JPH08132820A - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
重荷重用空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH08132820A JPH08132820A JP6272239A JP27223994A JPH08132820A JP H08132820 A JPH08132820 A JP H08132820A JP 6272239 A JP6272239 A JP 6272239A JP 27223994 A JP27223994 A JP 27223994A JP H08132820 A JPH08132820 A JP H08132820A
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- layer
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C9/00—Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
- B60C9/18—Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers
- B60C9/20—Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel
- B60C9/22—Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers built-up from rubberised plies each having all cords arranged substantially parallel the plies being arranged with all cords disposed along the circumference of the tyre
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ベルト構造の改良によって、内圧充填時及び
長期間走行時のタイヤ踏面部の外径成長を効果的に抑制
してベルト層の疲労耐久性に優れる重荷重用空気入りラ
ジアルタイヤを提供する。 【構成】 重荷重用空気入りラジアルタイヤのベルト構
造の構成要素として、周方向ベルト層を用い、しかも該
周方向ベルト層を構成するベルトコ−ドについて、タイ
ヤ横断面における隣接コ−ド各々の外表面間の距離
(t)を、周方向ベルト層の剛性を増加する様に、特定
の範囲に設定する。
長期間走行時のタイヤ踏面部の外径成長を効果的に抑制
してベルト層の疲労耐久性に優れる重荷重用空気入りラ
ジアルタイヤを提供する。 【構成】 重荷重用空気入りラジアルタイヤのベルト構
造の構成要素として、周方向ベルト層を用い、しかも該
周方向ベルト層を構成するベルトコ−ドについて、タイ
ヤ横断面における隣接コ−ド各々の外表面間の距離
(t)を、周方向ベルト層の剛性を増加する様に、特定
の範囲に設定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラック&バスなどに
装着して使用される重荷重用空気入りラジアルタイヤの
ベルト構造の改良に関する。
装着して使用される重荷重用空気入りラジアルタイヤの
ベルト構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】海外の大型トラックやトレ−ラ−、又バ
スなどに使用される重荷重用空気入りラジアルタイヤに
おいては、近年、タイヤ形状の扁平化が進行しその用途
も拡大しつつあり、この様なタイヤの性能向上が益々要
求されてきている。この様なタイヤのベルト構造では、
扁平なタイヤ断面形状を維持させるために、幅の広いタ
イヤの踏面部の外径成長を抑制する様にベルト層のタイ
ヤ周方向引張剛性を増加させることが必要であって、タ
イヤ赤道面に対して15度乃至25度のベルトコ−ド角
度を持つ傾斜ベルト層のみから構成された従来のタイヤ
では、この為の手段として、ベルト材としてのスチ−ル
コ−ドの剛性(コ−ドモジュラス)を増加することや、
又ベルトコ−ド被覆ゴムの物性変更(高いモジュラス値
