JPH08134B2 - 注射器及び、該注射器で使用するピストン - Google Patents

注射器及び、該注射器で使用するピストン

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JPH08134B2
JPH08134B2 JP5237439A JP23743993A JPH08134B2 JP H08134 B2 JPH08134 B2 JP H08134B2 JP 5237439 A JP5237439 A JP 5237439A JP 23743993 A JP23743993 A JP 23743993A JP H08134 B2 JPH08134 B2 JP H08134B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使い捨て使用するのに
好適な注射器に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来提案されている使い捨て注
射器の一例におけるシリンジ、ピストン間の位置関係を
示した模式図である。従来、使い捨て注射器において
は、使用直後に注射針を、手等が注射針を直接触れ得な
いシリンジ内に挿入させることにより、患者の血液等が
付着した注射針で手等を傷つけて二次感染する事故を防
止し得る、注射針収納機能を有した注射器が提案されて
いる。注射針収納機能を有した従来提案されている使い
捨て注射器において、その注射針収納動作は、ピストン
の操作により、該ピストンと注射針が接合されているハ
ブとを互いに係合させて、更にピストンによって、係合
されたハブを注射針と共にシリンジ内に引き入れる形で
行われる。また、ハブ、ピストン間の係合は、図7に示
すように、注射終了位置P1にあるピストン42を更に
ハブ40側に押圧することにより、ハブ40のピストン
側の端部側に設けられたピストン係合孔41に、ピスト
ン42の先端に設けられたハブ係合部43を圧入係合さ
せる形で行われる。なお、ピストン42に設けられてい
るパッキン45の先端面45a側は注射終了位置P1に
おいて、シリンジ46の内面46a側に整合する形にな
っており、従って、注射終了位置P1にあるピストン4
2を更にハブ40側に押圧することによって、パッキン
45の略全体は軸方向に圧縮されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、パッキン43
の略全体を軸方向に圧縮させるには比較的大きな力が必
要であるので、ピストン42とハブ40との係合には大
きな力が必要であった。従って、注射針収納動作におけ
る操作性は悪かった。本発明は、上記事情に鑑み、使い
捨て注射器において、極力小さな力でピストン42とハ
ブ40とを係合させることができ、それによって注射針
収納動作を容易に行い得る注射器を提供することを目的
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明のうち第一
の発明は、筒部(3)を有し、前記筒部(3)の先端側
に、該筒部(3)の内径よりも小なる内径をもつ筒状の
ハブ挿着部(4)を、該筒部(3)と該ハブ挿着部
(4)との間に連絡部(6)を形成する形で設け、前記
ハブ挿着部(4)にハブ(9)を着脱自在に挿着して設
け、前記ハブ(9)の前記筒部(3)に背向した側に注
射針(21)を接合して設け、前記ハブ(9)の前記筒
部(3)に対向した側にハブ側係合手段(15)を設
け、前記筒部(3)にピストン本体(25)を、該筒部
(3)の内部に挿入された形で設け、前記ピストン本体
(25)にピストン側係合手段(31)を、前記ハブ
(9)のハブ側係合手段(15)に対向する形で、該ハ
ブ側係合手段(15)に対して挿入係合自在に設け、前
記ピストン本体(25)に弾性材料により形成された閉
塞手段(33)を、該閉塞手段が前記筒部(3)の内部
を軸方向(矢印A、B方向)に閉塞するとともに、前記
筒部(3)に対して、前記ピストン本体(25)と共に
軸方向(矢印A、B方向)に摺動移動自在に設け、前記
閉塞手段(33)に、該閉塞手段(33)の前記軸方向
(矢印A、B方向)の移動により前記連絡部(6)に当
接し得る係止部(35d、55)を形成し、前記閉塞手
段(33)に押出し部(35e)を、前記係止部(35
d、55)と前記連絡部(6)が当接する際に、該押出
し部(35e)と前記連絡部(6)間に隙間空間(5
1)が形成され得る形で形成して構成した。また、本発
明のうち第二の発明は、第一の発明の注射器(1)で使
用するピストン(23)において、前記ピストン(2
3)はピストン本体(25)を有し、前記ピストン本体
(25)の先端側にピストン側係合手段(31)を、前
記ハブ側係合手段(15)に対して挿入係合自在に設
け、前記ピストン本体(25)に弾性材料により形成さ
れた閉塞手段(33)を、該閉塞手段(33)が前記筒
部(3)の内部を軸方向(矢印A、B方向)に閉塞し得
るともに、前記筒部(3)に対して、前記ピストン本体
(25)と共に軸方向(矢印A、B方向)に摺動移動自
在に設け、前記閉塞手段(33)に、該閉塞手段(3
3)の前記筒部(3)に対する前記軸方向(矢印A、B
方向)の移動により前記連絡部(6)に当接し得る係止
部(35d、55)を形成し、前記閉塞手段(33)に
