JPH08134882A - ケーソン式波力発電装置の発電室浸水防止装置 - Google Patents

ケーソン式波力発電装置の発電室浸水防止装置

Info

Publication number
JPH08134882A
JPH08134882A JP6303257A JP30325794A JPH08134882A JP H08134882 A JPH08134882 A JP H08134882A JP 6303257 A JP6303257 A JP 6303257A JP 30325794 A JP30325794 A JP 30325794A JP H08134882 A JPH08134882 A JP H08134882A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
air
power generation
air damper
damper chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6303257A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2838373B2 (ja
Inventor
Tadamitsu Arakawa
忠光 荒川
Katsumasa Kajiwara
勝正 梶原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAIJO HOANCHIYOU CHOKAN
Ryokuseisha KK
Original Assignee
KAIJO HOANCHIYOU CHOKAN
Ryokuseisha KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAIJO HOANCHIYOU CHOKAN, Ryokuseisha KK filed Critical KAIJO HOANCHIYOU CHOKAN
Priority to JP6303257A priority Critical patent/JP2838373B2/ja
Publication of JPH08134882A publication Critical patent/JPH08134882A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2838373B2 publication Critical patent/JP2838373B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A20/00Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/30Energy from the sea, e.g. using wave energy or salinity gradient

Landscapes

  • Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーソンの高さを高くすることなく、水位の
異常な上昇によって発電室が浸水するのを防止する。 【構成】 海中に開口10を有する空気室2をその上方
に位置する空気ダンパー室3と通気孔15によって連通
し、空気ダンパー室3をその上方に位置する発電室4と
通気孔15の位置とは上下に整合しない位置に設けた通
気孔25によって連通する。空気ダンパー室3の側壁下
部に空気ダンパー室3と大気とを連通する連通路19を
設け、この連通路19を遮断するための液体を貯留する
水弁水槽17を設ける。水槽17Aの大気側縁部20の
高さを空気ダンパー室の内側縁部21の高さ以下とし
た。発電室4の吸排気口24にカバー30を設け、ま
た、吸排気口24と発電機27との間に通気孔を有する
隔壁32を設け、発電機室4の排水を行うドレンパイプ
31を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、波力発電装置に関し、
特にケーソン式波力発電装置の発電室を水位の異常な上
昇による浸水から保護するための発電室浸水防止装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ケーソン式波力発電装置は、波による水
位の変化に伴って空気室内の容積が変動することを利用
して発電室のタービンを駆動し、発電するものである。
波は絶えずそのエネルギーや特性が変化するが、ときに
は大きな波浪となって空気室内の空気圧が過大となりタ
ービンの回転速度を過度に上昇させ、更に水位が高くな
ると発電装置を収納した発電室が浸水し、発電室内の発
