JPH08133700A - フォークリフトトラックの荷役制御装置 - Google Patents

フォークリフトトラックの荷役制御装置

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JPH08133700A
JPH08133700A JP6274692A JP27469294A JPH08133700A JP H08133700 A JPH08133700 A JP H08133700A JP 6274692 A JP6274692 A JP 6274692A JP 27469294 A JP27469294 A JP 27469294A JP H08133700 A JPH08133700 A JP H08133700A
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JP
Japan
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amount
control amount
control
proportional valve
averaged
Prior art date
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Application number
JP6274692A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Funahashi
哲次 舟橋
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Komatsu Forklift KK
Original Assignee
Komatsu Forklift KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 操作レバー1の操作量を検出するポテンショ
メータ11と、該ポテンショメータ11から操作量を入
力して、入力した操作量より、操作レバー1操作量と電
磁比例弁12制御量との関係を定めた関数を基にして、
電磁比例弁12への制御量を算出し、この制御量を所定
回数前の制御量にわたって平均化演算を行って、平均し
た制御量を算出し、この制御量を出力するコントローラ
13と、該コントローラ13から制御量を入力して、入
力した制御量を基に作業機アクチュエータ3に流れる流
量を制御する電磁比例弁12とを備える。 【効果】 平均した制御量に基づいて作業機の動作を制
御することで、制御量の急激な変化をなくして、滑らか
な制御を容易に行うことがでる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】フォークリフトトラックの荷役操
作において、電気油圧制御にて作業機を動作する制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フォークリフトトラックにおい
て、荷役作業を行うには、図1に示すように、操作レバ
ー1に機械的に直結した油圧制御弁2を、作業者が操作
レバー1を操作することにより動作させ、油圧制御弁2
はその操作ストロークに応じて開口面積が変わるように
なり、作業機アクチュエータ3に流れる流量を変化させ
て、作業機4の動作方向及び速度を制御するようにして
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のフォークリフト
トラックにおいては、操作レバーに機械的に直結した油
圧制御弁の開口面積によって作業機の作業速度が制御さ
れるようになっていた。したがって、作業機の作動速度
は操作レバーの操作量に対して機械的に決定されるの
で、その制御範囲が狭く、動作開始あるいは終了時での
作業機の動作を滑らかに制御することが難しかった。こ
のため、荷役作業する際の作業者にあっては、高い熟練
性が要求されると共に、作業時の精神的な負担が大きか
った。また、経験の浅い作業者にあっては、作業能率の
低下、あるいは安全性の低下を招く恐れがあった。本発
明は、これらの問題を解消することをその課題としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、フォークリフ