押出し部(35e)を、前記係止部(35d、55)と
前記連絡部(6)が当接する際に、該押出し部(35
e)と前記連絡部(6)間に隙間空間(51)が形成さ
れ得る形で形成して構成した。なお、( )内の番号等
は、図面における対応する要素を示す、便宜的なもので
あり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束される
ものではない。以下の作用の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により本発明のうち第一及び、第
二の発明では、注射終了位置(P2)から注射針収納動
作を開始することにより、閉塞手段(33)は、ピスト
ン本体(25)の押圧により、係止部(35d、55)
付近において当接している連絡部(6)から反力を受け
て軸方向に圧縮され、しかも押出し部が隙間空間(5
1)を狭める形で即ち、連絡部(6)に向かって接近す
る形でハブ(9)側に押し出される。
【0006】
【実施例】図1は、本発明による注射器の一例のうちハ
ブ及びピストンの先端付近を示した断面図、図2は、図
1に示す注射器の全体を示す模式断面図、図3は、図2
に示す注射器のハブ挿着部付近の図、図4は、図2に示
す注射器のハブ挿着部を矢印B方向に見た図、図5は、
図2に示す注射器におけるピストンの折取り作業工程を
示した図、図6は、本発明による注射器の別の一例を示
した断面図である。
【0007】本発明による注射器1は、図2に示すよう
に、樹脂製のシリンジ100を有しており、シリンジ1
00には、シリンジ本体2が設けられている(なお、図
2は注射器1の模式断面図であるが、便宜上、後述する
ピストン23の一部においては、断面でなく側面を示し
てある。)。また、シリンジ本体2には、円筒状に形成
された主円筒部3が設けられている。ここで、主円筒部
3の軸心方向即ち、軸心Q1に平行な正逆両方向を図の
矢印A方向(即ち、図2の紙面左方向)及び、矢印B方
向(図2の紙面右方向)とする。主円筒部3の外周側に
は、該主円筒部3の矢印B側(図2の紙面右側)の開口
端部3a付近において、注射器支持部5が該主円筒部3
に対してツバ状に設けられており、主円筒部3の内周面
3c側には、前記開口端部3a付近において、主円筒部
3の軸心Q1に向かう方向即ち、図の矢印D方向に突起
した係止リブ3bが、該内周面3cに沿って円環状に形
成されている。主円筒部3の矢印A側(図2の紙面左
側)には、内径が矢印A方向に向かって所定の割合K1
で縮小した漏斗形状のテーパ部6が、該主円筒部3に一
体的に連続する形で形成されている。なお、主円筒部3
の内部と、テーパ部6の内部とは、矢印A、B方向に連
通しており、これら両内部を合わせた空間をシリンジ本
体2の内部空間2aとする。
【0008】テーパ部6の矢印A側即ち、シリンジ本体
2の先端側には、図1及び、図2に示すように、ハブ挿
着部4が、該テーパ部6に一体的に連続する形で形成さ
れており、ハブ挿着部4は小円筒部7を有している。小
円筒部7は前記テーパ部6に一体的に連続する形で形成
されていると共に、主円筒部3と同心状に形成されてお
り、小円筒部7の内径は、前記主円筒部3の内径よりも
小さく形成されている。小円筒部7の内周面7a側は、
ハブ挿着孔4bとなっており、ハブ挿着孔4bには、前
記軸心Q1に向かって突起したハブ止リブ7dが形成さ
れている。ハブ止リブ7dは円環状に小円筒部7の内周
面7aに沿って形成されており、ハブ止リブ7dの、前
記軸心Q1を含む平面による断面(即ち、図1において
示される断面)は円弧状になっている。一方、小円筒部
7の外周面7f側には、補強用リブ7cが、小円筒部7
を挾んでハブ止リブ7dと対応した位置に、円環状に設
けられている。また、小円筒部7には、図2乃至図4に
示すように、該小円筒部7の外径と等しい外径をもつ円
板状に形成された端壁8が設けられており、端壁8は、
該端壁8の矢印B側の壁面8bと、小円筒部7の矢印A
側の端部7bとが互いに接する形で、小円筒部7と一体
的に設けられている。端壁8には、該端壁8の表裏両壁
面を矢印A、B方向に貫通する形の円形断面の孔8a
が、前記軸心Q1を中心にして設けられており、孔8a
の矢印A側は、矢印A方向に断面内径が拡大するテーパ
状に形成されている。更に、端壁8及び、小円筒部7に
亙って、図3及び、図4に示すように、3本のスリット
50が形成されている。スリット50は、端壁8におい
ては、軸心Q1に対して放射方向即ち、図の矢印C、D
方向(但し、矢印C方向は矢印D方向の反対方向)に伸
延した形で、かつ端壁8に設けられた孔8aに連絡され
た形で形成されており、小円筒部7においては、矢印
A、B方向に平行な形で形成されている。なお、スリッ
ト50は、前記ハブ止リブ7d及び、前記補強用リブ7
cよりも矢印A側の位置で、前記ハブ止リブ7d及び、
前記補強用リブ7cに到達しない形で形成されている。
これらスリット50によってハブ挿着部4の矢印A側は
3つの部分に分割されているので、ハブ挿着部4はスリ
ット50が形成された部分が矢印C方向に弾性的に拡大
しやすくなっている。つまり、シリンジ100に後述の
ハブ9を挿着して注射器1を組立る際、ハブ挿着部4の
スリット50が形成された部分を矢印C方向に弾性的に
拡大し、端壁8の孔8aを拡大して、該孔8aを介して
