JPH08135296A - 上げ下げ窓用バランサー - Google Patents
上げ下げ窓用バランサーInfo
- Publication number
- JPH08135296A JPH08135296A JP27198794A JP27198794A JPH08135296A JP H08135296 A JPH08135296 A JP H08135296A JP 27198794 A JP27198794 A JP 27198794A JP 27198794 A JP27198794 A JP 27198794A JP H08135296 A JPH08135296 A JP H08135296A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding drum
- constant load
- spiral spring
- shoji
- balancer
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 上げ下げ窓用バランサー(4) は、障子吊下げ
ワイヤ(5) と、ワイヤ巻取ドラム(6) と、繰出されたと
きに可動障子を上向きに付勢する定荷重渦巻きばね(13)
を備えている。ワイヤ巻取ドラム(6) および定荷重渦巻
きばね(13)の間に両者間で力を伝達するように伝動手段
を設ける。 【効果】 1種類のバランサーにより種々の高さの窓枠
を持った上げ下げ窓に適用することができ、コストが安
くなる。可動障子の全移動域において均一な力を付与す
ることができ、可動障子を任意の高さに停止させること
ができる。
ワイヤ(5) と、ワイヤ巻取ドラム(6) と、繰出されたと
きに可動障子を上向きに付勢する定荷重渦巻きばね(13)
を備えている。ワイヤ巻取ドラム(6) および定荷重渦巻
きばね(13)の間に両者間で力を伝達するように伝動手段
を設ける。 【効果】 1種類のバランサーにより種々の高さの窓枠
を持った上げ下げ窓に適用することができ、コストが安
くなる。可動障子の全移動域において均一な力を付与す
ることができ、可動障子を任意の高さに停止させること
ができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物の壁や、大型
の戸に設けられる上げ下げ窓に用いられるバランサーに
関する。
の戸に設けられる上げ下げ窓に用いられるバランサーに
関する。
【0002】
【従来の技術】上げ下げ窓においては、通常、可動障子
を上方に付勢し、適当な開度に可動障子を保持するとと
もに、可動障子の開閉を小さな力でスムーズに行なうた
めにバランサーが用いられている。
を上方に付勢し、適当な開度に可動障子を保持するとと
もに、可動障子の開閉を小さな力でスムーズに行なうた
めにバランサーが用いられている。
【0003】従来、この種バランサーとして、窓枠の縦
枠の上部に配置された円筒状カバーと、円筒状カバー内
に配置され、かつ上端部が円筒状カバーの上端部に固定
されるとともに、下端部がブラケットを介して可動障子
に固定されて可動障子を上向きに付勢する引張コイルば
ねとを備えており、引張コイルばねに捩じりが付与され
たものが知られている。
枠の上部に配置された円筒状カバーと、円筒状カバー内
に配置され、かつ上端部が円筒状カバーの上端部に固定
されるとともに、下端部がブラケットを介して可動障子
に固定されて可動障子を上向きに付勢する引張コイルば
ねとを備えており、引張コイルばねに捩じりが付与され
たものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バランサーには次のような問題があった。すなわち、窓
枠の高さは種々変更されることがあり、この場合には可
動障子のストロークも変わるので、バランサーの長さも
変更する必要がある。したがって、種々の高さを有する
窓枠を備えた上げ下げ窓に用いるためには、窓枠の高さ
に合わせて種々の長さのバランサーを用意する必要があ
り、コストが高くなる。
バランサーには次のような問題があった。すなわち、窓
枠の高さは種々変更されることがあり、この場合には可
動障子のストロークも変わるので、バランサーの長さも
変更する必要がある。したがって、種々の高さを有する
窓枠を備えた上げ下げ窓に用いるためには、窓枠の高さ
に合わせて種々の長さのバランサーを用意する必要があ
り、コストが高くなる。
【0005】この発明の目的は、上記問題を解決した上
げ下げ窓用バランサーを提供することにある。
げ下げ窓用バランサーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による上げ下げ
窓用バランサーは、線状障子吊下げ部材と、吊下げ部材
巻取ドラムと、繰出されたときに可動障子を上向きに付
勢する定荷重渦巻きばねと、吊下げ部材巻取ドラムおよ
び定荷重渦巻きばねの間に両者間で力を伝達するように
設けられた伝動手段とを備えているものである。
窓用バランサーは、線状障子吊下げ部材と、吊下げ部材
巻取ドラムと、繰出されたときに可動障子を上向きに付
勢する定荷重渦巻きばねと、吊下げ部材巻取ドラムおよ
び定荷重渦巻きばねの間に両者間で力を伝達するように
設けられた伝動手段とを備えているものである。
【0007】上記上げ下げ窓用バランサーにおいて、吊
下げ部材巻取ドラムおよび定荷重渦巻きばねが基板に配
置されており、吊下げ部材巻取ドラムが基板に対して直
交する軸線の周りに回転自在であり、定荷重渦巻きばね
の中心線が基板に対して直交していることが好ましい。
下げ部材巻取ドラムおよび定荷重渦巻きばねが基板に配
置されており、吊下げ部材巻取ドラムが基板に対して直
交する軸線の周りに回転自在であり、定荷重渦巻きばね
の中心線が基板に対して直交していることが好ましい。
【0008】また、上記上げ下げ窓用バランサーにおい