トトラックの荷役制御装置として、操作レバーの操作量
を検出して、この操作量を出力するポテンショメータ
と、該ポテンショメータから操作量を入力して、入力し
た操作量より、操作レバー操作量と電磁比例弁制御量と
の関係を定めた関数を基にして、操作レバーの操作量に
対する電磁比例弁への制御量を算出し、この制御量を所
定回数前の制御量にわたって平均化演算して、平均した
制御量を算出し、この制御量を出力するコントローラ
と、該コントローラから制御量を入力して、入力した制
御量を基に作業機アクチュエータに流れる流量を制御す
る電磁比例弁とを備えた構成とする。
【0005】
【作 用】本発明は、制御量を所定回数前の制御量に
わたって平均化演算を行って、平均した制御量を算出
し、この平均した制御量に基づいて作業機の動作を制御
することで制御量の急激な変化をなくして、滑らかな制
御を容易に行うことができる。
【0006】
【実 施 例】本発明のフォークリフトトラックの荷役
制御装置の第一実施例について説明する。荷役制御装置
の構成は、図2に示すように、操作レバー1であるリフ
トレバー10の操作量を検出してこの操作量を出力する
ようになるポテンショメータ11を備える。また、作業
機の動作を通常の操作モードと滑らかな(ショックレ
ス)操作モードに切り換えるショックレススイッチ25
を備える。
【0007】そして、該ポテンショメータ11から操作
量を入力して、入力した操作量より、操作レバー1操作
量と電磁比例弁12制御量との関係を定めた関数を基に
して、電磁比例弁12への制御量を算出し、この制御量
を所定回数前の制御量にわたって平均化演算を行って、
平均した制御量を算出し、この制御量を出力するように
なるコントローラ13を備え、該コントローラ13に
は、制御プログラムや定数を記憶するROM14、一時
記憶が必要なデータを記憶するRAM15、制御プログ
ラムを実行するCPU16、CPU16が制御プロセス
を実行したり時間計測のための基準タイム信号を生成す
るクロック17、アナログ信号をCPU16に伝達する
ためにデジタル信号に変換するA/Dコンバータ18、
CPU16で演算処理されたデジタル信号をアナログ信
号に変換するD/Aコンバータ19、CPU16からの
指令値(D/Aコンバータ19の出力)に比例したコイ
ル電流を出力する比例弁AMP20、そして、前記ショ
ックレススイッチ25からの信号をCPU16に伝達す
るスイッチ入力回路26、それぞれを具備しており、前
記ポテンショメータ11からの操作量をA/Dコンバー
タ18を介してCPU16に入力し、CPU16におい
て電磁比例弁12への制御量を算出して、D/Aコンバ
ータ19に出力して、この制御量をD/Aコンバータ1
9から比例弁AMP20を介してコイル電流に変換して
出力するようになっている。
【0008】そして、該コントローラ13からコイル電
流に変換された制御量を入力して、入力した制御量を基
に駆動して、作業機アクチュエータ3であるリフトシリ
ンダ21に流れる流量を制御する電磁比例弁12である
リフト上昇用電磁比例弁12aとリフト下降用電磁比例
弁12bとを備える。
【0009】また、該リフト上昇用電磁比例弁12aと
リフト下降用電磁比例弁12bを配置する油圧装置にお
いては、図3に示すように、エンジン22あるいは作業
機モータにより駆動されて作動油源となる油圧ポンプ2
3を備え、該油圧ポンプ23からリフト上昇用電磁比例
弁12aとリフト下降用電磁比例弁12bとに接続し、
ここから作業機アクチュエータ3であるリフトシリンダ
21に接続し、リフトシリンダ21により作業機4であ
るリフト装置24が作動するようになっている。
【0010】このリフト装置24の作業速度は前記リフ
ト上昇用電磁比例弁12a、あるいはリフト下降用電磁
比例弁12bにて制御された流量により決定されるよう
になっている。
【0011】次にコントローラ13における電磁比例弁
12への制御量の算出について説明すると、入力した操
作量より、予め定めた操作レバー1操作量と電磁比例弁
12制御量との関係の関数を基にして制御量を算出し、
この制御量を所定回数前の制御量にわたって平均化演算