後述のハブ9をハブ挿着孔4bに挿入することが可能に
なっている。ハブ挿着部4は、以上のように構成されて
おり、シリンジ100は、注射器支持部5及び、シリン
ジ本体2を構成する主円筒部3、テーパ部6、ハブ挿着
部4が一体成型される形で構成されている。
【0009】ハブ挿着部4のハブ挿着孔4bには、樹脂
製で、かつシリンジ100よりも硬質のハブ9が設けら
れている。ハブ9は、図1乃至図3に示すように、ハブ
本体90を有しており、ハブ本体90には長手方向が前
記矢印A、B方向に平行で、前記軸心Q1を軸心とした
円柱状の主円柱部10が設けられている。また、主円柱
部10の外周面10f側にはハブ止溝10cが形成され
ており、ハブ止溝10cは、主円柱部10の外周側に沿
って円環状に形成されている。主円柱部10の矢印A側
の端面10a側には、矢印A、B方向に伸延した形の小
円柱部11が、該主円柱部10と同心状で、かつ一体的
に設けられている。ハブ9は、該ハブ9の主円柱部10
をハブ挿着部4のハブ挿着孔4bに挿入し、該ハブ9の
小円柱部11を端壁8の孔8aに貫通挿入させた形で設
けられている。また、ハブ挿着部4のハブ止リブ7dと
ハブ9のハブ止溝10cとは、互いに対応整合した位置
に存在しており、従って、ハブ止リブ7dは、その矢印
D側の先端側を、該ハブ止リブ7dと整合対応した位置
に存在するハブ止溝10cに挿入させる形でハブ止溝1
0cに係合している。なお、ハブ止リブ7dの矢印A、
B方向の幅はハブ止溝10cの矢印A、B方向の幅より
も広いので、ハブ止リブ7dは、その先端の矢印A側及
び、矢印B側のシール部7e、7eにおいて、ハブ止溝
10cの矢印A、B両側の開口端部10e、10eと当
接する形でハブ止溝10cに係合している。なお、小円
筒部7の内周面7aは、ハブ止リブ7d以外では、ハブ
9の外周面10fと接触しておらず、内周面7aと外周
面10fとの間には隙間空間49が形成されている。つ
まり、ハブ挿着部4bの内周面7a側とハブ9との間の
接触は、ハブ止リブ7dとハブ9の外周面10f側との
間でのみ行われるので、シリンジ100にハブ9を挿着
して注射器1を組立る際、ハブ挿着部4へのハブ9の挿
着が容易に行われ、また、後述する注射針収納動作の
際、ハブ挿着部4からハブ9を引き抜くことが容易に行
われる(但し、ハブ挿着部4へのハブ9の挿着及び、ハ
ブ挿着部4からのハブ9の引き抜きが容易に行われるな
らば、小円筒部7の内周面7aのうちハブ止リブ7d以
外の箇所とハブ9の外周面10fとが接触していてもよ
い。)。また、ハブ9の主円柱部10の矢印B側の端面
10bは、ハブ挿着孔4bと前記内部空間2aとの境界
(即ち、小円筒部7の内部とテーパ部6の内部との境
界)よりも矢印A側に位置しており、ハブ挿入孔4bの
内部のうち該端面10bより矢印B側の空間は孔内空間
4aとなっている。一方、ハブ挿着部4は、そのハブ挿
入孔4bにハブ9が設けられた状態において、小円筒部
7が矢印C方向に膨張した形で弾性変形している。つま
り、小円筒部7の弾性変形による復元力が、小円筒部7
のハブ止リブ7dを介してハブ9に伝達されている。即
ち、ハブ止リブ7dとハブ9との間では、これら両者の
接触箇所であるシール部7eとハブ止溝10cの開口端
部10eとの間において、前記復元力による所定のシー
ル圧が互いに作用しあっており、これらシール部7eと
開口端部10eとの間は水密或いは、気密状態になって
いる。なお、小円筒部7を挾んでハブ止リブ7dと対応
した位置に設けられている補強用リブ7cにより、小円
筒部7においては、ハブ止リブ7d及び、ハブ止リブ7
d付近の剛性が高められており、小円筒部7の弾性変形
による前記所定の復元力が効率よく得られるようになっ
ている。
【0010】また、ハブ9には、図1乃至図3に示すよ
うに、針挿入孔12が設けられており、針挿入孔12
は、ハブ9のうち小円柱部11の矢印A側の端面11a
に前記軸心Q1を中心とした円形の開口部12aを形成
すると共に、該端面11aより矢印B方向に伸延する形
で設けられている。また、針挿入孔12の矢印B側の端
部12bは、前記主円柱部10内部に達しており、該端
部12bは、主円柱部10による壁面10dに接してい
る。なお、針挿入孔12の途中には、針挿入孔12の径
が矢印B方向に向かって収斂したテーパ部が適宜形成さ
れている。一方、ハブ9の主円柱部10には、前記針挿
入孔12の矢印B側(図1の紙面右側)に隣接する形
で、流通孔13が設けられており、流通孔13は、前記
軸心Q1を中心とし、針挿入孔12の端部12bでの径
よりも径の小さな円柱状に設けられている。また、流通
孔13は、主円柱部10の前記壁面10dに円形の開口
部を形成する形で、前記針挿入孔12と連通して設けら
れている。更に、ハブ9の主円柱部10には、前記流通
孔13の矢印B側に連通隣接する形で、軸心Q1に垂直
な断面が円形のピストン係合孔15が軸心Q1と同心状
に設けられており、ピストン係合孔15の矢印B側は主
円柱部10の端面10bにおいて外部に開口している。
ピストン係合孔15は、矢印A側の係合保持部16と矢
印B側の導入部17との2つの部分からなっており、係
合保持部16は軸心Q1と同心状の略円柱形状で、その
矢印A側及び、矢印B側の両端部側はそれぞれ径が矢印
A方向及び、矢印B方向に向かって収斂するテーパ形状