て、伝動手段が、定荷重渦巻きばね巻取ドラムと、線材
巻取ドラムおよび定荷重渦巻きばね巻取ドラムの間に設
けられ、かつ複数の円筒歯車を有する歯車装置とよりな
ることが好ましい。
て、伝動手段が、定荷重渦巻きばね巻取ドラムと、線材
巻取ドラムおよび定荷重渦巻きばね巻取ドラムの間に設
けられ、かつ複数の円筒歯車を有する歯車装置とよりな
ることが好ましい。
【0009】さらに、上記上げ下げ窓用バランサーにお
いて、吊下げ部材巻取ドラムがテーパ部分を有している
とともにこのテーパ部分に線状障子吊下げ部材が巻取ら
れるようになっており、線状障子吊下げ部材のテーパ部
分への巻取端部がテーパ部分の小端径側にくるようにな
されていることが好ましい。
いて、吊下げ部材巻取ドラムがテーパ部分を有している
とともにこのテーパ部分に線状障子吊下げ部材が巻取ら
れるようになっており、線状障子吊下げ部材のテーパ部
分への巻取端部がテーパ部分の小端径側にくるようにな
されていることが好ましい。
【0010】
【作用】線状障子吊下げ部材と、吊下げ部材巻取ドラム
と、繰出されたときに可動障子を上向きに付勢する定荷
重渦巻きばねと、吊下げ部材巻取ドラムおよび定荷重渦
巻きばねの間に両者間で力を伝達するように設けられた
伝動手段とを備えていると、障子吊下げ部材および定荷
重渦巻きばねの長さを、窓枠の高さが最大となる場合の
可動障子のストロークに対応させておけば、1種類のバ
ランサーにより種々の高さの窓枠を持った上げ下げ窓に
適用することができる。また、定荷重渦巻きばねにより
可動障子に上向きの力を付与しているので、可動障子の
全移動域において均一な力を付与することができる。
と、繰出されたときに可動障子を上向きに付勢する定荷
重渦巻きばねと、吊下げ部材巻取ドラムおよび定荷重渦
巻きばねの間に両者間で力を伝達するように設けられた
伝動手段とを備えていると、障子吊下げ部材および定荷
重渦巻きばねの長さを、窓枠の高さが最大となる場合の
可動障子のストロークに対応させておけば、1種類のバ
ランサーにより種々の高さの窓枠を持った上げ下げ窓に
適用することができる。また、定荷重渦巻きばねにより
可動障子に上向きの力を付与しているので、可動障子の
全移動域において均一な力を付与することができる。
【0011】吊下げ部材巻取ドラムおよび定荷重渦巻き
ばねが基板に配置されており、吊下げ部材巻取ドラムが
基板に対して直交する軸線の周りに回転自在であり、定
荷重渦巻きばねの中心線が基板に対して直交している
と、バランサーの基板と直交する方向の寸法を小さくす
ることができる。したがって、バランサーの基板を窓枠
の上枠内に水平状態で取付ける場合、上枠の高さを低く
することができる。また、バランサーを、2枚の平行な
板状体と板状体の周囲に配置される枠体とよりなる大型
の戸に設けられる上げ下げ窓に用い、両板状体のうちい
ずれか一方の内面にその基板を垂直状態となるように取
付ける場合、両板状体間の間隔を小さくすることができ
る。吊下げ部材巻取ドラムおよび定荷重渦巻きばねが基
板に配置されており、吊下げ部材巻取ドラムが基板と平
行な軸線の周りに回転自在であり、定荷重渦巻きばねの
中心線が基板と平行になっていると、バランサーの基板
と直交する方向の寸法が比較的大きくなり、その結果バ
ランサーを取付ける窓枠の上枠の高さを高くしなければ
ならず、外観が見苦しくなる。また、戸の2枚の板状体
間の間隔が比較的大きくなり、その結果戸の厚さが大き
くなって外観が見苦しくなるとともに戸の開閉に大きな
力を要するようになる。
ばねが基板に配置されており、吊下げ部材巻取ドラムが
基板に対して直交する軸線の周りに回転自在であり、定
荷重渦巻きばねの中心線が基板に対して直交している
と、バランサーの基板と直交する方向の寸法を小さくす
ることができる。したがって、バランサーの基板を窓枠
の上枠内に水平状態で取付ける場合、上枠の高さを低く
することができる。また、バランサーを、2枚の平行な
板状体と板状体の周囲に配置される枠体とよりなる大型
の戸に設けられる上げ下げ窓に用い、両板状体のうちい
ずれか一方の内面にその基板を垂直状態となるように取
付ける場合、両板状体間の間隔を小さくすることができ
る。吊下げ部材巻取ドラムおよび定荷重渦巻きばねが基
板に配置されており、吊下げ部材巻取ドラムが基板と平
行な軸線の周りに回転自在であり、定荷重渦巻きばねの
中心線が基板と平行になっていると、バランサーの基板
と直交する方向の寸法が比較的大きくなり、その結果バ
ランサーを取付ける窓枠の上枠の高さを高くしなければ
ならず、外観が見苦しくなる。また、戸の2枚の板状体
間の間隔が比較的大きくなり、その結果戸の厚さが大き
くなって外観が見苦しくなるとともに戸の開閉に大きな
力を要するようになる。
【0012】伝動手段が、定荷重渦巻きばね巻取ドラム
と、線材巻取ドラムおよび定荷重渦巻きばね巻取ドラム
の間に設けられ、かつ複数の円筒歯車を有する歯車装置
とよりなると、バランサー全体をコンパクトにすること
ができる。しかも、定荷重渦巻きばね巻取ドラムおよび
複数の円筒歯車の回転時の摩擦や、歯車の噛み合いによ
って、吊下げ部材巻取ドラムおよび定荷重渦巻きばねの
間の力の伝達に抵抗を付与することができるので、種々
の重量の可動障子に適応させることができる。すなわ
ち、障子吊下げ部材の先端に下向きの力が加わった場
合、この力は、伝動手段において付与される抵抗と、定
荷重渦巻きばねにより受けられることになる。したがっ
て、定荷重渦巻きばねの力によって決まる力よりも大き
な重量を持つ可動障子を用いたとしても、障子が自重に
より下降することはなくなる。一方、障子吊下げ部材の
先端に上向きの力が加わった場合、定荷重渦巻きばねの
力は、伝動手段において付与される抵抗により減ぜられ
た状態で障子吊下げ部材の先端に伝わる。したがって、