電装置を破損して多大な損害を及ぼすことがある。
【0003】そこでこれまでに、タービンを過度の回転
速度上昇から保護するために、空気室と大気とを連通す
る連通路中に液体を貯留させて空気室内の空気圧力を制
限し異常な圧力となったときに連通路の液体を介して大
気へ排気するものがものが知られている(特公昭63−
65826号公報参照)。
【0004】また、発電室の浸水を防止するために、ケ
ーソン式波力発電装置の高さを高くすることが考えられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、タービンの回
転速度が過度に上昇した場合は部品の交換等により修理
が可能であるが、発電装置が浸水した場合は修理が困難
で破損の程度が大きく、多大な損害が及ぶ傾向にある。
しかし、上述した従来の技術に於いては、空気圧力が過
大となりタービンの回転速度を過度に上昇しないように
制限するものであって、水位の異常な上昇による発電装
置の浸水を防止することは考慮されていない。
【0006】さらに、ケーソン式波力発電装置の高さを
高くすることは、設置に手間や材料がかかるという問題
があった。
【0007】本発明は、水位の異常な上昇によって、発
電室が浸水することを防止するためのケーソン式波力発
電装置の発電室浸水防止装置を提供することを目的とす
るものである。また、本発明は、ケーソンを高くするこ
となく発電室の浸水を防止することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明におけるケーソン式波力発電装置の発電室浸
水防止装置の構成は、海中に開口を有する空気室と、前
記空気室と通気部によって連通され、かつ前記空気室の
上方に位置する空気ダンパー室と、発電機を収容すると
共に吸排気口を有し、かつ前記空気ダンパー室の上方に
あって前記通気部の位置とは上下に整合しない位置に設
けた通気部によって前記空気ダンパー室と連通する発電
室とからなり、空気ダンパー室と大気とを連通すると連
通路を設けると共に、該連通路を通常状態において遮断
するための液体を貯留してなる水弁水槽を前記空気ダン
パー室の側壁下部に設け、該水弁水槽の大気側縁部の高
さを空気ダンパー室の内側縁部の高さ以下にしたことを
特徴とするものである。
【0009】前記空気室と空気ダンパ室とを隔離して連
通することができる。
【0010】前記空気ダンパー室と発電室を連通する通
気部に、水流入防止手段を設けることが望ましい。
【0011】また、前記発電機室の吸排気口にカバーを
設けることが望ましい。
【0012】さらに、前記発電室の吸排気口と発電機の
間に、通気孔を有する隔壁を設けることが望ましい。
【0013】さらにまた、前記発電室にドレンパイプを
設け、発電室に入った水を排出することが望ましい。
【0014】前記空気室と空気ダンパー室との通気部に
邪魔板を設けることが望ましい。
【0015】
【作用】通常の波の状態において、水位が波によって上
昇したときに空気室内の空気はその容積を圧縮されて正
圧力となって空気ダンパー室から通気部を通りタービン
を駆動した後吸排気口から排気され、水位が降下したと
きに空気室内の空気はその容積を膨張されて負圧力とな
って吸排気口から大気を吸気してタービンを駆動した
後、通気部を通り空気ダンパー室から空気室に充填され
る。
【0016】水弁水槽に貯留された液体は、空気室の水
位が上昇しているときは、空気ダンパー室の正圧力によ
って内部側の水面が押し下げられると共に大気側の水面
が押し上げられ、空気室の水位が下降しているときは、
空気ダンパー室の負圧力によって内部側の水面が引き上
げられると共に大気側の水面は引き下げられる。空気室
内の水位の上昇または下降する速度が異常に速く、空気
圧力が過大となってタービンに危険な状態になると、水
弁水槽の液体は一方の水面が背面壁の下端部まで押し下
げられ、過剰空気圧は解放される。
【0017】通常の上部空間に空気を貯留している状態
から水位が異常に上昇し、空気ダンパー室の水弁水槽の
内側縁部以上になると、大気縁部以上の水は連通路を通
り水弁水槽の大気側縁部から溢れ出て排水される。ま
た、水位の異常上昇によって空気ダンパ室に水が充満し
ても発電機室に連通する連通部に水流入防止手段を設け
ているので、発電機室が浸水することはない。さらに、
発電室の吸排気口にはカバーが設けられているので波や
雨が発電室へ容易に侵入することがなく、侵入したとし
ても吸排気口と発電機との間に隔壁が設けられているの
で、直接発電機にかかることがなく、また侵入した水は
ドレンパイプによって発電室から排出されることとな
る。なお、水位が空気ダンパー室以上となるとき、海水
中に浮遊する塵芥等は、空気室と空気ダンパー室との連