になっている。また、係合保持部16の矢印A側の端部
側は、前記流通孔13によって連通接続されている。係
合保持部16の矢印B側の端部には、導入部17が連通
隣接しており、導入部17の径は矢印B方向に向かって
拡大している。よって、主円柱部10のうち、係合保持
部16に面した壁面16aと、導入部17に面した壁面
17aとによって挾まれた部分は、係合保持部16と導
入部17との境界部19を頂点とした形で軸心Q1に向
かって突出した突出部20を形成している。
【0011】一方、ハブ9の針挿入孔12には、図2及
び図3に示すように、注射針21が挿入されていおり、
注射針21は、先端側がシリンジ本体2の外部側に位置
し、後端部側より針挿入孔12に挿入されている。ま
た、注射針21の後端は、針挿入孔12の矢印B側に形
成された前記壁面10dに当接しており、注射針21の
先端から後端側に貫通されて設けられた媒体流通孔21
aと前記流通孔13とは互いに矢印A、B方向に連通隣
接している。また、針挿入孔12には、注射針21とハ
ブ9との間を充填する形で接着剤22が注入され固結さ
れている。
【0012】注射器1には、図1及び図2に示すよう
に、ピストン23が設けられている(なお、図2は、注
射器1の模式断面図であるが、ピストン23のうち、後
述するピストン本体25、外押圧板27、内押圧板2
9、パッキン支持部30、ハブ係合部31については、
便宜上、断面でなく側面を示している。)。ピストン2
3は、矢印A、B方向に伸延した棒状のピストン本体2
5を有しており、ピストン本体25は、矢印A、B方向
に偏長な長方形板状の2つの合同な平板部25aが、断
面が十字状を成す形で一体的に交差して設けられてい
る。平板部25aの板面の矢印A、B方向に垂直な幅
は、前記主円筒部3のうちの係止リブ3bにおける内径
に略等しく、ピストン本体25は、該ピストン本体25
の矢印A側より、主円筒部3に、開口端部3aを通して
挿入された形で設けられている。ピストン本体25の各
平板部25aには、矢印A側寄りにおいて、各平板部2
5aの両側部よりピストン本体25の軸心(即ち、軸心
Q1)方向に楔形の切欠き26が設けられている。4ヵ
所の切欠き26は、矢印A、B方向において互いに整合
した位置に設けられている。また、ピストン本体25の
矢印B側の端部側には、板面が矢印A、B方向に垂直な
円形板状の外押圧板27がピストン本体25と一体的に
設けられている。ピストン本体25の矢印A側の端部側
には、板面が矢印A、B方向に垂直な円形板状の内押圧
板29がピストン本体25と一体的に、かつ同心状に設
けられており(従って、内押圧板29は主円筒部3の内
部に位置しており)、内押圧板29の径は、前記主円筒
部3の内径に略等しくなっている(従って、内押圧板2
9の径は、主円筒部3のうちの係止リブ3bにおける内
径よりも大きい。)。内押圧板29には、図2に示すよ
うに、その矢印A側にパッキン支持部30が設けられて
おり、パッキン支持部30には、矢印A、B方向に伸延
した円柱状の円柱部30aが、内押圧板29と同心状に
設けられている。円柱部30aの径は、内押圧板29の
径よりも小さくなっており、円柱部30aは、内押圧板
29の矢印A側に、内押圧板29と一体的に設けられて
いる。円柱部30aの矢印A側には、図1及び、図2に
示すように、円柱部30aと同心状に矢印A、B方向に
伸延し、かつ前記小円筒部7の内径に略等しい外径をも
つ円柱状の挿入円柱部30bが、円柱部30aと一体的
に設けられている。更に、挿入円柱部30bの矢印A側
にはハブ係合部31が設けられており、ハブ係合部31
には、矢印A、B方向に伸延した円柱状の円柱部31a
が、挿入円柱部30bと同心状に設けられている。円柱
部31aの径は、挿入円柱部30bの径よりも小さくな
っており、円柱部31aは、挿入円柱部30bの矢印A
側に、挿入円柱部30bと一体的に設けられている。円
柱部31aの矢印A側には径が円柱部31aより大きな
半球状の挿入部31bが、球面31c側を矢印A側に向
ける形で円柱部31aと一体的に設けられており、挿入
部31bにはその矢印A側先端部から矢印B側に向かっ
て、球面31cに沿った形の複数の筋状の溝32が設け
られている。なお、円柱部31aの径は、前記ハブ9に
設けられたピストン係合孔15の境界部19における内
径に略等しくなっており、従って、挿入部31bの径
は、境界部19の径よりも大きくなっている。また、挿
入部31bは、前記ピストン係合孔15の係合保持部1
6に充分挿入保持され得る大きさになっている。
【0013】一方、パッキン支持部30には、図1に示
すように、可撓性のある樹脂からなるパッキン33が支
持されて設けられている。パッキン33は、シリンジ1
00の主円筒部3の内部に整合して挿入されたパッキン
本体35を有しており、パッキン本体35には、該パッ
キン本体35を矢印A、B方向に貫通する形の係合孔3
5aが設けられている。また、係合孔35aには、パッ
キン支持部30の円柱部30a及び、挿入円柱部30b
の一部が貫通した状態になっている。つまり、パッキン
33は、係合孔35aにパッキン支持部30を貫通させ
る形で該パッキン支持部30と係合しており、係合によ
って該パッキン支持部30に支持されて設けられてい
る。また、パッキン本体35の矢印B側の端部は、内押