定荷重渦巻きばねの力によって決まる力よりも小さな重
量を持つ可動障子を用いたとしても、障子が自然に上昇
することはなくなる。伝動手段により抵抗が付与されな
いと、可動障子の重量が少し変わった場合にも定荷重渦
巻きばねの力を変える必要があり、定荷重渦巻きばねを
数種類用意する必要があることになってコストが高くな
る。
と、線材巻取ドラムおよび定荷重渦巻きばね巻取ドラム
の間に設けられ、かつ複数の円筒歯車を有する歯車装置
とよりなると、バランサー全体をコンパクトにすること
ができる。しかも、定荷重渦巻きばね巻取ドラムおよび
複数の円筒歯車の回転時の摩擦や、歯車の噛み合いによ
って、吊下げ部材巻取ドラムおよび定荷重渦巻きばねの
間の力の伝達に抵抗を付与することができるので、種々
の重量の可動障子に適応させることができる。すなわ
ち、障子吊下げ部材の先端に下向きの力が加わった場
合、この力は、伝動手段において付与される抵抗と、定
荷重渦巻きばねにより受けられることになる。したがっ
て、定荷重渦巻きばねの力によって決まる力よりも大き
な重量を持つ可動障子を用いたとしても、障子が自重に
より下降することはなくなる。一方、障子吊下げ部材の
先端に上向きの力が加わった場合、定荷重渦巻きばねの
力は、伝動手段において付与される抵抗により減ぜられ
た状態で障子吊下げ部材の先端に伝わる。したがって、
定荷重渦巻きばねの力によって決まる力よりも小さな重
量を持つ可動障子を用いたとしても、障子が自然に上昇
することはなくなる。伝動手段により抵抗が付与されな
いと、可動障子の重量が少し変わった場合にも定荷重渦
巻きばねの力を変える必要があり、定荷重渦巻きばねを
数種類用意する必要があることになってコストが高くな
る。
【0013】吊下げ部材巻取ドラムがテーパ部分を有し
ているとともにこのテーパ部分に線状障子吊下げ部材が
巻取られるようになっており、線状障子吊下げ部材のテ
ーパ部分への巻取端部がテーパ部分の小端径側にくるよ
うになされていると、線状障子吊下げ部材は吊下げ部材
巻取ドラムのテーパ部分の全体に渡って均一巻取られる
ので、線状障子吊下げ部材の吊下げ部材巻取ドラムへの
巻取り、および吊下げ部材巻取ドラムからの繰出しがス
ムーズに行なわれる。吊下げ部材巻取ドラムがテーパ部
分を有しておらず、その外周面全体が円筒状でここに線
状障子吊下げ部材が巻取られるようになっていると、吊
下げ部材がドラムの一部分に団子状に固まって巻取られ
ることがあり、吊下げ部材が絡まって線状障子吊下げ部
材の吊下げ部材巻取ドラムへの巻取り、および吊下げ部
材巻取ドラムからの繰出しに支障を来すことがある。
ているとともにこのテーパ部分に線状障子吊下げ部材が
巻取られるようになっており、線状障子吊下げ部材のテ
ーパ部分への巻取端部がテーパ部分の小端径側にくるよ
うになされていると、線状障子吊下げ部材は吊下げ部材
巻取ドラムのテーパ部分の全体に渡って均一巻取られる
ので、線状障子吊下げ部材の吊下げ部材巻取ドラムへの
巻取り、および吊下げ部材巻取ドラムからの繰出しがス
ムーズに行なわれる。吊下げ部材巻取ドラムがテーパ部
分を有しておらず、その外周面全体が円筒状でここに線
状障子吊下げ部材が巻取られるようになっていると、吊
下げ部材がドラムの一部分に団子状に固まって巻取られ
ることがあり、吊下げ部材が絡まって線状障子吊下げ部
材の吊下げ部材巻取ドラムへの巻取り、および吊下げ部
材巻取ドラムからの繰出しに支障を来すことがある。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面を参照して
説明する。この実施例は、この発明によるバランサー
を、建築物の壁に設けられた上げ下げ窓に適用したもの
である。
説明する。この実施例は、この発明によるバランサー
を、建築物の壁に設けられた上げ下げ窓に適用したもの
である。
【0015】図1はバランサーを備えた上げ下げ窓を示
し、図2および図3はバランサーの詳細を示す。
し、図2および図3はバランサーの詳細を示す。
【0016】図1において、上げ下げ窓は、窓枠(1) の
上部に固定障子(2) が嵌め止められ、固定障子(2) の屋
内側において、窓枠(1) に上下動自在の可動障子(3) が
配置されたものである。窓枠(1) は、上枠(1a)、下枠(1
b)および左右の縦枠(1c)よりなり、可動障子(3) は左右
の縦枠(1c)により案内されて上下動するようになってい
る。窓枠(1) の上枠(1a)は、横断面略U字状となってい
る。
上部に固定障子(2) が嵌め止められ、固定障子(2) の屋
内側において、窓枠(1) に上下動自在の可動障子(3) が
配置されたものである。窓枠(1) は、上枠(1a)、下枠(1
b)および左右の縦枠(1c)よりなり、可動障子(3) は左右
の縦枠(1c)により案内されて上下動するようになってい
る。窓枠(1) の上枠(1a)は、横断面略U字状となってい
る。
【0017】窓枠(1) の上枠(1a)の下壁における左右両
端部にバランサー(4) が取付けられている。以下、左側
のバランサー(4) について、図2および図3を参照して
説明する。
端部にバランサー(4) が取付けられている。以下、左側
のバランサー(4) について、図2および図3を参照して
説明する。
【0018】図2および図3において、バランサー(4)
は、先端部に可動障子(3) が固定されている障子吊下げ
ワイヤ(5) (線状障子吊下げ部材)と、ワイヤ巻取ドラ
ム(6) (吊下げ部材巻取ドラム)とを備えている。ワイ
ヤ巻取ドラム(6) は合成樹脂製であって、下方から上方
に向かって徐々に大径となされたテーパ部分(6a)を有し
ており、このテーパ部分(6a)に障子吊下げワイヤ(5) が
巻取られるようになっている。すなわち、障子吊下げワ
イヤ(5) の端部はテーパ部分(6a)の下方の円筒状部分の
上端に固定されており、障子吊下げワイヤ(5) はテーパ