(平均値を出す)して、平均した制御量を算出するよう
になっている。
【0012】具体的にはコントローラ13のROM14
に、図4に示した操作レバー1の操作量が増加している
場合の操作レバー1操作量と電磁比例弁12制御量との
関係を定めた増加側関数Aと、操作レバー1操作量が減
少している場合の操作レバー1操作量と電磁比例弁12
制御量との関係を定めた減少側関数Bとを記憶する。そ
して、CPU16において、入力した操作量より、操作
レバー1操作量と電磁比例弁12制御量との関係を定め
た増加側あるいは減少側関数A,Bを基にして、電磁比
例弁12への制御量を算出する。次にCPU16におい
てショックレススイッチ25が通常モードか滑らかモー
ドかを検出し、通常モードの場合、算出した制御量をD
/Aコンバータ19に出力するようになる。またショッ
クレススイッチが滑らかモードの場合、算出した制御量
を所定回数前の制御量にわたって平均化演算(平均値を
出す)して、平均した制御量を算出し、この算出した平
均した制御量をD/Aコンバータ19に出力するように
なる。
【0013】さらに、CPU16における処理について
図5、図6に示すフローチャートにそって説明する。ま
ず、コントローラ13に電源が供給されると、CPU1
6において初期化が実行される。そして、操作レバー1
であるリフトレバー10の操作量θiをA/Dコンバー
タ18から読み込み、読み込んだ操作量θiをRAM1
5に記憶する。次に、操作量θiと前回の操作量θi−
1とを比較して操作量が増加側か減少側かを判定し、操
作量θiより操作レバー1操作量と電磁比例弁12制御
量との関係を定めた増加側あるいは減少側関数A,Bを
基にして電磁比例弁12への制御量Ciを算出する。
【0014】次に、ショックレススイッチ25がONか
OFFかすなわち滑らかモードか通常モードかをスイッ
チ入力回路26を介して判定する。そして、OFF、す
なわち通常モードと判定すると、出力制御量yi=Ci
となり、この出力制御量yiをD/Aコンバータ19に
出力するようになる。
【0015】また、ON、すなわち滑らかモードと判定
すると、次に操作レバー1であるリフトレバー10中立
かどうかについて判定する。すなわち中立範囲をθNと
すると、θi<θNかどうかを判定する。そして、中立
でない、すなわちθi≧θNと判定すると、次に操作開
始フラグがONかOFFか、すなわち今まで操作されて
いたのか今回初めて操作されて中立範囲θNより制御範
囲(θi≧θN)に移動したかを判定する。
【0016】そして、操作開始フラグOFF、すなわち
今回はじめて操作されたと判定すると、まず操作開始フ
ラグをONにする。次にRAM領域内の平均化のための
制御量データを格納する複数個のレジスタを持つワーキ
ングレジスタの内容を全て0にクリアにする。そして、
増加側中立範囲制御量をd1とすると、出力制御量yi
=d1となり、この出力制御量yiをD/Aコンバータ
19に出力するようになる。
【0017】また、操作開始フラグON、すなわち今ま
で操作されていたと判定すると、次に操作量が増加側か
減少側かを判定する。
【0018】そして、操作量増加と判定すると、次に平
均化演算を行うための制御量データMiを算出する。こ
れは制御量Ciより増加側中立範囲制御量d1を減算し
たもので、Mi=Ci−d1となる。次にこの制御量デ
ータMiをワーキングレジスタに記憶し、新しい順に並
び替えて最新データとして更新する。そして、この最新
データを基に平均化演算を行い平均化制御量Mmiを算
出する。これは予め設定した増加側の平均化個数mにわ
たって平均化演算を行う、すなわち今回の制御量データ
Miからm個さかのぼった制御量データMi−mまでの
平均値を出すもので、
【0019】
【数1】
【0020】となる。そして、この平均化制御量Mmi
に増加側中立範囲制御量d1を加算して出力制御量yi
=Mmi+d1となり、この出力制御量yiをD/Aコ
ンバータ19に出力するようになる。
【0021】また、操作量減少と判定すると、次に平均
化演算を行うための制御量データMiを算出する。これ
は制御量Ciより減少側中立範囲制御量d2を減算した
もので、Mi=Ci−d2となる。次にこの制御量デー