圧板29により矢印A方向の力を受けやすいように、該
内押圧板29に当接している。また、パッキン本体35
の矢印A側はテーパ部35bとなっている。前記シリン
ジ本体2のテーパ部6の内部の形状が、上述したように
その内径が矢印A方向に向かって所定の割合K1で縮小
するテーパ形状であるのに対し、テーパ部35bの自然
状態における形状は、その外径が所定の割合K1よりも
大きな所定の割合K2で縮小するテーパ形状である。即
ち、テーパ部35bは、自然状態のテーパ部35bがテ
ーパ部6の内部に該テーパ部35bの矢印B側の端部3
5dがテーパ部6の内周面6aに当接した際に、該テー
パ部35bの端部35d以外の表面35eとテーパ部6
の内周面6aとの間に余裕空間51が形成される形で形
成されている。なお、係合孔35aを貫通した状態のパ
ッキン支持部30の挿入円柱部30bの矢印A側の一部
分はテーパ部35bよりも更に矢印A側に突出してい
る。なお、パッキン33のテーパ部35bが自然状態に
おいて、該テーパ部35bの端部35dを前記シリンジ
本体2のテーパ部6の内部に当接させた状態では、図1
に示すように、該パッキン33を係合しているパッキン
支持部30の挿入円柱部30bがシリンジ本体2のハブ
挿入孔4bに挿入した状態になり、ハブ係合部31の挿
入部31bの球面31cが、前記ピストン係合孔15の
導入部17に面した壁面17aに接した状態になるよう
に、パッキン33の形状が設定されている。また、パッ
キン33のパッキン本体35の外径は、前記内押圧板2
9と略同径になっているが、パッキン本体35の外周側
には、該パッキン本体35の外周に沿った形の円環状の
ヒダ35cが、矢印A、B方向に並んで二重に形成され
ている。従って、パッキン33は、パッキン本体35の
うちヒダ35c付近が軸心Q1に向かう方向即ち、矢印
D方向に弾性変形による縮小をする形でシリンジ本体2
の主円筒部3に挿入されている。つまり、パッキン33
と主円筒部37とは、ヒダ35cと内周面3cとにおい
て密着した状態になっており、パッキン33と主円筒部
3との間は水封気封にシールされている。また、シリン
ジ本体2の主円筒部3の内周面3cは滑らかに形成され
ており、従って、パッキン33が挿着されたピストン2
3は、主円筒部3の内部空間2aにおいて矢印A、B方
向に摺動移動自在になっている。
【0014】注射器1は、以上のように構成されてお
り、該注射器1を使用し、使用の後、廃棄するには次の
ように行う。まず、注射器1の注射針21を、図示しな
い薬ビンに入っている注射媒体52の中に進入させ、ピ
ストン23をシリンジ本体2に対して矢印B方向に引っ
張り、差圧により、該薬ビンの中の注射媒体52を、注
射針21の媒体流通孔21a及び、ハブ9の流通孔1
3、ピストン係合孔15を通して、ハブ挿着部4の孔内
空間4a及びシリンジ本体2の内部空間2aのうちピス
トン23よりも注射針21側の、媒体保持空間53に流
入させて、注射器1に注射媒体52を充填する。なお、
注射媒体52の充填の際、ハブ9には外部と媒体保持空
間53との間の差圧により矢印B方向の差圧力が作用す
るが、ハブ挿着部4のもつ矢印D方向の復元力が、上述
したように所定の大きさに設定されていることより、予
想される最大の差圧力に対してもハブ9とハブ挿着部4
との間では矢印A側及び、矢印B側の各シール部7eと
各開口端部10eの間のシールが外れない。
【0015】注射媒体52の充填の後、注射器1の注射
針21を、患者の注射部位に突き差す。次いで、ピスト
ン23の外押圧板27を矢印A方向に押し、ピストン2
3をシリンジ本体2に対して矢印A方向に駆動させる。
媒体保持空間53の注射媒体52は加圧されて、ハブ9
のピストン係合孔15及び、流通孔13及び、注射針2
1の媒体流通孔21aを介して患者の注射部位における
体内に流入する。なお、注射媒体52が加圧され、注射
媒体52に隣接しているハブ9の端面10b側より、該
ハブ9には注射媒体52の圧力による作用力が矢印A方
向に加わるが、ハブ挿着部4のもつ矢印D方向の復元力
が、上述したように所定の大きさに設定されていること
より、予想される最大の作用力に対してもハブ9とハブ
挿着部4との間では矢印A側及び、矢印B側の各シール
部7eと各開口端部10eの間のシールが外れない。注
射媒体52を所定の量まで患者の注射部位における体内
に流入させた後、従って、パッキン33のテーパ部35
bの端部35dが、シリンジ本体2のテーパ部6の内部
に当接し、ピストン23のハブ係合部31の挿入部31
bが、図1に示すように、ハブ9のピストン係合孔15
の導入孔17における壁面17aに当接する位置即ち、
図の注射終了位置P2までピストン23を駆動させた
後、注射器1を全体を患者に対して矢印B方向に引っ張
り、注射針21を患者の注射部位から引き抜く。
【0016】注射針21を引き抜いた後、注射針収納動
作を以下のように行う。注射針収納動作は、まずピスト
ン23とハブ9との係合動作を以下のように行う。即
ち、ピストン23の外押圧板27を指で、更に矢印A方
向に押圧して、ピストン本体25を矢印A方向に押圧
し、パッキン支持部30の挿入円柱部30b及び、ハブ
係合部31を、ハブ挿着孔4b中において矢印A方向に
送り出す。ところで、注射針収納動作を開始する直前に
は、ピストン23は、自然状態のテーパ部35bがテー