通部に設けられた邪魔板によって、空気ダンパー室へ侵
入することがない。
【0018】
【実施例】本発明の一実施例を図に基づいて説明する。
ケーソン1は、空気室2と、その上に位置する空気ダン
パー室3と、更にその上に位置する発電室4を有し、港
湾等の海底に築設したマウンドM上に設けられた防波堤
Bの前面(外側)に設置されている。このケーソン1内
の空気室2と空気ダンパー室3と発電室4は、それぞれ
隔壁6,7によって仕切られている。
【0019】空気室2は、図1に示すように、その前壁
11の下部に海中に開口する開口部10を備えている。
この開口部10は波の谷waにおいて大気中に露出する
ことはなく、前壁11によって空気室2内部の水面と外
部の水面が仕切られている。更に、空気室2は通常の水
位wbでは水面が空気ダンパー室3との隔壁6である空
気室2の天井に達することがないように、空間が上部に
形成されて空気を貯留している。
【0020】空気室2と空気ダンパー室3は、これらを
仕切る隔壁6に設けられた通気部としての通気孔15に
よって連通されている。この通気孔15には、図2に示
すように、海中に浮遊する塵芥等が空気ダンパー室3内
に侵入しないように、邪魔板としての金網又は格子等を
張設した枠体16がボルト等により固定されている。
【0021】空気ダンパー室3の背面壁の下部には、図
2に示すように、水弁水槽17が設けられている。この
水弁水槽17は水槽17Aと背面壁の下部3Aとからな
る。背面壁の先端部3Aは水槽17Aの底部18との間
に間隙を有する位置に垂下しており、これによって空気
ダンパー室と大気との間に連通路19を形成する。この
状態の水槽17Aに連通路19を塞ぐように水が貯留さ
れて空気ダンパー室3を気密状態に保っている。水槽1
7Aの大気側縁部20の高さは、空気ダンパー室の内側
縁部21の高さと同じか、または、それより低く設定さ
れいてる。
【0022】発電室4の背面には吸排気口24が設けら
れ、また、空気ダンパー室3と発電室4を仕切る隔壁7
の、通気孔15の位置とは上下に整合しないよう回避し
た位置には通気孔25が配設され(図3参照)、この通
気孔25には通風管26が挿通されて通気部が形成され
ている。通風管26の上端部には発電機27に連設され
たタービン28が設けられており、波による水位の変化
に伴って空気室2内の空気の容積が変動し、この空気の
圧力によってタービン28が駆動され、発電機27を作
動させる。空気室2に吸気及び排気される空気の流れる
方向に対応して吸気用通風管26aと排気用通風管26
bを設け、一方向のみに駆動するタービン28aと、こ
れとは逆の方向のみに駆動するタービン28bをそれぞ
れの通風管26に設けるのが望ましい。
【0023】通風管26の下端部にはフロート弁29等
の水流入防止手段が設けられ、波が大きく空気ダンパー
室3以上の水位になり、水弁水槽17からの排水が間に
合わず水位が通風管26に達した場合に通風管26を閉
塞して発電室4の浸水を確実に防止する。
【0024】図2に示すように、発電室4に設けられた
吸排気口24の外側開口部にはカバー30が設けられ、
発電室4が吸排気口24から浸水しないようにされてい
る。また、カバー30によって防ぐことができず吸排気
口24から水が侵入してもタービン27と発電機28に
直接かからないようにするため、吸排気口24と発電装
置タービン27及び発電機28の間に通気孔を有する隔
壁32が立設され、さらにまた、発電室4に浸入した水
を排水できるようにドレンパイプ31が設けられ、この
ドレンパイプ31の先端は水槽17に挿入されている。
【0025】本発明における実施例について、その動き
を図4乃至図6に基づいて説明する。なお、この説明に
おいて示す図4乃至図6については通気孔15を複数設
けた場合で説明する。通常の波の状態は、図4及び図5
に示すように、空気室2内の空気は、波によって水位が
上昇したときにその容積を圧縮されて正圧力となって空
気ダンパー室3から通風管26aを通りタービン28a
を駆動した後(図4参照)に吸排気口24から排気さ
れ、水位が降下したときにその容積を膨張されて負圧力
となって吸排気口24から大気を吸気してタービン28
bを駆動した後(図5参照)に通風管26bを通り空気
ダンパー室3から空気室2に充填される。そして、空気
室2の水位が上昇しているときは、図4に示すように、
水弁水槽17の水は空気ダンパー室3の正圧力によって
内部側の水面が押し下げられると共に外部側の水面が押
し上げられ、空気室の水位が下降しているときは、図5
に示すように、空気ダンパー室の負圧力によって内部側
の水面は引き上げられると共に外側の水面は引き下げら
れる。
【0026】また、図6に示すように、空気室2内の水
