JPH08133041A - 自動二輪車用後輪ブレーキ圧制御装置 - Google Patents

自動二輪車用後輪ブレーキ圧制御装置

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JPH08133041A
JPH08133041A JP27338494A JP27338494A JPH08133041A JP H08133041 A JPH08133041 A JP H08133041A JP 27338494 A JP27338494 A JP 27338494A JP 27338494 A JP27338494 A JP 27338494A JP H08133041 A JPH08133041 A JP H08133041A
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diameter hole
wheel brake
rear wheel
piston
diameter
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Naoki Kobayashi
小林  直樹
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】マスタシリンダおよび後輪ブレーキ間を遮断し
得るカット弁と、後輪ブレーキに通じる減圧室の容積を
増大可能な減圧手段とがハウジングに設けられて成る自
動二輪車用後輪ブレーキ圧制御装置において、組付け作
業を容易とするとともにハウジングの加工工数低減を図
る。 【構成】ハウジング10には、同一形状で軸線を平行と
した一対の収納孔111,112 と、マスタシリンダM
2 に接続されるマスタシリンダ側接続路12と、後輪ブ
レーキBR に接続される後輪ブレーキ側接続路131
132 とが設けられ、マスタシリンダ側接続路12およ
び後輪ブレーキ側接続路131 ,132 間に配設される
カット弁8の構成要素、ならびに後輪ブレーキ側接続路
131 ,132 に通じる減圧室35を有する減圧手段9
の構成要素が、両収納孔111 ,112 のいずれに収納
されても機能を発揮するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マスタシリンダおよび
後輪ブレーキ間を遮断し得る液圧遮断手段と、後輪ブレ
ーキに通じる減圧室の容積を増大可能な減圧手段とがハ
ウジングに設けられて成る自動二輪車用後輪ブレーキ圧
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる装置は、たとえば特開平4
−71951号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような後輪ブレー
キ圧制御装置は、自動二輪車の前後両輪を制動する際
に、前後両輪のブレーキ力の分配比率を理想的な分配比
率に近づけるようにしたものであるが、上記従来の装置
では、液圧遮断手段の構成要素の一部ならびに減圧手段
の構成要素の一部が形状を異ならせてハウジングに設け
られた収納孔にそれぞれ収納されており、また液圧遮断
手段および減圧手段に通じてハウジングに設けられる液
圧路が複雑である。このため、組付け作業が煩雑である
とともにハウジングの加工工数増大が余儀無くされる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、組付け作業を容易とするとともにハウジング
の加工工数低減を図った自動二輪車用後輪ブレーキ圧制
御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、マスタシリンダおよび後輪ブレーキ間を
遮断し得る液圧遮断手段と、後輪ブレーキに通じる減圧
室の容積を増大可能な減圧手段とがハウジングに設けら
れて成る自動二輪車用後輪ブレーキ圧制御装置におい
て、ハウジングには、一端を開放した大径孔部、大径孔
部の他端に一端が同軸に連なる中径孔部、ならびに中径
孔部の他端に段部を介して同軸に連なるとともに他端が
端壁で閉じられる小径孔部をそれぞれ有した同一形状で
軸線を平行とした一対の収納孔と、マスタシリンダに接
続されるとともに両大径孔部の中間部に連なるマスタシ
リンダ側接続路と、後輪ブレーキに接続されて両小径孔
部に連なる後輪ブレーキ側接続路とが設けられ、液圧遮
断手段は、前記段部に当接して中径孔部の他端に嵌入さ
れるカップ状のシート部材と、マスタシリンダ側接続路
に通じる入力室を前記シート部材との間に形成して大径
孔部の一端側に液密に嵌合、固定される端壁部材と、シ
ート部材に小径孔部側から当接可能な環状の弁部を有し
て小径孔部内に移動可能に挿入されるとともに後輪ブレ
ーキ側接続路に通じる出力室を小径孔部の内面との間に
形成する小径ピストン部ならびに小径ピストン部よりも
大径にして前記端壁部材に液密にかつ摺動自在に嵌合さ
れる大径ピストン部がそれらのピストン部よりも小径に
してシート部材を貫通する連結軸部を介して同軸に連設
されて成るピストンと、前記弁部がシート部材から離反
する方向のばね力を発揮してピストンおよび端壁部材間
に設けられる弁ばねとを有して両収納孔の一方に収納さ
れて成り、減圧手段は、マスタシリンダ側接続路に通じ
る環状室を大径孔部の内面との間に形成して大径孔部お
よび中径孔部にそれぞれ液密にかつ摺動自在に嵌合され
る大径部および小径部が同軸に連設されて成るともに後
輪ブレーキ側接続路に通じる減圧室を小径孔部の端壁と
の間に形成する減圧ピストンと、大径孔部の一端側に嵌
合、固定される受け部材と、減圧室の容積を縮小する側
のばね力を発揮して減圧ピストンおよび受け部材間に設
けられる減圧ばねとを有して両収納孔の他方に収納され
て成ることを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成によれば、ハウジングには、同一方向
に開放した一対の平行な収納孔、マスタシリンダ側接続
路および後輪ブレーキ側接続路が穿孔加工されればよ
く、しかもマスタシリンダ側接続路は、両大径孔部に通
じるようにしてハウジングに設けられればよいので、ハ
ウジングの穿孔加工が容易であり、また液圧遮断手段の
構成要素は両収納成孔の一方に収納され、減圧手段の構
成要素は両収納孔の他方に前記液圧遮断手段の構成要素
と同一方向から収納されればよいので、液圧遮断手段お
よび減圧手段の組付け方向を同一として容易に組付け可
能となる。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0008】図1ないし図5は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1は制動装置を備えた自動二輪車の簡略
化した平面図、図2は制動装置の液圧回路図、図3は後
輪ブレーキ圧制御装置の縦断面図、図4は液圧遮断手段
および減圧手段の収納位置を図3とは異ならせた状態で
の後輪ブレーキ圧制御装置の縦断面図、図5は後輪ブレ
ーキ圧制御装置によるブレーキ圧特性図である。
【0009】先ず図1および図2において、自動二輪車
Vにおける前輪WF には前輪ブレーキBF が、後輪WR
には後輪ブレーキBR が装着される。また操向ハンドル
1の右端部には、ブレーキレバー2の操作に応じた液圧
を出力する第1マスタシリンダM1 が設けられ、操向ハ
ンドル2の左端部には、ブレーキレバー3の操作に応じ
た液圧を出力する第2マスタシリンダM2 が設けられ
る。而してブレーキレバー3を操作しない状態でブレー
キレバー2を単独操作すると、第1マスタシリンダM1
から出力される液圧により前輪ブレーキBF がブレーキ
作動し、またブレーキレバー2を操作しない状態でブレ
ーキレバー3を単独操作すると、前輪ブレーキBF およ
び後輪ブレーキBR が連動してブレーキ作動する。
【0010】第1マスタシリンダM1 は、前輪ブレーキ
F に直接接続される。また第2マスタシリンダM
2 は、前輪ブレーキBF に直接接続されるとともに後輪
ブレーキ圧制御装置4を介して後輪ブレーキBR に接続
される。
【0011】図3において、後輪ブレーキ圧制御装置4
は、第2マスタシリンダM2 および後輪ブレーキBR
を遮断し得る液圧遮断手段8と、後輪ブレーキBR に通
じる減圧室35の容積を増大可能な減圧手段9とがハウ
ジング10に設けられて成るものである。
【0012】ハウジング10には、同一形状を有して相
互に平行に並ぶ一対の収納孔111,112 と、第2マ
スタシリンダM2 に接続されるとともに両収納孔1
1 ,112 の中間部に連通されるマスタシリンダ側接
続路12と、後輪ブレーキBR にそれぞれ接続されると
ともに両収納孔111 ,112 の内端に個別に連なる一
対の後輪ブレーキ側接続路131 ,132 とが設けられ
る。
【0013】両収納孔111 ,112 は、ハウジング1
0の一側面に一端を開放した大径孔部14と、大径孔部
14の他端に一端が同軸に連なる中径孔部15と、中径
孔部15の他端に段部16を介して同軸に連なるととも
に他端が端壁17で閉じられる小径孔部18とをそれぞ
れ有した同一形状に形成されるものであり、軸線を相互
に平行としてハウジング10に穿設される。またマスタ
シリンダ側接続路12は、両収納孔111 ,112 の軸
線と直交する軸線を有するものであり、一方の収納孔1
1 における大径部14を横切るとともに内端を他方の
収納孔112 における大径部14の内面に開口せしめる
ようにしてハウジング10に穿設される。さらに一方の
後輪ブレーキ側接続路131 は、一方の収納孔111
軸線と平行な軸線を有し、一方の収納孔111 の内端部
すなわち小径孔部18に内端を連ならせるようにしてハ
ウジング10に穿設され、他方の後輪ブレーキ側接続路
132 は、他方の収納孔112 の軸線と平行な軸線を有
し、他方の収納孔112 の内端部すなわち小径孔部18
に内端を連ならせるようにしてハウジング10に穿設さ
れる。しかも両後輪ブレーキ側接続路131 ,132
ハウジング10外で相互に連通せしめられる。
【0014】液圧遮断手段8は、その構成要素であるカ
ップ状のシート部材20、端壁部材21、ピストン22
および弁ばね23が、両収納孔111 ,112 の一方
(図3では111 )に収納されて成る。
【0015】シート部材20は、内周縁部を段部16か
ら内方にはみ出させるようにして段部16に当接される
環状板部20aと、環状板部20aの外周に連なって中
径孔部15の内面に弾発接触するリップ部20bと、段
部16とは反対側で環状板部20aから突設されるとと
もに周方向に間隔をあけて配置される複数の突部20c
…とを有して弾性材により縦断面略L字状に形成され、
中径孔部15における段部16側の端部に嵌入される。
【0016】端壁部材21は、内端側を開放した有底円
筒状に形成されるものであり、大径孔部14の内面に接
触する環状のシール部材24を外周に有して大径孔部1
4の一端側すなわち外端側に嵌合され、大径孔部14の
内面には端壁部材21の外端部周縁に当接して端壁部材
21の大径孔部14からの離脱を阻止する止め輪25が
嵌着される。而して端壁部材21には、弁ばね23によ
り大径孔部14の軸方向外方に向けてのばね力が作用す
るものであり、そのばね力で止め輪25に押し付けられ
ることにより端壁部材21は大径孔部14内の一端側で
実質的に固定されることになる。而して大径孔部14お
よび中径孔部15内で、前記シート部材20および端壁
部材21間にはマスタシリンダ側接続路12に通じる入
力室26が形成される。
【0017】ピストン22は、小径孔部18内に移動可
能に挿入される小径ピストン部22aと、小径ピストン
部22aよりも大径である大径ピストン部22bと、そ
れらのピストン部22a,22bよりも小径にして両ピ
ストン部22a,22b間を連結する連結軸部22cと
が同軸にかつ一体に連設されて成るものである。
【0018】小径ピストン部22aは、後輪ブレーキ側
接続路131 ,132 に通じる出力室27を小径孔部1
8の内面との間に形成して小径孔部18内に軸方向移動
可能に挿入されるものであり、この小径ピストン部22
aのシート部材20側の端部外周には、該シート部材2
0の環状板部20aに小径孔部18側から当接して入力
室26および出力室27間を遮断するための環状の弁部
28が突設される。
【0019】大径ピストン部22bは、端壁部材21に
摺動可能に嵌合されるものであり、端壁部材21には大
径ピストン部22bの外面に摺接せしめられる環状シー
ル部材29が装着される。したがって大径ピストン部2
2bは、摺動自在にかつ液密にして端壁部材21に嵌合
されることになる。
【0020】ピストン22における大径ピストン部22
bの連結軸部22c側の端部には半径方向外方に張り出
した鍔部22dが設けられており、この鍔部22dと端
壁部材21との間に弁ばね23が縮設される。
【0021】減圧手段9は、その構成要素である減圧ピ
ストン31、受け部材32および減圧ばね33が、両収
納孔111 ,112 の他方(図3では112 )に収納さ
れて成る。
【0022】減圧ピストン31は、大径孔部14に摺動
自在に嵌合される大径部31aと、中径部15に摺動自
在に嵌合される小径部31bとが同軸に連設されて内端
側を閉じた有底円筒状に形成されるものであり、該減圧
ピストン31と大径孔部14の内面との間にはマスタシ
リンダ側接続路12に通じる環状室34が形成され、該
減圧ピストン31の内端と小径孔部18の端壁17との
間には後輪ブレーキ側接続路131 ,132 に通じる減
圧室35が形成される。また減圧ピストン31における
大径部31aおよび小径部31bの外周には、環状室3
4の両側をシールすべく大径孔部14および中径孔部1
5の内面に摺接する環状のシール部材36,37が装着
される。
【0023】受け部材32は、円盤状に形成されるもの
であり、大径孔部14の一端側すなわち外端側に嵌合さ
れ、大径孔部14の内面には受け部材32の外端部周縁
に当接して受け部材32の大径孔部14からの離脱を阻
止する止め輪38が嵌着される。而して減圧ピストン3
1および受け部材32間には、減圧室35の容積を縮小
する側に減圧ピストン31を付勢する減圧ばね33が縮
設されるものであり、この減圧ばね33によって大径孔
部14の軸方向外方に向けてのばね力が受け部材32に
作用して止め輪38に押し付けられることにより、受け
部材32は大径孔部14内の一端側で実質的に固定され
ることになる。
【0024】また両収納孔111 ,112 の開口端すな
わち大径孔部14,14の外端は、大径孔部14,14
の外端部に螺合されるキャップ391 ,392 で閉塞さ
れる。
【0025】このような後輪ブレーキ圧制御装置4で
は、ハウジング10に設けられた一対の収納孔111
112 のいずれにでも、液圧遮断手段8の構成要素であ
るシート部材20、端壁部材21、ピストン22および
弁ばね23を収納可能であるとともに、減圧手段9の構
成要素である減圧ピストン31、受け部材32および減
圧ばね33を収納可能であり、したがって図3で示すよ
うに、一方の収納孔11 1 側で液圧遮断手段8を構成す
るとともに他方の収納孔112 側で減圧手段9を構成し
てもよく、また図4で示すように、一方の収納孔111
側で減圧手段9を構成するとともに他方の収納孔112
側で液圧遮断手段8を構成するようにしてもよい。
【0026】ところで、かかる後輪ブレーキ圧制御装置
4による後輪ブレーキ圧の制御特性は図5で示すように
なる。すなわち液圧遮断手段8のピストン22において
は、端壁部材21に液密にかつ摺動自在に嵌合した大径
ピストン部22bが小径ピストン部22aよりも大径で
あることから、第2マスタシリンダM2 の出力液圧は弁
ばね23に対向する液圧力をピストン22に与えてお
り、第2マスタシリンダM2 の出力液圧(前輪ブレーキ
F のブレーキ圧)が比較的低い状態では、ピストン2
2が弁ばね23のばね力により弁部28をシート部材2
0から離反させる位置まで移動しており、入力室26お
よび出力室27間が連通状態にある。したがって後輪ブ
レーキBR のブレーキ液圧も前輪ブレーキBF のブレー
キ液圧増大に応じて増大していく。
【0027】第2マスタシリンダM2 の出力液圧が増大
し、弁ばね23のばね力に打ち勝つ液圧力をピストン2
2に与える液圧である第1の設定圧PA に達すると、ピ
ストン22は弁ばね23のばね力に抗して弁部28をシ
ート部材20に当接させるように移動し、液圧遮断手段
8は入力室26および出力室27間を遮断した状態とな
り、第2マスタシリンダM2 の出力液圧がさらに増大し
ても液圧遮断手段8は液圧遮断状態を維持することにな
る。
【0028】しかるに減圧手段9にあっては、第2マス
タシリンダM2 に通じた環状室34の液圧が減圧ばね3
3のばね力に対向する液圧力を減圧ピストン31に与え
ており、第1の設定圧PA よりも大きな第2の設定圧P
B まで第2マスタシリンダM 2 の出力液圧が増大する
と、減圧ピストン31は減圧ばね33のばね力に抗して
減圧室35の容積を増大する側に移動し、それにより後
輪ブレーキBR のブレーキ圧が減少していく。
【0029】したがって後輪ブレーキ圧制御装置4によ
れば、図5の点0−A−B−Cで示すように、前輪ブレ
ーキ圧に対する理想配分特性に近似した後輪ブレーキ圧
を得ることが可能となる。
【0030】次にこの実施例の作用について説明する
と、後輪ブレーキ圧制御装置4のハウジング10には、
同一方向に開放して同一形状である一対の平行な収納孔
111,112 と、マスタシリンダ側接続路12と、後
輪ブレーキ側接続路131 ,132 とが、しかもマスタ
シリンダ側接続路12は、両大径孔部14,14に通じ
るようにしてハウジング10に設けられればよいので、
ハウジング10に設けられる液圧路構成を単純化するこ
とができ、ハウジング10の穿孔加工が容易となる。
【0031】また液圧遮断手段8の構成要素は両収納成
孔111 ,122 の一方に収納され、減圧手段9の構成
要素は両収納孔111 ,112 の他方に前記液圧遮断手
段8の構成要素と同一方向から収納されればよいので、
液圧遮断手段8および減圧手段9の組付け方向を同一と
するとともに、いずれの収納孔111 ,112 でも収納
可能として組付け作業を容易とすることができる。
【0032】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0033】たとえば後輪ブレーキ側接続路を、両収納
孔111 ,112 の軸線と直交する軸線を有する単一の
ものとして小径孔部18,18に連ならせるようにハウ
ジング10に穿設することも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ハウジン
グには、同一形状で軸線を平行とした一対の収納孔と、
マスタシリンダに接続されるとともに両大径孔部の中間
部に連なるマスタシリンダ側接続路と、後輪ブレーキに
接続されて両小径孔部に連なる後輪ブレーキ側接続路と
が設けられ、液圧遮断手段および減圧手段は、いずれの
収納孔に収納されても機能を果たすような構成要素を備
えるものであるので、ハウジングの穿孔加工作業を単純
化するとともに液圧遮断手段および減圧手段の組付け作
業を容易として作業工数の低減を図ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】制動装置を備えた自動二輪車の簡略化した平面
図である。
【図2】制動装置の液圧回路図である。
【図3】後輪ブレーキ圧制御装置の縦断面図である。
【図4】液圧遮断手段および減圧手段の収納位置を図3
とは異ならせた状態での後輪ブレーキ圧制御装置の縦断
面図である。
【図5】後輪ブレーキ圧制御装置によるブレーキ圧特性
図である。
【符号の説明】
4・・・後輪ブレーキ圧制御装置 8・・・液圧遮断手段 9・・・減圧手段 10・・・ハウジング 111 ,112 ・・・収納孔 12・・・マスタシリンダ側接続路 131 ,132 ・・・後輪ブレーキ側接続路 14・・・大径孔部 15・・・中径孔部 16・・・段部 17・・・端壁 18・・・小径孔部 20・・・シート部材 21・・・端壁部材 22・・・ピストン 22a・・・小径ピストン部 22b・・・大径ピストン部 22c・・・連結軸部 23・・・弁ばね 26・・・入力室 27・・・出力室 28・・・弁部 31・・・減圧ピストン 31a・・・大径部 31b・・・小径部 32・・・受け部材 33・・・減圧ばね 34・・・環状室 35・・・減圧室 BR ・・・後輪ブレーキ M2 ・・・マスタシリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスタシリンダ(M2 )および後輪ブレ
    ーキ(BR )間を遮断し得る液圧遮断手段(8)と、後
    輪ブレーキ(BR )に通じる減圧室(35)の容積を増
    大可能な減圧手段(9)とがハウジング(10)に設け
    られて成る自動二輪車用後輪ブレーキ圧制御装置におい
    て、ハウジング(10)には、一端を開放した大径孔部
    (14)、大径孔部(14)の他端に一端が同軸に連な
    る中径孔部(15)、ならびに中径孔部(15)の他端
    に段部(16)を介して同軸に連なるとともに他端が端
    壁(17)で閉じられる小径孔部(18)をそれぞれ有
    した同一形状で軸線を平行とした一対の収納孔(1
    1 ,112 )と、マスタシリンダ(M2 )に接続され
    るとともに両大径孔部(14)の中間部に連なるマスタ
    シリンダ側接続路(12)と、後輪ブレーキ(BR )に
    接続されて両小径孔部(18)に連なる後輪ブレーキ側
    接続路(131 ,132 )とが設けられ、液圧遮断手段
    (8)は、前記段部(16)に当接して中径孔部(1
    5)の他端に嵌入されるカップ状のシート部材(20)
    と、マスタシリンダ側接続路(12)に通じる入力室
    (26)を前記シート部材(20)との間に形成して大
    径孔部(14)の一端側に液密に嵌合、固定される端壁
    部材(21)と、シート部材(20)に小径孔部(1
    8)側から当接可能な環状の弁部(28)を有して小径
    孔部(18)内に移動可能に挿入されるとともに後輪ブ
    レーキ側接続路(131 ,132)に通じる出力室(2
    7)を小径孔部(18)の内面との間に形成する小径ピ
    ストン部(22a)ならびに小径ピストン部(22a)
    よりも大径にして前記端壁部材(21)に液密にかつ摺
    動自在に嵌合される大径ピストン部(22b)がそれら
    のピストン部(22a,22b)よりも小径にしてシー
    ト部材(20)を貫通する連結軸部(22c)を介して
    同軸に連設されて成るピストン(22)と、前記弁部
    (28)がシート部材(20)から離反する方向のばね
    力を発揮してピストン(22)および端壁部材(21)
    間に設けられる弁ばね(23)とを有して両収納孔(1
    1 ,112 )の一方に収納されて成り、減圧手段
    (9)は、マスタシリンダ側接続路(12)に通じる環
    状室(34)を大径孔部(14)の内面との間に形成し
    て大径孔部(14)および中径孔部(15)にそれぞれ
    液密にかつ摺動自在に嵌合される大径部(31a)およ
    び小径部(31b)が同軸に連設されて成るともに後輪
    ブレーキ側接続路(131 ,132 )に通じる減圧室
    (35)を小径孔部(18)の端壁(17)との間に形
    成する減圧ピストン(31)と、大径孔部(14)の一
    端側に嵌合、固定される受け部材(32)と、減圧室
    (35)の容積を縮小する側のばね力を発揮して減圧ピ
    ストン(31)および受け部材(32)間に設けられる
    減圧ばね(33)とを有して両収納孔(111,1
    2 )の他方に収納されて成ることを特徴とする自動二
    輪車用後輪ブレーキ圧制御装置。
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