部分(6a)の小端径側から順次巻取られるようになってお
り、障子吊下げワイヤ(5) はワイヤ巻取ドラム(6) のテ
ーパ部分(6a)の全体に渡って均一巻取られている。した
がって、後述する可動障子(3) の上下動のさいに、障子
吊下げワイヤ(5) のワイヤ巻取ドラム(6) への巻取り、
およびワイヤ巻取ドラム(6) からの繰出しがスムーズに
行なわれる。また、ワイヤ巻取ドラム(6) は、窓枠(1)
の上枠(1a)下壁に水平状態で固定された基板(7) におけ
る左側部分に、垂直軸(8) により回転自在に取付けられ
ている。障子吊下げワイヤ(5) は、ワイヤ巻取ドラム
(6) に巻取られており、基板(7) に取付けられて水平軸
線の周りに回転自在であるガイドプーリ(9) に掛けら
れ、基板(7) および上枠(1a)下壁を貫通して下方に伸
び、その先端部が可動障子(3) の上端部に固定されてい
る。そして、障子吊下げワイヤ(5) は、可動障子(3) が
下降したさいにワイヤ巻取ドラム(6) から繰出され、可
動障子(3) が上昇したさいにワイヤ巻取ドラム(6) に巻
取られるようになっている。
は、先端部に可動障子(3) が固定されている障子吊下げ
ワイヤ(5) (線状障子吊下げ部材)と、ワイヤ巻取ドラ
ム(6) (吊下げ部材巻取ドラム)とを備えている。ワイ
ヤ巻取ドラム(6) は合成樹脂製であって、下方から上方
に向かって徐々に大径となされたテーパ部分(6a)を有し
ており、このテーパ部分(6a)に障子吊下げワイヤ(5) が
巻取られるようになっている。すなわち、障子吊下げワ
イヤ(5) の端部はテーパ部分(6a)の下方の円筒状部分の
上端に固定されており、障子吊下げワイヤ(5) はテーパ
部分(6a)の小端径側から順次巻取られるようになってお
り、障子吊下げワイヤ(5) はワイヤ巻取ドラム(6) のテ
ーパ部分(6a)の全体に渡って均一巻取られている。した
がって、後述する可動障子(3) の上下動のさいに、障子
吊下げワイヤ(5) のワイヤ巻取ドラム(6) への巻取り、
およびワイヤ巻取ドラム(6) からの繰出しがスムーズに
行なわれる。また、ワイヤ巻取ドラム(6) は、窓枠(1)
の上枠(1a)下壁に水平状態で固定された基板(7) におけ
る左側部分に、垂直軸(8) により回転自在に取付けられ
ている。障子吊下げワイヤ(5) は、ワイヤ巻取ドラム
(6) に巻取られており、基板(7) に取付けられて水平軸
線の周りに回転自在であるガイドプーリ(9) に掛けら
れ、基板(7) および上枠(1a)下壁を貫通して下方に伸
び、その先端部が可動障子(3) の上端部に固定されてい
る。そして、障子吊下げワイヤ(5) は、可動障子(3) が
下降したさいにワイヤ巻取ドラム(6) から繰出され、可
動障子(3) が上昇したさいにワイヤ巻取ドラム(6) に巻
取られるようになっている。
【0019】基板(7) の右端部に、合成樹脂製定荷重渦
巻きばね装着ドラム(11)が、垂直軸(12)により回転自在
に取付けられており、このドラム(11)に定荷重渦巻きば
ね(13)が装着されている。
巻きばね装着ドラム(11)が、垂直軸(12)により回転自在
に取付けられており、このドラム(11)に定荷重渦巻きば
ね(13)が装着されている。
【0020】ワイヤ巻取ドラム(6) と定荷重渦巻きばね
(13)との間に両者間で力を伝達するように伝動手段が設
けられている。伝動手段は、定荷重渦巻きばね装着ドラ
ム(11)の左側において、垂直軸(15)により基板(7) に回
転自在に取付けられており、かつ定荷重渦巻きばね(13)
を巻取る合成樹脂製定荷重渦巻きばね巻取ドラム(14)を
備えている。定荷重渦巻きばね巻取ドラム(14)の周面の
一部には平坦部(14a)が形成されており、この平坦部(14
a) に定荷重渦巻きばね(13)の先端がねじ(16)により固
定されている。
(13)との間に両者間で力を伝達するように伝動手段が設
けられている。伝動手段は、定荷重渦巻きばね装着ドラ
ム(11)の左側において、垂直軸(15)により基板(7) に回
転自在に取付けられており、かつ定荷重渦巻きばね(13)
を巻取る合成樹脂製定荷重渦巻きばね巻取ドラム(14)を
備えている。定荷重渦巻きばね巻取ドラム(14)の周面の
一部には平坦部(14a)が形成されており、この平坦部(14
a) に定荷重渦巻きばね(13)の先端がねじ(16)により固
定されている。
【0021】また、伝動手段は、ワイヤ巻取ドラム(6)
と定荷重渦巻きばね巻取ドラム(14)との間に設けられ、
かつ定荷重渦巻きばね(13)を繰出すさいのばね(13)先端
の移動速度および定荷重渦巻きばね(13)が巻取られるさ
いのばね(13)先端の移動速度が、障子吊下げワイヤ(5)
をワイヤ巻取ドラム(6) から繰出すさいのワイヤ(5)先
端の移動速度および障子吊下げワイヤ(5) をワイヤ巻取
ドラム(6) へ巻取るさいのワイヤ(5) 先端の移動速度よ
りも速くなるように変速する歯車装置(17)を備えてい
る。。
と定荷重渦巻きばね巻取ドラム(14)との間に設けられ、
かつ定荷重渦巻きばね(13)を繰出すさいのばね(13)先端
の移動速度および定荷重渦巻きばね(13)が巻取られるさ
いのばね(13)先端の移動速度が、障子吊下げワイヤ(5)
をワイヤ巻取ドラム(6) から繰出すさいのワイヤ(5)先
端の移動速度および障子吊下げワイヤ(5) をワイヤ巻取
ドラム(6) へ巻取るさいのワイヤ(5) 先端の移動速度よ
りも速くなるように変速する歯車装置(17)を備えてい
る。。
【0022】歯車装置(17)は、ワイヤ巻取ドラム(6) の
下方に一体に形成された大平歯車(18)と、定荷重渦巻き
ばね巻取ドラム(14)と一体に回転するように、垂直軸(1
5)に回転自在に取付けられた小平歯車(19)と、ワイヤ巻
取ドラム(6) と定荷重渦巻きばね巻取ドラム(14)との間
において垂直軸(21)により基板(7) に回転自在に取付け
られ、かつ大平歯車(18)と噛み合う合成樹脂製第1中間
小平歯車(22)と、第1中間小平歯車(22)と一体に回転す
るように、垂直軸(21)に回転自在に取付けられた合成樹
脂製中間大平歯車(23)と、中間大平歯車(23)と定荷重渦
巻きばね巻取ドラム(14)との間において、垂直軸(24)に
より基板(7) に回転自在に取付けられかつ中間大平歯車
(23)および小平歯車(19)と噛み合う合成樹脂製第2中間
小平歯車(25)とよりなる。
下方に一体に形成された大平歯車(18)と、定荷重渦巻き
ばね巻取ドラム(14)と一体に回転するように、垂直軸(1
5)に回転自在に取付けられた小平歯車(19)と、ワイヤ巻
取ドラム(6) と定荷重渦巻きばね巻取ドラム(14)との間
において垂直軸(21)により基板(7) に回転自在に取付け
られ、かつ大平歯車(18)と噛み合う合成樹脂製第1中間
小平歯車(22)と、第1中間小平歯車(22)と一体に回転す
るように、垂直軸(21)に回転自在に取付けられた合成樹
脂製中間大平歯車(23)と、中間大平歯車(23)と定荷重渦
巻きばね巻取ドラム(14)との間において、垂直軸(24)に
より基板(7) に回転自在に取付けられかつ中間大平歯車
(23)および小平歯車(19)と噛み合う合成樹脂製第2中間
小平歯車(25)とよりなる。
【0023】右側のバランサー(4) は、左側のバランサ
ー(4) と左右対称の構成である。そして、左右のバラン
サー(4) の定荷重渦巻きばね(13)のばね力を合わせた力
が、可動障子(3) の重量と釣り合うようになっている。
ー(4) と左右対称の構成である。そして、左右のバラン
サー(4) の定荷重渦巻きばね(13)のばね力を合わせた力
が、可動障子(3) の重量と釣り合うようになっている。
【0024】上記構成において、可動障子(3) を下降さ
せると、障子吊下げワイヤ(5) がワイヤ巻取ドラム(6)
から繰出され、ワイヤ巻取ドラム(6) および大平歯車(1
8)が図2に矢印(A) で示す方向に回転する。すると、大
平歯車(18)と噛み合っている第1中間小平歯車(22)およ
び中間大平歯車(23)が図2に矢印(B) で示す方向に回転
し、さらに中間大平歯車(23)と噛み合っている第2中間
小平歯車(25)が図2に矢印(C) で示す方向に回転する。
そして、第2中間小平歯車(25)と噛み合っている小平歯
車(19)および定荷重渦巻きばね巻取ドラム(14)が図2に
矢印(D) で示す方向に回転する。その結果、定荷重渦巻
きばね装着ドラム(11)に装着されている定荷重渦巻きば
ね(13)が繰出されて定荷重渦巻きばね巻取ドラム(14)に
巻取られるとともに、定荷重渦巻きばね装着ドラム(11)
が図2に矢印(E) で示す方向に回転する。したがって、
歯車装置(17)によって、定荷重渦巻きばね(13)を繰出す
さいのばね(13)先端の移動速度が、障子吊下げワイヤ
(5) をワイヤ巻取ドラム(6)から繰出すさいのワイヤ(5)
先端の移動速度よりも速くなるように変速されて、ワ
イヤ巻取ドラム(6) の回転が定荷重渦巻きばね巻取ドラ
ム(14)に伝えられる。すなわち、可動障子(3) の下降速
度よりも定荷重渦巻きばね(13)の先端の移動速度が速く
なるように変速される。
せると、障子吊下げワイヤ(5) がワイヤ巻取ドラム(6)
から繰出され、ワイヤ巻取ドラム(6) および大平歯車(1
8)が図2に矢印(A) で示す方向に回転する。すると、大
平歯車(18)と噛み合っている第1中間小平歯車(22)およ
び中間大平歯車(23)が図2に矢印(B) で示す方向に回転
し、さらに中間大平歯車(23)と噛み合っている第2中間
小平歯車(25)が図2に矢印(C) で示す方向に回転する。
そして、第2中間小平歯車(25)と噛み合っている小平歯
車(19)および定荷重渦巻きばね巻取ドラム(14)が図2に
矢印(D) で示す方向に回転する。その結果、定荷重渦巻
きばね装着ドラム(11)に装着されている定荷重渦巻きば
ね(13)が繰出されて定荷重渦巻きばね巻取ドラム(14)に
巻取られるとともに、定荷重渦巻きばね装着ドラム(11)
が図2に矢印(E) で示す方向に回転する。したがって、
歯車装置(17)によって、定荷重渦巻きばね(13)を繰出す
さいのばね(13)先端の移動速度が、障子吊下げワイヤ
(5) をワイヤ巻取ドラム(6)から繰出すさいのワイヤ(5)
先端の移動速度よりも速くなるように変速されて、ワ
イヤ巻取ドラム(6) の回転が定荷重渦巻きばね巻取ドラ
ム(14)に伝えられる。すなわち、可動障子(3) の下降速
度よりも定荷重渦巻きばね(13)の先端の移動速度が速く
なるように変速される。
【0025】このとき、可動障子(3) には定荷重渦巻き
ばね(13)により上向きの力が付与されているので、可動
障子(3) にはその全移動域において均一な上向き力が付
与されることになり、可動障子(3) は任意の位置で停止
させられる。しかも、可動障子(3) を上昇させる場合に
も小さな力で行うことができる。
ばね(13)により上向きの力が付与されているので、可動
障子(3) にはその全移動域において均一な上向き力が付
与されることになり、可動障子(3) は任意の位置で停止
させられる。しかも、可動障子(3) を上昇させる場合に
も小さな力で行うことができる。
【0026】また、可動障子(3) を上昇させる場合に
は、上記とは逆に、定荷重渦巻きばね(13)の力により、
定荷重渦巻きばね巻取ドラム(14)に巻取られている定荷
重渦巻きばね(13)が繰出されて定荷重渦巻きばね装着ド
ラム(11)側に巻取られ、障子吊下げワイヤ(5) がワイヤ
巻取ドラム(6) に巻取られる。このとき、歯車装置(17)