タMiをワーキングレジスタに記憶し、新しい順に並び
替えて最新データとして更新する。そして、この最新デ
ータを基に平均化演算を行い平均化制御量Mniを算出
する。これは予め設定した減少側の平均化個数nにわっ
て平均化演算を行う、すなわち今回の制御量データMi
からn個さかのぼった制御量データMi−nまでの平均
値を出すもので、
【0022】
【数2】
【0023】となる。そして、この平均化制御量Mni
に減少側中立範囲制御量d2を加算して、出力制御量y
i=Mni+d2となり、この出力制御量yiをD/A
コンバータ19に出力するようになる。
【0024】一方、前述のリフトレバー10中立かどう
かの判定において、中立である、すなわちθi<θNと
判定すると、次に出力制御量yi≦d2かどうかを判定
する。そして、出力制御量yi>d2(NO)と判定す
ると、操作量減少となり、前述の操作量が増加側か減少
側かの判定において操作量減少と判定した場合と同じ過
程を行うようになって、出力制御量yi=Mni+d2
となり、この出力制御量yiをD/Aコンバータ19に
出力するようになる。
【0025】また、出力制御量yi≦d2(YES)と
判定すると、最終値である減少側中立範囲制御量d2に
達して操作が終了しているので、操作開始フラグをOF
Fにし、次に出力制御量yi=Ciとなり、この場合C
i=0となる。そして、この出力制御量yiをD/Aコ
ンバータ19に出力するようになる。
【0026】また、出力制御量yiをD/Aコンバータ
19に出力した後はクロック17によって所定の時間経
過後に、再びリフトレバー10の操作量θiをA/Dコ
ンバータ18から読み込むようになり、前述した過程を
行うようになる。
【0027】このようになることで、図7に示した操作
レバー1を操作した際の出力制御量のタイムチャートに
おいては、通常の制御を行う場合、C線で示すように、
操作レバー1操作量と電磁比例弁12制御量との関係を
定めた関数を基にして算出された制御量によって出力制
御量が決定されるため、出力制御量が急激に変化するこ
とがある。一方、滑らかな制御を行う場合、D線で示す
ように、前述の算出された制御量を所定回数前の制御量
にわたって平均化演算を行って算出された平均した制御
量によって出力制御量が決定されるため、出力制御量が
急激に変化することがなくなる。これにより滑らかな制
御の場合、通常の制御と比べて出力制御量の急激な変化
をなくして滑らかにすることができる。
【0028】したがって、従来のように操作レバー1の
操作量に対して機械的に作業機4の作業速度が決定され
るといったことがなく、その制御範囲の拡大を図ること
ができ、特に操作レバー1操作量と電磁比例弁12制御
量との関係を定めた関数を基にして電磁比例弁12への
制御量を算出し、この制御量を所定回数前の制御量にわ
たって平均化演算を行い平均した制御量を算出し、この
平均した制御量を出力するようになることで、出力する
制御量が急激に変化することなく滑らかに変化するよう
になり、これにより容易に作業機4の動作を滑らかに制
御することができる。
【0029】次に本発明のフォークリフトトラックの荷
役制御装置の第二実施例について説明する。荷役制御装
置の構成は、図8に示すように、第一実施例で示した荷
役制御装置の構成に圧力センサ27を備えており、この
圧力センサ27は図9に示すように油圧装置の作業機ア
クチュエータ3であるリフトシリンダ21と電磁比例弁
12であるリフト上昇用電磁比例弁12a、リフト下降
用電磁比例弁12bとの間に配置するようになり、荷重
検出のためにリフトシリンダ21の圧力を検出するよう
になるもので、該圧力センサ27からの荷重量をA/D
コンバータ18を介してCPU16に入力するようにな
っている。
【0030】そして、コントローラ13における電磁比
例弁12への制御量の算出について説明すると、入力し
た操作量より予め定めた操作レバー1操作量と電磁比例
弁12制御量との関係の関数を基にして制御量を算出
し、この制御量を、入力した荷重量より荷重補正した所
定回数前の制御量にわたって平均化演算を行って、平均
した制御量を算出するようになっている。
【0031】具体的にはコントローラ13のROM14
に、図4に示した操作レバー1の操作量が増加している
場合の操作レバー1操作量と電磁比例弁12制御量との
関係を定めた増加側関数Aと、操作レバー1の操作量が
減少している場合の操作レバー1操作量と電磁比例弁1
2制御量との関係を定めた減少側関数Bとを記憶すると
共に、図10に示した操作レバー1の操作量が増加して
いる場合の荷重量と平均化データ個数との関係を定めた
増加側関数Fと、操作レバー1の操作量が減少している
場合の荷重量と平均化データ個数との関係を定めた減少
側関数Gとを記憶する。
【0032】なお、前述の荷重量と平均化データ個数と
の関係を定めた増加側あるいは減少側関数F,Gは、荷
重量が増えていくと平均化データ個数も増えるようにな
っている。
【0033】そして、CPU16において、入力した操
作量より操作レバー1操作量と電磁比例弁12制御量と
の関係を定めた増加側あるいは減少側関数A,Bを基に
して、電磁比例弁12への制御量を算出する。次にCP
U16においてショックレススイッチ25が通常モード
か滑らかモードかを検出し、通常モードの場合、算出し
た制御量をD/Aコンバータ19に出力するようにな
る。また、ショックレススイッチ25が滑らかモードの
場合、算出した制御量を所定回数前の制御量にわたって
平均化演算(平均値を出す)して、平均した制御量を算
出するようになるが、この時、前述の所定回数として
は、入力した荷重量より、荷重量と平均化データ個数と
の関係を定めた増加側あるいは減少側関数F,Gを基に
して算出された荷重量に対応した平均化個数である。こ
のように荷重量によって平均化個数を変更することで、
荷重補正を行うようになっている。そして、算出した平
均した制御量をD/Aコンバータ19に出力するように
なる。
【0034】さらに、CPU16における処理について
は、第一実施例で記載したフローチャートとほぼ同様と
なるが、荷重補正を行う点が追加されたものである。こ
れは図11、図12に示すように、操作量θiより操作
レバー1操作量と電磁比例弁12制御量との関係を定め
た増加側あるいは減少側関数A,Bを基にして電磁比例
弁12への制御量Ciを算出した後に、荷重量より、荷
重量と平均化データ個数との関係を定めた増加側あるい
は減少側関数F,Gを基にして荷重量に応じた平均化個
数m,nを算出する。そして、増加側あるいは減少側の
平均化演算を行う際に前述で算出した荷重量に応じた平
均化個数mあるいはnを用いて平均化制御量Mmiある
いはMniを算出するようになる。
【0035】したがって、第一実施例同様、平均した制
御量を算出し、この平均した制御量を出力するようにな
ることで、出力する制御量が急激に変化することなく滑
らかに変化するようになり、これにより容易に作業機4
の動作を滑らかに制御することができる。
【0036】また、圧力センサ27からの荷重量より荷
重量に対応した平均化個数を算出し、この平均化個数を
用いて平均化演算して平均した制御量を算出するように
なることで、荷重量に応じた作業機4の動作を制御する
ことができ、きめの細かい制御が可能となる。
【0037】次に本発明のフォークリフトトラックの荷
役制御装置の第三実施例について説明する。荷役制御装
置の構成は、図8に示すように、第二実施例で示した荷
役制御装置の構成と同様となり、圧力センサ27を備
え、該圧力センサ27からの荷重量をA/Dコンバータ
18を介してCPU16に入力するようになっている。
【0038】そして、コントローラ13における電磁比
例弁12への制御量の算出について説明すると、入力し
た操作量より予め定めた操作レバー1操作量と電磁比例
弁12制御量との関係の関数を基にして制御量を算出
し、この制御量を、入力した荷重量より荷重補正した所
定回数前の制御量にわたって平均化演算を二回繰り返し
て行って平均化した制御量を算出するようになってい
る。
【0039】具体的には第二実施例と同様、コントロー
ラ13のROM14に、図4に示した操作レバー1の操
作量が増加している場合の動作レバー1操作量と電磁比
例弁12制御量との関係を定めた増加側関数Aと、操作
レバー1の操作量が減少している場合の操作レバー1操
作量と電磁比例弁12制御量との関係を定めた減少側関