や低いクリ−プ特性を採用するなど)を行うことなどが
実施されていた。
スなどに使用される重荷重用空気入りラジアルタイヤに
おいては、近年、タイヤ形状の扁平化が進行しその用途
も拡大しつつあり、この様なタイヤの性能向上が益々要
求されてきている。この様なタイヤのベルト構造では、
扁平なタイヤ断面形状を維持させるために、幅の広いタ
イヤの踏面部の外径成長を抑制する様にベルト層のタイ
ヤ周方向引張剛性を増加させることが必要であって、タ
イヤ赤道面に対して15度乃至25度のベルトコ−ド角
度を持つ傾斜ベルト層のみから構成された従来のタイヤ
では、この為の手段として、ベルト材としてのスチ−ル
コ−ドの剛性(コ−ドモジュラス)を増加することや、
又ベルトコ−ド被覆ゴムの物性変更(高いモジュラス値
や低いクリ−プ特性を採用するなど)を行うことなどが
実施されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、この様な従
来のベルト構造を装備したタイヤが、更生タイヤとして
の数回の使用を含めた長期間の使用に供される場合に
は、主にベルト端部被覆ゴムの疲労に起因する寿命に若
干の不安定さが有り、一層の前記寿命の向上が要望され
ている。また、最近、この様な寿命を向上させることを
目的として、従来のベルト構造に、ベルトコ−ド配列方
向がタイヤ赤道面に対しほぼ平行とされた所謂周方向ベ
ルト層を追加組み合わせたものが試行されているが、周
方向ベルト層の構成内容が未だ不適切の為に実用化に至
っていないのが現状である。
来のベルト構造を装備したタイヤが、更生タイヤとして
の数回の使用を含めた長期間の使用に供される場合に
は、主にベルト端部被覆ゴムの疲労に起因する寿命に若
干の不安定さが有り、一層の前記寿命の向上が要望され
ている。また、最近、この様な寿命を向上させることを
目的として、従来のベルト構造に、ベルトコ−ド配列方
向がタイヤ赤道面に対しほぼ平行とされた所謂周方向ベ
ルト層を追加組み合わせたものが試行されているが、周
方向ベルト層の構成内容が未だ不適切の為に実用化に至
っていないのが現状である。
【0004】上記の実情に鑑みて、本発明の目的は、ベ
ルト構造の改良によって、内圧充填時及び長期間走行時
のタイヤ踏面部の外径成長を効果的に抑制してベルト層
の疲労耐久性に優れる重荷重用空気入りラジアルタイヤ
を提供することである。
ルト構造の改良によって、内圧充填時及び長期間走行時
のタイヤ踏面部の外径成長を効果的に抑制してベルト層
の疲労耐久性に優れる重荷重用空気入りラジアルタイヤ
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
に、本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤでは、特
許請求項1に記載の如く、左右に隔離して配置された少
なくとも一対のビ−ドコアと、該ビ−ドコアに両端が係
止されて円環体状に形成されたカ−カス層と、該カ−カ
ス層の頭頂部のタイヤ径方向外側に設置されるベルト層
を有する重荷重用空気入りラジアルタイヤであって、前
記ベルト層は、複数の補強コ−ドがタイヤ赤道面に実質
的に平行な角度をとって並列され被覆ゴム中に埋設され
て成る少なくとも一層の周方向ベルト層を有し、しか
も、タイヤ横断面における該周方向ベルト層を構成する
前記補強コ−ドに関して、タイヤ成形時の巻回接合部を
除く隣接コ−ド各々の外表面間の距離(t)が、次の式
1に示される範囲にあることを特徴とするとしている。
に、本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤでは、特
許請求項1に記載の如く、左右に隔離して配置された少
なくとも一対のビ−ドコアと、該ビ−ドコアに両端が係
止されて円環体状に形成されたカ−カス層と、該カ−カ
ス層の頭頂部のタイヤ径方向外側に設置されるベルト層
を有する重荷重用空気入りラジアルタイヤであって、前
記ベルト層は、複数の補強コ−ドがタイヤ赤道面に実質
的に平行な角度をとって並列され被覆ゴム中に埋設され
て成る少なくとも一層の周方向ベルト層を有し、しか
も、タイヤ横断面における該周方向ベルト層を構成する
前記補強コ−ドに関して、タイヤ成形時の巻回接合部を