によって、定荷重渦巻きばね(13)が巻取られるさいのば
ね(13)先端の移動速度が、障子吊下げワイヤ(5) をワイ
ヤ巻取ドラム(6) に巻取るさいのワイヤ(5) 先端の移動
速度よりも速くなるように変速されて、定荷重渦巻きば
ね巻取ドラム(14)の回転がワイヤ巻取ドラム(6) に伝え
られる。すなわち、可動障子(3) の上昇速度よりも定荷
重渦巻きばね(13)の先端の移動速度が速くなるように変
速される。
は、上記とは逆に、定荷重渦巻きばね(13)の力により、
定荷重渦巻きばね巻取ドラム(14)に巻取られている定荷
重渦巻きばね(13)が繰出されて定荷重渦巻きばね装着ド
ラム(11)側に巻取られ、障子吊下げワイヤ(5) がワイヤ
巻取ドラム(6) に巻取られる。このとき、歯車装置(17)
によって、定荷重渦巻きばね(13)が巻取られるさいのば
ね(13)先端の移動速度が、障子吊下げワイヤ(5) をワイ
ヤ巻取ドラム(6) に巻取るさいのワイヤ(5) 先端の移動
速度よりも速くなるように変速されて、定荷重渦巻きば
ね巻取ドラム(14)の回転がワイヤ巻取ドラム(6) に伝え
られる。すなわち、可動障子(3) の上昇速度よりも定荷
重渦巻きばね(13)の先端の移動速度が速くなるように変
速される。
【0027】さらに、障子吊下げワイヤ(5) の先端に下
向きの力が加わった場合、この力は、定荷重渦巻きばね
巻取ドラム(14)および歯車装置(17)の複数の歯車(18)(1
9)(22)(23)(25)の回転時の摩擦や、歯車(18)(22)、(23)
(25)、(25)(19)の噛み合いによって吊下げワイヤ巻取ド
ラム(6) および定荷重渦巻きばね(13)の間の力の伝達に
付与された抵抗と、定荷重渦巻きばね(13)のばね力によ
り受けられることになる。したがって、定荷重渦巻きば
ね(13)の力によって決まる力よりも大きな重量を持つ可
動障子(3) を用いたとしても、障子(3) が自重により下
降することはなくなる。一方、定荷重渦巻きばね(13)の
力は、障子吊下げワイヤ(5) の先端に上向きの力が加わ
った場合、上記抵抗により減ぜられた状態で障子吊下げ
ワイヤ(5) の先端に伝わる。したがって、定荷重渦巻き
ばね(13)の力によって決まる力よりも小さな重量を持つ
可動障子(3) を用いたとしても、障子(3) が自然に上昇
することはなくなる。その結果、可動障子(3) の重量に
対する適応範囲を広くすることができる。
向きの力が加わった場合、この力は、定荷重渦巻きばね
巻取ドラム(14)および歯車装置(17)の複数の歯車(18)(1
9)(22)(23)(25)の回転時の摩擦や、歯車(18)(22)、(23)
(25)、(25)(19)の噛み合いによって吊下げワイヤ巻取ド
ラム(6) および定荷重渦巻きばね(13)の間の力の伝達に
付与された抵抗と、定荷重渦巻きばね(13)のばね力によ
り受けられることになる。したがって、定荷重渦巻きば
ね(13)の力によって決まる力よりも大きな重量を持つ可
動障子(3) を用いたとしても、障子(3) が自重により下
降することはなくなる。一方、定荷重渦巻きばね(13)の
力は、障子吊下げワイヤ(5) の先端に上向きの力が加わ
った場合、上記抵抗により減ぜられた状態で障子吊下げ
ワイヤ(5) の先端に伝わる。したがって、定荷重渦巻き
ばね(13)の力によって決まる力よりも小さな重量を持つ
可動障子(3) を用いたとしても、障子(3) が自然に上昇
することはなくなる。その結果、可動障子(3) の重量に
対する適応範囲を広くすることができる。
【0028】次に、この発明の装置を用いて行なった具
体的実験例について、比較実験例とともに説明する。
体的実験例について、比較実験例とともに説明する。
【0029】具体的実験例 大平歯車(18)、小平歯車(19)、第1中間小平歯車(22)、
中間大平歯車(23)および第2中間小平歯車(25)をそれぞ
れポリアセタールで形成しておくとともに、大平歯車(1
8)の歯数を36、小平歯車(19)の歯数を18、第1中間
小平歯車(22)の歯数を18、中間大平歯車(23)の歯数を
36および第2中間小平歯車(25)の歯数を18としてお
いて。また、定荷重渦巻きばね(13)として出力(トル
ク)9.35kgmmのものを用いた。さらに、ワイヤ
巻取ドラム(6) のテーパ部分(6a)の長さを8mm、テー
パ部分(6a)の大端径を26mm、同じく小端径を22m
mとしておいた。そして、障子吊下げワイヤ(5) をワイ
ヤ巻取ドラム(6) から繰出し、基板(7) と障子吊下げワ
イヤ(5) の先端との距離を種々変更し、障子吊下げワイ
ヤ(5) の先端に重りを取付け、各距離において重りが下
降し始める重りの重量および重りが上昇し始める重りの
重量を調べた。その結果を図4にAとして示す。
中間大平歯車(23)および第2中間小平歯車(25)をそれぞ
れポリアセタールで形成しておくとともに、大平歯車(1
8)の歯数を36、小平歯車(19)の歯数を18、第1中間
小平歯車(22)の歯数を18、中間大平歯車(23)の歯数を
36および第2中間小平歯車(25)の歯数を18としてお
いて。また、定荷重渦巻きばね(13)として出力(トル
ク)9.35kgmmのものを用いた。さらに、ワイヤ
巻取ドラム(6) のテーパ部分(6a)の長さを8mm、テー
パ部分(6a)の大端径を26mm、同じく小端径を22m
mとしておいた。そして、障子吊下げワイヤ(5) をワイ
ヤ巻取ドラム(6) から繰出し、基板(7) と障子吊下げワ
イヤ(5) の先端との距離を種々変更し、障子吊下げワイ
ヤ(5) の先端に重りを取付け、各距離において重りが下
降し始める重りの重量および重りが上昇し始める重りの
重量を調べた。その結果を図4にAとして示す。
【0030】また、障子吊下げワイヤ(5) のワイヤ巻取
ドラム(6) からの繰出しと、ワイヤ巻取ドラム(6) への
巻取りをストローク550mmで1万回繰返して行った
後に、上記と同様な試験を行なった。その結果を図4に
Bとして示す。
ドラム(6) からの繰出しと、ワイヤ巻取ドラム(6) への
巻取りをストローク550mmで1万回繰返して行った
後に、上記と同様な試験を行なった。その結果を図4に
Bとして示す。
【0031】図4において、↓は重りが下降し始める重
りの重量を示し、↑は重りが上昇し始める重りの重量を
示す。
りの重量を示し、↑は重りが上昇し始める重りの重量を
示す。
【0032】上記実施例において、上げ下げ窓は、一方
の障子のみが可動障子となっているが、これに限るもの
ではなく、両方の障子が可動障子となっていてもよい。
この場合、各可動障子に2つのバランサーを備えさせて
おく。
の障子のみが可動障子となっているが、これに限るもの
ではなく、両方の障子が可動障子となっていてもよい。
この場合、各可動障子に2つのバランサーを備えさせて
おく。
【0033】また、上記実施例においては、この発明に
よるバランサーが、建築物の壁に設けられた上げ下げ窓
に適用されているが、このバランサーは、2枚の平行な
板状体と板状体の周囲に配置される枠体とよりなる大型
の戸に設けられる上げ下げ窓にも適用可能である。
よるバランサーが、建築物の壁に設けられた上げ下げ窓
に適用されているが、このバランサーは、2枚の平行な
板状体と板状体の周囲に配置される枠体とよりなる大型
の戸に設けられる上げ下げ窓にも適用可能である。
【0034】
【発明の効果】この発明の上げ下げ窓用バランサーによ
れば、上述のように、障子吊下げ部材および定荷重渦巻
きばねの長さを、窓枠の高さが最大となる場合の可動障
子のストロークに対応させておけば、1種類のバランサ
ーにより種々の高さの窓枠を持った上げ下げ窓に適用す
ることができるので、コストが安くなる。また、定荷重
渦巻きばねにより可動障子に上向きの力を付与している
ので、可動障子の全移動域において均一な力を付与する
ことができる。したがって、可動障子を任意の高さに停
止させることができる。
れば、上述のように、障子吊下げ部材および定荷重渦巻
きばねの長さを、窓枠の高さが最大となる場合の可動障
子のストロークに対応させておけば、1種類のバランサ
ーにより種々の高さの窓枠を持った上げ下げ窓に適用す
ることができるので、コストが安くなる。また、定荷重
渦巻きばねにより可動障子に上向きの力を付与している
ので、可動障子の全移動域において均一な力を付与する
ことができる。したがって、可動障子を任意の高さに停
止させることができる。
【0035】また、吊下げ部材巻取ドラムおよび定荷重
渦巻きばねが基板に配置されており、吊下げ部材巻取ド
ラムが基板に対して直交する軸線の周りに回転自在であ
り、定荷重渦巻きばねの中心線が基板に対して直交して
いると、バランサーの基板と直交する方向の寸法を小さ
くすることができる。したがって、バランサーの基板を
窓枠の上枠内に水平状態で取付ける場合、上枠の高さを
低くすることができ、外観が優れたものになる。また、
バランサーを、2枚の平行な板状体と板状体の周囲に配
置される枠体とよりなる大型の戸に設けられる上げ下げ
窓に用い、両板状体のうちいずれか一方の内面にその基
板を垂直状態となるように取付ける場合、両板状体間の
間隔を小さくすることができる。したがって、戸の厚さ
を薄くすることができ、外観が優れたものになるととも
に戸の開閉を小さな力で行うことが可能になる。
渦巻きばねが基板に配置されており、吊下げ部材巻取ド
ラムが基板に対して直交する軸線の周りに回転自在であ
り、定荷重渦巻きばねの中心線が基板に対して直交して
いると、バランサーの基板と直交する方向の寸法を小さ
くすることができる。したがって、バランサーの基板を
窓枠の上枠内に水平状態で取付ける場合、上枠の高さを
低くすることができ、外観が優れたものになる。また、
バランサーを、2枚の平行な板状体と板状体の周囲に配
置される枠体とよりなる大型の戸に設けられる上げ下げ
窓に用い、両板状体のうちいずれか一方の内面にその基
板を垂直状態となるように取付ける場合、両板状体間の
間隔を小さくすることができる。したがって、戸の厚さ
を薄くすることができ、外観が優れたものになるととも
に戸の開閉を小さな力で行うことが可能になる。
【0036】また、伝動手段が、定荷重渦巻きばね巻取
ドラムと、線材巻取ドラムおよび定荷重渦巻きばね巻取
ドラムの間に設けられ、かつ複数の円筒歯車を有する歯
車装置とよりなると、バランサー全体をコンパクトにす
ることができる。しかも、定荷重渦巻きばね巻取ドラム
および複数の円筒歯車の回転時の摩擦や、歯車の噛み合
いによって、吊下げ部材巻取ドラムおよび定荷重渦巻き
ばねの間の力の伝達に抵抗を付与することができるの
で、1つの定荷重渦巻きばねで種々の重量の可動障子に
適応させることができる。したがって、窓枠の高さが変
更されて障子の重量が変わった場合にも、1種類のバラ
ンサーで対応することができ、コストが安くなる。
ドラムと、線材巻取ドラムおよび定荷重渦巻きばね巻取
ドラムの間に設けられ、かつ複数の円筒歯車を有する歯
車装置とよりなると、バランサー全体をコンパクトにす
ることができる。しかも、定荷重渦巻きばね巻取ドラム
および複数の円筒歯車の回転時の摩擦や、歯車の噛み合
いによって、吊下げ部材巻取ドラムおよび定荷重渦巻き
ばねの間の力の伝達に抵抗を付与することができるの
で、1つの定荷重渦巻きばねで種々の重量の可動障子に
適応させることができる。したがって、窓枠の高さが変
更されて障子の重量が変わった場合にも、1種類のバラ
ンサーで対応することができ、コストが安くなる。
【0037】さらに、吊下げ部材巻取ドラムがテーパ部
分を有しているとともにこのテーパ部分に線状障子吊下
げ部材が巻取られるようになっており、線状障子吊下げ
部材のテーパ部分への巻取端部がテーパ部分の小端径側
にくるようになされていると、線状障子吊下げ部材は吊
下げ部材巻取ドラムのテーパ部分の全体に渡って均一巻
取られるので、線状障子吊下げ部材の吊下げ部材巻取ド
ラムへの巻取り、および吊下げ部材巻取ドラムからの繰
出しがスムーズに行なわれる。
分を有しているとともにこのテーパ部分に線状障子吊下
げ部材が巻取られるようになっており、線状障子吊下げ
部材のテーパ部分への巻取端部がテーパ部分の小端径側
にくるようになされていると、線状障子吊下げ部材は吊
下げ部材巻取ドラムのテーパ部分の全体に渡って均一巻
取られるので、線状障子吊下げ部材の吊下げ部材巻取ド
ラムへの巻取り、および吊下げ部材巻取ドラムからの繰
出しがスムーズに行なわれる。
【図1】この発明によるバランサーを用いた上げ下げ窓
の斜視図である。
の斜視図である。
【図2】この発明によるバランサーの実施例を示す平面
図である。
図である。
【図3】この発明によるバランサーの一部切欠き正面図
である。
である。
【図4】具体的実験例の結果を示すグラフである。
(3) 可動障子 (4) バランサー (5) 障子吊下げワイヤ(線状障子吊下げ部
材) (6) ワイヤ巻取ドラム(吊下げ部材巻取ド
ラム) (13) 定荷重渦巻きばね
材) (6) ワイヤ巻取ドラム(吊下げ部材巻取ド
ラム) (13) 定荷重渦巻きばね
Claims (4)
- 【請求項1】 線状障子吊下げ部材と、吊下げ部材巻取
ドラムと、繰出されたときに可動障子を上向きに付勢す
る定荷重渦巻きばねと、吊下げ部材巻取ドラムおよび定
荷重渦巻きばねの間に両者間で力を伝達するように設け
られた伝動手段とを備えている上げ下げ窓用バランサ
ー。 - 【請求項2】 吊下げ部材巻取ドラムおよび定荷重渦巻
きばねが基板に配置されており、吊下げ部材巻取ドラム
が基板に対して直交する軸線の周りに回転自在であり、
定荷重渦巻きばねの中心線が基板に対して直交している
請求項1記載の上げ下げ窓用バランサー。 - 【請求項3】 伝動手段が、定荷重渦巻きばね巻取ドラ
ムと、線材巻取ドラムおよび定荷重渦巻きばね巻取ドラ
ムの間に設けられ、かつ複数の円筒歯車を有する歯車装
置とよりなる請求項1記載の上げ下げ窓用バランサー。 - 【請求項4】 吊下げ部材巻取ドラムがテーパ部分を有
しているとともにこのテーパ部分に線状障子吊下げ部材
が巻取られるようになっており、線状障子吊下げ部材の
テーパ部分への巻取端部がテーパ部分の小端径側にくる
ようになされている請求項1記載の上げ下げ窓用バラン
サー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27198794A JP3292879B2 (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | 上げ下げ窓用バランサー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27198794A JP3292879B2 (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | 上げ下げ窓用バランサー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08135296A true JPH08135296A (ja) | 1996-05-28 |
JP3292879B2 JP3292879B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=17507576
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27198794A Expired - Fee Related JP3292879B2 (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | 上げ下げ窓用バランサー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3292879B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012112243A (ja) * | 2012-03-23 | 2012-06-14 | Asahi Sangyo Kk | 引き戸クローザ |
JP2016160672A (ja) * | 2015-03-03 | 2016-09-05 | 三協立山株式会社 | 上げ下げ窓 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021247719A1 (en) | 2020-06-02 | 2021-12-09 | Flexdex, Inc. | Surgical tool and assembly |
-
1994
- 1994-11-07 JP JP27198794A patent/JP3292879B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012112243A (ja) * | 2012-03-23 | 2012-06-14 | Asahi Sangyo Kk | 引き戸クローザ |
JP2016160672A (ja) * | 2015-03-03 | 2016-09-05 | 三協立山株式会社 | 上げ下げ窓 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3292879B2 (ja) | 2002-06-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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