数Bとを記憶すると共に、図10に示した操作レバー1
の操作量が増加している場合の荷重量と平均化データ個
数との関係を定めた増加側関数Fと、操作レバー1の操
作量が減少している場合の荷重量と平均化データ個数と
の関係を定めた減少側関数Gとを記憶する。
【0040】そして、CPU16において、入力した操
作量より操作レバー1操作量と電磁比例弁12制御量と
の関係を定めた増加側あるいは減少側関数A,Bを基に
して、電磁比例弁12への制御量を算出する。次にCP
U16においてショックレススイッチ25が通常モード
か滑らかモードかを検出し、通常モードの場合、算出し
た制御量をD/Aコンバータ19に出力するようにな
る。また、ショックレススイッチ25が滑らかモードの
場合、算出した制御量を荷重補正した所定回数前の制御
量にわたって平均化演算(平均値を出す)して、平均し
た制御量を算出し、この平均した制御量を所定回数前の
制御量にわたって再び平均化演算して平均した制御量を
算出し、この算出した平均した制御量をD/Aコンバー
タ19に出力するようになる。
【0041】さらに、CPU16における処理につい
て、図13、図14に示すフローチャートにそって説明
する。まずコントローラ13に電源が供給されると、C
PU16において初期化が実行される。そして、操作レ
バー1であるリフトレバー10の操作量θiをA/Dコ
ンバータ18から読み込み、読み込んだ操作量θiをR
AM15に記憶する。次に、操作量θiと前回の操作量
θi−1とを比較して操作量が増加側か減少側かを判定
し、操作量θiより操作レバー1操作量と電磁比例弁1
2制御量との関係を定めた増加側あるいは減少側関数
A,Bを基にして、電磁比例弁12への制御量Ciを算
出する。
【0042】次に、荷重量より、荷重量と平均化データ
個数との関係を定めた増加側あるいは減少側関数F,G
を基にして、荷重量に応じた平均化個数m,nを算出す
る。
【0043】次に、ショックレススイッチ25がONか
OFFかすなわち滑らかモードか通常モードかをスイッ
チ入力回路26を介して判定する。そして、OFF、す
なわち通常モードと判定すると、出力制御量yi=Ci
となり、この出力制御量yiをD/Aコンバータ19に
出力するようになる。
【0044】また、ON、すなわち滑らかモードと判定
すると、次にリフトレバー10中立かどうかについて判
定する、すなわち中立範囲をθNとすると、θi<θN
かどうかを判定する。そして、中立でない、すなわちθ
i≧θNと判定すると、次に操作開始フラグがONかO
FFか、すなわち今まで操作されていたのか今回初めて
操作されて中立範囲θNより制御範囲(θI≧θN)に
移動したかを判定する。
【0045】そして、操作開始フラグOFF、すなわち
今回初めて操作されたと判定すると、まず操作開始フラ
グをONにする。次にRAM領域内の平均化のための制
御量データを格納する複数個のレジスタを持つワーキン
グレジスタPの内容を全て0にクリアし、さらに、RA
M領域内の平均化のための制御量データを格納する複数
個のレジスタを持つワーキングレジスタQの内容を全て
0にクリアする。そして、増加側中立範囲制御量をd1
とすると、出力制御量yi=d1となり、この出力制御
量yiをD/Aコンバータ19に出力するようになる。
【0046】また、操作開始フラグON、すなわち今ま
で操作されていたと判定すると、次に操作量が増加側か
減少側かを判定する。
【0047】そして、操作量増加と判定すると、次に平
均化演算を行うための制御量データMiを算出する。こ
れは制御量Ciより増加側中立範囲制御量d1を減算し
たもので、Mi=Ci−d1となる。次にこの制御量デ
ータMiをワーキングレジスタPに記憶し、新しい順に
並び替えて最新データとして更新する。そして、この最
新データを基に平均化演算を行い平均化制御量M1mi
を算出する。これは増加側の荷重量に応じた平均化個数
mにわたって平均化演算を行う、すなわち今回の制御量
データMiからm個さかのぼった制御量データMi−m
までの平均値を出すもので、
【0048】
【数3】
【0049】となる。そして、この平均化制御量M1m
iをワーキングレジスタQに記憶し、新しい順に並び替
えて最新データとして更新する。そして、このワーキン