パ部6の内部に対応して位置する形で位置しており、該
テーパ部35bの矢印B側の端部35dはテーパ部6の
内周面6aに当接し、該テーパ部35bの端部35d以
外の表面35eとテーパ部6の内周面6aとの間には余
裕空間51が形成されている。従って、ピストン本体2
5の矢印A方向の押圧によって、パッキン33において
は、テーパ部6に当接している端部35d付近から、矢
印B側の部分が矢印A、B方向に圧縮されると共に、そ
の他の部分は、表面35eがテーパ部6に接近する形で
余裕空間51を利用して、矢印A方向に押し出される。
従って、余裕空間51によって、パッキン33における
弾性圧縮の量は該余裕空間51の分だけ軽減されるの
で、極力小さな力でピストン23の操作が可能となる。
また、注射針収納動作を開始する直前においては、図1
に示すように、ハブ9の端面10bとピストン23側の
挿入円柱部30bとの間に存在する孔内空間4a(即
ち、媒体保持空間53)及び、前記余裕空間51(即
ち、媒体保持空間53)には、残留した注射媒体52で
充満されている。また、注射針収納動作を開始して上述
したようにピストン23を矢印A方に押圧移動させるこ
とによって、残留した注射媒体52は加圧される。しか
し、挿入部31bには上述したように複数の溝32が設
けられており、挿入部31bと壁面17aとが押圧当接
した際にも、これら溝32は閉塞されないようになって
いる。従って、挿入部31bと壁面17aとが押圧当接
した際にも、孔内空間4a或いは、余裕空間51側と係
合保持部16側とはこれら溝32を連通しており、孔内
空間4a或いは、余裕空間51の加圧された残留した注
射媒体52は、これら溝32を介して係合保持部16側
に流動し(なぜなら、挿入円柱部30bと小円筒部7と
の間は水密ではないので、余裕空間51の注射媒体52
はこれら挿入円柱部30bと小円筒部7との間を通って
孔内空間4a側に流動し得る)、更に、流通孔13、注
射針21の媒体流通孔21aを介して外部に排出され
る。つまり、注射針収納動作を開始してピストン23を
矢印A方に押圧移動させるた際にも、孔内空間4a或い
は、余裕空間51で加圧される残留した注射媒体52は
適宜外部に排出されて、その圧力を極力上昇させること
がないので、ピストン23には残留した注射媒体52の
圧力による抵抗が極力かからず、ピストン23は極力小
さな力で矢印A方に押圧移動される。更に、パッキン3
3を弾性縮小させながら、パッキン支持部30の挿入円
柱部30b及び、ハブ係合部31を、ハブ挿着孔4b中
において矢印A方向に押圧移動させ、ハブ係合部31の
挿入部31bをピストン係合孔15の導入部17から係
合保持部16に向かって矢印A方向に押圧移動させる。
つまり、ピストン23を矢印A方向に押圧移動させるこ
とによって、挿入部31bは、導入部17における壁面
17aに押圧される。しかし、挿入部31bの矢印A側
は球面31cとなっており、従って、挿入部31bは軸
心P1に垂直な断面が矢印A方向に向かって縮小する形
に形成されており、挿入部31bはこの球面31cにお
いて壁面17aに押圧される。また、導入部17も、そ
の内部が矢印A方向に向かって縮小するテーパ状に形成
されている。従って、挿入部31bを導入部17におい
て矢印A方向に押圧させることにより、挿入部31bと
壁面17aを形成する突出部20との両者間においてそ
れぞれ作用している押圧による応力が、挿入部31bに
対してはその軸心P1に垂直な断面積を弾性的に縮小さ
せる形で、突出部20に対しては導入部17の内部を矢
印C方向に弾性的に拡大させる形で、それぞれ効果的に
作用する。結局、挿入部31bの軸心P1に垂直な断面
積が縮小され、導入部17の内部が矢印C方向に拡大さ
れることによって、矢印A方向に押圧されている挿入部
31bは導入部17において矢印A方向に移動する。更
に、ピストン23を矢印A方に押圧し、該挿入部31b
を導入部17において矢印A方向に更に移動させ、従っ
て、挿入部31bをその矢印A側より、導入部17と係
合保持部16との境界部19を通過させる形で該係合保
持部16側に移動させて、挿入部31bを完全に該係合
保持部16に挿入させることにより、ピストン23の押
圧を停止する。挿入部31bが完全に係合保持部16に
挿入されることにより、ハブ係合部31とピストン係合
孔15とは互いに係合され、ピストン23とハブ9との
係合動作が完了する。なお、挿入部31bに矢印A方向
の押圧力が作用することによって、ハブ9にも矢印A方
向の押圧力が作用する。しかし、ハブ9は、ハブ挿着部
4のハブ止リブ7d或いは、端壁8を介して、シリンジ
本体2を支持する手により矢印B方向に支持され、或い
は、支持され得る。従って、ハブ9は、該押圧力を受け
ても矢印A方向等に殆ど移動せず、ハブ9が端壁8の孔
8aから矢印A方向に抜け出ることはない。
【0017】次いで、ピストン23をシリンジ本体2に
対して矢印B方向に所定の引き抜き力で引く。つまり、
ピストン23及び、ハブ係合部31の挿入部31bには
所定の引き抜き力による矢印B方向の作用力が作用す
る。ところで、ハブ挿着部4のもつ矢印D方向の復元力
は、上述したように所定の大きさに設定されていること
より、所定の引き抜き力による矢印B方向の作用力に対
しては、ハブ9とハブ挿着部4との間での矢印A側及
び、矢印B側の各シール部7eと各開口端部10eの間