位の上昇または下降する速度が異常に速く空気圧力が過
大となってタービン28に危険な状態になると、空気ダ
ンパー室3の空気圧によって水弁水槽17の水は一方の
水面が背面壁の先端部3Aまで押し下げられ、過剰空気
圧は解放される。
【0027】さらに、図7に示すように、空気室2の水
位が異常に上昇して空気ダンパー室3の水槽17Aの内
側縁部21以上になると、水槽17Aの大気側縁部20
の高さが空気ダンパー室の内側縁部21の高さと同じ
か、または、それより低く設定されているので、空気ダ
ンパー室内の大気側縁部20より高い水は連通路19を
通り大気側縁部20から溢れ出て排水され、発電室を浸
水することはない。
【0028】なお、水槽17Aに貯留される水は、空気
ダンパー室3内の空気圧により溢れたり自然に蒸発して
減少するが、越波や雨水、発電室のドレンパイプから排
出された水等によって給水されるので水弁水槽17の管
理が容易である。また、ケーソン1の内部の点検や補修
を行うときは水槽17Aの水を排水口(図示を省略し
た)より排水して連通路19から出入りすることができ
るので、ケーソン1に出入り口を設ける必要がない
【0029】次に、図8に基づいて本発明の第2実施例
について説明する。なお、第1実施例において示した部
材と同一の部材については以下同一の符号をつけ、その
説明を省略する。
【0030】第2実施例は、第1実施例と較べて以下の
点で相違している。第2実施例においては、ケーソン1
は、空気ダンパー室3とその上に位置する発電室4を有
し、港湾等の海底に築設したマウンドMに設けられた防
波堤Bの上に設置され、筐体35は、下向きに開口する
と共に、その上部をパイプ36により空気ダンパー室3
と連通され、防波堤Bの前面(外側)に設けられて空気
室2を形成している。なお、筐体35は、防波堤Bに設
けられたレールに上下動可能に取り付けられると共に、
例えば油圧シリンダ等の駆動手段によって支持され、こ
の筐体35の上下方向の移動を妨げないように、筐体3
5と空気ダンパー室3とを連通するパイプ36を可撓性
を有するものに選択することもできる(図示を省略し
た)。この場合にあっては、潮の干満等に対応して筐体
35を自動的に上下方向に移動させるように、予め駆動
手段をプログラムしておくとよい。また、ケーソン式発
電装置を設置する場所の条件によっては、筐体35の上
下方向の移動を頻繁に行う必要がない場合には、駆動手
段を手動とすることもできること勿論である。
【0031】筐体35は、その下部に海中に開口した下
向き開口37を備えている。この開口37は波の谷wa
において大気中に露出することはなく、また、側壁によ
って筐体35の内部の水面と外部の水面が仕切られてい
る。更に、空気室2は通常の水位wbでは水面が空気室
2を形成する筐体35の天井に達することがないような
上部空間が形成されて空気を貯留している。空気室2と
空気ダンパー室3は、筐体35の上部と空気ダンパー室
3の下部をパイプ36によって連結されて連通されてい
る。なお、この実施例の場合においては、邪魔板16は
筐体35とパイプ36との間に設けられている。
【0032】この実施例によれば、空気ダンパ室3及び
発電室4と空気室2としての筐体35とを別々に設置す
ることができるので、従前からある防波堤に容易に設置
することができ、また、空気室2と空気ダンパー室3と
が離れたことによって異常な水位の変化にも影響されに
くい。さらに、筐体35を防波堤Bに上下動可能に取り
付け、パイプ36を可撓性を有するものに選択した場合
にあっては、筐体35の位置を潮の干満等に対応させて
調節することができる。
【0033】次に、図9に基づいて本発明の別の実施例
について説明する。なお、この実施例においても上述し
た実施例で示した部材と同一の部材については以下同一
の符号をつけ、その説明を省略する。
【0034】この実施例においては、港湾等の海底に築
設したマウンドMに設けられた防波堤Bの上に従前から
設置された灯台Tの下方に空気ダンパー室3と発電室4
とが形成され、防波堤Bの前面(外側)に下向きに開口
する空気室2が設置され、空気室2と空気ダンパ室3と
の間には連通部として通気路38が設けられている。灯
台Tは、上方に信号を発生・制御するための管制器(図
示を省略した)を収容するための管制器室39と、発電
室4と管制器室39との間に配置され、充電池(図示を
省略した)を収容するための電池室40とが形成されて
いる。
【0035】空気室2は、上述した実施例と同様に、そ
の前壁11の下部に海中に開口する開口部10を備えて
いる。この開口部10は波の谷waにおいて大気中に露
出することはなく、前壁11によって空気室2内部の水
面と外部の水面とが仕切られている。更に、空気室2