グレジスタQに記憶された最新データを基に再び平均化
演算を行い平均化制御量M2miを算出する。これは、
【0050】
【数4】
【0051】となる。そして、この平均化制御量M2m
iに増加側中立範囲制御量d1を加算して、出力制御量
yi=M2mi+d1となり、この出力制御量yiをD
/Aコンバータ19に出力するようになる。
【0052】そして、操作量減少と判定すると、次に平
均化演算を行うための制御量データMiを算出する。こ
れは制御量Ciより減少側中立範囲制御量d2を減算し
たもので、Mi=Ci−d2となる。次にこの制御量デ
ータMiをワーキングレジスタPに記憶し、新しい順に
並び替えて最新データとして更新する。そして、この最
新データを基に平均化演算を行い平均化制御量M1ni
を算出する。これは減少側の荷重量に応じた平均化個数
nにわたって平均化演算を行う、すなわち今回の制御量
データMiからn個さかのぼった制御量データMi−n
までの平均値を出すもので、
【0053】
【数5】
【0054】となる。そして、この平均化制御量M1n
iをワーキングレジスタQに記憶し、新しい順に並び替
えて最新データとして更新する。そして、このワーキン
グレジスタQに記憶された最新データを基に再び平均化
演算を行い平均化制御量M2niを算出する。これは、
【0055】
【数6】
【0056】となる。そして、この平均化制御量M2n
iに減少側中立範囲制御量d2を加算して、出力制御量
yi=M2ni+d2となり、この出力制御量yiをD
/Aコンバータ19に出力するようになる。
【0057】一方、前述のリフトレバー10中立かどう
かの判定において、中立である、すなわちθi<θNと
判定すると、次に出力制御量yi≦d2かどうかを判定
する。そして、出力制御量yi>d2と判定すると、操
作量減少となり、前述の操作量が増加側か減少側かの判
定において操作量減少と判定した場合と同じ過程を行う
ようになって、出力制御量yi=Mni+d2となり、
この出力制御量yiをD/Aコンバータ19に出力する
ようになる。
【0058】また、出力制御量yi≦d2と判定する
と、最終値である減少側中立範囲制御量d2に達して操
作が終了しているので、操作開始フラグをOFFにし、
次に出力制御量yi=Ciとなり、この場合Ci=0と
なる。そして、この出力制御量yiをD/Aコンバータ
19に出力するようになる。
【0059】また、出力制御量yiをD/Aコンバータ
19に出力した後はクロック17によって所定の時間経
過後に、再びリフトレバー10の操作量θiをA/Dコ
ンバータ18から読み込むようになり、前述した過程を
行うようになる。
【0060】このようになることで、図15に示した操
作レバー1を操作した際の出力制御量のタイムチャート
においては、通常の制御を行う場合、C線で示すよう
に、操作レバー1操作量と電磁比例弁12制御量との関
係を定めた関数に基づいて算出された制御量によって出
力制御量が決定されるため、出力制御量が急激に変化す
ることがある。一方、滑らかな制御を行う場合、E線で
示すように、前述の算出された制御量を所定回数前の制
御量にわたって平均化演算を二回繰り返して行って算出
された平均した制御量によって出力制御量が決定される
ため、出力制御量が急激に変化することがなくなる。し
かも、D線で示した平均化演算を一回行うものと比較し
てさらに滑らかにすることができる。したがって、第一
実施例及び第二実施例と同様の作用効果を有すると共に
作業機4の動作をさらに滑らかに制御することができ
る。
【0061】なお、前述の各実施例においては、フォー
ク爪を昇降動させるリフト装置24系についてのみ示し
ているが、同様のものをマストの前傾、後傾を行うチル
ト装置系や他のアタッチメントに応用することも可能で
ある。
【0062】
【発明の効果】本発明は、制御量を所定回数前の制御量
にわたって平均化演算を行って、平均した制御量を算出
し、この平均した制御量に基づいて作業機の動作を制御
することで制御量の急激な変化をなくして、滑らかな制
御を容易に行うことができ、作業者に対する熟練性の要
求や精神的負担等を低減すると共に、初心者においても
容易かつ安全に作業を行えるようにすることができる。
また、制御量に荷重量に応じた荷重補正を加味すること
で、荷重量に応じた作業機の動作を制御することがで
き、きめの細かい制御を可能とし、操作性の向上を図る
ことができる。さらに、平均化演算を複数回繰り返して
行うようにしたことで、作業機の動作をさらに滑らかな
制御にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の荷役制御装置の構成図。
【図2】本発明による荷役制御装置の第一実施例の構成
図。
【図3】第一実施例における油圧装置の構成図。
【図4】第一実施例における操作量と制御量との関係を
定めた関数を示す図表。
【図5】第一実施例におけるフローチャート図。
【図6】図5におけるX部を示すフローチャート図。
【図7】第一実施例における出力制御量のタイムチャー
ト図。
【図8】本発明による荷役制御装置の第二実施例の構成
図。
【図9】第二実施例における油圧装置の構成図。
【図10】第二実施例における荷重量と平均化データ個
数との関係を定めた関数を示す図表。
【図11】第二実施例におけるフローチャート図。
【図12】図11におけるY部を示すフローチャート
図。
【図13】第三実施例におけるフローチャート図。
【図14】図13におけるZ部を示すフローチャート
図。
【図15】第三実施例における出力制御量のタイムチャ
ート図。
【符号の説明】
1…操作レバー、2…油圧制御弁、3…作業機アクチュ
エータ、4…作業機、10…リフトレバー、11…ポテ
ンショメータ、12…電磁比例弁、12a…リフト上昇
用電磁比例弁、12b…リフト下降用電磁比例弁、13
…コントローラ、14…ROM、15…RAM、16…
CPU、17…クロック、18…A/Dコンバータ、1
9…D/Aコンバータ、20…比例弁AMP、21…リ
フトシリンダ、22…エンジン、23…油圧ポンプ、2
4…リフト装置、25…ショックレススイッチ、26…
スイッチ入力回路、27…圧力センサ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作レバー1の操作量を検出して、この
    操作量を出力するポテンショメータ11と、 該ポテンショメータ11から操作量を入力して、入力し
    た操作量より、操作レバー1操作量と電磁比例弁12制
    御量との関係を定めた関数を基にして、電磁比例弁12
    への制御量を算出し、この制御量を所定回数前の制御量
    にわたって、平均化演算を行って、平均した制御量を算
    出し、この制御量を出力するコントローラ13と、 該コントローラ13から制御量を入力して、入力した制
    御量を基に作業機アクチュエータ3に流れる流量を制御
    する電磁比例弁12とを備えたことを特徴とするフォー
    クリフトトラックの荷役制御装置。
  2. 【請求項2】 作業機4にかかる荷重量を検出して、こ
    の荷重量を出力する圧力センサ27と、 操作レバー1の操作量を検出して、この操作量を出力す
    るポテンショメータ11と、 前記圧力センサ27とポテンショメータ11とから荷重
    量と操作量とを入力して、入力した操作量より、操作レ
    バー1操作量と電磁比例弁12制御量との関係を定めた
    関数を基にして、電磁比例弁12への制御量を算出し、
    この制御量を、入力した荷重量より荷重補正した所定回
    数前の制御量にわたって平均化演算を行なって、平均し
    た制御量を算出し、この制御量を出力するコントローラ
    13と、 該コントローラ13から制御量を入力して、入力した制
    御量を基に作業機アクチュエータ3に流れる流量を制御
    する電磁比例弁12とを備えたことを特徴とするフォー
    クリフトトラックの荷役制御装置。
  3. 【請求項3】 前記コントローラ13における平均した
    制御量を算出するための所定回数前の制御量にわたって
    行う平均化演算を複数回繰り返して行なうようにしたこ
    とを特徴とする請求項1及び請求項2記載のフォークリ
    フトトラックの荷役制御装置。
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