のシールが外れ、従って、ハブ止リブ7dとハブ止溝1
0cとの係合が外れる。ハブ止リブ7dとハブ止溝10
cとの係合を外すと共に、ハブ9を更に矢印B方向に進
めて、ハブ9が完全にハブ挿着孔4bから矢印B方向に
抜け出るまで引っ張る。この際、ハブ9とハブ挿着孔4
bとの間には隙間空間49が形成されているので、ハブ
9と小円筒部7の接触はハブ止リブ7d部分を介しての
み行われることとなり、その引き抜き動作は、ハブ止リ
ブ7dとハブ止溝10cとの係合が外れた以降は、小さ
な力で容易に行うことができる。
【0018】更にピストン23を引っ張り、ハブ9の矢
印A側に固定挿入された注射針21が端壁8の孔8aよ
りハブ挿着孔4bに矢印B方向に挿入され、更に矢印B
方向に主円筒部3の内部空間2aに挿入されて、注射針
21の先端が完全に内部空間2a内に挿入される形で、
ピストン23を矢印B方向に引っ張る。ピストン23を
更に引っ張り、図5に示すように、内押圧板29が、シ
リンジ本体2の主円筒部3の係止リブ3bに当接する位
置まで引っ張ってピストン23を停止させる。すると、
ピストン本体25の切欠き26がシリンジ本体2の開口
端部3a付近に位置決めされる。次いで、ピストン23
に矢印C方向の力を与える。シリンジ本体2に対して、
ピストン23に矢印C方向の力が加えられることによ
り、ピストン本体25において比較的曲げ応力に対して
構造上弱く形成されている切欠き26においてピストン
本体25は折れ、ピストン本体25は、切欠き26を境
に矢印A側の部分と矢印B側の部分とに分離される。次
いで、これらの折取りされたシリンジ本体2側の部分と
ピストン23の外押圧板27の部分とを廃棄処分する。
なお、注射針21は、完全にシリンジ本体2の内部空間
2aに、残留したピストン23先端部に保持された状態
で挿入格納されているため、該注射針21によって、手
等を傷つけ、その傷口より二次感染する恐れはなく、従
って、廃棄処分が安全に行われる。以上のように、注射
針収納動作が完了し、注射器1の使用及び、使用後の廃
棄処分を全て終了する。
【0019】なお、上述の実施例においては、パッキン
33には、該パッキン33の矢印A、B方向の移動によ
りテーパ部6に当接し得る端部35d即ち、係止部が形
成されており、また、表面35e即ち、押出し部が、端
部35dとテーパ部6が当接する際に該表面35eとテ
ーパ部6間に余裕空間51が形成され得る形で形成され
ている。しかし、本発明による注射器或いは、ピストン
におけるパッキン33の係止部は、端部35d以外の形
で形成されてもよい。例えば、パッキン33に、図6に
示すように、該パッキン33の矢印A、B方向の移動に
よりテーパ部6に当接し得る形の係止突起55を、パッ
キン33のテーパ部35bの表面側に形成して、該係止
突起55を係止部としてもよい。該テーパ部35bの係
止突起55以外の表面35eは押出し部となり、係止突
起55とテーパ部6が当接する際には、該表面35e即
ち、押出し部とテーパ部6間には余裕空間51が形成さ
れ得る。
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち第一
の発明は、主円筒部3等の筒部を有し、前記筒部の先端
側に、該筒部の内径よりも小なる内径をもつ筒状のハブ
挿着部4等のハブ挿着部を、該筒部と該ハブ挿着部との
間にテーパ部6等の連絡部を形成する形で設け、前記ハ
ブ挿着部にハブ9等のハブを着脱自在に挿着して設け、
前記ハブの前記筒部に背向した側に注射針21等の注射
針を接合して設け、前記ハブの前記筒部に対向した側に
ピストン係合孔15等のハブ側係合手段を設け、前記筒
部にピストン本体25等のピストン本体を、該筒部の内
部に挿入された形で設け、前記ピストン本体にハブ係合
部31等のピストン側係合手段を、前記ハブのハブ側係
合手段に対向する形で、該ハブ側係合手段に対して挿入
係合自在に設け、前記ピストン本体に弾性材料により形
成されたパッキン33等の閉塞手段を、該閉塞手段が前
記筒部の内部を矢印A、B方向等の軸方向に閉塞すると
ともに、前記筒部に対して、前記ピストン本体と共に軸
方向に摺動移動自在に設け、前記閉塞手段に、該閉塞手
段の前記軸方向の移動により前記連絡部に当接し得る端
部35d、係止突起55等の係止部を形成し、前記閉塞
手段に表面35e等の押出し部を、前記係止部と前記連
絡部が当接する際に、該押出し部と前記連絡部間に余裕
空間51等の隙間空間が形成され得る形で形成して構成
したので、注射針収納動作において、注射終了位置から
ピストン本体をハブ側に押圧してピストン側係合手段を
更にハブ側に送り出す際、閉塞手段は、係止部付近にお
いて当接している連絡部から反力を受けて軸方向に圧縮
され、しかも押出し部が隙間空間を狭める形で即ち、連
絡部に向かって接近する形でハブ側に押し出される。つ
まり、隙間空間において押出し部がハブ側に押し出され
る分だけ閉塞手段の圧縮量は軽減されており、ピストン
側係合手段の送り出しは極力小さな力で可能となる。従
って、注射針収納動作は容易に行われる。また、本発明
のうち第二の発明は、第一の発明の注射器で使用するピ
ストン23等のピストンにおいて、前記ピストンはピス
トン本体25等のピストン本体を有し、前記ピストン本
体の先端側にハブ係合部31等のピストン側係合手段
を、前記ハブ側係合手段に対して挿入係合自在に設け、
前記ピストン本体に弾性材料により形成されたパッキン
33等の閉塞手段を、該閉塞手段が主円筒部3等の前記
筒部の内部を矢印A、B方向等の軸方向に閉塞し得ると
もに、前記筒部に対して、前記ピストン本体と共に軸方
向に摺動移動自在に設け、前記閉塞手段に、該閉塞手段
の前記筒部に対する前記軸方向の移動によりテーパ部6
等の前記連絡部に当接し得る端部35d、係止突起55
等の係止部を形成し、前記閉塞手段に表面35e等の押
出し部を、前記係止部と前記連絡部が当接する際に、該
押出し部と前記連絡部間に余裕空間51等の隙間空間が
形成され得る形で形成して構成したので、第一の発明の
注射器に該ピストンを適用することにより、第一の発明
と同様の効果を生む。
【図面の簡単な説明】
以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。
【図1】図1は、本発明による注射器の一例のうちハブ
及びピストンの先端付近を示した断面図である。
【図2】図2は、図1に示す注射器の全体を示す模式断
面図である。
【図3】図3は、図2に示す注射器のハブ挿着部付近の
図である。
【図4】図4は、図2に示す注射器のハブ挿着部を矢印
B方向に見た図である。
【図5】図5は、図2に示す注射器におけるピストンの
折取り作業工程を示した図である。
【図6】図6は、本発明による注射器の別の一例を示し
た断面図である。
【図7】図7は、従来提案されている使い捨て注射器の
一例におけるシリンジ、ピストン間の位置関係を示した
模式図である。
【符号の説明】
1……注射器 3……筒部(主円筒部) 4……ハブ挿着部 6……連絡部(テーパ部) 9……ハブ 15……ハブ側係合手段(ピストン係合孔) 21……注射針 23……ピストン 25……ピストン本体 31……ピストン側係合手段(ハブ係合部) 33……閉塞手段(パッキン) 35d……係止部(端部) 35e……押出し部(表面) 51……隙間空間(余裕空間) 55……係止部(係止突起) 矢印A、B方向……軸方向

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒部を有し、 前記筒部の先端側に、該筒部の内径よりも小なる内径を
    もつ筒状のハブ挿着部を、該筒部と該ハブ挿着部との間
    に連絡部を形成する形で設け、 前記ハブ挿着部にハブを着脱自在に挿着して設け、 前記ハブの前記筒部に背向した側に注射針を接合して設
    け、 前記ハブの前記筒部に対向した側にハブ側係合手段を設
    け、 前記筒部にピストン本体を、該筒部の内部に挿入された
    形で設け、 前記ピストン本体にピストン側係合手段を、前記ハブの
    ハブ側係合手段に対向する形で、該ハブ側係合手段に対
    して挿入係合自在に設け、 前記ピストン本体に弾性材料により形成された閉塞手段
    を、該閉塞手段が前記筒部の内部を軸方向に閉塞すると
    ともに、前記筒部に対して、前記ピストン本体と共に軸
    方向に摺動移動自在に設け、 前記閉塞手段に、該閉塞手段の前記軸方向の移動により
    前記連絡部に当接し得る係止部を形成し、 前記閉塞手段に押出し部を、前記係止部と前記連絡部が
    当接する際に、該押出し部と前記連絡部間に隙間空間が
    形成され得る形で形成して構成した注射器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の注射器で使用するピストン
    において、 前記ピストンはピストン本体を有し、 前記ピストン本体の先端側にピストン側係合手段を、前
    記ハブ側係合手段に対して挿入係合自在に設け、 前記ピストン本体に弾性材料により形成された閉塞手段
    を、該閉塞手段が前記筒部の内部を軸方向に閉塞し得る
    ともに、前記筒部に対して、前記ピストン本体と共に軸
    方向に摺動移動自在に設け、 前記閉塞手段に、該閉塞手段の前記筒部に対する前記軸
    方向の移動により前記連絡部に当接し得る係止部を形成
    し、 前記閉塞手段に押出し部を、前記係止部と前記連絡部が
    当接する際に、該押出し部と前記連絡部間に隙間空間が
    形成され得る形で形成して構成したピストン。
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JP (1) JPH08134B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59176139U (ja) * 1983-05-11 1984-11-24 エルナ−株式会社 チツプ形電解コンデンサ

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JPS59176139U (ja) * 1983-05-11 1984-11-24 エルナ−株式会社 チツプ形電解コンデンサ

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Publication number Publication date
JPH0759854A (ja) 1995-03-07

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