除く隣接コ−ド各々の外表面間の距離(t)が、次の式
1に示される範囲にあることを特徴とするとしている。
【0006】式1 0≦t≦[(Lnd2 )/(n0 d0 2×N0 )]−D 但し、 D:補強コ−ドの直径(mm) 、d:補強コ−ドのフィラ
メント径(mm)。 n:補強コ−ドのフィラメント本数、L:打込幅(コ−
ド打込数を測定する一定幅)(mm) 。 n0 :限界外径成長を生ずる周方向ベルト層の補強コ−
ドのフィラメント本数 d0 :限界外径成長を生ずる周方向ベルト層の補強コ−
ドのフィラメント径(mm)。 N0 :限界外径成長を生ずる周方向ベルト層の補強コ−
ドの打込数。
メント径(mm)。 n:補強コ−ドのフィラメント本数、L:打込幅(コ−
ド打込数を測定する一定幅)(mm) 。 n0 :限界外径成長を生ずる周方向ベルト層の補強コ−
ドのフィラメント本数 d0 :限界外径成長を生ずる周方向ベルト層の補強コ−
ドのフィラメント径(mm)。 N0 :限界外径成長を生ずる周方向ベルト層の補強コ−
ドの打込数。
【0007】
【作用】本発明の重荷重用空気入りラジアルタイヤにお
いては、ベルト構造に構成要素として、複数の補強コ−
ドがタイヤ赤道面に実質的に平行な角度をとって並列さ
れ被覆ゴム中に埋設されて成る少なくとも一層の周方向
ベルト層が組み合わされると同時に、内圧充填及び走行
疲労によるタイヤ踏面部の外径成長を抑制するために、
前記周方向ベルト層の周方向剛性を効果的に増加させる
べく、タイヤ横断面における前記周方向ベルト層を構成
する前記補強コ−ドに関して、タイヤ成形時の巻回接合
部を除く隣接コ−ド各々の外表面間の距離(t)が、発
明者等が実施した詳細な実験研究により得られた、市場
の各種の使用条件においてタイヤの走行距離に対する外
径成長及び故障発生状況の関係並びにベルト構造種ごと
のタイヤ外径成長の関係とに基づいて、請求項1に記載
の範囲に設定される。
いては、ベルト構造に構成要素として、複数の補強コ−
ドがタイヤ赤道面に実質的に平行な角度をとって並列さ
れ被覆ゴム中に埋設されて成る少なくとも一層の周方向
ベルト層が組み合わされると同時に、内圧充填及び走行
疲労によるタイヤ踏面部の外径成長を抑制するために、
前記周方向ベルト層の周方向剛性を効果的に増加させる
べく、タイヤ横断面における前記周方向ベルト層を構成
する前記補強コ−ドに関して、タイヤ成形時の巻回接合
部を除く隣接コ−ド各々の外表面間の距離(t)が、発
明者等が実施した詳細な実験研究により得られた、市場
の各種の使用条件においてタイヤの走行距離に対する外
径成長及び故障発生状況の関係並びにベルト構造種ごと
のタイヤ外径成長の関係とに基づいて、請求項1に記載
の範囲に設定される。
【0008】即ち、前記隣接コ−ド各々の外表面間の距
離(t)の前記式1の右辺に示される上限値は、以下の
様にして設定される。先ず、前述した発明者らの詳細な
実験結果によって、市場の殆どの使用条件でタイヤ寿命
に影響する故障が発生しないタイヤの外径成長を求めこ
れを限界外径成長とし、一方で、周方向ベルト層の前記
距離(t)を左右するベルトコ−ド構造(フィラメント
外径、フィラメント本数、コ−ド外径)及びコ−ド打込
本数(単位幅当たりのコ−ド本数)を種々変更したタイ
ヤを試作して、前記限界外径成長となる周方向ベルト層
のタイヤを実験的に求め前記上限値のtの値(t0 )が
設定される。
離(t)の前記式1の右辺に示される上限値は、以下の
様にして設定される。先ず、前述した発明者らの詳細な
実験結果によって、市場の殆どの使用条件でタイヤ寿命
に影響する故障が発生しないタイヤの外径成長を求めこ
れを限界外径成長とし、一方で、周方向ベルト層の前記
距離(t)を左右するベルトコ−ド構造(フィラメント
外径、フィラメント本数、コ−ド外径)及びコ−ド打込
本数(単位幅当たりのコ−ド本数)を種々変更したタイ
ヤを試作して、前記限界外径成長となる周方向ベルト層
のタイヤを実験的に求め前記上限値のtの値(t0 )が
設定される。
【0009】そして、補強コ−ドが被服ゴム中に埋設さ
れたベルト層の剛性は、ベルト層のコ−ド延在方向に直
角なタイヤ横断面において、一定幅のベルト層内に占め
られる補強コ−ドの総面積比率(一定幅のベルト層の横
断面積に対する補強コ−ド断面の総面積の割合)に比例
することから、本発明では、tの値が上記上限値(t
0 )の時の前記総面積比率(A0)を求め、使用する周方
向ベルト層の前記総面積比率(A)を常に該総面積比率
(A0)の値以上に成る様にコ−ド構造及びコ−ド打込本
数を選択して前記(t)の値の範囲が設定される。
れたベルト層の剛性は、ベルト層のコ−ド延在方向に直
角なタイヤ横断面において、一定幅のベルト層内に占め
られる補強コ−ドの総面積比率(一定幅のベルト層の横
断面積に対する補強コ−ド断面の総面積の割合)に比例
することから、本発明では、tの値が上記上限値(t
0 )の時の前記総面積比率(A0)を求め、使用する周方
向ベルト層の前記総面積比率(A)を常に該総面積比率
(A0)の値以上に成る様にコ−ド構造及びコ−ド打込本
数を選択して前記(t)の値の範囲が設定される。
【0010】即ち、図3において、隣接コ−ド間の間隔
tは、 t=(L/N)−D 但し、L:打込幅(コ−ド打込数を測定する一定幅)。 N:打込数、 D:コ−ド外径。 で表せられる。tが上記上限値(t0 )の値をとった時
の前記総面積比率(A0)は、コ−ド一本の面積をnd2
で代表させ、ベルト層の厚さを単位厚さ1とする時、 (n0 d0 2×N0 )/1×L となる。従って、使用する周方向ベルト層の前記総面積
比率(A)が常に上限値(t0 )の時の前記総面積比率
(A0)の値以上に成る様にするには、 (nd2 ×N)/1×L ≧ (n0 d0 2×N0 )/1
×L 即ち、 (1/N)≦(nd2 )/(n0 d0 2×N0 ) の関係が必要であるから、使用する周方向ベルト層の隣
接コ−ド間隔は、 t≦[(Lnd2 )/(n0 d0 2×N0 )]−D の範囲に設定される。
tは、 t=(L/N)−D 但し、L:打込幅(コ−ド打込数を測定する一定幅)。 N:打込数、 D:コ−ド外径。 で表せられる。tが上記上限値(t0 )の値をとった時
の前記総面積比率(A0)は、コ−ド一本の面積をnd2
で代表させ、ベルト層の厚さを単位厚さ1とする時、 (n0 d0 2×N0 )/1×L となる。従って、使用する周方向ベルト層の前記総面積
比率(A)が常に上限値(t0 )の時の前記総面積比率
(A0)の値以上に成る様にするには、 (nd2 ×N)/1×L ≧ (n0 d0 2×N0 )/1
×L 即ち、 (1/N)≦(nd2 )/(n0 d0 2×N0 ) の関係が必要であるから、使用する周方向ベルト層の隣
接コ−ド間隔は、 t≦[(Lnd2 )/(n0 d0 2×N0 )]−D の範囲に設定される。
【0011】また、前記隣接コ−ド間隔の下限値は、前
記tの値を極めて小さくした場合、例えば隣接コ−ドが
一部で接触したり、重なった場合のタイヤを試作して、
湿潤雰囲気中でのドラム耐久試験を実施して、一定距離
走行後のタイヤを解剖しタイヤコ−ドの残存強力や錆の
発生状況を確認して設定された。即ち、その結果から、
隣接コ−ドが重なり合った場合にコ−ド強力の急落や錆
の発生の急増が観測され、隣接コ−ド同志の接触が限界
であることが確認された(図4)。
記tの値を極めて小さくした場合、例えば隣接コ−ドが
一部で接触したり、重なった場合のタイヤを試作して、
湿潤雰囲気中でのドラム耐久試験を実施して、一定距離
走行後のタイヤを解剖しタイヤコ−ドの残存強力や錆の
発生状況を確認して設定された。即ち、その結果から、
隣接コ−ドが重なり合った場合にコ−ド強力の急落や錆
の発生の急増が観測され、隣接コ−ド同志の接触が限界
であることが確認された(図4)。
【0012】なお、本発明で問題とする隣接コ−ド各々
の外表面間の距離(t)は、タイヤ製造時のベルト成形
において、周方向ベルト層の巻回接合部を除く各位置で
の値を対象としている。即ち、複数のスチ−ルコ−ドが
並列して被覆ゴム中に埋設された帯状部材が細幅に形成
され、タイヤ軸方向に亙って螺旋状に巻回されて周方向
ベルト層が形成される場合では、巻回されて隣合う帯状
部材同志が接合する部分のコ−ド(突合わせ面又は重畳
部分に存在するコ−ド)に対しては、本発明の対象外と
している。更にまた、前記帯状部材が広幅に形成され
て、長手方向の両端部がタイヤ周上で接合されて周方向
ベルト層が形成される場合では、その接合部分では本発
明は適用されない。
