10が全幅に亘って敷設される。気密
材10は縦框22の全長に亘る必要はないが、下端は蓋5の
上面に接触し、上端は上枠33の下面に接触する。
【0016】戸先側の縦枠32と片引き戸1の背面との間
からの水の浸入は縦枠32に敷設され、片引き戸1の閉鎖
時にその背面に密着する気密材11によって確保される。
【0017】上框23の気密材9と戸先側の縦枠32の気密
材11は片引き戸1が閉鎖しきった状態でそれぞれ上枠33
と縦框22に密着すればよいことから、ガイドブロック6
とそれが見込み方向に接触するヒレ71や下框21のいずれ
かの面に、あるいは上枠33と上框23が見込み方向に接触
するいずれかの面に、片引き戸1を開放した状態から閉
鎖側へ移動させるときに水を使用しない部屋側へ導く傾
斜を付けておくことにより、片引き戸1が閉鎖しきると
きにその引き寄せが行え、閉鎖状態での気密材9,11の
密着状態が強まる。
【0018】片引き戸1が二枚の戸板2,2からなる場
合はその中間に空気層が形成されることにより断熱性が
高まることから、断熱性と防音性のために図3に示すよ
うに上枠33とアタッチメント24との間及び水を使用する
部屋側の戸板2と上枠33との間にもそれぞれ気密材12,
13が敷設される。
【0019】
【発明の効果】この発明は以上の通りであり、排水升上
の蓋上にガイドブロックを固定し、ガイドブロックによ
って片引き戸の開閉を案内するものであるためレールの
形成が不要になり、レールの形成に伴う排水升からの水
の浸入と車椅子通過時の衝撃の問題を解消することがで
きる。特にガイドブロックは片引き戸が開放しきった状
態と閉鎖しきった状態との重複位置に固定されるため開
口部を外した位置に配置でき、片引き戸の開放状態での
床面は開口部を挟んで同一面で連続する状態が維持さ
れ、開口部を挟んで車椅子での通行の障害になることは
ない。
【0020】また下框にはその見込み方向に並列するヒ
レを持つ気密材が敷設され、その排水升寄りに位置する
ヒレが蓋の上面に接触し、蓋上に存在する水の、水を使
用しない部屋への浸入を阻止し、水を使用しない部屋側
のヒレが排水升寄りに位置するヒレとの間に存在する水
の浸入を阻止するため、片引き戸の閉鎖状態では二重の
ヒレによって水の、水を使用しない部屋への浸入が阻止
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】一枚の戸板からなる片引き戸を示した縦断面図
である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】二枚の戸板からなる片引き戸を示した縦断面図
である。
【図4】図3の横断面図である。
【符号の説明】
1……片引き戸、2……戸板、21……下框、22……縦
框、23……上框、24……アタッチメント、25……アタッ
チメント、31……下枠、32……縦枠、33……上枠、4…
…排水升、5……蓋、51……排水孔、6……ガイドブロ
ック、7……気密材、71……ヒレ、8,9,10,11,1
2,13……気密材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面下に排水升4が設置された水を使用
    する部屋と、その部屋と床面が同一面で隣接する水を使
    用しない部屋を仕切る上吊り式の片引き戸1であり、床
    面上の、片引き戸1が開放しきった状態と閉鎖しきった
    状態との重複位置に下框21の移動を案内するガイドブロ
    ック6が固定され、下框21にはその見込み方向に並列す
    るヒレ71,71を持つ気密材7が敷設されており、その排
    水升4寄りに位置するヒレ71は蓋5の上面に接触してい
    ることを特徴とする水回り開口部用片引き戸。
JP27136894A 1994-11-04 1994-11-04 水回り開口部用片引き戸 Expired - Lifetime JP2886464B2 (ja)

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JPH08135328A true JPH08135328A (ja) 1996-05-28
JP2886464B2 JP2886464B2 (ja) 1999-04-26

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