は、通常の水位wbでは水面が通気路38の高さに達す
ることがないように、上部に空間が形成されて空気を貯
留している。空気室2と空気ダンパ室3とを連通する通
気路38には、海中に浮遊する塵芥等が空気ダンパー室
3に侵入しないように、邪魔板16が設けられている。
空気室2内の防波堤Bの側壁面には、空気室2、通気路
および邪魔板16の点検や補修を行うためのラダー41
が設けられている。
【0036】発電室4の発電機27は電池室40の充電
池に接続され、空気室2内の波による水位の変化によっ
てタービン28が駆動され、タービン28に連接された
発電機27が充電池に給電する。充電池は管制器に接続
され、充電地に蓄電された電力が管制器に給電され、管
制器は所定の信号を発生・制御する。
【0037】この実施例によれば、上述した第2実施例
と同様に、空気ダンパ室3及び発電室4と空気室2とを
別々に設置することができるので、空気室2の水面に対
する位置の調整が行いやすく、また、空気室2と空気ダ
ンパー室3とが離れたことによって異常な水位の変化に
も影響されにくい。また、防波堤B上に従前から設置さ
れた灯台Tの下方に空気ダンパ室3と発電室4を形成
し、防波堤Bの前方に空気室2を設けるので、波力発電
装置を容易に設置することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏するこ9
ができる。
【0039】空気室と発電室の間に空気ダンパー室が介
在され、また、空気ダンパー室と発電室とを連通する通
気部が空気室と空気ダンパー室とを連通する通気部の位
置とは上下に整合しない位置に配設されているので、波
によって急激に水位が変化しても発電機室が直ちに浸水
することがない。
【0040】空気ダンパー室の背面壁の下部に設けられ
た水弁水槽は、空気ダンパー室と大気との間の連通路に
水を貯留し、水弁水槽の大気側縁部の高さを空気ダンパ
ー室の内側縁部の高さ以下に設定されているので、過剰
空気圧はもちろんのこと、水位が異常に上昇しても空気
ダンパー室内の過剰水は空気ダンパー室の外部に溢れ出
て排水され、発電室が浸水することがない。
【0041】空気室と空気ダンパー室とを隔離して連通
した場合にあっては、空気室の水面に対する位置の調整
が行いやすく、設置が容易で、また、異常な水位の変化
にも影響されにくい。
【0042】空気ダンパー室と発電室を連通する通気部
に水流入防止手段を設けたので、波が大きく空気ダンパ
ー室以上の水位となり、水弁水槽からの排水が間に合わ
ず水位が該通気部に達した場合に通気部を閉塞し、発電
室の浸水を確実に防止することができる。
【0043】発電室の吸排気口にカバーを設けた場合に
あっては、波や雨が発電室へ容易に侵入することがな
い。また、吸排気口と発電機との間に隔壁を設けた場合
にあっては、発電室に侵入した水が直接発電機にかかる
ことがなく、発電機を保護することができる。さらに、
発電室にドレンパイプを設けた場合には、発電室に侵入
した水を排出することができ、しかもドレンパイプの先
端を水弁水槽に挿入した場合には、排出した水を水弁水
槽の補給に利用することができる。
【0044】空気室と空気ダンパー室との通気部に邪魔
板を設けた場合にあっては、水位が空気ダンパー室以上
となったとき、海水中に浮遊する塵芥等が空気ダンパー
室に侵入するのを防ぐことができ、メインテナンスが容
易である等の効果がある。
【0045】したがって、本発明に係るケーソン式波力
発電装置の発電室浸水防止装置によれば、ケーソンを高
くすることなく発電室の浸水を防止することができ、波
のエネルギーや特性に影響されることなく、安定した発
電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ケーソン式波力発電装置の断面図である。
【図2】図1の拡大図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】通常の水位での水面上昇時の状態を示す概略断
面図である。
【図5】通常の水位での水面下降時の状態を示す概略断
面図である。
【図6】急激な水面上昇時の状態を示す概略断面図であ
る。
【図7】異常な水位の状態を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第2実施例の断面図である。
【図9】本発明の別の実施例の断面図である。
【符号の説明】
B 防波堤 1 ケーソン 2 空気室 3 空気ダンパー室 4 発電室 6,7 隔壁 11 前壁 15 通気孔 17 水弁水槽 25 吸排気口 26 通風管 27 発電装置 28 タービン 35 筐体 36 連結パイプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海中に開口を有する空気室と、前記空気