の外表面間の距離(t)は、タイヤ製造時のベルト成形
において、周方向ベルト層の巻回接合部を除く各位置で
の値を対象としている。即ち、複数のスチ−ルコ−ドが
並列して被覆ゴム中に埋設された帯状部材が細幅に形成
され、タイヤ軸方向に亙って螺旋状に巻回されて周方向
ベルト層が形成される場合では、巻回されて隣合う帯状
部材同志が接合する部分のコ−ド(突合わせ面又は重畳
部分に存在するコ−ド)に対しては、本発明の対象外と
している。更にまた、前記帯状部材が広幅に形成され
て、長手方向の両端部がタイヤ周上で接合されて周方向
ベルト層が形成される場合では、その接合部分では本発
明は適用されない。
【0013】また、上記式1において、ベルトコ−ド断
面の形状が楕円の場合は、楕円の長径をコ−ド外径Dの
代表値とすることが出来る。
面の形状が楕円の場合は、楕円の長径をコ−ド外径Dの
代表値とすることが出来る。
【0014】
【実施例】本発明をタイヤサイズ385/65/22.
5のタイヤに適用した場合の実施例について以下に説明
する。図1は、実施例のタイヤ1の横断面図の一部を示
すもので、タイヤ赤道面X−Xに対するコ−ド角度を2
0度とし角度方向を互いに交錯させた一対の傾斜ベルト
層から成る一組の交錯層2がカ−カス層3の上部に配置
されている。交錯層2の上部には、帯状部材として、図
2に示す振幅3mm,波長35mmの波形に型付けされ
たスチ−ルコ−ド4が11本ゴム中に埋設された幅20
mmの所謂ウエイヴィベルト5が螺旋状に巻回されて2
層の周方向ベルト層6を形成している。更に、該周方向
ベルト層6の上部には、交錯層と同質の傾斜ベルト層か
ら成る保護層7が1層配置されている。
5のタイヤに適用した場合の実施例について以下に説明
する。図1は、実施例のタイヤ1の横断面図の一部を示
すもので、タイヤ赤道面X−Xに対するコ−ド角度を2
0度とし角度方向を互いに交錯させた一対の傾斜ベルト
層から成る一組の交錯層2がカ−カス層3の上部に配置
されている。交錯層2の上部には、帯状部材として、図
2に示す振幅3mm,波長35mmの波形に型付けされ
たスチ−ルコ−ド4が11本ゴム中に埋設された幅20
mmの所謂ウエイヴィベルト5が螺旋状に巻回されて2
層の周方向ベルト層6を形成している。更に、該周方向
ベルト層6の上部には、交錯層と同質の傾斜ベルト層か
ら成る保護層7が1層配置されている。
【0015】先ず、傾斜ベルト層のみから構成されるベ
ルト構造を装備した従来タイヤについて、市場の各種の
使用条件においてタイヤの走行距離に対する外径成長及
び故障発生状況の関係を調査して、前記限界外径成長の
大きさが、従来タイヤの外径成長の大きさを指数表示で
100%とする時65%に相当することが確認された。
次に図1のベルト構造において、周方向ベルト層のコ−
ド構造(フィラメント外径、フィラメント本数、コ−ド
外径)及びコ−ド打込本数(単位幅当たりのコ−ド本
数)を種々変更したタイヤを試作して、外径成長が前記
限界外径成長となるタイヤを選出した。即ち、周方向ベ
ルト層が、フィラメント外径0.19mm,フィラメン
ト本数12本、コ−ド外径が0.79mmのスチ−ルコ
−ドが、打込幅20mm当たりコ−ド本数11本(打込
本数11本)で配列されて構成された場合に、限界外径
成長に到達することが確認された。
ルト構造を装備した従来タイヤについて、市場の各種の
使用条件においてタイヤの走行距離に対する外径成長及
び故障発生状況の関係を調査して、前記限界外径成長の
大きさが、従来タイヤの外径成長の大きさを指数表示で
100%とする時65%に相当することが確認された。
次に図1のベルト構造において、周方向ベルト層のコ−
ド構造(フィラメント外径、フィラメント本数、コ−ド
外径)及びコ−ド打込本数(単位幅当たりのコ−ド本
数)を種々変更したタイヤを試作して、外径成長が前記
限界外径成長となるタイヤを選出した。即ち、周方向ベ
ルト層が、フィラメント外径0.19mm,フィラメン
ト本数12本、コ−ド外径が0.79mmのスチ−ルコ
−ドが、打込幅20mm当たりコ−ド本数11本(打込
本数11本)で配列されて構成された場合に、限界外径
成長に到達することが確認された。
【0016】次に前記の式1に従って、本実施例での、
隣接コ−ド各々の外表面間の距離(t)の最適範囲を求
めると、
隣接コ−ド各々の外表面間の距離(t)の最適範囲を求
めると、
【数1】 に設定される。即ち、tの値を上記の範囲内に設定する
ことによって、このタイヤサイズの使用条件において、
ベルト故障の発生が殆ど防止される。
ことによって、このタイヤサイズの使用条件において、
ベルト故障の発生が殆ど防止される。
【0017】上記を検証するために、傾斜ベルト層のみ
から構成される従来タイヤ(比較例)とtの値を式1の
上限値1.03mmとした本発明に係る実施例のタイヤ
を試作して、ベルト耐久試験を実施した。
から構成される従来タイヤ(比較例)とtの値を式1の
上限値1.03mmとした本発明に係る実施例のタイヤ
を試作して、ベルト耐久試験を実施した。
【0018】試験方法は、周速度60km/hで回転す
る直径1.7Mのドラム上に、外国(欧州)規格の正規
内圧及び正規タイヤ荷重を負荷ししかも一定のスリップ
角度を付けた試験タイヤを押し付けて一定距離走行させ
た後、タイヤを引き上げ解剖してベルト端部の亀裂発生
状況を確認するものである。
る直径1.7Mのドラム上に、外国(欧州)規格の正規
内圧及び正規タイヤ荷重を負荷ししかも一定のスリップ
角度を付けた試験タイヤを押し付けて一定距離走行させ
た後、タイヤを引き上げ解剖してベルト端部の亀裂発生
状況を確認するものである。
【0019】試験結果は、比較例の従来タイヤの亀裂の
大きさを指数表示で100%とすると、実施例のタイヤ
では、70%と極めて小さな値に減少されており、ベル
ト耐久性が格段に向上していることが確認された。
大きさを指数表示で100%とすると、実施例のタイヤ
では、70%と極めて小さな値に減少されており、ベル
ト耐久性が格段に向上していることが確認された。
【0020】また、実施例のタイヤは上記の如く、略3
5%外径成長が小さいので、走行成長に基づくタイヤ踏
面部の形状変化(例えば、クラウン半径の減少)が少な
く、従って従来のタイヤで散発したタイヤ踏面部トレッ
ドゴムの肩落摩耗などの偏摩耗を防止出来ることが期待
される。
5%外径成長が小さいので、走行成長に基づくタイヤ踏
面部の形状変化(例えば、クラウン半径の減少)が少な
く、従って従来のタイヤで散発したタイヤ踏面部トレッ
ドゴムの肩落摩耗などの偏摩耗を防止出来ることが期待
される。
【0021】尚、上記実施例ではタイヤサイズを扁平タ
イヤとしたが、本発明はその主旨からして扁平タイヤに
限らず通常形状のタイヤにも当然適用が可能ある。
イヤとしたが、本発明はその主旨からして扁平タイヤに
限らず通常形状のタイヤにも当然適用が可能ある。
【0022】
【発明の効果】本発明の重荷重用空気入りラジアルタイ
ヤでは、周方向ベルト層の剛性を効果的に増加する様
に、隣接コ−ド各々の外表面間の距離(t)が最適に選
択された周方向ベルト層が用いられるので、タイヤの外
径成長が効果的に抑制され、その結果長期間の走行によ
るベルト端部の被覆ゴムの疲労亀裂が防止されてタイヤ
の耐久性、特に扁平タイヤの耐久性が著しく向上安定さ
れる。また、タイヤの外径成長が抑制されることから、
タイヤ踏面部トレッドゴムの偏摩耗が減少し、摩耗寿命
の増加が期待される。
ヤでは、周方向ベルト層の剛性を効果的に増加する様
に、隣接コ−ド各々の外表面間の距離(t)が最適に選
択された周方向ベルト層が用いられるので、タイヤの外
径成長が効果的に抑制され、その結果長期間の走行によ
るベルト端部の被覆ゴムの疲労亀裂が防止されてタイヤ
の耐久性、特に扁平タイヤの耐久性が著しく向上安定さ
れる。また、タイヤの外径成長が抑制されることから、
タイヤ踏面部トレッドゴムの偏摩耗が減少し、摩耗寿命
の増加が期待される。
【図1】本発明に係る実施例のタイヤ断面図の一部を示
す。
す。
【図2】ウエイヴィベルト層の平面図を示す。
【図3】周方向ベルト層のコ−ド配列寸度を示す。
【図4】湿潤雰囲気内でのドラム試験結果を示す。
1 タイヤ 2 交錯層 3 カ−カス層 4 スチ−ルコ−ド 5 ウエイヴィベルト 6 周方向ベルト層 7 保護層
Claims (1)
- 【請求項1】 左右に隔離して配置された少なくとも一
対のビ−ドコアと、該ビ−ドコアに両端が係止されて円
環体状に形成されたカ−カス層と、該カ−カス層の頭頂
部のタイヤ径方向外側に設置されるベルト層を有する重
荷重用空気入りラジアルタイヤであって、前記ベルト層
は、複数の補強コ−ドがタイヤ赤道面に実質的に平行な
角度をとって並列され被覆ゴム中に埋設されて成る少な
くとも一層の周方向ベルト層を有し、しかも、タイヤ横
断面における該周方向ベルト層を構成する前記補強コ−
ドに関して、タイヤ成形時の巻回接合部を除く隣接コ−
ド各々の外表面間の距離(t)が、次式、 0≦t≦[(Lnd2 )/(n0 d0 2×N0 )]−D 但し、 D:補強コ−ドの直径(mm) 、d:補強コ−ドのフィラ
メント径(mm)。 n:補強コ−ドのフィラメント本数、L:打込幅(コ−
ド打込数を測定する一定幅)(mm) 。 n0 :限界外径成長を生ずる周方向ベルト層の補強コ−
ドのフィラメント本数 d0 :限界外径成長を生ずる周方向ベルト層の補強コ−
ドのフィラメント径(mm)。 N0 :限界外径成長を生ずる周方向ベルト層の補強コ−
ドの打込数。 の範囲にあることを特徴とする重荷重用空気入りラジア
ルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6272239A JPH08132820A (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6272239A JPH08132820A (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08132820A true JPH08132820A (ja) | 1996-05-28 |
Family
ID=17511071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6272239A Pending JPH08132820A (ja) | 1994-11-07 | 1994-11-07 | 重荷重用空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08132820A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6526659B2 (en) | 1999-11-18 | 2003-03-04 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Method of changing very large tires |
EP1707404A1 (en) * | 2005-03-30 | 2006-10-04 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Belt package for super single truck tires |
CN107139656A (zh) * | 2017-05-10 | 2017-09-08 | 中策橡胶集团有限公司 | 一种用于低断面载重子午线轮胎 |
-
1994
- 1994-11-07 JP JP6272239A patent/JPH08132820A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6526659B2 (en) | 1999-11-18 | 2003-03-04 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Method of changing very large tires |
EP1707404A1 (en) * | 2005-03-30 | 2006-10-04 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Belt package for super single truck tires |
CN107139656A (zh) * | 2017-05-10 | 2017-09-08 | 中策橡胶集团有限公司 | 一种用于低断面载重子午线轮胎 |
CN107139656B (zh) * | 2017-05-10 | 2023-02-24 | 中策橡胶集团股份有限公司 | 一种用于低断面载重子午线轮胎 |
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