    室と通気部によって連通され、かつ前記空気室の上方に
    位置する空気ダンパー室と、発電機を収容すると共に吸
    排気口を有し、かつ前記空気ダンパー室の上方にあって
    前記通気部の位置とは上下に整合しない位置に設けた通
    気部によって前記空気ダンパー室と連通する発電室とか
    らなり、 空気ダンパー室と大気とを連通すると連通路を設けると
    共に、該連通路を通常状態において遮断するための液体
    を貯留してなる水弁水槽を前記空気ダンパー室の側壁下
    部に設け、該水弁水槽の大気側縁部の高さを空気ダンパ
    ー室の内側縁部の高さ以下にしたことを特徴とするケー
    ソン式波力発電装置の発電室浸水防止装置。
  2. 【請求項2】 空気室と空気ダンパ室とを隔離して連通
    したことを特徴とする請求項1記載のケーソン式波力発
    電装置の発電室浸水防止装置。
  3. 【請求項3】 空気ダンパー室と発電室を連通する通気
    部に、水流入防止手段を設けたことを特徴とする請求項
    1または2の何れか1項に記載のケーソン式波力発電装
    置の発電室浸水防止装置。
  4. 【請求項4】 発電機室の吸排気口にカバーを設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のケ
    ーソン式波力発電装置の発電室浸水防止装置。
  5. 【請求項5】 発電室の吸排気口と発電機の間に、通気
    孔を有する隔壁を設けたことを特徴とする請求項1乃至
    4の何れか1項に記載のケーソン式波力発電装置の発電
    室浸水防止装置。
  6. 【請求項6】 発電室にドレンパイプを設けたことを特
    徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のケーソン
    式波力発電装置の発電室浸水防止装置。
  7. 【請求項7】 空気室と空気ダンパー室との通気部に邪
    魔板を設けたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか
    1項に記載のケーソン式波力発電装置の発電室浸水防止
    装置。
JP6303257A 1994-11-11 1994-11-11 ケーソン式波力発電装置の発電室浸水防止装置 Expired - Fee Related JP2838373B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6303257A JP2838373B2 (ja) 1994-11-11 1994-11-11 ケーソン式波力発電装置の発電室浸水防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6303257A JP2838373B2 (ja) 1994-11-11 1994-11-11 ケーソン式波力発電装置の発電室浸水防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08134882A true JPH08134882A (ja) 1996-05-28
JP2838373B2 JP2838373B2 (ja) 1998-12-16

Family

ID=17918781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6303257A Expired - Fee Related JP2838373B2 (ja) 1994-11-11 1994-11-11 ケーソン式波力発電装置の発電室浸水防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2838373B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999002783A1 (en) * 1997-07-10 1999-01-21 The Earth Science Laboratory Corp. System for protecting coastal land from rise of surface of the sea
JP2013053802A (ja) * 2011-09-02 2013-03-21 Shinryo Corp フロートを用いたダクト内浸水防止構造
JP2016079804A (ja) * 2014-10-16 2016-05-16 ソク−ムン,キム 海上灯台構造物
WO2017209041A1 (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 濱岡 康正 潮流発電装置
CN110594085A (zh) * 2019-10-12 2019-12-20 大连理工大学 一种集成振荡水柱式波浪能发电装置自提升箱式取水戽头及其使用方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999002783A1 (en) * 1997-07-10 1999-01-21 The Earth Science Laboratory Corp. System for protecting coastal land from rise of surface of the sea
US6283673B1 (en) 1997-07-10 2001-09-04 The Earth Science Laboratory Corp. Method of protecting coastal land from rise of surface of the sea
US6554535B2 (en) 1997-07-10 2003-04-29 The Earth Science Laboratory Corp. System for protecting coastal land from rise of surface of the sea
JP2013053802A (ja) * 2011-09-02 2013-03-21 Shinryo Corp フロートを用いたダクト内浸水防止構造
JP2016079804A (ja) * 2014-10-16 2016-05-16 ソク−ムン,キム 海上灯台構造物
WO2017209041A1 (ja) * 2016-05-31 2017-12-07 濱岡 康正 潮流発電装置
GB2564169A (en) * 2016-05-31 2019-01-09 Hamaoka Yasumasa Tidal current power generation device
CN110594085A (zh) * 2019-10-12 2019-12-20 大连理工大学 一种集成振荡水柱式波浪能发电装置自提升箱式取水戽头及其使用方法
CN110594085B (zh) * 2019-10-12 2024-05-17 大连理工大学 一种集成振荡水柱式波浪能发电装置自提升箱式取水戽头及其使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2838373B2 (ja) 1998-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5943548B2 (ja) 地下換気ダクト用の自動洪水保護
JPH0116993B2 (ja)
US4569200A (en) Control apparatus for tidal turbine
JP2838373B2 (ja) ケーソン式波力発電装置の発電室浸水防止装置
JP2000154800A (ja) サイホン放水路に関する装置
JP3958170B2 (ja) 堤体及び構造物の保護設備
JP4657845B2 (ja) 横軸ポンプ
JPH06289186A (ja) 原子力発電所用冷却海水放水装置
JP2007205212A (ja) 発電装置付きゲート
KR20040062356A (ko) 저수지의 보 및 제방용 방류관
CN210715226U (zh) 一种水泵的保护装置
JP2004218409A (ja) 堰等の水位の変化を利用した無動力自動起立倒伏ゲート
RU97113677A (ru) Русловая бесплотинная гидроэлектростанция
CN205858720U (zh) 一种浮箱式潜水泵
JP2001214884A (ja) 揚排水ポンプ設備、及び、ポンプ
JPH11323884A (ja) 排水ポンプシステム
JPH06324190A (ja) 原子力発電プラント取水設備
JPH0954190A (ja) 原子力発電所の取水設備
JP2006249863A (ja) 排水システム
JPH10246171A (ja) 波力発電装置
JP2001040645A (ja) ダム用魚道、降河用魚送装置及び総合的魚道システム
JP2002356836A (ja) ゲート設備
JPH08284874A (ja) 立軸ポンプおよび揚水装置
GB2153917A (en) Tide powered electrical generator
RU2222711C2 (ru) Гидроэлектростанция

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees